1 00:00:02,002 --> 00:00:04,505 <真:幕が上がりし闘技大会。 2 00:00:04,505 --> 00:00:07,007 一回戦は ダエナとユーノ。 3 00:00:07,007 --> 00:00:09,009 貴族の卑劣な策により➡ 4 00:00:09,009 --> 00:00:13,313 教え子同士の同門対決と 相成った> 5 00:00:15,682 --> 00:00:17,851 (ダエナ)ふっ! ああっ! (ユーノ)う~っ! 6 00:00:17,851 --> 00:00:20,187 < さりとて互いに手は抜けず。 7 00:00:20,187 --> 00:00:23,891 勝負はいつも無情なり> 8 00:00:25,859 --> 00:00:28,028 勝者 ダエナ=セブルス! 9 00:00:28,028 --> 00:00:31,031 (拍手と歓声) 10 00:02:11,331 --> 00:02:14,835 次の試合は今大会の最高レベル! 11 00:02:14,835 --> 00:02:17,671 両者とも レベル97です! 12 00:02:17,671 --> 00:02:20,674 まずは ジン=ロアン! 13 00:02:20,674 --> 00:02:23,677 対するは ミスラ=カズパー! 14 00:02:23,677 --> 00:02:29,516 今大会では 数名がレベル90オーバーを達成。 15 00:02:29,516 --> 00:02:32,019 他の生徒との均衡を図るため➡ 16 00:02:32,019 --> 00:02:35,355 彼らは木剣を用いての 戦いとなります。 17 00:02:35,355 --> 00:02:37,858 《真:よく言うよ。 僕の生徒に対する➡ 18 00:02:37,858 --> 00:02:39,860 嫌がらせのくせに…》 19 00:02:39,860 --> 00:02:43,530 試合時間は10分間。 安全性の観点から➡ 20 00:02:43,530 --> 00:02:47,034 生徒のダメージは あちらのドールが肩代わりします。 21 00:02:47,034 --> 00:02:49,870 (巴)あれがドールですか? (真)うん。 22 00:02:49,870 --> 00:02:52,539 生徒たちは ダメージを受けない代わりに➡ 23 00:02:52,539 --> 00:02:55,876 あれが1体でも倒れたら 試合終了ってわけ。 24 00:02:55,876 --> 00:03:01,481 オーバーキルに備えて 1人につき3体 用意されてるみたい。 25 00:03:01,481 --> 00:03:03,984 (澪)3体じゃ足りませんわ。 26 00:03:03,984 --> 00:03:05,986 (巴/真)ん…。 27 00:03:05,986 --> 00:03:10,490 戦士部門の試合で使えるのは 自己支援系統の術のみ。 28 00:03:10,490 --> 00:03:14,494 攻撃術と回復術の使用は 禁止となります。 29 00:03:14,494 --> 00:03:17,664 それでは! 30 00:03:17,664 --> 00:03:19,666 試合開始! (試合開始の鐘の音) 31 00:03:19,666 --> 00:03:21,668 (ジン)はっ! (ミスラ)うっ。 32 00:03:21,668 --> 00:03:24,171 一気にいく! 悪く思うな! 33 00:03:24,171 --> 00:03:28,341 ああ 手は抜くなよ! 34 00:03:28,341 --> 00:03:32,345 なんだよ デカいの! 守って ばかりだぞ! もっと攻めろ! 35 00:03:32,345 --> 00:03:36,349 ふむ ミスラは体さばきや 距離の取り方がうまい。 36 00:03:36,349 --> 00:03:39,352 相手の気勢を うまくそいでおりますな。 37 00:03:39,352 --> 00:03:42,522 うん。 それでも攻撃を続けられるのは➡ 38 00:03:42,522 --> 00:03:45,525 ジンだからだよ。 39 00:03:45,525 --> 00:03:48,695 これは判定で ジンの勝ちかなぁ。 40 00:03:48,695 --> 00:03:50,697 (試合終了の鐘の音) 41 00:03:50,697 --> 00:03:54,367 くっ…。 ふぅ…。 42 00:03:54,367 --> 00:03:56,536 勝者 ジン=ロアン! 43 00:03:56,536 --> 00:03:58,705 (拍手) 44 00:03:58,705 --> 00:04:03,310 さすがは若の教え子 なかなかレベルの高い試合でしたな。 45 00:04:03,310 --> 00:04:06,313 勝負としては ミスラの勝ちですわね。 46 00:04:06,313 --> 00:04:09,816 試合に勝って勝負に負けるか…。 47 00:04:09,816 --> 00:04:14,488 あっ ジンのヤツ わかりやすい顔してる。 48 00:04:14,488 --> 00:04:17,491 はじめ! (試合開始の鐘の音) 49 00:04:17,491 --> 00:04:20,327 女神よ お力をお貸しください! 精霊様 お聞き届けください! 50 00:04:20,327 --> 00:04:22,496 我望むは 赤き破壊の奇跡。 そのお力をもって疾き氷の矢を…。 51 00:04:22,496 --> 00:04:24,498 炎塊の大槍となりて…。 私が望みますは…。 52 00:04:24,498 --> 00:04:26,500 どひゃ! ひゃあ! 53 00:04:26,500 --> 00:04:29,669 術師部門はひどいねぇ…。 54 00:04:29,669 --> 00:04:32,672 若の生徒以外は お粗末ですなぁ。 55 00:04:32,672 --> 00:04:36,843 オークの子どものほうがマシですわ。 56 00:04:36,843 --> 00:04:40,180 本人たちは至って真剣みたいだ。 57 00:04:40,180 --> 00:04:43,517 周りのお客さんは大喜びだし…。 いけ~! そこだ~! 58 00:04:43,517 --> 00:04:45,852 ふぅ…。 59 00:04:45,852 --> 00:04:49,523 《続いては アベリア 対 シフ。 60 00:04:49,523 --> 00:04:53,360 夏休み前までは レベルもきっ抗してたけど…》 61 00:04:53,360 --> 00:04:55,362 (試合開始の鐘の音) 62 00:04:55,362 --> 00:04:57,364 (シフ)アズ カフラ スヴェン! 63 00:04:57,364 --> 00:04:59,366 ⚟突進!? ⚟術師だろ!? 64 00:04:59,366 --> 00:05:01,801 (アベリア)フラガ アンクシャ メイビス サタージャ! 65 00:05:01,801 --> 00:05:05,972 《速い。 回避と同時に 詠唱を終わらせてる》 66 00:05:05,972 --> 00:05:07,974 うっ…! 67 00:05:07,974 --> 00:05:11,978 あの動き アローの追尾を予想してましたわね。 68 00:05:11,978 --> 00:05:15,315 うっ!? しまった! 69 00:05:15,315 --> 00:05:18,485 追尾をそらされることまで 予測しておったか。 70 00:05:18,485 --> 00:05:20,487 くっ…。 71 00:05:20,487 --> 00:05:23,990 土精霊よ 捕縛を叶えて。 72 00:05:23,990 --> 00:05:25,992 あっ! 73 00:05:25,992 --> 00:05:29,663 おお~! なんだ!? あんな魔法 見たことないぞ! 74 00:05:29,663 --> 00:05:32,165 土の精霊魔術か…。 75 00:05:32,165 --> 00:05:35,168 くっ… うっ…。 76 00:05:35,168 --> 00:05:37,170 あっ! 77 00:05:39,172 --> 00:05:41,174 降参です。 78 00:05:41,174 --> 00:05:44,844 勝者 シフ=レンブラント! (試合終了の鐘の音) 79 00:05:44,844 --> 00:05:47,681 さて 実戦ではどうなるか。 80 00:05:47,681 --> 00:05:52,519 《この分だと 術師部門は シフの優勝かな》 81 00:05:52,519 --> 00:05:55,522 まったく 実に不愉快ですな。 82 00:05:55,522 --> 00:05:58,858 勝者は悪名高いレンブラントの娘です。 83 00:05:58,858 --> 00:06:00,961 どうせ金に物を言わせて➡ 84 00:06:00,961 --> 00:06:04,130 高価な魔道具でも 手に入れたのでしょう。 85 00:06:04,130 --> 00:06:06,800 (リリ)おやめなさい 見苦しい。 (ルト)んっ? 86 00:06:06,800 --> 00:06:09,135 こ… これはリリ皇女。 87 00:06:09,135 --> 00:06:12,806 (リリ)彼らの戦いは 実にすばらしいものでした。 88 00:06:12,806 --> 00:06:14,808 現状の戦法に満足せず➡ 89 00:06:14,808 --> 00:06:18,144 新しい手法を試そうとする姿勢は 見事です。 90 00:06:18,144 --> 00:06:23,316 しかし あのような下劣な戦い とても軍人や騎士の在り方とは…。 91 00:06:23,316 --> 00:06:26,653 (リリ)では 我が国の勇者様はどうなのです。 92 00:06:26,653 --> 00:06:29,489 機動力を生かして 空から魔族を打ち払う➡ 93 00:06:29,489 --> 00:06:32,158 彼の戦いも下劣ですか? 94 00:06:32,158 --> 00:06:35,161 (2人)あ…。 (オーガス)余が思うところも同じだ。 95 00:06:35,161 --> 00:06:38,832 伝統や格式で戦場の被害は減らぬ。 96 00:06:38,832 --> 00:06:41,001 領土は守れぬ。 97 00:06:41,001 --> 00:06:44,504 貴様らの発言は 勇者様への侮辱とも取れる➡ 98 00:06:44,504 --> 00:06:48,174 実に不愉快な言葉だ。 99 00:06:48,174 --> 00:06:51,845 私も 彼らの戦いには驚嘆しました。 100 00:06:51,845 --> 00:06:54,514 女神様の祝福まで得たなら➡ 101 00:06:54,514 --> 00:06:57,851 すばらしい戦いぶりを 見せてくれるでしょう。 102 00:06:57,851 --> 00:07:01,454 次の試合も実に楽しみですねぇ。 103 00:07:01,454 --> 00:07:04,624 《術師部門の二回戦。 104 00:07:04,624 --> 00:07:09,796 勝ち上がったシフとイズモの戦いは…》 105 00:07:09,796 --> 00:07:13,300 くっ。 また精霊術か…! 106 00:07:13,300 --> 00:07:16,803 くっ ガルズロア! 107 00:07:19,806 --> 00:07:21,808 なっ…!? 108 00:07:21,808 --> 00:07:24,311 (シフ)フラムスヴェン! 109 00:07:24,311 --> 00:07:26,313 くっ…! 110 00:07:30,317 --> 00:07:32,986 《これは勝負あったかな…》 111 00:07:32,986 --> 00:07:34,988 ああ~。 フフ。 112 00:07:37,157 --> 00:07:40,660 《戦士部門の二回戦は ジン 対 ダエナ》 113 00:07:40,660 --> 00:07:43,863 ふっ! だぁ!? あっ! 114 00:07:46,666 --> 00:07:49,669 勝者! ジン=ロアン! (大歓声) 115 00:07:49,669 --> 00:07:53,673 《攻撃の間だけ 強化魔法を使ってるのか。 116 00:07:53,673 --> 00:07:56,376 もはや変態的なセンスだよ》 117 00:07:58,845 --> 00:08:00,947 《シフの相手は上級生。 118 00:08:00,947 --> 00:08:04,784 リミアの宮廷仕えに内定した 実力者らしいけど…》 119 00:08:04,784 --> 00:08:09,289 女神よ! 我が望むは 碧くも見えざる刃の嵐! 120 00:08:09,289 --> 00:08:11,591 へ…? うっ わっ…! 121 00:08:13,793 --> 00:08:16,463 審判? 122 00:08:16,463 --> 00:08:19,632 はぁ…。 123 00:08:19,632 --> 00:08:22,135 アズ フラガ スヴェニア。 くそぉ~っ! 124 00:08:22,135 --> 00:08:25,305 (爆発音) 125 00:08:25,305 --> 00:08:29,309 勝者 シフ=レンブラント! (大歓声) 126 00:08:29,309 --> 00:08:31,311 お見事。 127 00:08:31,311 --> 00:08:34,481 彼 明日は ホープレイズのチームみたいだから➡ 128 00:08:34,481 --> 00:08:36,816 ちょっと脅かしちゃいました。 129 00:08:36,816 --> 00:08:38,818 ちょっとじゃねえだろ。 130 00:08:38,818 --> 00:08:41,654 さすがのシフも このトーナメントにはお怒りか? 131 00:08:41,654 --> 00:08:44,157 ご想像にお任せします。 132 00:08:44,157 --> 00:08:47,160 ジン わかってると思うけど…。 133 00:08:47,160 --> 00:08:50,063 ああ もちろんだ。 134 00:08:52,832 --> 00:08:55,835 先生 見ていてください。 135 00:09:02,108 --> 00:09:04,110 ん…。 136 00:09:04,110 --> 00:09:06,279 (イルムガンド)格式ある場所には➡ 137 00:09:06,279 --> 00:09:09,115 必ずこの装備で出向くのが しきたりでね。 138 00:09:09,115 --> 00:09:12,952 文句を言うつもりはない。 いい試合にしよう。 139 00:09:12,952 --> 00:09:18,792 フンッ クズノハの講義を受けたのが 不運だったと思え。 140 00:09:18,792 --> 00:09:20,794 それでは! 141 00:09:20,794 --> 00:09:23,463 イルムガンド=ホープレイズ 対 ジン=ロアン! 142 00:09:23,463 --> 00:09:27,634 戦士部門決勝戦 試合開始! 143 00:09:27,634 --> 00:09:30,036 うおぉ~っ! 144 00:09:32,972 --> 00:09:35,141 うっ…! 145 00:09:35,141 --> 00:09:37,310 ふ…。 くっ…。 146 00:09:37,310 --> 00:09:39,312 我が身を流れる尊き血➡ 147 00:09:39,312 --> 00:09:42,649 目覚め応えよ 青き力となって! 148 00:09:42,649 --> 00:09:46,152 うおぉ~っ! ふっ! 149 00:09:46,152 --> 00:09:50,657 ああ…!? ぐっ! 150 00:09:50,657 --> 00:09:52,659 しっ 審判! 151 00:09:52,659 --> 00:09:54,661 ハッ…。 152 00:09:54,661 --> 00:09:57,664 ジン=ロアン 待ちの姿勢ばかり 見受けられます。 153 00:09:57,664 --> 00:09:59,833 積極的に攻めるように。 154 00:09:59,833 --> 00:10:02,135 わかりました。 155 00:10:04,170 --> 00:10:08,007 貴様! こんなことをして 許されるとでも!? うっ!? 156 00:10:08,007 --> 00:10:12,846 がぁ…! うぁ…。 157 00:10:12,846 --> 00:10:15,348 あっ! くっ! 158 00:10:15,348 --> 00:10:17,350 がぁっ! 159 00:10:21,354 --> 00:10:23,356 ふっ! がぁ…! 160 00:10:28,361 --> 00:10:32,365 しょ… 勝者 ジン=ロアン。 161 00:10:38,538 --> 00:10:41,374 《うん さすがはジンだ。 162 00:10:41,374 --> 00:10:47,881 装備で負けてても レベルとセンスの差が大きすぎたね》 163 00:10:47,881 --> 00:10:50,216 まだだ…! (叩く音) 164 00:10:50,216 --> 00:10:54,220 まだ 団体戦がある…! 165 00:10:54,220 --> 00:11:00,226 アイツは アイツだけは… 殺してやる! 166 00:11:02,162 --> 00:11:05,832 いよいよ 両部門の優勝者が激突。 167 00:11:05,832 --> 00:11:08,835 この大会の覇者が決まるわけか。 168 00:11:08,835 --> 00:11:12,172 シフにすさまじく有利な状況ですな。 169 00:11:12,172 --> 00:11:14,173 ジンが勝つ見込みは…。 170 00:11:14,173 --> 00:11:16,176 ありませんわねぇ。 171 00:11:16,176 --> 00:11:18,178 でも ジンだって 何か秘策を…。 172 00:11:18,178 --> 00:11:20,179 えっ? (試合開始の鐘の音) 173 00:11:20,179 --> 00:11:23,516 悪いですけど…。 なっ…! 174 00:11:23,516 --> 00:11:26,686 終わりにさせてもらいます。 175 00:11:26,686 --> 00:11:28,688 うおぉ~っ! 176 00:11:28,688 --> 00:11:31,090 (爆発音) 177 00:11:33,359 --> 00:11:36,529 勝者 シフ=レンブラント! (大歓声) 178 00:11:36,529 --> 00:11:40,199 < やっぱりか わかっちゃいたけど この結果…> 179 00:11:40,199 --> 00:11:42,368 当然ですな。 当然ですわ。 180 00:11:42,368 --> 00:11:46,706 <個人戦 覇者となりしは 美麗な術師。 181 00:11:46,706 --> 00:11:50,043 とはいえ明日は団体戦。 182 00:11:50,043 --> 00:11:54,547 教え子たちの試合は続く。 183 00:11:54,547 --> 00:12:01,354 一方 深澄真には 商人ギルドの不穏な通達…> 184 00:12:03,323 --> 00:12:07,660 (レンブラント)そういうわけで 明日にでもギルドに顔を出せと。 185 00:12:07,660 --> 00:12:11,164 私の力が及ばず申し訳ない。 186 00:12:11,164 --> 00:12:14,334 《「そんな お気になさらないでください」》 187 00:12:14,334 --> 00:12:16,669 すでにクズノハ商会は➡ 188 00:12:16,669 --> 00:12:21,507 各国のお偉方にも 関心を持たれているようだ。 189 00:12:21,507 --> 00:12:26,346 そろそろ 思い知る頃合いかもしれんな…。 190 00:12:26,346 --> 00:12:28,648 お…。 191 00:12:30,850 --> 00:12:33,519 えっ? 先生来れないの? 192 00:12:33,519 --> 00:12:36,522 ああ 商人ギルドに呼ばれたらしい。 193 00:12:36,522 --> 00:12:38,524 し… 識さんは? 194 00:12:38,524 --> 00:12:40,693 識さんとお付きの二人は観戦する。 195 00:12:40,693 --> 00:12:43,196 そっか。 いいのかよ。 196 00:12:43,196 --> 00:12:45,198 識さんしか興味なさすぎ。 197 00:12:45,198 --> 00:12:47,200 そっ それより! 198 00:12:47,200 --> 00:12:49,869 団体戦のルールは どんな変更があったの? 199 00:12:49,869 --> 00:12:54,874 パーティー全体のレベルを 合計365以内にしろってさ。 200 00:12:54,874 --> 00:12:58,378 俺たちは 試合の人数を 調整しなきゃならない。 201 00:12:58,378 --> 00:13:02,815 つまり三人で戦えってわけか。 あきれたものですね。 202 00:13:02,815 --> 00:13:05,818 その程度で 何がどうなるものでもないのに。 203 00:13:05,818 --> 00:13:07,820 だよねぇ。 204 00:13:10,323 --> 00:13:14,827 《まるで かかしや木人を 相手にしているかのよう…。 205 00:13:14,827 --> 00:13:18,831 クズノハとやらは とんでもない育成能力ね。 206 00:13:18,831 --> 00:13:22,168 他国に渡すのは あまりにも惜しい。 207 00:13:22,168 --> 00:13:26,005 そして 危険すぎる…》 208 00:13:26,005 --> 00:13:29,342 ここまでできる生徒が おるとはな。 209 00:13:29,342 --> 00:13:31,344 (ヨシュア)講師の名はクズノハ。 210 00:13:31,344 --> 00:13:34,347 クズノハ商会の代表でもあります。 211 00:13:34,347 --> 00:13:40,353 ふぅ… いまだ世に出ぬ 傑物はおるものだな。 212 00:13:40,353 --> 00:13:43,189 (ザラ)ロッツガルド支部の 商人ギルドをまとめる➡ 213 00:13:43,189 --> 00:13:45,525 代表の ザラ=ハーディスだ。 214 00:13:45,525 --> 00:13:48,695 《「クズノハと申します。 お会いできて光栄です」》 215 00:13:48,695 --> 00:13:50,697 光栄だと? だったら➡ 216 00:13:50,697 --> 00:13:53,533 なぜこれまで 私に面会を求めなかった? 217 00:13:53,533 --> 00:13:57,870 《「お約束に ひとつきは待たねば ならない状況でしたので…。 218 00:13:57,870 --> 00:14:01,307 ご挨拶が遅れて 申し訳ありませんでした」》 219 00:14:01,307 --> 00:14:04,477 フン… ずいぶんと機を逸した謝罪だな。 220 00:14:04,477 --> 00:14:08,481 実は クズノハ商会が扱う品物や 流通についての➡ 221 00:14:08,481 --> 00:14:11,150 詳細な調査を要求されていてな。 222 00:14:11,150 --> 00:14:14,320 中には極めて危うい意見もある。 223 00:14:14,320 --> 00:14:17,657 《「危うい意見?」》 クズノハ商会は…。 224 00:14:17,657 --> 00:14:20,827 魔族の協力を受けていると。 225 00:14:20,827 --> 00:14:24,831 《「心外です。 我々は まっとうな 手段で商売をしております」》 226 00:14:24,831 --> 00:14:26,833 事実はそうだろうな。 227 00:14:26,833 --> 00:14:31,671 神殿からも 品質と製造方法は 保証すると連絡があった。 228 00:14:31,671 --> 00:14:35,174 《神殿? この前のあれか…》 229 00:14:35,174 --> 00:14:38,511 問題は流通のほうだ。 230 00:14:38,511 --> 00:14:43,683 ギルド直営の市場で原材料を 購入していることは確認している。 231 00:14:43,683 --> 00:14:47,353 ただ 仕入れ用の荷車や 馬車の通行記録が➡ 232 00:14:47,353 --> 00:14:49,355 どの街道でも確認できない。 233 00:14:49,355 --> 00:14:52,358 いったい どんな経路を使用しているのだ? 234 00:14:52,358 --> 00:14:54,694 《亜空の話はできない。 235 00:14:54,694 --> 00:14:56,863 ここはなんとか ごまかすしか…》 236 00:14:56,863 --> 00:14:59,699 《「他の商会と同じ街道を 使用していますが➡ 237 00:14:59,699 --> 00:15:03,136 レンブラント商会の荷車や馬車を お借りしているため➡ 238 00:15:03,136 --> 00:15:06,639 クズノハ商会名義での 通行記録がないものかと」》 239 00:15:06,639 --> 00:15:09,976 なるほど。 しかし これはどうだ? 240 00:15:09,976 --> 00:15:12,812 市場が君らに売った原材料と➡ 241 00:15:12,812 --> 00:15:16,649 実際に販売された商品の原材料を 比較した資料だ。 242 00:15:16,649 --> 00:15:19,652 市場以外にも 仕入れの手段があるのは➡ 243 00:15:19,652 --> 00:15:21,988 明白ではないかね? 244 00:15:21,988 --> 00:15:24,157 《「そのような調査は初耳です。 245 00:15:24,157 --> 00:15:27,493 ひと言頂ければ 調査にご協力できました」》 246 00:15:27,493 --> 00:15:32,498 協力だと? 君の商会がクロかシロかは ギルドが判断することだ。 247 00:15:32,498 --> 00:15:34,500 《「調査に協力して➡ 248 00:15:34,500 --> 00:15:37,503 疑いを晴らしたいと思うのは 当然ではないでしょうか」》 249 00:15:37,503 --> 00:15:39,505 君は甘いよ。 250 00:15:39,505 --> 00:15:42,842 よくそれで商会を運営できるな? 251 00:15:42,842 --> 00:15:46,679 なぜ立場や状況に合わせた 適切な振る舞いができない? 252 00:15:46,679 --> 00:15:51,184 《なんで… なんでここまで 言われないといけないんだ?》 253 00:15:51,184 --> 00:15:53,519 《「率直に伺います。 254 00:15:53,519 --> 00:15:57,690 私に何をしろと 言いたいのでしょうか?」》 255 00:15:57,690 --> 00:16:00,793 君の流通手段をギルドに提供し➡ 256 00:16:00,793 --> 00:16:03,629 共有することを約束してほしい。 257 00:16:03,629 --> 00:16:06,132 《のめるはずのない 条件を出して➡ 258 00:16:06,132 --> 00:16:08,801 金をせしめようって 魂胆なのか?》 259 00:16:08,801 --> 00:16:10,970 《「それは承服できかねます。 260 00:16:10,970 --> 00:16:13,806 お金で解決する手だては ありませんか?」》 261 00:16:13,806 --> 00:16:18,144 お前… 本当に商人に向いていないな。 262 00:16:18,144 --> 00:16:23,649 お前は今 隠そうとした 交通手段の存在をあっさり吐いた。 263 00:16:23,649 --> 00:16:27,320 つまりウソをついた分だけ 信用を損なったわけだ。 264 00:16:27,320 --> 00:16:31,324 まともな商売人なら そんなまねはしない。 265 00:16:31,324 --> 00:16:33,326 くっ…。 そのあと➡ 266 00:16:33,326 --> 00:16:35,495 金で解決できないか 聞いてきたな? 267 00:16:35,495 --> 00:16:37,663 それもありえない悪手だ。 268 00:16:37,663 --> 00:16:39,665 苦情を入れてきた商会が➡ 269 00:16:39,665 --> 00:16:42,501 どの程度の規模か 理解しているのか? 270 00:16:42,501 --> 00:16:44,504 《そ… それは…》 271 00:16:44,504 --> 00:16:49,842 あのレンブラントが口を出してくるから どれほどの器量かと思えば…。 272 00:16:49,842 --> 00:16:53,179 判断力も理解力も まるで足りない。 273 00:16:53,179 --> 00:16:58,184 お前は無能で 運がいいだけの子どもだよ。 274 00:16:58,184 --> 00:17:02,121 とりあえず 毎月 売り上げの9割を差し出せ。 275 00:17:02,121 --> 00:17:04,624 そうすれば 誰も文句は言わんだろう。 276 00:17:04,624 --> 00:17:06,626 《「売り上げの9割!?」》 277 00:17:06,626 --> 00:17:08,628 年間でお前の商会の➡ 278 00:17:08,628 --> 00:17:12,298 数十倍 数百倍の売り上げを 叩き出す連中だ。 279 00:17:12,298 --> 00:17:15,635 金貨何枚くださいなんて 言うはずないだろ。 280 00:17:15,635 --> 00:17:18,304 《「あ… 明らかに 不当な要求です! 281 00:17:18,304 --> 00:17:20,806 そんなゆすりを 黙認する気ですか!?」》 282 00:17:20,806 --> 00:17:23,142 お前が金を払うと言ったんだ。 283 00:17:23,142 --> 00:17:25,478 ギルドが関知する話じゃない。 284 00:17:25,478 --> 00:17:27,813 《「出る杭は打たれるわけですね。 285 00:17:27,813 --> 00:17:30,983 真摯に商売を志す人は 報われない…」》 286 00:17:30,983 --> 00:17:33,319 つくづく甘いな…。 287 00:17:33,319 --> 00:17:36,155 お前の店 亜人ばっかり雇ってんだろ? 288 00:17:36,155 --> 00:17:39,825 だったらいっそ 客も亜人だけにしたらどうだ? 289 00:17:39,825 --> 00:17:44,497 示し合わせて 街の外で 露店でも出せば しがらみもない。 290 00:17:44,497 --> 00:17:48,334 《コイツ…!》 本来 商人を目指す者は➡ 291 00:17:48,334 --> 00:17:50,836 先達が作り上げた 商会の門を叩き➡ 292 00:17:50,836 --> 00:17:53,506 商売の基本を学んで人脈を築き➡ 293 00:17:53,506 --> 00:17:55,841 ようやっと店を持つんだ。 294 00:17:55,841 --> 00:17:59,946 金はあります 商売します なんてのは まかり通らねえよ。 295 00:17:59,946 --> 00:18:02,114 く…。 296 00:18:02,114 --> 00:18:05,618 ああ どれだけ強い従者がいようと 無駄だぜ? 297 00:18:05,618 --> 00:18:11,123 この状況で暴力に訴えれば クズノハ商会は一瞬で魔族の仲間。 298 00:18:11,123 --> 00:18:14,627 ヒューマンの裏切り者になる。 《「バカげてる…」》 299 00:18:14,627 --> 00:18:17,964 違う。 お前がおめでたいのさ。 300 00:18:17,964 --> 00:18:21,300 金の件については ギルドが間に入ってやるから➡ 301 00:18:21,300 --> 00:18:24,470 早いとこ店を畳んで ツィーゲに帰れ。 302 00:18:24,470 --> 00:18:26,806 これは すべきことをしてこなかった➡ 303 00:18:26,806 --> 00:18:29,308 ツケってもんだ クズノハ。 304 00:18:29,308 --> 00:18:32,645 お前の言ってる真摯ってのは 楽して怠けることか? 305 00:18:32,645 --> 00:18:36,482 俺の価値観だと そいつは怠惰っていうんだがな。 306 00:18:36,482 --> 00:18:40,987 《「私をバカにするわりに 親身になってくれるんですね」》 307 00:18:40,987 --> 00:18:44,657 そうすりゃ レンブラントに貸しができるからな。 308 00:18:44,657 --> 00:18:46,659 あ…! 309 00:18:46,659 --> 00:18:50,329 アイツがこんな弱みまでつくるとは 老いたもんだよ。 310 00:18:50,329 --> 00:18:55,134 《僕は… レンブラントさんにまで迷惑を…?》 311 00:18:58,671 --> 00:19:02,942 ⦅ザラ:ただ 流通手段については きっちり聞かせてもらうぞ? 312 00:19:02,942 --> 00:19:05,945 さあ さっさと話せ⦆ 313 00:19:05,945 --> 00:19:11,117 《もう… どうすればいいか わからなかった。 314 00:19:11,117 --> 00:19:14,620 しかたなく 魔力の高い従者がいるので➡ 315 00:19:14,620 --> 00:19:17,957 転移の術を使っていると伝えた。 316 00:19:17,957 --> 00:19:20,793 もちろん 亜空のことは言っていない。 317 00:19:20,793 --> 00:19:26,298 商会は うまくいっていると 思っていた…》 318 00:19:26,298 --> 00:19:28,801 わかりました。 319 00:19:28,801 --> 00:19:30,970 今すぐその代表を…。 320 00:19:30,970 --> 00:19:32,972 澪 落ち着け。 321 00:19:32,972 --> 00:19:35,474 (識)やはり我々も 一緒に行くべきでした。 322 00:19:35,474 --> 00:19:37,476 ワシらが同行しておれば➡ 323 00:19:37,476 --> 00:19:40,146 その場が 血の海になった可能性もある。 324 00:19:40,146 --> 00:19:42,815 若 そうお気になさらず。 325 00:19:42,815 --> 00:19:47,820 若様は皆に薬を届けるために 商人を志されたのですよ!? 326 00:19:47,820 --> 00:19:50,990 なぜ金もうけしか考えない 商人どもの処世術など➡ 327 00:19:50,990 --> 00:19:52,992 覚える必要があるのです!? 328 00:19:52,992 --> 00:19:56,162 それはきれい事じゃ。 若が悪いとは言わんが➡ 329 00:19:56,162 --> 00:19:59,165 商売でやっている以上は こういうことにもなる。 330 00:19:59,165 --> 00:20:02,668 まともに商売を となれば確かに…。 331 00:20:02,668 --> 00:20:05,671 どうかしてます あなたたちは! 332 00:20:05,671 --> 00:20:09,341 若… この際 ヒューマンは見限るのも手かと。 333 00:20:09,341 --> 00:20:13,012 いずれは魔族とも 関係を持つ おつもりなのでしょう? 334 00:20:13,012 --> 00:20:18,350 魔族はヒューマン以外の多種族に 寛容な部分がありますからね。 335 00:20:18,350 --> 00:20:21,854 私は… 難しいことはわかりません。 336 00:20:21,854 --> 00:20:25,524 でも 若様の純粋な善意に つけ込もうなんて➡ 337 00:20:25,524 --> 00:20:28,527 やからのもとにいる必要は ないと思います。 338 00:20:28,527 --> 00:20:32,031 うん。 僕は巴が言ったとおり➡ 339 00:20:32,031 --> 00:20:34,366 魔族とも関係を持つつもりでいる。 340 00:20:34,366 --> 00:20:36,368 学園祭が終わったら➡ 341 00:20:36,368 --> 00:20:39,038 以前に巴が見つけてくれた土地を 借りるか➡ 342 00:20:39,038 --> 00:20:41,040 譲り受けるつもりだ。 343 00:20:41,040 --> 00:20:44,543 魔族に大きな借りをつくることに なるかもしれない。 344 00:20:44,543 --> 00:20:48,047 理想を言えば 魔族とつながりを持ちながら➡ 345 00:20:48,047 --> 00:20:51,050 ヒューマンとも商売ができたらと 思ってるけど…。 346 00:20:51,050 --> 00:20:53,052 それでも僕は…。 347 00:20:53,052 --> 00:20:55,054 うん。 348 00:20:55,054 --> 00:20:57,056 うん。 349 00:20:59,225 --> 00:21:01,227 うん。 350 00:21:03,329 --> 00:21:06,165 元エリュシオン傘下 ケリュネオン国。 351 00:21:06,165 --> 00:21:10,503 ここは 僕の両親の生国らしい。 352 00:21:10,503 --> 00:21:13,005 両親はこの国で出会い➡ 353 00:21:13,005 --> 00:21:17,009 冒険者となって旅をして 世界を転移した。 354 00:21:17,009 --> 00:21:20,346 つまり僕にとっては 祖国的な場所だ。 355 00:21:20,346 --> 00:21:24,016 たしか 司書のエヴァとゴテツのルリアが…。 356 00:21:24,016 --> 00:21:26,685 そう 彼女たちの故郷だよ。 357 00:21:26,685 --> 00:21:30,856 だから 彼女たちそれぞれに ある決断を求めようと思う。 358 00:21:30,856 --> 00:21:34,560 もし 二人とも うなずくのなら…。 359 00:21:37,863 --> 00:21:40,699 フハハハハッ おもしろいではないですか。 360 00:21:40,699 --> 00:21:46,205 はい 今抱えている問題を解決する 切り札にもなりうると思います。 361 00:21:46,205 --> 00:21:50,376 若様のお決めになったことに 文句などありませんわ。 362 00:21:50,376 --> 00:21:53,546 《みんなは 受け入れてくれた。 363 00:21:53,546 --> 00:21:56,348 だからもう迷いはない》 364 00:21:58,551 --> 00:22:01,821 《勇者二人は ヒューマン側についた。 365 00:22:01,821 --> 00:22:04,990 だったら三人目の異世界人が➡ 366 00:22:04,990 --> 00:22:09,328 魔族側の動きを ちょっとばかり目こぼししても➡ 367 00:22:09,328 --> 00:22:13,532 問題ないよな… クソ女神》