1 00:02:37,566 --> 00:02:47,566 ♪♪~ 2 00:05:43,552 --> 00:05:46,555 <誰かが言った→ 3 00:05:46,555 --> 00:05:50,559 柔らかい舌触りで 上品な甘味に→ 4 00:05:50,559 --> 00:05:54,563 レモンの爽やかな酸味が 混ざり合うスフレ→ 5 00:05:54,563 --> 00:05:58,563 スフレモンがあると> 6 00:06:00,569 --> 00:06:05,574 <満月の夜 ゴマフアザラシの 体から吹き出る→ 7 00:06:05,574 --> 00:06:09,578 香ばしく コクの深い ごま塩→ 8 00:06:09,578 --> 00:06:14,583 胡麻フアザラ塩があると> 9 00:06:14,583 --> 00:06:17,586 <世はグルメ時代> 10 00:06:17,586 --> 00:06:22,586 <未知なる味を求めて 探求する時代> 11 00:06:24,593 --> 00:06:27,596 <ヘビーホール 最下層へと向かうトリコは→ 12 00:06:27,596 --> 00:06:31,600 強さを増す重力に苦しみ ピンチに陥る> 13 00:06:31,600 --> 00:06:36,605 <しかし 小松の包丁が 食材の元へと導いてくれた> 14 00:06:36,605 --> 00:06:40,609 <一方 小松は メルクが女性だという→ 15 00:06:40,609 --> 00:06:43,546 衝撃の事実に直面していた> 16 00:06:43,546 --> 00:06:47,550 <小松はメルクから 過去を 打ち明けられ その事情を知る> 17 00:06:47,550 --> 00:06:50,553 <トリコは ついに 最下層へと到着し→ 18 00:06:50,553 --> 00:06:53,556 初代メルクと会うことに 成功した> 19 00:06:53,556 --> 00:06:58,556 <そして 初代メルクの工場へと 案内された> 20 00:07:08,571 --> 00:07:13,576 (初代メルク)いいじゃろ この石。 拡音石といってな→ 21 00:07:13,576 --> 00:07:18,581 ガンセキコンドルの声帯から 採取できる 不思議な石じゃ。→ 22 00:07:18,581 --> 00:07:23,581 周りの音を数倍に拡大して 反響してくれる。 23 00:07:26,589 --> 00:07:29,592 (初代メルク)こいつは 蠍魔牛。→ 24 00:07:29,592 --> 00:07:33,596 まだ子供じゃが すでに この ヘビーホールでは 敵なしじゃぞ。 25 00:07:33,596 --> 00:07:35,598 (蠍魔牛)ガア。 26 00:07:35,598 --> 00:07:39,602 お主も 戦っていたら かなり 持て余したはずじゃ。 27 00:07:39,602 --> 00:07:42,538 (トリコ) いったい この場所で 何を…。 28 00:07:42,538 --> 00:07:48,544 私は 今 ここで ある重要な仕事に取り掛かっとる。 29 00:07:48,544 --> 00:07:51,547 蠍魔牛は 知能が高いからのう。 30 00:07:51,547 --> 00:07:56,552 私の仕事に邪魔が入らんよう 見張りをしてもらっとるんじゃ。 31 00:07:56,552 --> 00:08:00,556 それほど重要な仕事。 32 00:08:00,556 --> 00:08:03,556 それは いったい…。 33 00:08:12,568 --> 00:08:14,570 (話し声) 34 00:08:14,570 --> 00:08:17,573 石を使ってくれ! 石を~! 35 00:08:17,573 --> 00:08:19,575 よし これで大丈夫。 36 00:08:19,575 --> 00:08:24,580 さあ 思う存分 しゃべってくれて 構わねえぜ。 初代メルクよ。 37 00:08:24,580 --> 00:08:29,585 (初代メルク)フフッ。 龍さんが 言ってたとおりの男だな トリコ。 38 00:08:29,585 --> 00:08:34,590 親父が何を言ってたか知らねえが 俺の方は 逆に予想外だ。 39 00:08:34,590 --> 00:08:37,593 びっくりしてるぜ。 (初代メルク)予想外? 40 00:08:37,593 --> 00:08:40,596 寡黙で人見知りって 聞いてた あんたが→ 41 00:08:40,596 --> 00:08:43,532 結構 おしゃべりなとこによ。 42 00:08:43,532 --> 00:08:46,535 (初代メルク) 私は 昔から おしゃべりじゃよ。 43 00:08:46,535 --> 00:08:48,537 ただ この風貌のせいか→ 44 00:08:48,537 --> 00:08:51,540 なぜか 周りには よく無視されとったけどな。 45 00:08:51,540 --> 00:08:54,543 えっ? 周りから無視? 46 00:08:54,543 --> 00:08:57,546 まっ まさか あんた…。 (初代メルク)うん? 47 00:08:57,546 --> 00:08:59,548 その石 いつから使ってんだ? 48 00:08:59,548 --> 00:09:02,551 (初代メルク)これは ごく最近 見つけたもんじゃ。 49 00:09:02,551 --> 00:09:06,555 これを使うと 蠍魔牛が すぐ動いてくれるんじゃよ。 50 00:09:06,555 --> 00:09:08,557 やっぱり~! 51 00:09:08,557 --> 00:09:11,560 この人 無口とか 人見知りとかじゃなくて→ 52 00:09:11,560 --> 00:09:13,562 ただ 声が小さくて→ 53 00:09:13,562 --> 00:09:16,565 誰にも聞こえてなかっただけ なんじゃねえか? 54 00:09:16,565 --> 00:09:20,569 そりゃ 二代目も不安がるわけだ。 むっ? 二代目と? 55 00:09:20,569 --> 00:09:23,572 お主 私の娘に会うたか? 56 00:09:23,572 --> 00:09:26,572 どうじゃった? 娘の仕事っぷりは。 57 00:09:28,577 --> 00:09:32,581 (小松)メルクさんは 紛れもなく 本物の研ぎ師ですよ! 58 00:09:32,581 --> 00:09:34,583 (メルク)こっ 小松シェフ。 59 00:09:34,583 --> 00:09:39,588 女性だからとか 強さが どうとか 関係ないじゃないですか! 60 00:09:39,588 --> 00:09:43,525 先代は先代 メルクさんはメルクさんです! 61 00:09:43,525 --> 00:09:47,529 そっ そりゃあ 包丁の材料とか→ 62 00:09:47,529 --> 00:09:51,533 全部 一人で 取りに行く先代は すごいかもしれません。 63 00:09:51,533 --> 00:09:53,535 けど それを→ 64 00:09:53,535 --> 00:09:56,535 わざわざ メルクさんが まねることはないと思いますよ! 65 00:09:58,540 --> 00:10:03,545 何よりも メルクさんは 超一流の包丁を→ 66 00:10:03,545 --> 00:10:06,545 事実 作ってるじゃないですか! 67 00:10:12,554 --> 00:10:17,559 (メルク)最初は すぐ帰ってくると思ってた。→ 68 00:10:17,559 --> 00:10:19,559 いつものように。 69 00:10:26,568 --> 00:10:31,568 (メルク)でも いつになっても 師匠は戻らなかった。 70 00:10:35,577 --> 00:10:39,581 (メルク)師匠がいなくても 研ぎの依頼は 後を絶たず→ 71 00:10:39,581 --> 00:10:44,520 俺は 一つの懸念を抱くようになった。→ 72 00:10:44,520 --> 00:10:48,524 師匠の身に 何かあったのか?→ 73 00:10:48,524 --> 00:10:52,528 まさか 屈強な師匠に限って そんなこと…。→ 74 00:10:52,528 --> 00:10:57,533 俺は また 己の力のなさを嘆いた。→ 75 00:10:57,533 --> 00:11:01,537 師匠の向かった場所に 俺では近づけない。→ 76 00:11:01,537 --> 00:11:04,540 今 俺に できることは…。→ 77 00:11:04,540 --> 00:11:08,540 師匠が戻るまで メルクの名を守る! 78 00:11:11,547 --> 00:11:14,550 (メルク)師匠の包丁の信頼を→ 79 00:11:14,550 --> 00:11:18,550 これまでに学んだ 研ぎの技術で 俺が つなぎ留めなきゃ! 80 00:11:22,558 --> 00:11:28,564 でも ポチコは ずっと ああやって師匠の帰りを待っている。→ 81 00:11:28,564 --> 00:11:32,568 動物は正直だよね。 俺では駄目なんだ。 82 00:11:32,568 --> 00:11:36,572 本当は 依頼していただいている 料理人も→ 83 00:11:36,572 --> 00:11:41,593 師匠の研いだ包丁じゃなきゃ 満足してはいないのかもね。 84 00:11:41,593 --> 00:11:43,593 メルクさん…。 85 00:11:45,514 --> 00:11:47,516 包丁を何本か→ 86 00:11:47,516 --> 00:11:50,519 お借りしていいですか? えっ? 87 00:11:50,519 --> 00:11:54,519 あと 地下にある冷蔵庫の中の 食材も お借りしますね。 88 00:12:02,531 --> 00:12:04,533 これと これ。 89 00:12:04,533 --> 00:12:07,533 あと これと これと…。 90 00:12:10,539 --> 00:12:15,539 黒小出刃包丁に 蘇生牛刀 羽衣薄刃も必要っと。 91 00:12:17,546 --> 00:12:19,548 すごい! 92 00:12:19,548 --> 00:12:33,562 ♪♪~ 93 00:12:33,562 --> 00:12:37,566 ああ…。 さあ メルクさん 食べましょう。 94 00:12:37,566 --> 00:12:40,569 こっ これ 小松シェフ…。 95 00:12:40,569 --> 00:12:42,569 まずは 腹ごしらえをしましょう。 96 00:12:44,506 --> 00:12:47,509 フフッ。 娘は天才じゃ。 97 00:12:47,509 --> 00:12:51,513 何たって 6年前 あの子が まだ15のとき→ 98 00:12:51,513 --> 00:12:55,517 すでに 研ぎ師としての腕は 私と変わらんかったからのう。 99 00:12:55,517 --> 00:12:59,521 初代。 さっきの 重要な仕事って 何なんだ? 100 00:12:59,521 --> 00:13:02,524 6年前に そのことを娘には伝えたのか? 101 00:13:02,524 --> 00:13:06,528 もちろんじゃ。 私の重要な仕事。 102 00:13:06,528 --> 00:13:10,532 龍さんから 包丁の依頼を受けておるんじゃ。 103 00:13:10,532 --> 00:13:13,535 美食神アカシアの フルコースメニュー。→ 104 00:13:13,535 --> 00:13:17,539 エアという名のサラダをさばく 包丁をのう。 105 00:13:17,539 --> 00:13:20,542 アカシアのフルコース? エア? 106 00:13:20,542 --> 00:13:23,545 (初代メルク) その依頼を受けた時点で→ 107 00:13:23,545 --> 00:13:25,547 私は 引退を決意した。→ 108 00:13:25,547 --> 00:13:30,552 その包丁は 大量にメルクの星屑を使わなければならん。 109 00:13:30,552 --> 00:13:32,554 メルクの星屑。 110 00:13:32,554 --> 00:13:36,558 しかも 完成までに 長い年月を要する。 111 00:13:36,558 --> 00:13:42,497 おそらく 私の人生の 最後の作品になるであろうからな。 112 00:13:42,497 --> 00:13:45,500 娘には 事細かに 全部 話した。 113 00:13:45,500 --> 00:13:51,506 その上で伝えた。 二代目は お前に託したとな! 114 00:13:51,506 --> 00:13:54,509 それ 全部 聞こえてなかったと思うぞ。 115 00:13:54,509 --> 00:13:56,511 ええ~! 何で? 116 00:13:56,511 --> 00:13:58,513 あんた 声 小さいから。 117 00:13:58,513 --> 00:14:00,515 何てこった~! 118 00:14:00,515 --> 00:14:04,519 《二代目メルク。 どこか 気の張った状態というか→ 119 00:14:04,519 --> 00:14:09,524 一流の職人の 堂々とした気概や 落ち着きを感じなかったのは→ 120 00:14:09,524 --> 00:14:11,526 そのためだったのか》 121 00:14:11,526 --> 00:14:15,530 《技術は伴ってても 二代目を託されたと思ってない》 122 00:14:15,530 --> 00:14:18,533 《完璧な自信を 手に入れてはいないんだ》 123 00:14:18,533 --> 00:14:21,536 はあ…。 小さいころから→ 124 00:14:21,536 --> 00:14:24,539 なれて じゃれついてきたと 思っとったのは→ 125 00:14:24,539 --> 00:14:27,542 私が 何を言ってるのか 聞き取りたかったのか。 126 00:14:27,542 --> 00:14:31,546 《だが 今 ここで 初代に そのことまでは言えねえな》 127 00:14:31,546 --> 00:14:34,549 《二代目に 自信を持ってもらうには…》 128 00:14:34,549 --> 00:14:37,552 《頼んだぜ 小松!》 129 00:14:37,552 --> 00:14:39,554 おお…。 安心しな。 130 00:14:39,554 --> 00:14:42,491 娘さん きっちり 仕事をこなしてたからよ。 131 00:14:42,491 --> 00:14:44,493 ホッ ホントか! 132 00:14:44,493 --> 00:14:47,493 今では 立派に 二代目として やってるよ。 133 00:14:49,498 --> 00:14:51,500 ふう…。 134 00:14:51,500 --> 00:14:53,500 (メルク)いただきます。 135 00:14:58,507 --> 00:15:00,509 おっ おいしい。 136 00:15:00,509 --> 00:15:03,512 よかった。 百合牡蠣のチャーハンです。 137 00:15:03,512 --> 00:15:07,516 (メルク)へえ~ 百合牡蠣って こんなに風味が強かったのか。 138 00:15:07,516 --> 00:15:12,521 貝が閉じてる状態のまま 隙間からさばくと 風味が増すんです。 139 00:15:12,521 --> 00:15:14,523 この貝の うま味成分のコハク酸は→ 140 00:15:14,523 --> 00:15:17,526 空気に触れなければ 濃縮し続けるんですよ。 141 00:15:17,526 --> 00:15:20,529 百合牡蠣は 特殊調理食材なんです。 142 00:15:20,529 --> 00:15:22,531 メルクさんのオリジナル→ 143 00:15:22,531 --> 00:15:26,535 黒小出刃包丁じゃなきゃ できません。 144 00:15:26,535 --> 00:15:29,535 そちらの皿も 食べてみてください。 145 00:15:31,540 --> 00:15:35,544 すごい! スモーククラゲの臭みがまったくない。 146 00:15:35,544 --> 00:15:37,546 うまさだけが際立っている。 147 00:15:37,546 --> 00:15:39,548 蘇生牛刀を使いました。 148 00:15:39,548 --> 00:15:41,550 一定のスピードで 切ることによって→ 149 00:15:41,550 --> 00:15:43,552 臭みが出ないんです。 150 00:15:43,552 --> 00:15:46,555 このイカの身は ゼリーみたいに軟らかいので→ 151 00:15:46,555 --> 00:15:50,559 羽衣薄刃でないと 奇麗に皮がむけません。 152 00:15:50,559 --> 00:15:53,562 これは 乱中華包丁を使いました。 153 00:15:53,562 --> 00:15:55,564 これは 無限ペティナイフを。 154 00:15:55,564 --> 00:15:57,566 これは 一刀柳刃。 155 00:15:57,566 --> 00:16:00,569 これは…。 156 00:16:00,569 --> 00:16:03,572 メルクさん…。 157 00:16:03,572 --> 00:16:08,577 どれもこれも メルクさんが作った包丁だけが可能な調理です。 158 00:16:08,577 --> 00:16:12,581 世界中の どこを探しても この切り方ができるのは→ 159 00:16:12,581 --> 00:16:15,584 メルク包丁だけなんですよ。 160 00:16:15,584 --> 00:16:17,586 うっ… うっ…。 161 00:16:17,586 --> 00:16:19,588 先代の包丁が持つ信頼は→ 162 00:16:19,588 --> 00:16:22,591 じゅうぶんに つなぎ留めてますよ。 163 00:16:22,591 --> 00:16:25,594 世界中の料理人たちが→ 164 00:16:25,594 --> 00:16:28,597 ずっと昔から認めてるんです。 今も。 165 00:16:28,597 --> 00:16:33,602 メルクさんは メルク包丁の名を しっかり守ってますよ! 166 00:16:33,602 --> 00:16:36,602 うう…。 167 00:16:45,547 --> 00:16:48,550 …で 俺が ここへ来た理由だが→ 168 00:16:48,550 --> 00:16:50,552 二代目も そいつを欲しがってる。 169 00:16:50,552 --> 00:16:54,556 それに 俺の方も 親父からの依頼なんだよな。 170 00:16:54,556 --> 00:16:57,559 フフッ。 龍さんからの依頼か。 171 00:16:57,559 --> 00:17:00,562 ついてこい。 案内しよう。→ 172 00:17:00,562 --> 00:17:03,562 メルクの星屑のある場所へ。 173 00:18:16,538 --> 00:18:18,540 おお! (初代メルク)これが→ 174 00:18:18,540 --> 00:18:21,543 メルクの星屑じゃ。 好きなだけ持っていけ! 175 00:18:21,543 --> 00:18:24,546 じゃあ 遠慮なく頂くぜ。 176 00:18:24,546 --> 00:18:27,546 15連 釘パンチ! 177 00:18:33,555 --> 00:18:35,555 ほう…。 178 00:18:39,561 --> 00:18:41,561 (生唾を飲む音) 179 00:18:44,566 --> 00:18:47,569 ほう…。 そう! 今の感じだ。 180 00:18:47,569 --> 00:18:51,573 できた。 さすがは小松シェフ。 筋がいい。 181 00:18:51,573 --> 00:18:54,576 普通の人は1年かかるといわれる 研ぎ方を→ 182 00:18:54,576 --> 00:18:56,578 たった数日で覚えるなんて。 183 00:18:56,578 --> 00:18:59,581 メルクさんの指導が いいからですよ。 184 00:18:59,581 --> 00:19:01,583 ちなみに メルクさんは→ 185 00:19:01,583 --> 00:19:04,586 今の研ぎ方を 何日で習得されたんですか? 186 00:19:04,586 --> 00:19:09,586 俺は初めて やったら できたけど。すっげえ。 やっぱ天才だ この人。 187 00:19:11,526 --> 00:19:14,529 お~い 今 戻ったぞ。 188 00:19:14,529 --> 00:19:17,532 悪いな 遅くなって。 189 00:19:17,532 --> 00:19:19,534 トリコさん。 190 00:19:19,534 --> 00:19:21,536 心配してたんですよ~。 191 00:19:21,536 --> 00:19:25,540 でも よかったです~。 無事に帰ってきてくれて。 192 00:19:25,540 --> 00:19:27,542 (メルク)トリコ。 うん? 193 00:19:27,542 --> 00:19:31,546 おかえり。 ほお…。 194 00:19:31,546 --> 00:19:33,548 《迷いが なくなってるな》 195 00:19:33,548 --> 00:19:37,552 《一流の職人としての自信に 満ちあふれている》 196 00:19:37,552 --> 00:19:42,557 《小松。 お前は しっかり 役目を果たしてくれたようだな》 197 00:19:42,557 --> 00:19:47,557 何から話そうか。 伝えることが山ほどあるぜ。 198 00:19:51,566 --> 00:19:54,569 (メルク)声 小さかっただけって そんなのあり? 199 00:19:54,569 --> 00:19:56,571 それ マジですか? 200 00:19:56,571 --> 00:20:01,576 確かに いつも 何か ごにょごにょ言ってたような気はしてたけど。 201 00:20:01,576 --> 00:20:04,579 でも 今は とにかく→ 202 00:20:04,579 --> 00:20:08,583 何よりも 師匠が無事でよかった ホントに。 203 00:20:08,583 --> 00:20:11,519 さて 本題だ。 これを見な。 204 00:20:11,519 --> 00:20:15,523 あっ! なっ 何ですか? この奇麗な石。 205 00:20:15,523 --> 00:20:18,526 もっ もしかして これが…。 206 00:20:18,526 --> 00:20:21,529 ああ メルクの星屑だ。 207 00:20:21,529 --> 00:20:25,533 この世の あらゆる物質を 研ぐことができる 幻の砥石。 208 00:20:25,533 --> 00:20:29,537 これがメルクの星屑。 何て美しい。 209 00:20:29,537 --> 00:20:33,541 約束だぜ。 これで 小松の包丁を 作ってやってくれ。 210 00:20:33,541 --> 00:20:36,544 もちろん。 任せてくれ。 211 00:20:36,544 --> 00:20:55,563 ♪♪~ 212 00:20:55,563 --> 00:20:59,567 (メルク)竜王デロウスの牙。→ 213 00:20:59,567 --> 00:21:02,570 1万年は生きたといわれる 伝説の竜。→ 214 00:21:02,570 --> 00:21:06,574 デロウスは 生涯 たった1本しか 生えない牙のみで→ 215 00:21:06,574 --> 00:21:10,512 この世の王となった。→ 216 00:21:10,512 --> 00:21:13,515 これは その竜王の牙の一部。→ 217 00:21:13,515 --> 00:21:19,521 その昔 師匠が発見したデロウスの化石から採取したものだが→ 218 00:21:19,521 --> 00:21:24,526 あまりの強度に 加工が難しく 長年 眠っていた。→ 219 00:21:24,526 --> 00:21:28,530 メルクの星屑なら これを削り 研ぐことができる。 220 00:21:28,530 --> 00:21:34,536 まっ まさか そんな貴重なもので 僕の包丁を? 221 00:21:34,536 --> 00:21:37,539 おいおい ホントにいいのか? 222 00:21:37,539 --> 00:21:40,542 それ 注文したら 数十億じゃ利かねえだろ。 223 00:21:40,542 --> 00:21:45,547 小松 そんな金 持ってねえぞ。 (メルク)お金は いらないよ。→ 224 00:21:45,547 --> 00:21:50,552 俺は 今まで ずっと 自分の力を疑い続けてきた。 225 00:21:50,552 --> 00:21:54,556 本当に自信を持って 包丁を作ったことは→ 226 00:21:54,556 --> 00:21:57,559 ただの一度もなかったんだ。 227 00:21:57,559 --> 00:22:01,563 小松シェフがくれた 勇気と自信は→ 228 00:22:01,563 --> 00:22:05,567 これまで ずっと 俺の心に へばりついていた不安を→ 229 00:22:05,567 --> 00:22:07,569 一気に拭い去ってくれた。→ 230 00:22:07,569 --> 00:22:11,506 本当に… 本当に感謝している。 231 00:22:11,506 --> 00:22:15,510 金は いらない。 でも 全身全霊で作るよ。 232 00:22:15,510 --> 00:22:20,515 これが 真の二代目としての 初めての仕事だ。 233 00:22:20,515 --> 00:22:24,519 あっ ありがとうございます。 (メルク)ただし→ 234 00:22:24,519 --> 00:22:26,521 素材は もう一つ。 235 00:22:26,521 --> 00:22:29,524 これも使わせてもらうけど いいかな? 236 00:22:29,524 --> 00:22:33,528 あっ それは…。 小松の折れた包丁じゃねえか。 237 00:22:33,528 --> 00:22:37,532 包丁が言ってるんだ。 「まだ働ける」って。 238 00:22:37,532 --> 00:22:39,534 えっ? (メルク)「死にたくない」って→ 239 00:22:39,534 --> 00:22:43,538 「離れたくない」って 叫んでるんだよ。 240 00:22:43,538 --> 00:22:48,543 何年も包丁を見続けてきたが 俺はこんな包丁を見たことがない。 241 00:22:48,543 --> 00:22:52,547 ここまで 包丁に愛情を注げる 小松シェフだから→ 242 00:22:52,547 --> 00:22:55,550 迷わず この素材を選んだ。 243 00:22:55,550 --> 00:22:59,554 このデロウスの牙も きっと 大切にしてもらえると思ったし。→ 244 00:22:59,554 --> 00:23:04,559 それに この折れた包丁の気持ちも酌んであげられるかと。 245 00:23:04,559 --> 00:23:08,563 メッ メルクさん。 いいよね? 小松シェフ。 246 00:23:08,563 --> 00:23:13,501 もちろんです。 もちろんですよ。 ありがとうございます。 247 00:23:13,501 --> 00:23:16,504 うぐ… うう…。 248 00:23:16,504 --> 00:23:22,510 そういや 初代のおっさんも 小松の包丁を褒めてたな。 249 00:23:22,510 --> 00:23:24,512 (初代メルク) 《うん? その包丁は?》 250 00:23:24,512 --> 00:23:28,516 《ああ それは 俺とコンビを 組んでる 料理人の包丁さ》 251 00:23:28,516 --> 00:23:33,521 《正直 そいつがなきゃ 俺は ここまで たどりつけなかった》 252 00:23:33,521 --> 00:23:35,523 (初代メルク)《どれ》→ 253 00:23:35,523 --> 00:23:37,525 《むっ これは…》 254 00:23:37,525 --> 00:23:40,528 《ふむ なるほど いい包丁じゃ》 255 00:23:40,528 --> 00:23:43,531 《いつぶりじゃろうな→ 256 00:23:43,531 --> 00:23:47,535 私が包丁を見て 持ち主に興味を持ったのは》 257 00:23:47,535 --> 00:23:49,537 《トリコよ》 258 00:23:49,537 --> 00:23:52,540 《お主 最高のパートナーを 見つけたのう》 259 00:23:52,540 --> 00:23:55,543 《ああ》 260 00:23:55,543 --> 00:23:58,546 包丁とのみ向き合っていると 思っていた師匠が→ 261 00:23:58,546 --> 00:24:02,550 使い手に興味を示すなんて。 さすがは 小松シェフだ。 262 00:24:02,550 --> 00:24:07,555 いや~ 僕は ごく普通に 包丁を使ってただけですけど。 263 00:24:07,555 --> 00:24:10,491 でも 光栄です。 包丁を褒められるのは→ 264 00:24:10,491 --> 00:24:14,495 何だか 自分自身が 褒められるよりも うれしいです。 265 00:24:14,495 --> 00:24:17,498 …で 包丁の完成は いつごろになる? 266 00:24:17,498 --> 00:24:21,502 少し 時間をもらいたいな。 納得のいくものを作りたい。 267 00:24:21,502 --> 00:24:24,505 そうか…。 どうかしたんですか? 268 00:24:24,505 --> 00:24:27,508 いやな ちょっと急がなきゃいけねえ→ 269 00:24:27,508 --> 00:24:29,510 食材があるもんでよ。 えっ? 270 00:24:29,510 --> 00:24:34,510 《ハッハッハ! どれ 見せてみろ 龍さんの依頼ってやつを》 271 00:24:36,517 --> 00:24:40,521 《なるほどのう どれも一筋縄ではいかんわ》→ 272 00:24:40,521 --> 00:24:42,523 《うん?》 273 00:24:42,523 --> 00:24:46,527 《このメロウコーラは 急いだ方が ええかもしれんのう》 274 00:24:46,527 --> 00:24:48,529 《えっ 何でだ?》 275 00:24:48,529 --> 00:24:51,532 (初代メルク)《今が コーラの 一番おいしい時季じゃ》→ 276 00:24:51,532 --> 00:24:55,532 《確か 場所はグルメピラミッド》 277 00:24:59,540 --> 00:25:03,544 グッ グルメピラミッドって…。 聞いたことある。 278 00:25:03,544 --> 00:25:08,549 広大な砂漠に紛れる巨大な迷宮 グルメピラミッド。 279 00:25:08,549 --> 00:25:11,486 誰も戻ってこられないことから→ 280 00:25:11,486 --> 00:25:14,486 別名 美食屋の墓場! 281 00:25:18,493 --> 00:25:21,496 ゼブラの力が必要だな。 282 00:25:21,496 --> 00:25:36,496 ♪♪~ 283 00:25:38,513 --> 00:25:48,513 ♪♪~ 284 00:26:40,508 --> 00:26:43,511 (ティナ)てんこ盛りトーク番組 『ティナパン』 285 00:26:43,511 --> 00:26:47,515 今回のゲストは 美食人間国宝 節乃さまです。 286 00:26:47,515 --> 00:26:50,518 (節乃)ウフッ 「さま」なんて付けなくてよい。 287 00:26:50,518 --> 00:26:52,520 「節のん」で。 288 00:26:52,520 --> 00:26:55,523 そんな! 幼なじみみたいに呼べませんよ。 289 00:26:55,523 --> 00:26:58,526 誰が幼なじみじゃ こら! なれなれしい。 290 00:26:58,526 --> 00:27:00,528 ええ~ そこは違うんだ。 291 00:27:00,528 --> 00:27:05,528 今日は ゲストを丸裸にする ガールズトークじゃ。 292 00:27:07,535 --> 00:27:09,554 節乃さん このセットは!? 293 00:27:09,554 --> 00:27:13,474 「節のん」でよい。 (ティナ)あっ はい すみません。 294 00:27:13,474 --> 00:27:16,477 今日のお客さま ティナさんじゃ。 295 00:27:16,477 --> 00:27:20,481 どんな人がタイプ? (ティナ)司会 私なんだけどな。 296 00:27:20,481 --> 00:27:23,484 あたしゃ やっぱり リーゼントの男がええのう。 297 00:27:23,484 --> 00:27:27,488 若いころの次郎ちゃんみたいな。 (ティナ)だっ 誰? 298 00:27:27,488 --> 00:27:32,493 ウッフッフ あんた 今 恋しとるか?(ティナ)えっ ええと…。 299 00:27:32,493 --> 00:27:35,496 あたしゃも 昔は よく恋したで。 300 00:27:35,496 --> 00:27:37,498 恋の思い出に インスパイアされて→ 301 00:27:37,498 --> 00:27:39,500 「節乃の胸きゅん膳」→ 302 00:27:39,500 --> 00:27:44,505 「節乃のときめき定食」なんて メニューも。 303 00:27:44,505 --> 00:27:48,509 でも 一番夢中になったのは やっぱ 次郎ちゃんじゃのう。 304 00:27:48,509 --> 00:27:52,513 (ティナ)ああ…。 そっ そろそろ お時間です。 305 00:27:52,513 --> 00:27:54,515 今日のゲストは 節乃さんでした。 306 00:27:54,515 --> 00:27:57,518 「節のん」って呼べい! (ティナ)はい 節のん。 307 00:27:57,518 --> 00:28:00,518 では 次のコーナーじゃ。 (ティナ)ええ~。 308 00:28:02,523 --> 00:28:06,527 (ティナ)メルクの魂 小松の心 トリコの情熱→ 309 00:28:06,527 --> 00:28:09,527 全てが込められた 一振り 今 ここに! 310 00:28:12,533 --> 00:28:14,533 (ティナ) 次回も 楽しさ てんこ盛りです!