1 00:00:02,970 --> 00:00:05,305 (オスカー)あの 閉ざされた森の魔女が? 2 00:00:05,305 --> 00:00:07,307 そんなことがありうるのか? 3 00:00:07,307 --> 00:00:09,309 (ヴァルト)魔法では不可能です。 4 00:00:09,309 --> 00:00:12,479 でも それを可能にする 呪具があるんですよ。 5 00:00:12,479 --> 00:00:15,649 トラヴィスが言っていた 外部者の呪具か? 6 00:00:15,649 --> 00:00:18,652 (ヴァルト)フッ…。 なるほど…。 7 00:00:18,652 --> 00:00:21,822 お前には 改変前の記憶があるらしいな。 8 00:00:21,822 --> 00:00:25,325 (ヴァルト)魔族の王は そんなことまで 話したんですか? 9 00:00:25,325 --> 00:00:27,327 まったく困りますね。 10 00:00:27,327 --> 00:00:30,163 エルテリアを欲しがる理由はなんだ。 11 00:00:30,163 --> 00:00:32,100 理由なんか 決まってるじゃないですか。 12 00:00:32,100 --> 00:00:35,502 過去を変えたいんですよ。 13 00:00:35,502 --> 00:00:38,005 なら1つあれば十分だろう。 14 00:00:38,005 --> 00:00:40,674 (トラヴィス)2つでなければ 意味がないんです。 15 00:00:40,674 --> 00:00:45,178 それより 早く彼女の所に 行ってあげたらどうです? 16 00:00:45,178 --> 00:00:48,515 アイツは… 俺の助けを望んでいない。 17 00:00:48,515 --> 00:00:51,351 (トラヴィス)今更 何を言ってるんですか。 18 00:00:51,351 --> 00:00:55,022 今回は苦労せずに 彼女の心が 手に入ったからといって➡ 19 00:00:55,022 --> 00:00:57,024 怠けないでください。 20 00:00:57,024 --> 00:01:00,127 あなたは毎回 彼女を口説き落とすのに➡ 21 00:01:00,127 --> 00:01:02,462 かなり大変な思いをしてましたよ。 22 00:01:02,462 --> 00:01:05,632 最初から愛されてるほうが 珍しいんです。 23 00:01:05,632 --> 00:01:08,135 ちゃんと動いてください。 24 00:01:08,135 --> 00:01:12,172 あなたにとって彼女は 無二の女性ではありませんが➡ 25 00:01:12,172 --> 00:01:15,676 彼女にとっては あなたしかいないんです。 26 00:01:15,676 --> 00:01:17,678 (オスカー)なんだそれは。 27 00:01:17,678 --> 00:01:20,347 見てきたように ずいぶん勝手なことを言うんだな。 28 00:01:20,347 --> 00:01:22,349 (ヴァルト)見てきましたから。 29 00:01:22,349 --> 00:01:26,019 僕はかつて あなたたちに 仕えていたことがあるんですよ。 30 00:01:26,019 --> 00:01:29,189 はぁ? さぁ 行ってください。 31 00:01:29,189 --> 00:01:33,327 今は トゥルダールが… 彼女が その役目を負っていますが➡ 32 00:01:33,327 --> 00:01:37,831 本来なら魔女に相対すべきは あなたのほうだったでしょう? 33 00:01:37,831 --> 00:01:42,336 (オスカー)俺にアイツが 無二じゃないだと? 34 00:01:42,336 --> 00:01:44,338 事実ですよ。 35 00:01:44,338 --> 00:01:47,007 記憶がないときのことなんて 知るか。 36 00:01:47,007 --> 00:01:49,676 俺の女は アイツだけだ。 37 00:01:49,676 --> 00:01:52,379 それを証明してやる。 38 00:01:54,348 --> 00:01:58,051 さて どうなるかな…。 39 00:02:15,969 --> 00:02:17,971 (いななき) 40 00:02:25,012 --> 00:02:27,681 (レナート)来たぞ! マグダルシア軍だ! 41 00:02:27,681 --> 00:02:31,852 (ティナーシャ)トゥルダールの兵たちよ 恐れることはありません。 42 00:02:31,852 --> 00:02:35,355 私は あなたたちに 勝利を約束しましょう。 43 00:02:35,355 --> 00:02:40,527 たとえ相手が何者であっても 我らが国土を侵すことはできない。 44 00:02:42,863 --> 00:02:47,200 (マグダルシア軍の悲鳴) 45 00:02:47,200 --> 00:02:49,870 進軍! (レナート)進め! 46 00:02:49,870 --> 00:02:51,872 (兵士たち)おぉ~っ! グッ… ググ…。 47 00:02:51,872 --> 00:02:57,377 (ルチア)トゥルダールの女王風情が 魔女に勝てると思うか。 48 00:02:57,377 --> 00:03:02,315 その不遜を調教してやろう。 不遜はどちらか。 49 00:03:02,315 --> 00:03:05,786 私が欲しいのなら その命を払いなさい。 50 00:03:07,821 --> 00:03:10,490 あなたは センが どこに行ったか知ってます? 51 00:03:10,490 --> 00:03:13,160 セン? (ティナーシャ)私の精霊です。 52 00:03:13,160 --> 00:03:16,129 あなたは 閉ざされた森の魔女 なのでしょう? 53 00:03:18,498 --> 00:03:22,335 (ルチア)そうだ。 私が魔女だ。 54 00:03:22,335 --> 00:03:24,671 センは あなたのことを知っていた。 55 00:03:24,671 --> 00:03:28,008 だからあなたは 私に正体が露呈しないよう➡ 56 00:03:28,008 --> 00:03:30,010 彼を捕らえたのでしょう? 57 00:03:30,010 --> 00:03:34,681 センをどこにやりました? さぁ どこだろうな。 58 00:03:34,681 --> 00:03:37,017 ならば これ以上はありません。 59 00:03:37,017 --> 00:03:39,186 ここで死になさい。 60 00:03:39,186 --> 00:03:41,188 📞(オスカー)ティナーシャ。 えっ!? 61 00:03:41,188 --> 00:03:44,691 📞(ティナーシャ)なんでこっちに 来てるんですか オスカー! 62 00:03:44,691 --> 00:03:46,693 いいから聞け。 63 00:03:46,693 --> 00:03:48,695 📞(オスカー)あの魔女は中身が違う。 64 00:03:48,695 --> 00:03:51,031 📞中は マグダルシアの王だ。 (ティナーシャ)えっ? 65 00:03:51,031 --> 00:03:55,035 📞(オスカー)本物の魔女の精神は 忘却の鏡に封じられている。 66 00:03:55,035 --> 00:03:57,037 📞お前の精霊もだ。 67 00:03:57,037 --> 00:04:00,941 📞忘却の鏡は 人の精神や記憶を 取り込み記録する➡ 68 00:04:00,941 --> 00:04:02,943 外部者の呪具だそうだ。 69 00:04:02,943 --> 00:04:05,445 それ 出どころは どこですか。 70 00:04:05,445 --> 00:04:08,115 ヴァルトだな。 📞(ティナーシャ)はぁ!? 71 00:04:08,115 --> 00:04:11,451 📞(オスカー)言いたいことはわかる。 だからお前は➡ 72 00:04:11,451 --> 00:04:13,787 マグダルシアに行って その鏡を壊してこい。 73 00:04:13,787 --> 00:04:15,956 📞それで魔女は元に戻るらしい。 74 00:04:15,956 --> 00:04:18,125 📞もし鏡がなさそうだったら➡ 75 00:04:18,125 --> 00:04:20,293 すぐ転移で引き上げてくればいい。 76 00:04:20,293 --> 00:04:22,462 📞ソイツは俺が引き受ける。 77 00:04:22,462 --> 00:04:25,465 (ティナーシャ)はっ? トゥルダールの戦争ですよ。 78 00:04:25,465 --> 00:04:28,301 無関係なあなたが出るなんて 論外です。 79 00:04:28,301 --> 00:04:31,805 情報には感謝しますが ファルサスに戻っていてください。 80 00:04:31,805 --> 00:04:35,809 📞嫌だ。 んっ… 怒りますよ。 81 00:04:35,809 --> 00:04:37,978 📞(ティナーシャ)私は あなたの 妻じゃない。 82 00:04:37,978 --> 00:04:39,980 📞トゥルダールの女王です。 83 00:04:39,980 --> 00:04:42,315 📞あなたの介入を 認めるわけにはいきません。 84 00:04:42,315 --> 00:04:44,818 大勢は すでに決しているだろう。 85 00:04:44,818 --> 00:04:47,320 あとは お前と魔女と 事後処理だけだ。 86 00:04:47,320 --> 00:04:51,324 それを お前が納得できる形で 収めようと言ってる。 87 00:04:51,324 --> 00:04:53,660 私の納得なんて 現状を曲げて➡ 88 00:04:53,660 --> 00:04:56,163 優先するようなものじゃ ありません。 89 00:04:56,163 --> 00:05:00,133 王とは 国を円滑に 動かすための歯車です。 90 00:05:00,133 --> 00:05:03,136 私情でそれを鈍らせることは あってはなりません。 91 00:05:03,136 --> 00:05:05,972 (幼いティナーシャ)そう だめよ。 92 00:05:05,972 --> 00:05:10,310 あなたに代われる人間なんて 誰もいない。 93 00:05:10,310 --> 00:05:13,980 400年前も 一人でやってきたでしょ。 94 00:05:13,980 --> 00:05:17,984 何も… 誰とも分かち合えないの。 95 00:05:17,984 --> 00:05:23,156 迷いは弱さを生む。 だから今だけは迷わない。 96 00:05:23,156 --> 00:05:28,161 大事なものさえ… 忘れられる。 97 00:05:28,161 --> 00:05:30,830 (オスカー)お前の言うこともわかる。 あっ。 98 00:05:30,830 --> 00:05:36,336 だが 昔と今は違う。 自分一人で何でも負うな。 99 00:05:36,336 --> 00:05:39,105 あとで悔やむくらいなら 俺を頼れ。 100 00:05:41,174 --> 00:05:45,846 そうしたら 俺が一生 一緒に背負ってやる! 信じろ! 101 00:05:48,682 --> 00:05:52,352 (ティナーシャ)そんなの… あなたが持ちこたえられて➡ 102 00:05:52,352 --> 00:05:57,023 私が鏡を壊したとして… 元に戻った本当の魔女が➡ 103 00:05:57,023 --> 00:05:59,359 あなたを殺そうとしたら どうするんです。 104 00:05:59,359 --> 00:06:03,763 そのときは魔女を殺す。 そのための剣だ。 105 00:06:03,763 --> 00:06:06,600 んっ…。 106 00:06:06,600 --> 00:06:08,602 んっ? 107 00:06:08,602 --> 00:06:11,938 (ティナーシャ)我が声を聞く すべての精霊に命ず。 108 00:06:11,938 --> 00:06:17,277 我は2つの命を与える。 一つは死なぬこと。 109 00:06:17,277 --> 00:06:19,279 そして もう一つは➡ 110 00:06:19,279 --> 00:06:24,117 アカーシアの剣士を一時的な主人とし その力となることだ。 111 00:06:24,117 --> 00:06:26,620 泣き虫。 112 00:06:26,620 --> 00:06:29,322 うるさいです。 113 00:06:31,625 --> 00:06:35,629 ファルサス国王… アカーシアの持ち主か! 114 00:06:37,797 --> 00:06:40,300 死んだら承知しませんよ。 115 00:06:40,300 --> 00:06:44,804 まだ結婚もしてないからな。 心残りすぎて死ねない。 116 00:06:44,804 --> 00:06:49,976 あなたの相手は彼がします。 またあとでお会いしましょう。 117 00:06:49,976 --> 00:06:52,279 貴様…っ。 118 00:06:55,148 --> 00:06:57,984 男をなぶっても つまらんのだがな。 119 00:06:57,984 --> 00:07:00,120 借り物の力で吠えるな。 120 00:07:00,120 --> 00:07:03,623 お前が まがい物であることは すでに割れてる。 121 00:07:03,623 --> 00:07:06,626 んんっ…。 122 00:07:06,626 --> 00:07:08,628 若造が…。 123 00:07:08,628 --> 00:07:12,499 千々に引き裂かれても 同じことが言えるか 試してやる。 124 00:07:18,305 --> 00:07:20,974 (ティナーシャ)いい気なものですね。 125 00:07:22,976 --> 00:07:24,945 ハッ… これだ。 126 00:07:27,981 --> 00:07:31,151 セン 聞こえますか? 127 00:07:31,151 --> 00:07:34,120 (セン)女王! いた…! 128 00:07:42,996 --> 00:07:44,964 あっ…。 129 00:07:49,169 --> 00:07:51,171 (セン)女王! 来れたのか! あっ! 130 00:07:51,171 --> 00:07:55,675 セン よかった…。 131 00:07:55,675 --> 00:07:59,346 (ティナーシャ)あの… あれが魔女ですか? 132 00:07:59,346 --> 00:08:02,782 (セン)あぁ 閉ざされた森の魔女だ。 133 00:08:02,782 --> 00:08:07,120 フッ…。 大事なんですね。 134 00:08:07,120 --> 00:08:11,991 ヘヘッ… まぁ… 困った女だな。 135 00:08:13,960 --> 00:08:18,298 (ルクレツィア)あら? どうしてこんな所にいるの? 136 00:08:18,298 --> 00:08:20,633 センを捜しにきました。 137 00:08:20,633 --> 00:08:23,970 ってことは トゥルダール女王か。 138 00:08:23,970 --> 00:08:29,642 ビックリするほど魔力があるから 新しい魔女かと思ったけど。 139 00:08:29,642 --> 00:08:32,812 それで? どうしたいの? 140 00:08:32,812 --> 00:08:35,648 (ティナーシャ)この鏡を 壊そうと思ってるんです。 141 00:08:35,648 --> 00:08:38,818 あなたが 閉ざされた森の魔女ですよね。 142 00:08:38,818 --> 00:08:42,155 そう。 ルクレツィアっていうの。 143 00:08:42,155 --> 00:08:47,994 あぁ 教えても名前は呼ばないか。 呼びますよ。 144 00:08:47,994 --> 00:08:49,996 あっ…。 145 00:08:49,996 --> 00:08:55,502 (ティナーシャ)この柱によって 鏡に 概念的な綻びができています。 146 00:08:55,502 --> 00:08:59,506 ですから 外から同じ穴を突けば 壊せるかもしれません。 147 00:08:59,506 --> 00:09:01,408 ふぅん。 148 00:09:01,408 --> 00:09:04,411 まっ 壊せるっていうなら お願いするわ。 149 00:09:10,917 --> 00:09:14,087 (ティナーシャ)定義すべきは力。 命の海。 150 00:09:14,087 --> 00:09:16,589 意志が溶け合う昨日。 151 00:09:16,589 --> 00:09:20,593 らせんを描くしぶきは 空から地へと貫く。 152 00:09:20,593 --> 00:09:23,096 6つの鍵をかけられし扉。 153 00:09:23,096 --> 00:09:25,098 前兆たる声。 154 00:09:25,098 --> 00:09:29,269 我が命じしは たそがれの終わりなり。 155 00:09:29,269 --> 00:09:32,772 んっ… 応えないわけにはいかない。 156 00:09:32,772 --> 00:09:35,942 負けるわけにはいかない…。 157 00:09:35,942 --> 00:09:38,445 もっと… 越えていく…。 158 00:09:38,445 --> 00:09:40,447 信じる! 159 00:09:40,447 --> 00:09:42,449 (ヒビ割れる音) 160 00:09:42,449 --> 00:09:45,618 へぇ やるじゃない あの子。 あぁ。 161 00:09:45,618 --> 00:09:57,964 ♬~ 162 00:09:57,964 --> 00:10:01,134 その剣がなければ 何もできない小僧が。 163 00:10:01,134 --> 00:10:03,136 魔女を恐れぬか! 164 00:10:03,136 --> 00:10:05,638 お前には言われたくないな。 165 00:10:05,638 --> 00:10:08,475 あと 魔女ってのは もっと怖いぞ。 166 00:10:08,475 --> 00:10:10,810 中身がお前じゃ たかが知れてる。 167 00:10:10,810 --> 00:10:12,812 (ルチア/ウーベルト)なんだと? 168 00:10:12,812 --> 00:10:15,148 (ルチア/ウーベルト)ウッ…。 あっ! 169 00:10:15,148 --> 00:10:19,652 (ルチア/ウーベルト)まさか… そんな…。 170 00:10:19,652 --> 00:10:23,823 (ルチア/ウーベルト)あっ… 嫌だ… 嫌だ。 171 00:10:23,823 --> 00:10:26,326 (ルチア/ウーベルト)嫌だ~っ! 172 00:10:28,328 --> 00:10:30,330 クッ…。 173 00:10:44,010 --> 00:10:48,014 (ルクレツィア)あぁ ずいぶん久しぶりの外ね。 174 00:10:48,014 --> 00:10:51,017 んんっ…。 175 00:10:51,017 --> 00:10:54,187 フゥ… こんばんは。 176 00:10:54,187 --> 00:10:58,191 お前が ルクレツィアか? そうよ。 177 00:10:58,191 --> 00:11:01,961 あれ あなたまさか アカーシアの剣士? 178 00:11:01,961 --> 00:11:05,465 にしては やたらと魔力があるけど…。 179 00:11:05,465 --> 00:11:09,469 魔法士じゃないわよね。 アカーシアの剣士で合ってる。 180 00:11:09,469 --> 00:11:12,639 魔力があるのは ラヴィニアの孫だからだ。 181 00:11:12,639 --> 00:11:15,808 ラヴィニアの!? しかもファルサス直系!? 182 00:11:15,808 --> 00:11:17,810 ウソみたい! 183 00:11:17,810 --> 00:11:20,813 ティナーシャは? まだセンと一緒よ。 184 00:11:20,813 --> 00:11:23,983 そのうち戻ってくるんじゃない。 そうか…。 185 00:11:23,983 --> 00:11:27,520 フフッ あなた あの子の何? 186 00:11:27,520 --> 00:11:31,824 婚約者だ。 そうなんだ! へぇ…。 187 00:11:31,824 --> 00:11:34,360 アンタたち おもしろいわね。 188 00:11:34,360 --> 00:11:38,364 それだけの力がある あなたと あの子が結婚したら➡ 189 00:11:38,364 --> 00:11:40,700 世界も変えられるでしょうね。 190 00:11:40,700 --> 00:11:43,369 別に変える気はないけどな。 191 00:11:43,369 --> 00:11:47,540 お前たち魔女も 積極的に表舞台に 関わってこないだろう? 192 00:11:47,540 --> 00:11:51,544 表舞台なんて関わっても おもしろくないもの。 193 00:11:51,544 --> 00:11:57,317 じゃあ 私は用があるから行くわ。 縁があったら また会いましょう。 194 00:12:01,621 --> 00:12:04,791 (オスカー)ウーベルトは 戦死したことになっているが➡ 195 00:12:04,791 --> 00:12:09,295 殺したのは やっぱりルクレツィアか。 (ティナーシャ)まぁ 無理もないですが。 196 00:12:09,295 --> 00:12:11,798 ルクレツィアは 60年くらい前に➡ 197 00:12:11,798 --> 00:12:16,469 忘却の鏡を破壊するために わざと中に入ったそうなんです。 198 00:12:16,469 --> 00:12:20,640 でもできなかったから 近くの洞窟に結界を張って➡ 199 00:12:20,640 --> 00:12:23,977 自分ごと鏡を封印した…。 200 00:12:23,977 --> 00:12:26,312 あなたが聞いた話を 突き合わせると➡ 201 00:12:26,312 --> 00:12:30,316 ヴァルトがそれを解いて ウーベルトに 鏡を渡しちゃったんですが。 202 00:12:30,316 --> 00:12:32,652 センは なんで中にいたんだ。 203 00:12:32,652 --> 00:12:36,823 (ティナーシャ)封印が解けた際に 彼女の魔力が外にもれたんです。 204 00:12:36,823 --> 00:12:41,494 それを不審に思って見にいって 一緒に封じられてしまったと。 205 00:12:41,494 --> 00:12:43,663 (オスカー)なるほど。 まぁ➡ 206 00:12:43,663 --> 00:12:46,499 お前には いい結果になったな。 あっ…? 207 00:12:46,499 --> 00:12:50,169 精霊の知人だから ちょっと殺すのを迷っただろう? 208 00:12:50,169 --> 00:12:52,171 んっ…。 209 00:12:52,171 --> 00:12:55,341 (オスカー)マグダルシア兵を傷つけず 無力化した異質な力に➡ 210 00:12:55,341 --> 00:12:58,511 多くの人間が戦慄し 結果➡ 211 00:12:58,511 --> 00:13:03,316 魔法大国トゥルダールの名は 一層の畏れをもって広まった。 212 00:13:03,316 --> 00:13:07,820 これも お前の 狙いどおりなんだろう? 213 00:13:07,820 --> 00:13:10,990 なんか ちょっとだけ疲れましたよ。 214 00:13:10,990 --> 00:13:15,995 いいかげん独断専行をやめろ。 俺を信用してないにも程がある。 215 00:13:15,995 --> 00:13:19,165 迷惑かけたくなかったんですよ。 216 00:13:19,165 --> 00:13:21,167 (オスカー)お前が危険視されて。 (ティナーシャ)イヒャヒャ。 (頬をつねる音) 217 00:13:21,167 --> 00:13:23,670 (オスカー)結婚が難しくなるだろ。 (ティナーシャ)うぅ…。 218 00:13:23,670 --> 00:13:26,339 あなたが アカーシアの剣士の権限で➡ 219 00:13:26,339 --> 00:13:28,508 私を引き取れば いいじゃないですか。 220 00:13:28,508 --> 00:13:32,845 城に幽閉でもしといてくれれば 結婚してるのと変わりませんよ。 221 00:13:32,845 --> 00:13:36,349 それを変わらない と思う お前の考えを改めろ。 222 00:13:36,349 --> 00:13:40,687 王族の幽閉なんて 暗黒時代だと割とありましたよ。 223 00:13:40,687 --> 00:13:44,190 時代が違うというのを どう言えばお前は理解するんだ? 224 00:13:44,190 --> 00:13:48,061 一から出直してこい。 つまり婚約破棄? 違う! 225 00:13:50,196 --> 00:13:54,033 それにしても ヴァルトは 何考えてるんでしょうね。 226 00:13:54,033 --> 00:13:58,204 他に何か気になる話は 聞きませんでした? 227 00:13:58,204 --> 00:14:00,640 何も…。 228 00:14:00,640 --> 00:14:04,510 んっ… なら別にいいですけどね。 229 00:14:08,147 --> 00:14:10,817 他に女は いないからな。 230 00:14:10,817 --> 00:14:13,820 なんですか急に? 知ってますよ。 231 00:14:13,820 --> 00:14:16,823 あっ もし何か 不安要素があるなら➡ 232 00:14:16,823 --> 00:14:19,592 一からやり直します? 本当にやめろ。 233 00:14:21,661 --> 00:14:25,631 お前を… この時代に呼んだのは俺だ。 234 00:14:30,503 --> 00:14:32,772 絶対 幸せにしてやる。 235 00:14:35,675 --> 00:14:38,544 もう十分 幸せです。 236 00:14:42,515 --> 00:14:44,517 子どものころの約束を➡ 237 00:14:44,517 --> 00:14:47,286 あなたは確かに 守ってくれましたから。 238 00:14:49,355 --> 00:14:54,694 フッ… さて これからまた忙しいぞ。 239 00:14:54,694 --> 00:14:57,864 お前の退位に レジスの即位式。 240 00:14:57,864 --> 00:15:01,634 その2日後には…。 結婚式ですね。 241 00:15:05,772 --> 00:15:09,575 ここから先は 無敗でいきたいな。 242 00:15:12,145 --> 00:15:16,315 (レジス)私 レジス・ディス・カコラツィス・グル・トゥルダールは➡ 243 00:15:16,315 --> 00:15:19,652 今 この場において トゥルダール王位を継承し➡ 244 00:15:19,652 --> 00:15:23,489 第44代 トゥルダール国王と なりましたことを➡ 245 00:15:23,489 --> 00:15:25,658 宣言いたします。 246 00:15:25,658 --> 00:15:27,827 トゥルダールは暗黒時代において➡ 247 00:15:27,827 --> 00:15:31,164 魔法士の生命と権利を 守るために建国され➡ 248 00:15:31,164 --> 00:15:33,633 魔法士たちによる相互互助と…。 ハッ。 249 00:15:39,338 --> 00:15:43,009 (ヴァルト)あぁ やっぱり来てくれたね。 250 00:15:43,009 --> 00:15:45,511 (ティナーシャ)ヴァルト…。 251 00:15:45,511 --> 00:15:48,014 (ヴァルト)いつかのことだ。 252 00:15:48,014 --> 00:15:52,018 ここに青い塔が 立っていたことがある。 253 00:15:52,018 --> 00:15:55,188 塔に用意された試練を すべて切り抜けて➡ 254 00:15:55,188 --> 00:15:57,690 最上階まで至った者には➡ 255 00:15:57,690 --> 00:16:01,093 そこに住む魔女が 願いをかなえてくれたという。 256 00:16:01,093 --> 00:16:05,932 今はもう 過去にも未来にもない 塔だけどね。 257 00:16:05,932 --> 00:16:09,435 (ティナーシャ)その魔女が私ですか? (ヴァルト)そう…。 258 00:16:09,435 --> 00:16:13,773 最強とうたわれる5番目の 青き月の魔女。 259 00:16:13,773 --> 00:16:18,110 今のあなたより 更に強く 冷酷だった。 260 00:16:18,110 --> 00:16:21,113 驚いた? 少し。 261 00:16:21,113 --> 00:16:24,951 うすうす察しはついていましたが。 262 00:16:24,951 --> 00:16:28,621 (ヴァルト)あなたが初めて 魔女にならなかったと知って➡ 263 00:16:28,621 --> 00:16:31,624 そして 魔法の眠りについたと知って➡ 264 00:16:31,624 --> 00:16:34,126 僕は歓喜したんだよ。 265 00:16:34,126 --> 00:16:38,130 さぁ そろそろ幕を下ろすときだ。 266 00:16:38,130 --> 00:16:41,300 もう一つのエルテリアを取りにいこう。 267 00:16:41,300 --> 00:16:44,303 取りになどいきませんよ。 268 00:16:44,303 --> 00:16:49,642 それを返してください。 行くよ。 あなたは行く気になる。 269 00:16:49,642 --> 00:16:52,645 何を… ハッ! 270 00:16:52,645 --> 00:16:57,483 (ティナーシャ)ハッ… そんな バカな。 (ヴァルト)わかった? 271 00:16:57,483 --> 00:17:01,287 あなたへの人質は この国そのものだ。 272 00:17:01,287 --> 00:17:04,957 この魔法陣が発動すれば 大火を生む。 273 00:17:04,957 --> 00:17:08,127 そうして範囲内の命を 食らいながら➡ 274 00:17:08,127 --> 00:17:13,966 それを触媒として魔力を召喚し 国を破壊しつくす。 275 00:17:13,966 --> 00:17:18,638 あなたが協力しなければ トゥルダールは滅ぶよ。 276 00:17:18,638 --> 00:17:22,642 どこで この構成を知りました? 277 00:17:22,642 --> 00:17:25,811 魂を触媒に 魔力を召喚する禁呪は➡ 278 00:17:25,811 --> 00:17:28,481 いくつかありますが これは…。 279 00:17:28,481 --> 00:17:33,653 400年前に使われて 記録にも 残されなかった禁呪です。 280 00:17:33,653 --> 00:17:36,822 僕たちは知識を手記にして 受け継いでいる。 281 00:17:36,822 --> 00:17:38,824 さかのぼれば➡ 282 00:17:38,824 --> 00:17:42,995 あなたの兄と近しい人間もいた というだけの話だよ。 283 00:17:42,995 --> 00:17:45,831 笑えない話ですね。 284 00:17:45,831 --> 00:17:48,834 すべての歴史の裏には あなたたちがいる…。 285 00:17:48,834 --> 00:17:51,504 とでもいうんですか。 まさか。 286 00:17:51,504 --> 00:17:56,342 あなたが思うほど時読の一族は 手が広いわけじゃない。 287 00:17:56,342 --> 00:17:59,345 一時代に当主が一人だけだ。 288 00:17:59,345 --> 00:18:03,282 前の当主が死ななければ 次の当主は覚醒しない。 289 00:18:03,282 --> 00:18:06,285 他の当主についての情報も➡ 290 00:18:06,285 --> 00:18:09,956 わかるのは過去未来 含めて 全員の名前だけだ。 291 00:18:11,958 --> 00:18:16,295 一応 言っておくけど この魔法の術者は僕じゃない。 292 00:18:16,295 --> 00:18:21,300 僕を殺せば その人物が術を発動させるよ。 293 00:18:21,300 --> 00:18:24,637 あなたは絶対に トゥルダールを見捨てない。 294 00:18:24,637 --> 00:18:28,474 だから僕はトゥルダールを標的に選んだ。 295 00:18:28,474 --> 00:18:31,143 でも それだけが理由じゃない。 296 00:18:31,143 --> 00:18:33,813 この国は 本来➡ 297 00:18:33,813 --> 00:18:37,483 存在しないはずの国なんだよ。 (ティナーシャ)えっ…? 298 00:18:37,483 --> 00:18:42,321 トゥルダールはね あなたが 腹を裂かれたときに滅びたんだ。 299 00:18:42,321 --> 00:18:45,157 ハッ… まさか! 300 00:18:45,157 --> 00:18:50,663 違う… だって… 私はあのとき 魔力を制御した。 301 00:18:50,663 --> 00:18:55,001 (ヴァルト)そう。 でもラナクを 犠牲にして召喚された魔力と➡ 302 00:18:55,001 --> 00:18:57,837 あなたを犠牲にして 召喚された魔力は➡ 303 00:18:57,837 --> 00:18:59,839 桁が違ったんだ。 304 00:18:59,839 --> 00:19:02,408 あなたは その魔力を すべて取り込みきれず➡ 305 00:19:02,408 --> 00:19:08,080 残った力は トゥルダールを滅ぼして 大陸中にしぶきを上げたんだよ。 306 00:19:08,080 --> 00:19:12,251 本当はこの時代 トゥルダール領のほとんどは➡ 307 00:19:12,251 --> 00:19:15,087 禁呪に侵された荒野のままだった。 308 00:19:15,087 --> 00:19:19,592 ハァッ… ウソ…。 309 00:19:19,592 --> 00:19:24,096 そんな… の…。 310 00:19:24,096 --> 00:19:27,099 (ヴァルト)世界は エルテリアによる改ざんの影響を➡ 311 00:19:27,099 --> 00:19:29,602 最小限に保つよう修復する。 312 00:19:29,602 --> 00:19:31,604 だけど さすがに➡ 313 00:19:31,604 --> 00:19:35,441 国一つの存亡が 変えられた影響は大きかったよ。 314 00:19:35,441 --> 00:19:39,445 僕は トゥルダールを人質にすることに 心は痛まない。 315 00:19:39,445 --> 00:19:43,949 本来は存在しない国だからね。 316 00:19:43,949 --> 00:19:46,285 では あなたは? 317 00:19:46,285 --> 00:19:48,788 トゥルダールが生き残ったせいで➡ 318 00:19:48,788 --> 00:19:52,291 代わりに多くの人民が 犠牲になったセザルを見て➡ 319 00:19:52,291 --> 00:19:54,460 なんの心も痛まないのかい? 320 00:19:54,460 --> 00:19:57,463 トゥルダールが本来どおり 滅びていれば➡ 321 00:19:57,463 --> 00:20:00,466 セザルは ああはならなかった。 322 00:20:00,466 --> 00:20:03,636 (ティナーシャ)あれは… トゥルダールが繁栄した代わりに➡ 323 00:20:03,636 --> 00:20:05,638 もたらされてしまったもの? 324 00:20:05,638 --> 00:20:09,542 そして その原因は オスカーと… 私…? 325 00:20:14,814 --> 00:20:17,149 あなたの言うことが 本当だとしても➡ 326 00:20:17,149 --> 00:20:20,820 あなたのしたことに 罪がないとは言わせません。 327 00:20:20,820 --> 00:20:23,489 セザルで邪神を召喚したのも➡ 328 00:20:23,489 --> 00:20:27,993 今 トゥルダールを破壊しようと しているのも あなたです。 329 00:20:27,993 --> 00:20:31,497 そうだね。 僕たちは どちらも罪人だ。 330 00:20:31,497 --> 00:20:34,100 世界を裏切り続けている。 331 00:20:36,502 --> 00:20:41,173 《ヴァルト:何かを選んで 何かを捨てた…》 332 00:20:41,173 --> 00:20:45,177 《ティナーシャ:人は そんな選択を 繰り返し続けている。 333 00:20:45,177 --> 00:20:48,013 挑み続けている》 334 00:20:48,013 --> 00:20:53,352 《その結果が》 《今だというのなら…》 335 00:20:53,352 --> 00:20:56,856 私は自国を守ります。 336 00:20:56,856 --> 00:20:59,992 トゥルダールは確かに存在している。 337 00:20:59,992 --> 00:21:02,995 それが改ざんの結果だとしても➡ 338 00:21:02,995 --> 00:21:07,166 今ある国を捨てる選択肢は 私にはありません。 339 00:21:07,166 --> 00:21:10,002 あなたは そう言うと思ったよ。 340 00:21:10,002 --> 00:21:14,340 国を守るというなら 僕の要求を聞いてもらおう。 341 00:21:14,340 --> 00:21:17,343 エルテリアは トゥルダールの宝物庫? 342 00:21:17,343 --> 00:21:20,513 2つとも集めて どうしようというんです。 343 00:21:20,513 --> 00:21:23,682 過去を改ざんしたいなら 1つで足ります。 344 00:21:23,682 --> 00:21:28,187 知ってる。 でも 僕が変えたいのは未来のほうだ。 345 00:21:28,187 --> 00:21:30,856 未来跳躍 ですか? 346 00:21:34,193 --> 00:21:37,696 あなたは歴史上 最強の魔法士だ。 347 00:21:37,696 --> 00:21:40,866 このあいだも 外部者の呪具を一つ➡ 348 00:21:40,866 --> 00:21:44,870 忘却の鏡を壊してくれただろう? あっ…。 349 00:21:44,870 --> 00:21:49,208 でも魔女でなくなった分 本来のあなたからは劣っている。 350 00:21:49,208 --> 00:21:52,378 だから力を試させてもらった。 351 00:21:52,378 --> 00:21:55,214 シミラの現出要素を 取り込んでくれたのは➡ 352 00:21:55,214 --> 00:21:57,216 ちょうどよかったよ。 353 00:21:57,216 --> 00:22:00,953 エルテリアの破壊。 それが僕の目的だ。 354 00:22:00,953 --> 00:22:02,955 あっ…!? 355 00:22:02,955 --> 00:22:08,460 あなたが今まで してきたことは すべて…。 356 00:22:08,460 --> 00:22:11,964 ここに至るためのものだった…?