1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 <真:街に巣くいし深き闇 お天道様にさらさんと➡ 2 00:00:05,339 --> 00:00:09,343 調査を進めてみたけれど> 3 00:00:09,343 --> 00:00:11,345 (真)えっ? 4 00:00:11,345 --> 00:00:13,514 (アクア)ライムさんとは 明け方に合流予定でしたが➡ 5 00:00:13,514 --> 00:00:15,682 念話もつながりません。 6 00:00:15,682 --> 00:00:20,187 最後に連絡があったのは 学園の再開発予定区辺りです。 7 00:00:20,187 --> 00:00:22,523 (エリス)見敵必殺の 指示もないのに➡ 8 00:00:22,523 --> 00:00:24,524 戦闘は不自然。 9 00:00:24,524 --> 00:00:26,693 普通は逃げる。 ドロン。 10 00:00:26,693 --> 00:00:29,029 確かに 襲撃されても➡ 11 00:00:29,029 --> 00:00:31,865 あっさりやられる腕じゃ ないだろうし…。 12 00:00:31,865 --> 00:00:36,203 (識)もしや ロナに一杯 食わされたのかもしれませんね。 13 00:00:36,203 --> 00:00:41,541 ヤツなら この程度 握手したままやりかねないかと。 14 00:00:41,541 --> 00:00:45,545 とにかく 今はまだ 判断を下せる状況じゃない。 15 00:00:45,545 --> 00:00:47,848 現場に行ってみよう。 16 00:01:01,495 --> 00:01:03,497 (ライム)クソッ。 17 00:01:03,497 --> 00:01:05,666 大事な刀まで。 18 00:01:05,666 --> 00:01:09,336 で ねえちゃんは無事かい。 (エヴァ)ええ。 19 00:01:09,336 --> 00:01:11,505 あなたに言われたくないけど。 20 00:01:11,505 --> 00:01:14,107 うっ… 悪ぃな 巻き込んじまって。 21 00:01:18,345 --> 00:01:21,682 ⦅動くな。 まだ死にたかねえだろ。 22 00:01:21,682 --> 00:01:26,019 そうだね できるだけ 今生を楽しみたいと思ってる。 23 00:01:26,019 --> 00:01:30,524 僕はもう 生まれ直すのも やめたからね。 24 00:01:30,524 --> 00:01:32,526 うっ! 25 00:01:32,526 --> 00:01:37,364 へぇ その刀 なかなかの業物じゃないか。 26 00:01:37,364 --> 00:01:39,700 すごい付与がかかってる。 27 00:01:39,700 --> 00:01:42,202 《だ… 旦那に連絡を…》 28 00:01:42,202 --> 00:01:45,539 悪いけど 念話は封じさせてもらうよ。 29 00:01:45,539 --> 00:01:47,874 えっ!? お楽しみは➡ 30 00:01:47,874 --> 00:01:50,877 なるべく 取っておきたいタイプなものでね。 31 00:01:50,877 --> 00:01:53,547 《せめて 一太刀!》 32 00:01:53,547 --> 00:01:55,549 うっ!? 33 00:01:55,549 --> 00:01:58,051 んっ? ああ ごめん。 34 00:01:58,051 --> 00:02:00,153 ちょっと面倒なことになりそう。 35 00:02:00,153 --> 00:02:02,656 少し荒っぽくいくね。 36 00:02:02,656 --> 00:02:05,158 ぐわっ! 37 00:02:05,158 --> 00:02:07,160 ぐっ…。 まっ➡ 38 00:02:07,160 --> 00:02:09,663 彼らも ソレに興味を持つだろうから➡ 39 00:02:09,663 --> 00:02:13,834 始末されるにしても 余裕はあるさ 頑張って。 40 00:02:13,834 --> 00:02:16,136 ぐうう…。 41 00:02:19,506 --> 00:02:22,676 大丈夫ですか? あ… アンタは? 42 00:02:22,676 --> 00:02:25,345 静かに。 すぐにここから逃げて…。 ⚟誰だ! 43 00:02:25,345 --> 00:02:27,347 ⚟素材が逃げたか? ⚟気をつけろ! 44 00:02:27,347 --> 00:02:30,350 妙な魔剣だ 何者だ?⦆ 45 00:02:30,350 --> 00:02:34,021 あなたを助けようとしたのが 運の尽きね。 46 00:02:34,021 --> 00:02:38,358 まさか連中が ここまであっさりと 私を切るなんて…。 47 00:02:38,358 --> 00:02:40,861 アンタ 学園の司書さんだったな。 48 00:02:40,861 --> 00:02:43,864 たしか名前は エヴァ。 えっ…。 49 00:02:43,864 --> 00:02:46,033 クズノハ様の知り合いだろ? 50 00:02:46,033 --> 00:02:50,037 俺は ライム=ラテ。 クズノハ商会の従業員だ。 51 00:02:50,037 --> 00:02:52,039 顔くらい見知ってるさ。 52 00:02:52,039 --> 00:02:55,542 店員なんてウソね。 用心棒かしら。 53 00:02:55,542 --> 00:02:57,544 似たようなもんだろ。 54 00:02:57,544 --> 00:03:01,148 一応 確認するけど アンタ脱出したいよな? 55 00:03:01,148 --> 00:03:05,819 ここに拠点をつくれる ということは かなりの組織よ。 56 00:03:05,819 --> 00:03:08,321 学園内にも協力者がいる。 57 00:03:08,321 --> 00:03:11,158 一司書にすぎない私にとって➡ 58 00:03:11,158 --> 00:03:14,327 ここから逃げただけじゃ 状況は変わらない。 59 00:03:14,327 --> 00:03:16,329 そりゃごもっともで。 60 00:03:16,329 --> 00:03:18,999 それにあなたは負けた。 圧倒的に。 61 00:03:18,999 --> 00:03:21,835 安心しな ここにヤツはいない。 62 00:03:21,835 --> 00:03:25,505 俺も俺なりに手を尽くしてる。 というと? 63 00:03:25,505 --> 00:03:29,009 ヤツに一太刀入れたとき 印を刻んだ。 64 00:03:29,009 --> 00:03:31,678 現在位置がわかるようにな。 65 00:03:31,678 --> 00:03:35,849 (エヴァ)それを信じるとしても 私の危険は変わらない。 66 00:03:35,849 --> 00:03:38,351 もし助けてくれるなら➡ 67 00:03:38,351 --> 00:03:42,189 学園に巣くっている連中の ほうまで どうにかしてほしいわ。 68 00:03:42,189 --> 00:03:45,859 メリットは? 私はあなたの雇い主➡ 69 00:03:45,859 --> 00:03:49,529 クズノハさんに 有益な情報を提供できる。 70 00:03:49,529 --> 00:03:53,366 そしてもし 組織自体を潰せるというなら➡ 71 00:03:53,366 --> 00:03:56,703 莫大な報酬を約束するわ。 72 00:03:56,703 --> 00:04:00,107 わかった。 カザグルマ。 73 00:04:02,309 --> 00:04:04,644 魔道具なんぞ見慣れてるだろ? 74 00:04:04,644 --> 00:04:07,547 まっ これは うち特製だけどな。 75 00:04:10,650 --> 00:04:14,154 途中で嫌なものを 見ることになるかもしれない。 76 00:04:14,154 --> 00:04:17,657 覚悟はあるよな。 問題ないわ。 77 00:04:22,829 --> 00:04:25,165 うっ! ひでぇ…。 78 00:04:25,165 --> 00:04:29,503 亜人がほとんど… ヒューマンもいるか。 79 00:04:29,503 --> 00:04:33,006 特定の種族だけを 狙ったわけじゃなさそうだな。 80 00:04:33,006 --> 00:04:35,175 (エヴァ)拉致と人体実験…。 81 00:04:35,175 --> 00:04:38,178 こんなにも大規模だったなんて…。 82 00:04:38,178 --> 00:04:40,180 投薬に キメラ実験。 83 00:04:40,180 --> 00:04:43,850 戦闘能力と魔力の上昇が 目的でしょうけど…。 84 00:04:43,850 --> 00:04:49,689 《ライム:旦那に連絡すべきだが 今は念話が使えねえし…》 85 00:04:49,689 --> 00:04:52,359 何を? 楽にしてやるのさ。 86 00:04:52,359 --> 00:04:55,195 胸くそ悪い装置も資料も➡ 87 00:04:55,195 --> 00:04:58,031 跡形もなく ぶっ壊す。 88 00:04:58,031 --> 00:05:02,636 この痕跡 竜の気配を感じます。 えっ? 89 00:05:02,636 --> 00:05:05,639 魔族の線は 薄くなったかもしれません。 90 00:05:05,639 --> 00:05:08,642 ロナと親しい竜は いなかったはずです。 91 00:05:08,642 --> 00:05:10,644 でも 竜ってことは…。 92 00:05:10,644 --> 00:05:14,314 例の御剣… ランサーって可能性もある。 93 00:05:14,314 --> 00:05:17,484 彼らは魔族側だって言ってたし。 94 00:05:17,484 --> 00:05:20,487 ふむ… ならば よい機会です。 95 00:05:20,487 --> 00:05:22,989 我があるじに血を流させたこと➡ 96 00:05:22,989 --> 00:05:26,159 後悔しながら 死んでもらわなくては。 えっ? 97 00:05:26,159 --> 00:05:28,328 フフ… ライムめ。 98 00:05:28,328 --> 00:05:31,832 時に いい仕事をするヤツよ。 識…? 99 00:05:31,832 --> 00:05:35,502 本来ならば 巴殿と澪殿を呼ぶのが流儀。 100 00:05:35,502 --> 00:05:40,173 されど この非常事態下にあっては やむなしと言い訳も立つ。 101 00:05:40,173 --> 00:05:44,177 まさか この私に 機会が回ってこようとは…。 102 00:05:44,177 --> 00:05:48,348 いいねぇ いいよぉ すばらしいじゃないか。 103 00:05:48,348 --> 00:05:53,186 絶望の底は そう浅くないぞ 愚か者どもが…。 104 00:05:53,186 --> 00:05:55,188 旦那! あっ ライム! 105 00:05:55,188 --> 00:05:57,190 なんですとぉ~!? 106 00:05:57,190 --> 00:06:00,293 旦那 ヘマをして 申し訳ございやせん。 107 00:06:00,293 --> 00:06:02,295 いや~ 無事でよかった。 108 00:06:02,295 --> 00:06:04,464 竜とかに出くわさなかった? 109 00:06:04,464 --> 00:06:07,801 竜? 竜は いやせんでしたが…。 110 00:06:07,801 --> 00:06:09,803 《って エヴァさん?》 111 00:06:09,803 --> 00:06:12,472 二人とも 五体満足です。 112 00:06:12,472 --> 00:06:15,141 調査の詳しい報告は 後ほど。 113 00:06:15,141 --> 00:06:17,477 《「どうして エヴァさんがここに?」》 114 00:06:17,477 --> 00:06:20,480 ライム 貴様というヤツは➡ 115 00:06:20,480 --> 00:06:23,817 何故 あと小一時間が待てんのだ…。 116 00:06:23,817 --> 00:06:27,153 へっ? この高ぶりをどうしてくれる~! 117 00:06:27,153 --> 00:06:31,858 識! スイッチ オフ! ほほ笑み! ほほ笑み~! 118 00:06:33,827 --> 00:06:36,162 《「ライムズ・リポート。 119 00:06:36,162 --> 00:06:41,001 ロッツガルド学園再開発地区の調査 中間報告」。 120 00:06:41,001 --> 00:06:44,504 ライムを子ども扱いした男って 何者だ? 121 00:06:44,504 --> 00:06:46,840 組織とは関係ないのか?》 122 00:06:46,840 --> 00:06:51,511 若様 エヴァさんが お話ししたいと。 わかった。 123 00:06:51,511 --> 00:06:54,514 識は ロナさんのところに行って➡ 124 00:06:54,514 --> 00:06:57,851 学園内部の協力者を洗い出すのを 手伝ってもらって。 125 00:06:57,851 --> 00:07:03,456 承りました。 では せいぜい ロナをあおってきましょう。 126 00:07:03,456 --> 00:07:08,128 (エヴァ)話というのは ライムさんにお約束した➡ 127 00:07:08,128 --> 00:07:10,463 情報と報酬についてです。 128 00:07:10,463 --> 00:07:12,465 報酬のほうは➡ 129 00:07:12,465 --> 00:07:15,969 私に迫るであろう脅威が 払拭されてからになりますが➡ 130 00:07:15,969 --> 00:07:18,471 情報は これからお話しします。 131 00:07:18,471 --> 00:07:20,640 《「お聞きしましょう」》 132 00:07:20,640 --> 00:07:25,478 クズノハ先生がお持ちの肖像画に 描かれている方ですが…。 133 00:07:25,478 --> 00:07:28,648 実は 見覚えがあります。 あっ! 134 00:07:28,648 --> 00:07:32,819 クズノハ先生は あのお二方を お捜しのようでしたが。 135 00:07:32,819 --> 00:07:36,823 《「はい。 二人のたどった 足取りを知りたいと」》 136 00:07:36,823 --> 00:07:38,825 やはりそうでしたか。 137 00:07:38,825 --> 00:07:42,996 男性のほうは ある国の要職を務めた貴族➡ 138 00:07:42,996 --> 00:07:46,100 女性のほうは 高位の神官だったと思います。 139 00:07:46,100 --> 00:07:50,837 《貴族と神官? 僕の両親が?》 140 00:07:50,837 --> 00:07:54,341 お二人は 今は亡国となったエリュシオン➡ 141 00:07:54,341 --> 00:07:57,844 その衛星国家である ケリュネオンという小国で➡ 142 00:07:57,844 --> 00:08:00,113 ご夫婦になるはずでした。 143 00:08:00,113 --> 00:08:04,117 しかし 実際には ご結婚 なさることなく国を追われ➡ 144 00:08:04,117 --> 00:08:08,621 消息を絶ったそうです。 《「なぜ国を追われることに」》 145 00:08:08,621 --> 00:08:10,623 詳しいことはわかりません。 146 00:08:10,623 --> 00:08:13,126 ケリュネオンは大侵攻により➡ 147 00:08:13,126 --> 00:08:16,963 ほとんどの記録が 失われてしまったので。 148 00:08:16,963 --> 00:08:21,634 《大侵攻。 10年前に起きた 魔族の侵略戦争だ。 149 00:08:21,634 --> 00:08:24,804 魔族側の圧勝で終わったとか…》 150 00:08:24,804 --> 00:08:28,641 《「どうしてあなたは 二人の ことを ご存じなのですか」》 151 00:08:28,641 --> 00:08:32,479 私は ケリュネオンの出身です。 152 00:08:32,479 --> 00:08:36,149 《「では 大侵攻のときに」》 はい。 153 00:08:36,149 --> 00:08:39,319 でも逃げられたのは 私とルリアだけ。 154 00:08:39,319 --> 00:08:43,156 国を捨てた臆病者という らく印を押され➡ 155 00:08:43,156 --> 00:08:45,658 おめおめと生き残った…。 156 00:08:45,658 --> 00:08:49,829 もはや家名を名乗ることなど 許されない立場です。 157 00:08:49,829 --> 00:08:53,166 今でも どこからか 事情を知った人に➡ 158 00:08:53,166 --> 00:08:57,170 白い目で見られますし 嫌がらせも受けます。 159 00:08:57,170 --> 00:09:00,774 ルリアと二人で 自決することも考えました。 160 00:09:00,774 --> 00:09:02,776 でも だめなんです。 161 00:09:02,776 --> 00:09:06,279 たとえ死んでも らく印は消えない。 162 00:09:06,279 --> 00:09:08,948 だから 取り戻すことにしたんです。 163 00:09:08,948 --> 00:09:12,452 ケリュネオンの国土… いえ せめて➡ 164 00:09:12,452 --> 00:09:15,789 失われた アーンスランド家の領地だけでも。 165 00:09:15,789 --> 00:09:18,958 《そうはいっても たった二人だけじゃ…》 166 00:09:18,958 --> 00:09:24,130 そんな思いに駆られていた頃 あの組織と接触したんです。 167 00:09:24,130 --> 00:09:27,133 《なるほど そういうことか…》 168 00:09:27,133 --> 00:09:30,470 組織は女神に はん意を持つ者の集まりで➡ 169 00:09:30,470 --> 00:09:34,140 さまざまな技術や 知識の共有を行い➡ 170 00:09:34,140 --> 00:09:37,811 実力は非常に高いと思われました。 171 00:09:37,811 --> 00:09:40,647 私は ケリュネオンを取り戻すため➡ 172 00:09:40,647 --> 00:09:43,817 彼らを利用できればと 探っていたのですが…。 173 00:09:43,817 --> 00:09:48,488 《「その途中でライムと遭遇 一緒に捕まってしまった」》 174 00:09:48,488 --> 00:09:50,490 はい。 175 00:09:50,490 --> 00:09:52,492 《「事情はわかりました。 176 00:09:52,492 --> 00:09:56,329 あなたに危険が及ばないよう 最善を尽くします」》 177 00:09:56,329 --> 00:09:59,032 ありがとう ございます…。 178 00:10:02,335 --> 00:10:05,338 《女神に はん意を持つ組織…。 179 00:10:05,338 --> 00:10:09,175 魔族の領地を奪還できるほどの 力があるなら➡ 180 00:10:09,175 --> 00:10:11,878 戦争に介入する可能性も…》 181 00:10:14,681 --> 00:10:16,683 旦那! ヤツです! (ドアの開く音) 182 00:10:16,683 --> 00:10:19,686 あっしを手玉に取りやがったガキが 近づいてます! 183 00:10:19,686 --> 00:10:25,191 うん。 ライムは識を呼んできて。 いえ あっしも…。 184 00:10:25,191 --> 00:10:29,529 え…? 巴 澪 なんで? 185 00:10:29,529 --> 00:10:32,198 (巴)ちと やっかいな相手のようなので。 186 00:10:32,198 --> 00:10:34,367 (澪)ライムは下がってなさいな。 187 00:10:34,367 --> 00:10:37,036 澪ねえさん そりゃあんまりだ。 188 00:10:37,036 --> 00:10:39,706 人には相応の役割がある。 189 00:10:39,706 --> 00:10:42,208 お主がいても邪魔なだけじゃ。 190 00:10:42,208 --> 00:10:47,046 この二人がいてくれるんだ 安心していい。 191 00:10:47,046 --> 00:10:51,217 わかりやした…。 192 00:10:51,217 --> 00:10:53,219 (呼び鈴) 193 00:10:55,221 --> 00:10:57,223 はぁ…。 194 00:10:57,223 --> 00:11:01,327 はじめまして。 僕 冒険者ギルドのマスター。 195 00:11:01,327 --> 00:11:04,831 こちらにお勤めのライムくんに 失礼なことをしてしまったから➡ 196 00:11:04,831 --> 00:11:06,833 謝罪に来たんだ。 197 00:11:06,833 --> 00:11:08,835 (3人)はぁ? 198 00:11:08,835 --> 00:11:12,672 というのは建て前。 でも彼 なかなか強かったよ。 199 00:11:12,672 --> 00:11:14,841 (3人)あ…。 200 00:11:14,841 --> 00:11:19,178 でね ここに来た目的なんだけど。 201 00:11:19,178 --> 00:11:21,848 あっ そうだ。 そこのおねえさん➡ 202 00:11:21,848 --> 00:11:24,517 お茶うけに 果物でも出してくれるかな。 203 00:11:24,517 --> 00:11:27,520 んっ…。 フフフ。 204 00:11:27,520 --> 00:11:30,023 《澪 用意して差し上げて》 205 00:11:30,023 --> 00:11:33,192 わかりました 少々お待ちを。 206 00:11:33,192 --> 00:11:35,194 お茶のお代わりは➡ 207 00:11:35,194 --> 00:11:37,597 違う茶葉があるなら それでお願い。 208 00:11:40,867 --> 00:11:43,870 《「ギルドマスター殿 ご用件を」》 209 00:11:43,870 --> 00:11:47,540 やだな 真くん そんな他人行儀な。 210 00:11:47,540 --> 00:11:50,043 それと 筆談なんて必要ないよ。 211 00:11:50,043 --> 00:11:52,045 僕 ヒューマンじゃないし。 212 00:11:52,045 --> 00:11:54,380 《「おっしゃる意味が わかりませんが」》 213 00:11:54,380 --> 00:11:57,550 アハハッ かわいいなぁ 真くんは。 214 00:11:57,550 --> 00:12:03,323 まさか 女神に情報が露見している かも~ なんて思ってる? 215 00:12:03,323 --> 00:12:08,328 安心していいよ。 女神はまだ 君の現状を把握してない。 216 00:12:08,328 --> 00:12:12,165 まぁ 彼女も いろいろやらかしたからね。 217 00:12:12,165 --> 00:12:14,167 お前… なんだ。 218 00:12:14,167 --> 00:12:17,337 へぇ そんな声なんだ! いいね。 219 00:12:17,337 --> 00:12:21,674 少し幼さを残した男の声 好きだよ。 220 00:12:21,674 --> 00:12:24,677 ふざけないで答えろ。 何者だ。 221 00:12:24,677 --> 00:12:27,680 あっ ごめん まだ名乗ってなかったね。 222 00:12:27,680 --> 00:12:31,851 では 自己紹介を…。 茶番は いいかげんにやめよ ルト。 223 00:12:31,851 --> 00:12:33,853 万色の竜よ。 224 00:12:33,853 --> 00:12:36,856 んっ? えっと コイツ…。 225 00:12:36,856 --> 00:12:39,859 はい。 コヤツは れっきとした上位竜。 226 00:12:39,859 --> 00:12:43,029 それも最上位で 生涯不敗。 227 00:12:43,029 --> 00:12:47,867 万色とは万の色を意味し ルトの別称でもあります。 228 00:12:47,867 --> 00:12:50,203 こんなヤツが…。 229 00:12:50,203 --> 00:12:53,373 《上位竜とは 竜の頂点。 230 00:12:53,373 --> 00:12:55,375 御剣 瀑布➡ 231 00:12:55,375 --> 00:12:58,211 砂々波 紅璃 夜纏の五体が➡ 232 00:12:58,211 --> 00:13:00,813 特に知られてるらしいけど》 233 00:13:00,813 --> 00:13:06,486 (ルト)蜃 口の利き方も忘れるほど 荒野で眠りこけていたのかい? 234 00:13:06,486 --> 00:13:09,489 僕は真くんと話したいんだけど。 235 00:13:09,489 --> 00:13:12,325 ならん。 若をたぶらかすな。 236 00:13:12,325 --> 00:13:17,330 それから… ワシはもう 蜃の名は捨てた。 巴じゃ。 237 00:13:17,330 --> 00:13:19,332 はいはい。 238 00:13:19,332 --> 00:13:21,334 ごめんね 真くん。 239 00:13:21,334 --> 00:13:23,503 たぶらかすだなんて とんでもない。 240 00:13:23,503 --> 00:13:26,506 僕はもっと純粋な。 うっ!? 241 00:13:26,506 --> 00:13:30,009 貴様 ずいぶんと変わったのう。 242 00:13:30,009 --> 00:13:32,845 そもそも いったい いつから男になった。 243 00:13:32,845 --> 00:13:34,847 へっ? 244 00:13:34,847 --> 00:13:36,849 300年くらい前かな。 245 00:13:36,849 --> 00:13:40,520 ずっと女をやってきて いいかげん飽きたんだよね。 246 00:13:40,520 --> 00:13:42,689 《飽きる? 性別に?》 247 00:13:42,689 --> 00:13:46,693 あるとき 男性と 関係を持つ機会があってさ。 248 00:13:46,693 --> 00:13:49,362 そのときの心の充足たるや➡ 249 00:13:49,362 --> 00:13:53,199 味わったこともない多幸感が 湧き上がってきてね! 250 00:13:53,199 --> 00:13:56,703 究極の友情の果て 至高の愛! 251 00:13:56,703 --> 00:13:58,705 ほぁ~…。 252 00:13:58,705 --> 00:14:00,807 真くんは ネンネだろう? 253 00:14:00,807 --> 00:14:04,143 大丈夫 僕は そういうのも大好きだ。 254 00:14:04,143 --> 00:14:06,479 男女どちらの体でも➡ 255 00:14:06,479 --> 00:14:09,816 一日で 君をとりこにできる自信がある。 256 00:14:09,816 --> 00:14:12,318 断る! フフッ…。 257 00:14:12,318 --> 00:14:14,654 なんの騒ぎですの? 258 00:14:14,654 --> 00:14:18,825 んっ? 真くんを口説いてただけ。 くどっ…。 259 00:14:18,825 --> 00:14:20,827 だって彼 フリーでしょ? 260 00:14:20,827 --> 00:14:23,663 僕が名乗り出ても問題ないよね。 261 00:14:23,663 --> 00:14:26,165 巴さん…。 262 00:14:26,165 --> 00:14:30,336 これは竜みたいですけど やって問題ありませんわよね。 263 00:14:30,336 --> 00:14:33,506 当然よ 骨も残さぬ。 264 00:14:33,506 --> 00:14:37,844 ルト 遺言があるなら 後日 墓標に刻んでやろう。 265 00:14:37,844 --> 00:14:41,514 いいえ 上位竜の肉も おいしいかも。 266 00:14:41,514 --> 00:14:45,017 余さず 全身 有効活用して差し上げます。 267 00:14:45,017 --> 00:14:47,019 かつてない脅威だ。 268 00:14:47,019 --> 00:14:49,689 僕も全力で協力するから。 269 00:14:49,689 --> 00:14:51,691 ちょ… ちょっと待ちなよ。 270 00:14:51,691 --> 00:14:53,693 今日は戦いに来たんじゃない。 271 00:14:53,693 --> 00:14:55,695 ホントに話…。 272 00:14:55,695 --> 00:14:59,031 そう 冒険者ギルドのこととか 話しておきたくて! 273 00:14:59,031 --> 00:15:02,034 ギルドのこと? 若! 若様! 274 00:15:04,470 --> 00:15:06,806 (ロナ)わかったわ。 協力はするけど➡ 275 00:15:06,806 --> 00:15:09,809 調査の手段は私に任せてもらう。 276 00:15:09,809 --> 00:15:12,311 やり口に文句はなしよ。 277 00:15:12,311 --> 00:15:16,315 フン… 相変わらず げすなことだ。 278 00:15:16,315 --> 00:15:23,322 クズノハ… ひとまず組織の件で 戦力の一端を見せてもらうわ。 279 00:15:23,322 --> 00:15:28,161 私の本来の目的は もう済んでるわけだし。 280 00:15:28,161 --> 00:15:34,500 (ルト)まず 僕は正真正銘 冒険者ギルドのマスターだよ。 281 00:15:34,500 --> 00:15:38,004 というか 僕がギルドを創設したんだ。 282 00:15:38,004 --> 00:15:41,007 1000年くらい前にね。 ええっ。 なんと。 283 00:15:41,007 --> 00:15:46,345 真くんと同じ異世界人… 僕の最初の旦那様なんだけど➡ 284 00:15:46,345 --> 00:15:48,681 彼に概念を教わってね。 285 00:15:48,681 --> 00:15:53,186 僕が女神に提案して 責任者になったんだ。 286 00:15:53,186 --> 00:15:55,855 《やっぱり この世界に来たのは➡ 287 00:15:55,855 --> 00:15:59,025 僕と勇者二人が 最初じゃなかったのか…》 288 00:15:59,025 --> 00:16:03,462 当時は僕も精力的に ギルドの仕組みを考えていて➡ 289 00:16:03,462 --> 00:16:06,966 楽しみながら 制度を組んでいったんだ。 290 00:16:06,966 --> 00:16:09,468 ギルドは世界中に存在して➡ 291 00:16:09,468 --> 00:16:13,639 コミュニティーの問題解決に 一定の役割を果たす。 292 00:16:13,639 --> 00:16:17,143 所属者には レベル表示などの機能を備えた➡ 293 00:16:17,143 --> 00:16:19,479 ギルド証を与えてるんだけど。 294 00:16:19,479 --> 00:16:21,647 不思議だと思わない? 295 00:16:21,647 --> 00:16:25,151 高性能のギルドカードに レベルなんて言葉。 296 00:16:25,151 --> 00:16:27,987 それって 真くんの世界の➡ 297 00:16:27,987 --> 00:16:32,491 ゲームの中に登場する概念だろ? え…! 298 00:16:32,491 --> 00:16:35,495 この世界では完全に規格外。 299 00:16:35,495 --> 00:16:37,496 まるで木造建築の中に➡ 300 00:16:37,496 --> 00:16:40,833 高層ビルが立っているような 状況なのに➡ 301 00:16:40,833 --> 00:16:46,505 冒険者ギルドなんて言葉一つで 異世界人でさえ納得してる。 302 00:16:46,505 --> 00:16:48,674 確かに…。 303 00:16:48,674 --> 00:16:52,011 お主は なぜ そのような制度を作ったんじゃ。 304 00:16:52,011 --> 00:16:54,847 世界のバランスを保つためさ。 305 00:16:54,847 --> 00:16:58,851 ずっと昔から ヒューマンは女神のちょう愛を受け➡ 306 00:16:58,851 --> 00:17:03,122 増えるわ おごるわ…。 そのけん制の一つだよ。 307 00:17:03,122 --> 00:17:07,960 けん制… ギルドはヒューマンの成長を 促すんじゃないのか。 308 00:17:07,960 --> 00:17:11,130 それは 「木を見て森を…」ってやつだよ。 309 00:17:11,130 --> 00:17:16,302 ギルドで レベルやランクが設定されると みんな上を目指したがるんだ。 310 00:17:16,302 --> 00:17:21,140 レベルに伴って 成長速度が 上がるようにもしたしね。 311 00:17:21,140 --> 00:17:24,477 数字に表れると やる気も出る。 312 00:17:24,477 --> 00:17:28,981 ギルドに所属することで 誰もが功名心をあおられ➡ 313 00:17:28,981 --> 00:17:31,817 出世を望み そして…。 314 00:17:31,817 --> 00:17:35,488 すぎた欲は身を滅ぼす。 (指を鳴らす音) 315 00:17:35,488 --> 00:17:40,493 ヒューマンが自動的に間引かれていく ってわけさ。 316 00:17:40,493 --> 00:17:42,495 間引かれる…。 317 00:17:42,495 --> 00:17:45,498 それで世界のバランスを 保っておるのか? 318 00:17:45,498 --> 00:17:47,500 手段の一つだね。 319 00:17:47,500 --> 00:17:50,169 女神の振る舞いに 不満を持つものは➡ 320 00:17:50,169 --> 00:17:52,672 結構いろんなとこにいるんだよ。 321 00:17:52,672 --> 00:17:56,676 怪しげな組織だけじゃなくてね。 322 00:17:56,676 --> 00:18:01,948 ちなみに ギルドにおける 最高レベルは 65,535。 323 00:18:01,948 --> 00:18:05,618 ロマンがどうとかって 旦那が熱弁してたから➡ 324 00:18:05,618 --> 00:18:07,620 そう設定したんだ。 325 00:18:07,620 --> 00:18:13,793 《ロマンって… 16ビットの最高値 昔のゲームによくある数字じゃ…》 326 00:18:13,793 --> 00:18:15,962 んっ? ルト! 327 00:18:15,962 --> 00:18:19,131 なんだい? 僕とも契約したくなった? 328 00:18:19,131 --> 00:18:21,133 うれしいなぁ。 329 00:18:21,133 --> 00:18:23,302 なんでもしてあげるから ベッドでは遠慮なく…。 330 00:18:23,302 --> 00:18:25,304 違う! お前の旦那! 331 00:18:25,304 --> 00:18:29,141 1000年前の人間に なんでゲームの知識があるんだよ! 332 00:18:29,141 --> 00:18:31,978 ああ 説明してもいいけど。 333 00:18:31,978 --> 00:18:33,980 ちゃんと最後まで聞いてよ? 334 00:18:33,980 --> 00:18:37,984 もし みんな脱落したら 真くんを襲うからね? 335 00:18:37,984 --> 00:18:40,653 約束だよ? 《んな…。 336 00:18:40,653 --> 00:18:44,490 でもうちには 澪という直感の天才が…。 337 00:18:44,490 --> 00:18:47,827 すでに一人脱落!》 338 00:18:47,827 --> 00:18:49,829 メーガー! 339 00:18:49,829 --> 00:18:52,665 (ルト)だから 時間遡行によるタイムパラドックスは➡ 340 00:18:52,665 --> 00:18:56,669 発生時のエネルギー規模から 非常に大きな問題だけど➡ 341 00:18:56,669 --> 00:18:59,672 起こりうる可能性は 限りなく低い。 342 00:18:59,672 --> 00:19:02,775 以上の理由で この世界の時間経過と➡ 343 00:19:02,775 --> 00:19:05,444 真くんのいた世界の時間経過は➡ 344 00:19:05,444 --> 00:19:08,614 まったく異なる管理下にあるのさ。 345 00:19:08,614 --> 00:19:11,283 あ~… ハッ。 346 00:19:11,283 --> 00:19:15,621 それで 僕が元の世界に 戻ろうと考えた場合➡ 347 00:19:15,621 --> 00:19:17,790 成功する可能性は? 348 00:19:17,790 --> 00:19:20,793 説明… わかってないんだね。 349 00:19:20,793 --> 00:19:22,962 若 ワシも正直➡ 350 00:19:22,962 --> 00:19:26,632 全部は理解できませんでした。 がっ…。 351 00:19:26,632 --> 00:19:30,636 えっと 元の世界に戻れる可能性だっけ。 352 00:19:30,636 --> 00:19:35,307 その答えは… 限りなく不可能に近い 可能だね。 353 00:19:35,307 --> 00:19:37,309 どういう意味だ? 354 00:19:37,309 --> 00:19:41,647 今の真くんの魔力総量なら 転移自体は ほぼ成功する。 355 00:19:41,647 --> 00:19:45,317 でも 行き先のランダム性が 高すぎるんだ。 356 00:19:45,317 --> 00:19:50,489 楽観的に考えても 何千万分の1の 確率になるだろうね。 357 00:19:50,489 --> 00:19:54,160 《識も 同じようなこと言ってたな》 358 00:19:54,160 --> 00:19:57,997 今はとにかく いろいろ見て回るといいよ。 359 00:19:57,997 --> 00:20:02,835 さて 挨拶も済んだし そろそろ おいとましようかな。 360 00:20:02,835 --> 00:20:07,840 送ろう。 お主を一人にすると 何をしでかすか わからん。 361 00:20:07,840 --> 00:20:10,676 あらら ずいぶんと信用ないんだな。 362 00:20:10,676 --> 00:20:14,847 じゃあまたね 真くん。 363 00:20:14,847 --> 00:20:20,052 《「故郷は 遠きにありて 思ふもの」 か…》 364 00:20:23,856 --> 00:20:25,858 フッ。 365 00:20:31,030 --> 00:20:33,866 で 僕に聞きたいことは何? 366 00:20:33,866 --> 00:20:36,202 やはり気付いておったか。 367 00:20:36,202 --> 00:20:40,706 当たり前。 何が全部は 理解できませんでした だよ。 368 00:20:40,706 --> 00:20:42,708 全部わかってたくせに。 369 00:20:44,877 --> 00:20:48,380 若の世界 原初の世界から来た人間は➡ 370 00:20:48,380 --> 00:20:51,717 やはり 100年ほどで死ぬのか? 371 00:20:51,717 --> 00:20:55,888 ああ むしろ 100年生きるほうが珍しい。 372 00:20:55,888 --> 00:21:00,326 そうか… 短いな。 本当に短い。 373 00:21:00,326 --> 00:21:02,495 こればかりは しかたないよ。 374 00:21:02,495 --> 00:21:04,497 慣れるしかない。 375 00:21:04,497 --> 00:21:08,000 今のワシにとって 若はすべてじゃ…。 376 00:21:08,000 --> 00:21:10,669 このきらめいて見える世界も➡ 377 00:21:10,669 --> 00:21:14,507 若が死ねば 色あせてしまうじゃろう。 378 00:21:14,507 --> 00:21:20,012 確かに 彼ほど そばで見ていたい 異世界人は なかなかいないね。 379 00:21:20,012 --> 00:21:22,848 人をあやめる 心痛を持たないのに➡ 380 00:21:22,848 --> 00:21:26,519 身内が傷つくことに 何より心痛を感じる。 381 00:21:26,519 --> 00:21:28,854 ひどく不透明で曖昧で➡ 382 00:21:28,854 --> 00:21:31,690 思考も判断も凡人のそれなのに➡ 383 00:21:31,690 --> 00:21:34,593 凡夫とは違う道を 進もうとしている。 384 00:21:36,695 --> 00:21:39,365 若は… どうされると思う。 385 00:21:39,365 --> 00:21:42,034 帰郷のために動かれるだろうか。 386 00:21:42,034 --> 00:21:44,036 わからないね。 387 00:21:44,036 --> 00:21:46,038 お前たちを見捨てられない➡ 388 00:21:46,038 --> 00:21:48,207 甘い人物だとは思うけど…。 389 00:21:48,207 --> 00:21:50,876 きっかけ一つで彼は化けるよ。 390 00:21:50,876 --> 00:21:53,045 ん… きっかけ? 391 00:21:53,045 --> 00:21:57,550 他の二人の勇者は すでに原初の世界と決別して➡ 392 00:21:57,550 --> 00:21:59,885 己の道を定めつつある。 393 00:21:59,885 --> 00:22:02,321 真くんも なんらかのきっかけで➡ 394 00:22:02,321 --> 00:22:05,658 第三の選択を 手にするかもしれない。 395 00:22:05,658 --> 00:22:09,328 帰る 帰らない 以外の選択肢をね。 396 00:22:09,328 --> 00:22:12,832 帰る 帰らない以外に 何があるというのじゃ。 397 00:22:15,834 --> 00:22:18,170 行き来するだよ。 398 00:22:18,170 --> 00:22:20,506 自在に世界を転移する➡ 399 00:22:20,506 --> 00:22:24,009 いわば超人とでもいう存在だね。 400 00:22:24,009 --> 00:22:27,179 それを どんなきっかけが 覚醒させるのか➡ 401 00:22:27,179 --> 00:22:30,683 僕は楽しみにしているよ。 402 00:22:30,683 --> 00:22:33,352 きっかけか…。 403 00:22:33,352 --> 00:22:37,189 《ただ若がいなくなってしまう だけの未来を➡ 404 00:22:37,189 --> 00:22:41,861 それで回避できるかも しれぬのなら ワシは…》 405 00:22:41,861 --> 00:22:47,032 巴さん あの変態は ちゃんと帰ったようですね。 406 00:22:47,032 --> 00:22:49,702 澪 その格好でここまで? 407 00:22:49,702 --> 00:22:51,870 ええ 悪いですか? 408 00:22:51,870 --> 00:22:56,876 夜とはいえ 感心せんな。 若にまで変なうわさが立つぞ。 409 00:22:56,876 --> 00:22:58,878 見た者には速やかに➡ 410 00:22:58,878 --> 00:23:01,146 忘れてもらえば いいのです。 411 00:23:01,146 --> 00:23:04,316 そんなことで 若様の 愛を脱ぎ捨てるなんて➡ 412 00:23:04,316 --> 00:23:06,318 とんでもないですわ。 413 00:23:06,318 --> 00:23:09,321 困ったヤツじゃの フフ…。 414 00:23:09,321 --> 00:23:11,991 それはお互いさまです 巴さん。 415 00:23:11,991 --> 00:23:13,993 たとえあなたでも➡ 416 00:23:13,993 --> 00:23:17,496 もし血迷って 若様に何かするようなら➡ 417 00:23:17,496 --> 00:23:20,499 私は…。 418 00:23:20,499 --> 00:23:22,835 そんなことはありえんよ。 419 00:23:22,835 --> 00:23:25,671 だが もし ワシが血迷うたら…。 420 00:23:25,671 --> 00:23:27,673 そのときは ひっぱたいて➡ 421 00:23:27,673 --> 00:23:29,842 正気に戻してくれ。 422 00:23:29,842 --> 00:23:33,012 ええ 遠慮なく やらせてもらいます。 423 00:23:33,012 --> 00:23:35,014 フッ…。 424 00:23:35,014 --> 00:23:42,521 ♬~