1 00:00:11,011 --> 00:00:15,215 《カイル:人間やエルフ ドワーフといった➨ 2 00:00:15,215 --> 00:00:19,720 光の神々の 加護を受けた種族… 人族。 3 00:00:19,720 --> 00:00:24,191 数は少ないが 個々の能力は 人族をはるかに上回る➨ 4 00:00:24,191 --> 00:00:28,028 闇に祝福された種族… 魔族。 5 00:00:28,028 --> 00:00:32,866 2つの勢力は 巨大大陸ロインダースを東と西に分け➨ 6 00:00:32,866 --> 00:00:35,869 何千年と争い続けてきた。 7 00:00:35,869 --> 00:00:38,238 だが 300年前➨ 8 00:00:38,238 --> 00:00:42,409 穏健な魔王に代替わりして以来 小康状態となり➨ 9 00:00:42,409 --> 00:00:46,079 人族は かりそめの平和に慣れていった。 10 00:00:46,079 --> 00:00:50,417 創世歴2826年 5の月➨ 11 00:00:50,417 --> 00:00:52,920 その平穏は破られ➨ 12 00:00:52,920 --> 00:00:56,924 新たに即位した魔王のもと 「大侵攻」と呼ばれる➨ 13 00:00:56,924 --> 00:01:00,661 魔族による 人族への総攻撃が始まった。 14 00:01:00,661 --> 00:01:05,666 魔族側の 犠牲をものともしない 戦いぶりはすさまじく➨ 15 00:01:05,666 --> 00:01:10,170 人族は瞬く間に いくつもの国を滅ぼされた。 16 00:01:10,170 --> 00:01:14,508 翌2827年 4の月➨ 17 00:01:14,508 --> 00:01:19,846 人族最大の戦力を誇る ガルガン帝国が滅亡。 18 00:01:19,846 --> 00:01:25,519 後がなくなった人族は 捨て身の手段に出る。 19 00:01:25,519 --> 00:01:28,355 残存兵力をかき集め➨ 20 00:01:28,355 --> 00:01:31,358 魔王軍本隊に 無謀に近い決戦を挑み➨ 21 00:01:31,358 --> 00:01:36,363 その隙に 特攻隊が 本拠地である魔王城に突入。 22 00:01:36,363 --> 00:01:40,367 魔王を討つという 最後の賭けだった》 23 00:01:40,367 --> 00:01:42,369 (レイラ)チッ…。 24 00:01:42,369 --> 00:01:44,371 (三腕)フッ。 25 00:01:51,211 --> 00:01:53,714 ハッ~! グワッ! 26 00:01:53,714 --> 00:01:56,049 フッ! 27 00:01:56,049 --> 00:01:58,218 グゥッ! 28 00:01:58,218 --> 00:02:09,863 ♬~ 29 00:02:09,863 --> 00:02:13,333 (カイルたち)ハッ ハッ ハッ…。 30 00:02:15,702 --> 00:02:17,871 (ウルザ)ゴホッ。 (カイル)無事か!? 31 00:02:17,871 --> 00:02:29,716 ♬~ 32 00:02:29,716 --> 00:02:32,052 (炎眼)ウフッ。 33 00:02:32,052 --> 00:02:35,055 セラン! (セラン)先に行け。 34 00:02:35,055 --> 00:02:37,724 ここは引き受けてやるよ。 35 00:02:37,724 --> 00:02:41,194 クッ… 任せたぞ! 36 00:02:45,899 --> 00:02:49,403 フッ…! アッハハハハハ…! 37 00:02:49,403 --> 00:02:51,571 (セラン)チッ…! 38 00:02:51,571 --> 00:02:55,642 ったく… めんどくせぇな…。 39 00:03:04,518 --> 00:03:06,486 (アンプルを折る音) 40 00:03:08,689 --> 00:03:10,857 (カイル)プハッ。 41 00:03:10,857 --> 00:03:13,660 行くぞ。 (割れる音) 42 00:03:13,660 --> 00:03:16,163 (扉の開く音) 43 00:03:16,163 --> 00:03:22,669 (足音) 44 00:03:25,539 --> 00:03:28,542 あれは…? 45 00:03:28,542 --> 00:03:30,510 (シルドニア)上じゃ! あっ! 46 00:03:34,714 --> 00:03:36,683 ぐっ! 47 00:03:40,220 --> 00:03:43,190 (ウルザ)くっ… ぐぅ! 48 00:03:46,726 --> 00:03:48,728 ウルザ…! 49 00:03:48,728 --> 00:03:50,697 フッ…。 50 00:03:57,404 --> 00:04:07,981 ♬~ 51 00:04:07,981 --> 00:04:10,083 うっ! 52 00:04:19,826 --> 00:04:21,828 ぬうっ! 53 00:04:21,828 --> 00:04:43,517 ♬~ 54 00:04:43,517 --> 00:04:47,354 あの攻撃はなんだ? (シルドニア)あれは 「エリミネーション」。 55 00:04:47,354 --> 00:04:51,691 すべてを消滅させる 防御不可能の特級魔法じゃ。 56 00:04:51,691 --> 00:04:55,695 (カイル)このままじゃ 手の打ちようがないな。 57 00:04:55,695 --> 00:04:59,366 宝玉の魔力を解放するしか 手はなさそうだ。 58 00:04:59,366 --> 00:05:04,504 (シルドニア)使い手が命を賭すなら つきあわざるをえまいよ。 59 00:05:04,504 --> 00:05:07,007 すまない。 60 00:05:07,007 --> 00:05:09,676 (シルドニア)我が英知の御法よ➨ 61 00:05:09,676 --> 00:05:14,848 無明の闇を滅ぼす 絶悪の一せんとなれ! 62 00:05:17,684 --> 00:05:19,853 ふ~っ。 63 00:05:24,691 --> 00:05:26,660 ぐ~っ! 64 00:05:35,702 --> 00:05:38,171 ぐっ…! 65 00:05:40,373 --> 00:05:43,376 ぐおぉ~っ! 66 00:05:43,376 --> 00:05:58,158 ♬~ 67 00:06:00,293 --> 00:06:04,464 終わった…。 これで…。 68 00:06:04,464 --> 00:06:09,469 おい…。 もう答えちゃくれないか…。 69 00:06:11,471 --> 00:06:13,473 (落ちる音) 70 00:06:17,477 --> 00:06:22,482 《静かだ…。 生き残ったのは俺だけか…》 71 00:06:25,819 --> 00:06:29,823 《守りたかったものは もう何もない…。 72 00:06:29,823 --> 00:06:35,495 故郷も 家族も 仲間も 愛する人も…。 73 00:06:35,495 --> 00:06:38,164 すべて失った…》 74 00:06:38,164 --> 00:06:40,166 ああ…。 75 00:06:42,502 --> 00:06:46,606 《俺もこれで… やっと…》 76 00:06:57,017 --> 00:06:59,319 ああ…。 77 00:07:04,491 --> 00:07:08,828 《魔道具…。 あんな魔力が暴走したら…》 78 00:07:08,828 --> 00:07:11,298 うっ…。 79 00:07:14,834 --> 00:07:17,103 うう…。 80 00:07:27,347 --> 00:07:30,350 あっ うぅ…。 81 00:07:30,350 --> 00:07:32,319 あっ…。 82 00:07:38,692 --> 00:07:41,361 うぅ…! 83 00:07:44,030 --> 00:08:00,113 ♬~ 84 00:08:03,149 --> 00:08:05,118 ハッ…! 85 00:08:16,463 --> 00:08:18,565 はぁ…。 86 00:08:22,635 --> 00:08:26,339 ここは… 俺の部屋…? 87 00:08:28,308 --> 00:08:31,478 《いや そんなはずはない》 88 00:08:31,478 --> 00:08:33,480 あっ! 89 00:08:38,018 --> 00:08:39,986 ハッ! 90 00:08:49,329 --> 00:08:51,998 《これは夢か…》 91 00:08:51,998 --> 00:08:54,000 (ドアの開く音) 92 00:08:54,000 --> 00:08:58,805 (リーゼ)カイル いつまで寝てんの? 早く起きなよ。 んっ? 93 00:09:00,774 --> 00:09:03,443 なんだ 起きてたの? 94 00:09:03,443 --> 00:09:06,112 リーゼ…。 95 00:09:06,112 --> 00:09:10,116 ちょっと… どうしたの? 96 00:09:10,116 --> 00:09:12,318 おなか痛いの? 97 00:09:16,956 --> 00:09:19,793 えっ! ハッ…!? 98 00:09:19,793 --> 00:09:22,962 《カイル:そうか… これは夢だ…》 99 00:09:22,962 --> 00:09:25,765 へっ… ハッ! 100 00:09:27,801 --> 00:09:29,969 (リーゼ)ちょっ… ちょっと待って…。 101 00:09:29,969 --> 00:09:33,807 《カイル:夢でもいい。 もう一度 リーゼに会えるなんて!》 102 00:09:33,807 --> 00:09:37,510 いきなり何… ん~…。 103 00:09:39,479 --> 00:09:41,481 ひいっ!? 104 00:09:41,481 --> 00:09:45,318 ぐっ うう… わっ! わっ! 105 00:09:45,318 --> 00:09:47,320 あっ…。 106 00:09:47,320 --> 00:09:49,322 あっ あ…。 107 00:09:52,158 --> 00:09:55,662 ぐっ! うわあっ! 108 00:09:55,662 --> 00:09:57,664 フンッ! グッ…! 109 00:09:59,666 --> 00:10:02,669 うぐ… ぐぅ…。 くっ! 110 00:10:02,669 --> 00:10:05,839 何すんのよ! 111 00:10:05,839 --> 00:10:09,843 いくら何でも心の準備ってものが あるでしょうが! 112 00:10:11,845 --> 00:10:15,181 バカ~ッ! ぐうぅ…。 113 00:10:15,181 --> 00:10:19,853 ぐ… あれ? 114 00:10:19,853 --> 00:10:24,557 痛い? 夢… じゃない? 115 00:10:33,700 --> 00:10:37,904 《夢じゃないな》 116 00:10:45,078 --> 00:10:49,749 《ん~…。 若返ってる… よな? 117 00:10:49,749 --> 00:10:54,721 それに ひん死の重傷を 負っていたはず…。 118 00:10:54,721 --> 00:10:58,224 夢じゃないなら どういうことなんだ…?》 119 00:11:11,504 --> 00:11:16,176 《街は元どおり。 リーゼは元気だし 俺は若い。 120 00:11:16,176 --> 00:11:19,178 これじゃあ 過去に戻ったとしか…》 121 00:11:19,178 --> 00:11:21,381 あっ! 122 00:11:23,683 --> 00:11:28,021 《そんなバカな…。 こいつが原因ってことか? 123 00:11:28,021 --> 00:11:31,858 過去に戻る魔法… そんなものがあるはずが…》 124 00:11:31,858 --> 00:11:34,527 あっ あ…。 (おなかの鳴る音) 125 00:11:34,527 --> 00:11:37,630 《どんな状況でも腹は減るな…》 126 00:11:39,699 --> 00:11:41,868 うん? 127 00:11:41,868 --> 00:11:44,571 《リーゼが用意してくれたのか…》 128 00:11:46,706 --> 00:11:49,042 《料理ができない 俺や母さんに代わって➨ 129 00:11:49,042 --> 00:11:51,644 よく作りにきてくれたよな》 130 00:11:56,549 --> 00:11:58,718 《うまい…! 131 00:11:58,718 --> 00:12:01,921 こんなちゃんとしたものを 食ったのは 久しぶりだ…》 132 00:12:09,329 --> 00:12:13,833 ふぅ~ さすがに食べ過ぎたな。 133 00:12:13,833 --> 00:12:17,837 つ~す 腹減ったぁ~。 あっ! 134 00:12:17,837 --> 00:12:20,506 んっ? あっ おい! 135 00:12:20,506 --> 00:12:25,345 お前 ウソだろ!? 全部一人で食っちまったのかよ! 136 00:12:25,345 --> 00:12:27,513 セラン…。 137 00:12:27,513 --> 00:12:32,685 クソ~ッ! リーゼが手の込んだ 仕込みをしてやがったから➨ 138 00:12:32,685 --> 00:12:35,188 楽しみにしてたのに。 《セラン…。 139 00:12:35,188 --> 00:12:40,026 少し前まで一緒に戦ってたんだが やっぱり…》 140 00:12:40,026 --> 00:12:42,862 んっ? なんだよ? ジロジロと。 141 00:12:42,862 --> 00:12:47,033 ンッ… あ~ え~と…。 142 00:12:47,033 --> 00:12:50,703 今日は何年の何の月 何日だっけ? 143 00:12:50,703 --> 00:12:53,539 はあ? お前 何言ってんだ? 144 00:12:53,539 --> 00:12:58,378 今日は2823年 5の月24日だろうが。 145 00:12:58,378 --> 00:13:01,648 本当に!? 間違いないのか? ああ。 146 00:13:01,648 --> 00:13:06,519 間違いなく 今日は 2823年5の月24日。 147 00:13:06,519 --> 00:13:09,188 って あ そうか。 お前 今日 誕生日だっけ? 148 00:13:09,188 --> 00:13:11,357 しゃあねえなぁ~。 149 00:13:11,357 --> 00:13:14,494 飯は誕生日プレゼントってことに しといてやるよ。 150 00:13:14,494 --> 00:13:16,496 いや 安くないか!? 151 00:13:16,496 --> 00:13:19,499 そもそも お前のもんじゃないし! 152 00:13:19,499 --> 00:13:22,201 あ~! 腹減ったなぁ。 153 00:13:22,201 --> 00:13:25,004 リーゼに もらいにいくかぁ。 154 00:13:25,004 --> 00:13:28,675 地面に頭をこすりつけて頼めば➨ 155 00:13:28,675 --> 00:13:31,377 1食分くらい恵んでくれるだろう。 156 00:13:33,513 --> 00:13:38,184 《相変わらず 目的のためなら 何でもやるヤツだな…》 157 00:13:38,184 --> 00:13:40,353 (玄関の扉の閉まる音) 158 00:13:40,353 --> 00:13:43,189 《さて これからどうするか…。 159 00:13:43,189 --> 00:13:46,526 本当に魔法で 過去に戻ったのだとしたら…》 160 00:13:46,526 --> 00:13:48,895 はぁ…。 161 00:13:48,895 --> 00:13:53,166 《まぁ… あの人に聞くしかないよな…》 162 00:14:14,153 --> 00:14:16,155 ハッ! 163 00:14:19,325 --> 00:14:23,496 (セライア)あら カイルちゃん ここに来るなんて珍しいわね。 164 00:14:23,496 --> 00:14:26,165 もう朝だよ 母さん。 165 00:14:26,165 --> 00:14:29,168 また徹夜で本読んでたのかよ。 166 00:14:29,168 --> 00:14:34,006 もう朝? やっぱりここだと 時間がよくわからないわね。 167 00:14:34,006 --> 00:14:37,176 実は魔法について 聞きたいことがあってさ。 168 00:14:37,176 --> 00:14:40,179 あら 私にわかるかしら? 169 00:14:40,179 --> 00:14:43,516 大国でも数人しかいない アークメイジだろ。 170 00:14:43,516 --> 00:14:47,019 母さん以上に詳しい人なんて そういないよ。 171 00:14:47,019 --> 00:14:50,690 まぁ そうね。 フフッ。 172 00:14:50,690 --> 00:14:54,193 (カイル)あのさ… 過去に戻る魔法なんて➨ 173 00:14:54,193 --> 00:14:56,529 あるのかな? あるわよ。 174 00:14:56,529 --> 00:14:59,999 えっ!? あるの!? あまり知られてないけど➨ 175 00:14:59,999 --> 00:15:03,669 時間に干渉する魔法は 確かにあるわよ。 176 00:15:03,669 --> 00:15:08,341 でも あるというだけで 誰も使うことができないの。 177 00:15:08,341 --> 00:15:12,178 単純に魔力量の問題でね。 魔力量…。 178 00:15:12,178 --> 00:15:15,348 それこそ 歴史上の偉大な魔法使いが➨ 179 00:15:15,348 --> 00:15:17,350 魔力を振り絞っても➨ 180 00:15:17,350 --> 00:15:20,853 刹那の時を変えることすら できないと思うわ。 181 00:15:20,853 --> 00:15:23,856 じゃあ 魔道具を使うってのは どうかな? 182 00:15:23,856 --> 00:15:27,026 なるほど。 おもしろいわね。 183 00:15:27,026 --> 00:15:30,363 魔道具を触媒にして 魔力をためるのね。 184 00:15:30,363 --> 00:15:33,199 ん~…。 でもやっぱり➨ 185 00:15:33,199 --> 00:15:35,701 それだけの魔力を ため込むとなると➨ 186 00:15:35,701 --> 00:15:38,371 一人じゃ 1,000年かけたって無理ね。 187 00:15:38,371 --> 00:15:40,873 なら 禁呪の儀式は? 188 00:15:40,873 --> 00:15:46,045 禁呪…。 命を魔力に変換する いけにえの儀式ね。 189 00:15:46,045 --> 00:15:49,382 どこで知ったの? えっ…。 190 00:15:49,382 --> 00:15:51,384 ちょっと本で読んだだけだよ。 191 00:15:51,384 --> 00:15:54,387 詳しくは知らない。 そう…。 192 00:15:54,387 --> 00:15:57,557 たとえ禁呪でも無理でしょうね。 193 00:15:57,557 --> 00:16:02,462 たぶん この大陸にいる人族の 半分の命は必要になるもの。 194 00:16:02,462 --> 00:16:07,967 《カイル:つまり 半分を犠牲にすれば 可能なわけだ》 195 00:16:07,967 --> 00:16:13,806 それに 過去に戻るほどの 魔力をため込める触媒がないわ。 196 00:16:13,806 --> 00:16:18,978 もし… あると… するなら…! 197 00:16:18,978 --> 00:16:20,980 ンッ! フッ。 198 00:16:22,982 --> 00:16:26,486 たしか この本に…。 199 00:16:26,486 --> 00:16:28,821 あぁ これこれ。 200 00:16:28,821 --> 00:16:32,625 この伝説の 「神竜の心臓」くらいね。 201 00:16:35,161 --> 00:16:38,497 《カイル:古代魔法王国 ザーレスは➨ 202 00:16:38,497 --> 00:16:41,834 膨大な魔力を秘めた 神竜の心臓によって➨ 203 00:16:41,834 --> 00:16:45,505 1,000年もの間 繁栄し続けた。 204 00:16:45,505 --> 00:16:50,176 しかし やがては魔力も枯渇し➨ 205 00:16:50,176 --> 00:16:54,013 王国滅亡の きっかけとなった… か》 206 00:16:54,013 --> 00:16:56,349 神竜の心臓なら➨ 207 00:16:56,349 --> 00:17:00,319 過去に戻るだけの魔力を ため込むことができると思うの。 208 00:17:00,319 --> 00:17:05,491 ただ 行方がわからなくなって すでに1,000年以上はたってる。 209 00:17:05,491 --> 00:17:09,829 もう魔族の領域に 持ち出されたのかもね。 210 00:17:09,829 --> 00:17:12,665 (カイル)なるほど…。 211 00:17:12,665 --> 00:17:16,168 こういうの いいね。 えっ? 212 00:17:16,168 --> 00:17:18,671 だって カイルちゃんと➨ 213 00:17:18,671 --> 00:17:22,008 こんなに長くしゃべったの 久しぶりだもの。 214 00:17:22,008 --> 00:17:25,177 カイルちゃん 剣の修行やめちゃったし➨ 215 00:17:25,177 --> 00:17:28,514 最近 私のこと避けてたから。 216 00:17:28,514 --> 00:17:33,185 そんなつもりは…。 その… なんか… ごめん。 217 00:17:33,185 --> 00:17:36,188 まったく! すっごく さみしかったんだから! 218 00:17:36,188 --> 00:17:38,357 あ…。 フッ。 219 00:17:38,357 --> 00:17:41,861 でも カイルちゃん 今日は いつもより大人っぽくて➨ 220 00:17:41,861 --> 00:17:44,363 まるで未来から来たみたい。 221 00:17:44,363 --> 00:17:47,366 えっ。 な~んてね! 222 00:17:47,366 --> 00:17:49,869 あ~ おなかすいちゃった! 223 00:17:49,869 --> 00:17:53,039 今日もリーゼちゃんが ごはん作ってくれてるんでしょ? 224 00:17:53,039 --> 00:17:57,043 あっ…。 俺が全部食べちゃった。 225 00:17:57,043 --> 00:17:59,712 えっ…。 ごめん つい…。 226 00:17:59,712 --> 00:18:02,481 いいのよ…。 あっ そういえば➨ 227 00:18:02,481 --> 00:18:04,984 今日 カイルちゃんの誕生日だったわね。 228 00:18:04,984 --> 00:18:09,155 自分の息子の誕生日を 忘れるなんて 母さんらしいよ。 229 00:18:09,155 --> 00:18:14,160 じゃあ ごはんは 誕生日プレゼントってことで。 フフフ。 230 00:18:14,160 --> 00:18:17,830 いや だから安くないか? 俺のプレゼント…。 231 00:18:29,508 --> 00:18:32,345 過去に戻る… か…。 232 00:18:32,345 --> 00:18:37,183 《アイツは何を やり直したかったんだろうな…》 233 00:18:37,183 --> 00:18:40,052 ここにいたの。 あっ! 234 00:18:42,355 --> 00:18:44,523 朝の件はごめんなさい! 235 00:18:44,523 --> 00:18:47,860 反省はしてるみたいね…。 236 00:18:47,860 --> 00:18:49,862 (カイル)妙な夢を見たせいで➨ 237 00:18:49,862 --> 00:18:52,198 不安になって あんなことをしてしまいました! 238 00:18:52,198 --> 00:18:54,200 反省してます! 239 00:18:54,200 --> 00:18:56,869 夢ってどんな? 240 00:18:59,939 --> 00:19:04,110 ひょっとして 私が死ぬ夢… とか? 241 00:19:04,110 --> 00:19:08,447 ハッ! あぁ… まぁ そんなところだ。 242 00:19:08,447 --> 00:19:13,285 ふ~ん。 だからあんなに 取り乱してたんだ。 243 00:19:13,285 --> 00:19:17,289 へ~っ そっか…。 244 00:19:17,289 --> 00:19:20,960 フフッ… そういうことなら 許してあげる。 245 00:19:20,960 --> 00:19:23,629 カイル 今日 誕生日だしね。 あっ。 246 00:19:23,629 --> 00:19:26,465 お誕生日おめでとう! カイル。 247 00:19:26,465 --> 00:19:28,467 あっ…。 248 00:19:28,467 --> 00:19:33,973 《カイル:魔族領に近いこの街は 大侵攻で真っ先に狙われた…。 249 00:19:33,973 --> 00:19:39,311 焼き払われ 破壊し尽くされた街は 地獄と化した…。 250 00:19:39,311 --> 00:19:41,981 そして リーゼも…》 251 00:19:41,981 --> 00:19:55,995 ♬~ 252 00:19:55,995 --> 00:19:58,831 《カイル:俺は この日誓ったんだ。 253 00:19:58,831 --> 00:20:02,334 必ず敵を討つと》 254 00:20:02,334 --> 00:20:05,337 (リーゼ)カイル… カイル…? 255 00:20:05,337 --> 00:20:07,339 ハッ! (リーゼ)どうしたの? カイル。 256 00:20:07,339 --> 00:20:09,675 なんか怖いよ? 257 00:20:09,675 --> 00:20:12,678 あ… いや…。 258 00:20:12,678 --> 00:20:15,181 何でもない。 259 00:20:15,181 --> 00:20:18,684 そう… ならいいけど…。 260 00:20:18,684 --> 00:20:21,854 《カイル:この平穏は3年後に終わる。 261 00:20:21,854 --> 00:20:24,857 この事実を知っているのは 俺だけ…。 262 00:20:24,857 --> 00:20:28,027 何もしなければ あのときと同じ光景を➨ 263 00:20:28,027 --> 00:20:31,530 また見ることになる。 また失ってしまう…。 264 00:20:31,530 --> 00:20:37,703 家族も 故郷も 世界も 大切な人も…》 265 00:20:37,703 --> 00:20:42,041 (カイル)変えてやる… 運命を…。 266 00:20:42,041 --> 00:20:44,376 運命を変えてやる! 267 00:20:44,376 --> 00:20:46,378 あんなくだらない運命を! 268 00:20:46,378 --> 00:20:49,215 この世界の運命を変えてやる! 269 00:20:49,215 --> 00:20:52,051 俺が! 必ず! 270 00:20:52,051 --> 00:20:54,553 どんな手を使ってでもだ! 271 00:20:54,553 --> 00:20:56,555 あぁ…。 272 00:20:56,555 --> 00:21:02,061 ♬~ 273 00:22:37,690 --> 00:22:43,195 (書く音) 274 00:22:45,698 --> 00:22:48,200 ふ~…。 275 00:22:48,200 --> 00:22:51,036 《俺の有利な点はこれだ。 276 00:22:51,036 --> 00:22:53,372 これから起こることを➨ 277 00:22:53,372 --> 00:22:56,041 思い出せることは とにかく全部書き留めた。 278 00:22:56,041 --> 00:23:00,479 だが…。 どうしたものか…。 279 00:23:00,479 --> 00:23:03,148 自分は4年後からやってきた。 280 00:23:03,148 --> 00:23:06,185 3年後には魔族が 総攻撃を仕掛けてくるから➨ 281 00:23:06,185 --> 00:23:09,355 それに備えろ なんて言っても➨ 282 00:23:09,355 --> 00:23:12,691 誰にも信じてもらえるわけない》 283 00:23:12,691 --> 00:23:15,027 はぁ…。 284 00:23:15,027 --> 00:23:19,698 《なら 正体不明の次期魔王を 俺の手で討つ!》 285 00:23:19,698 --> 00:23:21,700 ふぅ…。 286 00:23:21,700 --> 00:23:25,537 《無理だな…。 どんなに幸運が重なっても➨ 287 00:23:25,537 --> 00:23:28,507 今の俺一人の力じゃ…》 288 00:23:31,043 --> 00:23:33,379 《いや。 289 00:23:33,379 --> 00:23:36,348 ちゃんと確かめてみないとな》