1 00:00:02,002 --> 00:00:04,671 <真:時は少々さかのぼり 深澄真が転移する➡ 2 00:00:04,671 --> 00:00:07,841 数日前の昼下がり> 3 00:00:07,841 --> 00:00:10,344 (響)深澄くん。 4 00:00:13,347 --> 00:00:16,183 (真)音無先輩。 (響)フッ。 5 00:00:16,183 --> 00:00:19,686 ごめん。 さっきの生徒会で配ったプリント➡ 6 00:00:19,686 --> 00:00:23,023 日付が間違ってて。 こっちと かえてくれる? 7 00:00:23,023 --> 00:00:26,360 (真)あ… はい。 ありがとうございます。 8 00:00:26,360 --> 00:00:28,695 《深澄真くん…。 9 00:00:28,695 --> 00:00:32,032 美形ばかりの弓道部に 平均値で乗り込んだ➡ 10 00:00:32,032 --> 00:00:34,535 「勇者」って聞いてたけど…。 11 00:00:34,535 --> 00:00:37,204 あまり勇者っぽくないわね。 12 00:00:37,204 --> 00:00:41,208 でも 少し羨ましいかも…。 13 00:00:41,208 --> 00:00:45,379 私は少し努力すれば なんでもできてきた。 14 00:00:45,379 --> 00:00:50,550 きっとこれからも 全力で 何かに挑んだり折れたりもせず➡ 15 00:00:50,550 --> 00:00:54,054 全部うまくいっちゃうん だろうなぁ…。 16 00:00:54,054 --> 00:01:00,560 なんて順風満帆で つまらない人生…》 17 00:01:09,202 --> 00:01:11,872 《そう思ってたのに》 18 00:02:54,708 --> 00:02:57,377 何 ここ…。 19 00:02:57,377 --> 00:03:01,515 (女神)あなたが 音無響ですね? 20 00:03:01,515 --> 00:03:03,850 そうですけど。 あなたは? 21 00:03:03,850 --> 00:03:06,353 私は異世界の女神。 22 00:03:06,353 --> 00:03:09,356 今 私の守護する世界が➡ 23 00:03:09,356 --> 00:03:12,859 邪悪な魔族の手により 未曽有の危機にひんしています。 24 00:03:12,859 --> 00:03:16,863 ですから 力を貸してほしいのです。 25 00:03:16,863 --> 00:03:18,865 あなたと もう一人➡ 26 00:03:18,865 --> 00:03:21,868 勇者として送り込むことを 予定しています。 27 00:03:21,868 --> 00:03:25,038 どうか ヒューマンを導いてください。 28 00:03:25,038 --> 00:03:29,709 私が できうるかぎりの力を 与えます。 29 00:03:29,709 --> 00:03:32,045 他を当たってくれます? 30 00:03:32,045 --> 00:03:36,383 これでも それなりに友達もいるし 人生順調なの。 31 00:03:36,383 --> 00:03:40,720 (女神)共感も 心の内を 明かすこともできない友人と➡ 32 00:03:40,720 --> 00:03:44,558 なんの苦労もない人生を 送られるのですか? 33 00:03:44,558 --> 00:03:46,560 (響)何が言いたいの? 34 00:03:46,560 --> 00:03:49,229 (女神)あなたに 今の世界は狭すぎます。 35 00:03:49,229 --> 00:03:51,898 本当は欲しているのでは? 36 00:03:51,898 --> 00:03:57,070 背中を預けられるような友人と 命懸けで挑む人生を。 37 00:03:57,070 --> 00:03:59,072 それは…。 38 00:03:59,072 --> 00:04:02,809 フフ… 決まりですね 音無響。 39 00:04:02,809 --> 00:04:07,481 あなたには強力な魔力 身体能力の向上➡ 40 00:04:07,481 --> 00:04:10,317 更に 人をひきつけるカリスマ。 41 00:04:10,317 --> 00:04:14,154 そして 神器を与えましょう。 42 00:04:14,154 --> 00:04:16,990 (響)銀の 帯…? 43 00:04:16,990 --> 00:04:20,160 さあ 神の試練の始まりです。 44 00:04:20,160 --> 00:04:22,662 あなたなら きっと乗り越えられる。 45 00:04:22,662 --> 00:04:25,165 期待していますよ。 46 00:04:32,339 --> 00:04:34,674 (オーガス)女神の神託が下った? 47 00:04:34,674 --> 00:04:39,179 (ヨシュア)はい。 「勇者を与える。 魔族を討て」… と。 48 00:04:39,179 --> 00:04:43,183 すでに女神からは 見放されたかと思っていたが…。 49 00:04:43,183 --> 00:04:47,187 これでリミアも 魔族に脅かされずに済む。 50 00:04:51,191 --> 00:04:53,860 う… うう…。 51 00:04:53,860 --> 00:04:56,196 おお…。 この方が…。 52 00:04:56,196 --> 00:05:00,167 (女神)この者が勇者です。 よきに計らいなさい。 53 00:05:00,167 --> 00:05:02,169 (響)えっ 説明それだけ!? 54 00:05:02,169 --> 00:05:04,805 おお~! ありがたや! 勇者様~! 55 00:05:04,805 --> 00:05:08,808 《ほ… 本当に異世界… なの?》 56 00:05:08,808 --> 00:05:11,311 < ちなみに 深澄真の場合…。 57 00:05:11,311 --> 00:05:15,815 誰にも迎えてもらえず 無人の荒野をさまよっていた> 58 00:05:15,815 --> 00:05:19,019 ここに来て 何日たったかしら。 59 00:05:20,987 --> 00:05:24,157 ホント 日本とそっくり…。 60 00:05:24,157 --> 00:05:27,661 魔族… 女神の加護を受けたヒューマンたちに➡ 61 00:05:27,661 --> 00:05:29,663 不毛の地へ追いやられたけど➡ 62 00:05:29,663 --> 00:05:32,165 この10年で領土を拡大。 63 00:05:32,165 --> 00:05:34,701 大国エリュシオンは滅ぼされたが➡ 64 00:05:34,701 --> 00:05:38,205 同盟関係にある リミア王国とグリトニア帝国が➡ 65 00:05:38,205 --> 00:05:41,208 最終防衛線を引いている。 66 00:05:41,208 --> 00:05:44,211 グリトニア帝国かぁ…。 67 00:05:44,211 --> 00:05:47,380 ⦅勇者がもう一人? ええ。 68 00:05:47,380 --> 00:05:51,218 帝国が勇者を得たという話は 本当だったのか…。 69 00:05:51,218 --> 00:05:53,887 あのような国に なぜ…⦆ 70 00:05:53,887 --> 00:06:01,161 まあ 国境を接する大国同士 仲がいいほうが不気味か。 71 00:06:01,161 --> 00:06:05,298 魔族との戦争が終わったら その先は…。 72 00:06:05,298 --> 00:06:08,468 いろいろ考えなくちゃね…。 73 00:06:08,468 --> 00:06:11,304 って 聞いてる? (ホルン)きゅ~ん。 74 00:06:11,304 --> 00:06:14,341 だったら出ておいで。 75 00:06:14,341 --> 00:06:16,309 (ホルン)わふっ。 《神器から➡ 76 00:06:16,309 --> 00:06:18,979 狼の精霊が出てくるなんてね…》 77 00:06:18,979 --> 00:06:23,817 で 明日は よう兵の中から パーティーメンバーを選抜か。 78 00:06:23,817 --> 00:06:28,822 王の推薦で決まってるのは 宮廷魔術師のウーディさんと➡ 79 00:06:28,822 --> 00:06:32,158 騎士団からは期待の新人? ベルダくん。 80 00:06:32,158 --> 00:06:36,329 なんか コネっぽいかな? おふっ。 81 00:06:36,329 --> 00:06:39,165 本物か? きれいだな。 82 00:06:39,165 --> 00:06:41,167 (ナバール)あれが勇者か…。 83 00:06:41,167 --> 00:06:43,503 こぎれいで血の匂いもしない。 84 00:06:43,503 --> 00:06:47,674 (ナバール)戦場には似合わぬ花だ。 フンッ。 85 00:06:47,674 --> 00:06:51,011 (ウーディ)おや 帰るのですか? 86 00:06:51,011 --> 00:06:55,348 これは 「リミアの移動砲台」 宮廷魔術師のウーディ殿。 87 00:06:55,348 --> 00:06:57,851 その呼び名は 好きではないですがね。 88 00:06:57,851 --> 00:06:59,853 「銀髪鬼」ナバール。 89 00:06:59,853 --> 00:07:02,622 優等生のお守りは まっぴらだよ。 90 00:07:02,622 --> 00:07:05,292 私は魔族をやれれば それでいい。 91 00:07:05,292 --> 00:07:08,628 じゃあな。 待ってください。 あっ! 92 00:07:08,628 --> 00:07:10,630 一目見てわかりました。 93 00:07:10,630 --> 00:07:14,467 この中で一番強いのは あなたですね? 94 00:07:14,467 --> 00:07:17,137 私に剣を教えていただく師➡ 95 00:07:17,137 --> 00:07:20,807 そして 戦場で 背中を預ける相棒が必要です。 96 00:07:20,807 --> 00:07:22,976 それを あなたにお願いしたいです。 97 00:07:22,976 --> 00:07:26,646 剣の扱いを 教えねばならんようなヤツに➡ 98 00:07:26,646 --> 00:07:28,815 戦場で背は預けられんよ。 99 00:07:28,815 --> 00:07:31,985 魔族をやれればいいのでしょう? 100 00:07:31,985 --> 00:07:35,989 私と来れば 最前線で 好きなだけ魔族と戦えるわ。 101 00:07:35,989 --> 00:07:37,991 退屈はさせない。 102 00:07:37,991 --> 00:07:43,496 私の要請を断って この国で 居心地が悪くなるより マシよ? 103 00:07:43,496 --> 00:07:45,665 フン わかったよ。 104 00:07:45,665 --> 00:07:49,336 《ベルダ:勇者ヒビキ… やはり美しい。 105 00:07:49,336 --> 00:07:52,172 絶対 彼女のそばに いてみせる…!》 106 00:07:52,172 --> 00:07:55,008 < ちなみに 深澄真の場合…。 107 00:07:55,008 --> 00:07:58,111 時代劇かぶれの竜に 好かれていた> 108 00:08:01,114 --> 00:08:03,116 (響)遅いわね。 109 00:08:03,116 --> 00:08:05,452 だから 護衛の仕事は嫌なんだ。 110 00:08:05,452 --> 00:08:09,456 まあまあ。 せっかく ローレルの巫女が 訪ねてくれるんですから。 111 00:08:09,456 --> 00:08:11,958 (ベルダ)たっ 大変だ! 巫女の馬車が! 112 00:08:11,958 --> 00:08:15,829 (チヤ)皆さん 動かないで! 113 00:08:15,829 --> 00:08:18,798 (ナバール)チッ コボルトか。 114 00:08:18,798 --> 00:08:22,002 (ベルダ)強い魔力を食べて 力をつける魔物です。 115 00:08:22,002 --> 00:08:24,971 あんな外見でも そこそこ強いですよ。 116 00:08:24,971 --> 00:08:27,807 しかし さすがはローレルの巫女。 117 00:08:27,807 --> 00:08:32,679 あの魔法壁なら コボルトを 始末するまで余裕でもちますね。 118 00:08:32,679 --> 00:08:36,149 4体か。 1人1体 同時にやるぞ。 119 00:08:36,149 --> 00:08:42,322 コボルトは下手に しとめ損ねると 奇声を上げて仲間を呼ぶからな。 120 00:08:42,322 --> 00:08:47,327 響… まさか 魔物すら狩ったことがないのか。 121 00:08:47,327 --> 00:08:49,529 大丈夫 いけます。 122 00:08:49,529 --> 00:08:52,198 (コボルトの鳴き声) 123 00:08:52,198 --> 00:08:54,167 はぁっ! 124 00:09:00,774 --> 00:09:03,109 浅い!? もう一度! 125 00:09:03,109 --> 00:09:05,612 タ… タスケテ…。 126 00:09:05,612 --> 00:09:08,281 こ… 言葉を…? 127 00:09:08,281 --> 00:09:11,284 (叫び声) 128 00:09:11,284 --> 00:09:13,286 響! 何してる! 129 00:09:13,286 --> 00:09:15,455 あ…。 130 00:09:15,455 --> 00:09:17,457 マリョク。 ツヨイ。 131 00:09:17,457 --> 00:09:20,293 (ベルダ)まずいぞ! (ウーディ)仲間を呼ばれた! 132 00:09:20,293 --> 00:09:22,595 響は下がってろ! 133 00:09:25,465 --> 00:09:29,969 だめだ…! 魔法壁がもたない! 134 00:09:29,969 --> 00:09:31,971 あ…。 135 00:09:31,971 --> 00:09:36,309 《私が ちゅうちょしたせいで…》 136 00:09:36,309 --> 00:09:40,613 助けて… 勇者様…。 137 00:09:42,982 --> 00:09:45,485 ああ~っ! 138 00:09:47,987 --> 00:09:52,992 私は! この戦争を終わらせる勇者よ! 139 00:09:52,992 --> 00:09:57,497 こんなところで 立ち止まれるもんですか! 140 00:09:57,497 --> 00:09:59,999 (ナバール)いくぞ! 響に続け! 141 00:10:03,503 --> 00:10:08,007 (泣き声) 142 00:10:08,007 --> 00:10:11,010 初めてにしては上出来だよ。 143 00:10:11,010 --> 00:10:15,014 (チヤ)勇者様 救っていただき 感謝いたします。 144 00:10:15,014 --> 00:10:19,185 私はローレルの巫女 チヤと申します。 145 00:10:19,185 --> 00:10:22,856 あの どうか私も パーティーに加えてください! 146 00:10:22,856 --> 00:10:25,191 勇者様の力になりたいんです! 147 00:10:25,191 --> 00:10:28,528 な… 何をむちゃな…。 148 00:10:28,528 --> 00:10:30,530 巫女を連れ回したとあっては➡ 149 00:10:30,530 --> 00:10:33,633 ローレル連邦との間に あつれきが生じます。 150 00:10:38,371 --> 00:10:41,207 (響)なっ…。 (チヤ)こ… この髪を見れば➡ 151 00:10:41,207 --> 00:10:44,711 ローレルの者は リミアに 何かされたと思うでしょう。 152 00:10:44,711 --> 00:10:46,713 マジか…。 153 00:10:46,713 --> 00:10:49,382 なんてことを…。 首が飛ぶかも…。 154 00:10:49,382 --> 00:10:54,220 私も勇者様と共に この戦争を 終わらせるために戦う! 155 00:10:54,220 --> 00:10:57,390 その脅迫は矛盾してるわね…。 156 00:10:57,390 --> 00:10:59,893 せっかく きれいな髪だったのに。 157 00:10:59,893 --> 00:11:02,328 お飾りの巫女ならともかく➡ 158 00:11:02,328 --> 00:11:05,665 戦闘には邪魔なだけだもの。 あら。 159 00:11:05,665 --> 00:11:08,868 じゃあ私も ばっさり切ろうかな。 160 00:11:08,868 --> 00:11:11,204 私もだな。 だめぇっ! 161 00:11:11,204 --> 00:11:15,875 二人とも すごく強いから 切る必要ないよ! 162 00:11:15,875 --> 00:11:18,211 フッフフッ。 ククク…。 163 00:11:18,211 --> 00:11:20,880 お飾りなんて言わないで。 164 00:11:20,880 --> 00:11:23,049 魔法壁 すごかったじゃない。 165 00:11:25,051 --> 00:11:29,055 私に魔法 教えてもらっても いいかな? チヤちゃん。 166 00:11:29,055 --> 00:11:33,059 あ… うんっ! 167 00:11:33,059 --> 00:11:35,228 <響:それから私たちは➡ 168 00:11:35,228 --> 00:11:38,231 魔族との交戦で 次々と戦果を上げ➡ 169 00:11:38,231 --> 00:11:42,535 一度も負けることはなかった。 170 00:11:42,535 --> 00:11:45,038 「それ」に出会うまでは…> 171 00:11:45,038 --> 00:11:48,708 (黒蜘蛛の鳴き声) 172 00:11:48,708 --> 00:11:51,377 なんなの この魔物は…。 173 00:11:51,377 --> 00:11:53,379 (ウーディ)災害の黒蜘蛛です。 174 00:11:53,379 --> 00:11:57,083 人でも物でも 手当たり次第に食い続けます。 175 00:11:57,083 --> 00:11:59,085 (ベルダ)先行隊は もうだめだ。 176 00:11:59,085 --> 00:12:02,855 まさか戦場に向かう途中で 出くわすなんて。 177 00:12:02,855 --> 00:12:06,359 (ナバール)本来なら ただ 通り過ぎるのを待つしかない。 178 00:12:06,359 --> 00:12:08,695 文字どおりの災害だ…。 179 00:12:08,695 --> 00:12:18,371 ♬~ 180 00:12:18,371 --> 00:12:23,042 クソッ… チヤの強化魔法を かけてるってのに! 181 00:12:23,042 --> 00:12:25,011 攻撃も重い! 182 00:12:27,380 --> 00:12:30,049 魔法も効いていません! 183 00:12:30,049 --> 00:12:36,723 いくら硬くとも! 限度ってもんがあるだろう! 184 00:12:36,723 --> 00:12:40,226 やった! 185 00:12:40,226 --> 00:12:43,062 何っ…!? (響)再生した…。 186 00:12:43,062 --> 00:12:45,064 (黒蜘蛛の鳴き声) 187 00:12:45,064 --> 00:12:47,400 響! 188 00:12:47,400 --> 00:12:49,569 ナバール! 189 00:12:52,572 --> 00:12:54,540 放しなさいよっ! 190 00:12:56,909 --> 00:12:58,911 チヤちゃん 回復を! 191 00:12:58,911 --> 00:13:00,813 はい! 私は支援にま…。 192 00:13:00,813 --> 00:13:13,826 ♬~ 193 00:13:13,826 --> 00:13:16,496 まだやれるわ! 来なさいよ! 194 00:13:16,496 --> 00:13:19,799 (鳴き声) 195 00:13:22,502 --> 00:13:25,304 (うめき声) 196 00:13:28,007 --> 00:13:30,009 うう…。 197 00:13:32,178 --> 00:13:38,084 《響:ああ… 私 死ぬのかな…》 198 00:13:43,856 --> 00:13:46,192 くぅ~ん。 ホルン…。 199 00:13:46,192 --> 00:13:48,394 みんなは? うぉふっ。 200 00:13:51,864 --> 00:13:55,868 よかった 無事だったのね。 201 00:13:55,868 --> 00:13:57,870 はぁ…。 202 00:13:57,870 --> 00:14:03,009 《全力で戦って負けるのが こんなに悔しいなんて…》 203 00:14:03,009 --> 00:14:04,977 フッ…。 204 00:14:04,977 --> 00:14:09,816 敗北をありがとう 災害の黒蜘蛛。 205 00:14:09,816 --> 00:14:12,318 次は必ず 勝つね。 206 00:14:14,487 --> 00:14:17,156 <時は少々さかのぼり➡ 207 00:14:17,156 --> 00:14:22,161 音無響が転移する 数日後の昼下がり> 208 00:14:22,161 --> 00:14:26,666 お前 モデルなんだって? 俺たちに小遣いくれない? 209 00:14:26,666 --> 00:14:29,502 (智樹)い… 嫌だよ。 210 00:14:29,502 --> 00:14:32,171 あぁ!? 聞こえねえんだよ! (壁を蹴る音) 211 00:14:32,171 --> 00:14:35,675 《智樹:どうして こんな目に遭うんだ。 212 00:14:35,675 --> 00:14:39,679 僕は何もしてないじゃないか…》 213 00:14:39,679 --> 00:14:44,016 ちょっと! また智樹くんをいじめてるの!? 214 00:14:44,016 --> 00:14:46,686 け~ 情けね~な お前。 215 00:14:46,686 --> 00:14:48,855 僕は…。 216 00:14:48,855 --> 00:14:51,023 いじめられてないっ! 217 00:14:51,023 --> 00:14:55,528 ⚟はかなげな美少年っていいよね。 ⚟けっ! 218 00:14:55,528 --> 00:14:59,532 (ゲーム音) 219 00:14:59,532 --> 00:15:01,534 クソッ なんだよ! 220 00:15:04,637 --> 00:15:07,640 《ゲームすら うまくいかない…。 221 00:15:07,640 --> 00:15:10,977 異世界チート小説か。 222 00:15:10,977 --> 00:15:13,980 チート能力があって➡ 223 00:15:13,980 --> 00:15:18,084 ここじゃないどこかなら 僕だって…》 224 00:15:22,655 --> 00:15:26,826 えっ? 何ここ 夢? 225 00:15:26,826 --> 00:15:30,329 (女神)岩橋智樹 ですね。 誰? 226 00:15:30,329 --> 00:15:32,832 私は異世界の女神。 227 00:15:32,832 --> 00:15:37,170 えっ。 私の守る世界に 魔物があふれかえり➡ 228 00:15:37,170 --> 00:15:40,706 もう私では どうすることもできません。 229 00:15:40,706 --> 00:15:45,211 お願いです。 勇者として 私の世界を救ってください。 230 00:15:45,211 --> 00:15:49,182 勇者…。 心配はいりません。 231 00:15:49,182 --> 00:15:52,351 あなたともう一人 送り込む予定ですし➡ 232 00:15:52,351 --> 00:15:55,521 私からも祝福の力を与えます。 233 00:15:55,521 --> 00:15:57,523 どんな力? 234 00:15:57,523 --> 00:16:02,295 魔獣と戦える体 魔族をりょうがする魔力。 235 00:16:02,295 --> 00:16:07,466 そして 人をとりこにする 「魔眼」のスキル。 236 00:16:07,466 --> 00:16:12,638 空を駆け 疲れを癒やす 「銀靴」も授けましょう。 237 00:16:12,638 --> 00:16:15,975 《すごい… 完全にチートだっ! 238 00:16:15,975 --> 00:16:19,979 でも夢だろうし どうせなら…》 239 00:16:19,979 --> 00:16:22,315 そ… それだけ? 240 00:16:22,315 --> 00:16:25,651 では 少し負担はかかりますが➡ 241 00:16:25,651 --> 00:16:29,155 あなたは夜に限り 死なない体にしましょう。 242 00:16:29,155 --> 00:16:33,659 ただし 月の出ている間だけの能力です。 243 00:16:33,659 --> 00:16:39,665 あと 姿も変えられる かな? 僕の望む姿に…。 244 00:16:39,665 --> 00:16:41,667 もちろんです。 245 00:16:41,667 --> 00:16:45,872 ありがとう 女神様…。 246 00:16:45,872 --> 00:16:49,041 精いっぱい 勇者ってのをやってみるよ。 247 00:16:49,041 --> 00:16:52,612 (女神)頼みましたよ。 248 00:17:03,122 --> 00:17:05,825 ここが 女神の世界。 249 00:17:07,793 --> 00:17:11,464 (リリ)あなたが勇者様でしょうか。 250 00:17:11,464 --> 00:17:15,635 あ… うん。 よかった。 251 00:17:15,635 --> 00:17:18,804 私は リリ・フロント・グリトニア。 252 00:17:18,804 --> 00:17:22,141 グリトニア帝国 第二皇女です。 253 00:17:22,141 --> 00:17:26,145 僕は岩橋… イワハシ・トモキ。 254 00:17:26,145 --> 00:17:29,048 このような場所では 話もできませんから。 255 00:17:31,317 --> 00:17:34,820 まずは私に ついてきてくださいますか? 256 00:17:34,820 --> 00:17:37,023 あ… はい。 257 00:17:38,991 --> 00:17:42,828 (ギネビア)リリ様。 女神のご神託は本当でしたか? 258 00:17:42,828 --> 00:17:48,501 ええ こちらが勇者 イワハシ・トモキ様です。 259 00:17:48,501 --> 00:17:54,674 勇者様 こちらは最高位の騎士 ロイヤルガードのギネビアです。 260 00:17:54,674 --> 00:17:58,344 わあ 女騎士なんて初めて見た! なっ…! 261 00:17:58,344 --> 00:18:01,347 いくら勇者といえども ぶしつけな…。 262 00:18:03,649 --> 00:18:05,818 ごめ…。 あっ! 263 00:18:05,818 --> 00:18:11,123 いえ その そんなに見つめられては…。 264 00:18:11,123 --> 00:18:13,626 困りますっ…。 えっ? 265 00:18:16,295 --> 00:18:18,798 勇者様 魔道具適性の検査や➡ 266 00:18:18,798 --> 00:18:22,301 レベルの測定を行いますので こちらへ。 267 00:18:22,301 --> 00:18:25,805 (智樹)レベル? この世界にはレベルがあるの!? 268 00:18:28,007 --> 00:18:29,976 (智樹)疲れた…。 269 00:18:29,976 --> 00:18:33,479 (リリ)後で従者に 城内を案内させますので➡ 270 00:18:33,479 --> 00:18:35,481 しばらく おくつろぎください。 271 00:18:35,481 --> 00:18:37,984 ふぅ…。 272 00:18:40,319 --> 00:18:42,355 (リリ)それで 結果は? 273 00:18:42,355 --> 00:18:46,359 (医師)おそらく チャームに特化した 魔眼の一種でしょう。 274 00:18:46,359 --> 00:18:50,830 では 私と皇族たちに 無効化の措置を施しなさい。 275 00:18:50,830 --> 00:18:53,100 能力については 決して口外せぬように。 276 00:18:53,100 --> 00:18:56,669 (医師)御意。 277 00:18:56,669 --> 00:19:02,108 (リリ)勇者… あの無邪気さ 気に食わないわ。 278 00:19:02,108 --> 00:19:04,944 リリ? (ドアの開く音) 279 00:19:04,944 --> 00:19:08,114 (ユキナツ)あなたが勇者様!? (智樹)えっ 誰? 280 00:19:08,114 --> 00:19:13,452 こちら 錬金術師のユキナツです。 勇者様とお話ししたいらしく…。 281 00:19:13,452 --> 00:19:16,622 錬金術師といっても 製薬なんかじゃないわよ。 282 00:19:16,622 --> 00:19:20,960 私は フォースプレイヤー ゴーレムの操作や制作にたけてるの! 283 00:19:20,960 --> 00:19:23,963 ゴーレム!? ゴーレムを作れるの!? 284 00:19:23,963 --> 00:19:27,800 どんなタイプ!? 285 00:19:27,800 --> 00:19:31,804 勇者様は 帝国の全魔道具に 適性があるんですって!? 286 00:19:31,804 --> 00:19:36,308 ぜひ語り合いたいから 今夜は私の部屋に…。 287 00:19:36,308 --> 00:19:40,646 ユキナツ! す… すみません つい…。 288 00:19:40,646 --> 00:19:44,350 (リリ)話は また後日にしましょう。 289 00:19:46,819 --> 00:19:49,321 魔眼か…。 290 00:19:53,325 --> 00:19:55,494 ドラゴン!? 291 00:19:55,494 --> 00:19:59,665 (モーラ)おにいちゃん 誰? 僕はトモキ。 292 00:19:59,665 --> 00:20:02,501 一応 勇者だよ。 勇者様!? 293 00:20:02,501 --> 00:20:06,839 私はモーラ。 ドラゴンサマナーだよ。 294 00:20:06,839 --> 00:20:09,008 (智樹)へぇ…? (モーラ)ちょっと。 295 00:20:09,008 --> 00:20:11,010 見た目で判断しないでよね。 296 00:20:11,010 --> 00:20:14,180 テイマークラスの中でも 最高峰なんだから! 297 00:20:14,180 --> 00:20:16,182 そうなんだ。 298 00:20:16,182 --> 00:20:20,352 モーラは家族で城に住んでるの? ううん。 299 00:20:20,352 --> 00:20:22,688 村を魔族に攻撃されて➡ 300 00:20:22,688 --> 00:20:25,524 リリ様に保護されて ここに来たから。 301 00:20:25,524 --> 00:20:29,195 ご… ごめん。 知らなくて…。 302 00:20:29,195 --> 00:20:32,198 いいよ。 そのかわり➡ 303 00:20:32,198 --> 00:20:34,700 私をおにいちゃんのお嫁さんに…。 304 00:20:34,700 --> 00:20:37,036 えっ? あっ… その…。 305 00:20:37,036 --> 00:20:39,538 おにいちゃんが 私の家族になってよ。 306 00:20:39,538 --> 00:20:44,376 か… 家族っていうか な… 仲間? 307 00:20:44,376 --> 00:20:47,179 うん ありがとう。 308 00:20:50,382 --> 00:20:52,718 (リリ)3人とパーティーを? 309 00:20:52,718 --> 00:20:55,888 ゆ… 勇者の仲間になれるなら➡ 310 00:20:55,888 --> 00:20:59,391 彼女たちにとっても 悪い話じゃないだろ…? 311 00:20:59,391 --> 00:21:01,327 そうですね。 312 00:21:01,327 --> 00:21:03,662 ギネビアも ユキナツも モーラも➡ 313 00:21:03,662 --> 00:21:07,333 トモキ様に 好意を抱いてるようですし。 314 00:21:07,333 --> 00:21:09,335 好意…。 315 00:21:09,335 --> 00:21:12,671 《リリ:この様子では まだ魔眼の能力を➡ 316 00:21:12,671 --> 00:21:15,341 制御できていないようね…》 317 00:21:15,341 --> 00:21:20,179 リリは 僕と最初に会ったとき どう思った? 318 00:21:20,179 --> 00:21:25,684 一目見て 私たちを導いてくださる 方だと確信しました。 319 00:21:25,684 --> 00:21:31,023 あなたは勇者として すばらしい方です。 320 00:21:31,023 --> 00:21:34,860 皆が好意を寄せるのは 当然のこと…。 321 00:21:34,860 --> 00:21:38,697 私も喜んで支えとなりましょう。 322 00:21:38,697 --> 00:21:40,699 リリ…。 323 00:21:40,699 --> 00:21:44,703 《智樹:僕… いや 俺が完璧な勇者になれば➡ 324 00:21:44,703 --> 00:21:49,208 魔眼の力なんて ささいな問題になる…》 325 00:21:54,246 --> 00:21:58,417 《リリ:魔族を滅ぼせるなら 何もかも差し出すわ。 326 00:21:58,417 --> 00:22:02,354 最後まで あの気まぐれな 女神を信じ続けた➡ 327 00:22:02,354 --> 00:22:06,158 お母様に殉じるために…》 328 00:22:06,158 --> 00:22:08,861 < ちなみに深澄真の場合…。 329 00:22:08,861 --> 00:22:13,832 黒蜘蛛からの 熱い接吻を受けていた>