1 00:00:35,903 --> 00:00:39,006 (剣げき音) 2 00:00:42,743 --> 00:00:44,912 《カイル:やはり強いな…。 3 00:00:44,912 --> 00:00:49,716 さすが二番隊隊長 ゼントス・オルディ!》 4 00:02:34,888 --> 00:02:38,058 (ゼントス)フンッ! グッ! 5 00:02:38,058 --> 00:02:40,060 フッ! ハッ! 6 00:02:44,564 --> 00:02:48,068 《カイル:基本的な身体能力の 差ってやつか》 7 00:02:51,905 --> 00:02:55,075 フッ! ガッ! 8 00:02:55,075 --> 00:02:57,577 フッ! グゥ…! 9 00:03:00,914 --> 00:03:02,916 フゥッ! 10 00:03:05,585 --> 00:03:07,587 行儀の悪い脚だな。 11 00:03:07,587 --> 00:03:09,589 師匠の教えでね! 12 00:03:12,092 --> 00:03:14,094 マジか! 13 00:03:14,094 --> 00:03:16,263 (爆発音) 14 00:03:16,263 --> 00:03:18,265 グッ…。 15 00:03:18,265 --> 00:03:20,467 ハァ~ッ! クッ…! 16 00:03:23,103 --> 00:03:25,105 ハッ!? (刃こぼれの音) 17 00:03:27,441 --> 00:03:31,445 いい剣だ。 そいつはどうも。 18 00:03:31,445 --> 00:03:36,049 なぁ もう一度聞くが 降伏してくれないか? 19 00:03:36,049 --> 00:03:39,219 アンタを死なせたくない。 20 00:03:39,219 --> 00:03:43,890 そんなに俺を助けたいなら 素直に斬られてほしいものだな。 21 00:03:43,890 --> 00:03:46,726 それは ぜいたくってもんだろ。 22 00:03:46,726 --> 00:03:49,730 《ゼントス:これ以上 長引かせるわけにはいかん…。 23 00:03:49,730 --> 00:03:54,434 勝負に出なければならないのは こちらのほうか…》 24 00:03:56,570 --> 00:03:58,738 《カイル:来るか…!》 25 00:03:58,738 --> 00:04:01,408 (鳥の鳴き声) 26 00:04:01,408 --> 00:04:05,579 次で貴様を殺し 王女を追う。 27 00:04:05,579 --> 00:04:08,081 名を聞いておこう。 28 00:04:08,081 --> 00:04:11,418 カイル… カイル・レナードだ。 29 00:04:11,418 --> 00:04:15,922 覚えておいてくれよ 俺の名前…。 30 00:04:15,922 --> 00:04:20,427 ああ 覚えておこう カイル・レナード。 31 00:04:35,041 --> 00:04:37,244 ハッ!? 32 00:04:40,881 --> 00:04:44,684 クッ…! うお~っ! 33 00:04:50,724 --> 00:04:53,393 ((ゼントス:俺はこれまで 国のため➡ 34 00:04:53,393 --> 00:04:56,730 王家のために剣を振るってきた。 35 00:04:56,730 --> 00:05:01,735 それが当然の役目であり 俺の誇りだった…。 36 00:05:01,735 --> 00:05:04,237 すべては国のためか…。 37 00:05:04,237 --> 00:05:09,910 正直 俺はジルグスの王に いい印象を持ってなかったけどな。 38 00:05:09,910 --> 00:05:13,914 だが 命をささげた祖国は もうない。 39 00:05:13,914 --> 00:05:18,752 今は己のために剣を振るうのみだ。 40 00:05:18,752 --> 00:05:22,923 (カイル)つらいのか? いや。 41 00:05:22,923 --> 00:05:27,093 解き放たれた気分だ)) 42 00:05:27,093 --> 00:05:29,930 うお~っ! 43 00:05:29,930 --> 00:05:40,707 ♬~ 44 00:05:40,707 --> 00:05:43,877 クッ…! 45 00:05:43,877 --> 00:05:45,879 グハッ…。 46 00:05:45,879 --> 00:05:51,051 剣をはじかせたのは… わざとか…。 47 00:05:51,051 --> 00:05:54,054 (カイル)いや 本気だった。 48 00:05:54,054 --> 00:05:57,224 本気の一撃がはじかれた。 49 00:05:57,224 --> 00:06:00,894 ただ 必ずあの攻撃をはじき➡ 50 00:06:00,894 --> 00:06:04,564 勝負を決めにくると確信していた。 51 00:06:04,564 --> 00:06:10,570 俺が信頼する ゼントス・オルディは そういう男だ…。 52 00:06:10,570 --> 00:06:16,576 グフッ… フッ… おかしな… ヤツだ。 53 00:06:16,576 --> 00:06:19,246 ンッ…。 54 00:06:19,246 --> 00:06:22,749 申し訳ありません…。 55 00:06:22,749 --> 00:06:24,751 ハッ! 56 00:06:28,088 --> 00:06:32,592 (カイル)すまない。 俺には どんなことがあろうと➡ 57 00:06:32,592 --> 00:06:36,696 何をしようとも 守りたいものがあるんだ…。 58 00:06:36,696 --> 00:06:44,904 本当はその中に… お前もいたんだけどな… ゼントス…。 59 00:06:51,044 --> 00:06:55,248 あばよ 戦友…。 60 00:06:58,718 --> 00:07:01,888 (足音) 61 00:07:01,888 --> 00:07:05,892 (カレナス)どうなってる! どうなってるんだ…!? 62 00:07:05,892 --> 00:07:09,562 ゼントス!? 遅いぞ 何やって…。 (キルレン)失礼 殿下。 63 00:07:09,562 --> 00:07:13,233 くまなく調べろ! (騎士たち)はっ! 64 00:07:13,233 --> 00:07:16,069 な… なんだ お前たち! いったい誰の許可で…。 65 00:07:16,069 --> 00:07:18,772 (ミレーナ)ごきげんよう お兄様。 あっ!? 66 00:07:23,410 --> 00:07:26,913 (ミレーナ)キルレン カレナス王子を捕らえて 尋問を。 67 00:07:26,913 --> 00:07:29,916 多少 強引な手を使っても かまいません。 68 00:07:29,916 --> 00:07:31,918 承知しました! 69 00:07:31,918 --> 00:07:34,187 なっ! ええいっ! 離さんか! 70 00:07:34,187 --> 00:07:36,523 私を誰と心得ておる! 71 00:07:36,523 --> 00:07:38,692 ジルグス王国国王レモナスが…。 72 00:07:38,692 --> 00:07:40,694 グッ… ちょちょ… ガッ いた…! (殴る音) 73 00:07:40,694 --> 00:07:42,862 (ドアの閉まる音) 74 00:07:42,862 --> 00:07:46,700 (ミレーナ)皆様 本当に心より お礼を申し上げます。 75 00:07:46,700 --> 00:07:48,702 いえ こちらこそ。 76 00:07:48,702 --> 00:07:52,038 俺たちを信じてくれて ありがとうございます。 77 00:07:52,038 --> 00:07:55,041 (セラン)これで お家騒動も決着だな。 78 00:07:55,041 --> 00:07:57,877 はい これで終わりました。 79 00:07:57,877 --> 00:08:01,381 王都で改めて お礼をさせていただきます。 80 00:08:01,381 --> 00:08:03,483 フッ。 81 00:08:07,053 --> 00:08:13,727 (リーゼ)うわ~っ! お城ってすごいね~! 82 00:08:13,727 --> 00:08:16,062 (ウルザ)正直 落ち着かないな…。 83 00:08:16,062 --> 00:08:19,566 (シルドニア)はわっ! ほほう~! 84 00:08:19,566 --> 00:08:23,737 あ~ん! うまい! これはうまいぞ! 85 00:08:23,737 --> 00:08:26,239 おねえさん 今度お茶でも。 86 00:08:26,239 --> 00:08:30,744 (シルドニア)お代わり! すみません 自由な連中で…。 87 00:08:30,744 --> 00:08:33,747 そう緊張なさらずとも大丈夫です。 88 00:08:33,747 --> 00:08:36,850 (レモナス)ミレーナ! (ドアの開く音) 89 00:08:36,850 --> 00:08:40,687 お父様! (レモナス)おお 無事であったか! 90 00:08:40,687 --> 00:08:43,356 はい ご心配をおかけしました。 91 00:08:43,356 --> 00:08:48,361 え~っと 王女のお父様ってことは…。 92 00:08:48,361 --> 00:08:51,464 国王陛下か! ハッ! 93 00:08:54,367 --> 00:08:57,704 ミレーナ 報告に 間違いはないのだな? 94 00:08:57,704 --> 00:09:01,541 はい。 この方々が 私を救ってくださいました。 95 00:09:01,541 --> 00:09:06,045 よい ここは公の場ではないのだ。 96 00:09:06,045 --> 00:09:09,549 国王としてではなく 一人の父として➡ 97 00:09:09,549 --> 00:09:11,551 礼を言わせてほしい。 98 00:09:11,551 --> 00:09:13,553 もったいないお言葉です。 99 00:09:13,553 --> 00:09:16,056 カレナスのことは残念だが…。 100 00:09:16,056 --> 00:09:20,727 なぜ ゼントスまでもが加担したのか。 101 00:09:20,727 --> 00:09:25,398 他国の陰謀か 魔族が関わっている 可能性もあります。 102 00:09:25,398 --> 00:09:28,234 内密に調査させましょう。 103 00:09:28,234 --> 00:09:33,573 うむ。 聞いていたと思うが この件について他言は許さん➡ 104 00:09:33,573 --> 00:09:35,508 よいな? 105 00:09:35,508 --> 00:09:37,510 もちろんです。 106 00:09:37,510 --> 00:09:40,680 我々は ジルグス国に対して 害になるようなことは➡ 107 00:09:40,680 --> 00:09:43,683 決して他言いたしません。 うん! 108 00:09:43,683 --> 00:09:47,854 この者たちは信頼に値します。 そうか。 109 00:09:47,854 --> 00:09:51,191 お前がそう言うのであれば 信じよう。 110 00:09:51,191 --> 00:09:55,895 今回の働きに見合った褒美は 必ず与えよう。 111 00:10:01,534 --> 00:10:05,538 《シルドニア:事件のことは すぐ国中に発表された》 112 00:10:09,209 --> 00:10:12,378 《シルドニア:サネス村へ慰問に 向かっていたミレーナ王女と➡ 113 00:10:12,378 --> 00:10:16,216 カレナス王子の一行を 魔獣の大群が襲い➡ 114 00:10:16,216 --> 00:10:20,386 近衛騎士二番隊隊長 ゼントスをはじめ➡ 115 00:10:20,386 --> 00:10:23,056 隊の半分以上が死亡。 116 00:10:23,056 --> 00:10:26,392 更に カレナス王子が重傷を負い➡ 117 00:10:26,392 --> 00:10:30,396 療養のため 避暑地 クルティムへ送られた。 118 00:10:30,396 --> 00:10:32,732 というのが表向きで➡ 119 00:10:32,732 --> 00:10:36,903 真実を知るのは ごく一部であった…》 120 00:10:36,903 --> 00:10:38,905 (扉の開く音) 121 00:10:41,741 --> 00:10:47,747 (どよめき) 122 00:10:56,422 --> 00:10:58,758 (レモナス)カイル・レナードと その一行。 123 00:10:58,758 --> 00:11:02,262 こたびの ミレーナ王女の窮地を救った件➡ 124 00:11:02,262 --> 00:11:04,764 誠に大儀であった。 125 00:11:04,764 --> 00:11:09,269 よってここに 聖ランデネール勲章を授ける。 126 00:11:09,269 --> 00:11:12,772 謹んで賜ります。 127 00:11:12,772 --> 00:11:14,974 フッ。 128 00:11:18,111 --> 00:11:21,281 おお~っ。 すばらしい! (拍手) 129 00:11:21,281 --> 00:11:24,784 (拍手) 130 00:11:24,784 --> 00:11:27,120 英雄の誕生だ…。 (拍手) 131 00:11:27,120 --> 00:11:29,289 《シルドニア:人族の希望。 132 00:11:29,289 --> 00:11:33,126 剣と魔を極めし者。 好色英雄…。 133 00:11:33,126 --> 00:11:37,730 のちに さまざまな二つ名で 呼ばれることになる大英雄が➡ 134 00:11:37,730 --> 00:11:42,569 初めて歴史の表舞台に登場した 瞬間だった。 135 00:11:42,569 --> 00:11:46,573 このときから 英雄カイルのニューサーガ➡ 136 00:11:46,573 --> 00:11:50,777 新しい英雄譚が始まったのだ…》 137 00:12:02,922 --> 00:12:05,258 カレナスもゼントスも➡ 138 00:12:05,258 --> 00:12:08,261 そろいもそろって役立たずどもめ。 139 00:12:08,261 --> 00:12:13,433 いずれ わしが王位を退けば ミレーナが女王に即位する。 140 00:12:13,433 --> 00:12:17,604 非凡なミレーナは よりよいジルグスを 作り上げるだろう。 141 00:12:17,604 --> 00:12:19,606 そうなれば…。 142 00:12:19,606 --> 00:12:23,443 わしはジルグス国王ではなく ミレーナの父…。 143 00:12:23,443 --> 00:12:26,112 ミレーナのついでになってしまう…。 144 00:12:26,112 --> 00:12:30,950 早く… 早く次の手を 考えなければ…。 145 00:12:30,950 --> 00:12:34,887 (カイル)こんばんは レモナス王。 146 00:12:34,887 --> 00:12:38,558 なっ… 何者だ!? どこから入ってきた!? 147 00:12:38,558 --> 00:12:40,893 (立ち上がる音) 148 00:12:40,893 --> 00:12:44,063 うっ…! うう…! 149 00:12:44,063 --> 00:12:47,900 (カイル)俺は 「大侵攻」のとき アンタに進言したんだ。 150 00:12:47,900 --> 00:12:52,905 すぐに隣国のドワーフたちを 助けてほしいってな。 151 00:12:52,905 --> 00:12:57,410 だが 外交上の主導権を 握りたかったアンタは➡ 152 00:12:57,410 --> 00:13:00,747 危機に陥ってから 救援に向かうと言って➡ 153 00:13:00,747 --> 00:13:03,750 出撃を わざと遅らせた。 154 00:13:03,750 --> 00:13:07,086 結果 ドワーフたちは滅んだ。 155 00:13:07,086 --> 00:13:13,092 その負けが後々にも響いて ジルグスが滅ぶ原因になったんだぜ。 156 00:13:13,092 --> 00:13:15,428 うっ…! もちろん➡ 157 00:13:15,428 --> 00:13:19,599 まだしてもいないことで アンタを責める気なんてなかったさ。 158 00:13:19,599 --> 00:13:21,934 だがな…! うっ…。 159 00:13:21,934 --> 00:13:25,605 ((申し訳ありません 陛下…)) 160 00:13:25,605 --> 00:13:27,607 (窓の開く音) 161 00:13:27,607 --> 00:13:30,443 ま… 待て! 162 00:13:30,443 --> 00:13:32,612 考えてみれば簡単だ。 163 00:13:32,612 --> 00:13:36,049 ゼントスに王女暗殺なんてまねを させられるのは➡ 164 00:13:36,049 --> 00:13:40,887 国王陛下 アンタしかいないんだからな。 165 00:13:40,887 --> 00:13:43,222 だったらなんだ! 166 00:13:43,222 --> 00:13:46,225 アヤツさえうまくやっておれば 何も問題は…。 167 00:13:46,225 --> 00:13:50,730 (カイル)アイツも… 仕える国を 選べたらよかったのにな…。 168 00:13:50,730 --> 00:13:55,068 ヒィ… く… 来るな! ウッ… グゥ…! 169 00:13:55,068 --> 00:13:58,404 (カイル)あの王女様は 多少腹黒いが賢い。 170 00:13:58,404 --> 00:14:02,575 保身しか頭にないお前より はるかにマシだ。 171 00:14:02,575 --> 00:14:05,078 うっ… うわぁ…! 172 00:14:07,246 --> 00:14:10,583 じゃあな 国王陛下。 173 00:14:10,583 --> 00:14:14,754 ひっ… おっ うっ ああ~っ! 174 00:14:14,754 --> 00:14:18,424 んっ? なんだ? (落ちる音) 175 00:14:18,424 --> 00:14:23,096 ひ… 人が倒れてるぞ! こ… 国王陛下! 176 00:14:23,096 --> 00:14:26,599 人を呼べ! 早く! 早くしろ! ああ… わかった! 177 00:14:26,599 --> 00:14:30,269 《シルドニア:レモナス王の転落死…。 178 00:14:30,269 --> 00:14:34,374 酒に酔って バルコニーから 足を滑らせたと推測されたが➡ 179 00:14:34,374 --> 00:14:40,380 民衆への聞こえが悪いため 急な心臓病と発表された》 180 00:14:40,380 --> 00:14:44,050 (リーゼ)まさか あの王様が 亡くなっちゃうなんてね…。 181 00:14:44,050 --> 00:14:46,719 しかも授与式のすぐあととは…。 182 00:14:46,719 --> 00:14:49,555 具合が悪いようには 見えなかったが…。 183 00:14:49,555 --> 00:14:54,560 死ぬのが一日でも早けりゃ 勲章は延期だったな。 184 00:14:54,560 --> 00:14:57,897 王様には悪いが その点には感謝だ。 185 00:14:57,897 --> 00:15:01,901 まっ すぐにミレーナ様が 女王になるだろうし➡ 186 00:15:01,901 --> 00:15:04,003 心配ないさ。 187 00:15:06,239 --> 00:15:09,409 (カイル)婚姻ですか? ええ。 188 00:15:09,409 --> 00:15:12,412 どうやら私には 婚約者がいたようです。 189 00:15:12,412 --> 00:15:18,084 相手は ガルガン帝国第三皇子の マイザー・レング・ガルガン殿下。 190 00:15:18,084 --> 00:15:20,086 ガルガン帝国!? 191 00:15:20,086 --> 00:15:23,589 以前 ジルグスは カランの領有権をめぐって➡ 192 00:15:23,589 --> 00:15:26,759 ガルガン帝国と もめたことがありまして…。 193 00:15:26,759 --> 00:15:30,596 結果 カランは ジルグス領となったのですが➡ 194 00:15:30,596 --> 00:15:32,598 その引き換えとして➡ 195 00:15:32,598 --> 00:15:36,202 私とマイザー殿下の婚姻が 密約されたのです。 196 00:15:36,202 --> 00:15:41,040 ジルグスと帝国を 事実上の同盟関係にするための➡ 197 00:15:41,040 --> 00:15:43,876 政略結婚 というわけですね。 198 00:15:43,876 --> 00:15:48,214 うん…。 ですが 私はこの婚約➡ 199 00:15:48,214 --> 00:15:51,217 正式に お断りしようと 思っています。 200 00:15:51,217 --> 00:15:55,388 しかし そうなると カランはどうなるのです? 201 00:15:55,388 --> 00:15:59,892 (ミレーナ)カランはそのまま ジルグスの従属都市国家となります。 202 00:16:03,396 --> 00:16:08,067 婚姻とカランの処置は 表向き なんの関係もありませんし➡ 203 00:16:08,067 --> 00:16:12,071 婚姻の正式な書類は 交わされておりませんでした。 204 00:16:12,071 --> 00:16:16,576 事情が変わったと断っても 何ら問題はありません。 205 00:16:16,576 --> 00:16:21,914 そこでカイル様には 婚約破棄の件を カランの都市長に説明して➡ 206 00:16:21,914 --> 00:16:25,418 同意を得てほしいのです。 207 00:16:25,418 --> 00:16:27,420 あっ! 208 00:16:33,259 --> 00:16:36,529 なんじゃ 悩んでおるのか? 209 00:16:36,529 --> 00:16:40,867 ああ。 ガルガン帝国の動きが わからない。 210 00:16:40,867 --> 00:16:43,369 対応が難しいな。 211 00:16:43,369 --> 00:16:46,372 ふむ… これは推測じゃが➡ 212 00:16:46,372 --> 00:16:49,709 カランという都市では 帝国相手だけでなく➡ 213 00:16:49,709 --> 00:16:52,545 他の問題が起こっている可能性が あるぞ。 214 00:16:52,545 --> 00:16:54,714 どういうことだ? 215 00:16:54,714 --> 00:16:57,550 隣接した 本国の王が死んだというのに➡ 216 00:16:57,550 --> 00:17:01,721 従属都市国家のおさが 王都を訪ねてこんというのは➡ 217 00:17:01,721 --> 00:17:06,726 妙だと思わんか? それは確かに…。 218 00:17:06,726 --> 00:17:08,728 (シルドニア)そのことについて➡ 219 00:17:08,728 --> 00:17:11,564 王女から説明がなかったのが 証拠じゃな。 220 00:17:11,564 --> 00:17:14,400 カランで なんらかの異常が起こっており➡ 221 00:17:14,400 --> 00:17:16,903 それについて調べるか もしくは➡ 222 00:17:16,903 --> 00:17:19,739 解決することを 期待しておるのじゃろう…。 223 00:17:19,739 --> 00:17:23,409 (カイル)試されている… ということか…。 224 00:17:23,409 --> 00:17:26,746 (シルドニア)不満か? フッ そんなことないさ。 225 00:17:26,746 --> 00:17:31,751 カランのおさにも会えるし むしろ いい機会だと思ってるよ。 226 00:17:31,751 --> 00:17:34,687 《それに ミレーナ王女と➡ 227 00:17:34,687 --> 00:17:39,191 なるべく距離を置きたい 気持ちもあるしな…》 228 00:17:39,191 --> 00:17:43,362 まっ それだけ期待されておると 思えばよかろう! 229 00:17:43,362 --> 00:17:46,866 (カイル)ああ そうだな。 230 00:17:49,702 --> 00:17:52,038 (ミレーナ)カイル様➡ 231 00:17:52,038 --> 00:17:55,708 冷たい女だとお思いでしょう。 えっ? 232 00:17:55,708 --> 00:17:57,877 (ミレーナ)父を亡くした ばかりだというのに➡ 233 00:17:57,877 --> 00:18:00,379 平然としている私を…。 234 00:18:00,379 --> 00:18:02,548 そんなことは…。 235 00:18:02,548 --> 00:18:05,885 もちろん 悲しいという思いはあります。 236 00:18:05,885 --> 00:18:09,722 子どもたちに分け隔てなく 優しい父でしたし➡ 237 00:18:09,722 --> 00:18:12,892 私は父を愛していました。 238 00:18:12,892 --> 00:18:18,230 でも… お父様は そうではなかったような…。 239 00:18:18,230 --> 00:18:20,900 ミレーナ様…。 240 00:18:20,900 --> 00:18:23,235 それはそうと カイル様! あっ! 241 00:18:23,235 --> 00:18:27,406 やはり近衛騎士になるつもりは ありませんか? えっ! 242 00:18:27,406 --> 00:18:33,079 騎士として 正式に私に仕えて いただきたいのですけれど。 243 00:18:33,079 --> 00:18:35,014 そ… それは…。 244 00:18:35,014 --> 00:18:38,351 目の届く所に置いておきたい ということですか? 245 00:18:38,351 --> 00:18:43,356 私自身が あなたに そばにいていただきたいのです。 246 00:18:43,356 --> 00:18:47,526 わ… 私には やらなければ ならないことがあるので…。 247 00:18:47,526 --> 00:18:51,197 ですが… 何かあれば すぐに駆けつけます…! 248 00:18:51,197 --> 00:18:54,367 フフフッ 冗談です。 249 00:18:54,367 --> 00:18:59,038 カイル様の慌てた顔が見られたので よしとしましょう。 250 00:18:59,038 --> 00:19:03,876 それでは道中 お気をつけて。 へっ? 251 00:19:03,876 --> 00:19:07,546 あぁ~っ! 《もてあそばれたのか~!?》 252 00:19:07,546 --> 00:19:10,449 急に何? まぁ もともと変なヤツだけど…。 253 00:19:12,551 --> 00:19:16,055 (ニノス)ミレーナ様。 あら ニノス。 254 00:19:16,055 --> 00:19:20,393 英雄は手玉に取れましたか? フフッ…。 255 00:19:20,393 --> 00:19:23,729 それだけ聞くと 私が悪女みたいだけど…。 256 00:19:23,729 --> 00:19:27,566 そういう駆け引きも この先必要でしょう…。 257 00:19:27,566 --> 00:19:30,903 それは別としても カイル様は➡ 258 00:19:30,903 --> 00:19:33,739 味方に引き入れておいたほうが いいと思うの。 259 00:19:33,739 --> 00:19:37,843 私は反対です! 彼は えたいが知れません! 260 00:19:37,843 --> 00:19:42,515 フフフ… ニノス これからも 力を貸してちょうだいね。 261 00:19:42,515 --> 00:19:44,850 はい! もちろんです! 262 00:19:44,850 --> 00:19:47,353 フフッ…。 263 00:19:47,353 --> 00:19:53,025 これからは 私がこのジルグスを 動かしていくのだもの。 264 00:19:53,025 --> 00:19:55,728 頑張らなくてはね。 265 00:19:57,697 --> 00:20:05,204 ♬~ 266 00:20:05,204 --> 00:20:07,707 お待たせ。 おう。 267 00:20:07,707 --> 00:20:12,044 (フェスバ)遅ればせながら 受章おめでとうございます。 268 00:20:12,044 --> 00:20:15,881 ありがとう。 あまり話題には なっていないけどね。 269 00:20:15,881 --> 00:20:21,053 カイル様たちでしたら すぐに新たな 手柄を立てられるでしょう。 270 00:20:21,053 --> 00:20:24,056 それで? 俺の剣はどうかな? 271 00:20:24,056 --> 00:20:28,060 はい こちらに。 直した職人が➡ 272 00:20:28,060 --> 00:20:32,398 何年も使い込んだあとのようだと 申しておりました。 273 00:20:32,398 --> 00:20:35,735 まぁ ちょいと酷使したかもなぁ。 274 00:20:35,735 --> 00:20:40,739 この剣も悪くないんだけど もうちょっと いい剣ないか? 275 00:20:40,739 --> 00:20:42,908 (フェスバ)申し訳ありません。 276 00:20:42,908 --> 00:20:45,578 当店で扱っております 剣としましては➡ 277 00:20:45,578 --> 00:20:48,414 これが最高クラスでして…。 278 00:20:48,414 --> 00:20:52,418 そうか。 じゃあ当分は こいつでなんとかするか。 279 00:20:52,418 --> 00:20:56,088 恐れ入ります。 お約束はできませんが➡ 280 00:20:56,088 --> 00:20:58,424 あらゆるつてをたどって➡ 281 00:20:58,424 --> 00:21:02,261 セラン様にふさわしい剣を 仕入れさせていただきますので。 282 00:21:02,261 --> 00:21:04,430 期待しないで待ってるよ。 283 00:21:04,430 --> 00:21:09,435 これからカランに向かうんだけど 何か知っていることはないかな? 284 00:21:09,435 --> 00:21:12,104 カランでございますか…。 285 00:21:12,104 --> 00:21:15,274 あそこは少々難しい場所でして…。 286 00:21:15,274 --> 00:21:18,277 実質的な支配者は鍛冶ギルドで➡ 287 00:21:18,277 --> 00:21:21,947 そのギルド長が 都市長も兼任しております。 288 00:21:21,947 --> 00:21:24,617 なんと言いますか… その…。 289 00:21:24,617 --> 00:21:27,620 幾度も問題を 起こしておりまして…。 290 00:21:27,620 --> 00:21:30,289 商売に苦労しております。 291 00:21:30,289 --> 00:21:33,893 ただ ジルグスの従属都市と なってからは➡ 292 00:21:33,893 --> 00:21:37,062 交流も盛んになってきている ようですよ。 293 00:21:37,062 --> 00:21:39,899 なるほど。 ありがとう。 294 00:21:39,899 --> 00:21:42,902 また来ると思うが よろしく頼む。 295 00:21:42,902 --> 00:21:45,070 かしこまりました。 296 00:21:45,070 --> 00:21:49,241 それから カランは古い歴史と その土地柄ゆえ➡ 297 00:21:49,241 --> 00:21:53,913 武具に関する逸話も多くあります。 もしかしたら➡ 298 00:21:53,913 --> 00:21:57,583 セラン様にふさわしい剣が あるかもしれません。 299 00:21:57,583 --> 00:22:01,253 ふむ… 初めて行く街では まず➡ 300 00:22:01,253 --> 00:22:03,923 かわいい女の子を探すんだが…。 301 00:22:03,923 --> 00:22:06,926 ここは信念を曲げて 剣を探してみるか…。 302 00:22:06,926 --> 00:22:08,928 (笑い声) 303 00:22:08,928 --> 00:22:12,932 でも いいのかい? 俺が 他の場所で剣を手に入れても? 304 00:22:12,932 --> 00:22:18,437 そのときは また別のところで もうけさせていただきますので。 305 00:22:18,437 --> 00:22:22,441 皆様のカランでの幸運を お祈りいたします。 306 00:22:22,441 --> 00:22:24,443 ありがとう。 307 00:22:27,780 --> 00:22:31,283 (リーゼ)カランって たしか鉱山の街よね。 308 00:22:31,283 --> 00:22:34,887 (セラン)かわいい子が多けりゃ いいけどな。 309 00:22:34,887 --> 00:22:36,889 (ウルザ)いても 相手にされないだろう。 310 00:22:36,889 --> 00:22:40,226 (セラン)おおいっ! (リーゼ)ハハハ…! そんなことはないぞ! 311 00:22:40,226 --> 00:22:43,429 (セラン)いや こないだだって俺 結構 相手にされたし。