1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (ティナーシャ)すみません オスカー。 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,340 せっかくのお休みなのに 手伝ってもらって。 3 00:00:06,340 --> 00:00:08,342 (オスカー)問題ない。 4 00:00:13,847 --> 00:00:15,849 (オスカー)さて…。 5 00:00:17,851 --> 00:00:21,555 あっ…。 血か? これ。 6 00:00:27,194 --> 00:00:29,196 「アイティ」…。 7 00:00:34,034 --> 00:00:36,136 (物が落ちる音) 8 00:00:43,544 --> 00:00:46,213 (オスカー)どこかで見た気が…。 9 00:00:46,213 --> 00:00:49,216 うっ…。 なんだ? 10 00:00:49,216 --> 00:00:51,218 (ナーク)クアアッ! 11 00:00:51,218 --> 00:00:55,222 あっ… オスカー! (ポットが割れる音) 12 00:00:55,222 --> 00:00:57,224 オスカー! 13 00:01:07,000 --> 00:01:09,836 うっ…。 14 00:01:09,836 --> 00:01:11,838 ギュ? 15 00:01:18,178 --> 00:01:21,181 塔が… ない…? 16 00:01:40,200 --> 00:01:42,536 (窓の開く音) 17 00:01:42,536 --> 00:01:45,339 当たりか。 ついてるな。 18 00:01:47,374 --> 00:01:49,710 誰? 傷つけるつもりはない。 19 00:01:49,710 --> 00:01:51,712 騒がないでくれ。 20 00:01:51,712 --> 00:01:55,716 お前に用があって来たんだ ティナーシャ。 21 00:02:00,988 --> 00:02:02,990 あなた… 誰…? 22 00:02:02,990 --> 00:02:05,659 お前の夫になる男だ。 23 00:02:05,659 --> 00:02:08,662 頭 大丈夫? 24 00:02:08,662 --> 00:02:11,164 夢なら 早く覚めてほしい。 25 00:02:11,164 --> 00:02:13,333 昼間 街の人間から➡ 26 00:02:13,333 --> 00:02:16,670 トゥルダール暦で 今は 236年だと聞いた。 27 00:02:16,670 --> 00:02:18,672 ええ そうよ。 28 00:02:18,672 --> 00:02:20,674 確定だな。 29 00:02:20,674 --> 00:02:24,344 俺がいたのは トゥルダール暦で 654年だ。 30 00:02:24,344 --> 00:02:27,347 400年後から来たとでも 言うつもり? 31 00:02:29,516 --> 00:02:31,852 (ティナーシャ)魔法には 過去に戻る法則は➡ 32 00:02:31,852 --> 00:02:34,354 存在しないの。 不可能です。 33 00:02:34,354 --> 00:02:37,691 と 俺も お前に聞いたことがあるな。 34 00:02:37,691 --> 00:02:40,360 だから 夢なら早く覚めてほしい。 35 00:02:40,360 --> 00:02:42,696 起こしてくれ。 なんで私が! 36 00:02:42,696 --> 00:02:46,366 とにかく お前が頼りなんだ。 元の時代に戻りたい。 37 00:02:46,366 --> 00:02:49,036 時間なんて越えられないってば…。 38 00:02:49,036 --> 00:02:53,040 魔法の眠りにでも つけば 400年 もつかもしれないけど➡ 39 00:02:53,040 --> 00:02:56,376 男の体は不安定で そういうのに向いてない。 40 00:02:56,376 --> 00:02:59,379 他の手段は ないのか? ない。 41 00:03:04,151 --> 00:03:06,653 困るの? 困る。 42 00:03:06,653 --> 00:03:08,655 そっか…。 43 00:03:15,829 --> 00:03:20,834 じゃあ… 何か手がないか調べてみます。 44 00:03:20,834 --> 00:03:23,503 それまで ここにいるといいですよ。 45 00:03:23,503 --> 00:03:26,339 ここは ふだん あまり人が来ないし。 46 00:03:26,339 --> 00:03:29,042 本当か? フッ。 47 00:03:33,346 --> 00:03:36,683 時間かかるかもしれないけど いい? 48 00:03:36,683 --> 00:03:39,686 ああ 悪い。 ありがたいけど➡ 49 00:03:39,686 --> 00:03:42,689 あんまり知らない人間に 無防備でいるなよ。 50 00:03:42,689 --> 00:03:45,859 それ あなたが言うんですか? 51 00:03:45,859 --> 00:03:47,861 クアア…。 52 00:03:47,861 --> 00:03:50,697 ふわあ…。 53 00:03:50,697 --> 00:03:52,866 もう 今日は寝ればいい。 54 00:03:52,866 --> 00:03:55,368 俺は 適当に 空いてる部屋を使うから。 55 00:03:55,368 --> 00:03:59,039 えっ? ここでいいのに。 お前な…。 56 00:03:59,039 --> 00:04:02,642 別に私 そんなに大きくないから 邪魔じゃないでしょ? 57 00:04:02,642 --> 00:04:04,811 それとも 子どもが好きな人? 58 00:04:04,811 --> 00:04:07,981 言いがかりは やめろ。 今 何歳なんだ? 59 00:04:07,981 --> 00:04:10,817 13。 あっ…。 60 00:04:10,817 --> 00:04:12,819 何? 61 00:04:12,819 --> 00:04:15,655 いや なんでもない。 62 00:04:15,655 --> 00:04:18,658 なら 俺は ここにいるから そろそろ寝ろ。 63 00:04:18,658 --> 00:04:21,828 寝起き悪いだろう。 なんで知ってるの…。 64 00:04:21,828 --> 00:04:24,531 (オスカー)寝ろ 寝ろ。 言われなくても。 65 00:04:28,335 --> 00:04:30,670 おやすみ ティナーシャ。 66 00:04:30,670 --> 00:04:33,340 おやすみなさい。 67 00:04:33,340 --> 00:04:37,010 あなたって 変な人ね。 68 00:04:37,010 --> 00:04:40,814 なんだか… とても…。 69 00:04:46,186 --> 00:04:51,191 女王候補ってのは こんなことまで やるのか? 70 00:04:51,191 --> 00:04:54,694 暗殺される可能性があるから 身の回りのことは➡ 71 00:04:54,694 --> 00:04:57,531 大抵 自分一人で やるようになったの。 72 00:04:57,531 --> 00:05:01,301 でも 平気だよ。 今は一人でも 一人じゃないし。 73 00:05:01,301 --> 00:05:03,470 この国があるんだから➡ 74 00:05:03,470 --> 00:05:06,807 民を守って立つためには 勉強しないとね。 75 00:05:06,807 --> 00:05:09,976 将来 困りたくないから 頑張ってます。 76 00:05:09,976 --> 00:05:12,646 そうか。 77 00:05:12,646 --> 00:05:15,649 あっ…。 (ティナーシャ)どうしたの? 78 00:05:15,649 --> 00:05:17,651 いや…。 79 00:05:17,651 --> 00:05:20,554 お前のお茶 うまいなって。 80 00:05:24,658 --> 00:05:27,994 お前 次の誕生日まで あと どれくらいだ? 81 00:05:27,994 --> 00:05:31,498 次? 半年くらいあるけど…。 82 00:05:31,498 --> 00:05:33,500 半年…。 83 00:05:33,500 --> 00:05:37,671 《オスカー:もし 俺が この時代に残ったとしたら…。 84 00:05:37,671 --> 00:05:41,875 もし あの悲劇から 救うことができたら…》 85 00:05:45,846 --> 00:05:47,848 で 思い出した? 86 00:05:47,848 --> 00:05:50,851 あなたを過去に飛ばした 魔法具のこと。 87 00:05:50,851 --> 00:05:54,187 いや… どこかで 見たことはあるんだが➡ 88 00:05:54,187 --> 00:05:57,524 それが どこだったかが…。 89 00:05:57,524 --> 00:06:00,293 (ティナーシャ)あなたの その剣 何? 90 00:06:00,293 --> 00:06:02,629 これは 魔法が効かない剣だ。 91 00:06:02,629 --> 00:06:06,800 そんな剣 世界で 一ふりしかない。 ファルサスの アカーシアよ。 92 00:06:06,800 --> 00:06:10,303 だから それ。 あなた ファルサス王族なの? 93 00:06:10,303 --> 00:06:12,606 そう。 ええ~…。 94 00:06:15,141 --> 00:06:17,644 わっ! 魔法が拡散する! 95 00:06:17,644 --> 00:06:19,813 思い出した。 えっ? 96 00:06:19,813 --> 00:06:23,984 (オスカー)ファルサスの宝物庫で見たんだ。 赤かったが…。 97 00:06:23,984 --> 00:06:25,986 うっ…。 (ティナーシャ)じゃあ➡ 98 00:06:25,986 --> 00:06:29,656 ファルサスに行ってみる? 99 00:06:29,656 --> 00:06:32,492 いや たしか 母の形見だ。 100 00:06:32,492 --> 00:06:34,661 まだ この時代には ファルサスに ない。 101 00:06:34,661 --> 00:06:38,498 お母さん 亡くなってるの? 子どもの頃にな。 102 00:06:38,498 --> 00:06:41,501 そっか…。 (オスカー)気にするな。 覚えてない。 103 00:06:41,501 --> 00:06:45,005 うん… ごめんなさい。 104 00:06:45,005 --> 00:06:50,010 ああ そうだ…。 俺が触れたのは青かったな。 105 00:06:50,010 --> 00:06:54,347 塔のあれは トゥルダールの宝物庫から 来たんだったか? 106 00:06:54,347 --> 00:06:57,851 無理。 宝物庫には 王の許可がないと入れない。 107 00:06:57,851 --> 00:07:01,288 それに そんなには あなたを信用できないです。 108 00:07:01,288 --> 00:07:04,624 (オスカー)そうだな。 悪い。 109 00:07:04,624 --> 00:07:08,795 前も 手なずけるまで だいぶ かかったんだがな…。 110 00:07:08,795 --> 00:07:12,132 (ティナーシャ)なんの話? (オスカー)なんでもない。 111 00:07:12,132 --> 00:07:15,135 ねぇ それ何? 112 00:07:15,135 --> 00:07:17,137 (オスカー)「何」って なんだ? 113 00:07:17,137 --> 00:07:19,139 (ティナーシャ)体の中。 114 00:07:19,139 --> 00:07:22,642 すごい複雑な呪いと祝福…。 115 00:07:22,642 --> 00:07:24,644 見えるのか? (ティナーシャ)うん。 116 00:07:24,644 --> 00:07:28,481 子どもの頃に 強すぎる祝福をかけられてな。 117 00:07:28,481 --> 00:07:31,318 相殺するために 呪いをかけてもらったんだ。 118 00:07:31,318 --> 00:07:34,487 へえ~。 後で 血 もらっていい? 119 00:07:34,487 --> 00:07:36,656 ちょっと 解析してみたいです。 120 00:07:36,656 --> 00:07:38,825 かまわんが おもしろいのか? 121 00:07:38,825 --> 00:07:42,162 研究 好きだし なんでも やっとかないとね。 122 00:07:42,162 --> 00:07:44,831 じゃあ 剣の稽古をつけてやる。 123 00:07:44,831 --> 00:07:47,334 えっ? ええ~っ! 124 00:07:47,334 --> 00:07:50,170 将来 絶対 役に立つ。 やっとけ。 125 00:07:50,170 --> 00:07:54,174 お前が なんと言おうと 俺は お前に構うからな。 126 00:07:59,846 --> 00:08:02,782 (ティナーシャ)オスカーって ファルサスで何してたんですか? 127 00:08:02,782 --> 00:08:04,784 王剣を持ってるってことは➡ 128 00:08:04,784 --> 00:08:06,786 直系王族だよね。 129 00:08:06,786 --> 00:08:09,122 (オスカー)さあ? なんだろうな。 130 00:08:09,122 --> 00:08:11,791 (ティナーシャ)午後は研究していい? (オスカー)ああ。 131 00:08:11,791 --> 00:08:23,970 ♬~ 132 00:08:23,970 --> 00:08:26,306 (ティナーシャ)このドラゴン 懐こい。 (ナークの鳴き声) 133 00:08:26,306 --> 00:08:28,475 (オスカー)お前のことが わかるんだろう。 134 00:08:28,475 --> 00:08:31,311 もともと お前から もらった ドラゴンだからな。 135 00:08:31,311 --> 00:08:33,813 そうなの? ああ。 136 00:08:33,813 --> 00:08:37,150 ねぇ 未来の私って どんななの? 137 00:08:37,150 --> 00:08:40,153 いい女。 二人と いないな。 138 00:08:40,153 --> 00:08:43,490 えっ! 何それ。 139 00:08:43,490 --> 00:08:45,992 結婚するなんて ウソのくせに。 140 00:08:45,992 --> 00:08:48,328 まあ ウソくさいだろうな。 141 00:08:48,328 --> 00:08:50,497 あっ! そろそろ部屋に戻らなきゃ。 142 00:08:50,497 --> 00:08:52,499 ラナクが来るんだった。 143 00:08:52,499 --> 00:08:55,668 ラナクが? 彼のこと知ってるの? 144 00:08:55,668 --> 00:09:00,173 最近は 忙しいみたいだけど よく会いに来てくれる。 145 00:09:02,609 --> 00:09:04,611 (ラナク)よく似合うよ アイティ。 146 00:09:04,611 --> 00:09:06,780 君のために作らせたんだ。 147 00:09:06,780 --> 00:09:08,782 うれしいです。 148 00:09:13,286 --> 00:09:15,288 フフッ。 149 00:09:15,288 --> 00:09:17,290 (ラナク)アイティ。 150 00:09:17,290 --> 00:09:19,626 何? 151 00:09:19,626 --> 00:09:23,129 なんでもないよ。 152 00:09:23,129 --> 00:09:25,131 来たばかりだけど➡ 153 00:09:25,131 --> 00:09:27,133 今日は もう行かないといけないんだ。 154 00:09:27,133 --> 00:09:29,302 うん…。 155 00:09:29,302 --> 00:09:31,304 あっ! 156 00:09:31,304 --> 00:09:34,307 ラナク 待って! 何? 157 00:09:34,307 --> 00:09:36,309 (ティナーシャ)お願いがあるの。 158 00:09:39,813 --> 00:09:41,815 (オスカー)ティナーシャ。 (ドアの開閉音) 159 00:09:43,817 --> 00:09:47,654 ビックリした…。 (オスカー)その首飾り…。 160 00:09:47,654 --> 00:09:49,989 (ティナーシャ)ラナクに もらったんです。 161 00:09:49,989 --> 00:09:53,827 あっ! ラナクにね お願いして 宝物庫に入れるように…。 162 00:09:53,827 --> 00:09:55,829 あの男を信用するな。 163 00:09:55,829 --> 00:09:59,666 えっ? なんで…? 164 00:09:59,666 --> 00:10:03,837 ラナクのこと あなたは何も知らないでしょ…。 165 00:10:03,837 --> 00:10:07,006 彼は… 私の ただ一人の家族なの。 166 00:10:07,006 --> 00:10:10,009 アイツは お前を傷つける。 167 00:10:10,009 --> 00:10:15,348 なっ…。 私のこと 何も知らないくせに…。 168 00:10:15,348 --> 00:10:17,350 勝手なこと言わないでよ! 169 00:10:17,350 --> 00:10:20,353 ラナクだけが 私のそばに いてくれたの。 170 00:10:20,353 --> 00:10:22,689 他には誰もいない…! 171 00:10:22,689 --> 00:10:25,191 彼がいなきゃ…。 172 00:10:25,191 --> 00:10:28,394 私は 本当に一人なのに…。 173 00:10:30,864 --> 00:10:33,366 離してよ! ばか! 174 00:10:33,366 --> 00:10:36,536 ひ… 一人が…。 175 00:10:36,536 --> 00:10:39,873 平気なわけ ないのに…! 176 00:10:39,873 --> 00:10:44,377 お父さんにも お母さんにも 会いたかった! 177 00:10:44,377 --> 00:10:47,046 一日だけでいいから 普通の子になりたかった! 178 00:10:47,046 --> 00:10:49,048 でも…。 179 00:10:49,048 --> 00:10:51,718 誰かがやらなきゃ いけないからって! 180 00:10:51,718 --> 00:10:55,889 大人になれば 平気になるんだろうって…。 181 00:10:55,889 --> 00:11:00,994 ほ… 本当は ずっと ずっと我慢して…。 182 00:11:00,994 --> 00:11:03,997 (泣き声) 183 00:11:03,997 --> 00:11:07,167 大丈夫だ。 ティナーシャ。 184 00:11:07,167 --> 00:11:10,670 お前は 一人じゃなくなる。 保証する。 185 00:11:10,670 --> 00:11:14,173 必ず お前は 俺のところに たどりつく。 186 00:11:14,173 --> 00:11:16,176 幸せになれる。 187 00:11:18,678 --> 00:11:22,682 寂しくないはずがない… か…。 188 00:11:35,528 --> 00:11:38,531 あっ… ごめんなさい。 189 00:11:38,531 --> 00:11:41,201 いい。 190 00:11:41,201 --> 00:11:45,371 俺の言い方が悪かったんだ。 191 00:11:45,371 --> 00:11:50,376 お前が頑張ってるのは よく知ってる。 192 00:11:50,376 --> 00:11:54,547 ラナクが 宝物庫に 連れていってくれるって。 193 00:11:54,547 --> 00:11:57,050 そうか。 ありがとう。 194 00:12:04,991 --> 00:12:07,160 オスカー! (ドアの開く音) 195 00:12:07,160 --> 00:12:09,662 どうだった? 本当にありましたよ! 196 00:12:09,662 --> 00:12:11,831 これくらいの 青い球。 197 00:12:11,831 --> 00:12:14,834 持ち出しはできなかったんで 細工をしてきました。 198 00:12:14,834 --> 00:12:18,338 日付が変わる頃 宝物庫の侵入禁止の魔法が➡ 199 00:12:18,338 --> 00:12:21,341 1時間だけ 解けるようにしてありますので…。 200 00:12:21,341 --> 00:12:23,343 俺が行けばいいのか。 201 00:12:23,343 --> 00:12:25,345 うん。 202 00:12:25,345 --> 00:12:30,149 これで やっと… お前に会える。 203 00:12:32,352 --> 00:12:34,354 (ティナーシャ)本当に私は…。 204 00:12:34,354 --> 00:12:37,690 あなたと結婚するんですか? 本当。 205 00:12:37,690 --> 00:12:42,695 400年後… ファルサスの暦で 527年。 206 00:12:42,695 --> 00:12:44,864 そこで 俺は待ってる。 207 00:12:44,864 --> 00:12:49,535 必ず幸せにするから 楽しみに待っとけ。 208 00:12:49,535 --> 00:12:53,039 それより お前 ラナクとは あんまり遊ぶなよ。 209 00:12:53,039 --> 00:12:55,541 どこの嫌な親ですか! 210 00:12:55,541 --> 00:12:57,543 親でも 兄でも ない。 211 00:12:57,543 --> 00:13:00,313 俺は お前の男だ。 212 00:13:00,313 --> 00:13:02,482 またな。 213 00:13:02,482 --> 00:13:06,486 (ティナーシャ)うん…。 また…。 214 00:13:06,486 --> 00:13:08,988 気をつけて。 215 00:13:15,161 --> 00:13:18,564 (足音) 216 00:13:21,167 --> 00:13:24,170 あれ? アイティ…。 起きてたの? 217 00:13:24,170 --> 00:13:28,174 ラナク? こんな時間に どうしたの? 218 00:13:28,174 --> 00:13:30,176 フッ。 219 00:13:30,176 --> 00:13:33,079 (オスカー)間違いないな…。 220 00:13:40,353 --> 00:13:43,856 《オスカー:なぜ俺は この時代に来た。 221 00:13:43,856 --> 00:13:46,526 もし 俺が そばにいたなら➡ 222 00:13:46,526 --> 00:13:51,864 アイツを 悲劇から救ってやりたいと 思っていたんじゃなかったか…。 223 00:13:51,864 --> 00:13:56,703 だが 400年後のアイツは 幸せそうに笑っていた。 224 00:13:56,703 --> 00:14:00,306 このまま帰ったとしても 結局は 幸福に たどりつく》 225 00:14:00,306 --> 00:14:04,143 400年…。 226 00:14:04,143 --> 00:14:06,813 長すぎる…。 227 00:14:06,813 --> 00:14:08,815 待て まだ…! 228 00:14:15,655 --> 00:14:19,158 ラナク この人たち誰? 229 00:14:19,158 --> 00:14:22,829 じっとしててね アイティ。 230 00:14:22,829 --> 00:14:24,831 えっ…? 231 00:14:27,500 --> 00:14:31,337 なっ… ぐっ…。 (打撃音) 232 00:14:31,337 --> 00:14:33,339 間に合ったな。 233 00:14:33,339 --> 00:14:35,842 だから コイツと遊ぶなと言ったろう。 234 00:14:35,842 --> 00:14:38,344 オ… オスカー なんで…。 235 00:14:38,344 --> 00:14:40,513 (ラナク)男を殺せ! 236 00:14:40,513 --> 00:14:43,182 (うめき声) 237 00:14:43,182 --> 00:14:45,518 (ティナーシャ)ラナ… ク…? 238 00:14:45,518 --> 00:14:48,020 (オスカー)大丈夫だ。 239 00:14:48,020 --> 00:14:50,523 なんとかしてやる。 240 00:14:57,196 --> 00:14:59,899 結界を張れ。 自分を守れ。 241 00:15:04,303 --> 00:15:06,305 うう…。 242 00:15:11,644 --> 00:15:13,646 (ラナク)フフッ… アハッ…。 243 00:15:13,646 --> 00:15:16,315 アハハハッ…! 244 00:15:16,315 --> 00:15:20,987 まったく どこから そんな男を連れてきたんだ? 245 00:15:20,987 --> 00:15:23,990 君は僕のために いるんだよ。 246 00:15:23,990 --> 00:15:26,492 だから いけにえになれというのか? 247 00:15:26,492 --> 00:15:28,661 これの血肉を触媒に➡ 248 00:15:28,661 --> 00:15:30,830 魔力を召喚すると? えっ…。 249 00:15:30,830 --> 00:15:33,833 アイティ… 哀れなアイティ。 250 00:15:33,833 --> 00:15:37,336 君が好きだよ。 きれいだと思ってる。 251 00:15:37,336 --> 00:15:40,006 でも その魔力は邪魔だ。 252 00:15:40,006 --> 00:15:43,342 見ているだけで イライラする。 253 00:15:43,342 --> 00:15:46,012 聞くな! ティナーシャ! 254 00:15:46,012 --> 00:15:50,016 コイツの言葉は 毒だ。 お前は 越えていける。 255 00:15:50,016 --> 00:15:53,019 強くあれる。 信じろ。 256 00:15:58,858 --> 00:16:00,793 ラナク…。 257 00:16:00,793 --> 00:16:05,798 あなたが私を嫌いでも憎くても もう いいです。 258 00:16:05,798 --> 00:16:09,302 今まで ありがとう。 そして…。 259 00:16:09,302 --> 00:16:11,304 (引きちぎる音) 260 00:16:15,308 --> 00:16:17,310 ああ…。 261 00:16:20,146 --> 00:16:24,650 私を殺したいというのなら 受けて立ちましょう。 262 00:16:24,650 --> 00:16:27,153 力さえあれば お前など…。 263 00:16:27,153 --> 00:16:29,155 詠唱を始めろ! 264 00:16:29,155 --> 00:16:32,992 で… 殿下…。 (ラナク)早くしろ! 265 00:16:32,992 --> 00:16:36,329 (魔法士たち)ここに在りて ここに在らざる流れよ…。 266 00:16:36,329 --> 00:16:39,832 我が希求せしは純粋なる力なり! 267 00:16:39,832 --> 00:16:42,001 この血肉を触媒として➡ 268 00:16:42,001 --> 00:16:44,170 力よ!現出せよ! 269 00:16:44,170 --> 00:16:46,172 うっ! 270 00:16:46,172 --> 00:16:48,374 (ティナーシャ)ラナク! 271 00:16:59,185 --> 00:17:01,287 自分を触媒にするつもりか。 272 00:17:01,287 --> 00:17:03,289 ハハハハッ…! 273 00:17:03,289 --> 00:17:07,126 見ろ アエテルナ! 僕はお前を超える! 274 00:17:07,126 --> 00:17:09,128 なっ! 275 00:17:09,128 --> 00:17:13,633 王の力を見せてやろう。 276 00:17:13,633 --> 00:17:15,801 な… なんだ? 277 00:17:15,801 --> 00:17:19,472 いけない! これ以上は無理です! 召喚を中断しなさい! 278 00:17:19,472 --> 00:17:21,474 黙れ小娘! 279 00:17:21,474 --> 00:17:24,977 がっ…。 280 00:17:24,977 --> 00:17:27,146 (うめき声) 281 00:17:27,146 --> 00:17:29,148 まずい…! 282 00:17:38,324 --> 00:17:40,826 (ティナーシャ)だめ… 止まらない…! 283 00:17:43,829 --> 00:17:45,998 (魔法士たちの悲鳴) 284 00:17:45,998 --> 00:17:50,336 このままだと トゥルダールは滅びる…。 285 00:17:50,336 --> 00:17:52,538 ここまでか…。 286 00:17:54,507 --> 00:17:57,843 お前がやれ。 制御するんだ。 えっ…。 287 00:17:57,843 --> 00:18:00,446 無理です! ラナクを見たでしょ!? 288 00:18:00,446 --> 00:18:03,115 できる。 俺は知ってる。 289 00:18:03,115 --> 00:18:05,284 お前は それができるんだ。 290 00:18:05,284 --> 00:18:08,120 本当に…? 291 00:18:08,120 --> 00:18:10,456 (オスカー)ああ。 お前の国だ。 292 00:18:10,456 --> 00:18:12,625 大丈夫。 間に合う。 293 00:18:12,625 --> 00:18:14,794 お前が守るんだ。 294 00:18:14,794 --> 00:18:17,630 余裕で勝とう。 295 00:18:17,630 --> 00:18:19,632 俺がついてる。 296 00:18:21,968 --> 00:18:23,970 いきます。 297 00:18:25,972 --> 00:18:37,583 (ティナーシャの叫び声) 298 00:18:45,157 --> 00:18:48,494 大丈夫だ。 終わった。 299 00:18:48,494 --> 00:18:50,496 よくやった。 300 00:19:00,773 --> 00:19:04,610 ティナーシャ ウソを言うことになったな。 301 00:19:04,610 --> 00:19:06,612 すまない。 302 00:19:06,612 --> 00:19:10,449 俺は ここでお前を助けるために来た。 303 00:19:10,449 --> 00:19:15,121 えっ…。 だから… もう会えない。 304 00:19:15,121 --> 00:19:18,124 なんで? 305 00:19:18,124 --> 00:19:21,293 先の時間に帰るだけでしょう? 306 00:19:21,293 --> 00:19:23,295 フッ。 307 00:19:23,295 --> 00:19:26,132 俺の帰る時間は もう どこにもない。 308 00:19:26,132 --> 00:19:29,468 俺が この時間に飛んだときに 消えている。 309 00:19:29,468 --> 00:19:32,138 消えているって…。 310 00:19:32,138 --> 00:19:34,974 《オスカー:かつて ティナーシャに聞いた➡ 311 00:19:34,974 --> 00:19:38,477 ミネダート砦近くの村に伝わる話…。 312 00:19:38,477 --> 00:19:40,980 未来から 時間を遡って やって来た剣士が➡ 313 00:19:40,980 --> 00:19:45,151 母を助け そのあと消えたのは なぜか? 314 00:19:45,151 --> 00:19:47,486 単純な話だ。 315 00:19:47,486 --> 00:19:49,655 世界は枝分かれしない。 316 00:19:49,655 --> 00:19:51,824 過去を変えようと試みれば➡ 317 00:19:51,824 --> 00:19:57,496 世界は遡った時点から 新しく時を刻み始める。 318 00:19:57,496 --> 00:20:03,836 魔法球が発動した時点で 使用者のいた世界は消滅する。 319 00:20:03,836 --> 00:20:08,174 あれは過去を改ざんし 上書きするための魔法具だ》 320 00:20:08,174 --> 00:20:13,012 役目を終えた俺も もうすぐ消え去るだろう。 321 00:20:13,012 --> 00:20:17,349 そんなの ウソ… だって…。 322 00:20:17,349 --> 00:20:20,186 (すすり泣き) 323 00:20:20,186 --> 00:20:23,022 《例えば 初めから➡ 324 00:20:23,022 --> 00:20:25,524 あの魔法球の力を 知っていたなら➡ 325 00:20:25,524 --> 00:20:28,027 過去を変える道は 選ばなかっただろう。 326 00:20:28,027 --> 00:20:33,365 それは 魔女であるアイツの 歩んできた道を否定することだ。 327 00:20:33,365 --> 00:20:35,367 その身に降りかかる すべての苦しみを➡ 328 00:20:35,367 --> 00:20:39,705 拭いたいと願うことは 子どもじみた わがままだ。 329 00:20:39,705 --> 00:20:41,874 わかっていた。 330 00:20:41,874 --> 00:20:44,210 だが それでも…》 331 00:20:44,210 --> 00:20:46,712 お前が いちばん苦しんでいたときに➡ 332 00:20:46,712 --> 00:20:49,048 この手を取りたかった。 333 00:20:49,048 --> 00:20:52,551 《この結末に 後悔は ない》 334 00:20:52,551 --> 00:20:55,221 オスカー… 嫌…。 335 00:20:55,221 --> 00:20:58,057 いい女王になれ ティナーシャ。 336 00:20:58,057 --> 00:21:00,326 お前には それができる。 337 00:21:00,326 --> 00:21:02,495 俺が お前に出会って 共に過ごしたという➡ 338 00:21:02,495 --> 00:21:04,663 事実は消えない。 339 00:21:04,663 --> 00:21:09,335 お前が忘れても 俺が忘れても➡ 340 00:21:09,335 --> 00:21:13,005 俺たちが 出会わなかったとしても…。 341 00:21:13,005 --> 00:21:23,682 ♬~ 342 00:21:23,682 --> 00:21:25,851 お前を 愛している。 343 00:21:25,851 --> 00:21:28,521 待って…。 344 00:21:28,521 --> 00:21:32,191 目を閉じてろ。 345 00:21:32,191 --> 00:21:34,527 いなくならないで…。 346 00:21:34,527 --> 00:21:45,538 ♬~ 347 00:21:51,710 --> 00:21:53,712 オスカー…? 348 00:21:56,715 --> 00:21:59,218 (ティナーシャ)あっ…。 349 00:21:59,218 --> 00:22:07,726 (泣き叫ぶ声) 350 00:23:16,495 --> 00:23:20,833 <ティナーシャ:それは 青き塔に住む魔女。 351 00:23:20,833 --> 00:23:23,502 呪いを受けた王族> 352 00:23:23,502 --> 00:23:31,176 (歓声) 353 00:23:31,176 --> 00:23:33,178 <ティナーシャ:時を 書き換えられるのなら➡ 354 00:23:33,178 --> 00:23:35,180 何を望むのか> 355 00:23:38,350 --> 00:23:43,656 < すべては 塗り替えられる物語である>