1 00:00:38,205 --> 00:00:41,041 (ミランダ)他の方々は 来なくてよろしいのですか? 2 00:00:41,041 --> 00:00:43,844 (カイル)堅苦しい食事は 苦手な連中で。 3 00:00:47,381 --> 00:00:49,883 あっ!? 4 00:00:49,883 --> 00:00:51,885 カイルさん? 5 00:00:51,885 --> 00:00:56,723 《カイル:こ… この感覚…》 6 00:00:56,723 --> 00:00:58,725 ハァ ハァ…。 えっ? 7 00:00:58,725 --> 00:01:00,928 ンッ! ハッ…! 8 00:01:06,400 --> 00:01:09,102 (ミランダ)カイルさん いったいどうし… えっ! 9 00:01:12,739 --> 00:01:14,741 キャ~ッ! 10 00:01:16,743 --> 00:01:20,414 あっ…。 11 00:01:20,414 --> 00:01:22,416 ハッ…! 12 00:01:24,418 --> 00:01:26,620 あっ…。 13 00:01:33,026 --> 00:01:36,530 クッ…! 魔族! 14 00:03:22,235 --> 00:03:25,405 《カイル:魔族。 ロインダース大陸の➡ 15 00:03:25,405 --> 00:03:28,075 もう一方の支配者である この種族は➡ 16 00:03:28,075 --> 00:03:31,244 人族と対をなす宿敵である。 17 00:03:31,244 --> 00:03:34,514 数こそ 人族に比べて はるかに少ないが➡ 18 00:03:34,514 --> 00:03:38,018 個々の能力は 圧倒的に上回っている。 19 00:03:38,018 --> 00:03:41,021 現在の魔族における 詳しい動向は➡ 20 00:03:41,021 --> 00:03:44,024 まだ どの国もつかんでいない。 21 00:03:44,024 --> 00:03:47,360 魔族が攻めてこなかった 300年もの年月は➡ 22 00:03:47,360 --> 00:03:51,865 人々の警戒心を薄れさせるのに 十分なものであった。 23 00:03:51,865 --> 00:03:57,704 魔族を直接見たことがある人間は もはや ほとんどいないだろう。 24 00:03:57,704 --> 00:04:01,208 だが 俺はコイツらを知っている…。 25 00:04:01,208 --> 00:04:05,545 頭部のツノ そして独特のこの重圧! 26 00:04:05,545 --> 00:04:10,650 人族の最大の宿敵… 魔族!》 27 00:04:13,220 --> 00:04:15,222 (ユーリガ)フゥ…。 28 00:04:19,392 --> 00:04:21,394 んっ。 29 00:04:24,564 --> 00:04:27,400 フッ! グッ! 30 00:04:27,400 --> 00:04:29,402 ウゥ~ アッ! 31 00:04:31,404 --> 00:04:33,673 ウッ!? ガフッ! 32 00:04:33,673 --> 00:04:35,842 いい感じに効いたようだな。 33 00:04:35,842 --> 00:04:39,513 なんなら もう2~3発 食らってみるか? 34 00:04:39,513 --> 00:04:43,016 《鎧はない。 シルドニアも置いてきた。 35 00:04:43,016 --> 00:04:47,521 大した魔法も使えない。 ふぬけていた…。 36 00:04:47,521 --> 00:04:51,024 「大侵攻」のときなら 絶対にしなかったミスだ…》 37 00:04:51,024 --> 00:04:53,360 おい! 何があった!? どうした? 38 00:04:53,360 --> 00:04:56,363 なんの騒ぎだ! アルザード様が…! 39 00:04:56,363 --> 00:04:58,365 (帝国兵たち)ああ!? チッ。 40 00:04:58,365 --> 00:05:00,567 待て! 41 00:05:04,538 --> 00:05:06,706 《まさか逃げたのか…?》 42 00:05:06,706 --> 00:05:09,543 ⚟おい 早く他の兵を呼べ! (メイドの泣き声) 43 00:05:09,543 --> 00:05:13,213 アルザード…。 44 00:05:13,213 --> 00:05:18,552 《カイル:その後も 帝国大使館内の 兵士や役人の半数以上が➡ 45 00:05:18,552 --> 00:05:21,888 無残な姿で発見された。 46 00:05:21,888 --> 00:05:23,890 しかし奇妙なことに➡ 47 00:05:23,890 --> 00:05:27,394 生存者の誰もが 殺害の瞬間を見ておらず➡ 48 00:05:27,394 --> 00:05:31,231 物音一つ 聞かなかったという…》 49 00:05:31,231 --> 00:05:35,001 (ゴウ)今日だけで 一気に数か月分は進みました。 50 00:05:35,001 --> 00:05:38,171 (ゴウ)シルドニアさんの知識は すごいですね。 51 00:05:38,171 --> 00:05:41,007 (シルドニア)なに お主も なかなかのものよ。 52 00:05:41,007 --> 00:05:44,844 その年で ここまで積み重ねたのは 大したものじゃ。 53 00:05:44,844 --> 00:05:49,182 シルドニアさんって いったい何歳なんですか? 54 00:05:49,182 --> 00:05:51,351 あぁ それはのぅ…。 55 00:05:51,351 --> 00:05:53,353 あっ。 (ドアの開く音) 56 00:05:53,353 --> 00:05:55,689 (リーゼ)お茶が入ったよ。 休憩しない? 57 00:05:55,689 --> 00:05:58,024 あっ はい。 わぁ~! 58 00:05:58,024 --> 00:06:02,529 (ゴウ)すみません 部屋の片づけまで。 59 00:06:02,529 --> 00:06:06,533 いいの いいの。 カイルやセランの世話で慣れてるから。 60 00:06:06,533 --> 00:06:08,535 ありがとうございます。 61 00:06:08,535 --> 00:06:11,371 (ゴウ)ところで カイルさんは…。 62 00:06:11,371 --> 00:06:14,374 (ウルザ)帝国の人間と会食らしい。 63 00:06:14,374 --> 00:06:18,712 私たちは そういう 堅苦しいのは苦手でな。 64 00:06:18,712 --> 00:06:22,215 (セラン)あ~ 当てが外れたなぁ…。 65 00:06:22,215 --> 00:06:25,385 すみません 父は朝から 出かけてまして。 66 00:06:25,385 --> 00:06:27,721 まぁ しかたないか…。 67 00:06:27,721 --> 00:06:31,558 あっ そうだ。 お前は何か聞いたことはないか? 68 00:06:31,558 --> 00:06:37,163 カイルのに匹敵するような剣のこと 何か知ってそうだったんだけど。 69 00:06:37,163 --> 00:06:41,001 う~ん…。 もしかしたら➡ 70 00:06:41,001 --> 00:06:43,670 聖剣ランドのことかもしれませんね。 71 00:06:43,670 --> 00:06:46,673 聖剣ランド? (ゴウ)はい。 72 00:06:46,673 --> 00:06:49,509 (ゴウ)2,000年前 当時のカランで➡ 73 00:06:49,509 --> 00:06:53,179 希代の名工といわれたドワーフが 打った剣です。 74 00:06:53,179 --> 00:06:58,018 英雄ランドルフが その剣で 当時の魔王を討ち取ったとか…。 75 00:06:58,018 --> 00:07:03,189 剣は英雄の名をとって 聖剣ランドと呼ばれています。 76 00:07:03,189 --> 00:07:06,693 その剣は今 この街にあるらしいです。 77 00:07:06,693 --> 00:07:09,863 父さんも 一度見たことがあると 言っていました。 78 00:07:09,863 --> 00:07:13,533 おおっ なんかすごそうだな! 79 00:07:13,533 --> 00:07:18,371 本当にカランにあるなら 今 所有している可能性が高いのは➡ 80 00:07:18,371 --> 00:07:20,707 バックス都市長かなと。 81 00:07:20,707 --> 00:07:24,210 なるほど。 いいこと聞いたぜ。 82 00:07:24,210 --> 00:07:27,380 この俺に ピッタリじゃねえか。 ヘヘ…。 83 00:07:27,380 --> 00:07:30,383 あっ でも 国宝的な扱いですし➡ 84 00:07:30,383 --> 00:07:33,887 個人が手に入れるのは不可能かと。 85 00:07:35,822 --> 00:07:38,992 あの~ 聞いてます? 86 00:07:38,992 --> 00:07:42,495 ゴウ お前 誰かに 恨まれたりしてるか? 87 00:07:42,495 --> 00:07:47,834 ご存じのとおり 金銭関係の人とは もめてましたけど…。 88 00:07:47,834 --> 00:07:51,671 家が囲まれてるぞ。 十人弱ってとこか。 89 00:07:51,671 --> 00:07:56,343 この殺気 昨日みたいな ごろつきじゃねえ。 90 00:07:56,343 --> 00:07:58,678 狙いは俺たちか? 91 00:07:58,678 --> 00:08:02,349 まっ 捕まえりゃわかるか。 92 00:08:02,349 --> 00:08:05,852 だいたいは俺が引き受けるが➡ 93 00:08:05,852 --> 00:08:08,855 何人か 中に なだれ込むかもしれねえ。 94 00:08:08,855 --> 00:08:11,858 注意しろ。 ほ… 本当ですか? 95 00:08:11,858 --> 00:08:14,194 間違いないと思うよ。 96 00:08:14,194 --> 00:08:18,365 アイツ こういうことに関しては 勘が鋭いからね。 97 00:08:18,365 --> 00:08:20,700 「だけ」… だがな。 98 00:08:20,700 --> 00:08:25,372 (リーゼ)ゴウくんは奥に隠れてて! えっ で… でも 僕も何か…。 99 00:08:25,372 --> 00:08:28,208 素人のお主がいても しかたあるまい。 100 00:08:28,208 --> 00:08:30,377 ここは わらわと引っ込んでおれ。 101 00:08:30,377 --> 00:08:32,479 は… はあ…。 102 00:08:32,479 --> 00:08:36,983 (ゴウ)シルドニアさんは 落ち着いているんですね…。 103 00:08:49,329 --> 00:08:51,631 (ドアが吹き飛ぶ音) 104 00:08:54,000 --> 00:08:58,004 ふぅ ドア代はカイルに請求しろよなぁ。 105 00:08:58,004 --> 00:09:01,007 おっ。 ハッ? いいねぇ 君。 106 00:09:01,007 --> 00:09:05,011 拷問して素性吐かせるヤツ 1人確保っと。 107 00:09:05,011 --> 00:09:08,348 ヒッ! ギャッ…。 108 00:09:08,348 --> 00:09:12,685 (セラン)な~んか俺 今回 こんなんばっかだなぁ…。 109 00:09:12,685 --> 00:09:15,855 まぁ 死にたくなかったら逃げな。 110 00:09:15,855 --> 00:09:18,525 運がよければ逃げられるぜ。 111 00:09:18,525 --> 00:09:20,527 (襲撃者たち)おお~っ! 112 00:09:20,527 --> 00:09:22,529 あっ!? 113 00:09:24,531 --> 00:09:27,033 チッ。 ベラーダの毒だ。 114 00:09:27,033 --> 00:09:29,035 かすっただけで動けなくなるぞ。 115 00:09:29,035 --> 00:09:31,037 了解! 116 00:09:31,037 --> 00:09:36,309 スゥ… ハァ…。 《戦いは常に冷静に…》 117 00:09:36,309 --> 00:09:46,820 ♬~ 118 00:09:46,820 --> 00:09:49,989 フッ! ハァッ! 119 00:09:49,989 --> 00:09:52,992 おっ… ガァッ…! 120 00:09:52,992 --> 00:09:56,096 フッ! ガァッ…! 121 00:09:58,164 --> 00:10:02,335 よし! あっ しまった! やりすぎた! 122 00:10:02,335 --> 00:10:06,005 情報を聞き出そうと思ってたのに。 はぁ…。 123 00:10:06,005 --> 00:10:09,509 まぁ ウルザがなんとかしてくれるか。 124 00:10:09,509 --> 00:10:12,011 やぁ~っ! 125 00:10:14,013 --> 00:10:16,850 (ウルザ)ウンディーネの体は 水そのものだ。 126 00:10:16,850 --> 00:10:21,054 短剣など通用しない。 その毒もな。 127 00:10:28,862 --> 00:10:31,865 ちょっと やりすぎたかな…。 128 00:10:31,865 --> 00:10:35,368 ありがとう ウンディーネ。 おかげで助かった。 129 00:10:38,371 --> 00:10:41,207 (リーゼ)うわぁ… かわいそう…。 130 00:10:41,207 --> 00:10:45,044 いや リーゼのほうも 相当だと思うが…。 131 00:10:45,044 --> 00:10:48,214 生きてるんだろうな? えっと…。 132 00:10:48,214 --> 00:10:51,417 あっ… おお…。 (リーゼ)たぶん? 133 00:10:57,891 --> 00:11:02,061 (リーゼ)よかった… 生きてる。 134 00:11:02,061 --> 00:11:05,231 よかったな。 お… お二人とも➡ 135 00:11:05,231 --> 00:11:08,735 お強いんですね。 なぜ距離を取る? 136 00:11:08,735 --> 00:11:10,737 いえ 何となく…。 137 00:11:10,737 --> 00:11:13,740 おっ そっちも終わったか。 138 00:11:17,410 --> 00:11:23,416 (セラン)さて しゃべってもらおうか。 お前らは何者だ? 139 00:11:23,416 --> 00:11:26,586 なんのために俺たちを襲った? 140 00:11:26,586 --> 00:11:29,756 おとなしくしゃべったほうが 身のためだぜ。 141 00:11:29,756 --> 00:11:33,693 なんせ後ろの女2人は 拷問のプロだからな。 142 00:11:33,693 --> 00:11:35,695 (ウルザ/リーゼ)んっ? 143 00:11:35,695 --> 00:11:37,697 (セラン)赤毛の女の手にかかれば➡ 144 00:11:37,697 --> 00:11:42,202 どこのご家庭にもある あらゆるものが拷問器具となる! 145 00:11:42,202 --> 00:11:47,207 ナイフ フォーク 果ては オタマに至るまで➡ 146 00:11:47,207 --> 00:11:49,709 お前の体じゅうに傷をつけ➡ 147 00:11:49,709 --> 00:11:53,212 そこに じっくり ゆっくり 刺激物を塗りたくり➡ 148 00:11:53,212 --> 00:11:58,217 お前の悲鳴を いつまでも楽しむだろう! 149 00:11:58,217 --> 00:12:00,720 えっ…! おっと➡ 150 00:12:00,720 --> 00:12:03,222 死んで楽になろうとは 考えないことだ。 151 00:12:03,222 --> 00:12:06,226 こっちには回復薬が山ほどある。 152 00:12:06,226 --> 00:12:09,729 それに… エルフの女は➡ 153 00:12:09,729 --> 00:12:13,900 死ぬか生きるかギリギリのラインを 見極めるのが得意なんだ。 154 00:12:13,900 --> 00:12:19,405 お前の意識が混濁し始めた 絶妙の間で回復薬を流し込む。 155 00:12:19,405 --> 00:12:24,077 もちろん 長く苦しめるためだ。 156 00:12:24,077 --> 00:12:28,081 ヒッ…! そして やがてお前は こう懇願するだろう。 157 00:12:28,081 --> 00:12:32,518 「いっそ殺してくれ」とな…。 えっ…! 158 00:12:32,518 --> 00:12:35,521 だが 俺もそこまで鬼じゃない。 159 00:12:35,521 --> 00:12:40,026 敵とはいえ そんな目に 遭わせるのは忍びないからな。 160 00:12:40,026 --> 00:12:42,695 《ウルザ/リーゼ:あとで殺す…》 161 00:12:42,695 --> 00:12:47,700 (セラン)そこでだ 素直に答えるなら お前だけは見逃そう。 162 00:12:47,700 --> 00:12:50,203 逃走資金もくれてやる。 163 00:12:50,203 --> 00:12:52,872 早く決めたほうがいいぜ。 164 00:12:52,872 --> 00:12:55,541 なにせ お前の代わりは➡ 165 00:12:55,541 --> 00:12:59,545 まだ他にもいるんだからな。 166 00:13:02,215 --> 00:13:07,553 お… 俺たちは そのゴウってガキを 誘拐するように依頼されただけだ。 167 00:13:07,553 --> 00:13:09,555 (ゴウ)えっ!? 誘拐? 168 00:13:09,555 --> 00:13:13,226 そのわりには 殺気を みなぎらせてたじゃねえか。 169 00:13:13,226 --> 00:13:17,230 邪魔するヤツは 皆殺しでいいと 言われたからな…。 170 00:13:17,230 --> 00:13:20,900 そういえば うわさに聞いたことがあります。 171 00:13:20,900 --> 00:13:24,904 最近 カランの街で 行方不明者が増えてるって…。 172 00:13:24,904 --> 00:13:27,573 チッ。 まだ事件という➡ 173 00:13:27,573 --> 00:13:29,575 確証もないそうですが…。 174 00:13:29,575 --> 00:13:33,179 行方不明者…。 それでミランダさん➡ 175 00:13:33,179 --> 00:13:35,682 あんなに護衛を 増やしてたのかな? 176 00:13:35,682 --> 00:13:39,185 誘拐した人たちはどうした? 知らん。 177 00:13:39,185 --> 00:13:42,522 街外れの空き家に 連れていくだけの仕事だった。 178 00:13:42,522 --> 00:13:46,359 にしても こんな真っ昼間から よくやるよな…。 179 00:13:46,359 --> 00:13:49,696 今までは人目につかないように やっていたさ! 180 00:13:49,696 --> 00:13:52,532 だがお前らは よそ者だ。 181 00:13:52,532 --> 00:13:55,535 派手に動いたところで問題はない。 182 00:13:55,535 --> 00:13:59,839 確かに…。 まだ衛兵も現れないしな。 183 00:14:10,049 --> 00:14:14,053 で 雇い主は誰だ? 知らん ホントだ! 184 00:14:14,053 --> 00:14:17,724 すでに何人もやっているが いまだに大ごとになっていない。 185 00:14:17,724 --> 00:14:20,059 上で もみ消しているんだろう。 186 00:14:20,059 --> 00:14:23,730 ってことは 依頼主は相当な権力者か…。 187 00:14:23,730 --> 00:14:27,066 ああ。 誰かは知らんが もしかしたら…。 188 00:14:27,066 --> 00:14:29,068 伏せろ! 189 00:14:29,068 --> 00:14:31,070 え… えっ…!? 190 00:14:33,172 --> 00:14:36,509 (せきこみ) 191 00:14:36,509 --> 00:14:40,680 みんな 大丈夫? ああ こちらは問題ない。 192 00:14:40,680 --> 00:14:44,517 追いかけよう。 絶対 依頼主の…。 (セラン)追うな! 193 00:14:44,517 --> 00:14:47,019 ありゃダメだ…。 194 00:14:47,019 --> 00:14:52,024 あんなヤバいヤツ… 久しぶりに見た。 195 00:14:52,024 --> 00:14:54,827 追わんのか? あっ!? 196 00:14:58,030 --> 00:15:03,202 やめとく。 この感覚は 本気のおふくろ以来だわ。 197 00:15:03,202 --> 00:15:08,408 ふむ さすがの判断と 言っておこうかの。 うん? 198 00:15:10,376 --> 00:15:15,181 あの魔法… 間違いなく魔族じゃ。 199 00:15:18,050 --> 00:15:20,553 (ミランダ)状況は限りなく悪いです。 200 00:15:20,553 --> 00:15:23,222 被害の大きさも さることながら➡ 201 00:15:23,222 --> 00:15:26,058 外交上の問題も捨て置けません。 202 00:15:26,058 --> 00:15:28,895 向こうだって 事情はわかってんだろ? 203 00:15:28,895 --> 00:15:32,665 カイルだってケガをしたのだから 犯人扱いはさすがに…。 204 00:15:32,665 --> 00:15:38,337 彼らからの疑いは晴れましたが 問題は帝国本国です。 205 00:15:38,337 --> 00:15:42,008 (ミランダ)魔族と我々の あらぬつながりを強弁され➡ 206 00:15:42,008 --> 00:15:46,012 外交上でも いろいろと 難癖をつけてくるでしょう。 207 00:15:46,012 --> 00:15:49,682 大使館のほうは カイルが見たから間違いないとして➡ 208 00:15:49,682 --> 00:15:53,352 私たちを襲ったのも 本当に魔族だったの? 209 00:15:53,352 --> 00:15:58,024 うむ。 あの破壊魔法は 魔族特有のものじゃ。 210 00:15:58,024 --> 00:16:00,860 ヤツらは魔力の総量が 桁違いじゃから➡ 211 00:16:00,860 --> 00:16:03,196 使い方が大ざっぱなのじゃ。 212 00:16:03,196 --> 00:16:07,200 この件に 魔族が関わっているのであれば➡ 213 00:16:07,200 --> 00:16:10,036 最悪の場合…。 214 00:16:10,036 --> 00:16:13,840 この街が消し飛んでも 不思議ではない。 215 00:16:17,543 --> 00:16:21,881 この状況で 魔族を追うのは危険すぎる…。 216 00:16:21,881 --> 00:16:24,884 まず確認すべきは 誘拐事件に➡ 217 00:16:24,884 --> 00:16:28,888 バックス都市長が 本当に関与しているかだな。 218 00:16:28,888 --> 00:16:32,825 ミランダさん 誘拐事件のことは 知っていたんですよね? 219 00:16:32,825 --> 00:16:35,995 黙っていて 申し訳ありませんでした。 220 00:16:35,995 --> 00:16:39,999 はっきりと被害が確認できたのは 最近だったので…。 221 00:16:39,999 --> 00:16:42,668 犯人の目星はついているのか? 222 00:16:42,668 --> 00:16:47,673 (ミランダ)いえ 事件が表に出ないよう 隠蔽されていましたので…。 223 00:16:47,673 --> 00:16:51,177 確かに都市長が 誘拐事件に 関与している可能性も➡ 224 00:16:51,177 --> 00:16:53,179 考えられます。 225 00:16:53,179 --> 00:16:57,350 ですが… 自ら代表を務めるこの街で➡ 226 00:16:57,350 --> 00:17:01,354 そんな犯罪行為に加担するなんて 何か違和感が…。 227 00:17:01,354 --> 00:17:03,356 (ドアの開く音) 228 00:17:03,356 --> 00:17:05,524 大変です! 都市長の屋敷が…! 229 00:17:05,524 --> 00:17:09,362 都市長の屋敷が燃えています! (一同)ハッ!? 230 00:17:09,362 --> 00:17:11,364 おい 手伝ってくれ! (ざわめき) 231 00:17:11,364 --> 00:17:13,866 (ざわめき) 232 00:17:13,866 --> 00:17:16,035 (ドワーフたち)せ~の! 233 00:17:16,035 --> 00:17:18,871 (カイル)先手を打たれたか…。 234 00:17:18,871 --> 00:17:22,542 見事に焼け落ちているな。 不自然なほどに…。 235 00:17:22,542 --> 00:17:27,046 このタイミングで火事だなんて… 偶然なわけないよね。 236 00:17:27,046 --> 00:17:29,882 (セラン)う~ん 軽くあさってみたけど➡ 237 00:17:29,882 --> 00:17:32,151 聖剣ランドは見つからないな。 238 00:17:32,151 --> 00:17:35,154 火事場泥棒みたいなことするなよ。 239 00:17:35,154 --> 00:17:37,323 こちらも お手上げです。 240 00:17:37,323 --> 00:17:39,825 都市長は見つからないのですか? 241 00:17:39,825 --> 00:17:43,663 はい。 今のところ 遺体も見つかっていません。 242 00:17:43,663 --> 00:17:46,832 都市長は重病で 寝たきりのはずなのに…。 243 00:17:46,832 --> 00:17:49,502 これも魔族の仕業なのかな…。 244 00:17:49,502 --> 00:17:53,339 いや その可能性は低いだろう。 あっ? 245 00:17:53,339 --> 00:17:56,342 (ミランダ)ええ。 放火という手段を選ぶなら➡ 246 00:17:56,342 --> 00:18:00,012 大使館襲撃のときも そうしていたはずです。 247 00:18:00,012 --> 00:18:03,516 この火事が 魔族の仕業じゃないとすると…。 248 00:18:03,516 --> 00:18:08,020 やはり怪しいのは 遺体のない都市長自身ですね。 249 00:18:08,020 --> 00:18:10,856 彼が誘拐事件の首謀者であり➡ 250 00:18:10,856 --> 00:18:13,693 証拠隠滅のために 火事を起こしたと考えると➡ 251 00:18:13,693 --> 00:18:15,695 つじつまが合います。 252 00:18:15,695 --> 00:18:19,699 いずれにしても 都市長の行方を捜さなければ…。 253 00:18:21,867 --> 00:18:25,371 《カイル:さすが こういうときは 頼りになるな…。 254 00:18:25,371 --> 00:18:27,373 俺の知っているミランダは➡ 255 00:18:27,373 --> 00:18:32,311 補給や情報収集で仲間を支える 大事な存在だった…。 256 00:18:32,311 --> 00:18:36,482 非情な面もあり 今ほど温和じゃなかったけど…》 257 00:18:36,482 --> 00:18:39,986 (ゴウ)わぁ ひどい状況ですね。 258 00:18:39,986 --> 00:18:42,989 (ミランダ)ゴウくん! どうしてここに? 259 00:18:42,989 --> 00:18:45,658 衛兵と待ってるように言っただろ。 260 00:18:45,658 --> 00:18:49,495 すみません。 火事だって聞いて 心配になって…。 261 00:18:49,495 --> 00:18:53,499 (カイル)心配って 都市長のことか? いえ➡ 262 00:18:53,499 --> 00:18:57,670 父が都市長の使いの人に呼ばれて 出かけていったんです。 263 00:18:57,670 --> 00:18:59,672 えっ!? どういうこと!? 264 00:18:59,672 --> 00:19:02,008 ここに来ているのではないかと。 265 00:19:02,008 --> 00:19:04,677 どうして都市長が ガザスさんを? 266 00:19:04,677 --> 00:19:08,014 (ゴウ)そこまではちょっと…。 (カイル)もしかして➡ 267 00:19:08,014 --> 00:19:11,851 ガザスさんが都市長候補であることと 何か関係が? 268 00:19:11,851 --> 00:19:16,355 だとしたら やっぱり 誘拐事件の首謀者は都市長…。 269 00:19:16,355 --> 00:19:19,025 ヒッ! 270 00:19:19,025 --> 00:19:22,695 ミランダさん!? わ… 私のせいだわ…。 271 00:19:22,695 --> 00:19:28,601 私が… あの人を次の都市長候補に 挙げたりしたから…。 272 00:19:30,870 --> 00:19:34,640 どうしよう… 大事な人を巻き込むなんて…! 273 00:19:34,640 --> 00:19:37,977 あの人に何かあったら 私…! 274 00:19:37,977 --> 00:19:41,814 ミ… ミランダさん まだそうと決まったわけじゃ…。 275 00:19:41,814 --> 00:19:44,150 《あっ… なんだ? 276 00:19:44,150 --> 00:19:48,320 ミランダがこんなに取り乱すなんて…。 ハッ!》 277 00:19:48,320 --> 00:19:54,660 ((アンタもさぁ 私のこと 冷血だって思ってんでしょ? 278 00:19:54,660 --> 00:19:58,998 い… いや そんな…。 私だってね… ヒック…。 279 00:19:58,998 --> 00:20:03,669 昔から こんなだったわけじゃ ないわよ。 280 00:20:03,669 --> 00:20:07,673 恋人だっていたんだから…。 はぁ…。 281 00:20:07,673 --> 00:20:13,846 (ミランダ)でもね… その恋人は 私のせいで死んじゃったのよ。 282 00:20:13,846 --> 00:20:18,350 それ以来 人を愛するのなんて やめたわ。 283 00:20:18,350 --> 00:20:24,023 心を捨てて非情になるって 決めたのよ…)) 284 00:20:24,023 --> 00:20:27,860 《カイル:まさか あのとき言ってた恋人って➡ 285 00:20:27,860 --> 00:20:31,163 ガザスさんのことだったのか~!?》 286 00:20:34,033 --> 00:20:38,204 知らなかったんですか? あの2人が恋仲だって。 287 00:20:38,204 --> 00:20:40,873 うん。 全然 気付かなかった。 288 00:20:40,873 --> 00:20:43,876 父さんって 最初は とっつきにくいんですけど➡ 289 00:20:43,876 --> 00:20:47,546 親しくなると 結構優しいとこあるんですよ。 290 00:20:47,546 --> 00:20:52,551 フゥー。 でも最近はちょっと ギクシャクしてましたね。 291 00:20:52,551 --> 00:20:56,722 というか 父さんが 一方的に避けてたみたいで…。 292 00:20:56,722 --> 00:20:59,725 (リーゼ)そうなんだ…。 だから ミランダさん➡ 293 00:20:59,725 --> 00:21:02,561 たまに僕の食事の世話を してくれたり…。 294 00:21:02,561 --> 00:21:05,231 まぁ 点数稼ぎってやつですよ。 295 00:21:05,231 --> 00:21:07,399 点数稼ぎ? ほら! 296 00:21:07,399 --> 00:21:10,069 ミランダさんは性格が性格だし➡ 297 00:21:10,069 --> 00:21:13,239 最後のチャンスだと思ってるんじゃ ないですかね? 298 00:21:13,239 --> 00:21:15,741 その辺は言ってやるなよ…。 299 00:21:18,911 --> 00:21:22,581 《カイル:前の人生での恋人が ガザスさんだとしたら➡ 300 00:21:22,581 --> 00:21:26,252 やっぱり この事件で亡くなったのか…。 301 00:21:26,252 --> 00:21:30,923 思い出せ… あのとき他に何か…》 302 00:21:30,923 --> 00:21:33,025 (寝息) 303 00:21:33,025 --> 00:21:35,528 ((カイル:おい 風邪ひくぞ。 304 00:21:35,528 --> 00:21:37,863 これだから酔っ払いは…。 305 00:21:37,863 --> 00:21:40,199 もっと…。 んっ? 306 00:21:40,199 --> 00:21:47,373 もっと早く あの地下通路に 気付いていれば…)) 307 00:21:47,373 --> 00:21:50,376 ハッ! 308 00:21:50,376 --> 00:21:52,378 (ドアの開く音) 309 00:21:52,378 --> 00:21:55,548 (リーゼ)どうしたの? カイル。 鎧まで着て。 310 00:21:55,548 --> 00:21:57,716 都市長の屋敷へ行く。 311 00:21:57,716 --> 00:21:59,718 はあ? またかよ? 312 00:21:59,718 --> 00:22:02,054 (カイル)ああ 思いついたことがある。 313 00:22:02,054 --> 00:22:05,224 ウルザ お前の魔法の力を借りたい。 314 00:22:05,224 --> 00:22:08,060 一緒に来てくれ。 ああ いいだろう。 315 00:22:08,060 --> 00:22:10,396 なら 俺も行くぜ。 316 00:22:10,396 --> 00:22:13,899 聖剣ランドのこと まだ諦めてねえしな! 317 00:22:13,899 --> 00:22:17,069 うん。 わ… 私も行く! 318 00:22:17,069 --> 00:22:20,406 もちろん! ゴウ 俺たちが戻るまで➡ 319 00:22:20,406 --> 00:22:22,408 ミランダさんのことを頼みたい。 320 00:22:22,408 --> 00:22:26,412 大使館の外には出るなよ。 は… はい! 321 00:22:26,412 --> 00:22:30,082 《ミランダが言っていたことが 正しければ…。 322 00:22:30,082 --> 00:22:35,854 すべての答えは 隠された地下通路の先にある》 323 00:22:35,854 --> 00:22:46,665 ♬~