1 00:00:15,015 --> 00:00:21,321 (ココ)はぁ… んぅ… 風…? 2 00:00:24,358 --> 00:00:27,027 (キーフリー)起きたかい? あっ。 3 00:00:27,027 --> 00:00:31,865 流しの羽馬車を呼んだんだよ。 えっ? 4 00:00:31,865 --> 00:00:35,202 空の上は 寝巻きじゃ寒かったろう。 5 00:00:35,202 --> 00:00:38,205 もうすぐ着くからね。 6 00:00:38,205 --> 00:00:40,207 あっ。 あっ…。 7 00:00:40,207 --> 00:00:43,877 ほら 見えてきた。 ハッ…。 8 00:00:43,877 --> 00:00:45,879 わぁ…! 9 00:00:51,885 --> 00:00:54,388 僕のアトリエ。 10 00:00:54,388 --> 00:00:57,391 君の学び舎だ。 11 00:02:41,862 --> 00:02:46,033 君の家の周りには 門番茨の種をまいてきた。 12 00:02:46,033 --> 00:02:48,869 すぐに育って 結界の役割を➨ 13 00:02:48,869 --> 00:02:51,038 果たしてくれるだろう。 あっ…。 14 00:02:51,038 --> 00:02:55,542 えたいの知れない魔法で 家が石化してしまったから。 15 00:02:55,542 --> 00:02:58,545 誰かが うかつに 近寄れないようにね。 16 00:03:04,317 --> 00:03:06,653 だから… あっ。 17 00:03:06,653 --> 00:03:09,356 ココ? 18 00:03:13,326 --> 00:03:15,328 どうしたの? 19 00:03:15,328 --> 00:03:21,835 お母さんを 一人にしないって 約束したのに 私…! 20 00:03:21,835 --> 00:03:24,337 ココ…。 21 00:03:24,337 --> 00:03:28,175 (すすり泣き) 22 00:03:28,175 --> 00:03:30,343 自分を責めないで。 23 00:03:30,343 --> 00:03:33,013 君は何も知らなかったんだ。 24 00:03:33,013 --> 00:03:36,016 (ドアの開く音) 25 00:03:36,016 --> 00:03:39,019 (ドアの閉まる音) 26 00:03:45,192 --> 00:03:47,360 さぁ 顔を洗って。 27 00:03:47,360 --> 00:03:51,164 涙を流しきったら 前を見て。 28 00:03:53,366 --> 00:03:56,870 今日から ここで暮らすんだから。 29 00:03:56,870 --> 00:03:59,573 ハァッ…! 30 00:04:03,143 --> 00:04:06,313 あっ… ほぉ…。 31 00:04:06,313 --> 00:04:08,982 あの… これは? 32 00:04:08,982 --> 00:04:11,818 んっ? 水だよ。 33 00:04:11,818 --> 00:04:13,820 あっ! 34 00:04:13,820 --> 00:04:15,822 う~ん…。 失念していたね! 35 00:04:15,822 --> 00:04:18,658 水と呼ぶには丸くて 浮いてるような…。 36 00:04:18,658 --> 00:04:20,994 君に着替えをあげるんだった。 ハッ! えっ! 37 00:04:20,994 --> 00:04:23,497 これ どうやって使えば いいんですか? 38 00:04:23,497 --> 00:04:25,499 キーフリーさん…? 39 00:04:27,667 --> 00:04:31,838 知らない魔法なんて 怖くて触れないよ…。 40 00:04:31,838 --> 00:04:34,174 (テティア)怖くな~いよ! あっ。 41 00:04:34,174 --> 00:04:36,843 (テティア)扱いが難しい 魔法じゃないもん。 42 00:04:36,843 --> 00:04:39,012 ウフフッ! 43 00:04:39,012 --> 00:04:43,517 テティアが教えてあげようか? んっ! 44 00:04:43,517 --> 00:04:45,519 あっ…? 45 00:04:45,519 --> 00:04:47,521 それはね 浮水滴。 46 00:04:47,521 --> 00:04:51,358 空気中の水分から 水をくみ出せる魔法なの。 47 00:04:51,358 --> 00:04:55,195 こうして… 手を出して。 あっ…。 48 00:04:55,195 --> 00:04:59,699 下の皿を傾けると 注ぎ口になるんだよ。 49 00:04:59,699 --> 00:05:03,303 わぁ すごい! ありがとう! 50 00:05:03,303 --> 00:05:05,639 ありがとう! えっ? 51 00:05:05,639 --> 00:05:08,808 ありがとうって言われるの 大好きなの! 52 00:05:08,808 --> 00:05:10,810 だから ありがとう! 53 00:05:10,810 --> 00:05:14,147 えっ え~っと そうなんだ…? 54 00:05:14,147 --> 00:05:16,817 ありがとう…。 こちらこそ➨ 55 00:05:16,817 --> 00:05:19,653 ありがとうのありがとう。 こちらこそ➨ 56 00:05:19,653 --> 00:05:22,489 ありがとうのありがとうの ありがとう…。 57 00:05:22,489 --> 00:05:25,659 (リチェ)テティアがうるさければ放置。 (2人)あっ。 58 00:05:25,659 --> 00:05:29,329 (リチェ)応えなければ そのうち黙る。 59 00:05:29,329 --> 00:05:31,498 ひっどいなぁ リチェ。 60 00:05:31,498 --> 00:05:34,834 テティアは教えてあげただけだよぉ。 61 00:05:34,834 --> 00:05:36,837 あっ! 62 00:05:36,837 --> 00:05:39,005 《ペンとインク…》 63 00:05:39,005 --> 00:05:43,176 2人とも魔法使いなの? の 弟子だよ。 64 00:05:43,176 --> 00:05:45,846 キーフリー先生の生徒なの! 65 00:05:45,846 --> 00:05:48,348 っていうか 君は違うの? 66 00:05:48,348 --> 00:05:52,352 てっきりテティアたちと同じ 見習いかと思った。 67 00:05:52,352 --> 00:05:55,188 同い年? どこのアトリエの人? 68 00:05:55,188 --> 00:05:57,190 おぉあ…。 69 00:05:57,190 --> 00:06:00,460 はぁ… 私はまだ 見習いとも言えないかも。 70 00:06:00,460 --> 00:06:04,631 何せ 魔法を描いたのは 昨日が初めてだから…。 71 00:06:04,631 --> 00:06:08,468 今日からここでお世話になるの。 72 00:06:08,468 --> 00:06:10,637 (テティア/リチェ)えっ…? 73 00:06:10,637 --> 00:06:12,639 あれ? 74 00:06:12,639 --> 00:06:15,976 まさか… 君がそうなの? 75 00:06:15,976 --> 00:06:18,144 私が 何…? 76 00:06:18,144 --> 00:06:20,146 (2人)んっ…。 77 00:06:25,485 --> 00:06:27,988 (テティア)うわさで聞いたの。 78 00:06:27,988 --> 00:06:32,325 禁止魔法を使った 「知らざる者」が➨ 79 00:06:32,325 --> 00:06:36,329 記憶も消されずに 弟子になるのを許されたって…。 80 00:06:38,331 --> 00:06:40,333 ココ。 あっ! 81 00:06:40,333 --> 00:06:44,170 大丈夫? キーフリーさん…。 82 00:06:44,170 --> 00:06:47,340 お互い自己紹介は もう済んだみたいだね。 83 00:06:47,340 --> 00:06:52,012 リチェとテティアも朝のお手伝いをしたら 部屋で自習してくれるかな。 84 00:06:52,012 --> 00:06:54,014 は~い! うん。 85 00:06:54,014 --> 00:06:57,684 着替え ここではみんな これを着てる。 86 00:06:57,684 --> 00:07:00,120 あっ…。 87 00:07:00,120 --> 00:07:04,124 怖がらないで。 ちゃんと説明するよ。 88 00:07:06,293 --> 00:07:09,796 サイズはぴったりだね。 んっ…。 89 00:07:09,796 --> 00:07:13,967 さて 魔法についての お話を始めよう。 90 00:07:13,967 --> 00:07:16,469 あっ! うん。 91 00:07:16,469 --> 00:07:23,310 遠い昔 魔法は特別なものじゃなかった。 92 00:07:23,310 --> 00:07:25,312 決まった図形の組み合わせと➨ 93 00:07:25,312 --> 00:07:28,615 特殊な製法の墨があれば…。 94 00:07:33,153 --> 00:07:39,492 どこの誰にでも使える もっと身近なものだったんだ。 95 00:07:39,492 --> 00:07:44,297 だけどそのせいで 何度も何度も争いが起きた。 96 00:07:46,666 --> 00:07:51,171 何でもできる力があれば 何でもするのが人間だ。 97 00:07:51,171 --> 00:07:54,674 おぞましい魔法が いくつも描かれた…。 98 00:07:58,678 --> 00:08:01,448 僅かに残った良識ある人たちは➨ 99 00:08:01,448 --> 00:08:05,452 争いを拒み 魔法使いとして結託し➨ 100 00:08:05,452 --> 00:08:08,288 人々の魔法の記憶を奪って➨ 101 00:08:08,288 --> 00:08:13,293 秘密を守れる弟子にだけ教え 伝えることにした。 102 00:08:13,293 --> 00:08:16,629 それが 「結託の日」だ。 103 00:08:16,629 --> 00:08:22,469 以来 魔法は特別な人間しか 使えない力だと思わせてきた。 104 00:08:22,469 --> 00:08:24,804 真実が世間に広まれば➨ 105 00:08:24,804 --> 00:08:27,640 あっという間に 無法地帯に逆戻りだ。 106 00:08:27,640 --> 00:08:31,311 みんな 秘密を守るために 警戒しているのさ。 107 00:08:31,311 --> 00:08:33,980 君がうわさになったのも そのせいだ。 108 00:08:33,980 --> 00:08:35,982 ごめんね。 109 00:08:35,982 --> 00:08:39,152 いえ 自分のせいですから。 110 00:08:39,152 --> 00:08:41,154 あの…。 111 00:08:41,154 --> 00:08:43,156 禁止魔法って…? 112 00:08:43,156 --> 00:08:50,330 争いの時代に描かれて 結託の日とともに禁じられた➨ 113 00:08:50,330 --> 00:08:52,832 人を傷つける魔法だ。 ハッ! 114 00:08:54,834 --> 00:08:56,836 教えてください! 115 00:08:56,836 --> 00:08:59,005 使っちゃいけない魔法 全部! 116 00:08:59,005 --> 00:09:01,775 知りたいんです! あっ…。 117 00:09:01,775 --> 00:09:05,578 知らないままじゃ怖くて 何もできないです。 118 00:09:07,781 --> 00:09:12,285 焦らないでと諭すところだけど 君には言いにくいな。 119 00:09:14,788 --> 00:09:17,290 ついておいで。 120 00:09:20,960 --> 00:09:24,297 禁止魔法は 数えきれないほどあるんだけど➨ 121 00:09:24,297 --> 00:09:28,134 ひとまとめにしたら… シンプルだ。 122 00:09:28,134 --> 00:09:33,139 人体そのものにかける魔法は いかなるときも禁止とする。 123 00:09:33,139 --> 00:09:36,643 例えば 変身や年齢の変化➨ 124 00:09:36,643 --> 00:09:40,146 扉や乗り物を使わない瞬間移動。 125 00:09:40,146 --> 00:09:42,649 思考や感情を操ったり➨ 126 00:09:42,649 --> 00:09:45,652 人を傷つけたり 癒やしたり…。 127 00:09:45,652 --> 00:09:48,321 一つだけ例外があるけど。 128 00:09:48,321 --> 00:09:51,157 記憶を消す魔法…? 129 00:09:51,157 --> 00:09:54,327 そのとおり。 130 00:09:54,327 --> 00:09:58,498 大抵の魔法は道具にかける。 131 00:09:58,498 --> 00:10:01,101 馬車とか ランプとか。 132 00:10:03,169 --> 00:10:05,672 ハァッ…。 133 00:10:08,174 --> 00:10:11,678 こういう… 窓とかね。 134 00:10:11,678 --> 00:10:18,585 (扉窓を回す音) 135 00:10:31,197 --> 00:10:33,199 湖!? 136 00:10:33,199 --> 00:10:36,870 さっきまで 辺りいちめん 丘だったのに…。 137 00:10:36,870 --> 00:10:39,038 扉窓だよ。 138 00:10:39,038 --> 00:10:42,041 同じ模様の丸窓を つないでくれる。 139 00:10:42,041 --> 00:10:44,878 遠くの建物が見えるかな。 140 00:10:44,878 --> 00:10:47,380 図書の塔。 141 00:10:47,380 --> 00:10:51,217 知識の保管のため 魔法に関するすべての書籍が➨ 142 00:10:51,217 --> 00:10:54,053 書かれた瞬間に あそこで複製される。 143 00:10:54,053 --> 00:10:56,556 ハッ! あの絵本も! 144 00:10:56,556 --> 00:10:58,725 あっ。 すぐ行きましょう! 145 00:10:58,725 --> 00:11:01,160 私 寝ないで探します! 待って。 146 00:11:01,160 --> 00:11:06,366 (波立つ音) 147 00:11:10,670 --> 00:11:12,672 ぶぐぶ…! 148 00:11:12,672 --> 00:11:14,674 はあ…!? 149 00:11:17,510 --> 00:11:20,680 ふぅ あれは司書の試練。 150 00:11:20,680 --> 00:11:24,183 図書の塔は 4人の司書に守られていて➨ 151 00:11:24,183 --> 00:11:28,521 試練を乗り越えた魔法使いだけが 中に入れるんだ。 152 00:11:28,521 --> 00:11:32,192 塔へ入るには まず学ばないとね。 153 00:11:32,192 --> 00:11:36,696 ココ さっき僕は うれしかったんだ。 154 00:11:36,696 --> 00:11:39,866 君が知りたいと言ってくれて。 155 00:11:39,866 --> 00:11:42,368 恐怖を感じるのはしかたない…。 156 00:11:42,368 --> 00:11:44,704 でも…。 157 00:11:44,704 --> 00:11:47,707 禁止されずに残ったのは…。 158 00:11:52,045 --> 00:11:56,716 人を幸せにする魔法ばかりだから。 159 00:11:56,716 --> 00:12:00,653 どうせなら 優しい魔法を もっと知ってほしいな。 160 00:12:00,653 --> 00:12:03,656 わあぁ! なんてね。 あっ。 161 00:12:03,656 --> 00:12:05,825 どうかな? 162 00:12:05,825 --> 00:12:09,829 はい! キーフリー先生! 163 00:12:12,332 --> 00:12:14,834 ここが君の部屋だよ。 164 00:12:14,834 --> 00:12:17,503 (ノック) 165 00:12:17,503 --> 00:12:21,341 アガットは留守みたいだ。 アガットって? 166 00:12:21,341 --> 00:12:23,643 君のルームメートさ。 167 00:12:26,846 --> 00:12:28,848 ハッ…。 168 00:12:28,848 --> 00:12:33,686 作業スペースは2人一部屋なんだ。 寝室は個別だよ。 169 00:12:33,686 --> 00:12:35,688 ハァッ…! 170 00:12:35,688 --> 00:12:41,194 奥の階段を下りた所 鍵付きだから安心して。 171 00:12:41,194 --> 00:12:43,363 少し休むといい。 172 00:12:43,363 --> 00:12:46,866 僕は用事があるから 何かあったら呼んでくれ。 173 00:12:46,866 --> 00:12:49,068 (ドアの閉まる音) 174 00:12:53,706 --> 00:12:56,376 (ダイヤルを回す音) 175 00:12:56,376 --> 00:12:59,545 僕です。 キーフリーです。 176 00:12:59,545 --> 00:13:01,481 ココを弟子にすること➨ 177 00:13:01,481 --> 00:13:03,816 許可してくれて ありがとうございます。 178 00:13:03,816 --> 00:13:06,486 はい。 179 00:13:06,486 --> 00:13:09,822 ええ 絵本のことはまだ…。 180 00:13:09,822 --> 00:13:12,325 今はあの子も混乱しているので…。 181 00:13:12,325 --> 00:13:14,994 わぁ…。 182 00:13:14,994 --> 00:13:19,332 これが魔法使いの部屋かぁ。 183 00:13:19,332 --> 00:13:21,668 (アガット)そっちは私の机よ。 あっ…。 184 00:13:21,668 --> 00:13:23,870 あっ! 185 00:13:33,513 --> 00:13:36,015 (アガット)降りるから 離れて。 186 00:13:36,015 --> 00:13:38,117 あっ ごめんね。 187 00:13:45,191 --> 00:13:48,027 わぁ…。 188 00:13:48,027 --> 00:13:50,363 あっ あなたがアガットだよね。 189 00:13:50,363 --> 00:13:52,365 私はココ…。 知ってる。 190 00:13:52,365 --> 00:13:54,867 例の 「知らざる者」でしょ。 191 00:13:54,867 --> 00:13:58,705 新しい姉妹弟子になるって 聞いたわ。 192 00:13:58,705 --> 00:14:01,974 お母様 気の毒だったわね。 193 00:14:01,974 --> 00:14:04,811 あっ! あ… ありがと…。 194 00:14:04,811 --> 00:14:08,648 あなたのせいで…。 195 00:14:08,648 --> 00:14:11,651 永遠に人間に戻れない。 196 00:14:11,651 --> 00:14:15,822 ハッ! 助けるために ここに来たの。 197 00:14:15,822 --> 00:14:18,124 魔法使いになって…。 198 00:14:20,159 --> 00:14:22,161 物心ついたときから➨ 199 00:14:22,161 --> 00:14:25,164 指先が染まるまで 魔法陣を描いてる。 200 00:14:25,164 --> 00:14:27,333 試験に受かって やっと見習い。 201 00:14:27,333 --> 00:14:30,336 弟子入りを認められるのは それからよ。 202 00:14:30,336 --> 00:14:33,172 何も知らない普通の子。 203 00:14:33,172 --> 00:14:36,843 「知らざる者」のあなたに なれるはずないわ。 204 00:14:36,843 --> 00:14:39,846 んっ…。 205 00:14:39,846 --> 00:14:43,182 魔法は 試してみたら描けたもん。 206 00:14:43,182 --> 00:14:45,351 やってみなきゃわからない! 207 00:14:45,351 --> 00:14:47,353 なら証明して。 208 00:14:47,353 --> 00:14:50,690 明日 試験を受けるのよ。 (テティア)アガット~! ココ~! 209 00:14:50,690 --> 00:14:55,027 ご は ん だよ~! 210 00:14:55,027 --> 00:14:57,363 (テティア/リチェ)えっ? (おなかのなる音) 211 00:14:57,363 --> 00:15:00,633 あっ…。 212 00:15:00,633 --> 00:15:03,970 リチェも腹減り。 テティアも! 213 00:15:03,970 --> 00:15:06,973 今日はココの歓迎会? だよね! 214 00:15:06,973 --> 00:15:08,975 ごちそう…。 フフッ! 215 00:15:08,975 --> 00:15:16,315 ♬~ 216 00:15:16,315 --> 00:15:18,484 いつもと一緒。 217 00:15:18,484 --> 00:15:21,821 先生! 歓迎会は? 218 00:15:21,821 --> 00:15:25,658 急だったからね。 歓迎会はまた今度。 219 00:15:25,658 --> 00:15:29,162 アガットは? 部屋で食べるって。 220 00:15:29,162 --> 00:15:33,166 たまにはみんなで 食べてほしいんだけどなぁ。 221 00:15:33,166 --> 00:15:36,335 よし 僕らも食べよう! 222 00:15:36,335 --> 00:15:39,505 いただきますは ココに言ってもらおうかな。 223 00:15:39,505 --> 00:15:41,841 えっ! あっ はい。 224 00:15:41,841 --> 00:15:45,545 いただきます! (3人)いただきます。 225 00:15:49,182 --> 00:15:52,185 はぁむ。 226 00:15:52,185 --> 00:15:54,520 んっ! おいしい…。 227 00:15:54,520 --> 00:15:57,857 でしょ でしょ~! ここで焼いてるんだよ~。 228 00:15:57,857 --> 00:16:00,960 先生は名シェフ。 すごい! 229 00:16:00,960 --> 00:16:03,763 近所でとれる麦がいいんだよ。 230 00:16:06,966 --> 00:16:12,305 はぁむ。 んっ ん~! んんっ! 231 00:16:12,305 --> 00:16:16,309 近くでとれる野菜が おいしいんだよ。 232 00:16:16,309 --> 00:16:18,811 (一同)ごちそうさまでした。 233 00:16:43,169 --> 00:16:46,072 お母さん…。 234 00:16:54,180 --> 00:16:58,851 弟子になるには 試験を受けなきゃいけないって。 235 00:16:58,851 --> 00:17:04,290 でも 何をするとか 具体的な内容は書いてないや…。 236 00:17:04,290 --> 00:17:08,127 何が書いてないって? ふあっ!? ふぅい!? 237 00:17:08,127 --> 00:17:11,631 魔法については 本に書いてないことが多いんだ。 238 00:17:11,631 --> 00:17:15,301 学ぶには 読むよりなにより 触れること! 239 00:17:15,301 --> 00:17:17,303 これは…? 240 00:17:17,303 --> 00:17:21,641 君の魔材。 魔法を描く道具だ。 241 00:17:21,641 --> 00:17:23,809 うおぉ~っ! 242 00:17:23,809 --> 00:17:28,147 かっこいい~っ! ハッ! 243 00:17:28,147 --> 00:17:31,817 魔描の杖… ペン…。 244 00:17:31,817 --> 00:17:35,655 ホントはまだちょっと怖い。 でも…! 245 00:17:35,655 --> 00:17:39,825 《お母さん 絶対 もとに戻すからね!》 246 00:17:39,825 --> 00:17:43,162 キーフリー先生! よろしくお願いします! 247 00:17:43,162 --> 00:17:45,564 よし 始めよう。 248 00:17:52,338 --> 00:17:55,007 ココ 大丈夫? ちょっと休憩する? 249 00:17:55,007 --> 00:17:58,010 だ… 大丈夫です。 250 00:17:59,946 --> 00:18:02,949 じゃあ 理解したことを 僕に説明してごらん。 251 00:18:02,949 --> 00:18:06,452 あっ はい。 えっと…。 252 00:18:06,452 --> 00:18:09,789 魔法は 3つの要素で 構成されていて…。 253 00:18:09,789 --> 00:18:12,959 中央を 「紋」➨ 254 00:18:12,959 --> 00:18:16,128 その周りに描かれる線を 「矢」➨ 255 00:18:16,128 --> 00:18:19,966 この2つを囲う円を 「陣」と呼び➨ 256 00:18:19,966 --> 00:18:23,135 紋の種類で 炎➨ 257 00:18:23,135 --> 00:18:25,137 水➨ 258 00:18:25,137 --> 00:18:27,139 光➨ 259 00:18:27,139 --> 00:18:29,475 風 と➨ 260 00:18:29,475 --> 00:18:31,644 どんな魔法になるかが決まり➨ 261 00:18:31,644 --> 00:18:35,147 矢はその魔法が どんな形で現れるかと➨ 262 00:18:35,147 --> 00:18:38,484 大きさ 方向を定めます。 263 00:18:38,484 --> 00:18:41,988 そして 最後に円で囲うことで➨ 264 00:18:41,988 --> 00:18:46,659 陣が閉じられ 魔法が発現する。 265 00:18:46,659 --> 00:18:49,495 覚えるだけで精いっぱい…。 266 00:18:49,495 --> 00:18:51,497 でも説明できたじゃない! 267 00:18:53,499 --> 00:18:56,002 ふぅ 私 挑戦してみます! 268 00:18:56,002 --> 00:18:58,604 いいねぇ その意気だ! フン! 269 00:19:00,940 --> 00:19:03,442 すぅ~ ふぅ~…。 270 00:19:03,442 --> 00:19:06,946 う~ん…。 271 00:19:06,946 --> 00:19:11,117 う~ん…! んっ! 272 00:19:11,117 --> 00:19:14,120 おっ? ぐっ。 なっ!? 273 00:19:14,120 --> 00:19:16,122 ダメだよ 捨てちゃ。 あっ! 274 00:19:16,122 --> 00:19:18,958 わぁ~! ダメですぅ~! 275 00:19:18,958 --> 00:19:21,293 こんなの見せられないです! 276 00:19:21,293 --> 00:19:25,464 下手だし… 線はブルブルのガタガタで…。 277 00:19:25,464 --> 00:19:28,801 当然だよ 始めたばかりだもの。 278 00:19:28,801 --> 00:19:32,304 それよりも 見るべきところは他にある。 279 00:19:32,304 --> 00:19:35,641 ほらここ 陣が切れてるだろう。 280 00:19:35,641 --> 00:19:38,644 途切れてたら 魔法は発動しないよ。 281 00:19:38,644 --> 00:19:40,646 あっ…。 282 00:19:42,648 --> 00:19:45,484 新しい道具を扱う手は おぼつかないものさ。 283 00:19:45,484 --> 00:19:48,654 初めて立った 子馬みたいなものだから➨ 284 00:19:48,654 --> 00:19:52,491 すぐに慣れて 自由に駆け回れるようになるよ。 285 00:19:52,491 --> 00:19:54,493 あっ…。 286 00:19:54,493 --> 00:19:57,596 さぁ 線をつなげて 発動させてみてごらん。 287 00:20:03,169 --> 00:20:05,171 あっ! どわ! 288 00:20:07,506 --> 00:20:10,843 んっ…。 289 00:20:10,843 --> 00:20:12,845 はうわ~!? はぅ! 290 00:20:12,845 --> 00:20:15,181 ごっ ごめんなさい ごめんなさい わざとじゃ…。 291 00:20:15,181 --> 00:20:18,517 ハッ! ヒィ~ッ! 292 00:20:18,517 --> 00:20:21,187 ごめんなさい! 乾かす! 私 乾かすから! 293 00:20:21,187 --> 00:20:24,356 ほぉほぉほぉ… 乾いた!? ココ 落ち着いて。 294 00:20:24,356 --> 00:20:28,194 ごめんよ アガット。 大丈夫かい? ほぉほぉ… まだ? 295 00:20:28,194 --> 00:20:30,529 いいんです 先生…。 296 00:20:30,529 --> 00:20:32,865 私 気にしてません。 297 00:20:32,865 --> 00:20:36,535 それより ココの魔法陣を見せてください。 298 00:20:36,535 --> 00:20:38,537 えっ… ああ。 299 00:20:38,537 --> 00:20:41,540 ああ これだわ。 300 00:20:41,540 --> 00:20:43,542 んっ…? 301 00:20:43,542 --> 00:20:47,546 くっ! 見て。 302 00:20:47,546 --> 00:20:50,382 この矢が一本だけ長い。 303 00:20:50,382 --> 00:20:55,387 ここからの力が加わりすぎて 水が勢いよく飛んだのよ。 304 00:20:55,387 --> 00:20:59,725 さすが。 アガットの指摘は的確だ。 305 00:20:59,725 --> 00:21:03,829 うん 君なら 任せても大丈夫そうだね。 306 00:21:03,829 --> 00:21:05,831 えっ!? 307 00:21:09,668 --> 00:21:13,839 僕はこれから2~3日 魔法使いの大講堂に行ってくる。 308 00:21:13,839 --> 00:21:17,676 留守の間 ココのことを頼んだよ アガット。 309 00:21:17,676 --> 00:21:21,180 はい 先生。 310 00:21:21,180 --> 00:21:24,850 待ってください。 姉妹弟子から得るものは多い。 311 00:21:24,850 --> 00:21:28,521 ココ 彼女を見て よく学ぶんだよ。 あっ…。 312 00:21:28,521 --> 00:21:32,024 せ… 先生…。 313 00:21:32,024 --> 00:21:34,360 (ドアの閉まる音) 314 00:21:34,360 --> 00:21:38,531 あの… 本当にごめんね 私…。 315 00:21:38,531 --> 00:21:40,533 何度も謝らないで。 316 00:21:40,533 --> 00:21:43,369 気にしてないって言ったでしょ。 317 00:21:43,369 --> 00:21:45,371 さぁ ココ。 318 00:21:45,371 --> 00:21:48,374 ハッ! 昨日 言ったわよね。 319 00:21:48,374 --> 00:21:50,376 証明してって。 320 00:21:50,376 --> 00:21:53,879 生ぬるいお勉強の時間は終わり。 321 00:21:53,879 --> 00:21:56,882 「試験」を始めるわよ。 はぁ…。 322 00:21:56,882 --> 00:21:59,051 えっ…。 323 00:21:59,051 --> 00:22:14,667 ♬~