1 00:01:16,340 --> 00:01:20,750 昭和の怪物・鷲巣巌 2 00:01:20,750 --> 00:01:23,220 築き上げた富と権力の果てに 3 00:01:23,220 --> 00:01:28,060 己の欲望から若者の命を ギャンブルで もてあそぶ 4 00:01:28,060 --> 00:01:33,530 この怪物を狩るため 闇の天才・アカギが立ちはだかる 5 00:01:33,530 --> 00:01:37,130 アカギは 己の致死量分の血液を 6 00:01:37,130 --> 00:01:40,000 鷲巣は 残された全財産を 7 00:01:40,000 --> 00:01:44,900 互いの破滅を懸けた 闘いの幕が切って落とされた 8 00:01:51,710 --> 00:01:55,380 鷲巣の空振りに終わったリーチ 9 00:01:55,380 --> 00:01:58,650 この点棒 1000点に匹敵する 100万円を 10 00:01:58,650 --> 00:02:01,750 鷲巣からアカギが受け取る 11 00:02:07,260 --> 00:02:10,900 東ニ局 親は 鷲巣 12 00:02:10,900 --> 00:02:16,100 全局 アガリを逃した 鷲巣の配牌は悪い 13 00:02:16,100 --> 00:02:21,080 ゴミ手でツモも悪い鷲巣に対し アカギは 好調 14 00:02:21,080 --> 00:02:23,840 わずか4巡目 15 00:02:23,840 --> 00:02:26,650 よし イーシャンテン 16 00:02:26,650 --> 00:02:29,680 手としては軽いが 鷲巣の親を蹴るには 17 00:02:29,680 --> 00:02:32,120 これで十分であった 18 00:02:32,120 --> 00:02:34,390 そして5巡目 19 00:02:34,390 --> 00:02:37,160 安岡が中を持ってくる 20 00:02:37,160 --> 00:02:40,030 この中を鳴かせれば 21 00:02:40,030 --> 00:02:43,230 アカギは恐らく リャンウーソー待ちのテンパイ 22 00:02:43,230 --> 00:02:45,170 なら… 23 00:02:45,170 --> 00:02:47,470 いいな アカギ 24 00:02:47,470 --> 00:02:50,140 鳴かすぞ 25 00:02:50,140 --> 00:02:52,810 ポン 26 00:02:52,810 --> 00:02:54,740 よし 27 00:02:54,740 --> 00:02:57,040 はっああ 28 00:02:57,040 --> 00:02:59,880 これは アカギと鷲巣のサシの勝負 29 00:02:59,880 --> 00:03:05,390 己の点棒に意味がない安岡は 当然 アカギの援護に回る 30 00:03:05,390 --> 00:03:09,260 この場合 アカギに 中を鳴かせてテンパイさせ 31 00:03:09,260 --> 00:03:11,590 即 差し込む 32 00:03:11,590 --> 00:03:13,530 ロン 33 00:03:13,530 --> 00:03:16,030 中ドラ1 2000 34 00:03:18,100 --> 00:03:21,400 フンッ クズめが 35 00:03:23,440 --> 00:03:28,810 話にならんわ わしの親を蹴るためとはいえ 36 00:03:28,810 --> 00:03:32,310 先ほどの手 少し待てば 安岡から 37 00:03:32,310 --> 00:03:36,480 中の差し込みが確実という 理想的な形 38 00:03:36,480 --> 00:03:41,020 それをたった2000で 早アガリするなどと 39 00:03:41,020 --> 00:03:43,620 愚鈍な小心者めが 40 00:03:43,620 --> 00:03:46,890 察しのある貴様に教えてやろう 41 00:03:46,890 --> 00:03:51,170 この鷲巣麻雀の 最も効果的な打ち回し 42 00:03:51,170 --> 00:03:54,570 最強の武器を 43 00:03:54,570 --> 00:03:56,870 リーチ 44 00:03:56,870 --> 00:03:58,810 くっ… 45 00:03:58,810 --> 00:04:01,140 今度は 厳しい 46 00:04:01,140 --> 00:04:04,950 これだけ黒牌が多いと メンタンピンなら 47 00:04:04,950 --> 00:04:07,980 あらゆる待ちが考えられる 48 00:04:07,980 --> 00:04:12,680 極端に言えば チートイツってこともありうる 49 00:04:14,960 --> 00:04:18,690 ハハハハハハハ バカな 50 00:04:18,690 --> 00:04:23,300 悩む権利など お前にはない 51 00:04:23,300 --> 00:04:25,830 おい 52 00:04:25,830 --> 00:04:28,270 ロン 53 00:04:28,270 --> 00:04:31,570 リーチ一発 タンヤオ 54 00:04:31,570 --> 00:04:33,840 ウグッ 55 00:04:33,840 --> 00:04:37,280 裏ドラが… 来たぜ 56 00:04:37,280 --> 00:04:39,650 満貫だ 57 00:04:39,650 --> 00:04:46,190 分かったか? この鷲巣麻雀の恐ろしさを 58 00:04:46,190 --> 00:04:48,160 リーチ 即差し込み 59 00:04:48,160 --> 00:04:53,690 まさに 鷲巣麻雀ならではの 強力無比なるコンビ打ちである 60 00:04:53,690 --> 00:04:57,600 どんな小さな手であっても リーチ一発の2翻 61 00:04:57,600 --> 00:05:01,970 さらに裏ドラが絡めば あっさり満貫となる 62 00:05:01,970 --> 00:05:04,770 お前らのような 腰の引けた麻雀では 63 00:05:04,770 --> 00:05:08,580 100パーセント 勝ちを拾うことはできん 64 00:05:08,580 --> 00:05:11,450 わしからの直撃を避けられても 65 00:05:11,450 --> 00:05:14,350 順位で わしを上回れん 66 00:05:14,350 --> 00:05:19,890 来い 若造 生き残りたければ 攻めてこい 67 00:05:19,890 --> 00:05:23,260 おくして それが できぬと言うのなら 68 00:05:23,260 --> 00:05:26,930 このまま死ぬがいい 69 00:05:26,930 --> 00:05:30,760 まあ いまさら攻めろと言わずとも 70 00:05:30,760 --> 00:05:36,300 今の満貫で わしは お前を逆転 2000点のリードだ 71 00:05:36,300 --> 00:05:41,540 生き残るためには 攻めて 攻めて 逆転するしかない 72 00:05:41,540 --> 00:05:45,150 切ってこい 生きるか死ぬかの牌 73 00:05:45,150 --> 00:05:48,450 わしとの間合いを詰めてこい 74 00:05:48,450 --> 00:05:54,360 その死は 危険をかいくぐれたときかすかに見えるのが 75 00:05:54,360 --> 00:05:58,760 お前が生き残る可能性という 明かりだ 76 00:05:58,760 --> 00:06:00,690 うっ おお… んん… 77 00:06:00,690 --> 00:06:05,530 確かに 今のコンビ打ちがある以上守備重視の回し打ちや 78 00:06:05,530 --> 00:06:09,040 早アガリで対抗することは不可能 79 00:06:09,040 --> 00:06:12,570 つまり 小細工の一切は無意味 80 00:06:12,570 --> 00:06:17,570 サシ勝負でコンビ打ち容認という 状況下では 蹴散らされるのみ 81 00:06:19,480 --> 00:06:22,780 リーチ 即差し込みという戦略 82 00:06:22,780 --> 00:06:27,590 効率的 そして定石といってもいい 83 00:06:27,590 --> 00:06:32,430 この戦略には 少なく見ても 3つのメリットがあるといえる 84 00:06:32,430 --> 00:06:36,200 まず 鷲巣自ら証明したとおり 85 00:06:36,200 --> 00:06:39,070 リーチ一発という 2翻が乗るうえに 86 00:06:39,070 --> 00:06:43,340 裏ドラが絡めば 満貫となる点の高さ 87 00:06:43,340 --> 00:06:46,210 第二に その速さ 88 00:06:46,210 --> 00:06:48,810 何しろテンパイから アガリまでの過程が 89 00:06:48,810 --> 00:06:52,210 すべてカットされるわけである 90 00:06:52,210 --> 00:06:55,780 しかも その待ちは 味方が持っていれば 何でもいい 91 00:06:55,780 --> 00:06:58,490 ペンチャンであろうと カンチャン待ち 92 00:06:58,490 --> 00:07:01,390 あるいは 単騎待ち 93 00:07:01,390 --> 00:07:04,960 すべて一発でアガルことができる 94 00:07:04,960 --> 00:07:07,860 そして何よりも その安全性 95 00:07:07,860 --> 00:07:12,070 リーチした直後に シモチャが差し込む 96 00:07:12,070 --> 00:07:14,840 つまり リーチについて回る 97 00:07:14,840 --> 00:07:18,310 リーチした以上 どんな危険牌も ツモ切りという 98 00:07:18,310 --> 00:07:20,310 あのリスクがゼロ 99 00:07:20,310 --> 00:07:23,880 リーチ 宣言牌さえ通ればいい 100 00:07:23,880 --> 00:07:27,080 高く早く そして安全 101 00:07:27,080 --> 00:07:30,180 つまり 最も効率的な戦略 102 00:07:32,220 --> 00:07:36,720 もう 同じ土俵に乗るしかない 103 00:07:39,660 --> 00:07:42,560 多少の危険を犯しても 104 00:07:42,560 --> 00:07:47,960 このツバ競り合いに 参加するしかないんだ アカギ 105 00:07:51,410 --> 00:07:54,210 アカギ イーシャンテン 106 00:07:56,610 --> 00:07:59,310 問題は このあと 107 00:08:04,690 --> 00:08:07,020 テンパイ 5 108 00:08:07,020 --> 00:08:10,790 リーチをしてこないのは 恐らく部下の手に 109 00:08:10,790 --> 00:08:13,630 鷲巣のロン牌がないからだろう 110 00:08:13,630 --> 00:08:16,160 リーチするのは シモチャの部下が 111 00:08:16,160 --> 00:08:19,470 ロン牌を引いてからでも 遅くはない 112 00:08:19,470 --> 00:08:21,970 その前にアカギがロン牌を打てば 113 00:08:21,970 --> 00:08:24,310 差し馬の打ち込み 114 00:08:24,310 --> 00:08:29,210 手を倒せばよい まさに 二枚腰の戦略 115 00:08:29,210 --> 00:08:33,550 ここは 鷲巣がテンパイと読んで 打ち回すべきだ 116 00:08:33,550 --> 00:08:36,850 この手牌から見て 危険牌の筆頭は 117 00:08:36,850 --> 00:08:39,150 スーチーソー 118 00:08:39,150 --> 00:08:41,490 ドラがローソーの この局 119 00:08:41,490 --> 00:08:45,360 鷲巣の手牌で浮いている このローソーをまたぐスーチーソー 120 00:08:45,360 --> 00:08:49,260 もしくは ウーパーソーは 危険牌の筆頭 121 00:08:49,260 --> 00:08:54,370 あるいは このローソーが 頭と仮定した場合 122 00:08:54,370 --> 00:08:58,170 もう一つの浮牌 ローピンを絡めた 123 00:08:58,170 --> 00:09:01,910 スーチーピンと ウーパーピンも危険が高く 124 00:09:01,910 --> 00:09:04,110 切れない牌となる 125 00:09:06,750 --> 00:09:11,290 ハッた これでウーパーは 待ちのテンパイ 126 00:09:11,290 --> 00:09:15,660 だが よりによって チーソー入れのテンパイ 127 00:09:15,660 --> 00:09:18,290 最悪だ 128 00:09:18,290 --> 00:09:22,200 あまりにも危険な まさに本命牌 129 00:09:22,200 --> 00:09:25,700 ここは おさえるんだ アカギ 130 00:09:29,740 --> 00:09:33,070 えっ はっ バカな 131 00:09:33,070 --> 00:09:35,570 そっ それは… 132 00:09:37,780 --> 00:09:40,680 ウッ 振ったか? 133 00:09:40,680 --> 00:09:43,150 振っちまったか? 134 00:09:43,150 --> 00:09:51,050 エヘ ヘヘヘ エハハハハ… 135 00:09:53,790 --> 00:09:56,760 通った 136 00:09:56,760 --> 00:09:59,370 エヘヘヘヘッ 137 00:09:59,370 --> 00:10:03,270 なぜ あんな危険牌を切れる? 138 00:10:05,170 --> 00:10:08,780 何か確証があったのか? 139 00:10:08,780 --> 00:10:12,410 チーソーが通るという確証… 140 00:10:12,410 --> 00:10:17,250 エッヘッ エハハハハハ ハハッ 141 00:10:17,250 --> 00:10:20,650 えっ… ウーパーソーも通った 142 00:10:20,650 --> 00:10:24,930 ということは もうドラは アタマと考えての 143 00:10:24,930 --> 00:10:28,460 スーチーピン ウーパーピンのスジ待ち 144 00:10:28,460 --> 00:10:33,970 鷲巣の待ちをつかんだ以上 もう振る危険はない 145 00:10:33,970 --> 00:10:37,970 危険牌を避けつつ 打ち回し アガリきる 146 00:10:37,970 --> 00:10:43,380 ウーパーワンでアガレば アカギの親 連荘が決定 147 00:10:43,380 --> 00:10:47,250 鷲巣に追いつく ツモれば逆転 148 00:10:47,250 --> 00:10:51,080 鷲巣に傾きかけた勝負の流れ 149 00:10:51,080 --> 00:10:54,390 取り返すこともできる 150 00:10:54,390 --> 00:10:59,030 ううっ よりによって ウーピンを引いてくるとは 151 00:10:59,030 --> 00:11:02,900 これは 残された 4つの危険牌の1枚 152 00:11:02,900 --> 00:11:05,230 これは 回すしかない 153 00:11:05,230 --> 00:11:07,770 まだ場は 東四局 154 00:11:07,770 --> 00:11:09,800 ここは いけぬ 155 00:11:09,800 --> 00:11:13,100 ここで切るのは 暴挙といえる 156 00:11:20,280 --> 00:11:22,220 バカな 157 00:11:22,220 --> 00:11:25,250 何を考えている?アカギ 158 00:11:25,250 --> 00:11:27,790 いくら何でも それは… 159 00:11:27,790 --> 00:11:31,260 ヘヘヘヘ なるほど 160 00:11:31,260 --> 00:11:35,660 まるっきりクズというわけでも ないようだ 161 00:11:37,660 --> 00:11:40,430 たとえ第二の 河に気づいても 162 00:11:40,430 --> 00:11:45,270 そこまで大胆には なれぬものよ 163 00:11:45,270 --> 00:11:47,470 普通はな 164 00:11:49,440 --> 00:11:52,940 この時 鷲巣の手牌は スーチーピン待ち 165 00:11:54,980 --> 00:11:59,280 第二の河?どういうことだ 166 00:12:04,690 --> 00:12:06,690 エッ あっ 167 00:12:06,690 --> 00:12:11,430 そうか そういうことだったのか 168 00:12:11,430 --> 00:12:16,070 なぜ鷲巣は テンパイしていながらリーチをかけないか 169 00:12:16,070 --> 00:12:21,480 理由は一つ 部下の手牌に ロン牌がないからである 170 00:12:21,480 --> 00:12:25,210 逆に言えば 鷲巣の部下の手牌すべてが 171 00:12:25,210 --> 00:12:27,450 安牌といえる 172 00:12:27,450 --> 00:12:30,680 まさに 第二の河 173 00:12:30,680 --> 00:12:36,120 俺としたことが なんで こんなことに気づかなかったんだ 174 00:12:36,120 --> 00:12:38,690 アカギは この河を頼りに 175 00:12:38,690 --> 00:12:42,930 チーソーもウーピンも 切り飛ばしていったんだ 176 00:12:42,930 --> 00:12:45,900 この状況で それに気づくこと自体 177 00:12:45,900 --> 00:12:48,440 さすがアカギだ 178 00:12:48,440 --> 00:12:53,270 だが それ以上に 本当に驚くべきことは 179 00:12:53,270 --> 00:12:58,150 その気づきに 身を託せたこと 180 00:12:58,150 --> 00:13:02,850 その大胆さには 恐らく鷲巣も 感嘆している 181 00:13:02,850 --> 00:13:05,550 あの第二の河をおとりにして 182 00:13:05,550 --> 00:13:08,290 あえて その見えている牌で待ち 183 00:13:08,290 --> 00:13:13,160 アカギに振り込ませることも ありうるのだから 184 00:13:13,160 --> 00:13:19,000 しかし アカギは その疑念を すっぱり捨て去っていた 185 00:13:19,000 --> 00:13:24,500 それこそが この男… 赤木しげる 186 00:13:26,610 --> 00:13:29,010 勝てる 187 00:13:29,010 --> 00:13:32,610 普通なら通せない牌を 2枚も切り飛ばして 188 00:13:32,610 --> 00:13:35,850 テンパイを維持してきた この局 189 00:13:35,850 --> 00:13:38,750 少なくとも この局は 190 00:13:38,750 --> 00:13:41,660 鷲巣よりも先に 191 00:13:41,660 --> 00:13:43,660 ツモれる 192 00:13:50,660 --> 00:13:54,530 うっ おお… 193 00:13:54,530 --> 00:13:59,370 タンヅモ ドラドラ 満貫 ハハハハッ 194 00:13:59,370 --> 00:14:01,840 これぞ麻雀 195 00:14:01,840 --> 00:14:07,480 完全な いや それ以上の 打ち回しだとしても 196 00:14:07,480 --> 00:14:09,520 まだ届かん 197 00:14:09,520 --> 00:14:13,920 最善を尽くして なお死ぬ 198 00:14:13,920 --> 00:14:19,230 死ぬときは どう あらがっても 死するが麻雀 199 00:14:19,230 --> 00:14:22,330 そうだろう?アカギ 200 00:14:25,330 --> 00:14:28,940 流れを得た しのいだと思ったのに 201 00:14:28,940 --> 00:14:32,810 逆にツモられる あっさりと 202 00:14:32,810 --> 00:14:35,380 才器も知略もない 203 00:14:35,380 --> 00:14:39,080 相手に引かれてしまえば それまでである 204 00:14:39,080 --> 00:14:43,950 こればかりは いかなアカギでも 防ぎようがない 205 00:14:43,950 --> 00:14:49,090 アカギ 持ち点2万6000点 鷲巣 4万点 206 00:14:49,090 --> 00:14:52,690 その差 1万4000点 そして… 207 00:14:52,690 --> 00:14:55,600 ボーナス払いの時間だ 208 00:14:55,600 --> 00:14:58,500 おっ おお… 209 00:14:58,500 --> 00:15:00,500 採血である 210 00:15:05,340 --> 00:15:09,140 アカギと鷲巣の間で 点棒のやり取りがあった場合 211 00:15:09,140 --> 00:15:11,140 直撃は もちろん 212 00:15:11,140 --> 00:15:16,220 ツモでも 1000点につき 鷲巣は 100万円の金 213 00:15:16,220 --> 00:15:19,220 そしてアカギは 1000点に対して 214 00:15:19,220 --> 00:15:22,820 100シーシーの血を 抜かれることになる 215 00:15:22,820 --> 00:15:24,760 今回は 4000点 216 00:15:24,760 --> 00:15:28,130 つまり 400シーシーの血 217 00:15:28,130 --> 00:15:33,630 この250シーシー採血管1本分と プラス150シーシー 218 00:15:33,630 --> 00:15:37,170 フフフフ ハハハ いよいよだ 219 00:15:37,170 --> 00:15:40,210 これからが本番だ 220 00:15:40,210 --> 00:15:44,610 そう 打つものの対価として その血を要求する 221 00:15:44,610 --> 00:15:47,410 鷲巣の吸血麻雀 222 00:15:47,410 --> 00:15:49,910 その現実が動き出す 223 00:15:51,890 --> 00:15:56,460 厳しい あまりにも厳しすぎる 224 00:15:56,460 --> 00:15:59,360 こんなツモ あと3回やられれば 225 00:15:59,360 --> 00:16:03,630 それで1600シーシー ふらふらだ 226 00:16:03,630 --> 00:16:08,400 次の5回目の採血で 致死量の2000シーシー 227 00:16:08,400 --> 00:16:12,770 半荘6回など とても無理だ もつわけがない 228 00:16:12,770 --> 00:16:17,580 そう アカギと鷲巣の点差 1万4000 229 00:16:17,580 --> 00:16:20,080 これが問題なのである 230 00:16:20,080 --> 00:16:22,020 これを逆転しないかぎり 231 00:16:22,020 --> 00:16:25,750 この半荘を終えた時点で ウマの2万点 232 00:16:25,750 --> 00:16:29,360 つまり 2000シーシーの血を抜かれる 233 00:16:29,360 --> 00:16:32,060 それは すなわち死 234 00:16:32,060 --> 00:16:36,330 その時点でアカギは 死ぬことになる 235 00:16:36,330 --> 00:16:42,030 暗雲立ち込める重苦しい空気の中 勝負は南入 236 00:16:44,140 --> 00:16:47,540 フフフッ とんだ お笑いぐさだ 237 00:16:47,540 --> 00:16:49,980 2万点 2000シーシーなどという 238 00:16:49,980 --> 00:16:52,410 無謀なレートを 要求しておきながら 239 00:16:52,410 --> 00:16:55,510 このザマ クズが! 240 00:16:57,320 --> 00:17:01,450 まあ 確かに少しは 才もあった 241 00:17:01,450 --> 00:17:04,160 第二の河を利用した 242 00:17:04,160 --> 00:17:08,900 あの ふてぶてしい打ち回しは 大したもの 243 00:17:08,900 --> 00:17:12,100 だが しょせんは 小細工 244 00:17:12,100 --> 00:17:15,670 流れをつかむことはできん 245 00:17:15,670 --> 00:17:18,710 初戦で 満貫に仕上げねばならぬ手を 246 00:17:18,710 --> 00:17:22,310 2000ぽっちの安アガリにした 247 00:17:22,310 --> 00:17:27,950 あの時点で すでにお前は 自分の流れを逸しておるのだ 248 00:17:27,950 --> 00:17:33,290 いくら わしのロン牌を止めても それだけのこと 249 00:17:33,290 --> 00:17:37,160 一度 逃がした流れは 引き戻せん 250 00:17:37,160 --> 00:17:40,960 ツモは わしが先 251 00:17:40,960 --> 00:17:44,530 それが必然 252 00:17:44,530 --> 00:17:46,470 麻雀の闇 253 00:17:46,470 --> 00:17:51,770 その闇に潜む魔王は 小ざかしい小細工より 254 00:17:51,770 --> 00:17:56,180 もっと悠々と あるいは 朗々とした 255 00:17:56,180 --> 00:18:01,080 つまり この わしのような 麻雀を好んでおるのだ 256 00:18:02,950 --> 00:18:06,550 エッヘヘヘヘヘ 257 00:18:06,550 --> 00:18:09,860 もう引くか ここ… 258 00:18:09,860 --> 00:18:12,760 面白くもない 259 00:18:12,760 --> 00:18:15,230 ウーワンを切ってテンパイ 260 00:18:15,230 --> 00:18:18,270 タンピン 三色 ドラ1 261 00:18:18,270 --> 00:18:20,830 リーチをかければ シモチャの部下が 262 00:18:20,830 --> 00:18:24,640 ロン牌のリャンピンを 差し込める状態 263 00:18:24,640 --> 00:18:27,170 一発が確定し ハネ満 264 00:18:27,170 --> 00:18:30,080 裏ドラが1つでも乗れば 倍満 265 00:18:30,080 --> 00:18:32,610 理想的な形態である 266 00:18:32,610 --> 00:18:38,180 くっだらん このアガリで決まりではないか 267 00:18:38,180 --> 00:18:42,360 現在の点差 1万4000に このアガリを加えれば 268 00:18:42,360 --> 00:18:47,260 点差は 2万6000 あるいは 3万まで広がる 269 00:18:47,260 --> 00:18:51,970 そうなれば ひっくり返すことは まず無理 270 00:18:51,970 --> 00:18:54,800 アカギの死が決する 271 00:18:54,800 --> 00:18:58,770 もう終わりか 面白くもない 272 00:18:58,770 --> 00:19:00,910 ハハハッ しかしまあ 273 00:19:00,910 --> 00:19:05,010 しょせんチンピラ麻雀など こんなものだ 274 00:19:07,080 --> 00:19:10,050 リーチ 275 00:19:10,050 --> 00:19:12,550 フン 通らず 276 00:19:14,620 --> 00:19:17,190 タンヤオ ドラ1 ニイロク 277 00:19:17,190 --> 00:19:21,430 うっ ウーワン単騎だと? 278 00:19:21,430 --> 00:19:27,230 わしが 234の三色に向かえば 必然的にあぶれるウーワンを? 279 00:19:27,230 --> 00:19:30,070 狙ってきよった? 280 00:19:30,070 --> 00:19:32,440 偶然? 281 00:19:32,440 --> 00:19:36,210 いや 意図的か 282 00:19:36,210 --> 00:19:38,240 直前に切ったローピン 283 00:19:38,240 --> 00:19:41,350 これがウーワン単騎待ちが 偶然ではなく 284 00:19:41,350 --> 00:19:45,520 意図的であることを 証明しているのか 285 00:19:45,520 --> 00:19:48,120 ローピンを手にとどめておけば 286 00:19:48,120 --> 00:19:51,490 テンパイの形は このように変わる 287 00:19:51,490 --> 00:19:55,260 イースーチー そしてローピンの 四面張 288 00:19:55,260 --> 00:19:57,900 この四面張を蹴っての 289 00:19:57,900 --> 00:20:00,370 ウーワン単騎 290 00:20:00,370 --> 00:20:03,170 なるほど 291 00:20:05,570 --> 00:20:07,510 あっ ああ… 292 00:20:07,510 --> 00:20:11,010 アハハハハッ… 293 00:20:11,010 --> 00:20:13,510 面白い 294 00:20:13,510 --> 00:20:16,420 こうでなくちゃ つまらん 295 00:20:16,420 --> 00:20:19,320 これぐらいの 才器を見せてくれねば 296 00:20:19,320 --> 00:20:23,290 面白みがないというものよ 297 00:20:23,290 --> 00:20:28,390 あらがえ せいぜい あらがうがいい 298 00:20:30,560 --> 00:20:35,400 追い詰められた 命カラガラ見せる最後の抵抗 299 00:20:35,400 --> 00:20:41,210 ほう それこそが わしの無上の喜び 300 00:20:41,210 --> 00:20:44,610 最高の愉悦なのだからな 301 00:20:44,610 --> 00:20:47,510 ウフフフ ヘヘヘッ 302 00:20:47,510 --> 00:20:50,880 闇の天才・赤木しげる 303 00:20:50,880 --> 00:20:54,620 昭和の怪物・鷲巣巌 304 00:20:54,620 --> 00:20:57,520 闇の世界に潜む2人のモンスター 305 00:20:57,520 --> 00:21:00,130 両者の死闘は続く 306 00:21:00,130 --> 00:21:03,830 破滅という漆黒の闇に 身を落とすのは 307 00:21:03,830 --> 00:21:06,630 果たして どちらか? 308 00:22:15,900 --> 00:22:19,700 次回 「呪縛の牌姿」