1 00:00:15,015 --> 00:00:21,313 (ココ)はぁ… んぅ… 風…? 2 00:00:24,316 --> 00:00:27,027 (キーフリー)起きたかい? あっ。 3 00:00:27,027 --> 00:00:31,866 流しの羽馬車を呼んだんだよ。 えっ? 4 00:00:31,866 --> 00:00:35,161 空の上は 寝巻きじゃ寒かったろう。 5 00:00:35,161 --> 00:00:38,164 もうすぐ着くからね。 6 00:00:38,164 --> 00:00:40,166 あっ。 あっ…。 7 00:00:40,166 --> 00:00:43,878 ほら 見えてきた。 ハッ…。 8 00:00:43,878 --> 00:00:45,880 わぁ…! 9 00:00:51,886 --> 00:00:54,346 僕のアトリエ。 10 00:00:54,346 --> 00:00:57,349 君の学び舎だ。 11 00:02:31,986 --> 00:02:36,156 君の家の周りには 門番茨の種をまいてきた。 12 00:02:36,156 --> 00:02:38,993 すぐに育って 結界の役割を 13 00:02:38,993 --> 00:02:41,161 果たしてくれるだろう。 あっ…。 14 00:02:41,161 --> 00:02:45,666 えたいの知れない魔法で 家が石化してしまったから。 15 00:02:45,666 --> 00:02:48,669 誰かが うかつに 近寄れないようにね。 16 00:02:54,466 --> 00:02:56,844 だから… あっ。 17 00:02:56,844 --> 00:02:59,471 ココ? 18 00:03:03,475 --> 00:03:05,477 どうしたの? 19 00:03:05,477 --> 00:03:12,026 お母さんを 一人にしないって 約束したのに 私…! 20 00:03:12,026 --> 00:03:14,486 ココ…。 21 00:03:14,486 --> 00:03:18,324 (すすり泣き) 22 00:03:18,324 --> 00:03:20,492 自分を責めないで。 23 00:03:20,492 --> 00:03:23,203 君は何も知らなかったんだ。 24 00:03:23,203 --> 00:03:26,206 (ドアの開く音) 25 00:03:26,206 --> 00:03:29,209 (ドアの閉まる音) 26 00:03:35,341 --> 00:03:37,509 さぁ 顔を洗って。 27 00:03:37,509 --> 00:03:41,347 涙を流しきったら 前を見て。 28 00:03:43,515 --> 00:03:47,061 今日から ここで暮らすんだから。 29 00:03:47,061 --> 00:03:49,730 ハァッ…! 30 00:03:53,359 --> 00:03:56,528 あっ… ほぉ…。 31 00:03:56,528 --> 00:03:59,239 あの… これは? 32 00:03:59,239 --> 00:04:02,076 んっ? 水だよ。 33 00:04:02,076 --> 00:04:04,078 あっ! 34 00:04:04,078 --> 00:04:06,080 う~ん…。 失念していたね! 35 00:04:06,080 --> 00:04:08,916 水と呼ぶには丸くて 浮いてるような…。 36 00:04:08,916 --> 00:04:11,251 君に着替えをあげるんだった。 ハッ! えっ! 37 00:04:11,251 --> 00:04:13,754 これ どうやって使えば いいんですか? 38 00:04:13,754 --> 00:04:15,756 キーフリーさん…? 39 00:04:17,925 --> 00:04:22,096 知らない魔法なんて 怖くて触れないよ…。 40 00:04:22,096 --> 00:04:24,390 (テティア)怖くな~いよ! あっ。 41 00:04:24,390 --> 00:04:27,101 (テティア)扱いが難しい 魔法じゃないもん。 42 00:04:27,101 --> 00:04:29,269 ウフフッ! 43 00:04:29,269 --> 00:04:33,774 テティアが教えてあげようか? んっ! 44 00:04:33,774 --> 00:04:35,776 あっ…? 45 00:04:35,776 --> 00:04:37,778 それはね 浮水滴。 46 00:04:37,778 --> 00:04:41,573 空気中の水分から 水をくみ出せる魔法なの。 47 00:04:41,573 --> 00:04:45,411 こうして… 手を出して。 あっ…。 48 00:04:45,411 --> 00:04:49,957 下の皿を傾けると 注ぎ口になるんだよ。 49 00:04:49,957 --> 00:04:53,585 わぁ すごい! ありがとう! 50 00:04:53,585 --> 00:04:55,963 ありがとう! えっ? 51 00:04:55,963 --> 00:04:59,133 ありがとうって言われるの 大好きなの! 52 00:04:59,133 --> 00:05:01,135 だから ありがとう! 53 00:05:01,135 --> 00:05:04,430 えっ え~っと そうなんだ…? 54 00:05:04,430 --> 00:05:07,141 ありがとう…。 こちらこそ 55 00:05:07,141 --> 00:05:09,977 ありがとうのありがとう。 こちらこそ 56 00:05:09,977 --> 00:05:12,813 ありがとうのありがとうの ありがとう…。 57 00:05:12,813 --> 00:05:15,983 (リチェ)テティアがうるさければ放置。 (2人)あっ。 58 00:05:15,983 --> 00:05:19,611 (リチェ)応えなければ そのうち黙る。 59 00:05:19,611 --> 00:05:21,822 ひっどいなぁ リチェ。 60 00:05:21,822 --> 00:05:25,159 テティアは教えてあげただけだよぉ。 61 00:05:25,159 --> 00:05:27,161 あっ! 62 00:05:27,161 --> 00:05:29,329 《ペンとインク…》 63 00:05:29,329 --> 00:05:33,459 2人とも魔法使いなの? の 弟子だよ。 64 00:05:33,459 --> 00:05:36,170 キーフリー先生の生徒なの! 65 00:05:36,170 --> 00:05:38,630 っていうか 君は違うの? 66 00:05:38,630 --> 00:05:42,634 てっきりテティアたちと同じ 見習いかと思った。 67 00:05:42,634 --> 00:05:45,471 同い年? どこのアトリエの人? 68 00:05:45,471 --> 00:05:47,473 おぉあ…。 69 00:05:47,473 --> 00:05:50,851 はぁ… 私はまだ 見習いとも言えないかも。 70 00:05:50,851 --> 00:05:55,022 何せ 魔法を描いたのは 昨日が初めてだから…。 71 00:05:55,022 --> 00:05:58,859 今日からここでお世話になるの。 72 00:05:58,859 --> 00:06:01,028 (テティア/リチェ)えっ…? 73 00:06:01,028 --> 00:06:03,030 あれ? 74 00:06:03,030 --> 00:06:06,366 まさか… 君がそうなの? 75 00:06:06,366 --> 00:06:08,494 私が 何…? 76 00:06:08,494 --> 00:06:10,496 (2人)んっ…。 77 00:06:15,876 --> 00:06:18,378 (テティア)うわさで聞いたの。 78 00:06:18,378 --> 00:06:22,674 禁止魔法を使った 「知らざる者」が 79 00:06:22,674 --> 00:06:26,678 記憶も消されずに 弟子になるのを許されたって…。 80 00:06:28,180 --> 00:06:30,182 ココ。 あっ! 81 00:06:30,182 --> 00:06:34,019 大丈夫? キーフリーさん…。 82 00:06:34,019 --> 00:06:37,189 お互い自己紹介は もう済んだみたいだね。 83 00:06:37,189 --> 00:06:41,902 リチェとテティアも朝のお手伝いをしたら 部屋で自習してくれるかな。 84 00:06:41,902 --> 00:06:43,904 は~い! うん。 85 00:06:43,904 --> 00:06:47,574 着替え ここではみんな これを着てる。 86 00:06:47,574 --> 00:06:50,035 あっ…。 87 00:06:50,035 --> 00:06:54,039 怖がらないで。 ちゃんと説明するよ。 88 00:06:56,208 --> 00:06:59,753 サイズはぴったりだね。 んっ…。 89 00:06:59,753 --> 00:07:03,924 さて 魔法についての お話を始めよう。 90 00:07:03,924 --> 00:07:06,426 あっ! うん。 91 00:07:06,426 --> 00:07:13,225 遠い昔 魔法は特別なものじゃなかった。 92 00:07:13,225 --> 00:07:15,227 決まった図形の組み合わせと 93 00:07:15,227 --> 00:07:18,605 特殊な製法の墨があれば…。 94 00:07:23,068 --> 00:07:29,449 どこの誰にでも使える もっと身近なものだったんだ。 95 00:07:29,449 --> 00:07:34,246 だけどそのせいで 何度も何度も争いが起きた。 96 00:07:36,623 --> 00:07:41,086 何でもできる力があれば 何でもするのが人間だ。 97 00:07:41,086 --> 00:07:44,631 おぞましい魔法が いくつも描かれた…。 98 00:07:48,635 --> 00:07:51,471 僅かに残った良識ある人たちは 99 00:07:51,471 --> 00:07:55,475 争いを拒み 魔法使いとして結託し 100 00:07:55,475 --> 00:07:58,270 人々の魔法の記憶を奪って 101 00:07:58,270 --> 00:08:03,275 秘密を守れる弟子にだけ教え 伝えることにした。 102 00:08:03,275 --> 00:08:06,653 それが 「結託の日」だ。 103 00:08:06,653 --> 00:08:12,492 以来 魔法は特別な人間しか 使えない力だと思わせてきた。 104 00:08:12,492 --> 00:08:14,828 真実が世間に広まれば 105 00:08:14,828 --> 00:08:17,664 あっという間に 無法地帯に逆戻りだ。 106 00:08:17,664 --> 00:08:21,293 みんな 秘密を守るために 警戒しているのさ。 107 00:08:21,293 --> 00:08:24,004 君がうわさになったのも そのせいだ。 108 00:08:24,004 --> 00:08:26,006 ごめんね。 109 00:08:26,006 --> 00:08:29,134 いえ 自分のせいですから。 110 00:08:29,134 --> 00:08:31,136 あの…。 111 00:08:31,136 --> 00:08:33,138 禁止魔法って…? 112 00:08:33,138 --> 00:08:40,312 争いの時代に描かれて 結託の日とともに禁じられた 113 00:08:40,312 --> 00:08:42,856 人を傷つける魔法だ。 ハッ! 114 00:08:44,858 --> 00:08:46,860 教えてください! 115 00:08:46,860 --> 00:08:49,029 使っちゃいけない魔法 全部! 116 00:08:49,029 --> 00:08:51,865 知りたいんです! あっ…。 117 00:08:51,865 --> 00:08:55,702 知らないままじゃ怖くて 何もできないです。 118 00:08:57,871 --> 00:09:02,334 焦らないでと諭すところだけど 君には言いにくいな。 119 00:09:04,878 --> 00:09:07,339 ついておいで。 120 00:09:11,051 --> 00:09:14,346 禁止魔法は 数えきれないほどあるんだけど 121 00:09:14,346 --> 00:09:18,183 ひとまとめにしたら… シンプルだ。 122 00:09:18,183 --> 00:09:23,188 人体そのものにかける魔法は いかなるときも禁止とする。 123 00:09:23,188 --> 00:09:26,733 例えば 変身や年齢の変化 124 00:09:26,733 --> 00:09:30,195 扉や乗り物を使わない瞬間移動。 125 00:09:30,195 --> 00:09:32,739 思考や感情を操ったり 126 00:09:32,739 --> 00:09:35,742 人を傷つけたり 癒やしたり…。 127 00:09:35,742 --> 00:09:38,370 一つだけ例外があるけど。 128 00:09:38,370 --> 00:09:41,206 記憶を消す魔法…? 129 00:09:41,206 --> 00:09:44,376 そのとおり。 130 00:09:44,376 --> 00:09:48,588 大抵の魔法は道具にかける。 131 00:09:48,588 --> 00:09:51,216 馬車とか ランプとか。 132 00:09:53,218 --> 00:09:55,762 ハァッ…。 133 00:09:58,223 --> 00:10:01,768 こういう… 窓とかね。 134 00:10:01,768 --> 00:10:08,608 (扉窓を回す音) 135 00:10:21,246 --> 00:10:23,248 湖!? 136 00:10:23,248 --> 00:10:26,960 さっきまで 辺りいちめん 丘だったのに…。 137 00:10:26,960 --> 00:10:29,129 扉窓だよ。 138 00:10:29,129 --> 00:10:32,132 同じ模様の丸窓を つないでくれる。 139 00:10:32,132 --> 00:10:34,968 遠くの建物が見えるかな。 140 00:10:34,968 --> 00:10:37,429 図書の塔。 141 00:10:37,429 --> 00:10:41,266 知識の保管のため 魔法に関するすべての書籍が 142 00:10:41,266 --> 00:10:44,144 書かれた瞬間に あそこで複製される。 143 00:10:44,144 --> 00:10:46,646 ハッ! あの絵本も! 144 00:10:46,646 --> 00:10:48,815 あっ。 すぐ行きましょう! 145 00:10:48,815 --> 00:10:51,276 私 寝ないで探します! 待って。 146 00:10:51,276 --> 00:10:56,448 (波立つ音) 147 00:11:00,827 --> 00:11:02,829 ぶぐぶ…! 148 00:11:02,829 --> 00:11:04,831 はあ…!? 149 00:11:07,667 --> 00:11:10,837 ふぅ あれは司書の試練。 150 00:11:10,837 --> 00:11:14,299 図書の塔は 4人の司書に守られていて 151 00:11:14,299 --> 00:11:18,678 試練を乗り越えた魔法使いだけが 中に入れるんだ。 152 00:11:18,678 --> 00:11:22,307 塔へ入るには まず学ばないとね。 153 00:11:22,307 --> 00:11:26,853 ココ さっき僕は うれしかったんだ。 154 00:11:26,853 --> 00:11:30,023 君が知りたいと言ってくれて。 155 00:11:30,023 --> 00:11:32,484 恐怖を感じるのはしかたない…。 156 00:11:32,484 --> 00:11:34,861 でも…。 157 00:11:34,861 --> 00:11:37,864 禁止されずに残ったのは…。 158 00:11:42,202 --> 00:11:46,873 人を幸せにする魔法ばかりだから。 159 00:11:46,873 --> 00:11:50,877 どうせなら 優しい魔法を もっと知ってほしいな。 160 00:11:50,877 --> 00:11:53,880 わあぁ! なんてね。 あっ。 161 00:11:53,880 --> 00:11:56,049 どうかな? 162 00:11:56,049 --> 00:12:00,053 はい! キーフリー先生! 163 00:12:02,514 --> 00:12:05,058 ここが君の部屋だよ。 164 00:12:05,058 --> 00:12:07,727 (ノック) 165 00:12:07,727 --> 00:12:11,523 アガットは留守みたいだ。 アガットって? 166 00:12:11,523 --> 00:12:13,900 君のルームメートさ。 167 00:12:17,070 --> 00:12:19,072 ハッ…。 168 00:12:19,072 --> 00:12:23,910 作業スペースは2人一部屋なんだ。 寝室は個別だよ。 169 00:12:23,910 --> 00:12:25,912 ハァッ…! 170 00:12:25,912 --> 00:12:31,376 奥の階段を下りた所 鍵付きだから安心して。 171 00:12:31,376 --> 00:12:33,545 少し休むといい。 172 00:12:33,545 --> 00:12:37,090 僕は用事があるから 何かあったら呼んでくれ。 173 00:12:37,090 --> 00:12:39,259 (ドアの閉まる音) 174 00:12:43,930 --> 00:12:46,558 (ダイヤルを回す音) 175 00:12:46,558 --> 00:12:49,769 僕です。 キーフリーです。 176 00:12:49,769 --> 00:12:51,771 ココを弟子にすること 177 00:12:51,771 --> 00:12:54,107 許可してくれて ありがとうございます。 178 00:12:54,107 --> 00:12:56,776 はい。 179 00:12:56,776 --> 00:13:00,113 ええ 絵本のことはまだ…。 180 00:13:00,113 --> 00:13:02,574 今はあの子も混乱しているので…。 181 00:13:02,574 --> 00:13:05,285 わぁ…。 182 00:13:05,285 --> 00:13:09,581 これが魔法使いの部屋かぁ。 183 00:13:09,581 --> 00:13:11,958 (アガット)そっちは私の机よ。 あっ…。 184 00:13:11,958 --> 00:13:14,127 あっ! 185 00:13:23,803 --> 00:13:26,306 (アガット)降りるから 離れて。 186 00:13:26,306 --> 00:13:28,433 あっ ごめんね。 187 00:13:35,440 --> 00:13:38,318 わぁ…。 188 00:13:38,318 --> 00:13:40,612 あっ あなたがアガットだよね。 189 00:13:40,612 --> 00:13:42,614 私はココ…。 知ってる。 190 00:13:42,614 --> 00:13:45,158 例の 「知らざる者」でしょ。 191 00:13:45,158 --> 00:13:48,995 新しい姉妹弟子になるって 聞いたわ。 192 00:13:48,995 --> 00:13:52,332 お母様 気の毒だったわね。 193 00:13:52,332 --> 00:13:55,168 あっ! あ… ありがと…。 194 00:13:55,168 --> 00:13:59,005 あなたのせいで…。 195 00:13:59,005 --> 00:14:02,008 永遠に人間に戻れない。 196 00:14:02,008 --> 00:14:06,179 ハッ! 助けるために ここに来たの。 197 00:14:06,179 --> 00:14:08,473 魔法使いになって…。 198 00:14:10,475 --> 00:14:12,477 物心ついたときから 199 00:14:12,477 --> 00:14:15,480 指先が染まるまで 魔法陣を描いてる。 200 00:14:15,480 --> 00:14:17,649 試験に受かって やっと見習い。 201 00:14:17,649 --> 00:14:20,652 弟子入りを認められるのは それからよ。 202 00:14:20,652 --> 00:14:23,488 何も知らない普通の子。 203 00:14:23,488 --> 00:14:27,200 「知らざる者」のあなたに なれるはずないわ。 204 00:14:27,200 --> 00:14:30,203 んっ…。 205 00:14:30,203 --> 00:14:33,498 魔法は 試してみたら描けたもん。 206 00:14:33,498 --> 00:14:35,667 やってみなきゃわからない! 207 00:14:35,667 --> 00:14:37,669 なら証明して。 208 00:14:37,669 --> 00:14:41,047 明日 試験を受けるのよ。 (テティア)アガット~! ココ~! 209 00:14:41,047 --> 00:14:45,385 ご は ん だよ~! 210 00:14:45,385 --> 00:14:47,679 (テティア/リチェ)えっ? (おなかのなる音) 211 00:14:47,679 --> 00:14:51,057 あっ…。 212 00:14:51,057 --> 00:14:54,394 リチェも腹減り。 テティアも! 213 00:14:54,394 --> 00:14:57,397 今日はココの歓迎会? だよね! 214 00:14:57,397 --> 00:14:59,399 ごちそう…。 フフッ! 215 00:14:59,399 --> 00:15:06,698 ♪~ 216 00:15:06,698 --> 00:15:08,908 いつもと一緒。 217 00:15:08,908 --> 00:15:12,245 先生! 歓迎会は? 218 00:15:12,245 --> 00:15:16,082 急だったからね。 歓迎会はまた今度。 219 00:15:16,082 --> 00:15:19,544 アガットは? 部屋で食べるって。 220 00:15:19,544 --> 00:15:23,548 たまにはみんなで 食べてほしいんだけどなぁ。 221 00:15:23,548 --> 00:15:26,718 よし 僕らも食べよう! 222 00:15:26,718 --> 00:15:29,929 いただきますは ココに言ってもらおうかな。 223 00:15:29,929 --> 00:15:32,265 えっ! あっ はい。 224 00:15:32,265 --> 00:15:35,935 いただきます! (3人)いただきます。 225 00:15:39,064 --> 00:15:42,067 はぁむ。 226 00:15:42,067 --> 00:15:44,444 んっ! おいしい…。 227 00:15:44,444 --> 00:15:47,781 でしょ でしょ~! ここで焼いてるんだよ~。 228 00:15:47,781 --> 00:15:50,950 先生は名シェフ。 すごい! 229 00:15:50,950 --> 00:15:53,787 近所でとれる麦がいいんだよ。 230 00:15:56,956 --> 00:16:02,253 はぁむ。 んっ ん~! んんっ! 231 00:16:02,253 --> 00:16:06,257 近くでとれる野菜が おいしいんだよ。 232 00:16:06,257 --> 00:16:08,802 (一同)ごちそうさまでした。 233 00:16:33,118 --> 00:16:35,995 お母さん…。 234 00:16:44,129 --> 00:16:48,842 弟子になるには 試験を受けなきゃいけないって。 235 00:16:48,842 --> 00:16:54,305 でも 何をするとか 具体的な内容は書いてないや…。 236 00:16:54,305 --> 00:16:58,143 何が書いてないって? ふあっ!? ふぅい!? 237 00:16:58,143 --> 00:17:01,688 魔法については 本に書いてないことが多いんだ。 238 00:17:01,688 --> 00:17:05,316 学ぶには 読むよりなにより 触れること! 239 00:17:05,316 --> 00:17:07,318 これは…? 240 00:17:07,318 --> 00:17:11,698 君の魔材。 魔法を描く道具だ。 241 00:17:11,698 --> 00:17:13,867 うおぉ~っ! 242 00:17:13,867 --> 00:17:18,163 かっこいい~っ! ハッ! 243 00:17:18,163 --> 00:17:21,875 魔描の杖… ペン…。 244 00:17:21,875 --> 00:17:25,712 ホントはまだちょっと怖い。 でも…! 245 00:17:25,712 --> 00:17:29,883 《お母さん 絶対 もとに戻すからね!》 246 00:17:29,883 --> 00:17:33,178 キーフリー先生! よろしくお願いします! 247 00:17:33,178 --> 00:17:35,555 よし 始めよう。 248 00:17:42,353 --> 00:17:45,064 ココ 大丈夫? ちょっと休憩する? 249 00:17:45,064 --> 00:17:48,067 だ… 大丈夫です。 250 00:17:49,569 --> 00:17:52,572 じゃあ 理解したことを 僕に説明してごらん。 251 00:17:52,572 --> 00:17:56,075 あっ はい。 えっと…。 252 00:17:56,075 --> 00:17:59,412 魔法は 3つの要素で 構成されていて…。 253 00:17:59,412 --> 00:18:02,582 中央を 「紋」 254 00:18:02,582 --> 00:18:05,710 その周りに描かれる線を 「矢」 255 00:18:05,710 --> 00:18:09,589 この2つを囲う円を 「陣」と呼び 256 00:18:09,589 --> 00:18:12,717 紋の種類で 炎 257 00:18:12,717 --> 00:18:14,719 水 258 00:18:14,719 --> 00:18:16,721 光 259 00:18:16,721 --> 00:18:19,098 風 と 260 00:18:19,098 --> 00:18:21,267 どんな魔法になるかが決まり 261 00:18:21,267 --> 00:18:24,729 矢はその魔法が どんな形で現れるかと 262 00:18:24,729 --> 00:18:28,107 大きさ 方向を定めます。 263 00:18:28,107 --> 00:18:31,611 そして 最後に円で囲うことで 264 00:18:31,611 --> 00:18:36,282 陣が閉じられ 魔法が発現する。 265 00:18:36,282 --> 00:18:39,118 覚えるだけで精いっぱい…。 266 00:18:39,118 --> 00:18:41,120 でも説明できたじゃない! 267 00:18:43,122 --> 00:18:45,625 ふぅ 私 挑戦してみます! 268 00:18:45,625 --> 00:18:48,294 いいねぇ その意気だ! フン! 269 00:18:50,630 --> 00:18:53,132 すぅ~ ふぅ~…。 270 00:18:53,132 --> 00:18:56,636 う~ん…。 271 00:18:56,636 --> 00:19:00,765 う~ん…! んっ! 272 00:19:00,765 --> 00:19:03,768 おっ? ぐっ。 なっ!? 273 00:19:03,768 --> 00:19:05,770 ダメだよ 捨てちゃ。 あっ! 274 00:19:05,770 --> 00:19:08,648 わぁ~! ダメですぅ~! 275 00:19:08,648 --> 00:19:10,942 こんなの見せられないです! 276 00:19:10,942 --> 00:19:15,154 下手だし… 線はブルブルのガタガタで…。 277 00:19:15,154 --> 00:19:18,491 当然だよ 始めたばかりだもの。 278 00:19:18,491 --> 00:19:21,953 それよりも 見るべきところは他にある。 279 00:19:21,953 --> 00:19:25,331 ほらここ 陣が切れてるだろう。 280 00:19:25,331 --> 00:19:28,334 途切れてたら 魔法は発動しないよ。 281 00:19:28,334 --> 00:19:30,336 あっ…。 282 00:19:32,338 --> 00:19:35,174 新しい道具を扱う手は おぼつかないものさ。 283 00:19:35,174 --> 00:19:38,344 初めて立った 子馬みたいなものだから 284 00:19:38,344 --> 00:19:42,181 すぐに慣れて 自由に駆け回れるようになるよ。 285 00:19:42,181 --> 00:19:44,183 あっ…。 286 00:19:44,183 --> 00:19:47,353 さぁ 線をつなげて 発動させてみてごらん。 287 00:19:52,817 --> 00:19:54,819 あっ! どわ! 288 00:19:57,196 --> 00:20:00,533 んっ…。 289 00:20:00,533 --> 00:20:02,535 はうわ~!? はぅ! 290 00:20:02,535 --> 00:20:04,829 ごっ ごめんなさい ごめんなさい わざとじゃ…。 291 00:20:04,829 --> 00:20:08,207 ハッ! ヒィ~ッ! 292 00:20:08,207 --> 00:20:10,835 ごめんなさい! 乾かす! 私 乾かすから! 293 00:20:10,835 --> 00:20:14,005 ほぉほぉほぉ… 乾いた!? ココ 落ち着いて。 294 00:20:14,005 --> 00:20:17,842 ごめんよ アガット。 大丈夫かい? ほぉほぉ… まだ? 295 00:20:17,842 --> 00:20:20,219 いいんです 先生…。 296 00:20:20,219 --> 00:20:22,555 私 気にしてません。 297 00:20:22,555 --> 00:20:26,225 それより ココの魔法陣を見せてください。 298 00:20:26,225 --> 00:20:28,227 えっ… ああ。 299 00:20:28,227 --> 00:20:31,230 ああ これだわ。 300 00:20:31,230 --> 00:20:33,232 んっ…? 301 00:20:33,232 --> 00:20:37,236 くっ! 見て。 302 00:20:37,236 --> 00:20:40,031 この矢が一本だけ長い。 303 00:20:40,031 --> 00:20:45,036 ここからの力が加わりすぎて 水が勢いよく飛んだのよ。 304 00:20:45,036 --> 00:20:49,415 さすが。 アガットの指摘は的確だ。 305 00:20:49,415 --> 00:20:53,586 うん 君なら 任せても大丈夫そうだね。 306 00:20:53,586 --> 00:20:55,588 えっ!? 307 00:20:59,425 --> 00:21:03,596 僕はこれから2~3日 魔法使いの大講堂に行ってくる。 308 00:21:03,596 --> 00:21:07,433 留守の間 ココのことを頼んだよ アガット。 309 00:21:07,433 --> 00:21:10,895 はい 先生。 310 00:21:10,895 --> 00:21:14,607 待ってください。 姉妹弟子から得るものは多い。 311 00:21:14,607 --> 00:21:18,277 ココ 彼女を見て よく学ぶんだよ。 あっ…。 312 00:21:18,277 --> 00:21:21,781 せ… 先生…。 313 00:21:21,781 --> 00:21:24,075 (ドアの閉まる音) 314 00:21:24,075 --> 00:21:28,287 あの… 本当にごめんね 私…。 315 00:21:28,287 --> 00:21:30,289 何度も謝らないで。 316 00:21:30,289 --> 00:21:33,084 気にしてないって言ったでしょ。 317 00:21:33,084 --> 00:21:35,086 さぁ ココ。 318 00:21:35,086 --> 00:21:38,089 ハッ! 昨日 言ったわよね。 319 00:21:38,089 --> 00:21:40,091 証明してって。 320 00:21:40,091 --> 00:21:43,636 生ぬるいお勉強の時間は終わり。 321 00:21:43,636 --> 00:21:46,639 「試験」を始めるわよ。 はぁ…。 322 00:21:46,639 --> 00:21:48,808 えっ…。 323 00:21:48,808 --> 00:22:04,490 ♪~