1 00:00:06,039 --> 00:00:11,044 [水乃小路邸は 今 ある悩みを抱えていた] 2 00:00:11,044 --> 00:00:17,050 [それは 口に出すのも はばかられる…] 3 00:00:17,050 --> 00:00:19,052 (飛麿)ハァ~。 4 00:00:19,052 --> 00:00:21,054 ⚟(使用人)お嬢さま! ⚟(使用人)おやめください! 5 00:00:21,054 --> 00:00:23,056 ん?➡ 6 00:00:23,056 --> 00:00:26,059 ま… まさか。 7 00:00:26,059 --> 00:00:28,061 いっ!? (飛鳥)お兄さま➡ 8 00:00:28,061 --> 00:00:31,064 ご一緒しましょう。 お兄さま? 9 00:00:31,064 --> 00:00:35,035 [絵にも描けない 困った問題なのであった] 10 00:00:37,070 --> 00:00:40,073 まあ。 噴水が故障したのでしょうか。 11 00:00:40,073 --> 00:00:44,077 ⚟(足音) (使用人)噴水ではありません。 12 00:00:44,077 --> 00:00:47,080 飛麿坊ちゃんの 鼻血の音でございます。 13 00:00:47,080 --> 00:00:51,084 おそらく 体内の 3分の2は 噴出したかと。 14 00:00:51,084 --> 00:00:54,087 まあ。 (水乃小路父)それは 困ったねぇ。 15 00:00:54,087 --> 00:00:56,089 (飛鳥)お兄さま!? 16 00:00:56,089 --> 00:01:00,093 どうなさいました!? しっかりなさって! 17 00:01:00,093 --> 00:01:03,030 (飛麿)がっ…。 (飛鳥)お兄さま? 18 00:01:03,030 --> 00:01:05,032 そんな…。➡ 19 00:01:05,032 --> 00:01:08,035 お兄さま 死なないで! 20 00:01:08,035 --> 00:01:11,038 死んでは嫌です~! (飛麿)あああ~! 21 00:01:11,038 --> 00:01:14,041 (飛鳥)お兄さま 生きて! 死なないで! 22 00:01:14,041 --> 00:01:16,043 まあ まあ まあ。 23 00:01:16,043 --> 00:01:18,045 あっ まあ まあ まあ。 24 00:01:18,045 --> 00:01:22,049 お兄さま! (飛麿)ああ~…。 25 00:01:22,049 --> 00:01:24,051 トンちゃん あなたは 何てことを。➡ 26 00:01:24,051 --> 00:01:27,054 実の妹と何てことを。 27 00:01:27,054 --> 00:01:30,057 (使用人)無駄ですわ 奥さま。 失神なさってます。 28 00:01:30,057 --> 00:01:32,059 これは…。➡ 29 00:01:32,059 --> 00:01:34,027 あばら全壊ですわ。 30 00:01:39,066 --> 00:01:41,068 (医師)あのですね…。 31 00:01:41,068 --> 00:01:43,070 こういう場合 普通 死にます。 32 00:01:43,070 --> 00:01:46,073 オホホホホ… お恥ずかしい。 33 00:01:46,073 --> 00:01:48,075 では 私は。 (水乃小路母)先生➡ 34 00:01:48,075 --> 00:01:50,077 ありがとうございました。 35 00:01:50,077 --> 00:01:52,079 (使用人)お車 玄関前まで ご用意いたします。 36 00:01:52,079 --> 00:01:54,081 (水乃小路母)では そこまで。 37 00:01:54,081 --> 00:01:57,084 飛鳥にも困ったものだ。 38 00:01:57,084 --> 00:02:02,022 ⚟(飛鳥)お兄さま 先ほどは 失礼しました。 39 00:02:02,022 --> 00:02:05,025 (飛麿)えっ!? い… いつの間に。 40 00:02:05,025 --> 00:02:09,029 びっくりしましたわ。 あんなに 血をお出しになるから。 41 00:02:09,029 --> 00:02:12,032 きっと お兄さまは お体の具合が悪いのです。 42 00:02:12,032 --> 00:02:14,034 今夜は 添い寝させていただきますわ。 43 00:02:14,034 --> 00:02:16,036 いっ! 44 00:02:16,036 --> 00:02:20,040 いいかい 飛鳥 よく聞くのだ! (飛鳥)はい? 45 00:02:20,040 --> 00:02:23,043 俺とお前は 実のきょうだいなんだぞ! 46 00:02:23,043 --> 00:02:25,045 分かってますわ お兄さま。 47 00:02:25,045 --> 00:02:28,048 実のきょうだいは 結婚できないんだよ。 48 00:02:28,048 --> 00:02:30,050 もちろんですわ。 49 00:02:30,050 --> 00:02:32,019 ん… んん…。 50 00:02:35,055 --> 00:02:38,058 あのさぁ… だから 俺たちはさ➡ 51 00:02:38,058 --> 00:02:41,061 一緒に風呂入ったり 同じ布団で寝ちゃいけないんだよ。 52 00:02:41,061 --> 00:02:43,063 なぜですの? 53 00:02:43,063 --> 00:02:46,066 そういうことは 好きな男とせねばならない! 54 00:02:46,066 --> 00:02:48,068 私 お兄さまが好きです。 55 00:02:48,068 --> 00:02:51,071 男なんか 恐ろしくて…。 56 00:02:51,071 --> 00:02:54,074 違うんだ! 違うんだよ~! 57 00:02:54,074 --> 00:02:57,077 ああ お兄さま 何を悩んでいらっしゃるの? 58 00:02:57,077 --> 00:03:00,080 私には 何が何だか分かりませんわ。 59 00:03:00,080 --> 00:03:03,016 これは 何とかせねばいけません。 60 00:03:03,016 --> 00:03:06,019 (飛麿)どわっ! (飛鳥)お母さま。 61 00:03:06,019 --> 00:03:15,996 ♬~ 62 00:04:43,016 --> 00:04:45,952 (生徒たち)ばっちこーい! しまってこう! ヘイヘーイ! 63 00:04:45,952 --> 00:04:47,954 (生徒)あっ! 64 00:04:47,954 --> 00:04:50,957 (生徒)ファウル! 65 00:04:50,957 --> 00:04:54,961 あんなの いいのかよ。 (生徒)何だよ あれ。 66 00:04:54,961 --> 00:04:56,963 (飛鳥)《どうしよう…》 67 00:04:56,963 --> 00:05:00,967 《男ばかりだわ…。 こ… 怖い》 68 00:05:00,967 --> 00:05:02,969 (水乃小路母) 《いいですね? 飛鳥》 69 00:05:02,969 --> 00:05:05,972 (飛鳥)《お使い?》 《そうです。》 70 00:05:05,972 --> 00:05:09,976 《これを 友引高校の面堂さまに 届けていらっしゃい》➡ 71 00:05:09,976 --> 00:05:12,979 《もちろん 一人でですよ》 《はっ…》 72 00:05:12,979 --> 00:05:14,981 《危険ですわ 奥さま!》 73 00:05:14,981 --> 00:05:16,983 《飛鳥お嬢さまは 生まれて この方➡ 74 00:05:16,983 --> 00:05:18,985 邸内から一歩も 出たことがないのですよ》 75 00:05:18,985 --> 00:05:20,987 《しかも 高校などといったら➡ 76 00:05:20,987 --> 00:05:24,991 若い男が うじゃうじゃ 歩き回っているではありませんか》 77 00:05:24,991 --> 00:05:26,993 《はっ… 男!?》 (水乃小路母)《飛鳥には➡ 78 00:05:26,993 --> 00:05:29,996 荒療治が必要なのです》➡ 79 00:05:29,996 --> 00:05:31,998 《いいですね 飛鳥》 80 00:05:31,998 --> 00:05:36,002 《男は 怖くないんです》 《でも…》 81 00:05:36,002 --> 00:05:40,006 (水乃小路母)《いつまでも お兄さまに かまけていては➡ 82 00:05:40,006 --> 00:05:42,008 未来は ありませんよ》 83 00:05:42,008 --> 00:05:45,011 《外界で いろんな男性と 接してみることです》 84 00:05:45,011 --> 00:05:46,947 《もしかすると➡ 85 00:05:46,947 --> 00:05:50,951 素晴らしい男性に 巡り会えるかもしれませんよ》 86 00:05:50,951 --> 00:05:53,954 《ねっ?》 87 00:05:53,954 --> 00:05:58,959 (飛鳥)《素晴らしい男性なんて 本当に存在するのかしら…》 88 00:05:58,959 --> 00:06:01,962 ⚟(ヒトミ) それでね んなこと言うのよ。 89 00:06:01,962 --> 00:06:05,966 え~ やだ。 (飛鳥)あっ 女の人だわ。 90 00:06:05,966 --> 00:06:08,969 ⚟(飛鳥) あのう お尋ねしたいのですが。 91 00:06:08,969 --> 00:06:10,971 (ヒトミ・アヤ)ひっ! (飛鳥)面堂さまは➡ 92 00:06:10,971 --> 00:06:12,973 どちらに いらっしゃいましょうか? 93 00:06:12,973 --> 00:06:16,943 (アヤ・ヒトミ)あっ… いや~! (飛鳥)あっ もし…。 94 00:06:18,979 --> 00:06:20,981 (飛鳥)どうしたというのかしら。➡ 95 00:06:20,981 --> 00:06:24,985 ああ せっかく 女の人に 巡り会えたというのに。 96 00:06:24,985 --> 00:06:27,988 怪しいやつが? (ヒトミ)あっちです! 97 00:06:27,988 --> 00:06:30,991 (温泉)君 君。 (飛鳥)あっ。 98 00:06:30,991 --> 00:06:32,959 ここで 何をやってるんだ? 99 00:06:34,995 --> 00:06:38,999 (飛鳥)キャ~! 男~! (一同)うわ~! 100 00:06:38,999 --> 00:06:42,002 ん? この声は…。 飛鳥ちゃん!? 101 00:06:42,002 --> 00:06:44,004 (飛鳥)男~! 102 00:06:44,004 --> 00:06:48,942 (教師たち)くせ者だー! (飛鳥)キャ~! 来ないで~! 103 00:06:48,942 --> 00:06:53,947 (一同)引っ捕らえろ! 何者だ!? (飛鳥)いや~! 104 00:06:53,947 --> 00:06:55,916 (飛鳥)キャー! (生徒たち)わっ! 105 00:06:58,952 --> 00:07:00,921 (飛鳥)キャー! (生徒たち)キャー! 106 00:07:02,956 --> 00:07:05,959 (男子生徒たち)うおー! (飛鳥)いやー! 107 00:07:05,959 --> 00:07:09,963 親父の野郎 店番なんか やらせやがって。 108 00:07:09,963 --> 00:07:13,967 ⚟(女子生徒たち)キャー! (竜之介)ん? 109 00:07:13,967 --> 00:07:16,937 ひっ! (飛鳥)あっ…。 110 00:07:18,972 --> 00:07:21,975 お… おお…。 111 00:07:21,975 --> 00:07:24,978 ん… んん…。 112 00:07:24,978 --> 00:07:27,981 な… 何でえ お前は。 113 00:07:27,981 --> 00:07:29,983 男…。 114 00:07:29,983 --> 00:07:31,985 キャ~! (竜之介)うわ! 115 00:07:31,985 --> 00:07:35,989 キャ~! 男~! 116 00:07:35,989 --> 00:07:37,991 あっ… うぐぐ…。 117 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 何だ あいつ~!➡ 118 00:07:40,994 --> 00:07:42,996 だぁ! 待ちやがれ~! 119 00:07:42,996 --> 00:07:44,998 (教師)甲冑のくせ者は!? 120 00:07:44,998 --> 00:07:48,001 校内に侵入したままらしいぞ。 (面堂)飛鳥さんが? 121 00:07:48,001 --> 00:07:50,003 まずい! 122 00:07:50,003 --> 00:07:52,005 いや~! 来ないで~! 123 00:07:52,005 --> 00:07:55,008 てめえ 自分が何やったか 分かってんのか!➡ 124 00:07:55,008 --> 00:07:58,011 いきなり飛び込んで 店 ぶち壊して その上…。 125 00:07:58,011 --> 00:08:02,015 お店を壊したことは謝ります。 だから 追い掛けないで! 126 00:08:02,015 --> 00:08:06,019 バッキャロー! 問題は その後でい! 127 00:08:06,019 --> 00:08:07,687 俺は お…。 128 00:08:07,687 --> 00:08:09,356 男~! (竜之介)ぬわっ! 129 00:08:09,356 --> 00:08:12,025 (3人)ん? うわっ! 130 00:08:12,025 --> 00:08:14,027 (ラム)竜之介。 131 00:08:14,027 --> 00:08:18,031 俺は 女だー! うん うん。 132 00:08:18,031 --> 00:08:20,033 分かってるさ 竜ちゃん。 133 00:08:20,033 --> 00:08:22,035 離しやがれ! がっ…。 134 00:08:22,035 --> 00:08:25,038 (飛鳥)キャ~! 男~! 135 00:08:25,038 --> 00:08:28,041 飛鳥さん 落ち着いて! 僕です 僕! 136 00:08:28,041 --> 00:08:31,044 あっ お兄さま! (面堂)飛鳥さ~ん! 137 00:08:31,044 --> 00:08:34,047 飛鳥ちゃ~ん! 俺はなぁ…。 138 00:08:34,047 --> 00:08:36,049 キャー! 男ー! 139 00:08:36,049 --> 00:08:38,051 あ… 飛鳥さん。 140 00:08:38,051 --> 00:08:40,053 (飛鳥)《そ… そうだ➡ 141 00:08:40,053 --> 00:08:43,056 これを渡してしまえば うちに帰れる》 142 00:08:43,056 --> 00:08:45,992 お兄さま これを! 143 00:08:45,992 --> 00:08:47,660 (3人)うわっ! 144 00:08:47,660 --> 00:08:52,999 お兄さま 確かにお渡ししました。 それでは ご機嫌よう。 145 00:08:52,999 --> 00:08:56,002 お前の妹 サイボーグか? 146 00:08:56,002 --> 00:08:58,004 い… 妹ではありません。 147 00:08:58,004 --> 00:09:01,007 色々あって 僕を 兄だと思い込んでいるだけです。➡ 148 00:09:01,007 --> 00:09:04,010 あっ… これは…。 149 00:09:04,010 --> 00:09:06,012 ん? (竜之介・あたる)ん? 150 00:09:06,012 --> 00:09:08,014 (水乃小路母)「飛鳥のママです」➡ 151 00:09:08,014 --> 00:09:12,018 「こんにちは。 このお手紙が お手元に届くころは➡ 152 00:09:12,018 --> 00:09:15,021 大変 ご迷惑を掛けていることと 思います」➡ 153 00:09:15,021 --> 00:09:17,023 「男性恐怖症の飛鳥を➡ 154 00:09:17,023 --> 00:09:19,025 あえて 高校に差し向けましたのも➡ 155 00:09:19,025 --> 00:09:22,028 哀れな娘を思う 母心」➡ 156 00:09:22,028 --> 00:09:26,032 「どうかどうか 飛鳥を 温かく見守っていただきたく」➡ 157 00:09:26,032 --> 00:09:30,036 「飛鳥を救えるのは あなたさまだけと見込んで」 158 00:09:30,036 --> 00:09:32,038 (面堂)《そうか…》 159 00:09:32,038 --> 00:09:35,041 お母さま そこまで 僕のことを頼りに。 160 00:09:35,041 --> 00:09:37,043 だ~れが おのれを頼っとる! 161 00:09:37,043 --> 00:09:40,046 男性恐怖症だぁ? 162 00:09:40,046 --> 00:09:44,050 とっ捕まえて 俺が女だってこと 認めさせてやる! 163 00:09:44,050 --> 00:09:47,987 いたか? (生徒)通った形跡はあるんだが。 164 00:09:47,987 --> 00:09:49,956 どこ行った? 165 00:09:51,991 --> 00:09:53,993 (飛鳥) 《お使いが済んだというのに➡ 166 00:09:53,993 --> 00:09:56,996 こんなに男がいては 動けない…》 167 00:09:56,996 --> 00:10:01,000 あっ あなたは…。 しーっ。 168 00:10:01,000 --> 00:10:04,003 しばらく ここに隠れてるっちゃ。 169 00:10:04,003 --> 00:10:08,007 (飛鳥)ご親切に ありがとうございます。 170 00:10:08,007 --> 00:10:12,011 へぇ~ いろんな男性と 接するために。 171 00:10:12,011 --> 00:10:14,013 はい。 お母さまは この機会に➡ 172 00:10:14,013 --> 00:10:18,017 素晴らしい男性に 巡り会えるかもしれないって。 173 00:10:18,017 --> 00:10:20,019 だけど 怖いばかりで… ハァ…。 174 00:10:20,019 --> 00:10:23,022 あっ…。 あたくしは もう…。 175 00:10:23,022 --> 00:10:25,024 ハァ ハァ…。 176 00:10:25,024 --> 00:10:28,361 すごい汗だっちゃ。 息も荒いし。 177 00:10:28,361 --> 00:10:30,029 ん? 甲冑着て➡ 178 00:10:30,029 --> 00:10:32,031 こたつん中に こもってりゃあな。 179 00:10:32,031 --> 00:10:34,033 おい 俺はな お…。 180 00:10:34,033 --> 00:10:37,036 (飛鳥)キャ~! 男~! 181 00:10:37,036 --> 00:10:40,039 (竜之介)うがっ! (飛鳥)いや~! 182 00:10:40,039 --> 00:10:43,042 (竜之介)は… 話を聞けー! 183 00:10:43,042 --> 00:10:45,044 俺は 女だー! 184 00:10:45,044 --> 00:10:46,980 嘘です! 185 00:10:46,980 --> 00:10:49,983 バッキャロー! 見て 分かんだろ! 186 00:10:49,983 --> 00:10:51,985 来ないで~! 187 00:10:51,985 --> 00:10:54,988 (飛鳥)バカになさらないで。 男か女かくらい➡ 188 00:10:54,988 --> 00:10:57,991 私にだって 見分けはつきます。 189 00:10:57,991 --> 00:10:59,993 そういうことならな➡ 190 00:10:59,993 --> 00:11:01,995 目ん玉ひんむいて よーく見やがれ。 191 00:11:01,995 --> 00:11:04,998 俺は… ふん! 192 00:11:04,998 --> 00:11:06,100 (一同)おお~! (竜之介)ひっ…。 193 00:11:06,100 --> 00:11:09,002 うっ… うっ…。➡ 194 00:11:09,002 --> 00:11:11,004 キャ~! 男~! 195 00:11:11,004 --> 00:11:14,007 あっ… こら ちょっと待て! 196 00:11:14,007 --> 00:11:17,010 見ろっつってんだ! 俺は…。 197 00:11:17,010 --> 00:11:21,014 (飛鳥)《あのお方 必死に 何かを見せたがっている》➡ 198 00:11:21,014 --> 00:11:24,017 《何かしら? いったい 何なの?》 199 00:11:24,017 --> 00:11:27,020 俺の胸を見てくれ~! 200 00:11:27,020 --> 00:11:28,988 (一同)おお~! (飛鳥)キャ~! 201 00:11:31,024 --> 00:11:32,992 ぐっ…。 202 00:11:35,028 --> 00:11:38,031 飛鳥さ~ん! 飛鳥ちゃ~ん? 203 00:11:38,031 --> 00:11:42,035 ハァ ハァ ハァ… ああ…。 204 00:11:42,035 --> 00:11:46,973 (飛鳥)《助けて お母さま お兄さま…》 205 00:11:46,973 --> 00:11:48,975 (水乃小路母)飛鳥。 206 00:11:48,975 --> 00:11:53,980 飛鳥 逃げては駄目。 (飛麿)頑張るんだ 飛鳥。 207 00:11:53,980 --> 00:11:56,983 (飛鳥)《お母さま お兄さま》 208 00:11:56,983 --> 00:11:58,985 男は怖くないのよ。 209 00:11:58,985 --> 00:12:01,988 俺は いつでも 見守っているからな。 210 00:12:01,988 --> 00:12:05,992 (飛鳥)幻となっても 私を励ましてくださってる。 211 00:12:05,992 --> 00:12:07,994 あっ…。 212 00:12:07,994 --> 00:12:09,996 いえ ちょっと そこまで来たものだから。 213 00:12:09,996 --> 00:12:11,998 心配になってね。 214 00:12:11,998 --> 00:12:15,001 お母さま! (水乃小路母)印象的な男性に➡ 215 00:12:15,001 --> 00:12:18,004 巡り会えましたか? (飛鳥)えっ? 216 00:12:18,004 --> 00:12:20,006 はい 一人…。 217 00:12:20,006 --> 00:12:23,009 必死になって 追ってくるお方が。 218 00:12:23,009 --> 00:12:27,013 あの方は どこか他の男とは 違うような…。 219 00:12:27,013 --> 00:12:30,016 この出会いは 運命なのかもしれません。 220 00:12:30,016 --> 00:12:33,019 運命? そういえば➡ 221 00:12:33,019 --> 00:12:37,023 必死な まなざしで 何かを 訴えようとしておられました。 222 00:12:37,023 --> 00:12:39,025 俺の胸… がどうとか。 223 00:12:39,025 --> 00:12:42,028 俺の胸に飛び込んでこい。 224 00:12:42,028 --> 00:12:44,030 えっ? (水乃小路母)と言っているに➡ 225 00:12:44,030 --> 00:12:46,966 違いありません。 (飛麿)チャンスだぞ 飛鳥。 226 00:12:46,966 --> 00:12:48,968 そ… そうでしょうか? 227 00:12:48,968 --> 00:12:50,970 (水乃小路母)どのお方ですか? 228 00:12:50,970 --> 00:12:52,972 終太郎お兄さまの隣に。 229 00:12:52,972 --> 00:12:55,975 (水乃小路母)まあ。 230 00:12:55,975 --> 00:12:58,978 なかなか すてきな 殿方ではありませんか。 231 00:12:58,978 --> 00:13:00,980 お前の気持ちは どうなんだ? 232 00:13:00,980 --> 00:13:03,983 あいつの胸に 飛び込んでいく気はあるのか? 233 00:13:03,983 --> 00:13:08,988 あっ… 本当は 私➡ 234 00:13:08,988 --> 00:13:10,990 飛麿お兄さまの胸に 飛び込んでいきたい。 235 00:13:10,990 --> 00:13:12,659 (飛麿)だー! 236 00:13:12,659 --> 00:13:15,995 それが 顔を赤らめながら 言う言葉ですか。 237 00:13:15,995 --> 00:13:17,997 真面目にやりなさい 真面目に! 238 00:13:17,997 --> 00:13:19,999 私は 真剣ですわ。 239 00:13:19,999 --> 00:13:22,001 (水乃小路母)これをご覧なさい。 240 00:13:22,001 --> 00:13:26,005 これが お兄さまの胸なのですよ。 あなたが抱きつぶした➡ 241 00:13:26,005 --> 00:13:29,008 傷が癒えていないのです。 (飛鳥)《お兄さまの胸…》 242 00:13:29,008 --> 00:13:34,013 この状況下において あなたが 飛び込んでいくべき胸は➡ 243 00:13:34,013 --> 00:13:36,015 あれっきゃないでしょうが。 244 00:13:36,015 --> 00:13:37,984 グッドラック 飛鳥。 245 00:13:40,019 --> 00:13:43,022 (面堂)あっ 飛鳥さん! (竜之介)そこにいたのか。➡ 246 00:13:43,022 --> 00:13:45,024 今度こそ ちゃんと聞けよ。 247 00:13:45,024 --> 00:13:46,959 (飛鳥)あっ…。 248 00:13:46,959 --> 00:13:49,962 本当に あなたの胸に 飛び込んでいいのですか? 249 00:13:49,962 --> 00:13:55,935 ん? お… おう。 まあ いいか。 よし 来い! 250 00:14:07,980 --> 00:14:09,982 (飛鳥)いきまーす! 251 00:14:09,982 --> 00:14:11,984 俺は 女…! 252 00:14:11,984 --> 00:14:13,986 竜ちゃん 危なーい! 253 00:14:13,986 --> 00:14:15,988 うわっ! 254 00:14:15,988 --> 00:14:18,991 てめえが 俺の胸に飛び込んで どうすんだよ! 255 00:14:18,991 --> 00:14:20,960 ⚟(物音) (あたる・竜之介)ん? 256 00:14:22,995 --> 00:14:24,964 ひっ…! 257 00:14:30,002 --> 00:14:32,004 てめえ 早く離れろ! ヘヘヘ…。 258 00:14:32,004 --> 00:14:35,007 あっ…。 259 00:14:35,007 --> 00:14:38,010 (竜之介)いいかげんにしろ! ムフフフ…。 260 00:14:38,010 --> 00:14:40,980 うお… わっ…。 261 00:14:44,016 --> 00:14:46,953 ひぃ! 262 00:14:46,953 --> 00:14:49,956 なぜ お逃げになるの? 263 00:14:49,956 --> 00:14:51,958 (竜之介)うわ~! 264 00:14:51,958 --> 00:14:54,961 お待ちになって。 (竜之介)く… 来るな! 265 00:14:54,961 --> 00:14:56,963 (飛鳥)なぜですの? (竜之介)危ねえだろ! 266 00:14:56,963 --> 00:14:58,965 (水乃小路母)逃げてばかりだった 飛鳥が➡ 267 00:14:58,965 --> 00:15:01,968 殿方を追い掛けるまでに 成長するなんて。 268 00:15:01,968 --> 00:15:04,971 (面堂)ちょっと お待ちなさい。 (水乃小路母・飛麿)ん? 269 00:15:04,971 --> 00:15:06,973 (水乃小路母)面堂さま。 270 00:15:06,973 --> 00:15:09,976 (飛麿)女性!? (水乃小路母)あの殿方が? 271 00:15:09,976 --> 00:15:13,980 笑ってる場合ではありません! (水乃小路母)驚いているのです。 272 00:15:13,980 --> 00:15:15,982 ハァ ハァ ハァ…。 273 00:15:15,982 --> 00:15:18,951 いきます! (竜之介)ぐっ! 274 00:15:21,988 --> 00:15:23,990 (飛鳥)《知らなかった…》➡ 275 00:15:23,990 --> 00:15:27,994 《男の方の胸に飛び込むって まるで…》➡ 276 00:15:27,994 --> 00:15:30,963 《宙に浮くような気分なのね》 277 00:15:37,003 --> 00:15:39,005 あっ…。 278 00:15:39,005 --> 00:15:41,007 ん? はっ! 279 00:15:41,007 --> 00:15:43,009 あ… あなたは…。 280 00:15:43,009 --> 00:15:45,011 これで分かっただろ。 281 00:15:45,011 --> 00:15:46,946 (飛鳥)《何てことなの…》➡ 282 00:15:46,946 --> 00:15:50,950 《せっかく 素晴らしい男性に 巡り会えたと思ったのに》 283 00:15:50,950 --> 00:15:52,952 (水乃小路母)飛鳥。 284 00:15:52,952 --> 00:15:55,955 飛鳥 その人はね…。 (飛鳥)分かってますわ。 285 00:15:55,955 --> 00:15:58,958 このお方は…。 286 00:15:58,958 --> 00:16:00,960 お兄さまだったのですね! 287 00:16:00,960 --> 00:16:03,963 (竜之介)だーっ! 何で 俺が お前の兄ちゃんなんだ! 288 00:16:03,963 --> 00:16:05,965 だって…。 289 00:16:05,965 --> 00:16:07,967 胸がお揃いですわ。 290 00:16:07,967 --> 00:16:09,635 (一同)えっ? 291 00:16:09,635 --> 00:16:12,972 はぁぁ~!? 292 00:16:12,972 --> 00:16:14,974 ああ 何てことでしょう。 293 00:16:14,974 --> 00:16:19,979 お母さま いったい 私には 何人のお兄さまがいるのですか? 294 00:16:19,979 --> 00:16:22,982 お前 いったい どういう育ち方したんだ! 295 00:16:22,982 --> 00:16:25,952 フゥ~… 不毛だ。 296 00:17:09,929 --> 00:17:12,932 (飛麿)う~ん…。 297 00:17:12,932 --> 00:17:17,937 もう朝か。 気のせいか 右腕が重い。 298 00:17:17,937 --> 00:17:20,940 昨日 修練に 身を入れすぎたせいか。 299 00:17:20,940 --> 00:17:22,942 ん? 300 00:17:22,942 --> 00:17:24,610 んっ!? 301 00:17:24,610 --> 00:17:26,946 (使用人たち)あっ!? (水乃小路父・母)ん? 302 00:17:26,946 --> 00:17:28,948 何やっとる! こんなとこ見られたら➡ 303 00:17:28,948 --> 00:17:30,950 また 誤解されるじゃないか!➡ 304 00:17:30,950 --> 00:17:33,953 起きなさい! (飛鳥)う~ん…。➡ 305 00:17:33,953 --> 00:17:35,955 お兄さま~。 (飛麿)ぐがっ!➡ 306 00:17:35,955 --> 00:17:38,958 ひっ! いやああ~っ! 307 00:17:38,958 --> 00:17:40,960 (水乃小路母)えい。 308 00:17:40,960 --> 00:17:42,962 トンちゃん。 309 00:17:42,962 --> 00:17:46,966 実の妹を寝床に引き入れるなんて こいつ~。 310 00:17:46,966 --> 00:17:48,935 俺は 知らん! 飛鳥が勝手に! 311 00:17:50,970 --> 00:17:53,973 あっ…。 あら お母さま? 312 00:17:53,973 --> 00:17:55,975 まあ おかしいわ。 313 00:17:55,975 --> 00:17:59,979 確かに お兄さまの お部屋に入ったはずなのに。 314 00:17:59,979 --> 00:18:02,915 暗いので間違えたのかしら。 315 00:18:02,915 --> 00:18:05,918 よっく分かりました。 悪いのは 飛鳥です。 316 00:18:05,918 --> 00:18:09,922 あなたには 体に教え込まないと 分からないようですね。 317 00:18:09,922 --> 00:18:11,924 (飛麿・飛鳥)あっ…。 318 00:18:11,924 --> 00:18:13,926 (飛麿)飛鳥に 罰を与えるというなら➡ 319 00:18:13,926 --> 00:18:15,928 代わりに 俺が! (水乃小路母)そのつもりですよ。 320 00:18:15,928 --> 00:18:17,897 (飛麿)えっ? 321 00:18:19,932 --> 00:18:21,934 飛鳥さんとデートを? 322 00:18:21,934 --> 00:18:25,938 はい。 男性恐怖症の飛鳥が 怖がらない男性は➡ 323 00:18:25,938 --> 00:18:27,940 唯一 あなたさまだけ。 324 00:18:27,940 --> 00:18:30,943 もはや あなたさまに 頼る他ないのです。 325 00:18:30,943 --> 00:18:32,945 なるほど。 326 00:18:32,945 --> 00:18:34,947 (面堂・あたる) お引き受けしましょう。 327 00:18:34,947 --> 00:18:37,950 ぎょ… 諸星 貴様 またしても脈絡なく! 328 00:18:37,950 --> 00:18:40,953 ⚟脈絡はございますわ。 329 00:18:40,953 --> 00:18:44,957 諸星さまをお呼びしたのは 私です。 330 00:18:44,957 --> 00:18:48,961 了子 これは 僕の問題だ! 勝手なまねは許さんぞ。 331 00:18:48,961 --> 00:18:51,964 ダーリンが介入すると 問題が悪化するっちゃ! 332 00:18:51,964 --> 00:18:53,966 何じゃ ラム 呼ばれもせんのに。 333 00:18:53,966 --> 00:18:55,968 人のことが言えるか! 334 00:18:55,968 --> 00:19:01,907 もし お兄さまと飛鳥さまの デートが成功したら…。 335 00:19:01,907 --> 00:19:03,909 早速 結婚していただきます。 336 00:19:03,909 --> 00:19:07,913 お兄さまが他の女の人に とられてしまうなんて。 337 00:19:07,913 --> 00:19:09,915 そんなの…。 338 00:19:09,915 --> 00:19:11,917 はっ! 339 00:19:11,917 --> 00:19:13,919 嫌ーっ! 340 00:19:13,919 --> 00:19:15,921 動きをお読みになりましたわね? 341 00:19:15,921 --> 00:19:18,924 お前の行動パターンなぞ お見通しだ。 342 00:19:18,924 --> 00:19:21,927 うっ… うう…。 何が おかしいっちゃ? 343 00:19:21,927 --> 00:19:24,930 うらやましくて 泣いているのです。➡ 344 00:19:24,930 --> 00:19:26,932 世間一般のきょうだいは かくも正常に➡ 345 00:19:26,932 --> 00:19:28,934 いがみ合っているというのに。 346 00:19:28,934 --> 00:19:32,938 このきょうだいの いがみ合いは 少~し非常識なんですけど。 347 00:19:32,938 --> 00:19:34,940 ご安心ください。 348 00:19:34,940 --> 00:19:40,946 責任を持って 飛鳥さんに 真の恋愛を教えてみせます! 349 00:19:40,946 --> 00:19:42,948 (飛麿)なぁ~にぃ~!? 350 00:19:42,948 --> 00:19:44,950 終ちゃんと デートさせるだと~!? 351 00:19:44,950 --> 00:19:47,953 まあ 面堂のお兄さまと。 352 00:19:47,953 --> 00:19:50,956 終ちゃんなんかに 飛鳥を渡すわけにいかーん! 353 00:19:50,956 --> 00:19:54,960 実の兄と不毛の愛の荒野を 突き進むよりはマシでしょうが! 354 00:19:54,960 --> 00:19:56,962 いいですね? 飛鳥。 355 00:19:56,962 --> 00:20:01,901 次の日曜日 面堂邸にてデート。 決定ですからね。 356 00:20:01,901 --> 00:20:03,903 はい お母さま。 357 00:20:03,903 --> 00:20:05,905 さっ もうお休みなさい。 358 00:20:05,905 --> 00:20:08,908 (飛鳥)おやすみなさい。 (水乃小路母)ん? 359 00:20:08,908 --> 00:20:11,911 (水乃小路母) 自分の部屋で寝なさ~い! 360 00:20:11,911 --> 00:20:13,879 困ったねぇ。 361 00:20:16,916 --> 00:20:18,918 サングラス部隊 着替え~! 362 00:20:18,918 --> 00:20:21,921 何で こんなことせにゃ…。 (サングラス)若のデートの相手が➡ 363 00:20:21,921 --> 00:20:24,924 極端な男性恐怖症だそうだ。 364 00:20:24,924 --> 00:20:28,928 (サングラス) 水乃小路さま おな~り~! 365 00:20:28,928 --> 00:20:30,896 (サングラス)開門! 366 00:20:38,938 --> 00:20:40,940 ようこそ いらっしゃいました。 367 00:20:40,940 --> 00:20:46,946 どうも。 飛鳥も 今日のデートを 大変 楽しみにしておりましたの。 368 00:20:46,946 --> 00:20:49,949 (水乃小路母)おびえもせずに。 (飛鳥)お兄さま。 369 00:20:49,949 --> 00:20:52,952 飛鳥さん! (飛鳥)お兄さま! 370 00:20:52,952 --> 00:20:54,954 ぐっ! うおっ! 371 00:20:54,954 --> 00:20:56,922 (崩れる音) 372 00:20:58,958 --> 00:21:01,894 飛鳥が こんなに 殿方に懐くなんて。 373 00:21:01,894 --> 00:21:03,896 アハハハ…。 374 00:21:03,896 --> 00:21:06,899 (了子)何という怪力。 375 00:21:06,899 --> 00:21:11,904 あんな女の子が相手では お兄さま 殺されてしまうわ。➡ 376 00:21:11,904 --> 00:21:14,907 よその女の子に 殺されるくらいなら…。 377 00:21:14,907 --> 00:21:18,911 この手で お兄さまを亡き者に…。 378 00:21:18,911 --> 00:21:22,915 そ… それでは 飛鳥さん デデデデ… デ… デートを。 379 00:21:22,915 --> 00:21:25,918 面堂の若さま 相当 ビビっておられるわね。 380 00:21:25,918 --> 00:21:27,920 (使用人たち)ん? 381 00:21:27,920 --> 00:21:29,922 見掛けない顔ね。 (使用人)新入りかしら。 382 00:21:29,922 --> 00:21:33,926 《きっと ダーリンは 邸内に 潜んでるっちゃ》 383 00:21:33,926 --> 00:21:36,929 《妙な動きする前に 取り押さえるっちゃ》 384 00:21:36,929 --> 00:21:39,932 (面堂)ここここ… こちらです。 (飛鳥)はい。 385 00:21:39,932 --> 00:21:42,902 お願いしますわね 面堂さま。 386 00:21:46,939 --> 00:21:56,916 ♬~ 387 00:23:16,896 --> 00:23:20,899 (男性) うう… うぐぐぐ… う~! 388 00:23:20,899 --> 00:23:22,868 待っててね 飛鳥ちゃ~ん。 389 00:23:24,903 --> 00:23:27,873 次回 『うる星やつら』 (水乃小路母)毒をもって毒を制す。