1 00:00:06,006 --> 00:00:08,134 (イースヒース)恐れることはない。 2 00:00:08,134 --> 00:00:10,136 (ココ)ハッ…! 3 00:00:10,136 --> 00:00:15,015 魔法の記憶を失えば その恐怖さえ忘れられる。 4 00:00:15,015 --> 00:00:18,310 ただ 「知らざる者」になるだけだ。 5 00:00:18,310 --> 00:00:20,312 (アガット)違うって言ってるのに 6 00:00:20,312 --> 00:00:22,523 どうして話を聞いてくれないの!? 7 00:00:22,523 --> 00:00:25,526 嫌… やだ…。 8 00:00:31,157 --> 00:00:33,701 (ガルガ)あっ! 9 00:00:33,701 --> 00:00:35,703 (2人)あっ! 10 00:00:35,703 --> 00:00:39,707 (2人)わぁ~っ! 11 00:00:39,707 --> 00:00:42,543 (2人)うっ! うっ…! 12 00:00:42,543 --> 00:00:44,545 んっ…。 これは…。 13 00:00:44,545 --> 00:00:46,547 竜の砂床? 14 00:00:46,547 --> 00:00:49,049 (テティア)アガットたちが 説明しようとしてたのに 15 00:00:49,049 --> 00:00:51,552 お話聞かないなんて ひどいよ! 16 00:00:51,552 --> 00:00:53,554 何者だ。 17 00:00:53,554 --> 00:00:56,182 子どもだ。 18 00:00:56,182 --> 00:00:58,559 旗を焼かれた。 19 00:00:58,559 --> 00:01:01,353 (リチェ)リチェも…。 20 00:01:01,353 --> 00:01:07,735 子どものこと 子どもって名前の 生き物だと思ってる大人 嫌い…。 21 00:01:07,735 --> 00:01:13,574 (イースヒース)重要なのは事情ではなく 掟違反という事実だ。 22 00:01:13,574 --> 00:01:18,579 今の世界の秩序と平和は すべての魔法使いが 23 00:01:18,579 --> 00:01:22,583 厳格に掟を守ることのみで 保たれている。 24 00:01:22,583 --> 00:01:25,753 ほころびがあれば崩壊は一瞬…。 25 00:01:25,753 --> 00:01:29,590 ゆえに例外が存在してはならない。 26 00:01:29,590 --> 00:01:32,218 (キーフリー)子どもたちの話は 聞かないくせに 27 00:01:32,218 --> 00:01:34,762 自分はたっぷり話すんだな。 28 00:01:36,931 --> 00:01:41,101 僕の弟子に手を出さないでくれ イースヒース。 29 00:01:41,101 --> 00:01:45,773 なるほど お前の弟子だったのか。 30 00:01:45,773 --> 00:01:49,235 師によく似て不遜な生徒たちだ。 31 00:01:49,235 --> 00:01:53,781 フッ… 君に似るなら 優等生なんてクソ食らえだよ。 32 00:01:53,781 --> 00:01:58,118 これが魔警団の仕事というなら なおさらだ。 33 00:01:58,118 --> 00:02:03,123 んっ! 我々は秩序を守りたいだけだ。 34 00:02:03,123 --> 00:02:08,128 (イースヒース)ダダ山脈や スリスタスの影森のように 35 00:02:08,128 --> 00:02:14,134 大地を変えるほどの強力な魔法は 「結託の日」以前の戦魔法だ。 36 00:02:14,134 --> 00:02:17,972 それが今の世に 発動したとなれば 37 00:02:17,972 --> 00:02:21,642 しかるべき対処をして当然のこと。 38 00:02:21,642 --> 00:02:26,438 だとしても 事情を聞かずに 突然 記憶を奪うのはおかしいよ。 39 00:02:26,438 --> 00:02:31,277 それに この規模の魔法を 完成させる技術も道具も 40 00:02:31,277 --> 00:02:34,446 僕は弟子に与えた覚えはないな。 41 00:02:34,446 --> 00:02:39,285 お前が与えずとも 「つばあり帽」が 与えた可能性は? 42 00:02:39,285 --> 00:02:41,829 あっ! 43 00:02:44,665 --> 00:02:46,834 (オルーギオ)おい お前ら! あっ。 44 00:02:46,834 --> 00:02:49,169 (オルーギオ)言い争うのも結構だが 45 00:02:49,169 --> 00:02:52,673 魔法使いの果たすべき務めを 忘れたのか? 46 00:02:52,673 --> 00:02:55,467 「人々に魔法の恩恵を」。 47 00:02:55,467 --> 00:02:58,470 アイツらのほうが よほどその意味をわかってるぞ。 48 00:03:00,848 --> 00:03:04,685 ボーっとしてないで みんな手伝えよ。 49 00:03:04,685 --> 00:03:08,856 便利な旗 持ってんだろ。 50 00:03:08,856 --> 00:03:11,025 (いななき) 51 00:03:14,695 --> 00:03:17,698 (ダグダ)そ… それで治るのか? 52 00:03:17,698 --> 00:03:22,202 (ルルシィ)いいえ 止血しただけです。 このままカルンへ運びます。 53 00:03:22,202 --> 00:03:25,331 すぐに医者に見せれば 命に危険はな…! 54 00:03:25,331 --> 00:03:29,877 俺は見たぞ! その旗を 魔法で元どおりにしたろ! 55 00:03:29,877 --> 00:03:33,213 この子のケガも治せるんだろう? 56 00:03:33,213 --> 00:03:37,217 魔法には その力があるはずだ…! 57 00:03:37,217 --> 00:03:40,054 いいえ ありません。 58 00:03:40,054 --> 00:03:43,724 なっ! そんな…! そんなはずは!? 59 00:03:43,724 --> 00:03:45,893 (ルルシィ)手を離しなさい。 あっ! 60 00:03:48,062 --> 00:03:51,523 それとも彼を運ぶのを やめますか? 61 00:03:51,523 --> 00:03:53,525 うっ… くっ…。 62 00:03:56,236 --> 00:03:58,238 悪かった…。 63 00:03:58,238 --> 00:04:03,243 その子を… 頼みます。 64 00:04:03,243 --> 00:04:05,245 (イースヒース)現場を封鎖し 65 00:04:05,245 --> 00:04:07,915 魔法使い以外が 入れないようにしろ。 66 00:04:07,915 --> 00:04:15,381 知らざる者が去ったら 改めて精査せねばならん。 67 00:04:15,381 --> 00:04:18,926 あっ…。 68 00:05:58,025 --> 00:06:00,861 一般的な基礎魔法だ。 69 00:06:00,861 --> 00:06:03,489 これじゃあ 川岸を丸ごと崩すのは 70 00:06:03,489 --> 00:06:05,866 無理だな。 だね。 71 00:06:07,868 --> 00:06:09,870 手を見せろ。 72 00:06:09,870 --> 00:06:11,872 えっ… あっ! 73 00:06:11,872 --> 00:06:16,043 つばあり帽は 時々魔法陣を 入れ墨にして彫り込んでいる。 74 00:06:16,043 --> 00:06:19,671 あっ! うっ…。 肉体の強化や変化 75 00:06:19,671 --> 00:06:22,883 魔法の力を増幅させる 禁止魔法を…。 76 00:06:24,885 --> 00:06:30,057 《育ちたてのペンだこに 魔墨で汚れた手…》 77 00:06:30,057 --> 00:06:32,059 んっ…。 78 00:06:37,397 --> 00:06:39,399 もういいでしょう? 79 00:06:39,399 --> 00:06:41,527 フン…。 80 00:06:43,904 --> 00:06:48,534 大講堂に報告したのち この件の調査を開始する。 81 00:06:48,534 --> 00:06:54,081 問題のもとが やはりお前たちに あるとなれば容赦はしないぞ。 82 00:06:54,081 --> 00:06:58,919 学んだそばから失わぬよう せいぜい気をつけることだな。 83 00:07:04,758 --> 00:07:06,927 ふ~っ! 84 00:07:06,927 --> 00:07:11,598 あ~ ヒヤヒヤした。 よかったよ みんな無事で。 85 00:07:11,598 --> 00:07:13,600 フフッ。 86 00:07:15,602 --> 00:07:18,230 大人が2人とも 離れるべきじゃなかったね。 87 00:07:18,230 --> 00:07:22,609 本当にごめん。 先生たちのせいじゃないよ! 88 00:07:22,609 --> 00:07:26,071 とはいえ アガット ココ。 んっ。 あっ。 89 00:07:26,071 --> 00:07:30,450 すごく危ないことをしたという 自覚は持ってほしい。 90 00:07:30,450 --> 00:07:33,954 もし誰かに 魔法の秘密がバレていたら 91 00:07:33,954 --> 00:07:36,248 助けた人全員の記憶を 92 00:07:36,248 --> 00:07:38,792 消さなければ ならないところだった。 93 00:07:38,792 --> 00:07:42,796 記憶はその人の人生そのものだ。 そういったものを 94 00:07:42,796 --> 00:07:45,257 てんびんにかける 行いをしたんだよ。 95 00:07:45,257 --> 00:07:49,261 ごめんなさい。 気をつけます。 96 00:07:49,261 --> 00:07:54,266 《これで… 試験は遠ざかってしまった》 97 00:07:54,266 --> 00:07:58,812 でも君たちは やってのけた。 だから 98 00:07:58,812 --> 00:08:02,482 第二の試験を受ける 申請をしておくね アガット。 99 00:08:02,482 --> 00:08:04,484 ハッ! 100 00:08:04,484 --> 00:08:08,989 受かったら実務に同行する実力が 十分にあると認められる。 101 00:08:08,989 --> 00:08:11,283 ハァッ! それまでは 102 00:08:11,283 --> 00:08:14,119 人前で魔法を使わないと 約束できるかい? 103 00:08:14,119 --> 00:08:17,122 は… はい! 104 00:08:17,122 --> 00:08:19,499 え~っ! アガットだけ? あぁ…。 105 00:08:19,499 --> 00:08:22,127 先生 テティアたちは~? 106 00:08:22,127 --> 00:08:26,131 君たちはまだ基礎魔法教本を 最後まで描けてないでしょ。 107 00:08:26,131 --> 00:08:28,133 うぐぅっ! 108 00:08:28,133 --> 00:08:30,510 リチェ 試験嫌いだから どうでもいい。 109 00:08:30,510 --> 00:08:33,305 試験って他にもあるんだ…! 110 00:08:33,305 --> 00:08:36,016 おい キーフリー。 んっ? 111 00:08:36,016 --> 00:08:39,311 いいのか? アガットの焦りを 心配していたんだろ? 112 00:08:39,311 --> 00:08:41,313 うん。 113 00:08:41,313 --> 00:08:43,315 でも…。 アガット頑張って! 114 00:08:43,315 --> 00:08:47,152 今はそうじゃない。 115 00:08:47,152 --> 00:08:51,323 それなら僕は 信じてあげるべきかなって。 116 00:08:51,323 --> 00:08:53,325 甘すぎだろ。 117 00:08:53,325 --> 00:08:56,328 自分に厳しい生徒たちを持つと そうなるんだよ。 118 00:08:56,328 --> 00:08:59,706 フン…。 (アガット)キーフリー先生! 119 00:08:59,706 --> 00:09:02,334 早く帰って練習したいです! 120 00:09:02,334 --> 00:09:05,170 ちょっと待って。 あっ? 121 00:09:09,049 --> 00:09:13,178 あともう一つ やるべきことがある。 122 00:09:13,178 --> 00:09:16,181 (ウトウィン)キーフリーの新しい弟子って あの子だろ? 123 00:09:16,181 --> 00:09:18,892 (ウトウィン)うわさが本当なら…。 124 00:09:18,892 --> 00:09:22,896 うわさを真実だと証明できるか? 125 00:09:22,896 --> 00:09:28,193 いいや。 あの石化した家で 証拠を探すのは無理だな。 126 00:09:28,193 --> 00:09:33,907 ならば自白させるしかあるまい。 見ろ。 127 00:09:33,907 --> 00:09:38,203 あの魔法のせいで 下流の川が干上がりかけている。 128 00:09:38,203 --> 00:09:45,085 一つの落石が岸を崩し 流れを変え 下流は変化を余儀なくされる。 129 00:09:45,085 --> 00:09:52,217 そうして美しかった元の風景は 永久に失われてしまうのだ。 130 00:09:52,217 --> 00:09:55,929 《イースヒース:あの娘は最初の落石。 131 00:09:55,929 --> 00:10:01,768 転がり落ちる可能性があるなら なんとしてでも取り除かねば》 132 00:10:01,768 --> 00:10:04,104 うわぁ~っ! 133 00:10:06,398 --> 00:10:08,942 オルーギオのペンは特殊でね。 134 00:10:08,942 --> 00:10:10,944 いぶし針の杖といって 135 00:10:10,944 --> 00:10:15,240 石や樹に魔法陣を 焼き付けることができるんだ。 136 00:10:15,240 --> 00:10:17,951 応急処置だけどな。 137 00:10:20,245 --> 00:10:22,956 (砂の柱が伸びる音) 138 00:10:27,627 --> 00:10:33,258 (水の流れる音) 139 00:10:33,258 --> 00:10:35,969 川の水も戻り始めた。 140 00:10:35,969 --> 00:10:40,265 砂塵化魔法の効果が 切れ始めたんだろう。 141 00:10:40,265 --> 00:10:42,434 んっ? 142 00:10:44,811 --> 00:10:47,272 ヒヒッ。 ココ。 あっ。 143 00:10:51,443 --> 00:10:53,820 んっ? はい 落とし物。 144 00:10:53,820 --> 00:10:56,448 あっ! 気をつけてね。 145 00:10:56,448 --> 00:11:01,161 帽子も魔墨も置き忘れたら大変だ。 146 00:11:01,161 --> 00:11:04,998 ごめんなさい! ありがとうございます。 147 00:11:07,167 --> 00:11:10,462 あれ? おかしいな。 んっ? 148 00:11:10,462 --> 00:11:15,675 私の魔墨 全然減ってない。 ハッ! 149 00:11:15,675 --> 00:11:18,178 魔法の小瓶とかなんですか! 150 00:11:18,178 --> 00:11:20,680 ずうっと増え続けるとか…? ココ。 151 00:11:20,680 --> 00:11:23,183 はっ。 ちょっとそれ 見せてもらえるかい? 152 00:11:23,183 --> 00:11:26,478 先生? 153 00:11:26,478 --> 00:11:29,189 はっ…。 154 00:11:29,189 --> 00:11:37,322 ♪~ 155 00:11:37,322 --> 00:11:42,494 (イグイーン)魔法は世界を彩る 「偽り」。 156 00:11:42,494 --> 00:11:46,039 美しい魔法を描くための手は 157 00:11:46,039 --> 00:11:49,334 こんなに毒で汚れるのに。 158 00:11:52,045 --> 00:11:54,047 ウソは…。 159 00:11:54,047 --> 00:11:56,049 (ナイフを押し当てる音) 160 00:11:56,049 --> 00:11:58,343 近づけばバレるもの。 161 00:11:58,343 --> 00:12:06,726 ♪~ 162 00:12:06,726 --> 00:12:10,730 いつまで隠しておけるかな? 163 00:12:15,068 --> 00:12:17,362 この魔墨は…。 164 00:12:17,362 --> 00:12:21,741 カルンでノルノアさんに もらったものだったね。 はい。 165 00:12:21,741 --> 00:12:23,910 んっ…。 166 00:12:25,912 --> 00:12:27,914 あっ…。 わぁ~。 167 00:12:27,914 --> 00:12:31,918 オルーギオ 先にみんなを連れて アトリエに帰っていてくれ。 168 00:12:31,918 --> 00:12:35,255 あっ? お前は どこ行くつもりだよ? 169 00:12:35,255 --> 00:12:37,382 僕は…。 あっ! 170 00:12:37,382 --> 00:12:41,928 この間の騒ぎで ココのペンを 買いそびれてしまったからね。 171 00:12:41,928 --> 00:12:45,390 すぐ近くだし カルンに寄ってから帰るよ! 172 00:12:45,390 --> 00:12:47,767 じゃあ 土産に樹密酒。 173 00:12:47,767 --> 00:12:52,564 初摘みと熟成物 1本ずつ。 よし 任された。 174 00:12:52,564 --> 00:12:54,941 ごめんね。 えっ? 175 00:12:57,402 --> 00:13:01,406 《どうしても 確認したいことがあるんだ…》 176 00:13:07,287 --> 00:13:10,790 あれ? ドアが消えてる…? 177 00:13:10,790 --> 00:13:13,126 あぁ しまった。 178 00:13:13,126 --> 00:13:16,296 今日はお店が休みなのか。 えぇっ! 179 00:13:16,296 --> 00:13:18,965 お休みだと お店ごと 消えるんですか!? 180 00:13:21,426 --> 00:13:23,595 (タータ)あっ キーフリーさん! 181 00:13:23,595 --> 00:13:26,806 あっ。 と この間の…。 182 00:13:26,806 --> 00:13:31,811 タータくん! よかった。 ノルノアさんに用があって。 183 00:13:31,811 --> 00:13:34,606 あ~ ちょっと待ってて。 184 00:13:34,606 --> 00:13:47,994 ♪~ 185 00:13:47,994 --> 00:13:51,831 (ドアの開く音) 186 00:13:51,831 --> 00:13:54,459 どうぞ 入って。 187 00:13:59,005 --> 00:14:03,468 ハァッ…。 この間と部屋が全然違う! 188 00:14:03,468 --> 00:14:08,348 ドアノブによって部屋が違うのは 当たり前だろ? 189 00:14:08,348 --> 00:14:11,351 じいちゃんは たぶん3階です。 190 00:14:11,351 --> 00:14:16,648 ありがとう。 おじゃまするね。 あっ あぁ…。 191 00:14:16,648 --> 00:14:19,359 アンタ待って。 えっ? 192 00:14:19,359 --> 00:14:21,861 えっと 名前…。 193 00:14:21,861 --> 00:14:25,198 ココだよ! 私はココ! 194 00:14:25,198 --> 00:14:29,494 ココ その右足のケガ 早く消毒したほうがいい。 195 00:14:29,494 --> 00:14:32,205 あっ。 奥に来て。 196 00:14:32,205 --> 00:14:34,666 いたわり草があるから 貼ってやるよ。 197 00:14:34,666 --> 00:14:42,882 ♪~ 198 00:14:42,882 --> 00:14:47,679 《知らない魔材がいっぱいだ…》 199 00:14:47,679 --> 00:14:49,889 ハァ…。 200 00:14:49,889 --> 00:14:56,062 わぁ きれい。 このいろんな色の粉は何? 201 00:14:56,062 --> 00:15:00,900 あんまりいじらないで。 配列変わったら困るから。 202 00:15:00,900 --> 00:15:03,403 ハァ…。 魔染めの染料だよ。 203 00:15:03,403 --> 00:15:06,698 魔墨の効果を強化するための 混ぜ物なんだ。 204 00:15:08,700 --> 00:15:10,702 ノルノアさん。 205 00:15:10,702 --> 00:15:14,706 (ノルノア)キーフリー 今日は店休日じゃぞ。 206 00:15:14,706 --> 00:15:17,417 ええ ですが…。 207 00:15:17,417 --> 00:15:23,089 な~んてな。 わかっとるよ お前さんの用事は。 208 00:15:23,089 --> 00:15:27,927 路地のタイルに描かれていた 魔法陣のことじゃろう? 209 00:15:27,927 --> 00:15:31,431 んっ。 まだ何もわかっとらんよ。 210 00:15:31,431 --> 00:15:35,101 いろんな魔染めを 分離する魔法を試したが 211 00:15:35,101 --> 00:15:38,563 見事なまでに溶けていてな。 212 00:15:38,563 --> 00:15:41,941 お前さんは何かつかんだのかね? 213 00:15:41,941 --> 00:15:44,944 実は あるものを手に入れて…。 214 00:15:47,113 --> 00:15:49,741 んん? 215 00:15:49,741 --> 00:15:52,118 んん! 216 00:15:57,624 --> 00:16:00,627 こ… これは似ておる! 217 00:16:00,627 --> 00:16:04,964 いや ほのかな青みが まったく同じじゃ! 218 00:16:04,964 --> 00:16:10,261 お前さん こいつをどこで…。 んっ? 219 00:16:10,261 --> 00:16:14,808 ちょっと待て こりゃワシの瓶か? 220 00:16:14,808 --> 00:16:17,811 《あの日だ…。 221 00:16:17,811 --> 00:16:21,981 あのとき つばあり帽が 瓶に魔法をかけたんだ》 222 00:16:24,109 --> 00:16:26,111 何をしとる! 223 00:16:26,111 --> 00:16:29,656 描く前に まずその魔墨を調べてから…。 224 00:16:29,656 --> 00:16:31,658 キーフリー! 225 00:16:33,827 --> 00:16:38,498 ねぇ あの浅瀬色の染料は なんて名前? 226 00:16:38,498 --> 00:16:41,668 天井のところの大きなやつ! 227 00:16:41,668 --> 00:16:47,006 あれは月蒼花の粉。 混ぜると 魔法の効果が長もちするんだ。 228 00:16:49,008 --> 00:16:54,013 反対側の棚にある 小さい瓶の 白くてキラキラしたやつは? 229 00:16:54,013 --> 00:16:57,851 花嫁蝶の鱗粉だよ。 あれを混ぜると 230 00:16:57,851 --> 00:17:01,855 魔墨が透明になって 魔法陣の線を隠せるんだ。 231 00:17:01,855 --> 00:17:06,151 その隣は? 細長い瓶は旅人貝の粉。 232 00:17:06,151 --> 00:17:10,530 反対の丸っぽい瓶は 金焔竜の鱗の粉。 233 00:17:14,534 --> 00:17:17,036 すごい…! 234 00:17:17,036 --> 00:17:19,330 すごいや タータくん! 235 00:17:19,330 --> 00:17:22,876 ここにある染料の名前 全部覚えてるの~? 236 00:17:22,876 --> 00:17:24,878 イヒヒッ。 まぁ 商品だし。 237 00:17:24,878 --> 00:17:28,548 いいなぁ 魔材屋さんに住めるなんて! 238 00:17:28,548 --> 00:17:33,344 棚とか瓶とか壁いちめんに 並んでるだけで ワクワクしちゃう! 239 00:17:33,344 --> 00:17:36,890 タータくんが羨ましいよ~! 240 00:17:36,890 --> 00:17:41,060 フン… アトリエのほうが いいに決まってる。 241 00:17:41,060 --> 00:17:45,356 アンタ魔法使いなのに 変なこと言うんだな。 242 00:17:45,356 --> 00:17:49,194 タータくんも魔法使いの 見習いなんじゃないの? 243 00:17:49,194 --> 00:17:54,199 俺は… んっ…。 244 00:17:54,199 --> 00:17:58,077 あっ! あの赤い粉は なんていう染料なの? 245 00:17:58,077 --> 00:18:00,079 どれ? 246 00:18:00,079 --> 00:18:02,207 あれ! あの棚。 247 00:18:02,207 --> 00:18:04,751 んっ? あっ。 248 00:18:07,587 --> 00:18:10,381 浅瀬色と枯葉色の間にあるやつ! あっ! 249 00:18:10,381 --> 00:18:13,384 だから 何段目のどれだよ。 250 00:18:13,384 --> 00:18:15,929 あっ…。 251 00:18:15,929 --> 00:18:18,765 すっごく赤くて 目立つやつだよ…? 252 00:18:20,767 --> 00:18:22,769 (2人)わぁっ! (瓶の落ちる音) 253 00:18:22,769 --> 00:18:25,772 (瓶の落ちる音) 254 00:18:25,772 --> 00:18:28,608 うぅ…。 うっ…。 255 00:18:28,608 --> 00:18:31,236 なんだ? 今の光…。 256 00:18:31,236 --> 00:18:33,404 ビックリしたぁ…。 ハッ! 257 00:18:33,404 --> 00:18:35,615 大丈夫? あぁ…。 258 00:18:38,785 --> 00:18:41,955 よかったぁ 瓶が割れてなくて。 259 00:18:41,955 --> 00:18:44,958 あぁ…。 んっ? 260 00:18:44,958 --> 00:18:47,252 よくないよ…。 261 00:18:47,252 --> 00:18:49,796 最悪だ…。 262 00:18:49,796 --> 00:18:54,133 ラベルが外れて バラバラになってる…。 263 00:18:54,133 --> 00:18:58,972 じいちゃんから触るなって 言われてたのに メチャクチャだ。 264 00:18:58,972 --> 00:19:02,642 ごめんね! 手伝うから 元の位置に戻そう! 265 00:19:02,642 --> 00:19:06,980 なんの粉かわかる? んっ…。 266 00:19:06,980 --> 00:19:09,274 どの色が どの原材料の…。 267 00:19:09,274 --> 00:19:11,651 わかんないよ! 268 00:19:11,651 --> 00:19:13,820 で… でもさっきは…。 269 00:19:13,820 --> 00:19:16,990 置いてある場所で 種類を覚えただけ。 270 00:19:16,990 --> 00:19:19,659 色で見分けたわけじゃない。 271 00:19:19,659 --> 00:19:22,161 あっ…。 272 00:19:26,833 --> 00:19:30,461 ごめん もう帰ってくれ。 273 00:19:30,461 --> 00:19:32,839 でも…! 274 00:19:32,839 --> 00:19:36,467 悪いけど…。 275 00:19:36,467 --> 00:19:40,680 ココが手伝えることは何もないよ。 276 00:19:40,680 --> 00:19:44,475 人にはできることと できないことがあるんだ。 277 00:19:44,475 --> 00:19:47,312 銀彩症の俺の目じゃ 278 00:19:47,312 --> 00:19:51,190 いくら勉強しても 魔法使いにはなれないように。 279 00:19:54,694 --> 00:19:58,197 ほれ 言わんこっちゃない! 280 00:19:58,197 --> 00:20:01,492 キーフリー 大丈夫かね? 281 00:20:01,492 --> 00:20:04,037 うっ うう…。 282 00:20:04,037 --> 00:20:06,205 キーフリー! 283 00:20:06,205 --> 00:20:10,710 あんな小さな魔法陣で あの規模の威力とは…。 284 00:20:10,710 --> 00:20:16,215 うぅ…。 これはおそらく 双子瓶の魔法です。 285 00:20:16,215 --> 00:20:20,053 《入れ物は2つ 中身は1つ。 286 00:20:20,053 --> 00:20:25,058 きっと 魔法陣が彫られた 小さなメダルが沈めてあるはず。 287 00:20:25,058 --> 00:20:27,894 ココは これを使わされたんだ。 288 00:20:27,894 --> 00:20:32,732 減った分だけ増えたのは 謎の混ぜ物で補充したから…! 289 00:20:32,732 --> 00:20:38,237 この瓶は 「彼ら」とつながっている…》 290 00:20:38,237 --> 00:20:42,909 やっと… やっと捉えた…! 291 00:20:42,909 --> 00:20:45,078 なんてことだ…。 292 00:20:45,078 --> 00:20:51,250 小さくて雑な陣でも 強力な力を発揮する魔墨じゃと? 293 00:20:51,250 --> 00:20:55,088 そんなものが この世にあっちゃならん! 294 00:20:55,088 --> 00:20:58,758 ワ… ワシの手には余る代物じゃ。 295 00:20:58,758 --> 00:21:01,094 大講堂にお知らせせねば…。 296 00:21:01,094 --> 00:21:03,096 ダメです! 297 00:21:03,096 --> 00:21:06,933 魔警団も大講堂も 誰の手に渡してもダメだ! 298 00:21:06,933 --> 00:21:10,937 僕らが気付いたことでさえ 誰にも知られないほうがいい! 299 00:21:10,937 --> 00:21:16,401 キーフリー… 何を言っとる…。 300 00:21:16,401 --> 00:21:23,282 お前さん 自分の言葉の意味が わかっとるのかね。 301 00:21:23,282 --> 00:21:28,413 何をするつもりじゃ その魔墨で 何を…。 302 00:21:30,581 --> 00:21:33,793 ごめんなさい ノルノアさん。 303 00:21:33,793 --> 00:21:35,795 (瓶を置く音) 304 00:21:42,301 --> 00:21:44,429 ココ。 ハッ! 305 00:21:44,429 --> 00:21:47,306 待たせたね。 フッ。 306 00:21:47,306 --> 00:21:50,435 あの魔墨の瓶だけど 307 00:21:50,435 --> 00:21:53,813 間違えて すごく高価なものを 渡しちゃったみたい。 308 00:21:53,813 --> 00:21:57,442 代わりにカバンを買ったから これを使って。 309 00:21:57,442 --> 00:22:00,820 わぁっ! ありがとうございます。 310 00:22:02,947 --> 00:22:05,116 フフッ。 311 00:22:14,125 --> 00:22:16,836 先生…。 312 00:22:16,836 --> 00:22:19,839 銀彩症って なんですか? 313 00:22:19,839 --> 00:22:22,508 銀彩症は 314 00:22:22,508 --> 00:22:26,345 生まれつき世界が あらゆるものが 315 00:22:26,345 --> 00:22:29,974 銀色に覆われて見える 目のことだよ。 316 00:22:29,974 --> 00:22:33,519 魔法使いは 視力を尊ぶ風潮があるから 317 00:22:33,519 --> 00:22:36,522 この世界では 苦労するかもしれないね。 318 00:22:36,522 --> 00:22:40,985 「例外」に厳しいのは 魔法使いのよくないところだよ。 319 00:22:40,985 --> 00:22:43,362 あっ…。 320 00:22:43,362 --> 00:22:45,364 ココ。 321 00:22:47,533 --> 00:22:50,161 そう不安そうな顔をしないで。 322 00:22:50,161 --> 00:22:52,705 大丈夫だよ。 323 00:22:52,705 --> 00:22:58,002 僕のアトリエの生徒であるかぎり 僕は君を全力で守る。 324 00:22:58,002 --> 00:23:01,714 君が心配することは何もないんだ。 325 00:23:01,714 --> 00:23:04,008 何もね…。 326 00:23:06,010 --> 00:23:08,012 あっ! 327 00:23:08,012 --> 00:23:10,890 じいちゃん。 ごめんなさい。 328 00:23:10,890 --> 00:23:13,017 さっきの光にビックリして 329 00:23:13,017 --> 00:23:16,395 この辺の瓶 崩しちゃったんだ。 330 00:23:16,395 --> 00:23:19,023 あの強い光 なんだったの? 331 00:23:19,023 --> 00:23:21,400 キーフリーさんの魔法? 332 00:23:23,402 --> 00:23:26,572 はて 光? 333 00:23:26,572 --> 00:23:30,743 何も光っとらんよ。 334 00:23:30,743 --> 00:23:34,747 じいちゃん?