1 00:00:16,700 --> 00:00:21,200 こんなはずじゃないんだ 頭抱え 2 00:00:21,200 --> 00:00:27,300 飽和した世界から 逃げ出したくてもがいている 3 00:00:28,300 --> 00:00:33,000 さらさら 砂のように時が過ぎる 4 00:00:33,000 --> 00:00:40,100 代わり映えのしない現状 夢のない明日を見つめ 5 00:00:41,400 --> 00:00:47,100 迷ってばかりの昨日 さよならしたい 6 00:00:47,800 --> 00:00:52,100 抗うように 手を伸ばしてみる 7 00:00:52,300 --> 00:00:57,850 何百万回 泣いて 生まれ変わるよ 8 00:00:57,850 --> 00:01:04,200 赤い目のままで行こう 描いた未来へ 9 00:01:04,200 --> 00:01:10,100 ここまでおいで 手を鳴らしてる 10 00:01:10,100 --> 00:01:15,900 君はどこの誰? 闇に目を凝らして 11 00:01:15,900 --> 00:01:22,000 何も見えない わかんない それでも行くよ 12 00:01:22,300 --> 00:01:28,300 光が差す 君が待つ場所へ 13 00:01:33,450 --> 00:01:36,460 (矢島)社会復帰促進センター。→ 14 00:01:36,460 --> 00:01:40,460 例の民活で つくられた 刑務所の一つだよ。→ 15 00:01:40,460 --> 00:01:45,470 私に限らず収監されている多くは 初犯だからね。→ 16 00:01:45,470 --> 00:01:50,470 私は 戦時中の言論が 新情報拡散防止法違反とされ→ 17 00:01:50,470 --> 00:01:54,480 先週まで収監されていた。 18 00:01:54,480 --> 00:01:59,480 (新十郎)矢島さんは 確か 海勝 麟六の…。 19 00:01:59,480 --> 00:02:03,480 (矢島)学生時代の友人だ。→ 20 00:02:03,480 --> 00:02:07,490 私は評論。 彼は 技術の方面に向かったが…。 21 00:02:07,490 --> 00:02:09,490 (因果)なのに 新十郎に依頼なの? 22 00:02:09,490 --> 00:02:11,490 わな? これ わな? 23 00:02:11,490 --> 00:02:14,500 海勝には頼めない。 んっ? 24 00:02:14,500 --> 00:02:18,500 むしろ 彼と敵対している 君たちでなければ。 25 00:02:22,500 --> 00:02:24,510 ≪(小説家)矢島先生。 (矢島)んっ? 26 00:02:24,510 --> 00:02:27,510 (小説家)初めまして。 27 00:02:27,510 --> 00:02:30,510 (小説家)こちらで お会いできると思っていました。 28 00:02:30,510 --> 00:02:33,450 胃を悪くされたとか? (矢島)ああ。 29 00:02:33,450 --> 00:02:36,450 おかげで 出所が早まったよ。 30 00:02:36,450 --> 00:02:38,450 (小説家)ご覧に入れたいものが。 (矢島)んっ? 31 00:02:38,450 --> 00:02:41,460 (小説家)これは 私の私物ですが。 32 00:02:41,460 --> 00:02:43,460 (矢島)珍しい本だね。 33 00:02:43,460 --> 00:02:46,460 私も 一冊 持っている。 34 00:02:48,460 --> 00:02:53,470 これは これは…。 (小説家)海勝 麟六でしょうか? 35 00:02:53,470 --> 00:02:56,470 (矢島)間違いないね。 これは どこで? 36 00:02:56,470 --> 00:02:59,470 ここに入れられる前に 古本屋で。 37 00:02:59,470 --> 00:03:02,480 (矢島)よかったら お譲りいただけないか。 38 00:03:02,480 --> 00:03:06,480 海勝に渡して びっくりさせてやりたい。→ 39 00:03:06,480 --> 00:03:11,490 蔵書が市場に出ているなんて 外聞の いい話じゃないからね。 40 00:03:11,490 --> 00:03:14,490 それは もう ぜひ。 (矢島)ありがとう。 41 00:03:14,490 --> 00:03:16,490 (小説家)それでは。 42 00:03:16,490 --> 00:03:20,500 (矢島)こちらにいるということは 君も どこか悪いのかね? 43 00:03:20,500 --> 00:03:23,500 (小説家)ここですよ。 44 00:03:23,500 --> 00:03:25,500 (矢島)んっ? 45 00:03:30,510 --> 00:03:33,440 (小説家)ここですよ 先生。 46 00:03:33,440 --> 00:03:35,440 ここ。 47 00:03:37,450 --> 00:03:39,450 この紙は その男が? (矢島)いや…。 48 00:03:39,450 --> 00:03:43,450 おそらく 最初から 挟み込まれていた。→ 49 00:03:43,450 --> 00:03:46,450 なぜなら…。 んっ? 50 00:03:46,450 --> 00:03:50,460 (矢島)私は専用の原稿用紙を 印刷させている。→ 51 00:03:50,460 --> 00:03:53,460 これは 私の原稿用紙だ。 52 00:03:53,460 --> 00:03:56,460 それじゃあ これは あなたが書いた? 53 00:03:56,460 --> 00:04:02,470 むろん違う。 そもそも この本は 海勝 麟六の蔵書なんだ。→ 54 00:04:02,470 --> 00:04:06,470 なぜ 私の原稿用紙が挟まっている? 55 00:04:06,470 --> 00:04:09,480 私に依頼というのは その謎を解けと? 56 00:04:09,480 --> 00:04:11,480 (矢島) なぜ ここに挟まっていたのかも。 57 00:04:11,480 --> 00:04:13,480 うーん。 それだけで? 58 00:04:13,480 --> 00:04:16,480 (矢島) 分かったことは 全て知りたい。 59 00:04:16,480 --> 00:04:19,490 海勝さんに 直接 聞けば? 60 00:04:19,490 --> 00:04:21,490 (矢島)素直に教えるとは思えんね。ベー! 61 00:04:21,490 --> 00:04:26,490 (風守)「あのー 指紋 調べてみたらどうでしょう?」 62 00:04:26,490 --> 00:04:29,500 (矢島)な… 何だね? この子は。 できるのか? 63 00:04:29,500 --> 00:04:32,430 (風守)「機材があれば 何とか」 64 00:04:32,430 --> 00:04:35,430 「携帯 ありますよね?」 (矢島)んっ。 65 00:04:37,440 --> 00:04:41,440 (風守)「おー きてます きてます。 紙を」 66 00:04:41,440 --> 00:04:44,440 はい はーい。 67 00:04:52,450 --> 00:04:55,460 (矢島)人間じゃないのか? 人間だよ。 68 00:04:55,460 --> 00:04:58,460 RAIです。 RAI?→ 69 00:04:58,460 --> 00:05:00,460 あれは 禁止されたはずだろ? 70 00:05:03,460 --> 00:05:08,470 「検出されたうち 2種類の指紋が 警察庁に登録されています」→ 71 00:05:08,470 --> 00:05:11,470 「一つは 矢島さんのもの」→ 72 00:05:11,470 --> 00:05:14,480 「もう一つは…」 (矢島)海勝 麟六か…。 73 00:05:14,480 --> 00:05:16,480 「矢島 タカ子」 74 00:05:16,480 --> 00:05:19,480 矢島? (矢島)妻だ。 75 00:05:19,480 --> 00:05:23,480 奥さまなら 原稿用紙に 触れられることもありますね。 76 00:05:23,480 --> 00:05:27,490 (矢島)ああ… そうだな。 77 00:05:27,490 --> 00:05:30,490 ≪あー! 壊した 壊した! (風守)「セキュリティー破ったときに→ 78 00:05:30,490 --> 00:05:37,430 負荷 かけ過ぎちゃった」 ねえ 新十郎。 風守が壊した! 79 00:05:37,430 --> 00:05:42,440 警察庁のデータベースに 矢島タカ子の指紋か。 80 00:05:42,440 --> 00:05:45,440 どうするの? 面白いかもな。 81 00:05:45,440 --> 00:05:47,440 んっ? 82 00:05:47,440 --> 00:05:51,450 あの 海勝の 尻尾がつかめるならな。 83 00:05:51,450 --> 00:05:54,450 海勝の み霊? はめる? 84 00:05:56,450 --> 00:06:02,460 (梨江)34の 14の 14。 これって もしかして→ 85 00:06:02,460 --> 00:06:08,460 34ページの 14行目の 14文字目 ってことじゃありません?→ 86 00:06:08,460 --> 00:06:11,470 ということは 最初の数字は 「い」→ 87 00:06:11,470 --> 00:06:17,470 次の数字は 「つ」 そして 「も」! 88 00:06:17,470 --> 00:06:19,470 (梨江) ほらほら 文章になってきた! 89 00:06:19,470 --> 00:06:24,480 えーっと 次の文字は…。 んっ?→ 90 00:06:24,480 --> 00:06:27,480 「いつものところにいます」 91 00:06:29,480 --> 00:06:32,420 手間を省いて差し上げた。 92 00:06:32,420 --> 00:06:35,420 何よ! 解読できてるなら そう言いなさいよ! 93 00:06:35,420 --> 00:06:38,430 暗号っていうほどのものでもない。 94 00:06:38,430 --> 00:06:40,430 あまりに単純で簡単だ。 95 00:06:40,430 --> 00:06:45,430 だが 紙と本が別々になったら 誰も解読できない。 96 00:06:45,430 --> 00:06:51,440 確かに…。 で どうして お父さまの本に この紙が? 97 00:06:51,440 --> 00:06:55,440 知りたいのは こっちで。 「いつものところにいます」 98 00:06:55,440 --> 00:06:57,450 待ち合わせの連絡? 99 00:06:57,450 --> 00:07:00,450 でも こんなの メールや電話で済むわ。 100 00:07:00,450 --> 00:07:04,450 記録が残る方法では 会えない相手とか。 101 00:07:04,450 --> 00:07:06,450 犯罪にでも 関わったと言いたいわけ? 102 00:07:06,450 --> 00:07:08,460 いや…。 103 00:07:08,460 --> 00:07:12,460 ところで お嬢さまの お母さまは 確か。 104 00:07:12,460 --> 00:07:15,460 3歳のときに亡くなったわ。 突然 何? 105 00:07:15,460 --> 00:07:18,470 いや…。 まあ…。 そっか。 106 00:07:18,470 --> 00:07:22,470 そういえば あの因果って女性 今は? 107 00:07:22,470 --> 00:07:26,470 (ウエートレス)お待たせしました。 クレープでございます。 108 00:07:26,470 --> 00:07:29,480 食べてから 甘くないなんて 言わないでよ。 109 00:07:29,480 --> 00:07:32,410 クレープといっても ちゃんとした料理なんだから。 110 00:07:32,410 --> 00:07:35,420 ろくなもの食べてないだろうから ランチに誘って。 111 00:07:35,420 --> 00:07:39,420 東南アジアの一部は 昔 フランスの植民地だった。 112 00:07:39,420 --> 00:07:42,420 いくらでも食べたことがある。 113 00:07:42,420 --> 00:07:44,420 あーん。 114 00:07:48,430 --> 00:07:50,430 (麟六)古本屋だって?→ 115 00:07:50,430 --> 00:07:54,440 そんなわけはない。 その本なら うちにあるよ。→ 116 00:07:54,440 --> 00:07:57,440 えーと… ねえ どこだっけ? 117 00:07:57,440 --> 00:08:02,440 こちらですか? (麟六)ああ それそれ。 118 00:08:02,440 --> 00:08:04,450 (梨江)同じ物に見えるけど→ 119 00:08:04,450 --> 00:08:07,450 偽造ってこと? (麟六)そうなるね。 120 00:08:07,450 --> 00:08:11,450 海勝 麟六の蔵書ともなれば 古書価も上がりますから。 121 00:08:11,450 --> 00:08:14,460 オークションに 出したりしてないよね? 122 00:08:14,460 --> 00:08:18,460 フフッ。 (麟六)ああ…。 123 00:08:21,460 --> 00:08:26,470 (麟六)どれどれ 偽造の出来でも 見せてもらおうか…。→ 124 00:08:26,470 --> 00:08:29,470 あっ… 梨江? 125 00:08:32,410 --> 00:08:35,410 (梨江)「いつものところ」 126 00:08:35,410 --> 00:08:39,410 矢島さんって…。 ねえ 去年 何度か→ 127 00:08:39,410 --> 00:08:43,420 お父さまの用事で出掛けたでしょ?あなた あのとき→ 128 00:08:43,420 --> 00:08:46,420 「矢島さんの お宅に」って 言ってなかった? 129 00:08:46,420 --> 00:08:50,420 (メード)確か 刑務所に お入りになった ご友人のお宅で→ 130 00:08:50,420 --> 00:08:53,430 お子さまに 玩具を お届けしました。 131 00:08:53,430 --> 00:08:56,430 そこには 奥さまと お子さんだけ? 132 00:08:56,430 --> 00:08:59,430 はい。 (梨江)奥さん 奇麗な人!? 133 00:09:04,440 --> 00:09:06,440 ≪(梨江)いいわ… もう。 134 00:09:08,440 --> 00:09:12,450 海勝 麟六は 自分の本ではないと。 135 00:09:12,450 --> 00:09:15,450 (矢島)どう考える? 探偵として。 136 00:09:15,450 --> 00:09:19,450 何だか とても怪しいですな…。 (矢島)怪しいとは? 137 00:09:19,450 --> 00:09:23,460 売った記憶のない 自分の蔵書が出てきたら→ 138 00:09:23,460 --> 00:09:25,460 まず 盗難を疑うはずです。 139 00:09:25,460 --> 00:09:28,460 それを心配した様子も なかったと。 140 00:09:28,460 --> 00:09:31,480 (矢島)君は どう思う? 141 00:09:31,480 --> 00:09:34,400 矢島さん あなたも最初から→ 142 00:09:34,400 --> 00:09:37,410 暗号は 解読されてたんじゃ ないんですか? 143 00:09:37,410 --> 00:09:40,410 「いつものところにいます」 144 00:09:40,410 --> 00:09:47,420 海勝を呼び出す手紙だと思った。 しかも 女性からの。 145 00:09:47,420 --> 00:09:49,420 本を貸し借りする ふりをして→ 146 00:09:49,420 --> 00:09:53,420 中に暗号を忍ばせる。 もしかしたら→ 147 00:09:53,420 --> 00:09:57,430 同じ本を交換するように してたんじゃないか? 148 00:09:57,430 --> 00:10:01,430 つまり これは もともと 私の家にあった一冊で…。 149 00:10:01,430 --> 00:10:05,430 それじゃあ あなたの原稿用紙で 暗号を書いたのは…。 150 00:10:05,430 --> 00:10:08,440 ≪(ドアの開く音) (矢島)あっ…。 151 00:10:08,440 --> 00:10:11,440 (タカ子)誰? 誰か そこにいるの? 152 00:10:11,440 --> 00:10:13,440 (矢島)私だよ。→ 153 00:10:13,440 --> 00:10:16,440 帰ってきたって 何度も言ったじゃないか。 154 00:10:16,440 --> 00:10:19,450 (タカ子)ああ… あなた! 155 00:10:19,450 --> 00:10:25,450 仕事中なんだ 休んでいなさい。 さあ 気を付けて戻りなさい。 156 00:10:25,450 --> 00:10:27,460 ≪(ドアの閉まる音) 157 00:10:27,460 --> 00:10:33,390 奥さまは いつから目を? 更生センターにいる間だよ。 158 00:10:33,390 --> 00:10:37,400 子供たちが行方不明になってね。 お子さんが? 159 00:10:37,400 --> 00:10:43,400 誘拐とも疑われたが 妻は 自分で捜しに走った。→ 160 00:10:43,400 --> 00:10:45,410 そのころは この辺りでも→ 161 00:10:45,410 --> 00:10:47,410 反政府組織のテロが あったらしくてね。 162 00:10:47,410 --> 00:10:50,410 ≪(爆発音) (タカ子)《あっ!》 163 00:10:50,410 --> 00:10:53,410 (矢島)帰ってきた妻は 失明しており→ 164 00:10:53,410 --> 00:10:56,420 そのときの記憶も あやふやに なっていたらしい。 165 00:10:56,420 --> 00:10:59,420 それから妻は 古本屋を呼んで→ 166 00:10:59,420 --> 00:11:03,420 私の本を あらかた処分してしまった。→ 167 00:11:03,420 --> 00:11:07,430 家にあった 子供たちの絵も 見たとおりだ。→ 168 00:11:07,430 --> 00:11:10,430 まるで 全てを忘れるかのように。 169 00:11:10,430 --> 00:11:14,440 この本も 私の家から 売られたものかもしれない。 170 00:11:14,440 --> 00:11:20,440 それで お子さんたちは? それっきり見つからないそうだ。 171 00:11:20,440 --> 00:11:23,440 もう1年になるな。 ん? 172 00:11:25,450 --> 00:11:28,450 君は 女と寝るとき どちら側に寝る? 173 00:11:28,450 --> 00:11:33,450 は? 君は あのRAIと寝ているのか? 174 00:11:36,460 --> 00:11:40,460 タカ子は いつも 私の右側に寄り添っていた。 175 00:11:40,460 --> 00:11:45,470 昔から ずっとね。 私は 左利きなんだ。 176 00:11:45,470 --> 00:11:50,470 だが 戻ってからのタカ子は 右に寝たり 左に寝たり…。 177 00:11:50,470 --> 00:11:55,480 失明したせいかとも思ったが あるとき気付いた。 178 00:11:55,480 --> 00:11:59,480 海勝 麟六は 右利きだ。 179 00:11:59,480 --> 00:12:02,480 (風守)「フムムム…」 180 00:12:02,480 --> 00:12:04,490 ≪何やってんだ? ん? 181 00:12:04,490 --> 00:12:07,490 風守が カメラ見たいって。 182 00:12:07,490 --> 00:12:10,490 ほいっ。 (風守)「アワワワ!」 183 00:12:10,490 --> 00:12:12,490 (風守)「もう… 投げないでよ」 184 00:12:12,490 --> 00:12:14,500 あのときのRAIか。 で? 185 00:12:14,500 --> 00:12:17,500 (風守)「監視カメラの映像に 侵入しました」→ 186 00:12:17,500 --> 00:12:20,500 「過去1年に 少なくとも6回→ 187 00:12:20,500 --> 00:12:25,510 海勝の車が この家の前に 停車しています」 188 00:12:25,510 --> 00:12:29,510 そうか…。 待ってください。 189 00:12:29,510 --> 00:12:32,450 妻が 麟六と そういう関係に なっていたとしても→ 190 00:12:32,450 --> 00:12:34,450 責める気はない。→ 191 00:12:34,450 --> 00:12:41,460 私は 自分の信念を貫いた結果 3年もの間 塀の中にいたんだ。 192 00:12:41,460 --> 00:12:44,460 だが 子供たちを…。 矢島さん? 193 00:12:44,460 --> 00:12:49,460 もし 麟六と一緒にいるために 邪魔になった子供たちを→ 194 00:12:49,460 --> 00:12:51,470 タカ子が…。 195 00:12:51,470 --> 00:12:53,470 お子さんたちの行方を見つけ出す。 196 00:12:53,470 --> 00:12:55,470 それが 本当の依頼で よろしいですね? 197 00:12:57,470 --> 00:13:01,470 (矢島)いや…。 もう依頼は 終わった。 198 00:13:03,480 --> 00:13:07,480 み霊が はち切れそうだよ この家。 199 00:13:07,480 --> 00:13:12,490 聞かせてよ あの女に。 何を聞きたいんだ? 200 00:13:12,490 --> 00:13:16,490 決まってるさ。 お前の子供たちは どこだ? 201 00:13:16,490 --> 00:13:20,490 殺したと思うのか? あの母親が。 202 00:13:20,490 --> 00:13:23,500 もしかしたら 海勝も手伝ったかもしれない。 203 00:13:23,500 --> 00:13:28,500 そうしたら あいつが ため込んだ 嘘も 真実も→ 204 00:13:28,500 --> 00:13:33,440 み霊が 全部 あらわになる。 それが お前の望みじゃないの? 205 00:13:33,440 --> 00:13:35,440 えーい 寄るな! 何? これ。 206 00:13:35,440 --> 00:13:37,440 (風守)「色鉛筆。 紙に 絵を描く道具」 207 00:13:37,440 --> 00:13:39,450 うはーっ! おい! 208 00:13:39,450 --> 00:13:43,450 絵!? 描く 描く! 何に描くの? ったく がきか…。 209 00:13:43,450 --> 00:13:46,450 (風守)「画用紙とか」 あっ…。 210 00:13:50,460 --> 00:13:53,460 風守。 (風守)「ん?」 211 00:13:53,460 --> 00:13:55,460 これ 何で書いてある? (風守)「何で?」 212 00:13:55,460 --> 00:13:59,460 いいから! (風守)「もう… 人使い荒いなぁ」 213 00:14:01,470 --> 00:14:07,470 (風守)「うーん 顔料にワックス。 一般的な 色鉛筆の成分ですね」 214 00:14:07,470 --> 00:14:09,480 (風守)「あっ…」 215 00:14:09,480 --> 00:14:12,480 この近くの古本屋は? (風守)「私は カーナビじゃなーい!」 216 00:14:12,480 --> 00:14:14,480 答えろ。 (風守)「うう… ラジャー…」 217 00:14:19,560 --> 00:14:23,560 おー! (店員)とっ… あっ ちょっ あっ! 218 00:14:23,560 --> 00:14:27,570 アッハッハッハ! (店員)あっ あの…。→ 219 00:14:27,570 --> 00:14:32,570 ちょっ そっ そんな…。 あっ… あっ あー! 220 00:14:33,570 --> 00:14:36,580 矢島さんの家の本を 全部 まとめて? 221 00:14:36,580 --> 00:14:38,580 (店員) ええ うちで引き取りましたよ。 222 00:14:38,580 --> 00:14:42,580 良い物ばかりでしたから すぐに まとめて売れて。 223 00:14:42,580 --> 00:14:45,580 買っていったのは? (店員)個人情報ですよ。 224 00:14:45,580 --> 00:14:47,590 そこを何とか。 (店員)無理っす!→ 225 00:14:47,590 --> 00:14:50,590 そんなことしたら こっちが 捕まっちゃいますよ。 226 00:14:50,590 --> 00:14:53,590 (風守)「あー…」 227 00:14:53,590 --> 00:14:55,590 お父さまなら いないわよ。 228 00:14:55,590 --> 00:14:59,590 なら ちょうどいい。 頼みがあって来た。 229 00:15:01,600 --> 00:15:03,600 (メード)おやめください お嬢さま。→ 230 00:15:03,600 --> 00:15:05,600 これでは 私が 叱られます! (梨江)いいの。 231 00:15:05,600 --> 00:15:09,610 (メード)いったい… 何を… お捜し… ですか? 232 00:15:09,610 --> 00:15:12,610 古書だ。 去年 海勝は ある古本屋で→ 233 00:15:12,610 --> 00:15:14,610 まとめて 本を目録買いしてる。 234 00:15:14,610 --> 00:15:17,550 全て 矢島氏宅から 売りに出された。 235 00:15:17,550 --> 00:15:19,550 (メード)ならば そこには ありません。 236 00:15:19,550 --> 00:15:21,220 えっ? うん? 237 00:15:21,220 --> 00:15:23,460 (メード)こちらです。 238 00:15:23,460 --> 00:15:26,460 ねえ これも 全部 本なの? 239 00:15:28,460 --> 00:15:31,460 (梨江)あっ! また!?→ 240 00:15:31,460 --> 00:15:33,470 教えて 新十郎。→ 241 00:15:33,470 --> 00:15:37,470 お父さまは 矢島さんの奥さまと 何か…。 242 00:15:37,470 --> 00:15:39,470 一緒に 解いてみるか? 243 00:15:41,470 --> 00:15:46,470 もし その勇気があるなら 答えは たぶん その中にある。 244 00:15:59,490 --> 00:16:01,490 (タカ子)許して…。 245 00:16:04,500 --> 00:16:08,500 (タカ子)秋夫… 和子…。 246 00:16:10,500 --> 00:16:15,500 何も言わなくていい タカ子。 聞きたくない。 247 00:16:17,440 --> 00:16:20,450 ≪(チャイム) (矢島)はっ! 248 00:16:20,450 --> 00:16:26,450 ≪(チャイム) 249 00:16:30,460 --> 00:16:32,460 (矢島)これは…。 250 00:16:35,460 --> 00:16:40,470 「先に プールに行ってます 7月10日 午後3時」 251 00:16:40,470 --> 00:16:44,470 「お菓子があります お母さんには内緒です」 252 00:16:44,470 --> 00:16:47,470 「お母さんのことは 心配しないで」 253 00:16:47,470 --> 00:16:53,480 「いつものところで遊ぼう 7月12日 午前11時」 254 00:16:53,480 --> 00:16:56,480 (矢島)秋夫… 和子…。 255 00:16:56,480 --> 00:17:01,490 お子さんたちは 書斎の本を使って暗号遊びをしていたんです。 256 00:17:01,490 --> 00:17:07,490 おそらくは 様子のおかしくなったお母さんに心配をかけないために。 257 00:17:07,490 --> 00:17:09,490 じゃあ 2人は どこに行ったんだ? 258 00:17:09,490 --> 00:17:13,490 その答えも暗号の中にありました。 259 00:17:16,500 --> 00:17:19,440 和子さんが見つけてきた 新しい遊び場です。 260 00:17:19,440 --> 00:17:21,440 (矢島)ここが…? 261 00:17:21,440 --> 00:17:24,440 お話ししづらいことですが→ 262 00:17:24,440 --> 00:17:28,440 子供たちが閉じ込められる事故が 何度か起きているそうです。 263 00:17:32,450 --> 00:17:34,450 矢島さん? 264 00:17:34,450 --> 00:17:38,460 (矢島)どんなに時間がかかっても 必ず見つけてみせる。→ 265 00:17:38,460 --> 00:17:41,460 1年も待たせたんだから。 266 00:17:46,470 --> 00:17:49,470 ≪(車の走行音) 267 00:17:54,470 --> 00:17:58,480 (麟六)娘が いつも 遊んでもらっているようですね。 268 00:17:58,480 --> 00:18:00,480 海勝です。 269 00:18:03,480 --> 00:18:06,490 矢島さんの家に 何度も 足を運んでいたのは→ 270 00:18:06,490 --> 00:18:09,490 奥さんの様子が おかしかったからですか? 271 00:18:09,490 --> 00:18:12,490 (泉)ネグレクト…。 272 00:18:12,490 --> 00:18:15,490 (泉) 育児放棄の傾向が見られました。 273 00:18:15,490 --> 00:18:20,430 子供に関心を払わず 妹の世話も兄がしていたようです。 274 00:18:20,430 --> 00:18:23,440 寂しかったんだよ。→ 275 00:18:23,440 --> 00:18:28,440 タカ子さんは 本当に 矢島のことを愛していたから。 276 00:18:28,440 --> 00:18:30,440 子供がいなくなって 初めて→ 277 00:18:30,440 --> 00:18:34,450 彼女は大変なことをしてしまったと気付いた。→ 278 00:18:34,450 --> 00:18:37,450 そして 彼女は 自分を責めて…。 279 00:18:41,450 --> 00:18:44,460 (泉)私たちは 海勝会長から 報告を受け→ 280 00:18:44,460 --> 00:18:47,460 事件化しないように動きました。 281 00:18:47,460 --> 00:18:52,460 それで 児童虐待を隠蔽し 結果 子供たちの命を…。 282 00:18:52,460 --> 00:18:56,470 あんたは 自分の犯罪を隠蔽したのと同じだ。 283 00:18:56,470 --> 00:18:59,470 (麟六) 人は 何度 恋をしたところで→ 284 00:18:59,470 --> 00:19:01,470 その つまらなさが分かる他には→ 285 00:19:01,470 --> 00:19:05,480 賢くなるということも なさそうだ。→ 286 00:19:05,480 --> 00:19:09,480 そのくせ 恋なしに人生は成り立たぬ。 287 00:19:09,480 --> 00:19:12,480 ≪(車の走行音) 288 00:19:14,490 --> 00:19:16,490 (和子)パパー! 289 00:19:19,520 --> 00:19:21,530 (秋夫)海勝のおじさん。 290 00:19:21,530 --> 00:19:23,530 (秋夫)ありがとう。 291 00:19:26,530 --> 00:19:28,530 (秋夫)パパ! 292 00:19:28,530 --> 00:19:31,540 (麟六)タカ子さんが売り払った本に挟まっていた紙を見て→ 293 00:19:31,540 --> 00:19:36,510 すぐに暗号は解けたよ。 簡単だったからね。 そして→ 294 00:19:36,510 --> 00:19:41,550 崩れた車の下敷きになっていた 子供たちを見つけた。 295 00:19:41,550 --> 00:19:46,550 命に別条はありませんでしたが 奥さまの状態も考えて→ 296 00:19:46,550 --> 00:19:49,550 私どもの施設で お預かりしていました。 297 00:19:49,550 --> 00:19:52,560 一つだけ聞こう。 298 00:19:52,560 --> 00:19:56,560 君が真実を明かすのは 何のためだ? 299 00:19:56,560 --> 00:19:58,560 み霊のためだ。 300 00:20:01,570 --> 00:20:06,570 (麟六)真実は 常に一つだろうか? 301 00:20:06,570 --> 00:20:08,570 (和子)どうしたの? 302 00:20:12,580 --> 00:20:15,580 (小説家)期待以上だね 君は。 303 00:20:15,580 --> 00:20:18,520 矢島氏に渡した この本に→ 304 00:20:18,520 --> 00:20:21,520 海勝の蔵書印を押したのは あんたか? 305 00:20:21,520 --> 00:20:25,520 (小説家)さすが 敗戦探偵。 いや→ 306 00:20:25,520 --> 00:20:28,530 名探偵と お呼びした方が よろしいかな? 307 00:20:28,530 --> 00:20:30,530 なぜ こんなまねをした? 308 00:20:30,530 --> 00:20:34,530 私は 小説家だ。 小説家? 309 00:20:34,530 --> 00:20:40,540 私は 小説を書く ペンでではない。 この現実でだ。 310 00:20:40,540 --> 00:20:44,540 名探偵の推理により 全ての謎は明かされ→ 311 00:20:44,540 --> 00:20:48,550 矢島は 自分の妻を殺すはずだった。 312 00:20:48,550 --> 00:20:50,550 何のために そんなことを? 313 00:20:50,550 --> 00:20:55,550 それが 名探偵という者の 役割だからだ。 314 00:20:55,550 --> 00:20:57,560 どんな冷酷な結果になろうとも→ 315 00:20:57,560 --> 00:21:03,560 全ての被害者が殺された後に 推理を終えるのが 名探偵だ。 316 00:21:03,560 --> 00:21:06,570 どんな 悲劇的な理由があろうとも→ 317 00:21:06,570 --> 00:21:10,570 全て白日の下にさらすのが 名探偵だ。 318 00:21:12,570 --> 00:21:15,570 (小説家) 君は 私に選ばれたのだ。→ 319 00:21:15,570 --> 00:21:18,570 この世界 最後の名探偵として。 320 00:21:29,300 --> 00:21:37,200 淡い朝もやに ささやく祈り 321 00:21:37,200 --> 00:21:45,200 歪んだ景色を 君となぞってゆく 322 00:21:45,200 --> 00:21:53,200 「本当」を求め、「『嘘』でもいいから」なんてね 323 00:21:53,200 --> 00:22:01,300 見透かしあう様に たどってく 324 00:22:01,300 --> 00:22:05,100 Looking for 言葉越えて 325 00:22:05,100 --> 00:22:09,200 おちていく 羽のように 326 00:22:09,200 --> 00:22:13,000 Looking for ミツケテ 327 00:22:13,500 --> 00:22:16,900 ここで よりそうように 328 00:22:33,200 --> 00:22:37,100 Looking for 解きほどいて 329 00:22:37,100 --> 00:22:41,400 ちぎれる 雲のように 330 00:22:41,400 --> 00:22:45,300 Looking for ミツケテ 331 00:22:45,300 --> 00:22:49,300 ここで よりそうように 332 00:25:08,540 --> 00:25:10,540 (鶫)大変よ みんな!! (アルゴ)どうした? 333 00:25:10,540 --> 00:25:14,550 ルーカサイトが 今 ポイントデルタに発射されたわ! 334 00:25:14,550 --> 00:25:16,550 (綾瀬)涯のいる場所に? 335 00:25:19,550 --> 00:25:23,560 (四分儀)ルーカサイトは 準天頂衛星で構成される→ 336 00:25:23,560 --> 00:25:26,560 衛星コンステレーションです。→ 337 00:25:26,560 --> 00:25:31,560 完成すれば 24時間 死角なく 常に 日本上空から→ 338 00:25:31,560 --> 00:25:33,570 任意の目標を撃てるようになる。