1 00:00:37,137 --> 00:00:41,842 (馬のひづめの音) 2 00:00:44,311 --> 00:00:46,480 (オルーギオ)荷はしっかり抱えてろよ! 3 00:00:46,480 --> 00:00:48,815 (アガット)もちろんです! (オルーギオ)んっ…。 4 00:00:48,815 --> 00:00:50,817 (ダグダ)魔法使い! んっ! 5 00:00:50,817 --> 00:00:53,320 橋はあの木の下です! 6 00:00:53,320 --> 00:00:57,491 (馬のひづめの音) 7 00:00:57,491 --> 00:01:00,327 ((アガット:私も 連れていってください! 8 00:01:00,327 --> 00:01:02,996 役に立ってみせます! 必ず! 9 00:01:02,996 --> 00:01:06,166 (キーフリー)あっ…。 アガット…。 10 00:01:06,166 --> 00:01:09,670 いつもの課題とは訳が違うんだよ。 11 00:01:09,670 --> 00:01:12,839 魔法使いでない人々も たくさんいる。 12 00:01:12,839 --> 00:01:16,176 彼らの前で魔法を使うことが 許されるようになる➡ 13 00:01:16,176 --> 00:01:18,845 「第二の試験」も 受けてないじゃないか。 14 00:01:18,845 --> 00:01:20,847 だから今はまだ…。 くっ…! 15 00:01:20,847 --> 00:01:23,517 今じゃなければいつですか!? 16 00:01:23,517 --> 00:01:25,519 自主的に練習も積んでいます! 17 00:01:25,519 --> 00:01:28,188 人前でも使えるように…! 18 00:01:28,188 --> 00:01:31,525 試験の準備だって ずっと前からしています! 19 00:01:31,525 --> 00:01:34,127 師は弟子に 経験を積む機会を➡ 20 00:01:34,127 --> 00:01:36,463 もっと与えるべきでは ありませんか!? 21 00:01:36,463 --> 00:01:38,799 そうは言っても…。 22 00:01:38,799 --> 00:01:41,134 (ダグダ)急いでください! あっ。 23 00:01:41,134 --> 00:01:43,303 一刻も早く戻らなくては! 24 00:01:43,303 --> 00:01:45,472 (オルーギオ)俺が先に行こう。 25 00:01:45,472 --> 00:01:48,976 向こうで 扉窓の出口を設置しておく。 26 00:01:48,976 --> 00:01:53,146 お前は薬と 魔法器の用意をしてから来い。 27 00:01:53,146 --> 00:01:56,316 アガットは俺が連れていく。 ハッ! 28 00:01:56,316 --> 00:01:58,819 マントと帽子を取ってきます! 29 00:01:58,819 --> 00:02:01,154 (足音) 30 00:02:01,154 --> 00:02:03,323 (3人)うん! (テティア)私たちも! 31 00:02:03,323 --> 00:02:06,994 えっ!? あっ…。 32 00:02:06,994 --> 00:02:09,162 んな顔するなよ。 33 00:02:09,162 --> 00:02:12,666 現実を見て わかることもあるだろ。 34 00:02:12,666 --> 00:02:14,835 心配なんだ。 35 00:02:14,835 --> 00:02:17,170 特にアガットは➡ 36 00:02:17,170 --> 00:02:22,876 できるようになる喜びより できない焦りへ目を向け過ぎる。 37 00:02:25,512 --> 00:02:28,181 《未熟なことは罪ではないのに➡ 38 00:02:28,181 --> 00:02:32,686 成長を急ぐあまり…。 39 00:02:32,686 --> 00:02:35,989 足を踏み外さなければ いいのだけど…》)) 40 00:02:38,458 --> 00:02:41,795 どう…。 うっ! 41 00:02:41,795 --> 00:02:44,297 足場がもろいな。 42 00:02:44,297 --> 00:02:47,100 (ダグダ)見えました! あれです! (2人)あっ! 43 00:02:52,973 --> 00:02:54,975 (水しぶきの上がる音) 44 00:02:54,975 --> 00:03:02,883 (濁流音) 45 00:04:46,453 --> 00:04:48,622 あれは! 46 00:04:48,622 --> 00:04:50,624 (馬のいななき) 47 00:04:50,624 --> 00:04:52,626 魔法使いだ! 48 00:04:52,626 --> 00:04:55,462 ふぅ。 よかったわ もう安心ね。 49 00:04:55,462 --> 00:04:57,964 お~い! 魔法使いが来たぞ~! 50 00:04:57,964 --> 00:05:00,133 アガット。 あっ。 51 00:05:00,133 --> 00:05:02,969 これの使い方はわかるな。 52 00:05:02,969 --> 00:05:05,805 みんなの服を そいつで乾かしてやれ。 53 00:05:05,805 --> 00:05:09,643 それが終わったら待機だ。 あっ! 54 00:05:09,643 --> 00:05:13,480 この魔法器を使うだけ… ですか? 55 00:05:13,480 --> 00:05:15,982 他にもっと…。 それだけだ。 あっ…。 56 00:05:15,982 --> 00:05:19,653 他に… なんだ? 57 00:05:19,653 --> 00:05:22,822 簡単すぎて やりがいに欠けるか? 58 00:05:22,822 --> 00:05:26,827 キーフリーの懸念どおりだな。 59 00:05:26,827 --> 00:05:29,329 アガット…。 60 00:05:29,329 --> 00:05:31,998 お前は焦り過ぎてる。 61 00:05:31,998 --> 00:05:33,934 くっ! 62 00:05:33,934 --> 00:05:38,438 (オルーギオ)自分の力を示したいなら 表現の場は他にある。 63 00:05:38,438 --> 00:05:42,275 だが 今ここで役に立ちたいなら➡ 64 00:05:42,275 --> 00:05:46,079 なんのために魔法を使うのか よく考えろ。 65 00:05:50,951 --> 00:05:55,956 《そうやって また無能な子ども扱い。 66 00:05:55,956 --> 00:06:01,294 人一倍努力しても 成果が出なきゃ無意味だわ…。 67 00:06:01,294 --> 00:06:05,298 一刻も早く 「あの人」に証明したいのに…。 68 00:06:05,298 --> 00:06:09,603 私はもっと 価値のある魔法使いだと…!》 69 00:06:13,974 --> 00:06:15,976 キーフリー! 70 00:06:22,649 --> 00:06:25,485 ふっ! 71 00:06:25,485 --> 00:06:27,487 ぐっ! 72 00:06:29,656 --> 00:06:32,492 (行商人たち)おぉっ! すごい! 73 00:06:32,492 --> 00:06:36,596 こいつは たまげた! 川を剣で裂いてる! 74 00:06:36,596 --> 00:06:39,766 縁は危ないから下がって~! 75 00:06:39,766 --> 00:06:42,269 オルーギオ 全部で何人? 76 00:06:42,269 --> 00:06:45,438 2人だ! 今1人目を運ぶ! 77 00:06:45,438 --> 00:06:48,141 くっ うぅ…! 78 00:06:50,777 --> 00:06:52,946 さすがにきついなぁ。 79 00:06:52,946 --> 00:06:55,115 だから水って嫌いなんだ。 80 00:06:55,115 --> 00:06:57,117 持ちこたえろ! 81 00:06:57,117 --> 00:06:59,286 なるべく急ぐ! 82 00:06:59,286 --> 00:07:01,454 ぐっ…。 83 00:07:01,454 --> 00:07:03,857 よし いいぞ! わかった! 84 00:07:05,959 --> 00:07:08,461 ふっ! 85 00:07:08,461 --> 00:07:10,664 ふぅ~っ! 86 00:07:22,475 --> 00:07:24,477 ふぅ…。 87 00:07:24,477 --> 00:07:26,646 やったな。 おっ。 88 00:07:26,646 --> 00:07:29,149 全員無事だ。 お疲れさま! 89 00:07:29,149 --> 00:07:31,151 (ハイタッチの音) 90 00:07:33,253 --> 00:07:36,256 クスタス! (クスタス)ダグダ! 91 00:07:36,256 --> 00:07:39,426 うっ! あっ…! 92 00:07:39,426 --> 00:07:43,930 ごめん。 俺 ダグダの積み荷 守ろうとしたんだけど…。 93 00:07:43,930 --> 00:07:47,334 あっ。 いいんだ お前が無事なら。 94 00:07:49,269 --> 00:07:52,272 本当に ありがとうございました! 95 00:07:52,272 --> 00:07:55,442 いえ 間に合ってよかった。 96 00:07:55,442 --> 00:08:00,113 弟子たちが薬を持ってますので 傷の手当てはあちらで…。 97 00:08:00,113 --> 00:08:02,282 (2人)んっ? 98 00:08:02,282 --> 00:08:04,951 (ココ)すごい~っ! 99 00:08:04,951 --> 00:08:06,953 (リチェ)激ヤバ…。 かっこいい~! フン…。 100 00:08:06,953 --> 00:08:10,123 ちょっと気になるだけよ。 これ最高最強だよ! 101 00:08:10,123 --> 00:08:13,293 キーフリー先生 これなんですか!? 102 00:08:13,293 --> 00:08:19,299 これは水裂の魔法剣だよ。 103 00:08:19,299 --> 00:08:23,636 刃の表面に刻まれた模様は すべて魔法陣でね。 104 00:08:23,636 --> 00:08:26,639 小さな陣でも これだけ集めたら…。 105 00:08:26,639 --> 00:08:29,142 海だって 切り開くことができるんだ。 106 00:08:29,142 --> 00:08:31,144 (ココたち)おぉ~! 107 00:08:31,144 --> 00:08:34,914 キーフリー先生 それちょっと持たせて~。 108 00:08:34,914 --> 00:08:36,916 あっ…。 ダ~メ。 109 00:08:36,916 --> 00:08:41,254 武器にかけられた魔法は 扱いに注意がいるんだよ。 110 00:08:41,254 --> 00:08:45,759 危ないから まだ君たちには 触らせられないな。 111 00:08:45,759 --> 00:08:47,761 (2人)えぇ~。 112 00:08:47,761 --> 00:08:49,763 キーフリー! (2人)あっ。 113 00:08:49,763 --> 00:08:52,432 俺は念のため 上流の様子を見てくる。 114 00:08:52,432 --> 00:08:56,102 じゃあ僕は 下流の被害を 確かめてこよう。 115 00:08:56,102 --> 00:09:00,273 テティア 一緒においで。 ハァッ! はぁ~い! 116 00:09:00,273 --> 00:09:03,109 (オルーギオ)リチェは俺と来い。 うい。 117 00:09:03,109 --> 00:09:07,614 2人とも ここは任せたよ。 すぐ戻る。 118 00:09:07,614 --> 00:09:10,283 は~い! んっ…。 119 00:09:10,283 --> 00:09:12,452 あっ! フン。 120 00:09:12,452 --> 00:09:14,854 あぁ…。 121 00:09:20,126 --> 00:09:23,463 《メチャメチャ 気まずい…。 122 00:09:23,463 --> 00:09:26,966 早くアガットの飛靴直して 返さなきゃ》 123 00:09:28,968 --> 00:09:30,970 はい できました。 124 00:09:30,970 --> 00:09:34,073 ありがとねぇ 小さな魔法使いさん。 あっ! 125 00:09:34,073 --> 00:09:36,242 ハァ~ッ! 126 00:09:36,242 --> 00:09:39,412 《「小さな魔法使いさん」…!?》 127 00:09:39,412 --> 00:09:42,916 小さな魔法使いさんかぁ…。 128 00:09:42,916 --> 00:09:46,586 よっと。 にしても…。 129 00:09:46,586 --> 00:09:50,256 積み荷の半分は 流されちまったんだなぁ…。 130 00:09:50,256 --> 00:09:54,427 (ダグダ)クスタス! 何をしているんだ! 戻ってきなさい! 131 00:09:54,427 --> 00:09:57,764 クスタス! 大丈夫だぜ ダグダ! 132 00:09:57,764 --> 00:10:02,602 ここんとこ岸がくぼんでて 俺たちの荷も引っ掛かってるんだ。 133 00:10:02,602 --> 00:10:05,405 拾ったらすぐ戻るって! 134 00:10:07,774 --> 00:10:10,443 バカ野郎! くぼんでるってことは➡ 135 00:10:10,443 --> 00:10:12,445 一遍崩れたってことだ! 136 00:10:12,445 --> 00:10:14,447 早く戻りなさい! ハッ!? 137 00:10:14,447 --> 00:10:17,450 クスタス! フッ…。 138 00:10:17,450 --> 00:10:19,452 あっ! 139 00:10:19,452 --> 00:10:21,454 (2人)ハッ! 140 00:10:21,454 --> 00:10:25,959 (崩れる音) 141 00:10:35,135 --> 00:10:38,138 そ… そんな…。 142 00:10:38,138 --> 00:10:42,475 クスタス… そんな… そんな…。 ダメです ダグダさん! 143 00:10:42,475 --> 00:10:46,479 また崩れるぞ! 放してくれ! クスタス! クスタス! 144 00:10:46,479 --> 00:10:48,481 アガット! (3人)んっ? 145 00:10:50,817 --> 00:10:53,486 (アガット)ココ…? 146 00:10:53,486 --> 00:10:55,822 まさか… 埋まっ…。 147 00:10:55,822 --> 00:10:57,824 アガット~! えっ! 148 00:10:57,824 --> 00:11:00,660 こっち! こっち…! 149 00:11:00,660 --> 00:11:04,497 ハッ! あなた 平気なの!? ケガは!? 150 00:11:04,497 --> 00:11:07,167 私は 平気…。 151 00:11:07,167 --> 00:11:10,670 っと でも…。 クスタス! ハッ! 152 00:11:10,670 --> 00:11:15,675 返事をしてくれ! クスタス! 153 00:11:15,675 --> 00:11:19,178 クスタ~ス! 154 00:11:19,178 --> 00:11:25,518 そんな… はっ どうしたら… どう…! 155 00:11:25,518 --> 00:11:27,520 そうだ…! 156 00:11:27,520 --> 00:11:31,024 魔法使いが いるじゃないか…。 157 00:11:31,024 --> 00:11:33,126 えっ!? 頼む! なっ! 158 00:11:33,126 --> 00:11:36,129 魔法を使えば助けられるだろう!? 159 00:11:36,129 --> 00:11:40,800 どうかあの子を 助けてくれ! 160 00:11:40,800 --> 00:11:42,802 ハッ! 161 00:11:42,802 --> 00:11:45,972 《これは チャンスだわ! 162 00:11:45,972 --> 00:11:48,474 だって先生たちはいない。 163 00:11:48,474 --> 00:11:50,977 飛靴がないから呼びにも行けない。 164 00:11:50,977 --> 00:11:54,647 ココも動けなくて 今は非常事態。 165 00:11:54,647 --> 00:12:00,486 私が魔法で助けたら 「あの人」を 見返すことができるかも…》 166 00:12:00,486 --> 00:12:02,488 お嬢ちゃん。 あっ! 167 00:12:02,488 --> 00:12:06,159 今度は アンタが魔法を使うのか? あっ!? 168 00:12:06,159 --> 00:12:08,828 この子が魔法で助けるってさ。 169 00:12:08,828 --> 00:12:10,830 どんな魔法が見れるんだ? 170 00:12:10,830 --> 00:12:13,666 やめなさいよ クスタスが危ないんだから。 171 00:12:13,666 --> 00:12:16,002 あっ… はっ…! 172 00:12:16,002 --> 00:12:20,173 ((さぁ見せてみなさい アガット)) あっ…! 173 00:12:20,173 --> 00:12:24,177 ((これがこの娘の魔法かね? 174 00:12:27,180 --> 00:12:29,849 他の子と比べてしまうとなぁ…。 175 00:12:29,849 --> 00:12:32,018 もっと本気で描きなさい。 176 00:12:32,018 --> 00:12:34,787 悪くはないけど 平凡だよね。 177 00:12:34,787 --> 00:12:37,290 ヒッ! 彼女の娘とは思えないな。 178 00:12:37,290 --> 00:12:39,292 できる子はこの年齢で もっとできてる。 179 00:12:39,292 --> 00:12:43,296 ちゃんと練習しているのか? まだ子どもだから。 180 00:12:43,296 --> 00:12:45,965 (アディナ)あなたには 期待してたのに…。 181 00:12:45,965 --> 00:12:48,301 がっかりだわ アガット。 あっ…。 182 00:12:48,301 --> 00:12:50,303 弟子にはしない。 183 00:12:50,303 --> 00:12:52,805 我が一族に 才能なき者は必要ない。 184 00:12:52,805 --> 00:12:55,141 あっ…。 185 00:12:55,141 --> 00:12:57,343 うぅ…)) 186 00:12:59,479 --> 00:13:01,648 《なんで思い出すの…。 187 00:13:01,648 --> 00:13:04,150 こんなときに なぜ…!》 188 00:13:06,152 --> 00:13:08,821 アガット~! あっ! 189 00:13:08,821 --> 00:13:11,824 ねぇ 何ができる!? 190 00:13:11,824 --> 00:13:15,328 私 こっちから 何ができる!? 191 00:13:18,831 --> 00:13:21,501 クスタスくんを助けるために…。 192 00:13:21,501 --> 00:13:24,671 私 何ができるかな!? 193 00:13:24,671 --> 00:13:27,173 ハッ! 194 00:13:27,173 --> 00:13:29,175 ((今ここで役に立ちたいなら➡ 195 00:13:29,175 --> 00:13:33,946 なんのために魔法を使うのか よく考えろ)) 196 00:13:33,946 --> 00:13:36,282 くっ! 197 00:13:36,282 --> 00:13:38,284 ココ 動ける? 198 00:13:38,284 --> 00:13:43,456 状況が知りたいわ! あっ えっと… えっとね。 199 00:13:43,456 --> 00:13:47,460 岸がくぼんでるおかげで ここだけ流れが遅いの! 200 00:13:47,460 --> 00:13:50,963 流される心配はないと思う! でも…。 201 00:13:50,963 --> 00:13:56,803 泥だらけで 滑っちゃって 登れそうにないし…。 202 00:13:56,803 --> 00:13:58,805 クスタスくんの意識はなくて➡ 203 00:13:58,805 --> 00:14:02,141 岩は大人でも 動かせそうにない大きさ…。 204 00:14:02,141 --> 00:14:05,978 あっ それから…。 205 00:14:05,978 --> 00:14:08,648 あっ… ハッ! 206 00:14:08,648 --> 00:14:11,150 《魔法使いでない人々に➡ 207 00:14:11,150 --> 00:14:14,153 魔法を描くところを 見られてはいけない。 208 00:14:14,153 --> 00:14:16,155 どうしよう…》 209 00:14:16,155 --> 00:14:18,157 アガット! 210 00:14:18,157 --> 00:14:20,860 《どうしたらいいの!?》 211 00:14:27,166 --> 00:14:29,335 (足音) 212 00:14:29,335 --> 00:14:33,606 (ルルシィ)イースヒース カルン近郊の村より報告が。 213 00:14:33,606 --> 00:14:38,311 (ガルガ)なんでも 上流の泥森に 巨大な水柱を見たと…。 214 00:14:40,279 --> 00:14:42,381 (イースヒース)向かおう。 215 00:14:46,119 --> 00:14:50,456 《こんな八方塞がりの状態で あの子はまだ諦めてない!》 216 00:14:50,456 --> 00:14:54,127 ハァ ハァ ハァ…。 217 00:14:54,127 --> 00:14:57,130 《せめて魔法が使えたら…》 218 00:14:57,130 --> 00:14:59,632 ハッ! アガット! 219 00:14:59,632 --> 00:15:03,136 んっ! ねぇ あれ持ってる? あれ! 220 00:15:03,136 --> 00:15:06,806 「あれ」? あれだよ! あの…。 221 00:15:06,806 --> 00:15:10,143 オルーギオ先生の! んっ… 指輪! 222 00:15:10,143 --> 00:15:14,347 あっ そうか。 あわせ指輪! んっ。 223 00:15:16,315 --> 00:15:18,484 《これがあれば…!》 224 00:15:18,484 --> 00:15:20,653 《紙さえなんとかなれば➡ 225 00:15:20,653 --> 00:15:23,156 覚えたての浮遊魔法で 岩を浮かせて➡ 226 00:15:23,156 --> 00:15:25,825 クスタスくんを助けられるはず!》 227 00:15:25,825 --> 00:15:30,663 《だけど ココには無理だわ…。 228 00:15:30,663 --> 00:15:34,600 魔法使いが 「知らざる者」の前で 魔法を描くときは➡ 229 00:15:34,600 --> 00:15:39,272 その長いマントで 完全に 手元を隠さなきゃならない。 230 00:15:39,272 --> 00:15:43,776 指先の記憶のみで描く 離れ業が必要となる》 231 00:15:43,776 --> 00:15:46,946 あっ。 んっ…。 232 00:15:46,946 --> 00:15:48,948 くっ! 233 00:15:50,950 --> 00:15:53,953 あの子 いったいどうしたんだ? 子どもだから時間がかかるのかも。 234 00:15:53,953 --> 00:15:56,155 皆さん! (行商人たち)んっ? 235 00:15:58,124 --> 00:16:03,963 私はキーフリーが一番弟子 魔法使い アガット・アークロム。 236 00:16:03,963 --> 00:16:09,168 この身に与えられし魔法の力 今からご覧に入れましょう。 237 00:16:11,471 --> 00:16:13,806 《積み重ねてきた訓練は➡ 238 00:16:13,806 --> 00:16:17,410 やるべきときに やるべきことを 恐れないためのもの》 239 00:16:19,979 --> 00:16:23,149 《ココには無理でも…。 240 00:16:23,149 --> 00:16:26,152 私なら…!》 241 00:16:26,152 --> 00:16:28,154 (行商人たち)うおっ! 242 00:16:28,154 --> 00:16:42,268 ♬~ 243 00:16:42,268 --> 00:16:45,271 すごい…。 ハッ! 244 00:16:48,941 --> 00:16:51,611 うん。 うん! 245 00:16:51,611 --> 00:16:55,615 《浮遊の魔法は 殻芋で練習したばかりだもん!》 246 00:16:57,783 --> 00:17:00,086 私でも きっとできる! 247 00:17:05,791 --> 00:17:07,960 ダメだ…。 248 00:17:07,960 --> 00:17:10,630 《練習したばかりだからこそ わかる。 249 00:17:10,630 --> 00:17:14,133 大きくて重い岩を動かす魔法を 描くためには➡ 250 00:17:14,133 --> 00:17:16,469 魔円手帳じゃ小さすぎる…!》 251 00:17:16,469 --> 00:17:18,471 うぅ…。 あっ! 252 00:17:18,471 --> 00:17:21,140 クスタスくん! 253 00:17:21,140 --> 00:17:23,809 あっ あれ… 俺…。 254 00:17:23,809 --> 00:17:26,479 よかった! 気が付いたんだね。 255 00:17:26,479 --> 00:17:30,650 アンタは? 私はココ! 魔法使い。 256 00:17:30,650 --> 00:17:34,587 私たち 上から落ちたの。 覚えてる? 257 00:17:34,587 --> 00:17:40,092 あっ…。 じゃあ俺 まだ生きてんのか…。 258 00:17:40,092 --> 00:17:43,262 光の鳥なんか見えてるから➡ 259 00:17:43,262 --> 00:17:45,264 てっきり死んだのかと…。 260 00:17:45,264 --> 00:17:48,434 あっ あれ? あれは魔法だよ! 261 00:17:48,434 --> 00:17:50,436 私の友達の魔法なの! 262 00:17:50,436 --> 00:17:53,773 ハッ…! 友達の魔法…。 263 00:17:53,773 --> 00:17:55,775 それだ! 264 00:17:58,110 --> 00:18:01,948 《ココから視線をそらすのも 限界がある。 早く…!》 265 00:18:01,948 --> 00:18:03,950 なぁ。 あっ! 266 00:18:03,950 --> 00:18:07,453 あの魔法はきれいだが それだけなのか? 267 00:18:07,453 --> 00:18:11,624 さっきから空を照らしてばかりで 何もしてやいないじゃないか! 268 00:18:11,624 --> 00:18:13,793 人を乗せて飛んだりとか➡ 269 00:18:13,793 --> 00:18:16,796 下に降りて助けてくれたりは しないのか!? 270 00:18:16,796 --> 00:18:19,799 それは…。 もういい! 271 00:18:19,799 --> 00:18:21,801 自分で降りて助けにいく! あっ! 272 00:18:21,801 --> 00:18:24,303 《今 見られたら…!》 273 00:18:24,303 --> 00:18:27,139 ダメです! そっちに行っちゃ…! 274 00:18:27,139 --> 00:18:31,811 あっ!? えっ! あっ!? 275 00:18:31,811 --> 00:18:35,414 わっ… うっ…! 276 00:18:35,414 --> 00:18:38,584 あっ… ひっ…。 277 00:18:38,584 --> 00:18:43,089 引っ張ってください! お… 降りられなくて! 278 00:18:43,089 --> 00:18:45,591 くっ! あっ ああ。 おわっ! 279 00:18:45,591 --> 00:18:49,095 (ダグダ)クスタス! (着地音) 280 00:18:49,095 --> 00:18:52,598 クスタス! クスタス! あっ あぁ…。 281 00:18:52,598 --> 00:18:55,101 あっ! 大丈夫か? ケガはないか? 282 00:19:00,439 --> 00:19:03,609 あぁ~っ 浮いちゃう 浮いちゃう あわわ…。 283 00:19:03,609 --> 00:19:05,611 ココ あなた。 284 00:19:05,611 --> 00:19:07,780 あっ…。 285 00:19:07,780 --> 00:19:11,450 ハァ… あっ… あっ! 286 00:19:11,450 --> 00:19:13,953 よかった~! 287 00:19:13,953 --> 00:19:16,622 ちょっと! うまくいってよかった! 288 00:19:16,622 --> 00:19:18,624 どうしようかと思った! 289 00:19:18,624 --> 00:19:21,460 本当に 本当に…。 290 00:19:21,460 --> 00:19:23,796 よかったよ~! 291 00:19:23,796 --> 00:19:26,966 ちょっと やめてよ。 それよりも➡ 292 00:19:26,966 --> 00:19:29,802 あなた あの状況から どうやって…。 293 00:19:29,802 --> 00:19:33,739 あっ。 何? これ。 294 00:19:33,739 --> 00:19:36,242 砂…? 295 00:19:36,242 --> 00:19:39,078 うん。 岩を崩す魔法に➡ 296 00:19:39,078 --> 00:19:42,415 つい最近助けられたのを 思い出したの! 297 00:19:42,415 --> 00:19:44,917 そうか! 298 00:19:44,917 --> 00:19:49,088 壁崩しの魔法なら 小さな魔法陣で人を傷つけずに➡ 299 00:19:49,088 --> 00:19:52,758 岩だけを砂に変えることができる。 300 00:19:52,758 --> 00:19:56,929 そう。 あのときは 何も手伝えなかったけど。 301 00:19:56,929 --> 00:20:00,433 「友達の魔法」が 助けてくれたの。 302 00:20:00,433 --> 00:20:03,936 私一人じゃできなかった…。 303 00:20:03,936 --> 00:20:07,273 光る鳥を見て思い出したんだ。 304 00:20:07,273 --> 00:20:10,776 助けてくれてありがとう アガット! あっ…。 305 00:20:10,776 --> 00:20:14,447 光ののろしは 先生たちを呼び戻すためよ。 306 00:20:14,447 --> 00:20:16,949 自分だけのためだと思わないで。 307 00:20:16,949 --> 00:20:20,286 それに 友達になった覚えは…。 308 00:20:20,286 --> 00:20:24,290 (風の音) 309 00:20:24,290 --> 00:20:28,461 本当に よかった…。 310 00:20:28,461 --> 00:20:32,965 クスタスくんを助けられて。 311 00:20:32,965 --> 00:20:36,635 お母さんも いつかきっと…。 312 00:20:36,635 --> 00:20:42,641 ううん。 絶対… 必ず…! 313 00:20:44,977 --> 00:20:46,979 ココ…。 314 00:20:55,654 --> 00:20:57,656 (2人)ハッ!? 315 00:20:57,656 --> 00:21:00,359 (2人)ぐっ… うっ…。 うわっ! 316 00:21:03,329 --> 00:21:05,498 な… 何これ!? 317 00:21:05,498 --> 00:21:08,667 白銀色の拘束旗…。 318 00:21:08,667 --> 00:21:12,505 それに緋色のマントに…。 319 00:21:12,505 --> 00:21:15,508 はねつき帽子…。 320 00:21:15,508 --> 00:21:17,843 まさか…。 321 00:21:17,843 --> 00:21:20,846 魔警団…!? 322 00:21:20,846 --> 00:21:23,349 (イースヒース)どちらだ? (2人)あっ? 323 00:21:23,349 --> 00:21:27,186 魔法を使ったのは お前か? はっ…! 324 00:21:27,186 --> 00:21:30,022 それとも お前か。 くっ…。 325 00:21:30,022 --> 00:21:33,459 子どもといえど容赦はしない。 326 00:21:33,459 --> 00:21:38,130 どちらだ? 「つばあり帽」の手先の者は。 327 00:21:38,130 --> 00:21:40,299 えっ? あっ…! 違います! 328 00:21:40,299 --> 00:21:42,468 私たち つばあり帽なんかじゃない! 329 00:21:42,468 --> 00:21:47,806 使ったのも禁止魔法じゃなくて 人助けのための魔法です! 330 00:21:47,806 --> 00:21:52,812 ならば 下を見てみろ。 331 00:21:52,812 --> 00:21:55,481 あっ! ハッ…! 332 00:21:55,481 --> 00:21:57,683 あぁ…! 333 00:22:00,986 --> 00:22:05,991 な… 何… あれ? 334 00:22:05,991 --> 00:22:13,666 岩だけじゃなくて 川底まで辺りいちめんが砂に…!? 335 00:22:13,666 --> 00:22:16,969 川まで砕けて霧になってる…! 336 00:22:19,004 --> 00:22:24,009 ウソ… こんなの 描いてない…。 337 00:22:24,009 --> 00:22:26,011 (イースヒース)そうか。 ハッ! 338 00:22:26,011 --> 00:22:28,514 これはお前の魔法か。 (2人)あっ! 339 00:22:28,514 --> 00:22:32,785 お前のような見習いが 禁忌を犯さずに➡ 340 00:22:32,785 --> 00:22:36,622 このような強大な魔法を 使えるわけがない。 341 00:22:36,622 --> 00:22:38,624 ハッ! 342 00:22:38,624 --> 00:22:42,127 「結託の日」の掟は絶対…。 343 00:22:42,127 --> 00:22:44,797 忘却の報いを受けてもらう。 344 00:22:44,797 --> 00:22:47,299 あっ…!