1 00:00:02,002 --> 00:00:05,505 (ヨシュア)リミアの王都 ウルと グリトニアの帝都 ルイナス。 2 00:00:05,505 --> 00:00:09,509 魔族は この2か所に 同時攻撃を仕掛けているようです。 3 00:00:09,509 --> 00:00:13,013 (リリ)この街の騒動は おとりだったと…。 4 00:00:13,013 --> 00:00:16,683 (オーガス)魔族め。 かような策を仕掛けてくるとは。 5 00:00:16,683 --> 00:00:20,854 (ヨシュア)連中は姿を変える魔術を 使った可能性もあります。 6 00:00:20,854 --> 00:00:23,190 ヒューマンに化けたというのか。 7 00:00:23,190 --> 00:00:25,692 そうやって我々に悟られず➡ 8 00:00:25,692 --> 00:00:28,862 部隊を少しずつ 移動させたのかもしれません。 9 00:00:28,862 --> 00:00:31,031 《真:聞いた話では➡ 10 00:00:31,031 --> 00:00:34,368 魔族が化けてた サイリツさんの護衛は➡ 11 00:00:34,368 --> 00:00:38,038 闘技大会の途中で 本国に帰還したとか…。 12 00:00:38,038 --> 00:00:41,208 となると ローレルの中枢まで➡ 13 00:00:41,208 --> 00:00:44,211 魔族が入り込んでいる可能性が 高いな》 14 00:00:44,211 --> 00:00:47,381 アイオン王国の軍勢は どうなっています? 15 00:00:47,381 --> 00:00:50,550 周辺都市で足止めされ 動けないそうで…。 16 00:00:50,550 --> 00:00:53,053 ん…。 とにかく➡ 17 00:00:53,053 --> 00:00:55,889 我々が自国に戻らねば 何も始まらん。 18 00:00:55,889 --> 00:01:00,494 クズノハ 余とリリ皇女を 転移で送ってくれ。 19 00:01:00,494 --> 00:01:02,496 (巴)その件なのですが…。 20 00:01:02,496 --> 00:01:07,334 今回の騒動で酷使したゆえ もう限界が近いのです。 21 00:01:07,334 --> 00:01:09,503 そ… そんなことを おっしゃらずに! 22 00:01:09,503 --> 00:01:12,005 王国の命運が かかっておるのだ! 23 00:01:12,005 --> 00:01:16,510 はぁ… しかし… 困りましたな…。 24 00:01:16,510 --> 00:01:20,180 クズノハ様! 巴様を説得してくださいませ! 25 00:01:20,180 --> 00:01:24,184 この借りは必ず返す! どのような褒美も与える! 26 00:01:24,184 --> 00:01:27,521 だが 力を貸さぬと言うなら…。 27 00:01:27,521 --> 00:01:30,023 《ほとんど脅迫!》 28 00:01:30,023 --> 00:01:34,027 《若 ここらが頃合いかと》 《だね》 29 00:01:34,027 --> 00:01:36,363 《「わかりました。 30 00:01:36,363 --> 00:01:38,865 緊急事態ですので しかたありません」》 31 00:01:38,865 --> 00:01:41,368 ああ! よう言うてくれた! 32 00:01:41,368 --> 00:01:44,371 よ… よろしいのですか? 33 00:01:44,371 --> 00:01:48,375 クズノハ商会を支えてきた この剣を失っても…。 34 00:01:48,375 --> 00:01:51,878 《「巴。 我々を守らんと➡ 35 00:01:51,878 --> 00:01:54,381 日々 前線を 死守してくださっている➡ 36 00:01:54,381 --> 00:01:58,218 王国と帝国の危機なんだ」》 37 00:01:58,218 --> 00:02:00,320 わかりました。 38 00:02:00,320 --> 00:02:02,322 ありがとうございます! とう! 39 00:02:02,322 --> 00:02:04,324 恩に着るぞ クズノハ! 40 00:02:04,324 --> 00:02:09,529 ヨシュア お前は残って 周辺都市の支援に回れ。 はい。 41 00:02:14,835 --> 00:02:17,337 あっ! ああっ…。 42 00:02:17,337 --> 00:02:22,175 《ちょっと大げさすぎない? どうせ偽物なんだろ?》 43 00:02:22,175 --> 00:02:26,346 《クク…。 ヤツら 完全に信じておりましたな。 44 00:02:26,346 --> 00:02:30,017 そんな甘い頭だから 魔族に出し抜かれるのです。 45 00:02:30,017 --> 00:02:32,185 ああ 愚か愚か》 46 00:02:32,185 --> 00:02:36,023 しばらく一人にしてくださいませ。 47 00:02:36,023 --> 00:02:38,692 心を静めてまいりますゆえ。 48 00:02:38,692 --> 00:02:41,528 くうっ…。 (鼻をすする音) 49 00:02:41,528 --> 00:02:44,364 《心をねぇ。 50 00:02:44,364 --> 00:02:47,667 いったん亜空に帰るってことか》 51 00:04:30,670 --> 00:04:33,840 (識)若様 こたびの侵攻…。 52 00:04:33,840 --> 00:04:37,677 いまだ ヒューマンが 魔族の力を低く見ているなら➡ 53 00:04:37,677 --> 00:04:41,181 彼らは大きな痛手を負うでしょう。 54 00:04:41,181 --> 00:04:43,183 それって。 55 00:04:43,183 --> 00:04:45,352 彼らは今回の騒動で➡ 56 00:04:45,352 --> 00:04:47,854 この街がおとりだったとの 認識です。 57 00:04:47,854 --> 00:04:51,024 まるで状況が見えておりません。 58 00:04:51,024 --> 00:04:56,530 ロナが考えている本当のおとりは おそらく グリトニア帝国…。 59 00:04:56,530 --> 00:04:58,865 じゃあ 魔族の狙いって…。 60 00:04:58,865 --> 00:05:02,135 はい。 リミア王国です。 61 00:05:02,135 --> 00:05:05,138 《笑ってる… 怖っ》 62 00:05:05,138 --> 00:05:07,474 でも なんで リミアを? 63 00:05:07,474 --> 00:05:12,145 王国の至宝… 勇者を 討ち取るつもりなのでしょう。 64 00:05:12,145 --> 00:05:14,147 グリトニアの勇者じゃなくて? 65 00:05:14,147 --> 00:05:17,317 はい。 私も多くを知りえませんが…。 66 00:05:17,317 --> 00:05:21,822 帝国の勇者は チャームの力で対象の正気を奪い➡ 67 00:05:21,822 --> 00:05:24,991 自分の意のままとなる くぐつを生むのに対し➡ 68 00:05:24,991 --> 00:05:29,496 王国の勇者のチャームは 生来のカリスマ性と結び付き➡ 69 00:05:29,496 --> 00:05:33,333 強い意志を持った 狂信者を生むと聞きました。 70 00:05:33,333 --> 00:05:36,670 そうした場合 将来的に危惧すべきは➡ 71 00:05:36,670 --> 00:05:38,672 リミアの勇者です。 72 00:05:38,672 --> 00:05:40,841 特殊な力によらないぶん➡ 73 00:05:40,841 --> 00:05:44,344 その熱狂は 大きな波となりえますから。 74 00:05:44,344 --> 00:05:50,016 なるほどね。 僕としては 勇者に恩も義理もないんだけど。 75 00:05:50,016 --> 00:05:52,352 できれば助けてやりたい。 76 00:05:52,352 --> 00:05:55,355 同じ世界から よばれたわけだしね…。 77 00:05:55,355 --> 00:05:57,858 とは言っても さっきの小芝居で➡ 78 00:05:57,858 --> 00:06:01,962 転移はできないことに なってるし…。 どうしよ。 79 00:06:01,962 --> 00:06:06,132 ならば 秘密裏に 亜空の種族を送り込まれては。 80 00:06:06,132 --> 00:06:09,135 それはだめだよ。 僕たちが行かないのに➡ 81 00:06:09,135 --> 00:06:11,638 亜空のみんなだけ戦わせるなんて。 82 00:06:11,638 --> 00:06:15,475 そうですか。 妙案だと思ったのですが…。 83 00:06:15,475 --> 00:06:19,312 困ったねぇ。 勇者を見捨てたくないけど➡ 84 00:06:19,312 --> 00:06:22,015 正面切って助けに行けないなんて。 85 00:06:23,984 --> 00:06:26,486 (ルト)このタイミングで念話の復旧…。 86 00:06:26,486 --> 00:06:30,490 まさに無自覚な奇跡の一手だ。 87 00:06:30,490 --> 00:06:34,828 真くんは クズノハ商会の力を大国に示し➡ 88 00:06:34,828 --> 00:06:37,664 この街では みんなの信頼と好意という➡ 89 00:06:37,664 --> 00:06:39,833 望外の結果…。 90 00:06:39,833 --> 00:06:42,335 何しろ 真くんだからなぁ。 91 00:06:42,335 --> 00:06:45,672 基本的には ツイてないんだよね。 92 00:06:45,672 --> 00:06:49,509 何かしらの騒動に 巻き込まれる星のもとに…。 93 00:06:49,509 --> 00:06:51,511 んっ? 94 00:06:51,511 --> 00:06:55,015 バカな…。 今 動けるはずが…! 95 00:06:55,015 --> 00:06:58,018 えっ? 96 00:06:58,018 --> 00:07:01,288 若様 これは…! 強制転移!? 97 00:07:01,288 --> 00:07:03,623 あぁ… クソ女神様! 98 00:07:03,623 --> 00:07:06,960 同じ手に 誰が! 99 00:07:06,960 --> 00:07:09,129 す… すさまじい力です! 100 00:07:09,129 --> 00:07:12,299 く… さっさと諦めろよ クソ女神! 101 00:07:12,299 --> 00:07:16,803 若様 この光を見た者は 女神の力だと気付くでしょう! 102 00:07:16,803 --> 00:07:19,806 それにあらがう 我らの姿を見られたら…。 103 00:07:19,806 --> 00:07:23,977 ゲッ それはマズい! ぐわっ。 104 00:07:23,977 --> 00:07:28,148 これでは ここ数日の行動が すべて無駄になりかねません! 105 00:07:28,148 --> 00:07:32,819 神殿から神の敵と宣告されるのは 不都合が多すぎます! 106 00:07:32,819 --> 00:07:36,990 クソ… ここまで うまくいってたのに…。 107 00:07:36,990 --> 00:07:40,994 クソォ~! 108 00:07:45,498 --> 00:07:48,001 あぁ…。 ふぅ…。 109 00:07:48,001 --> 00:07:51,171 《ああ… またここに来るとしたら➡ 110 00:07:51,171 --> 00:07:53,506 アイツに1発入れる 自信がついたときだと➡ 111 00:07:53,506 --> 00:07:55,508 思ってたのにな…》 112 00:07:55,508 --> 00:07:59,012 フフ フフフフ…。 わ… 若様? 113 00:07:59,012 --> 00:08:02,615 なんか 吹っ切れたというか。 114 00:08:02,615 --> 00:08:05,785 それに 1発くらい 殴れるかもしれないじゃん? 115 00:08:05,785 --> 00:08:09,990 あのキング? クイーン オブ 自分勝手をさ! 116 00:08:13,960 --> 00:08:19,265 (女神)フン。 ずいぶんと なめたまねをするのね ミスミ。 117 00:08:21,301 --> 00:08:25,305 これは女神様。 お久しぶりです。 118 00:08:25,305 --> 00:08:27,974 お前には 本当にあきれるわ。 119 00:08:27,974 --> 00:08:31,644 命じたはずよ 世界の果てで じっとしてろと。 120 00:08:31,644 --> 00:08:34,314 あいにく 僕は月読様に➡ 121 00:08:34,314 --> 00:08:37,650 この世界での自由を 認められていますので。 122 00:08:37,650 --> 00:08:40,987 しかたなく戦争を手伝わせて あげようとしたら➡ 123 00:08:40,987 --> 00:08:43,490 思わぬ むちゃをする始末だし…。 124 00:08:43,490 --> 00:08:46,493 居場所を知るのに苦労したわよ。 125 00:08:46,493 --> 00:08:51,831 さて ミスミ。 魔族の奇襲で あまりいい状況ではないの。 126 00:08:51,831 --> 00:08:55,668 これからリミアに送るから 勇者を助けなさい。 127 00:08:55,668 --> 00:08:58,671 なぜです? 僕なんかに頼らず➡ 128 00:08:58,671 --> 00:09:01,441 女神様ご自身が なさればいいでしょう。 129 00:09:01,441 --> 00:09:04,778 私が気軽に降臨できるとでも? 130 00:09:04,778 --> 00:09:06,946 神には神の事情があるの。 131 00:09:06,946 --> 00:09:09,783 とにかく 答えは是のみよ。 132 00:09:09,783 --> 00:09:13,119 《コイツ 本当にイラつくな…》 133 00:09:13,119 --> 00:09:17,457 リミアに行っても 僕は魔族側に つくかもしれませんよ? 134 00:09:17,457 --> 00:09:22,128 正気? お前に 魔族を助ける理由なんてないはず。 135 00:09:22,128 --> 00:09:25,298 アハハハ! あるじゃないですか。 136 00:09:25,298 --> 00:09:27,467 あなたが嫌いだからですよ! 137 00:09:27,467 --> 00:09:31,304 どうです? 魔族と 気が合いそうじゃないですか? 138 00:09:31,304 --> 00:09:35,141 なんて愚かな。 まるで子どものかんしゃくね。 139 00:09:35,141 --> 00:09:37,811 この世界では私がルール。 140 00:09:37,811 --> 00:09:41,481 従わないなら ここでお前を消してもいいのよ。 141 00:09:41,481 --> 00:09:45,318 下手な脅しだね。 それができるなら➡ 142 00:09:45,318 --> 00:09:50,156 竜殺しと戦ったときの転移でも そうしたはずだ。 143 00:09:50,156 --> 00:09:52,992 お前は絶対のルールじゃない。 144 00:09:52,992 --> 00:09:57,497 何が神だ。 このゆがんだ世界さえ 思いどおりにできない➡ 145 00:09:57,497 --> 00:09:59,499 欠陥品のくせに! 146 00:09:59,499 --> 00:10:02,836 くっ… フッ…。 147 00:10:02,836 --> 00:10:06,506 そう…。 ここに呼んでやっただけでも➡ 148 00:10:06,506 --> 00:10:09,342 お前には 過ぎた扱いだったようね。 149 00:10:09,342 --> 00:10:12,178 ああ!? くっ! 150 00:10:12,178 --> 00:10:14,681 (ニンフ)女神様~! 151 00:10:14,681 --> 00:10:18,351 ご面会の方々が! はあ? また? 152 00:10:18,351 --> 00:10:22,355 ったく 察しなさいよ。 会いたくないって言ってるのを。 153 00:10:22,355 --> 00:10:26,526 し… しかし 原初の世界よりのお客様ですし。 154 00:10:26,526 --> 00:10:28,528 (振動音) 155 00:10:28,528 --> 00:10:31,197 きゃあ~! 入ってきたの!? あの脳筋! 156 00:10:31,197 --> 00:10:33,199 んっ? 157 00:10:33,199 --> 00:10:35,535 (女神)ミスミ。 なんだよ。 158 00:10:35,535 --> 00:10:39,205 お前が私に不満を持っているのは 理解したわ。 159 00:10:39,205 --> 00:10:41,708 なら これを最後にしましょう。 160 00:10:41,708 --> 00:10:44,043 はっ? 以降➡ 161 00:10:44,043 --> 00:10:47,213 お前が積極的に ヒューマンと敵対しないかぎり➡ 162 00:10:47,213 --> 00:10:49,215 お前には干渉しない。 163 00:10:49,215 --> 00:10:51,217 これでどうかしら。 164 00:10:51,217 --> 00:10:53,386 それじゃ足りないな。 165 00:10:53,386 --> 00:10:56,890 そっちの勝手な要請で 勇者を助けに行くんだろ。 166 00:10:56,890 --> 00:11:00,994 ご褒美が欲しくて ゴネるわけ? 欲深いこと。 167 00:11:00,994 --> 00:11:04,497 その言葉 そっくりお返ししますよ。 168 00:11:04,497 --> 00:11:07,500 まあいいわ。 169 00:11:07,500 --> 00:11:09,502 ただでさえ 時間が惜しいの。 170 00:11:09,502 --> 00:11:13,339 望みを言いなさい 今すぐに。 えっ。 171 00:11:13,339 --> 00:11:16,342 《すぐ!? ただの嫌がらせだったから➡ 172 00:11:16,342 --> 00:11:18,344 パッと思いつかない…》 173 00:11:18,344 --> 00:11:21,181 はい 時間切れ。 うっ。 174 00:11:21,181 --> 00:11:24,517 望むものも決めずに 何かを欲しがるだなんて➡ 175 00:11:24,517 --> 00:11:26,686 餓鬼みたいな卑しさね。 176 00:11:26,686 --> 00:11:28,688 消えて。 177 00:11:28,688 --> 00:11:32,525 な… ならば この方に 共通語の祝福を頂きたい! 178 00:11:32,525 --> 00:11:35,695 識! 《そうか。 言葉か。 179 00:11:35,695 --> 00:11:38,865 筆談に慣れすぎて まるで考えてなかった…》 180 00:11:38,865 --> 00:11:42,869 お前の発言を 許した覚えはないわよ 雑魚。 181 00:11:42,869 --> 00:11:44,871 ざこっ! 182 00:11:44,871 --> 00:11:46,873 でも ふぅん。 183 00:11:46,873 --> 00:11:49,709 ミスミの子 お前 共通語 話せないの? 184 00:11:49,709 --> 00:11:52,545 ああ お前の呪いのせいでな。 185 00:11:52,545 --> 00:11:57,050 私はヒューマン以外の 言葉の理解を与えただけよ。 186 00:11:57,050 --> 00:12:01,321 それでも話せないなんて 亜人にも劣る無能ね。 187 00:12:01,321 --> 00:12:05,825 言い争いしてる時間は あるんですか? クソ女神様。 188 00:12:05,825 --> 00:12:10,830 クソが余計よ 出来損ない! どこまでも腹が立つこと。 189 00:12:10,830 --> 00:12:15,635 でもいいわ。 その程度なら 先払いであげましょう。 190 00:12:18,338 --> 00:12:22,675 ぐっ! ぐ… ぐうう…。 191 00:12:22,675 --> 00:12:25,178 若様! あら 入らない? 192 00:12:25,178 --> 00:12:27,180 おかしいわねぇ。 193 00:12:27,180 --> 00:12:33,353 フフフ… 苦しいの? でも 望んだのは お前たちよ。 194 00:12:33,353 --> 00:12:35,855 う… く… うわぁ~っ! 195 00:12:35,855 --> 00:12:38,191 フン。 196 00:12:38,191 --> 00:12:40,360 う うう…。 若様…。 197 00:12:40,360 --> 00:12:42,362 これで終わり。 198 00:12:42,362 --> 00:12:45,531 さっさと勇者に迫る危機を排し➡ 199 00:12:45,531 --> 00:12:49,035 そうね ついでに ステラ砦も落としなさい。 200 00:12:49,035 --> 00:12:51,204 できなければ死…。 201 00:12:51,204 --> 00:12:54,040 いえ 死んでもやるのよ。 202 00:12:54,040 --> 00:12:59,045 ゆ… 勇者を保護し ステラ砦を落とす…。 203 00:12:59,045 --> 00:13:02,815 それで間違いないな? そうよ。 204 00:13:02,815 --> 00:13:08,655 神との約束を破ればどうなるか… 覚悟しておくことね。 205 00:13:08,655 --> 00:13:12,492 若様~!? 206 00:13:12,492 --> 00:13:14,994 こ… これは いったい…。 207 00:13:14,994 --> 00:13:18,498 たぶん リミア王都への直行便 かな。 208 00:13:18,498 --> 00:13:21,668 なぜそうも 落ち着いておられるのですか!? 209 00:13:21,668 --> 00:13:23,836 これで3回目だし。 210 00:13:23,836 --> 00:13:27,173 もはや大概の絶叫系が お遊戯レベル。 211 00:13:27,173 --> 00:13:30,843 さてと。 着地の制御は僕がやるから➡ 212 00:13:30,843 --> 00:13:34,180 識は姿を隠せるように 闇で覆ってくれる? 213 00:13:34,180 --> 00:13:36,382 わ… わかりました。 214 00:13:38,351 --> 00:13:41,354 《それにしても ずいぶん焦ってたな アイツ。 215 00:13:41,354 --> 00:13:45,858 取り込み中ってことなら 今が動くチャンスかも》 216 00:13:47,860 --> 00:13:49,862 《巴 澪 聞こえる?》 217 00:13:49,862 --> 00:13:51,864 《若 ご無事でしたか!》 218 00:13:51,864 --> 00:13:53,866 《澪:また女神なんですね! 219 00:13:53,866 --> 00:13:55,868 いったい 何をされたのですか!?》 220 00:13:55,868 --> 00:13:59,038 《僕は大丈夫。 今は リミアの上空だけど➡ 221 00:13:59,038 --> 00:14:01,140 二人に頼みがある》 222 00:14:01,140 --> 00:14:03,142 あっ…!? 《どうやら➡ 223 00:14:03,142 --> 00:14:05,311 重大な件のようですな》 224 00:14:05,311 --> 00:14:08,481 《ああ。 巴と澪 それと➡ 225 00:14:08,481 --> 00:14:13,653 亜空で戦闘訓練を十分受けた ハイランドオークや ミスティオリザード➡ 226 00:14:13,653 --> 00:14:17,824 他にも希望者がいれば 彼ら全員で…。 227 00:14:17,824 --> 00:14:19,826 ケリュネオンをとれ》 228 00:14:19,826 --> 00:14:21,828 (澪/巴)はっ…! 229 00:14:21,828 --> 00:14:23,996 《もう エヴァさんたちにも 動いてもらって。 230 00:14:23,996 --> 00:14:28,668 あと 学園に僕の身代わりを 置いてくれると助かる。 231 00:14:28,668 --> 00:14:31,504 そっちは二人に任せる。 232 00:14:31,504 --> 00:14:33,840 じゃ》 233 00:14:33,840 --> 00:14:37,343 フフフフ…。 澪 たぎるな。 234 00:14:37,343 --> 00:14:39,846 ええ。 震えるほどに。 235 00:14:39,846 --> 00:14:43,683 これで亜空に四季が訪れますわね。 236 00:14:43,683 --> 00:14:47,186 ああ。 じゃが 今はどうでもよい。 237 00:14:47,186 --> 00:14:49,188 初めてじゃ…。 238 00:14:49,188 --> 00:14:52,692 若から自分のために戦えと 命じられたのは。 239 00:14:52,692 --> 00:14:57,029 本当に…。 言葉に出して 任されるというのが➡ 240 00:14:57,029 --> 00:14:59,198 ここまで心地よいとは…。 241 00:14:59,198 --> 00:15:02,802 ここは 皆にも 喜びを分けてやらねば。 242 00:15:02,802 --> 00:15:06,506 我らと同じ 若の民としてな。 243 00:15:10,143 --> 00:15:13,479 皆の者 これは魔族との戦。 244 00:15:13,479 --> 00:15:17,650 我ら亜空の民にとっての 初陣となる。 245 00:15:17,650 --> 00:15:20,820 ハイランドオーク。 ミスティオリザード。 246 00:15:20,820 --> 00:15:23,656 若様 じきじきのご指名じゃ。 247 00:15:23,656 --> 00:15:29,495 お主らが亜空で鍛えた実力を 発揮する日が ついに訪れた。 248 00:15:29,495 --> 00:15:32,665 遠慮はいらぬ。 存分に暴れよ。 249 00:15:32,665 --> 00:15:35,168 亜空で過ごした訓練の日々! 250 00:15:35,168 --> 00:15:38,004 それを お認めになられた若様! 251 00:15:38,004 --> 00:15:40,840 どちらも裏切ることは許さぬ! 252 00:15:40,840 --> 00:15:43,009 全力をもって臨め! 253 00:15:43,009 --> 00:15:47,013 (一同)おお~っ! 若様にささげる 初戦じゃ! 254 00:15:47,013 --> 00:15:49,182 歯向かう者はすべて! 255 00:15:49,182 --> 00:15:51,851 気高く されど徹底的に! 256 00:15:51,851 --> 00:15:56,856 じゅうりんせよ! (一同)おお~っ! 257 00:16:00,960 --> 00:16:04,630 ふぅ…。 感知の術は不得手 などと➡ 258 00:16:04,630 --> 00:16:07,133 言ってる場合では ありませんものね。 259 00:16:07,133 --> 00:16:09,468 ほう 芸が細かい。 260 00:16:09,468 --> 00:16:11,971 拠点に どの程度の敵がいて➡ 261 00:16:11,971 --> 00:16:16,776 戦力が どう偏っておるのか 手に取るようにわかるわ。 262 00:16:20,146 --> 00:16:22,481 ああ もう我慢できません。 263 00:16:22,481 --> 00:16:24,484 お先に失礼。 264 00:16:26,486 --> 00:16:28,487 澪は砦の奥か。 265 00:16:28,487 --> 00:16:31,657 なら ワシは亜空の門を確保しよう。 266 00:16:31,657 --> 00:16:36,662 お前たち ワシも こよいは 手加減できるかわからぬ。 267 00:16:36,662 --> 00:16:38,865 しばらく近寄るでないぞ。 268 00:16:43,336 --> 00:16:47,340 (エマ)さて 皆さん 準備はいいですね。 269 00:16:47,340 --> 00:16:51,844 この地に駐屯する魔族の軍勢は およそ2,000。 270 00:16:51,844 --> 00:16:55,014 対する我々は 100名ほどです。 271 00:16:55,014 --> 00:16:58,184 巴様に砦内へ転移してもらえば➡ 272 00:16:58,184 --> 00:17:01,621 城門を突破する必要もありません。 273 00:17:01,621 --> 00:17:05,791 しかし そんな戦い方は つまらないでしょう? 274 00:17:05,791 --> 00:17:11,297 我らは若様に完全なる勝利を 届けねばなりません。 275 00:17:11,297 --> 00:17:16,302 今日 この日 それができない者は いないと信じています。 276 00:17:16,302 --> 00:17:19,305 さあ 参りましょう。 277 00:17:19,305 --> 00:17:22,642 ん…。 ⚟おい 起きろ。 んあ? 278 00:17:22,642 --> 00:17:25,478 交代だぞ。 やっとかよ~。 279 00:17:25,478 --> 00:17:27,480 (2人)んっ? (物音) 280 00:17:29,482 --> 00:17:32,652 おい まさか。 て… 敵襲~! 281 00:17:32,652 --> 00:17:35,321 (亜空軍)うおぉ~っ! ⚟敵襲だと!? ⚟弓隊 急げ~! 282 00:17:35,321 --> 00:17:38,324 ⚟この砦が 魔族支配のものと知らんのか!? 283 00:17:38,324 --> 00:17:41,027 ⚟近寄らせるな! うてうて~! 284 00:17:43,329 --> 00:17:45,831 アーシアル・ディーン! 285 00:17:49,335 --> 00:17:51,837 魔法障壁!? なんて規模だ! 286 00:17:51,837 --> 00:17:53,839 アガレス! (アガレス)応っ! 287 00:17:53,839 --> 00:17:57,009 バールディ・オウラン! 288 00:17:57,009 --> 00:17:59,845 ⚟防御壁! ⚟あのオークを潰せ~! 289 00:17:59,845 --> 00:18:03,950 う~っ おぉ~っ! 290 00:18:03,950 --> 00:18:07,620 亜空のオークを なめるなぁ~! 291 00:18:07,620 --> 00:18:10,623 門を死守しろ! ヤツらを通すな~! 292 00:18:10,623 --> 00:18:13,960 (魔族たち)うわぁ~っ! 293 00:18:13,960 --> 00:18:17,463 (雄たけび) 294 00:18:19,966 --> 00:18:22,301 亜人の部隊だと!? 止めろ~っ! 295 00:18:22,301 --> 00:18:24,971 (リディ)蹴散らせ~! 296 00:18:24,971 --> 00:18:26,973 (悲鳴) 297 00:18:26,973 --> 00:18:29,141 おおっ! ぐっ…! 298 00:18:29,141 --> 00:18:31,644 (ツヴァイ)フンッ! フンッ! 299 00:18:31,644 --> 00:18:33,646 この野郎! 300 00:18:33,646 --> 00:18:35,648 野郎? 301 00:18:35,648 --> 00:18:37,650 フンッ! 302 00:18:37,650 --> 00:18:39,819 ぬうんっ! (悲鳴) 303 00:18:39,819 --> 00:18:41,821 ひ… ひ… ぎゃっ! 304 00:18:41,821 --> 00:18:46,158 所詮は少数と油断せず 全力を尽くしなさい。 305 00:18:46,158 --> 00:18:50,329 お前たちが弱ければ 私たちも全力を出せません。 306 00:18:50,329 --> 00:18:53,165 や… やめ…! 307 00:18:53,165 --> 00:18:56,002 (アキナ)ようこそ 蜃気楼都市へ! 308 00:18:56,002 --> 00:19:00,106 ここは若様が築かれた 若様の街でございます! 309 00:19:00,106 --> 00:19:02,608 (ハルナ)ここに お二人をお連れした理由➡ 310 00:19:02,608 --> 00:19:04,610 わかっておられますか? 311 00:19:04,610 --> 00:19:07,947 (エヴァ)そ… それは…。 312 00:19:07,947 --> 00:19:13,953 クズノハ様が私たちの故郷 ケリュネオンを 取り戻してくださるからだと。 313 00:19:13,953 --> 00:19:16,455 (ルリア)そのかわりに 私たちの…。 314 00:19:16,455 --> 00:19:19,458 アーンスランド家のすべてを ささげるとの約束を。 315 00:19:22,461 --> 00:19:24,630 いいですか? あなた方は➡ 316 00:19:24,630 --> 00:19:28,801 ケリュネオンで魔族へ抵抗を続け ついに彼らを追い出した➡ 317 00:19:28,801 --> 00:19:32,138 救国の英雄なのです。 (2人)えっ? 318 00:19:32,138 --> 00:19:34,807 ケリュネオンは滅んでなどいません。 319 00:19:34,807 --> 00:19:37,810 アーンスランド以外の貴族が滅びてなお➡ 320 00:19:37,810 --> 00:19:40,646 クズノハ商会という協力者を得て➡ 321 00:19:40,646 --> 00:19:44,984 魔族領からの独立を勝ち得た 奇跡の国…。 322 00:19:44,984 --> 00:19:49,155 若様は そんな筋書きを 描いてるんじゃないかな。 323 00:19:49,155 --> 00:19:52,491 だから 二人には 国を再興するための力を➡ 324 00:19:52,491 --> 00:19:54,493 身につけてもらいます! 325 00:19:54,493 --> 00:19:58,164 国を再興って…。 ど… どうやって…? 326 00:19:58,164 --> 00:20:00,666 これから街づくりに必要な➡ 327 00:20:00,666 --> 00:20:04,170 土木作業や農作業などを 覚えていただきます。 328 00:20:04,170 --> 00:20:08,007 ここで技術を学び 現地で広めてください。 329 00:20:08,007 --> 00:20:11,343 もちろん 亜人の協力者は出します。 330 00:20:11,343 --> 00:20:14,680 あくまで 一時的なものだけど。 331 00:20:14,680 --> 00:20:16,682 (2人)ああ…。 332 00:20:22,521 --> 00:20:25,524 あら。 当たりみたいですわ。 333 00:20:25,524 --> 00:20:28,194 (レフト)何者だ 女。 334 00:20:28,194 --> 00:20:30,696 澪 ですわ。 あなたは? 335 00:20:30,696 --> 00:20:34,200 魔王陛下にお仕えする兵の一人。 336 00:20:34,200 --> 00:20:36,869 それ以上求めるか。 ええ。 337 00:20:36,869 --> 00:20:38,871 名前がわからなければ➡ 338 00:20:38,871 --> 00:20:42,541 誰を殺したか 報告できませんもの。 339 00:20:42,541 --> 00:20:47,379 我が名は レフト。 変異竜 ミルディドラゴンのレフトだ。 340 00:20:47,379 --> 00:20:49,548 竜族の突然変異…? 341 00:20:49,548 --> 00:20:51,550 蛇かと思いましたわ。 342 00:20:51,550 --> 00:20:55,888 澪といったか。 この地に 進軍してきたようだが…。 343 00:20:55,888 --> 00:20:57,890 貴様らは何者だ。 344 00:20:57,890 --> 00:21:01,827 ウフフ… 私たちは ケリュネオンの民ですわ。 345 00:21:01,827 --> 00:21:05,831 フッ 亡国の兵を名乗るか。 いいえ。 346 00:21:05,831 --> 00:21:08,501 ケリュネオンは滅んでなどおりません。 347 00:21:08,501 --> 00:21:10,836 ずっと ここにあったのです。 348 00:21:10,836 --> 00:21:16,509 ざれ言を。 ステラ砦から北は 今や我ら魔族の支配地だ。 349 00:21:16,509 --> 00:21:19,011 だから都合がよいのです。 350 00:21:19,011 --> 00:21:21,847 ここに 未知なる国があったところで➡ 351 00:21:21,847 --> 00:21:25,184 ヒューマンには否定することが できないのですから。 352 00:21:25,184 --> 00:21:27,853 何…? なんて…。 353 00:21:27,853 --> 00:21:30,856 本当は私にも よくわかりませんの。 354 00:21:30,856 --> 00:21:34,860 あなたを始末して この地を若様にささげる。 355 00:21:34,860 --> 00:21:37,530 それだけが大事なこと。 356 00:21:37,530 --> 00:21:41,534 どうやら いろいろ 話を聞かねばならぬようだ。 357 00:21:41,534 --> 00:21:47,206 よもや 勇者と対じする前に このような戦いがあろうとは。 358 00:21:47,206 --> 00:21:50,409 フフ…! 359 00:21:52,878 --> 00:21:56,048 戦火が見えるね。 あれが リミアの…。 360 00:21:56,048 --> 00:21:58,217 (識)王都 ウルです。 361 00:21:58,217 --> 00:22:01,821 グリトニアでも同様の戦闘が 行われているでしょうが…。 362 00:22:01,821 --> 00:22:03,989 うん。 わかってる。 363 00:22:03,989 --> 00:22:06,992 《やっと会える日が来たんだ。 364 00:22:06,992 --> 00:22:11,664 異世界の 2人の勇者 ここにあり。 365 00:22:11,664 --> 00:22:13,866 か…》