1 00:00:01,969 --> 00:00:03,971 ⦅《貴恵:戻らなきゃ…。 2 00:00:03,971 --> 00:00:08,141 家に…。 3 00:00:08,141 --> 00:00:10,143 ここは どこ?》 4 00:00:16,483 --> 00:00:18,485 急いでくれ。 5 00:00:21,488 --> 00:00:25,826 《ウソ… 私…。 だめ! 6 00:00:25,826 --> 00:00:29,830 私が死んだら 圭介と麻衣は 絶対 立ち直れない》 7 00:00:33,166 --> 00:00:37,337 《2人を残して死ぬなんて できない。 8 00:00:37,337 --> 00:00:39,840 家に帰らなきゃ。 9 00:00:39,840 --> 00:00:42,843 帰らなきゃ。 10 00:00:42,843 --> 00:00:44,845 帰らなきゃ》 11 00:00:47,347 --> 00:00:50,350 《万理華:帰りたくない。 12 00:00:50,350 --> 00:00:53,053 帰りたくない…》 13 00:00:57,357 --> 00:01:01,295 《万理華:帰りたくない…》⦆ 14 00:01:01,295 --> 00:01:03,297 《そっか…》 15 00:01:03,297 --> 00:01:05,799 (クラクション) 16 00:01:05,799 --> 00:01:10,604 《私 偶然 通りかかった 万理華ちゃんと…》 17 00:01:18,145 --> 00:01:20,314 《私…》 18 00:01:20,314 --> 00:01:24,518 (圭介)えっと… 万理華ちゃん お煎餅って 食べ…。 19 00:01:26,987 --> 00:01:30,157 《私… 生まれ変わったんじゃない》 20 00:01:30,157 --> 00:01:32,159 圭介? 21 00:01:32,159 --> 00:01:36,496 (麻衣)お母さん! うう…。 22 00:01:36,496 --> 00:01:38,498 貴恵…。 23 00:01:38,498 --> 00:01:42,002 お母さん よかった…。 24 00:03:26,973 --> 00:03:29,810 (ヒマリ)おはよう 万理華ちゃん。 25 00:03:29,810 --> 00:03:31,812 おはよう ヒマリ。 26 00:03:31,812 --> 00:03:33,980 (ヒマリ)あっ その呼び方…。 えっ? 27 00:03:33,980 --> 00:03:36,149 最近は 「ヒマリちゃん」って 呼んでたのに。 28 00:03:36,149 --> 00:03:38,151 あっ! 記憶 戻った!? 29 00:03:38,151 --> 00:03:41,154 ううん! ごめん… 間違えちゃった ヒマリちゃん。 30 00:03:41,154 --> 00:03:43,156 そっか…。 31 00:03:43,156 --> 00:03:45,325 (タケル)何? 白石 どうかしたの? 32 00:03:45,325 --> 00:03:48,161 なんでもないよ タケル… くん。 33 00:03:48,161 --> 00:03:51,498 そうか? 困ったことあったら言えよな! 34 00:03:51,498 --> 00:03:54,668 お前 昔から あんま 自分のこと言わないからさ~。 35 00:03:54,668 --> 00:03:56,670 えっ? そうだった? 36 00:03:56,670 --> 00:04:00,607 万理華ちゃん優しいから 心配かけたくないのかもだけど➡ 37 00:04:00,607 --> 00:04:02,776 私にできることあったら言ってね。 38 00:04:02,776 --> 00:04:04,945 うん ありがとう。 (チャイム) 39 00:04:04,945 --> 00:04:07,948 ヤベッ! 万理華ちゃんも 早く! 40 00:04:10,283 --> 00:04:14,788 《あなたは どんな子だったの? 万理華…》 41 00:04:17,457 --> 00:04:19,459 (千嘉)ただいま。 (ドアが開く音) 42 00:04:19,459 --> 00:04:21,461 おかえり。 43 00:04:24,297 --> 00:04:26,299 (千嘉)それ…。 44 00:04:26,299 --> 00:04:30,303 カメラの中に これがあるのを見つけて…。 45 00:04:30,303 --> 00:04:33,473 勝手に見て ごめんなさい。 46 00:04:33,473 --> 00:04:35,475 なんで それを? 47 00:04:35,475 --> 00:04:38,311 知りたくて 万理華のことが。 48 00:04:38,311 --> 00:04:40,313 ねぇ ママ。 49 00:04:40,313 --> 00:04:44,317 万理華って どんな子だったの? 50 00:04:44,317 --> 00:04:46,653 優しい子だったわ。 51 00:04:46,653 --> 00:04:51,324 私が疲れてると そっと 肩をもんでくれるような。 52 00:04:51,324 --> 00:04:55,328 ただ 不器用なとこもあって すぐ迷子になったりして➡ 53 00:04:55,328 --> 00:04:58,165 そのたびに 泣いてたわね。 54 00:04:58,165 --> 00:05:01,935 私が 元旦那と 毎日 けんかしていた頃は➡ 55 00:05:01,935 --> 00:05:05,272 万理華とも ほとんど話さなくなった。 56 00:05:05,272 --> 00:05:10,777 そのころから あの子の優しさすら うっとうしく思ってた。 57 00:05:10,777 --> 00:05:15,282 ささいな万理華の行動にも いらだつようになって➡ 58 00:05:15,282 --> 00:05:17,617 必要以上に罵倒して…。 59 00:05:17,617 --> 00:05:23,290 あとは 知ってのとおり 最低な母親の出来上がりよ。 60 00:05:23,290 --> 00:05:27,627 《だから あのとき 家に帰りたくないって》 ママ! 61 00:05:27,627 --> 00:05:30,297 《でも あなたは戻ってきた。 62 00:05:30,297 --> 00:05:34,134 それは ママとの関係を 取り戻したいからでしょ》 63 00:05:34,134 --> 00:05:39,139 ママ 私のことは 「万理華」って呼んで。 64 00:05:39,139 --> 00:05:43,476 万理華が帰ってきたとき 困らないようにしてあげたいの。 65 00:05:43,476 --> 00:05:45,478 えっ…。 66 00:05:51,318 --> 00:05:53,486 (足音) 67 00:05:53,486 --> 00:05:55,488 貴恵~。 68 00:06:05,599 --> 00:06:09,102 悪いわね いつもより早く呼び出して。 69 00:06:09,102 --> 00:06:13,106 はい お弁当。 ありがとう。 70 00:06:13,106 --> 00:06:17,277 何か あったのかい? こんなところに呼び出すなんて。 71 00:06:17,277 --> 00:06:22,449 もうすぐ1年ね… 私が圭介たちと再会してから。 72 00:06:22,449 --> 00:06:24,451 ああ そうだな。 73 00:06:24,451 --> 00:06:26,453 覚えてる? あの日のこと。 74 00:06:26,453 --> 00:06:28,455 忘れるわけがないよ。 75 00:06:28,455 --> 00:06:30,457 そうよね。 76 00:06:30,457 --> 00:06:37,297 驚いたわ。 あんな寂しい食事を 10年も続けていたなんて。 77 00:06:37,297 --> 00:06:39,633 面目ない…。 78 00:06:39,633 --> 00:06:42,469 《私が この体に入ったのは➡ 79 00:06:42,469 --> 00:06:46,139 圭介と麻衣に 未練があったから…》 80 00:06:46,139 --> 00:06:48,808 でも あれから あなたたち 変わったわね。 81 00:06:48,808 --> 00:06:51,311 そうかな? ええ。 82 00:06:51,311 --> 00:06:55,482 麻衣は新しい仕事を始めて すてきな彼氏まで見つけた。 83 00:06:55,482 --> 00:06:59,819 あなたは あなたのよさを 取り戻していった。 84 00:06:59,819 --> 00:07:03,256 麻衣を放っておいたことを 反省したり➡ 85 00:07:03,256 --> 00:07:05,258 私が苦しんでるときに➡ 86 00:07:05,258 --> 00:07:09,930 自分に何ができるか考えて 動こうとしてくれたり。 87 00:07:09,930 --> 00:07:13,767 何よりも 家族を大切にしてくれた。 88 00:07:13,767 --> 00:07:18,605 《そんなあなたが このままだと 一人になってしまう。 89 00:07:18,605 --> 00:07:21,608 そのことに 無意識に気付いた私は➡ 90 00:07:21,608 --> 00:07:24,611 戻ってきてしまった。 だから…》 91 00:07:24,611 --> 00:07:26,613 あの日 言ったじゃない? 92 00:07:26,613 --> 00:07:31,284 「これから ちゃんと進んでいける 姿勢と未来を見せて」って。 93 00:07:31,284 --> 00:07:34,621 今のあなたたちなら できると思う。 94 00:07:34,621 --> 00:07:38,124 蓮司さんとも あなたは うまくやっていけそうだし➡ 95 00:07:38,124 --> 00:07:44,130 あなたの周りには これからも 誰かが ちゃんといる。 96 00:07:44,130 --> 00:07:46,132 だから きっと もう…。 97 00:07:46,132 --> 00:07:48,134 貴恵! 98 00:07:58,478 --> 00:08:00,413 大丈夫…。 99 00:08:00,413 --> 00:08:04,718 大丈夫だから そんな顔しないで。 100 00:08:16,429 --> 00:08:18,431 《わかっていた。 101 00:08:18,431 --> 00:08:23,436 貴恵が真実を知ったら 何を選択するかなんて…。 102 00:08:23,436 --> 00:08:27,440 でも… それは つまり…》 103 00:08:27,440 --> 00:08:33,279 ううっ…。 104 00:08:33,279 --> 00:08:36,483 ううっ…。 105 00:08:46,960 --> 00:08:50,130 (千嘉)こんなところで 何してるの? 106 00:08:50,130 --> 00:08:53,967 あっ… いや お宅に伺うつもりだったんだ。 107 00:08:53,967 --> 00:08:56,136 弁当箱を返そうかと。 108 00:08:56,136 --> 00:08:59,906 えっ? 万理華は 麻衣さんに呼び出されたから➡ 109 00:08:59,906 --> 00:09:02,575 そちらのおうちに行くって 連絡 来たわよ。 110 00:09:02,575 --> 00:09:04,577 えっ!? 111 00:09:06,746 --> 00:09:09,048 あっ… 本当だ。 112 00:09:11,751 --> 00:09:13,753 何か…? 113 00:09:13,753 --> 00:09:16,423 その弁当箱 私が受け取る。 114 00:09:16,423 --> 00:09:18,591 ちょっと話してかない? 115 00:09:18,591 --> 00:09:20,593 えっ? 116 00:09:24,597 --> 00:09:27,100 お父さん 帰りが遅くなるって。 117 00:09:27,100 --> 00:09:29,436 そう。 ちょうどいいわ。 118 00:09:29,436 --> 00:09:32,439 これ 片づける時間がとれて…。 119 00:09:32,439 --> 00:09:35,942 ごめん… 凝った料理に 挑戦しようとしたら…。 120 00:09:35,942 --> 00:09:37,944 何を作ろうとしたの? 121 00:09:37,944 --> 00:09:41,281 ネットに載ってた ほうれんそうのオムレツと➡ 122 00:09:41,281 --> 00:09:43,950 チーズドリアと ピーマンの肉詰め。 123 00:09:43,950 --> 00:09:45,952 胃もたれしそうな組み合わせね…。 124 00:09:45,952 --> 00:09:49,956 えっ!? そっか… 組み合わせも大事だよね。 125 00:09:49,956 --> 00:09:53,560 でも 料理の幅を広げるのは いいことよ。 126 00:09:55,795 --> 00:09:57,797 実は…。 127 00:09:57,797 --> 00:10:00,967 蓮司さんに プロポーズされたの。 128 00:10:00,967 --> 00:10:03,970 えっ? 129 00:10:03,970 --> 00:10:07,307 え~っ! よかったじゃない! 130 00:10:07,307 --> 00:10:12,312 麻衣 おめでとう! 131 00:10:12,312 --> 00:10:15,315 ありがとう。 132 00:10:15,315 --> 00:10:18,985 本当は お父さんもいるときにって 思ってたんだけど…。 133 00:10:18,985 --> 00:10:21,321 だから 料理 頑張ろうと思ったのね。 134 00:10:21,321 --> 00:10:24,157 うん。 でも…。 135 00:10:24,157 --> 00:10:27,827 やっぱり お母さんに いちばんに相談すべきだったね。 136 00:10:27,827 --> 00:10:31,130 お母さん お料理 教えてくれる? 137 00:10:35,502 --> 00:10:37,504 わかったわ。 138 00:10:37,504 --> 00:10:41,674 さあ まずは片づけるわよ! はいっ! 139 00:10:41,674 --> 00:10:44,177 (千嘉)ふんっ。 (打球音) 140 00:10:44,177 --> 00:10:46,179 (千嘉)くそっ…。 141 00:10:46,179 --> 00:10:50,350 最近 来てなかったから ちょっと なまってるわね。 142 00:10:50,350 --> 00:10:54,020 あなたも やったら? いや 自分は…。 143 00:10:54,020 --> 00:10:56,022 (千嘉)そう。 144 00:10:56,022 --> 00:10:58,525 じゃあ ちょっと待っててくれる? 145 00:10:58,525 --> 00:11:02,529 モヤモヤしたときは よく来てたんだ ここ。 146 00:11:04,631 --> 00:11:07,967 (千嘉)貴恵さんの記憶が 戻ったとき… 何かあった? 147 00:11:07,967 --> 00:11:09,969 えっ? 148 00:11:09,969 --> 00:11:12,472 貴恵さんがね 言ったの。 149 00:11:12,472 --> 00:11:15,141 「自分のことは “万理華”って呼んでほしい。 150 00:11:15,141 --> 00:11:19,045 万理華が戻ってきたとき 困らないように」って。 151 00:11:20,980 --> 00:11:25,318 これってさ どういうこと? 152 00:11:25,318 --> 00:11:27,987 千嘉さん あなたの娘さんが➡ 153 00:11:27,987 --> 00:11:30,490 私の妻の人格を 持ってしまっているのは➡ 154 00:11:30,490 --> 00:11:33,660 おそらく 自分のせいです。 155 00:11:33,660 --> 00:11:37,830 自分が あまりにも 妻がいないと何もできない男で➡ 156 00:11:37,830 --> 00:11:39,999 それを心配し過ぎた妻が➡ 157 00:11:39,999 --> 00:11:44,337 あなたの娘さんの体を借りて 私に会いに来た…。 158 00:11:44,337 --> 00:11:46,506 それって…。 159 00:11:46,506 --> 00:11:50,810 妻は 生まれ変わりじゃない。 160 00:11:53,012 --> 00:11:55,348 そのことに気付いた妻は➡ 161 00:11:55,348 --> 00:11:58,184 娘さんに体を返そうと 決めたんでしょう。 162 00:11:58,184 --> 00:12:00,119 どうやって…? 163 00:12:00,119 --> 00:12:02,956 それは まだわかりません。 164 00:12:02,956 --> 00:12:06,793 あなたは それでいいの? 165 00:12:06,793 --> 00:12:11,464 私は 二度も妻を失いたくない…! 166 00:12:11,464 --> 00:12:15,134 妻は 理不尽な事故によって 命を奪われた。 167 00:12:15,134 --> 00:12:18,471 私も 麻衣も 愛する家族を奪われた。 168 00:12:18,471 --> 00:12:22,141 そんな 私たちに起きた この奇跡を➡ 169 00:12:22,141 --> 00:12:24,978 失いたくない…。 170 00:12:24,978 --> 00:12:30,316 すまない。 あなたの娘さんのことなのに…。 171 00:12:30,316 --> 00:12:35,021 建て前を聞かされるより ずっといいわ。 172 00:12:37,323 --> 00:12:39,826 (千嘉)つきあわせて悪かったわね。 173 00:12:39,826 --> 00:12:43,830 私ら まだ面と向かって 話ができるほど仲よくないからさ。 174 00:12:43,830 --> 00:12:48,001 確かに 2人で こんなに話すのは初めてでしたね。 175 00:12:48,001 --> 00:12:50,503 けど ようやく わかった。 176 00:12:50,503 --> 00:12:53,339 あの人が泣いてた理由。 えっ? 177 00:12:53,339 --> 00:12:57,343 私に 「自分は万理華じゃない」って 話してくれた日の夜➡ 178 00:12:57,343 --> 00:13:00,780 あの人 めちゃくちゃ泣いてたわ。 ⦅うっ… ごめんなさい…。 179 00:13:00,780 --> 00:13:04,284 ごめんなさい…⦆ (千嘉)おえつが聞こえるぐらいに。 180 00:13:04,284 --> 00:13:09,288 「ごめんなさい」って ずっと言ってた。 181 00:13:09,288 --> 00:13:12,625 どっちに謝ってたのかしら。 182 00:13:12,625 --> 00:13:16,329 私か 万理華か…。 183 00:13:21,634 --> 00:13:26,806 《俺は… 俺は なんて情けない夫なんだ…。 184 00:13:26,806 --> 00:13:29,809 また 自分の気持ちばかりで➡ 185 00:13:29,809 --> 00:13:34,647 お前の気持ちを 理解できていなかった。 186 00:13:34,647 --> 00:13:36,816 家族を愛するお前が➡ 187 00:13:36,816 --> 00:13:42,155 誰かの家族の幸せを奪うことに 苦しまないわけがない。 188 00:13:42,155 --> 00:13:45,158 お前は 俺をずっと支えてくれた。 189 00:13:45,158 --> 00:13:48,161 だから…。 190 00:13:48,161 --> 00:13:53,666 今度は 俺が お前の苦しみを減らすんだ》 191 00:13:55,668 --> 00:13:57,670 料理ノート? 192 00:13:57,670 --> 00:14:01,941 朝食編に昼食編 夕食や お弁当編もあるわ! 193 00:14:01,941 --> 00:14:04,944 買い物のテクニックも 書いておいたから。 194 00:14:04,944 --> 00:14:07,280 ありがとう お母さん! 195 00:14:07,280 --> 00:14:09,282 いい機会だと思ったのよ。 196 00:14:09,282 --> 00:14:12,952 魚のさばき方は 読んだだけだと わかりづらいと思うから➡ 197 00:14:12,952 --> 00:14:15,288 何度も練習して。 うん。 198 00:14:15,288 --> 00:14:19,125 あっ! 実は 今夜は 魚にしようと思って 買ってるの。 199 00:14:19,125 --> 00:14:22,295 お母さん 時間あるなら 教えてもらってもいい? 200 00:14:22,295 --> 00:14:24,797 ああ… いいわよ。 201 00:14:24,797 --> 00:14:28,301 蓮司さんと結婚したら 魚料理 必須だものね~。 202 00:14:28,301 --> 00:14:31,804 やった! じゃあ 早速。 203 00:14:31,804 --> 00:14:33,806 今日 お父さんは? 204 00:14:33,806 --> 00:14:35,808 遅くなるって。 205 00:14:35,808 --> 00:14:39,812 最近 急に忙しくなったみたいで 毎日 遅いの。 206 00:14:39,812 --> 00:14:41,814 ふ~ん…。 207 00:14:54,660 --> 00:14:57,497 (守屋)新島さん お疲れさまです。 208 00:14:57,497 --> 00:14:59,999 ああ お疲れさま。 209 00:15:13,780 --> 00:15:16,282 はあ…。 (足音) 210 00:15:16,282 --> 00:15:18,284 (小久江)お疲れさま。 211 00:15:18,284 --> 00:15:20,953 プレゼン資料 間に合いそうか? 212 00:15:20,953 --> 00:15:23,289 すみません 小久江さん。 213 00:15:23,289 --> 00:15:26,125 やるなら きちんとしたいと思うと 時間が…。 214 00:15:26,125 --> 00:15:29,796 (小久江)いや 手伝ってもらって 助かってるよ。 215 00:15:29,796 --> 00:15:33,633 営業部は 別の案件で カツカツだからさ。 216 00:15:33,633 --> 00:15:36,469 俺の愚痴を 聞いてもらうつもりが➡ 217 00:15:36,469 --> 00:15:40,973 まさか お前から 「手伝う」って 言ってくれるなんて 驚いたよ。 218 00:15:40,973 --> 00:15:44,644 感謝してる。 いえ…。 219 00:15:44,644 --> 00:15:49,315 自分が 今も会社にいられるのは 小久江さんのおかげです。 220 00:15:49,315 --> 00:15:51,651 妻を亡くして 仕事が手につかなかった自分を➡ 221 00:15:51,651 --> 00:15:53,653 気にかけてくれて➡ 222 00:15:53,653 --> 00:15:56,656 今の部署に 異動までしてもらったんですから。 223 00:15:56,656 --> 00:16:01,427 俺は ただ またいつか一緒に 仕事がしたいと思っただけだよ。 224 00:16:01,427 --> 00:16:03,429 ありがとうございます。 225 00:16:03,429 --> 00:16:07,433 俺も今は がむしゃらに働いて 自分に自信をつけたいんです。 226 00:16:07,433 --> 00:16:12,605 おっ… なんだか 昔のお前が戻ってきたようだな。 227 00:16:12,605 --> 00:16:15,107 頼んだ。 228 00:16:17,944 --> 00:16:20,780 無理はするなよ。 229 00:16:20,780 --> 00:16:22,982 お疲れさまです。 230 00:16:27,787 --> 00:16:29,789 (守屋)に… 新島さん!? 231 00:16:29,789 --> 00:16:31,791 まさか 泊まったんですか!? 232 00:16:31,791 --> 00:16:33,793 いや 帰ったよ。 233 00:16:33,793 --> 00:16:35,962 通常業務を おろそかにしないためにも➡ 234 00:16:35,962 --> 00:16:38,130 早く来て 取りかかってるんだ。 235 00:16:38,130 --> 00:16:40,299 無理しないでくださいね。 236 00:16:40,299 --> 00:16:43,102 ああ。 心配してくれて ありがとう。 237 00:16:45,137 --> 00:16:47,139 あの…。 238 00:16:47,139 --> 00:16:49,809 私にも手伝わせてください! えっ? 239 00:16:49,809 --> 00:16:53,980 営業のことは わかりませんが この部署の仕事なら手伝えます! 240 00:16:53,980 --> 00:16:55,982 いや だが…。 241 00:16:55,982 --> 00:16:58,484 これは 私が 勝手に引き受けたことで➡ 242 00:16:58,484 --> 00:17:01,420 守屋くんに 迷惑をかけるわけにはいかないよ。 243 00:17:01,420 --> 00:17:05,591 新島さんには これまで いろんなことを教わってきました。 244 00:17:05,591 --> 00:17:10,763 だから 新島さんが大変なときこそ 少しでも お役に立ちたいんです。 245 00:17:10,763 --> 00:17:12,765 お願いします。 246 00:17:12,765 --> 00:17:16,569 あっ いや そんな…。 頭を上げてくれ。 247 00:17:19,605 --> 00:17:23,776 じゃあ 手伝ってもらえるかな? 248 00:17:23,776 --> 00:17:25,778 はい! 249 00:17:25,778 --> 00:17:28,080 早速 手分けしましょうか! 250 00:17:33,786 --> 00:17:35,788 よし…。 251 00:17:43,963 --> 00:17:45,965 わあ… おいしい! 252 00:17:45,965 --> 00:17:47,967 すごい! おいしい! 253 00:17:47,967 --> 00:17:51,304 これで レパートリー また増えたわね。 うん! 254 00:17:51,304 --> 00:17:53,306 お母さんのおかげだよ! 255 00:17:53,306 --> 00:17:55,641 麻衣が頑張ったからよ。 256 00:17:55,641 --> 00:17:58,644 よし! お父さんにも食べてもらおう。 257 00:17:58,644 --> 00:18:00,913 お父さん 今日も遅いの? 258 00:18:00,913 --> 00:18:04,216 うん… ここんところ ずっとだね。 259 00:18:06,585 --> 00:18:08,588 ねぇ お母さん。 260 00:18:08,588 --> 00:18:10,590 ん? 261 00:18:10,590 --> 00:18:13,592 今度 結婚式場の試食会があるの。 262 00:18:13,592 --> 00:18:16,595 一緒に行ってくれない? えっ? 263 00:18:16,595 --> 00:18:19,432 ちょっと 自分だと わからなくて…。 264 00:18:19,432 --> 00:18:23,269 お母さんの意見も聞きたいなって。 265 00:18:23,269 --> 00:18:27,106 もう… なんでもかんでも 私を頼らないの。 266 00:18:27,106 --> 00:18:30,943 まあ… おいしい料理 食べられるなら行くけど。 267 00:18:30,943 --> 00:18:32,945 やった~! 268 00:18:32,945 --> 00:18:36,616 ありがとう。 また あとで連絡するね。 269 00:18:36,616 --> 00:18:38,618 式の日は もう決めたの? 270 00:18:38,618 --> 00:18:41,787 うん。 来年の4月ごろ。 271 00:18:41,787 --> 00:18:44,623 そう。 272 00:18:44,623 --> 00:18:47,126 それは楽しみね。 273 00:18:56,469 --> 00:18:59,071 来年か…。 274 00:19:03,409 --> 00:19:05,411 ただいま。 275 00:19:07,580 --> 00:19:09,582 ん? 276 00:19:11,584 --> 00:19:13,586 「お仕事 お疲れ様。 277 00:19:13,586 --> 00:19:16,422 お母さんから教わった煮つけが 冷蔵庫にあるから➡ 278 00:19:16,422 --> 00:19:18,524 よかったら食べてね」。 279 00:19:27,767 --> 00:19:29,969 いただきます。 280 00:19:39,612 --> 00:19:41,614 おいしい…。 281 00:19:43,616 --> 00:19:46,118 貴恵の味だ…。 282 00:19:51,791 --> 00:19:54,960 ふあ~。 283 00:19:54,960 --> 00:19:56,962 ん? 284 00:19:59,131 --> 00:20:02,968 「とても美味しかったよ。 今日も会社に行ってきます」。 285 00:20:02,968 --> 00:20:05,805 休日出勤だなんて…。 286 00:20:05,805 --> 00:20:08,607 体 壊さないといいけど…。 287 00:20:14,980 --> 00:20:17,316 あっ… 守屋くん! 288 00:20:17,316 --> 00:20:19,318 新島さん おはようございます。 289 00:20:19,318 --> 00:20:21,320 ちょうどよかった。 290 00:20:21,320 --> 00:20:24,156 営業部の資料 新島さんのを まねてみたので➡ 291 00:20:24,156 --> 00:20:26,158 見てもらえませんか? 292 00:20:26,158 --> 00:20:30,830 いやいやいや! 守屋くんまで 休日出勤する必要はないよ! 293 00:20:30,830 --> 00:20:34,166 営業部の仕事まで 手伝ってもらったら 申し訳ない! 294 00:20:34,166 --> 00:20:37,837 大丈夫です。 部長には もろもろ 許可を頂いてます。 295 00:20:37,837 --> 00:20:40,539 しかし 守屋くん…。 296 00:20:43,175 --> 00:20:47,680 私… 新島さんの力になりたいんです。 297 00:20:47,680 --> 00:20:52,518 今でも 十分 助けてもらってるよ。 298 00:20:52,518 --> 00:20:55,187 ようやく気付いたんです。 299 00:20:55,187 --> 00:21:00,793 新島さんが大変なときは 支えられる人になりたいって。 300 00:21:00,793 --> 00:21:03,963 まだ 頼りないかもしれませんが➡ 301 00:21:03,963 --> 00:21:07,633 いつかは 頼ってもらえるように なりたいんです! 302 00:21:07,633 --> 00:21:09,802 守屋くん…。 303 00:21:09,802 --> 00:21:12,138 (守屋)好きです。 304 00:21:12,138 --> 00:21:15,841 新島さんのことが 好きなんです! 305 00:21:18,144 --> 00:21:20,479 驚かせて すみません。 306 00:21:20,479 --> 00:21:23,816 でも 気持ちだけでも伝えたかった。 307 00:21:23,816 --> 00:21:28,154 私 人を好きになることはないと 思ってたんです。 308 00:21:28,154 --> 00:21:31,657 でも 新島さんの 奥様を思う気持ちを知って➡ 309 00:21:31,657 --> 00:21:34,326 私 変われたんです。 310 00:21:34,326 --> 00:21:36,662 矛盾してるかもしれませんが➡ 311 00:21:36,662 --> 00:21:40,866 新島さんの 一途さも すごく尊敬しているんです。 312 00:21:43,002 --> 00:21:48,174 一途なんて… そんな いいものじゃない。 313 00:21:48,174 --> 00:21:52,178 俺は 妻を苦しめているだけだ。 314 00:21:52,178 --> 00:21:54,180 えっ? 315 00:21:54,180 --> 00:21:57,516 尊敬なんて される人間じゃないんだよ。 316 00:21:57,516 --> 00:22:00,619 守屋くんを巻き込んだ この仕事だって➡ 317 00:22:00,619 --> 00:22:03,455 妻を成仏させたいからなんだ…。 318 00:22:03,455 --> 00:22:05,558 成仏…? 319 00:22:08,460 --> 00:22:12,464 少し話を聞いてもらっていいかな。 320 00:22:12,464 --> 00:22:16,769 僕に起きた 不思議な話を…。