1 00:01:34,027 --> 00:01:36,697 《空野:面会謝絶が 解除されてからは➨ 2 00:01:36,697 --> 00:01:40,400 毎日 冬月のところに通っている》 3 00:01:44,037 --> 00:01:46,039 (冬月)どうぞ。 4 00:01:46,039 --> 00:01:48,375 (空野)空野です。 5 00:01:48,375 --> 00:01:50,711 (冬月)いつも ありがとうございます。 6 00:01:50,711 --> 00:01:54,381 今日も 行こうか。 はい。 7 00:01:54,381 --> 00:01:57,384 《空野:がんも 小さくなってきたらしく➨ 8 00:01:57,384 --> 00:02:01,688 冬月は積極的に 体力を戻そうとしていた》 9 00:02:05,993 --> 00:02:10,497 《会話はしなくても 腕から気持ちが伝わってくる。 10 00:02:10,497 --> 00:02:15,335 踏ん張りが利かないときは 手に ぎゅっと力が入るし➨ 11 00:02:15,335 --> 00:02:19,339 自力で歩けるときは 力が弱くなる。 12 00:02:19,339 --> 00:02:21,675 冬月の調子に応じて➨ 13 00:02:21,675 --> 00:02:25,679 なるべく毎日 この散歩を続けている》 14 00:02:27,681 --> 00:02:29,850 (空野)よし 着いたよ。 15 00:02:29,850 --> 00:02:33,020 なにか飲む? 自分で買えます。 16 00:02:33,020 --> 00:02:37,624 さすが マイ自販機。 フフ それ やめてください。 17 00:02:50,370 --> 00:02:54,875 《ミルクティーと砂糖のボタンの位置は 覚えたらしい。 18 00:02:54,875 --> 00:03:00,380 記憶がなくなっていても この嗜好は変わらないみたいだ》 19 00:03:05,986 --> 00:03:08,321 おいしい? 20 00:03:08,321 --> 00:03:10,991 甘いミルクティーは最高です。 21 00:03:10,991 --> 00:03:14,327 ハハハ 虫歯になるよ。 22 00:03:14,327 --> 00:03:18,999 私 生まれてこの方 虫歯になったことなくて。 23 00:03:18,999 --> 00:03:23,003 口の中に虫歯菌がいない人は そうらしいね。 24 00:03:23,003 --> 00:03:26,339 キスとか そういうので うつるらしいよ。 25 00:03:26,339 --> 00:03:28,341 そうなんですか? 26 00:03:28,341 --> 00:03:33,046 じゃあ すごい覚悟がないと できませんね。 27 00:03:37,350 --> 00:03:40,687 《空野:あの日も 「すごい覚悟」を持って➨ 28 00:03:40,687 --> 00:03:44,091 僕にキスしてくれたのかな?》 29 00:03:46,026 --> 00:03:51,031 《記憶がないから 聞いても 意味ないけどな…》 30 00:03:55,035 --> 00:03:57,370 あっ…。 31 00:03:57,370 --> 00:04:00,640 空野さん? うん? 32 00:04:00,640 --> 00:04:04,311 どこか行っちゃったのかと 思いました。 33 00:04:04,311 --> 00:04:10,317 気配 消してたからね。 いじわるだなぁ フフフ。 34 00:04:10,317 --> 00:04:15,322 《こんな時間が ずっと続けばいい》 35 00:04:20,994 --> 00:04:23,663 めんどくさくないですか? 36 00:04:23,663 --> 00:04:27,334 目も見えないし 体もよくない…。 37 00:04:27,334 --> 00:04:32,339 ふつうに目が見えて健康な人に 時間を使えばいいのに。 38 00:04:32,339 --> 00:04:36,343 なにかあったの? 39 00:04:36,343 --> 00:04:39,346 がんは小さくなったけど➨ 40 00:04:39,346 --> 00:04:43,016 べつのところに 転移しているかもって…。 41 00:04:43,016 --> 00:04:46,353 あっ…。 42 00:04:46,353 --> 00:04:49,689 大丈夫…。 (冬月)うそです。 43 00:04:49,689 --> 00:04:54,361 うそです うそです うそです うそです。 44 00:04:54,361 --> 00:04:58,031 花火を見るまで がんばるって 決めたのに➨ 45 00:04:58,031 --> 00:05:01,635 湿っぽくなったから 今の なしです。 46 00:05:01,635 --> 00:05:06,306 そんな 無理に…。 先生が言っていたんです。 47 00:05:06,306 --> 00:05:09,976 がんは 笑顔から逃げていくって。 48 00:05:09,976 --> 00:05:11,978 だから 笑わなきゃ。 49 00:05:11,978 --> 00:05:15,982 よくなったら また 歩く練習するんです。 50 00:05:18,985 --> 00:05:25,292 《治そうとか 大丈夫とか 言えたらいいのに…》 51 00:05:27,661 --> 00:05:31,998 (冬月)私 十月には 北海道の病院に移るんです。 52 00:05:31,998 --> 00:05:34,000 えっ? 53 00:05:34,000 --> 00:05:37,671 ほんとは 移るか 悩み中なんですけど➨ 54 00:05:37,671 --> 00:05:39,673 北海道の提携病院に➨ 55 00:05:39,673 --> 00:05:43,343 陽子線治療っていう装置が あるんです。 56 00:05:43,343 --> 00:05:47,347 そこに行かないかと。 57 00:05:47,347 --> 00:05:54,688 けどですね ゴホ ゴホ…。 58 00:05:54,688 --> 00:05:56,690 北海道に行くまでに➨ 59 00:05:56,690 --> 00:06:01,628 薬で がんが ちいさくなったら らしいですけど。 60 00:06:01,628 --> 00:06:05,966 応援するよ。 61 00:06:05,966 --> 00:06:10,570 北海道まで 追いかけて来ないでくださいよ。 62 00:06:12,639 --> 00:06:15,976 花火 する日 決まったよ。 63 00:06:15,976 --> 00:06:20,647 いつです? 九月の第四週の土曜日。 64 00:06:20,647 --> 00:06:26,353 それまで がんばろうな がん 追い出そうな。 65 00:06:28,321 --> 00:06:30,323 (冬月)がんばる。 66 00:06:32,325 --> 00:06:34,661 お願いがあるんです。 (空野)いいよ。 67 00:06:34,661 --> 00:06:37,664 えっ? うん? 68 00:06:37,664 --> 00:06:41,334 お願いごとは なにか 聞かないんですか? 69 00:06:41,334 --> 00:06:46,039 僕にできることでしょ? なんでもするよ。 70 00:06:53,680 --> 00:06:56,349 (冬月)本を読んでほしいんです。 71 00:06:56,349 --> 00:06:59,686 点字は読めないよ。 覚えてください。 72 00:06:59,686 --> 00:07:03,690 むちゃを言うな。 えへへ…。 73 00:07:05,625 --> 00:07:09,963 『アンネの日記』でしょ 今度 探してくる。 74 00:07:09,963 --> 00:07:13,066 ありがとうございます。 75 00:07:15,302 --> 00:07:20,640 《空野:それから 冬月の代わりに 本を読むのが日課になった》 76 00:07:20,640 --> 00:07:33,987 ♬~ 77 00:07:33,987 --> 00:07:36,990 今日も 外は暑すぎだよ。 78 00:07:36,990 --> 00:07:42,996 空野さん 声がかれていますけど 夏風邪ですか? 79 00:07:42,996 --> 00:07:46,666 毎日 これだけ読まされたらな。 80 00:07:46,666 --> 00:07:48,668 ハハ… ゴホ ゴホ。 あっ…。 81 00:07:48,668 --> 00:07:53,006 (せきこむ声) 82 00:07:53,006 --> 00:07:56,009 大丈夫 大丈夫…。 83 00:07:59,012 --> 00:08:04,284 《それから冬月は 二週間ほど集中治療室に入り➨ 84 00:08:04,284 --> 00:08:08,588 出てきたときには 九月になっていた》 85 00:08:12,292 --> 00:08:14,294 (空野)この千羽鶴…。 86 00:08:14,294 --> 00:08:17,297 母に飾ってもらいました。 87 00:08:17,297 --> 00:08:19,966 鳴海さんが届けてくれたって。 88 00:08:19,966 --> 00:08:22,635 船の上で ずっと折ってたらしいよ。 89 00:08:22,635 --> 00:08:27,640 そうなんですか? 同じ学科の人たちも協力してね。 90 00:08:27,640 --> 00:08:32,979 《冬月は 大学で そこそこ有名だったらしい。 91 00:08:32,979 --> 00:08:36,649 「すげぇ美人が スキップしていた」とか➨ 92 00:08:36,649 --> 00:08:39,652 「テラス席の天使」だとか…。 93 00:08:39,652 --> 00:08:41,654 入院したと聞いて➨ 94 00:08:41,654 --> 00:08:45,658 冬月を知ってる人は みんな応援しているそうだ》 95 00:08:45,658 --> 00:08:49,329 それより 空野さん。 なに? 96 00:08:49,329 --> 00:08:52,332 前期試験は どうでしたか? 97 00:08:52,332 --> 00:08:56,002 まぁ なんとか乗り切ったよ…。 98 00:08:56,002 --> 00:08:58,338 へぇ。 99 00:08:58,338 --> 00:09:00,273 《そう言ったけど➨ 100 00:09:00,273 --> 00:09:04,944 選択科目のいくつかは 単位を落としてしまった。 101 00:09:04,944 --> 00:09:09,616 大丈夫 単位はなんとかなる。 102 00:09:09,616 --> 00:09:14,621 それよりも 今は冬月のことだ》 103 00:09:21,294 --> 00:09:24,964 こんにちは。 (陽華)空野くん。 104 00:09:24,964 --> 00:09:28,635 今日は よろしくね。 よろしくです。 105 00:09:28,635 --> 00:09:31,971 (陽華)車いすも借りられたのよ。 106 00:09:31,971 --> 00:09:34,974 フフ よかったね。 107 00:09:34,974 --> 00:09:38,978 空野くん 小春を 庭園に連れて行ってくれる? 108 00:09:38,978 --> 00:09:41,648 おかあさん! いいじゃない。 109 00:09:41,648 --> 00:09:46,319 デートくらい してくれば? そんなんじゃないって。 110 00:09:46,319 --> 00:09:48,988 そんなに否定しなくても いいじゃん。 111 00:09:48,988 --> 00:09:50,990 うっ…。 112 00:09:50,990 --> 00:09:53,993 押してもらっても いいですか? 113 00:09:53,993 --> 00:09:55,995 押すよ。 114 00:10:05,338 --> 00:10:09,843 《空野:思ったより軽いことに 胸が痛んだ。 115 00:10:09,843 --> 00:10:12,011 それが伝わると➨ 116 00:10:12,011 --> 00:10:16,516 がんばってきた冬月を 悲しませるかもしれない。 117 00:10:16,516 --> 00:10:20,019 できるだけ いつも通りに…》 118 00:10:22,021 --> 00:10:24,023 自販機に行く? 119 00:10:24,023 --> 00:10:28,027 ミルクティーが飲みたいけど…。 120 00:10:28,027 --> 00:10:30,363 (空野)飲みきれなかったら 飲んであげるよ。 121 00:10:30,363 --> 00:10:34,868 あっ… そんなに甘やかさないでください。 122 00:10:34,868 --> 00:10:38,371 甘やかす? なにが? 123 00:10:38,371 --> 00:10:42,075 うっ… なんでもないです。 124 00:10:44,043 --> 00:10:48,648 はい どうぞ。 ありがとうございます。 125 00:10:53,386 --> 00:10:55,722 (空野)なんか 今日は元気だね。 126 00:10:55,722 --> 00:10:57,724 フフ…。 127 00:10:57,724 --> 00:11:01,327 がんばりましたから なんとか持ちました。 128 00:11:01,327 --> 00:11:04,998 今日がゴールじゃないよ。 あれ? 129 00:11:04,998 --> 00:11:09,669 今日の花火までが目標だって 決めませんでしたっけ? 130 00:11:09,669 --> 00:11:16,009 それは 途中の目標。 ずるいなぁ。 131 00:11:16,009 --> 00:11:19,312 別の病院で治すんでしょ。 132 00:11:21,347 --> 00:11:23,683 手を…。 133 00:11:23,683 --> 00:11:27,353 手を握ってくれませんか? 134 00:11:27,353 --> 00:11:30,356 あっ…。 135 00:11:34,360 --> 00:11:36,362 あたたか~い。 136 00:11:36,362 --> 00:11:39,365 人の手を ホット飲料みたいに言わないでよ。 137 00:11:39,365 --> 00:11:42,368 あはは ホット飲料…。 138 00:11:42,368 --> 00:11:46,039 わ 笑わさないでくださいよ 痛いんだから。 139 00:11:46,039 --> 00:11:49,375 あっ ごめん ごめん。 140 00:11:49,375 --> 00:11:54,047 私 空野さんには 感謝しているんです。 141 00:11:54,047 --> 00:11:59,719 病気に負けちゃいけないなって 今は そう思えるんです。 142 00:11:59,719 --> 00:12:03,323 《病魔が去ればいいのにと思う。 143 00:12:03,323 --> 00:12:06,993 がんばっている冬月に なにか…。 144 00:12:06,993 --> 00:12:10,663 なにか報われる未来を…》 145 00:12:10,663 --> 00:12:14,667 花火の準備があるから 大学に戻るよ。 146 00:12:14,667 --> 00:12:17,003 また夕方に迎えにくる。 147 00:12:17,003 --> 00:12:19,305 わかりました。 148 00:12:24,344 --> 00:12:28,648 (早瀬)調子は どうですか? (琴麦)おっ バッチリだよ。 149 00:12:31,684 --> 00:12:33,686 (鳴海)冬月 どうやった? 150 00:12:33,686 --> 00:12:35,688 元気そうだったよ。 151 00:12:35,688 --> 00:12:39,025 今日 冬月の外出許可って出たん? 152 00:12:39,025 --> 00:12:43,696 主治医にかけあってる。 あの調子なら 大丈夫かも。 153 00:12:43,696 --> 00:12:48,034 よかったな。 154 00:12:48,034 --> 00:12:50,336 僕も なんか買ってくる。 155 00:12:53,039 --> 00:12:55,041 俺は この後➨ 156 00:12:55,041 --> 00:12:57,710 病院で子どもたちの親に あれこれ説明して➨ 157 00:12:57,710 --> 00:12:59,979 会場までの案内をする。 158 00:12:59,979 --> 00:13:03,316 あの子たちは どれくらい参加するの? 159 00:13:03,316 --> 00:13:08,655 あぁ… 外出許可が出たのは 半分くらいかな。 160 00:13:08,655 --> 00:13:11,991 あぁ 見られない子たち かわいそうだな。 161 00:13:11,991 --> 00:13:14,994 それはそれで ちゃんと考えがあんねん。 162 00:13:14,994 --> 00:13:17,997 アハ 成功するといいな。 163 00:13:17,997 --> 00:13:22,001 冬月が 花火を見て 思い出すとええな。 164 00:13:22,001 --> 00:13:26,005 まぁ それは いいんだよ。 165 00:13:32,345 --> 00:13:35,682 こども花火の会場について 説明します。 166 00:13:35,682 --> 00:13:38,685 タクシーで移動する人たちは➨ 167 00:13:38,685 --> 00:13:41,688 この辺に停車したら 移動が短いんで➨ 168 00:13:41,688 --> 00:13:44,691 あとで この地図 見といてください。 169 00:13:47,026 --> 00:13:49,028 冬月さん 大丈夫ですか? (アラーム音) 170 00:13:49,028 --> 00:13:52,031 手を握れますか? 冬月さん 大丈夫ですか? 171 00:13:52,031 --> 00:13:54,033 冬月さん? えっ…。 172 00:13:54,033 --> 00:13:56,369 《嫌な予感がした。 173 00:13:56,369 --> 00:13:58,371 嫌な予感がした!》 174 00:13:58,371 --> 00:14:00,973 口 開けますね 冬月さん 吸引しますよ。 175 00:14:00,973 --> 00:14:04,310 サクション 使えます。 冬月さん 今 吸ってますからね。 176 00:14:04,310 --> 00:14:06,312 冬月! 177 00:14:06,312 --> 00:14:09,015 ちょっと 君 どいて! 中 入らないで! 178 00:14:12,652 --> 00:14:17,657 うそ うそ うそ…。 179 00:14:17,657 --> 00:14:23,663 鳴海… 早瀬にも 連絡しないと。 180 00:14:23,663 --> 00:14:37,076 ♬~ 181 00:14:39,679 --> 00:14:42,682 冬月は大丈夫ですか? 182 00:14:42,682 --> 00:14:49,689 心配かけて ごめんね 空野くん ちょっと吐血しちゃって…。 183 00:14:49,689 --> 00:14:53,693 血が気管に入って 息ができなくなっただけなの。 184 00:14:53,693 --> 00:14:55,695 今は 大丈夫よ。 185 00:14:55,695 --> 00:14:58,030 《吐血…》 186 00:14:58,030 --> 00:15:01,300 お願いがあるの…。 えっ? 187 00:15:01,300 --> 00:15:03,302 どうしました? 188 00:15:03,302 --> 00:15:09,642 ちょっと 疲れちゃって…。 189 00:15:09,642 --> 00:15:12,645 あの子のそばにいてくれない? 190 00:15:12,645 --> 00:15:17,350 わかりました ゆっくり休んでください。 191 00:15:25,992 --> 00:15:31,664 《生きている それだけで安心するなんて…。 192 00:15:31,664 --> 00:15:35,668 我ながら なんてハードな恋を しているんだろう。 193 00:15:35,668 --> 00:15:40,673 何度もくじけそうになって 気を張って…。 194 00:15:40,673 --> 00:15:46,345 だけど何度でも 冬月の笑顔に また惹かれてしまう》 195 00:15:46,345 --> 00:15:48,648 📱 196 00:15:53,686 --> 00:15:55,688 あっ…。 197 00:16:06,966 --> 00:16:09,135 (冬月)空野さん? うん? 198 00:16:09,135 --> 00:16:12,305 気配がしました。 199 00:16:12,305 --> 00:16:16,642 ハハ 気配 察知できた? 200 00:16:16,642 --> 00:16:19,812 これだけ一緒にいるとですね。 201 00:16:19,812 --> 00:16:24,984 今 何時です? 十七時五十分。 202 00:16:24,984 --> 00:16:27,987 花火は 間に合いませんね。 203 00:16:27,987 --> 00:16:32,992 今日は 外出禁止。 あちゃ~。 204 00:16:32,992 --> 00:16:39,332 (すすり泣く声) 205 00:16:39,332 --> 00:16:46,005 がんばったのになぁ…。 206 00:16:46,005 --> 00:16:48,341 ついてないなぁ。 207 00:16:48,341 --> 00:16:51,344 (すすり泣く声) 208 00:16:51,344 --> 00:16:55,348 大丈夫だよ。 なにが大丈夫なんですか。 209 00:16:55,348 --> 00:16:59,952 もう間に合わないじゃないですか。 210 00:16:59,952 --> 00:17:02,955 がんばったのになぁ…。 211 00:17:02,955 --> 00:17:08,628 必死に生きたのに…。 212 00:17:08,628 --> 00:17:11,964 (空野)大丈夫 間に合うよ。 213 00:17:11,964 --> 00:17:13,966 あっ…。 214 00:17:13,966 --> 00:17:17,570 どういう意味ですか? 215 00:17:21,974 --> 00:17:25,978 ちょっと 迫力不足だけど…。 216 00:17:28,314 --> 00:17:31,984 小春ちゃん 大丈夫? 217 00:17:31,984 --> 00:17:34,987 あっ…。 ビデオ通話。 218 00:17:34,987 --> 00:17:38,324 今日はここで 一緒に見ようよ。 219 00:17:38,324 --> 00:17:40,993 俺もおるで~。 220 00:17:40,993 --> 00:17:44,664 俺は キッズルームで 大きな画面に花火を映して➨ 221 00:17:44,664 --> 00:17:46,999 外出できんやった子どもたちと 見るから。 222 00:17:46,999 --> 00:17:50,002 (子どもたち)ピアノのおねえちゃん がんばれ~! 223 00:17:50,002 --> 00:17:52,305 ありがとうございます。 224 00:17:55,675 --> 00:17:58,077 そろそろ始まるよ! 225 00:18:00,279 --> 00:18:05,952 (一同)五 四 三 二 一…。 226 00:18:05,952 --> 00:18:07,954 (琴麦たち)いっちゃって! 227 00:18:12,291 --> 00:18:14,994 (一同)わぁ! 228 00:18:20,299 --> 00:18:22,969 空野さん。 うん? 229 00:18:22,969 --> 00:18:27,273 花火が どんなか 教えて。 230 00:18:29,308 --> 00:18:32,979 (空野)今 黄色い花火が打ち上がったよ。 231 00:18:32,979 --> 00:18:37,650 まんまるにはじけて 残像とともに消えていった。 232 00:18:37,650 --> 00:18:39,986 はい。 233 00:18:39,986 --> 00:18:42,989 (空野)これ なんていうんだろう? 234 00:18:42,989 --> 00:18:47,660 花火がはじけて 枝垂れ桜のように 光が残っていく。 235 00:18:47,660 --> 00:18:51,998 (冬月)きれいですか? めちゃめちゃきれい。 236 00:18:51,998 --> 00:18:55,668 フフ よかったぁ。 237 00:18:55,668 --> 00:19:01,273 みんなと花火が見られて よかったなぁ。 238 00:19:01,273 --> 00:19:04,610 子どもたちの絵を 花火にして打ち上げる➨ 239 00:19:04,610 --> 00:19:06,612 こども花火。 240 00:19:06,612 --> 00:19:10,282 型物花火といって 火薬を絵の形にすると➨ 241 00:19:10,282 --> 00:19:13,619 夜空に光の形が浮かびます。 242 00:19:13,619 --> 00:19:16,956 今夜は 子どもたちの夢をのせた花火を➨ 243 00:19:16,956 --> 00:19:18,958 お楽しみください。 244 00:19:18,958 --> 00:19:24,964 最初は おかあさんの笑顔が好き というヒロトくんの花火です。 245 00:19:24,964 --> 00:19:29,635 (歓声) 246 00:19:29,635 --> 00:19:34,974 楽しそう。 なんで花火 好きなの? 247 00:19:34,974 --> 00:19:38,310 あこがれなのかもですね。 248 00:19:38,310 --> 00:19:42,982 花火って 心に焼き付くものだと思うんです。 249 00:19:42,982 --> 00:19:48,320 子どものころ 体をわるくして 塞いだときがありました。 250 00:19:48,320 --> 00:19:52,324 そのとき 家族で 花火を見に行ったんです。 251 00:19:58,998 --> 00:20:04,670 後ろを振り向くと みんな 上を見ていたんですよね。 252 00:20:04,670 --> 00:20:08,007 なんだか がんばる気になれたんです。 253 00:20:08,007 --> 00:20:10,676 うつむいたときでも➨ 254 00:20:10,676 --> 00:20:16,348 顔を上げた想い出があれば がんばれる気がするんです。 255 00:20:16,348 --> 00:20:21,020 《この感情を 何て言えばいいんだろう》 256 00:20:21,020 --> 00:20:25,024 だれかの心に 焼き付くような生き方➨ 257 00:20:25,024 --> 00:20:27,326 私もしてみたいなぁ。 258 00:20:30,362 --> 00:20:34,033 僕の中に 冬月がいる。 259 00:20:34,033 --> 00:20:36,702 あっ…。 260 00:20:36,702 --> 00:20:40,372 ホントです? 📱(鳴海)俺の中にもおるで。 261 00:20:40,372 --> 00:20:43,709 あっ… って 鳴海も聞いてたのかよ。 262 00:20:43,709 --> 00:20:46,045 こっちも聞こえてるよ。 263 00:20:46,045 --> 00:20:48,380 小春ちゃん 楽しんでる? 264 00:20:48,380 --> 00:20:50,382 楽しいですよ。 265 00:20:50,382 --> 00:20:53,385 📱(早瀬)じゃあ 次は 小春ちゃんの花火ね。 266 00:20:53,385 --> 00:20:55,721 えっ? 私の花火➨ 267 00:20:55,721 --> 00:20:58,390 空野さんのとなりで 見るんですか!? 268 00:20:58,390 --> 00:21:02,328 彼女は 何度も病に苦しまされましたが➨ 269 00:21:02,328 --> 00:21:05,331 支えてくれる人に感謝を込めて…。 270 00:21:05,331 --> 00:21:08,000 えっ えぇ… なんか恥ずかしい! 271 00:21:08,000 --> 00:21:10,002 空野さん 見ないでください! 272 00:21:18,010 --> 00:21:21,680 ハートマークだ。 言われなくても わかります。 273 00:21:21,680 --> 00:21:24,350 自分で描いたんですから わかってます! 274 00:21:24,350 --> 00:21:28,020 声に出さないでください! なに自分で恥ずかしがってんのさ。 275 00:21:28,020 --> 00:21:30,022 うるさい! 276 00:21:30,022 --> 00:21:34,026 さぁ 最後は 空野かけるくんの花火です。 277 00:21:34,026 --> 00:21:38,697 あぁ そういえば。 空野さんも描いたんですか? 278 00:21:38,697 --> 00:21:40,699 早瀬に言われて…。 279 00:21:43,035 --> 00:21:46,372 どんな形にしたんです? 280 00:21:46,372 --> 00:21:49,375 冬月さ…。 なんです? 281 00:21:51,377 --> 00:21:54,380 直接は ちゃんと言ったこと なかったけど…。 282 00:21:57,716 --> 00:22:03,322 好きです。 ずっと そばにいさせてくれないかな。 283 00:22:03,322 --> 00:22:06,025 あっ…。 284 00:22:08,994 --> 00:22:11,664 なんで…。 285 00:22:11,664 --> 00:22:15,668 (すすり泣く声) 286 00:22:15,668 --> 00:22:20,005 なんで あきらめてくれないんですか…。 287 00:22:20,005 --> 00:22:22,007 かけるくん…。 288 00:22:22,007 --> 00:22:24,610 (すすり泣く声)