1 00:00:02,168 --> 00:00:03,795 (上条(かみじょう)) 俺は聞いちまったんだ 2 00:00:04,295 --> 00:00:05,338 インデックスは 本当に― 3 00:00:05,463 --> 00:00:08,591 10万3,000冊の魔道書を 記憶していることを 4 00:00:09,175 --> 00:00:11,094 だから 狙われているってことを 5 00:00:12,011 --> 00:00:16,683 なのに 彼女は たったの一度も “助けてくれ”とは言わなかった 6 00:00:17,559 --> 00:00:20,562 俺は… 俺は… 7 00:00:21,104 --> 00:00:25,650 ♪~ 8 00:01:47,315 --> 00:01:50,985 ~♪ 9 00:01:56,324 --> 00:01:57,325 (上条) えっ? 10 00:02:03,248 --> 00:02:06,251 人がいない? 11 00:02:09,963 --> 00:02:11,506 (神裂(かんざき))ルーン (上条)ハッ… 12 00:02:14,676 --> 00:02:17,762 (神裂) 人払いのルーンを 刻んでいるだけですよ 13 00:02:21,766 --> 00:02:22,851 てめえは… 14 00:02:23,434 --> 00:02:25,854 神裂火織(かおり)と申します 15 00:02:28,273 --> 00:02:31,693 (神裂) できれば もうひとつの 名は語りたくないのですが 16 00:02:32,443 --> 00:02:33,528 (上条) もうひとつ? 17 00:02:34,154 --> 00:02:36,573 (神裂)魔法名ですよ (上条)ハッ… 18 00:02:39,868 --> 00:02:42,453 あいつと同じ魔術結社の… 19 00:02:42,829 --> 00:02:44,455 率直に言います 20 00:02:44,581 --> 00:02:48,585 魔法名を名乗る前に 彼女を保護したいのですが 21 00:02:48,877 --> 00:02:49,878 (上条) イヤだと言ったら? 22 00:02:51,754 --> 00:02:53,256 しかたありません 23 00:02:54,507 --> 00:02:56,634 名乗ってから 彼女を保護するまで 24 00:03:00,805 --> 00:03:01,806 (切れる音) 25 00:03:02,181 --> 00:03:03,391 (突き刺さる音) 26 00:03:03,892 --> 00:03:05,101 アア… 27 00:03:05,560 --> 00:03:08,187 (神裂)もう一度 問います (上条)えっ… 28 00:03:08,813 --> 00:03:12,901 魔法名を名乗る前に 彼女を保護したいのですが 29 00:03:13,359 --> 00:03:15,904 な… 何言ってやがる 30 00:03:17,155 --> 00:03:21,159 てめえを相手に 降参する理由なんざ… 31 00:03:23,870 --> 00:03:25,455 何度でも問います 32 00:03:28,458 --> 00:03:29,459 (上条) ウワッ! 33 00:03:30,168 --> 00:03:32,170 ンンッ… 34 00:03:36,299 --> 00:03:40,386 私の“七天七刀(しちてんしちとう)”が織りなす “七閃(ななせん)”の斬撃速度は― 35 00:03:40,511 --> 00:03:43,723 一瞬と呼ばれる時間に 7度 殺すレベルです 36 00:03:44,557 --> 00:03:47,185 “必殺”と言っても 間違いではありませんが 37 00:03:48,102 --> 00:03:51,105 くそ… 1発も見えなかった 38 00:03:51,773 --> 00:03:55,276 だけど この右手なら 39 00:03:56,277 --> 00:03:59,030 (神裂) ステイルからの報告は受けています 40 00:03:59,447 --> 00:04:03,409 あなたの右手は なぜか魔術を無効化する 41 00:04:03,701 --> 00:04:05,119 ですが それは― 42 00:04:05,245 --> 00:04:08,873 あなたが右手で触れないかぎり 不可能ではありませんか? 43 00:04:09,207 --> 00:04:10,124 ンンッ… 44 00:04:10,708 --> 00:04:14,128 (上条) どうする? 思い切って 飛び込むか? 45 00:04:17,089 --> 00:04:17,923 ンッ… 46 00:04:18,966 --> 00:04:19,926 七閃 47 00:04:21,594 --> 00:04:22,428 (上条) ウワッ! 48 00:04:22,971 --> 00:04:23,972 アッ! 49 00:04:26,307 --> 00:04:28,184 ウウ… 50 00:04:28,977 --> 00:04:31,271 幾度でも問います… うん? 51 00:04:31,854 --> 00:04:34,357 ンンッ… 52 00:04:35,191 --> 00:04:39,904 何が あなたをそこまで 駆り立てるのか分かりませんが 53 00:04:41,489 --> 00:04:42,490 七閃 54 00:04:44,659 --> 00:04:45,660 ウッ! 55 00:04:48,871 --> 00:04:51,082 ちくしょう! 56 00:04:56,170 --> 00:04:57,380 (上条) 消えない? 57 00:04:58,089 --> 00:04:58,923 ウッ! 58 00:04:59,716 --> 00:05:01,342 ウウ… 59 00:05:03,094 --> 00:05:05,179 (上条) 極細のワイヤー? 60 00:05:05,805 --> 00:05:09,559 こいつ 刀を動かす しぐさに隠して… 61 00:05:10,768 --> 00:05:13,646 あんた 魔術師じゃなかったのか? 62 00:05:14,188 --> 00:05:17,984 言ったはずです ステイルから話を聞いていたと 63 00:05:18,401 --> 00:05:20,987 (上条) なら その長い刀は? 64 00:05:21,237 --> 00:05:24,449 (神裂) この七天七刀は 飾りではありませんよ 65 00:05:25,325 --> 00:05:29,954 七閃をくぐり抜けた先には 真説の“唯閃(ゆいせん)”が待っています 66 00:05:30,330 --> 00:05:34,584 それに 何より 私は魔法名すら名乗っていません 67 00:05:36,044 --> 00:05:38,546 名乗らせないでください 少年 68 00:05:39,005 --> 00:05:42,258 私は もう二度と あれを名乗りたくない 69 00:05:42,925 --> 00:05:44,135 ンンッ… 70 00:05:44,802 --> 00:05:47,430 降参できるか 71 00:05:48,181 --> 00:05:51,309 何ですか? 聞こえなかったのですが 72 00:05:51,434 --> 00:05:52,894 (上条)うるせえ (神裂)うん? 73 00:05:53,519 --> 00:05:57,899 うるせえっつったんだよ この無感情野郎 74 00:06:00,943 --> 00:06:02,153 七閃 75 00:06:07,492 --> 00:06:10,369 ハァハァハァ… 76 00:06:10,495 --> 00:06:11,913 ンンッ… 77 00:06:12,080 --> 00:06:12,914 ンッ… 78 00:06:13,081 --> 00:06:14,290 (突く音) ウッ! 79 00:06:16,542 --> 00:06:17,376 アア… 80 00:06:17,543 --> 00:06:19,212 アア… 81 00:06:19,337 --> 00:06:20,755 (蹴る音) アッ! 82 00:06:23,257 --> 00:06:25,051 (足音) 83 00:06:25,176 --> 00:06:26,010 (踏みつける音) ウッ! 84 00:06:27,136 --> 00:06:28,513 もういいでしょう? 85 00:06:29,263 --> 00:06:33,101 あなたが彼女に そこまでする理由はないはずです 86 00:06:33,226 --> 00:06:36,896 なんでだよ… なんで俺を殺さない? 87 00:06:37,480 --> 00:06:41,609 その気になれば 俺をいつだって必殺できたくせに 88 00:06:42,110 --> 00:06:43,653 あんたは まだ― 89 00:06:43,778 --> 00:06:48,491 そこで ためらってくれるだけの 常識ある人間なんだろう? 90 00:06:49,992 --> 00:06:51,744 なら 分かんだろう 91 00:06:52,286 --> 00:06:54,914 寄ってたかって 女の子を追い回して 92 00:06:55,540 --> 00:06:57,375 刀で背中 斬って 93 00:06:57,917 --> 00:07:00,711 そんなこと許されるはずないって 94 00:07:02,088 --> 00:07:03,506 (上条) 知ってんのかよ? 95 00:07:03,714 --> 00:07:07,552 あいつ てめえらのせいで 記憶がなくなっちまってるんだぞ 96 00:07:07,969 --> 00:07:09,554 どこまで ひどく追い詰めりゃ― 97 00:07:09,679 --> 00:07:12,181 そこまで ひどいことになっちまうんだよ? 98 00:07:13,516 --> 00:07:17,353 俺はさ 死にものぐるいで戦って 99 00:07:18,062 --> 00:07:22,650 それでも たったひとりの女の子も 守れねえような負け犬だよ 100 00:07:24,277 --> 00:07:26,404 (上条) てめえらに連れ去られるのを― 101 00:07:26,529 --> 00:07:30,074 指をくわえて 見ていることしかできねえ弱者だよ 102 00:07:30,324 --> 00:07:32,827 だけど あんたは違うんだろう? 103 00:07:33,411 --> 00:07:37,206 そんな力があれば 誰だって何だって守れるのに 104 00:07:37,331 --> 00:07:39,542 何だって誰だって救えるのに 105 00:07:39,667 --> 00:07:42,086 なんで そんなことしかできねえんだよ! 106 00:07:45,590 --> 00:07:46,549 私だって… 107 00:07:49,635 --> 00:07:54,557 私だって 好きで こんなことを しているわけではありません 108 00:07:56,017 --> 00:08:00,438 私の所属する組織の名前は 必要悪の教会(ネセサリウス) 109 00:08:00,688 --> 00:08:01,689 あっ… 110 00:08:02,273 --> 00:08:05,818 それって インデックスと同じイギリス清教の 111 00:08:06,652 --> 00:08:09,280 彼女は 私の同僚にして― 112 00:08:09,572 --> 00:08:11,282 大切な親友なんですよ 113 00:08:11,407 --> 00:08:12,074 えっ? 114 00:08:12,783 --> 00:08:16,120 私だって 彼女の背中を斬るつもりはなかった 115 00:08:18,998 --> 00:08:23,127 あれは “歩く教会”が 破壊されたとは知らず― 116 00:08:24,712 --> 00:08:28,549 彼女が 絶対に 傷つくはずがないから斬っただけ 117 00:08:28,883 --> 00:08:30,009 なのに… 118 00:08:30,134 --> 00:08:33,513 ま… 待てよ 親友の背中をどうして… 119 00:08:34,263 --> 00:08:38,308 (神裂) そうやって保護しないと 彼女は生きていけないんです 120 00:08:39,434 --> 00:08:41,020 完全記憶能力 121 00:08:41,395 --> 00:08:43,147 完全記憶能力? 122 00:08:43,563 --> 00:08:46,150 (神裂) それが全ての元凶です 123 00:08:56,202 --> 00:08:58,204 (上条) 完全記憶能力って… 124 00:08:59,247 --> 00:09:00,998 10万3,000冊のことか? 125 00:09:04,126 --> 00:09:07,880 (上条) 全部 あいつの頭の中に 入ってんだってな 126 00:09:08,673 --> 00:09:11,551 (神裂) 人間の脳の容量は 意外に小さい 127 00:09:11,968 --> 00:09:15,137 ですが 要らない記憶を忘れることで 128 00:09:15,263 --> 00:09:19,976 知らないうちに脳を整理している だから 人間は生きていける 129 00:09:20,726 --> 00:09:23,646 ところが 彼女には それができない 130 00:09:23,813 --> 00:09:25,106 ハッ… 131 00:09:26,899 --> 00:09:29,110 (神裂) 街路樹の葉っぱの数から― 132 00:09:29,235 --> 00:09:32,071 ラッシュアワーであふれる ひとりひとりの顔 133 00:09:32,572 --> 00:09:35,324 雨粒の一滴一滴の形まで 134 00:09:36,325 --> 00:09:38,703 彼女の頭は そんな どうでもいい記憶で― 135 00:09:39,078 --> 00:09:41,414 あっという間に 埋め尽くされてしまう 136 00:09:41,956 --> 00:09:44,166 待てよ 待ってくれ 137 00:09:45,001 --> 00:09:47,461 あんたたちは 同じ組織に所属していながら― 138 00:09:47,587 --> 00:09:48,629 なんでインデックスに― 139 00:09:48,754 --> 00:09:50,965 悪い魔術師だなんて 呼ばれてんだよ? 140 00:09:51,090 --> 00:09:52,633 それとも なにか? 141 00:09:52,758 --> 00:09:55,636 インデックスが 俺をダマしたって言いたいのか? 142 00:09:55,761 --> 00:09:58,222 (神裂) 彼女は ウソをついてはいませんよ 143 00:09:58,723 --> 00:10:02,810 私たちが 同じ 必要悪の教会(ネセサリウス)の人間だということも 144 00:10:02,977 --> 00:10:05,688 自分が追われている本当の理由も 145 00:10:07,356 --> 00:10:09,358 何も覚えていないんです 146 00:10:11,694 --> 00:10:14,447 (神裂) だから 自分で判断するしかなかった 147 00:10:15,698 --> 00:10:17,617 自分を追う魔術師は― 148 00:10:17,742 --> 00:10:22,747 10万3,000冊を狙う魔術結社の 人間だと思うのが 妥当だと 149 00:10:24,123 --> 00:10:28,336 (上条) けど インデックスには 完全記憶能力があるんだろう? 150 00:10:29,003 --> 00:10:31,088 そもそも あいつは なんで― 151 00:10:31,213 --> 00:10:33,924 1年前からの記憶を 失っちまってるんだ? 152 00:10:34,425 --> 00:10:38,804 失ったのではありません 正確には 私たちが消しました 153 00:10:39,722 --> 00:10:42,475 “消した”って どうやって… 154 00:10:42,725 --> 00:10:46,228 あっ 魔術か けど どうして… 155 00:10:47,855 --> 00:10:50,941 あんたは インデックスの 仲間だったんだろう? 156 00:10:51,233 --> 00:10:55,446 あんたにしたって インデックスは 大切な仲間なんじゃないのか? 157 00:10:56,197 --> 00:10:57,740 だったら どうして… 158 00:10:57,865 --> 00:11:00,242 (神裂) そうしなければ ならなかったからです 159 00:11:00,368 --> 00:11:01,202 あっ… 160 00:11:04,622 --> 00:11:08,501 そうしなければ 彼女が死んでしまうからですよ 161 00:11:17,843 --> 00:11:20,471 (神裂) 彼女の脳の85パーセントは― 162 00:11:20,596 --> 00:11:24,183 10万3,000冊の記憶のために 使われています 163 00:11:24,308 --> 00:11:29,063 そのため 彼女は 常人の 15パーセントしか脳を使えません 164 00:11:30,314 --> 00:11:35,236 その15パーセントに 記憶をし続ければ 彼女の脳は… 165 00:11:35,778 --> 00:11:39,824 そんな… 記憶を消す以外に方法は? 166 00:11:39,949 --> 00:11:42,952 (神裂)ありません (上条)いつまでだ? 167 00:11:43,911 --> 00:11:47,498 (神裂) 記憶の消去は きっかり1年周期に行います 168 00:11:47,623 --> 00:11:51,627 ちょうど そのときでなければ 記憶を消すことはできないんです 169 00:11:53,712 --> 00:11:54,964 あと3日 170 00:11:56,132 --> 00:11:57,258 3日… 171 00:11:58,759 --> 00:12:02,096 (神裂) 私たちに 彼女を傷つける意思はありません 172 00:12:02,221 --> 00:12:06,183 むしろ 私たちでなければ 彼女を救うことはできない 173 00:12:06,308 --> 00:12:10,855 引き渡してくれませんか? 私が魔法名を名乗る前に 174 00:12:10,980 --> 00:12:13,315 それに 記憶を消してしまえば― 175 00:12:13,441 --> 00:12:16,110 彼女は あなたのことも覚えていませんよ 176 00:12:16,277 --> 00:12:18,863 あなたが どれだけ彼女を思ったところで 177 00:12:18,988 --> 00:12:19,989 アア… 178 00:12:21,991 --> 00:12:24,410 そんな彼女を助けたところで― 179 00:12:24,535 --> 00:12:27,371 あなたにとって 何の益にもなりませんよ 180 00:12:29,748 --> 00:12:31,333 クッ… ふざけんな! 181 00:12:31,667 --> 00:12:32,751 ハッ… 182 00:12:33,002 --> 00:12:36,797 (上条) あいつが覚えてるか 覚えていないかなんて関係あるか 183 00:12:36,922 --> 00:12:37,882 (握りしめる音) 184 00:12:38,007 --> 00:12:40,426 分かんねえなら ひとつだけ教えてやる 185 00:12:41,260 --> 00:12:43,596 俺はインデックスの仲間なんだ 186 00:12:44,096 --> 00:12:49,185 今までも これからも あいつの 味方であり続けるって決めたんだ 187 00:12:49,602 --> 00:12:52,688 聖書に書かれてなくたって 絶対に そうなんだよ 188 00:12:53,564 --> 00:12:57,776 何か変だと思ったぜ 単に あいつが忘れてるだけなら 189 00:12:57,902 --> 00:13:00,529 全部 説明して 誤解を解きゃいいだけの話だろう 190 00:13:01,322 --> 00:13:05,451 なんで誤解したままにしてんだよ? なんで敵として追い回してんだよ? 191 00:13:05,826 --> 00:13:08,162 てめえら なに勝手に見限ってんだよ! 192 00:13:08,829 --> 00:13:10,122 あいつの気持ちを何だと… 193 00:13:10,372 --> 00:13:12,333 うっせえんだよ ド素人が! 194 00:13:13,125 --> 00:13:15,377 (神裂) 知ったような口を利くな! 195 00:13:15,836 --> 00:13:17,463 私たちが今まで― 196 00:13:17,588 --> 00:13:21,217 どんな気持ちで あの子の記憶を 奪ってきたと思ってる? 197 00:13:21,926 --> 00:13:24,803 あなたは ステイルを敵視しているようですが 198 00:13:24,929 --> 00:13:27,056 あれが 一体 どんな気持ちで― 199 00:13:27,181 --> 00:13:30,184 あの子と あなたを 見ていたと思ってるんですか? 200 00:13:30,518 --> 00:13:33,771 (神裂) どれほどの決意のもとに 敵を名乗っているのか 201 00:13:34,396 --> 00:13:39,485 大切な仲間のために 泥を かぶり続けるステイルの気持ちが… 202 00:13:39,985 --> 00:13:42,571 あなたなんかに分かるんですか? 203 00:13:45,533 --> 00:13:46,825 (蹴る音) ウッ! 204 00:13:47,535 --> 00:13:48,577 ウウ… 205 00:13:48,911 --> 00:13:50,538 私だって頑張った! 206 00:13:50,829 --> 00:13:52,039 頑張ったんですよ! 207 00:13:52,331 --> 00:13:53,165 ハッ… 208 00:13:54,041 --> 00:13:56,627 (神裂) 春を過ごし 夏を過ごし 209 00:13:56,752 --> 00:13:58,712 秋を過ごし 冬を過ごし 210 00:13:59,296 --> 00:14:01,757 思い出を作って 忘れないように (殴る音) 211 00:14:01,882 --> 00:14:04,385 たったひとつの約束をして (殴る音) 212 00:14:04,510 --> 00:14:07,096 日記やアルバムを胸に抱かせて (突き刺す音) 213 00:14:08,597 --> 00:14:12,434 ハァ… それでも ダメだったんですよ 214 00:14:13,060 --> 00:14:18,065 イチから思い出を作り直して 何度 それを繰り返しても 215 00:14:18,440 --> 00:14:21,443 家族も 親友も 恋人も 216 00:14:21,819 --> 00:14:23,946 全てがゼロに返る 217 00:14:25,281 --> 00:14:27,783 私たちは もう耐えられません 218 00:14:28,158 --> 00:14:32,580 これ以上 彼女の笑顔を 見続けるなんて不可能です! 219 00:14:32,705 --> 00:14:34,790 (上条) ふざけんな 220 00:14:37,626 --> 00:14:41,255 …んなもん てめえらの勝手な理屈だろうが 221 00:14:43,382 --> 00:14:47,803 インデックスのことなんざ 一瞬も考えてねえじゃねえか 222 00:14:48,470 --> 00:14:50,639 てめえの臆病のツケを― 223 00:14:50,764 --> 00:14:53,225 インデックスに 押しつけてんじゃねえぞ 224 00:14:55,144 --> 00:14:58,105 (上条) 1年の記憶を失うのが怖かったら 225 00:14:58,731 --> 00:15:02,526 次の1年に もっと幸せな記憶を与えてやれば… 226 00:15:03,068 --> 00:15:07,615 (上条) 記憶を失うのが怖くないくらいの 幸せが待ってるって分かっていれば 227 00:15:09,450 --> 00:15:13,996 もう誰も 逃げ出す必要なんざねえんだから 228 00:15:14,121 --> 00:15:16,540 たった それだけのことだろうが 229 00:15:17,791 --> 00:15:21,545 てめえは力があるから しかたなく人を守ってんのかよ? 230 00:15:22,046 --> 00:15:24,673 違うだろう そうじゃねえだろう! 231 00:15:25,132 --> 00:15:28,761 守りたいものがあるから 力を手に入れたんだろうが! 232 00:15:29,345 --> 00:15:31,847 てめえは何のために力をつけた? 233 00:15:31,972 --> 00:15:34,683 てめえは その手で誰を守りたかった? 234 00:15:34,808 --> 00:15:37,728 だったら てめえは こんな所で何やってんだ? 235 00:15:37,853 --> 00:15:39,813 それだけの力があって― 236 00:15:39,939 --> 00:15:42,858 これだけ万能の力を持ってるのに なんで… 237 00:15:43,609 --> 00:15:46,612 なんで そんなに無能なん… 238 00:15:47,696 --> 00:15:48,572 …だ 239 00:15:52,451 --> 00:15:53,661 (神裂) ハァ… 240 00:15:56,497 --> 00:15:58,582 (足音) 241 00:15:58,707 --> 00:15:59,541 あっ… 242 00:16:02,628 --> 00:16:03,504 (ステイル) もういいかな? 243 00:16:13,847 --> 00:16:17,977 (クラクション) (人々のざわめき) 244 00:16:18,519 --> 00:16:22,231 (黒子(くろこ)) 待ってください お姉様 そんなに急がなくても… 245 00:16:22,523 --> 00:16:24,024 (美琴(みこと)) 黒子 あんたね 246 00:16:24,149 --> 00:16:27,611 “門限 門限”って言ってたわりに あちこち連れ回して 247 00:16:27,736 --> 00:16:30,531 (美琴)遅れても知らないわよ (黒子)お姉様! 248 00:16:30,698 --> 00:16:33,200 (ざわめき) 249 00:16:33,325 --> 00:16:34,576 (黒子) どうしたんですの? 250 00:16:34,952 --> 00:16:37,287 うん? これは… 251 00:16:38,247 --> 00:16:39,832 (黒子) あの鋭利な切り口 252 00:16:39,957 --> 00:16:43,293 気体制御系の能力者の いたずらでしょうか? 253 00:16:43,794 --> 00:16:45,254 (美琴) いたずらねえ 254 00:16:46,797 --> 00:16:49,383 風紀委員(ジャッジメント)のお仕事ですわね 255 00:16:50,175 --> 00:16:54,096 ちょっと 黒子! この荷物 どうすんのよ? 256 00:16:54,346 --> 00:16:55,472 もう… 257 00:16:56,473 --> 00:16:57,391 うん? 258 00:17:05,691 --> 00:17:07,776 どうしましたの? お姉様 259 00:17:08,234 --> 00:17:10,154 (美琴)何でも (黒子)うん? 260 00:17:15,701 --> 00:17:17,953 (セミの鳴き声) 261 00:17:21,999 --> 00:17:23,083 ンッ… 262 00:17:25,085 --> 00:17:26,252 (インデックス) 当麻(とうま)? 263 00:17:26,962 --> 00:17:29,048 ンッ… ここは… 264 00:17:29,173 --> 00:17:31,175 ウッ! いって… 265 00:17:31,300 --> 00:17:34,053 (インデックス) 当麻! ダメだよ まだ起きちゃ 266 00:17:34,178 --> 00:17:35,554 ウウ… 267 00:17:36,972 --> 00:17:42,061 日が昇ってる …てことは ひと晩明けたのか 268 00:17:42,561 --> 00:17:43,854 今 何時だ? 269 00:17:43,979 --> 00:17:46,398 (インデックス)ひと晩じゃないよ (上条)えっ? 270 00:17:46,523 --> 00:17:47,983 3日 271 00:17:48,108 --> 00:17:49,651 3日? 272 00:17:49,735 --> 00:17:51,987 なんで そんなに眠ってたんだ? 俺 273 00:17:52,988 --> 00:17:54,198 3日… 274 00:17:54,615 --> 00:17:55,449 ハッ… 275 00:17:55,699 --> 00:17:58,577 記憶の消去は きっかり1年周期に行います 276 00:17:59,661 --> 00:18:00,954 (神裂) あと3日 277 00:18:01,246 --> 00:18:04,291 当麻 どうしたの? どこか痛い? 278 00:18:04,374 --> 00:18:05,250 いや… 279 00:18:06,043 --> 00:18:09,421 (上条) インデックスが 俺のことを覚えてるってことは― 280 00:18:09,546 --> 00:18:11,924 まだ記憶の消去は行われていない 281 00:18:12,633 --> 00:18:16,261 それに インデックスの様子も 変わってないみたいだしな 282 00:18:17,805 --> 00:18:19,139 良かった 283 00:18:19,765 --> 00:18:21,850 (インデックス)よくないよ (上条)えっ? 284 00:18:22,559 --> 00:18:25,354 私 何にも知らなかった 285 00:18:26,063 --> 00:18:30,400 当麻が道路の真ん中に倒れてたって 小萌(こもえ)が言ってた 286 00:18:31,110 --> 00:18:33,153 ボロボロになった当麻を担いで― 287 00:18:33,278 --> 00:18:35,948 アパートに連れてきたのも 小萌だった 288 00:18:36,490 --> 00:18:38,826 私は 何にも気づかないで… 289 00:18:39,660 --> 00:18:42,746 (インデックス) 当麻が ほかの魔術師と戦ってることなんて 290 00:18:42,871 --> 00:18:44,873 これっぽっちも考えないで 291 00:18:45,541 --> 00:18:46,875 私は… 292 00:18:47,668 --> 00:18:51,296 私は 当麻を助けられなかった 293 00:18:56,677 --> 00:18:59,805 何だよ? このグルグル巻きの包帯 294 00:18:59,930 --> 00:19:02,099 ちょっと 大げさすぎるんじゃねえの? 295 00:19:03,100 --> 00:19:06,645 一応 治すためには そうしとかないとね 296 00:19:07,062 --> 00:19:09,106 魔術みたいにはいかないけど 297 00:19:09,606 --> 00:19:10,941 そうだな 298 00:19:11,066 --> 00:19:13,777 魔術なんか使わなくても 大丈夫だろう 299 00:19:13,902 --> 00:19:16,405 (インデックス)ンッ… 当麻 (上条)うん? 300 00:19:16,822 --> 00:19:20,534 当麻! この期に及んで まだ魔術を信じてないんだね? 301 00:19:20,659 --> 00:19:23,245 片思いちゃんみたいに かたくななんだよ? 302 00:19:23,370 --> 00:19:25,622 (上条)そういう意味じゃねえよ (インデックス)えっ? 303 00:19:26,081 --> 00:19:27,791 できることなら― 304 00:19:27,916 --> 00:19:32,212 お前が魔術 語ってるときの顔って あんま見たくねえからな 305 00:19:32,588 --> 00:19:35,799 そっか 私 また目覚めてたんだ? 306 00:19:35,924 --> 00:19:37,551 うん? “目覚めた”? 307 00:19:38,218 --> 00:19:43,557 うん けど そのときのことは あんまり突っ込んでほしくないかも 308 00:19:44,766 --> 00:19:49,688 (インデックス) 意識がないときの声って 寝言みたいで恥ずかしいからね 309 00:19:50,606 --> 00:19:52,274 (インデックス)それに… (上条)うん? 310 00:19:52,983 --> 00:19:56,945 なんだか どんどん 冷たい機械になっていくみたいで 311 00:19:57,237 --> 00:19:58,238 怖いんだよ 312 00:20:00,365 --> 00:20:01,491 (上条) ごめん 313 00:20:03,952 --> 00:20:06,580 (インデックス)いいんだよ バカ (上条)うん? 314 00:20:08,081 --> 00:20:09,499 何か食べる? 315 00:20:11,919 --> 00:20:14,796 あの… インデックスさん? 316 00:20:15,339 --> 00:20:20,052 (インデックス) うん? 私はシスターさんなので 看病くらいできるんだよ 317 00:20:20,510 --> 00:20:26,016 い… いや とりあえず 深く考える時間をください 神さま 318 00:20:26,433 --> 00:20:28,727 なんで? 食欲ない? 319 00:20:28,894 --> 00:20:30,103 アア… 320 00:20:30,270 --> 00:20:31,605 ンンッ… 321 00:20:31,730 --> 00:20:33,815 (滑る音) あっ! 322 00:20:38,904 --> 00:20:40,239 (こぼれる音) 323 00:20:41,531 --> 00:20:43,951 アア… 324 00:20:44,451 --> 00:20:46,203 アア… 325 00:20:46,328 --> 00:20:48,121 (ノック) うん? 326 00:20:48,538 --> 00:20:49,665 は~い! 327 00:20:50,749 --> 00:20:52,167 小萌かな? 328 00:20:52,292 --> 00:20:54,962 (小萌) あれ? 家(うち)の前で 何やってるんです? 329 00:20:56,046 --> 00:21:01,677 (小萌) 上条ちゃん! 何だか知らないけど お客さんみたいです 330 00:21:02,636 --> 00:21:04,263 (インデックス)あっ… (上条)ハッ… 331 00:21:06,098 --> 00:21:06,932 (ステイル) フッ… 332 00:21:07,557 --> 00:21:10,727 (上条)てめえら 今更 何しに… (ステイル)ふ~ん… 333 00:21:10,852 --> 00:21:15,148 その体じゃ 簡単に 逃げ出すこともできないみたいだね 334 00:21:15,565 --> 00:21:16,566 ハッ… 335 00:21:17,234 --> 00:21:22,781 そうか インデックスは今まで あいつらから1人で逃げてきたんだ 336 00:21:23,490 --> 00:21:27,369 けど 俺というケガ人を 背負うことになれば 話は違う 337 00:21:28,453 --> 00:21:33,417 インデックスを より安全で 確実に保護するために 俺を… 338 00:21:33,542 --> 00:21:34,960 (インデックス) 帰って! 339 00:21:35,335 --> 00:21:38,922 お願いだから 私なら どこへでも行くから 340 00:21:39,047 --> 00:21:41,758 私なら 何でもするから! 341 00:21:41,842 --> 00:21:42,718 (上条) インデックス! 342 00:21:42,926 --> 00:21:46,221 (インデックス) 本当に… 本当にお願いだから 343 00:21:46,805 --> 00:21:50,642 お願いだから もう当麻を傷つけないで! 344 00:21:56,231 --> 00:22:01,236 ♪~ 345 00:23:19,689 --> 00:23:24,694 ~♪ 346 00:23:26,530 --> 00:23:30,075 (上条) 今夜12時 インデックスの 記憶を消去する儀式が始まる 347 00:23:31,326 --> 00:23:34,746 だが 俺は諦めない 絶対に お前を助け出す! 348 00:23:35,247 --> 00:23:36,331 次回 「十二時(リミット)」 349 00:23:36,915 --> 00:23:40,043 科学と魔術が交差するとき 物語は始まる