1 00:00:43,043 --> 00:00:47,247 《カイル:人間やエルフ ドワーフといった➡ 2 00:00:47,247 --> 00:00:51,752 光の神々の 加護を受けた種族… 人族。 3 00:00:51,752 --> 00:00:56,223 数は少ないが 個々の能力は 人族をはるかに上回る➡ 4 00:00:56,223 --> 00:01:00,060 闇に祝福された種族… 魔族。 5 00:01:00,060 --> 00:01:04,898 2つの勢力は 巨大大陸ロインダースを東と西に分け➡ 6 00:01:04,898 --> 00:01:07,901 何千年と争い続けてきた。 7 00:01:07,901 --> 00:01:10,270 だが 300年前➡ 8 00:01:10,270 --> 00:01:14,441 穏健な魔王に代替わりして以来 小康状態となり➡ 9 00:01:14,441 --> 00:01:18,111 人族は かりそめの平和に慣れていった。 10 00:01:18,111 --> 00:01:22,449 創世歴2826年 5の月➡ 11 00:01:22,449 --> 00:01:24,952 その平穏は破られ➡ 12 00:01:24,952 --> 00:01:28,956 新たに即位した魔王のもと 「大侵攻」と呼ばれる➡ 13 00:01:28,956 --> 00:01:32,693 魔族による 人族への総攻撃が始まった。 14 00:01:32,693 --> 00:01:37,698 魔族側の 犠牲をものともしない 戦いぶりはすさまじく➡ 15 00:01:37,698 --> 00:01:42,202 人族は瞬く間に いくつもの国を滅ぼされた。 16 00:01:42,202 --> 00:01:46,540 翌2827年 4の月➡ 17 00:01:46,540 --> 00:01:51,878 人族最大の戦力を誇る ガルガン帝国が滅亡。 18 00:01:51,878 --> 00:01:57,551 後がなくなった人族は 捨て身の手段に出る。 19 00:01:57,551 --> 00:02:00,387 残存兵力をかき集め➡ 20 00:02:00,387 --> 00:02:03,390 魔王軍本隊に 無謀に近い決戦を挑み➡ 21 00:02:03,390 --> 00:02:08,395 その隙に 特攻隊が 本拠地である魔王城に突入。 22 00:02:08,395 --> 00:02:12,399 魔王を討つという 最後の賭けだった》 23 00:02:12,399 --> 00:02:14,401 (レイラ)チッ…。 24 00:02:14,401 --> 00:02:16,403 (三腕)フッ。 25 00:02:23,243 --> 00:02:25,746 ハッ~! グワッ! 26 00:02:25,746 --> 00:02:28,081 フッ! 27 00:02:28,081 --> 00:02:30,250 グゥッ! 28 00:02:30,250 --> 00:02:41,895 ♬~ 29 00:02:41,895 --> 00:02:45,365 (カイルたち)ハッ ハッ ハッ…。 30 00:02:47,734 --> 00:02:49,903 (ウルザ)ゴホッ。 (カイル)無事か!? 31 00:02:49,903 --> 00:03:01,748 ♬~ 32 00:03:01,748 --> 00:03:04,084 (炎眼)ウフッ。 33 00:03:04,084 --> 00:03:07,087 セラン! (セラン)先に行け。 34 00:03:07,087 --> 00:03:09,756 ここは引き受けてやるよ。 35 00:03:09,756 --> 00:03:13,226 クッ… 任せたぞ! 36 00:03:17,931 --> 00:03:21,435 フッ…! アッハハハハハ…! 37 00:03:21,435 --> 00:03:23,603 (セラン)チッ…! 38 00:03:23,603 --> 00:03:27,674 ったく… めんどくせぇな…。 39 00:03:36,550 --> 00:03:38,518 (アンプルを折る音) 40 00:03:40,720 --> 00:03:42,889 (カイル)プハッ。 41 00:03:42,889 --> 00:03:45,692 行くぞ。 (割れる音) 42 00:03:45,692 --> 00:03:48,195 (扉の開く音) 43 00:03:48,195 --> 00:03:54,701 (足音) 44 00:03:57,571 --> 00:04:00,574 あれは…? 45 00:04:00,574 --> 00:04:02,542 (シルドニア)上じゃ! あっ! 46 00:04:06,746 --> 00:04:08,715 ぐっ! 47 00:04:12,252 --> 00:04:15,222 (ウルザ)くっ… ぐぅ! 48 00:04:18,759 --> 00:04:20,760 ウルザ…! 49 00:04:20,760 --> 00:04:22,729 フッ…。 50 00:04:29,436 --> 00:04:40,013 ♬~ 51 00:04:40,013 --> 00:04:42,115 うっ! 52 00:04:51,858 --> 00:04:53,860 ぬうっ! 53 00:04:53,860 --> 00:05:15,549 ♬~ 54 00:05:15,549 --> 00:05:19,386 あの攻撃はなんだ? (シルドニア)あれは 「エリミネーション」。 55 00:05:19,386 --> 00:05:23,723 すべてを消滅させる 防御不可能の特級魔法じゃ。 56 00:05:23,723 --> 00:05:27,727 (カイル)このままじゃ 手の打ちようがないな。 57 00:05:27,727 --> 00:05:31,398 宝玉の魔力を解放するしか 手はなさそうだ。 58 00:05:31,398 --> 00:05:36,536 (シルドニア)使い手が命を賭すなら つきあわざるをえまいよ。 59 00:05:36,536 --> 00:05:39,039 すまない。 60 00:05:39,039 --> 00:05:41,708 (シルドニア)我が英知の御法よ➡ 61 00:05:41,708 --> 00:05:46,880 無明の闇を滅ぼす 絶悪の一せんとなれ! 62 00:05:49,716 --> 00:05:51,885 ふ~っ。 63 00:05:56,723 --> 00:05:58,692 ぐ~っ! 64 00:06:07,734 --> 00:06:10,203 ぐっ…! 65 00:06:12,405 --> 00:06:15,408 ぐおぉ~っ! 66 00:06:15,408 --> 00:06:30,190 ♬~ 67 00:06:32,325 --> 00:06:36,496 終わった…。 これで…。 68 00:06:36,496 --> 00:06:41,501 おい…。 もう答えちゃくれないか…。 69 00:06:43,503 --> 00:06:45,505 (落ちる音) 70 00:06:49,509 --> 00:06:54,514 《静かだ…。 生き残ったのは俺だけか…》 71 00:06:57,851 --> 00:07:01,855 《守りたかったものは もう何もない…。 72 00:07:01,855 --> 00:07:07,527 故郷も 家族も 仲間も 愛する人も…。 73 00:07:07,527 --> 00:07:10,196 すべて失った…》 74 00:07:10,196 --> 00:07:12,198 ああ…。 75 00:07:14,534 --> 00:07:18,638 《俺もこれで… やっと…》 76 00:07:29,049 --> 00:07:31,351 ああ…。 77 00:07:36,523 --> 00:07:40,860 《魔道具…。 あんな魔力が暴走したら…》 78 00:07:40,860 --> 00:07:43,330 うっ…。 79 00:07:46,866 --> 00:07:49,135 うう…。 80 00:07:59,379 --> 00:08:02,382 あっ うぅ…。 81 00:08:02,382 --> 00:08:04,351 あっ…。 82 00:08:10,724 --> 00:08:13,393 うぅ…! 83 00:08:16,062 --> 00:08:32,145 ♬~ 84 00:08:35,181 --> 00:08:37,150 ハッ…! 85 00:08:48,495 --> 00:08:50,597 はぁ…。 86 00:08:54,667 --> 00:08:58,371 ここは… 俺の部屋…? 87 00:09:00,340 --> 00:09:03,510 《いや そんなはずはない》 88 00:09:03,510 --> 00:09:05,512 あっ! 89 00:09:10,049 --> 00:09:12,018 ハッ! 90 00:09:21,361 --> 00:09:24,030 《これは夢か…》 91 00:09:24,030 --> 00:09:26,032 (ドアの開く音) 92 00:09:26,032 --> 00:09:30,837 (リーゼ)カイル いつまで寝てんの? 早く起きなよ。 んっ? 93 00:09:32,806 --> 00:09:35,475 なんだ 起きてたの? 94 00:09:35,475 --> 00:09:38,144 リーゼ…。 95 00:09:38,144 --> 00:09:42,148 ちょっと… どうしたの? 96 00:09:42,148 --> 00:09:44,350 おなか痛いの? 97 00:09:48,988 --> 00:09:51,825 えっ! ハッ…!? 98 00:09:51,825 --> 00:09:54,994 《カイル:そうか… これは夢だ…》 99 00:09:54,994 --> 00:09:57,797 へっ… ハッ! 100 00:09:59,833 --> 00:10:02,001 (リーゼ)ちょっ… ちょっと待って…。 101 00:10:02,001 --> 00:10:05,839 《カイル:夢でもいい。 もう一度 リーゼに会えるなんて!》 102 00:10:05,839 --> 00:10:09,542 いきなり何… ん~…。 103 00:10:11,511 --> 00:10:13,513 ひいっ!? 104 00:10:13,513 --> 00:10:17,350 ぐっ うう… わっ! わっ! 105 00:10:17,350 --> 00:10:19,352 あっ…。 106 00:10:19,352 --> 00:10:21,354 あっ あ…。 107 00:10:24,190 --> 00:10:27,694 ぐっ! うわあっ! 108 00:10:27,694 --> 00:10:29,696 フンッ! グッ…! 109 00:10:31,698 --> 00:10:34,701 うぐ… ぐぅ…。 くっ! 110 00:10:34,701 --> 00:10:37,871 何すんのよ! 111 00:10:37,871 --> 00:10:41,875 いくら何でも心の準備ってものが あるでしょうが! 112 00:10:43,877 --> 00:10:47,213 バカ~ッ! ぐうぅ…。 113 00:10:47,213 --> 00:10:51,885 ぐ… あれ? 114 00:10:51,885 --> 00:10:56,589 痛い? 夢… じゃない? 115 00:11:05,732 --> 00:11:09,936 《夢じゃないな》 116 00:11:17,110 --> 00:11:21,781 《ん~…。 若返ってる… よな? 117 00:11:21,781 --> 00:11:26,753 それに ひん死の重傷を 負っていたはず…。 118 00:11:26,753 --> 00:11:30,256 夢じゃないなら どういうことなんだ…?》 119 00:11:43,536 --> 00:11:48,207 《街は元どおり。 リーゼは元気だし 俺は若い。 120 00:11:48,207 --> 00:11:51,211 これじゃあ 過去に戻ったとしか…》 121 00:11:51,211 --> 00:11:53,413 あっ! 122 00:11:55,715 --> 00:12:00,053 《そんなバカな…。 こいつが原因ってことか? 123 00:12:00,053 --> 00:12:03,890 過去に戻る魔法… そんなものがあるはずが…》 124 00:12:03,890 --> 00:12:06,559 あっ あ…。 (おなかの鳴る音) 125 00:12:06,559 --> 00:12:09,662 《どんな状況でも腹は減るな…》 126 00:12:11,731 --> 00:12:13,900 うん? 127 00:12:13,900 --> 00:12:16,603 《リーゼが用意してくれたのか…》 128 00:12:18,738 --> 00:12:21,074 《料理ができない 俺や母さんに代わって➡ 129 00:12:21,074 --> 00:12:23,676 よく作りにきてくれたよな》 130 00:12:28,581 --> 00:12:30,750 《うまい…! 131 00:12:30,750 --> 00:12:33,953 こんなちゃんとしたものを 食ったのは 久しぶりだ…》 132 00:12:41,361 --> 00:12:45,865 ふぅ~ さすがに食べ過ぎたな。 133 00:12:45,865 --> 00:12:49,869 つ~す 腹減ったぁ~。 あっ! 134 00:12:49,869 --> 00:12:52,538 んっ? あっ おい! 135 00:12:52,538 --> 00:12:57,377 お前 ウソだろ!? 全部一人で食っちまったのかよ! 136 00:12:57,377 --> 00:12:59,545 セラン…。 137 00:12:59,545 --> 00:13:04,717 クソ~ッ! リーゼが手の込んだ 仕込みをしてやがったから➡ 138 00:13:04,717 --> 00:13:07,220 楽しみにしてたのに。 《セラン…。 139 00:13:07,220 --> 00:13:12,058 少し前まで一緒に戦ってたんだが やっぱり…》 140 00:13:12,058 --> 00:13:14,894 んっ? なんだよ? ジロジロと。 141 00:13:14,894 --> 00:13:19,065 ンッ… あ~ え~と…。 142 00:13:19,065 --> 00:13:22,735 今日は何年の何の月 何日だっけ? 143 00:13:22,735 --> 00:13:25,571 はあ? お前 何言ってんだ? 144 00:13:25,571 --> 00:13:30,410 今日は2823年 5の月24日だろうが。 145 00:13:30,410 --> 00:13:33,680 本当に!? 間違いないのか? ああ。 146 00:13:33,680 --> 00:13:38,551 間違いなく 今日は 2823年5の月24日。 147 00:13:38,551 --> 00:13:41,220 って あ そうか。 お前 今日 誕生日だっけ? 148 00:13:41,220 --> 00:13:43,389 しゃあねえなぁ~。 149 00:13:43,389 --> 00:13:46,526 飯は誕生日プレゼントってことに しといてやるよ。 150 00:13:46,526 --> 00:13:48,528 いや 安くないか!? 151 00:13:48,528 --> 00:13:51,531 そもそも お前のもんじゃないし! 152 00:13:51,531 --> 00:13:54,233 あ~! 腹減ったなぁ。 153 00:13:54,233 --> 00:13:57,036 リーゼに もらいにいくかぁ。 154 00:13:57,036 --> 00:14:00,707 地面に頭をこすりつけて頼めば➡ 155 00:14:00,707 --> 00:14:03,409 1食分くらい恵んでくれるだろう。 156 00:14:05,545 --> 00:14:10,216 《相変わらず 目的のためなら 何でもやるヤツだな…》 157 00:14:10,216 --> 00:14:12,385 (玄関の扉の閉まる音) 158 00:14:12,385 --> 00:14:15,221 《さて これからどうするか…。 159 00:14:15,221 --> 00:14:18,558 本当に魔法で 過去に戻ったのだとしたら…》 160 00:14:18,558 --> 00:14:20,927 はぁ…。 161 00:14:20,927 --> 00:14:25,198 《まぁ… あの人に聞くしかないよな…》 162 00:14:46,185 --> 00:14:48,187 ハッ! 163 00:14:51,357 --> 00:14:55,528 (セライア)あら カイルちゃん ここに来るなんて珍しいわね。 164 00:14:55,528 --> 00:14:58,197 もう朝だよ 母さん。 165 00:14:58,197 --> 00:15:01,200 また徹夜で本読んでたのかよ。 166 00:15:01,200 --> 00:15:06,038 もう朝? やっぱりここだと 時間がよくわからないわね。 167 00:15:06,038 --> 00:15:09,208 実は魔法について 聞きたいことがあってさ。 168 00:15:09,208 --> 00:15:12,211 あら 私にわかるかしら? 169 00:15:12,211 --> 00:15:15,548 大国でも数人しかいない アークメイジだろ。 170 00:15:15,548 --> 00:15:19,051 母さん以上に詳しい人なんて そういないよ。 171 00:15:19,051 --> 00:15:22,722 まぁ そうね。 フフッ。 172 00:15:22,722 --> 00:15:26,225 (カイル)あのさ… 過去に戻る魔法なんて➡ 173 00:15:26,225 --> 00:15:28,561 あるのかな? あるわよ。 174 00:15:28,561 --> 00:15:32,031 えっ!? あるの!? あまり知られてないけど➡ 175 00:15:32,031 --> 00:15:35,701 時間に干渉する魔法は 確かにあるわよ。 176 00:15:35,701 --> 00:15:40,373 でも あるというだけで 誰も使うことができないの。 177 00:15:40,373 --> 00:15:44,210 単純に魔力量の問題でね。 魔力量…。 178 00:15:44,210 --> 00:15:47,380 それこそ 歴史上の偉大な魔法使いが➡ 179 00:15:47,380 --> 00:15:49,382 魔力を振り絞っても➡ 180 00:15:49,382 --> 00:15:52,885 刹那の時を変えることすら できないと思うわ。 181 00:15:52,885 --> 00:15:55,888 じゃあ 魔道具を使うってのは どうかな? 182 00:15:55,888 --> 00:15:59,058 なるほど。 おもしろいわね。 183 00:15:59,058 --> 00:16:02,395 魔道具を触媒にして 魔力をためるのね。 184 00:16:02,395 --> 00:16:05,231 ん~…。 でもやっぱり➡ 185 00:16:05,231 --> 00:16:07,733 それだけの魔力を ため込むとなると➡ 186 00:16:07,733 --> 00:16:10,403 一人じゃ 1,000年かけたって無理ね。 187 00:16:10,403 --> 00:16:12,905 なら 禁呪の儀式は? 188 00:16:12,905 --> 00:16:18,077 禁呪…。 命を魔力に変換する いけにえの儀式ね。 189 00:16:18,077 --> 00:16:21,414 どこで知ったの? えっ…。 190 00:16:21,414 --> 00:16:23,416 ちょっと本で読んだだけだよ。 191 00:16:23,416 --> 00:16:26,419 詳しくは知らない。 そう…。 192 00:16:26,419 --> 00:16:29,589 たとえ禁呪でも無理でしょうね。 193 00:16:29,589 --> 00:16:34,494 たぶん この大陸にいる人族の 半分の命は必要になるもの。 194 00:16:34,494 --> 00:16:39,999 《カイル:つまり 半分を犠牲にすれば 可能なわけだ》 195 00:16:39,999 --> 00:16:45,838 それに 過去に戻るほどの 魔力をため込める触媒がないわ。 196 00:16:45,838 --> 00:16:51,010 もし… あると… するなら…! 197 00:16:51,010 --> 00:16:53,012 ンッ! フッ。 198 00:16:55,014 --> 00:16:58,518 たしか この本に…。 199 00:16:58,518 --> 00:17:00,853 あぁ これこれ。 200 00:17:00,853 --> 00:17:04,657 この伝説の 「神竜の心臓」くらいね。 201 00:17:07,193 --> 00:17:10,530 《カイル:古代魔法王国 ザーレスは➡ 202 00:17:10,530 --> 00:17:13,866 膨大な魔力を秘めた 神竜の心臓によって➡ 203 00:17:13,866 --> 00:17:17,536 1,000年もの間 繁栄し続けた。 204 00:17:17,536 --> 00:17:22,208 しかし やがては魔力も枯渇し➡ 205 00:17:22,208 --> 00:17:26,045 王国滅亡の きっかけとなった… か》 206 00:17:26,045 --> 00:17:28,381 神竜の心臓なら➡ 207 00:17:28,381 --> 00:17:32,351 過去に戻るだけの魔力を ため込むことができると思うの。 208 00:17:32,351 --> 00:17:37,523 ただ 行方がわからなくなって すでに1,000年以上はたってる。 209 00:17:37,523 --> 00:17:41,861 もう魔族の領域に 持ち出されたのかもね。 210 00:17:41,861 --> 00:17:44,697 (カイル)なるほど…。 211 00:17:44,697 --> 00:17:48,200 こういうの いいね。 えっ? 212 00:17:48,200 --> 00:17:50,703 だって カイルちゃんと➡ 213 00:17:50,703 --> 00:17:54,040 こんなに長くしゃべったの 久しぶりだもの。 214 00:17:54,040 --> 00:17:57,209 カイルちゃん 剣の修行やめちゃったし➡ 215 00:17:57,209 --> 00:18:00,546 最近 私のこと避けてたから。 216 00:18:00,546 --> 00:18:05,217 そんなつもりは…。 その… なんか… ごめん。 217 00:18:05,217 --> 00:18:08,220 まったく! すっごく さみしかったんだから! 218 00:18:08,220 --> 00:18:10,389 あ…。 フッ。 219 00:18:10,389 --> 00:18:13,893 でも カイルちゃん 今日は いつもより大人っぽくて➡ 220 00:18:13,893 --> 00:18:16,395 まるで未来から来たみたい。 221 00:18:16,395 --> 00:18:19,398 えっ。 な~んてね! 222 00:18:19,398 --> 00:18:21,901 あ~ おなかすいちゃった! 223 00:18:21,901 --> 00:18:25,071 今日もリーゼちゃんが ごはん作ってくれてるんでしょ? 224 00:18:25,071 --> 00:18:29,075 あっ…。 俺が全部食べちゃった。 225 00:18:29,075 --> 00:18:31,744 えっ…。 ごめん つい…。 226 00:18:31,744 --> 00:18:34,513 いいのよ…。 あっ そういえば➡ 227 00:18:34,513 --> 00:18:37,016 今日 カイルちゃんの誕生日だったわね。 228 00:18:37,016 --> 00:18:41,187 自分の息子の誕生日を 忘れるなんて 母さんらしいよ。 229 00:18:41,187 --> 00:18:46,192 じゃあ ごはんは 誕生日プレゼントってことで。 フフフ。 230 00:18:46,192 --> 00:18:49,862 いや だから安くないか? 俺のプレゼント…。 231 00:19:01,540 --> 00:19:04,377 過去に戻る… か…。 232 00:19:04,377 --> 00:19:09,215 《アイツは何を やり直したかったんだろうな…》 233 00:19:09,215 --> 00:19:12,084 ここにいたの。 あっ! 234 00:19:14,387 --> 00:19:16,555 朝の件はごめんなさい! 235 00:19:16,555 --> 00:19:19,892 反省はしてるみたいね…。 236 00:19:19,892 --> 00:19:21,894 (カイル)妙な夢を見たせいで➡ 237 00:19:21,894 --> 00:19:24,230 不安になって あんなことをしてしまいました! 238 00:19:24,230 --> 00:19:26,232 反省してます! 239 00:19:26,232 --> 00:19:28,901 夢ってどんな? 240 00:19:31,971 --> 00:19:36,142 ひょっとして 私が死ぬ夢… とか? 241 00:19:36,142 --> 00:19:40,479 ハッ! あぁ… まぁ そんなところだ。 242 00:19:40,479 --> 00:19:45,317 ふ~ん。 だからあんなに 取り乱してたんだ。 243 00:19:45,317 --> 00:19:49,321 へ~っ そっか…。 244 00:19:49,321 --> 00:19:52,992 フフッ… そういうことなら 許してあげる。 245 00:19:52,992 --> 00:19:55,661 カイル 今日 誕生日だしね。 あっ。 246 00:19:55,661 --> 00:19:58,497 お誕生日おめでとう! カイル。 247 00:19:58,497 --> 00:20:00,499 あっ…。 248 00:20:00,499 --> 00:20:06,005 《カイル:魔族領に近いこの街は 大侵攻で真っ先に狙われた…。 249 00:20:06,005 --> 00:20:11,343 焼き払われ 破壊し尽くされた街は 地獄と化した…。 250 00:20:11,343 --> 00:20:14,013 そして リーゼも…》 251 00:20:14,013 --> 00:20:28,027 ♬~ 252 00:20:28,027 --> 00:20:30,863 《カイル:俺は この日誓ったんだ。 253 00:20:30,863 --> 00:20:34,366 必ず敵を討つと》 254 00:20:34,366 --> 00:20:37,369 (リーゼ)カイル… カイル…? 255 00:20:37,369 --> 00:20:39,371 ハッ! (リーゼ)どうしたの? カイル。 256 00:20:39,371 --> 00:20:41,707 なんか怖いよ? 257 00:20:41,707 --> 00:20:44,710 あ… いや…。 258 00:20:44,710 --> 00:20:47,213 何でもない。 259 00:20:47,213 --> 00:20:50,716 そう… ならいいけど…。 260 00:20:50,716 --> 00:20:53,886 《カイル:この平穏は3年後に終わる。 261 00:20:53,886 --> 00:20:56,889 この事実を知っているのは 俺だけ…。 262 00:20:56,889 --> 00:21:00,059 何もしなければ あのときと同じ光景を➡ 263 00:21:00,059 --> 00:21:03,562 また見ることになる。 また失ってしまう…。 264 00:21:03,562 --> 00:21:09,735 家族も 故郷も 世界も 大切な人も…》 265 00:21:09,735 --> 00:21:14,073 (カイル)変えてやる… 運命を…。 266 00:21:14,073 --> 00:21:16,408 運命を変えてやる! 267 00:21:16,408 --> 00:21:18,410 あんなくだらない運命を! 268 00:21:18,410 --> 00:21:21,247 この世界の運命を変えてやる! 269 00:21:21,247 --> 00:21:24,083 俺が! 必ず! 270 00:21:24,083 --> 00:21:26,585 どんな手を使ってでもだ! 271 00:21:26,585 --> 00:21:28,587 あぁ…。 272 00:21:28,587 --> 00:21:34,093 ♬~ 273 00:23:09,722 --> 00:23:15,227 (書く音) 274 00:23:17,730 --> 00:23:20,232 ふ~…。 275 00:23:20,232 --> 00:23:23,068 《俺の有利な点はこれだ。 276 00:23:23,068 --> 00:23:25,404 これから起こることを➡ 277 00:23:25,404 --> 00:23:28,073 思い出せることは とにかく全部書き留めた。 278 00:23:28,073 --> 00:23:32,511 だが…。 どうしたものか…。 279 00:23:32,511 --> 00:23:35,180 自分は4年後からやってきた。 280 00:23:35,180 --> 00:23:38,217 3年後には魔族が 総攻撃を仕掛けてくるから➡ 281 00:23:38,217 --> 00:23:41,387 それに備えろ なんて言っても➡ 282 00:23:41,387 --> 00:23:44,723 誰にも信じてもらえるわけない》 283 00:23:44,723 --> 00:23:47,059 はぁ…。 284 00:23:47,059 --> 00:23:51,730 《なら 正体不明の次期魔王を 俺の手で討つ!》 285 00:23:51,730 --> 00:23:53,732 ふぅ…。 286 00:23:53,732 --> 00:23:57,569 《無理だな…。 どんなに幸運が重なっても➡ 287 00:23:57,569 --> 00:24:00,539 今の俺一人の力じゃ…》 288 00:24:03,075 --> 00:24:05,411 《いや。 289 00:24:05,411 --> 00:24:08,380 ちゃんと確かめてみないとな》