1 00:00:05,038 --> 00:00:15,015 ♬~ 2 00:01:43,003 --> 00:01:45,005 (女の子のはしゃぐ声) 3 00:01:45,005 --> 00:01:46,940 お母さん 早く~! 4 00:01:46,940 --> 00:01:48,942 あっ。 (竜之介)おっと。 5 00:01:48,942 --> 00:01:50,944 (母親)ほら 危ないじゃない。➡ 6 00:01:50,944 --> 00:01:53,947 ごめんなさいね。 (竜之介)あっ いえ。 7 00:01:53,947 --> 00:01:55,949 ごめんね お兄ちゃん。 8 00:01:55,949 --> 00:01:58,952 お… お兄ちゃん!? (母親)こら 走らない。 9 00:01:58,952 --> 00:02:00,954 (女の子)はーい。 10 00:02:00,954 --> 00:02:02,956 あ~ アイス 食べたくなっちゃった。 11 00:02:02,956 --> 00:02:04,958 もう お風呂入ってからでしょ。 12 00:02:04,958 --> 00:02:08,929 (女の子)うん。 入ろう 入ろう。 (母親)はいはい。 13 00:02:11,965 --> 00:02:14,968 (テンの寝息) 14 00:02:14,968 --> 00:02:17,971 (竜之介)何だ? 15 00:02:17,971 --> 00:02:22,976 あっ… おーい そんなとこで寝てたら風邪ひくぜ。 16 00:02:22,976 --> 00:02:26,980 むにゃむにゃ… エヘヘ… サクラ姉ちゃ~ん。 17 00:02:26,980 --> 00:02:29,983 確か ラムんところの…。 18 00:02:29,983 --> 00:02:32,986 (竜之介)こんばんは。 19 00:02:32,986 --> 00:02:34,988 はーい。 この声は…。 20 00:02:34,988 --> 00:02:37,991 竜ちゃ~ん! 眠りこけてたからよぉ➡ 21 00:02:37,991 --> 00:02:40,994 連れてきたぜ。 しょうがないっちゃね テンちゃん。 22 00:02:40,994 --> 00:02:42,996 ん~… わ~。 あっ! 23 00:02:42,996 --> 00:02:45,932 わざわざ ありがとう。 いいってことよ。 24 00:02:45,932 --> 00:02:47,934 んっ… ぐぐぐぐ…! 25 00:02:47,934 --> 00:02:50,937 がっ! 確かに届けたぜ。 じゃあな。 26 00:02:50,937 --> 00:02:52,939 あっ ちょっと待つっちゃ。 27 00:02:52,939 --> 00:02:55,942 えっ? 28 00:02:55,942 --> 00:02:58,945 (竜之介)悪いな。 夕飯なんか ごちそうになっちまって。 29 00:02:58,945 --> 00:03:00,947 みんなで食べると おいしいっちゃ。 30 00:03:00,947 --> 00:03:04,918 どんどん おあがりなさいね。 (竜之介)いただきます。 31 00:03:06,953 --> 00:03:09,956 んっ! おばさんの料理 うめえなぁ。 32 00:03:09,956 --> 00:03:11,958 あら そう? 33 00:03:11,958 --> 00:03:13,960 (あたるの父)あっ…。 (あたるの母)これもどうぞ。 34 00:03:13,960 --> 00:03:15,629 それ わしの…。 35 00:03:15,629 --> 00:03:17,297 痛っ。 36 00:03:17,297 --> 00:03:20,967 何か 悪いな。 37 00:03:20,967 --> 00:03:24,971 お前 毎日 こんなうめえもん 食ってんのか。 いいなぁ。 38 00:03:24,971 --> 00:03:27,974 まあ 何て 正直な子でしょ。 39 00:03:27,974 --> 00:03:30,977 これが おふくろの味ってんだな。 40 00:03:30,977 --> 00:03:35,982 《そうか… 竜ちゃんには お母さんがいないのだ》 41 00:03:35,982 --> 00:03:38,985 フフ… ホントに おばさんの料理 うめえよ。 42 00:03:38,985 --> 00:03:44,991 うちの親父なんかよぉ 時々 味噌汁に しびれ薬 入れるんだぜ。 43 00:03:44,991 --> 00:03:47,928 まあ! かわいそうに…。➡ 44 00:03:47,928 --> 00:03:50,931 安心して これもお食べなさい。 (あたるの父)わしの…。 45 00:03:50,931 --> 00:03:52,933 (あたるの母)いいんです! 46 00:03:52,933 --> 00:03:55,936 竜之介ちゃんに 食べてもらいたいわ。 47 00:03:55,936 --> 00:03:57,938 (あたるの父)あたる それ半分…。 嫌じゃ。 48 00:03:57,938 --> 00:03:59,940 (あたるの父)ラムちゃん…。 嫌だっちゃ。 49 00:03:59,940 --> 00:04:01,908 (あたるの父)トホホホ…。 50 00:04:03,944 --> 00:04:05,946 (コタツネコ)フゥ~。 51 00:04:05,946 --> 00:04:08,949 (竜之介の父)母のことだと? (竜之介)ああ。 52 00:04:08,949 --> 00:04:10,917 うっ… うう…。 53 00:04:12,953 --> 00:04:14,955 なぜ いまさら そんなことを。 54 00:04:14,955 --> 00:04:18,959 母は お前が物心つく前に 死んだのだぞ。 55 00:04:18,959 --> 00:04:21,962 だからよぉ どんな人だったんだよ?➡ 56 00:04:21,962 --> 00:04:23,964 美人だったか? 優しかったか? 57 00:04:23,964 --> 00:04:25,966 (竜之介の父)ん… んん…。 58 00:04:25,966 --> 00:04:27,968 親父は 一度だって➡ 59 00:04:27,968 --> 00:04:30,971 母ちゃんのこと話してくれたこと ないじゃねえか! 60 00:04:30,971 --> 00:04:32,973 (竜之介の父)んっ…。 61 00:04:32,973 --> 00:04:36,977 (竜之介) よぉ 何とか言えよ 親父! 62 00:04:36,977 --> 00:04:38,979 ふぐ… うう…。 63 00:04:38,979 --> 00:04:42,983 (竜之介)この野郎! 人が真面目な話してるときに~! 64 00:04:42,983 --> 00:04:44,985 何ちゅう卑しいやつじゃ! 65 00:04:44,985 --> 00:04:46,920 肉まんぐらいで 青筋たておって! 66 00:04:46,920 --> 00:04:49,923 誰が 肉まんの話をしているー! 67 00:04:49,923 --> 00:04:54,928 肉まんの話でなければ 何を そんなに怒っておるのだ~!? 68 00:04:54,928 --> 00:04:57,931 てめえ 俺の話 聞いてなかったのか!? 69 00:04:57,931 --> 00:04:59,933 母ちゃんの話だっ! 70 00:04:59,933 --> 00:05:02,936 (2人)ハァ ハァ ハァ…。 71 00:05:02,936 --> 00:05:04,938 ハァ~。 72 00:05:04,938 --> 00:05:08,942 よかろう。 お前も いい年だし 話すときじゃろう。 73 00:05:08,942 --> 00:05:10,944 (生唾をのむ音) 74 00:05:10,944 --> 00:05:14,948 彼女に出会ったのは 15のときじゃ。 75 00:05:14,948 --> 00:05:28,962 ♬~ 76 00:05:28,962 --> 00:05:32,966 (竜之介の父)それはそれは 奇麗な人であった。➡ 77 00:05:32,966 --> 00:05:35,969 さる大金持ちの令嬢でな。➡ 78 00:05:35,969 --> 00:05:39,940 海辺の別荘に 避暑に来ておったんじゃ。 79 00:05:41,975 --> 00:05:43,977 初恋じゃった。 80 00:05:43,977 --> 00:05:47,914 しかし 内気なわしは 声を掛けることすらできなんだ。 81 00:05:47,914 --> 00:05:49,916 ふ~ん。 82 00:05:49,916 --> 00:05:51,918 ひと夏中 わしは悩んだ。 83 00:05:51,918 --> 00:05:54,921 何とかして 彼女と お話をしたい。 84 00:05:54,921 --> 00:05:56,923 ふん ふん。 85 00:05:56,923 --> 00:05:58,892 そして 夏は終わり…。 86 00:06:01,928 --> 00:06:06,933 (竜之介の父) 彼女は 海から去っていった。 87 00:06:06,933 --> 00:06:08,935 あっ… それで? 88 00:06:08,935 --> 00:06:10,937 それっきりじゃ。 (竜之介)ちょっと待て。➡ 89 00:06:10,937 --> 00:06:12,939 何の話をしている!? 90 00:06:12,939 --> 00:06:14,941 えっ だから 初恋の…。 91 00:06:14,941 --> 00:06:17,944 (竜之介)ふん! ふん! おりゃ~! (竜之介の父)だっ… どあ! 92 00:06:17,944 --> 00:06:21,948 (竜之介の父)あれは わしがケガをして入院したとき…。 93 00:06:21,948 --> 00:06:25,919 今度こそ 母ちゃんの話だろうな? 94 00:06:28,955 --> 00:06:30,957 《あっ…》 95 00:06:30,957 --> 00:06:34,928 (竜之介の父)白衣の天使に 一目ぼれしてな。 96 00:06:39,966 --> 00:06:41,968 《んっ!》 97 00:06:41,968 --> 00:06:44,971 (客)《あっちぃ! あっちぃ!》 (竜之介の父)《ゆきえさん…》 98 00:06:44,971 --> 00:06:48,909 (竜之介の父)彼女は 身一つで 浜茶屋に来てくれた。➡ 99 00:06:48,909 --> 00:06:53,913 そして 1年後 玉のような男の子が生まれた。 100 00:06:53,913 --> 00:06:55,916 それが 竜之介 貴様だ。 101 00:06:55,916 --> 00:06:57,918 俺は 女だ! 102 00:06:57,918 --> 00:07:01,888 しかし 幸せは そう長くは続かなかった。 103 00:07:03,923 --> 00:07:05,925 (悲鳴) 104 00:07:05,925 --> 00:07:07,928 (陽子)《あなた 波と勝負してまいります!》 105 00:07:07,928 --> 00:07:09,930 《待て! 陽子!》 106 00:07:09,930 --> 00:07:11,932 (竜之介の父) プロのサーファーだった➡ 107 00:07:11,932 --> 00:07:13,933 母さんの血は 一気に沸き立ったのだ。 108 00:07:13,933 --> 00:07:16,937 ちょっと待て。 母ちゃんは 看護師じゃなかったのか? 109 00:07:16,937 --> 00:07:21,942 名前も違うじゃねえか! (竜之介の父)黙って聞け。 110 00:07:21,942 --> 00:07:23,943 (竜之介の父)そして 母さんは…。 111 00:07:23,943 --> 00:07:25,912 (陽子)《キャ~!》 (竜之介の父)負けた。 112 00:07:27,947 --> 00:07:29,950 (風鈴の音) 113 00:07:29,950 --> 00:07:33,954 ⚟《あなた… ごめんなさい》 114 00:07:33,954 --> 00:07:36,957 《私は 一足先に参ります》 115 00:07:36,957 --> 00:07:41,962 《加代子! お前が死んだら 竜之介は… 竜之介は~!》 116 00:07:41,962 --> 00:07:43,964 (竜之介)《うわ~ん!》 117 00:07:43,964 --> 00:07:45,966 (竜之介の父)生まれつきの病弱➡ 118 00:07:45,966 --> 00:07:49,969 加えて 貧乏暮らしがたたって…。 119 00:07:49,969 --> 00:07:52,973 (竜之介)《何で プロのサーファーが 病弱なんだ?》 120 00:07:52,973 --> 00:07:55,976 (竜之介の泣き声) (加代子)《竜之介を立派な…》➡ 121 00:07:55,976 --> 00:07:59,979 《立派な… 男の子… に…》 122 00:07:59,979 --> 00:08:02,983 《加代子!? 加代子…》 123 00:08:02,983 --> 00:08:05,986 (竜之介の父の泣き声) 124 00:08:05,986 --> 00:08:08,988 加代子~! 125 00:08:08,988 --> 00:08:12,993 黙って聞いてりゃ 辻褄の合わねえ 嘘 並べ立てやがって! 126 00:08:12,993 --> 00:08:15,995 (竜之介の父)わしが悪かった。 (竜之介)ん? 127 00:08:15,995 --> 00:08:18,998 母の面影から離れられないか…。 128 00:08:18,998 --> 00:08:23,002 やはり 幾つになっても 男の子っていうのは…。 129 00:08:23,002 --> 00:08:25,005 (竜之介)てめえは どうしても➡ 130 00:08:25,005 --> 00:08:27,007 その話題から 離れられねえらしいな。 131 00:08:27,007 --> 00:08:30,010 (竜之介の父)竜之介。 (竜之介)何でい!➡ 132 00:08:30,010 --> 00:08:33,013 でっ!? (竜之介の父)わしを母と思え。 133 00:08:33,013 --> 00:08:36,015 て… てめえ…。 134 00:08:36,015 --> 00:08:40,019 ムフッ。 (竜之介)それだけは…。 135 00:08:40,019 --> 00:08:43,023 やっちゃいけなかったんだ~! 136 00:08:43,023 --> 00:08:45,024 チクショ~! 137 00:08:45,024 --> 00:08:46,960 竜之介! 138 00:08:46,960 --> 00:08:48,962 こら お待ちなさい! 139 00:08:48,962 --> 00:08:51,965 ぐっ… 何?➡ 140 00:08:51,965 --> 00:08:55,969 どああああ~! 141 00:08:55,969 --> 00:08:58,972 (竜之介)《親父のバカ野郎! 俺の気持ちなんか…》 142 00:08:58,972 --> 00:09:01,975 ⚟あれ? 竜ちゃん。 あっ…。 143 00:09:01,975 --> 00:09:04,978 (あたるの母) 今日は よく会うわね。 144 00:09:04,978 --> 00:09:06,980 うちの風呂釜 よく故障するんだよね~。 145 00:09:06,980 --> 00:09:09,983 あなたは どうしたの? 146 00:09:09,983 --> 00:09:11,985 あっ…。 147 00:09:11,985 --> 00:09:13,953 ウフ。 148 00:09:15,989 --> 00:09:17,991 竜ちゃん。 あっ? 149 00:09:17,991 --> 00:09:20,994 うわ~ん! 竜ちゃん! 150 00:09:20,994 --> 00:09:22,996 あっ…。 おばさ~ん! 151 00:09:22,996 --> 00:09:25,999 まあ どうしたの? 152 00:09:25,999 --> 00:09:30,003 どうしたの? 竜ちゃん。 153 00:09:30,003 --> 00:09:33,006 うわ~! 感傷に浸らせてくれよ! 154 00:09:33,006 --> 00:09:35,008 へぇ~。 155 00:09:35,008 --> 00:09:38,011 竜之介は 母ちゃんのこと 全然 覚えてないのけ? 156 00:09:38,011 --> 00:09:42,015 ああ。 小さいころ 死んだってことしか。 157 00:09:42,015 --> 00:09:45,952 ちらっとでも 顔を思い出せればと 思ったんだけど…。 158 00:09:45,952 --> 00:09:49,923 どんな人だったんかなぁ。 159 00:09:54,961 --> 00:09:57,964 あっ…。 160 00:09:57,964 --> 00:10:01,935 も… もう少しで 思い出せるかも。 161 00:10:03,970 --> 00:10:05,939 こんな顔かい? 162 00:10:08,308 --> 00:10:10,643 んっ? (竜之介)うおりゃ~! 163 00:10:10,643 --> 00:10:12,312 (竜之介の父)どわ~! 164 00:10:12,312 --> 00:10:14,981 おじさん! 冗談が過ぎるっちゃ。 165 00:10:14,981 --> 00:10:16,983 竜ちゃんが怒るのも無理はない。 166 00:10:16,983 --> 00:10:18,985 (竜之介の父)うっ… 竜之介➡ 167 00:10:18,985 --> 00:10:21,988 貴様のつらい気持ちは よ~く分かる…。 168 00:10:21,988 --> 00:10:23,990 しかしだーっ! 169 00:10:23,990 --> 00:10:25,992 父だって つらいのだぞ!➡ 170 00:10:25,992 --> 00:10:27,994 わしだって 妻を愛しておった。➡ 171 00:10:27,994 --> 00:10:30,997 しかし いくら思い出を 掘り起こしたところで➡ 172 00:10:30,997 --> 00:10:36,002 死んだ母は 帰ってこないんだぞ…。 173 00:10:36,002 --> 00:10:38,004 (竜之介の父の泣き声) 174 00:10:38,004 --> 00:10:42,008 (竜之介)親父…。 (竜之介の父)残酷なやつよ…。 175 00:10:42,008 --> 00:10:45,011 妻のことを思い出させおって…。 176 00:10:45,011 --> 00:10:47,947 (竜之介の父の泣き声) 177 00:10:47,947 --> 00:10:49,949 (竜之介)分かったよ 親父。 178 00:10:49,949 --> 00:10:52,952 死んじまったんじゃ しょうがねえもんな。 179 00:10:52,952 --> 00:10:55,955 竜之介…。 180 00:10:55,955 --> 00:10:59,926 一件落着だっちゃ? う~む。 181 00:11:02,962 --> 00:11:07,967 📺お昼のワイドショー 今日の家出人 捜査コーナーです。 182 00:11:07,967 --> 00:11:10,970 📺真砂子~! 帰ってきてくれ~!➡ 183 00:11:10,970 --> 00:11:13,973 竜之介も 立派な男に育ったぞ! 184 00:11:13,973 --> 00:11:17,977 あんにゃろ~! 死んだの何だのと 抜かしやがって!➡ 185 00:11:17,977 --> 00:11:21,981 本当は 逃げられたんじゃねえか~!➡ 186 00:11:21,981 --> 00:11:24,951 あの クソ親父~! 187 00:12:06,926 --> 00:12:10,930 ⚟しくしく しくしく…。 しくしくしく…。 188 00:12:10,930 --> 00:12:14,934 よう おばさん。 何が 悲しいんでえ? 189 00:12:14,934 --> 00:12:18,938 (女性)おばさんだなんて…。 おばさんだなんて…。➡ 190 00:12:18,938 --> 00:12:21,941 お前は あたしのことを 忘れたのかい? 191 00:12:21,941 --> 00:12:24,944 あっ… ま… まさか➡ 192 00:12:24,944 --> 00:12:26,946 母ちゃんか? 193 00:12:26,946 --> 00:12:29,949 母ちゃんだな!? そうなんだな!? 194 00:12:29,949 --> 00:12:31,951 (女性)竜之介…。 195 00:12:31,951 --> 00:12:33,920 顔を見せてくれ。 196 00:12:36,289 --> 00:12:37,957 むふ。 (竜之介)うっ。 197 00:12:37,957 --> 00:12:39,959 うわ~! 198 00:12:39,959 --> 00:12:42,929 ハァ ハァ ハァ…。 199 00:12:44,964 --> 00:12:46,966 夢か…。 200 00:12:46,966 --> 00:12:48,968 んっ! 201 00:12:48,968 --> 00:12:53,973 (竜之介)《この野郎… 幸せそうな寝顔しやがって》 202 00:12:53,973 --> 00:12:56,976 母ちゃんのことだけは 夢でも許さねえ! 203 00:12:56,976 --> 00:12:59,979 (竜之介の父)真砂子…。 (竜之介)ん。 204 00:12:59,979 --> 00:13:05,918 す… 捨てないでくれ…。 わしが… わしが悪かった…。 205 00:13:05,918 --> 00:13:10,890 真砂子ぉ~…! 206 00:13:13,926 --> 00:13:16,896 (竜之介) 母ちゃんの夢… 見てんのか? 207 00:13:20,933 --> 00:13:22,935 ん? 208 00:13:22,935 --> 00:13:24,937 ん? 209 00:13:24,937 --> 00:13:26,939 ま… 真砂子。 210 00:13:26,939 --> 00:13:29,942 真砂子~! (竜之介)どわ~! 211 00:13:29,942 --> 00:13:32,945 この野郎! 何 寝ぼけてやがんだ。 212 00:13:32,945 --> 00:13:34,947 真砂子~! (竜之介)えっ!? 213 00:13:34,947 --> 00:13:37,950 真砂子~! 真砂子~! (竜之介)うわ~! ひえ~! 214 00:13:37,950 --> 00:13:39,952 真砂子 真砂子 真砂子…。 (竜之介)バッキャロー! 俺だ! 俺だ! 215 00:13:39,952 --> 00:13:42,955 俺だっ! (竜之介の父)うがっ! あっ? 216 00:13:42,955 --> 00:13:44,957 (竜之介)ひえ…。 (竜之介の父)何じゃ 竜之介。 217 00:13:44,957 --> 00:13:47,960 何をやっとる? こんな夜更けに。 218 00:13:47,960 --> 00:13:49,962 (竜之介)ふん! 219 00:13:49,962 --> 00:13:53,966 わしが何をしたというのだ! (竜之介)いいから もう寝ろ。 220 00:13:53,966 --> 00:13:56,969 (チャイム) それで 寝不足。 221 00:13:56,969 --> 00:13:58,971 ゆうべは 大変だったんですね。 222 00:13:58,971 --> 00:14:02,909 チクショ~ あの変態親父。 (しのぶ)まあまあ。 223 00:14:02,909 --> 00:14:04,911 寝ぼけて やっちゃったことなんだし。 224 00:14:04,911 --> 00:14:07,914 おじさんも よっぽど奥さんが恋しいっちゃ。 225 00:14:07,914 --> 00:14:09,916 冗談じゃねえよ! あの親父に➡ 226 00:14:09,916 --> 00:14:12,919 抱き締められた 俺の身にもなってみろ。 227 00:14:12,919 --> 00:14:15,922 忘れるんだ 嫌なことは。 228 00:14:15,922 --> 00:14:18,925 わ~! 思い出しちまったじゃねえか! 229 00:14:18,925 --> 00:14:20,927 これは あくまで想像なんだが➡ 230 00:14:20,927 --> 00:14:23,930 竜之介ちゃんは お母さんに 似ているのではなかろうか。 231 00:14:23,930 --> 00:14:26,933 えっ? (面堂)あっ な~るほど。 232 00:14:26,933 --> 00:14:28,935 十分 考えられるわね。 233 00:14:28,935 --> 00:14:31,938 君が あんまり 別れた妻に似ているので思わず➡ 234 00:14:31,938 --> 00:14:34,941 抱き締めてしまった。 235 00:14:34,941 --> 00:14:37,944 そんなお父さんを 誰が責められるだろう…。 236 00:14:37,944 --> 00:14:40,947 そ… そうか。 そうだよな。 237 00:14:40,947 --> 00:14:42,949 俺って ちっとも 親父に似てねえもんな。 238 00:14:42,949 --> 00:14:47,954 間違いあるまい。 男の子は 女親に似るというからのう。 239 00:14:47,954 --> 00:14:49,956 (錯乱坊)ごほお…! 240 00:14:49,956 --> 00:14:53,960 昔のアルバムとか 残ってないのけ? アルバム? 241 00:14:53,960 --> 00:14:57,964 アルバムってのはね 記念写真が いっぱい貼ってある本のことだよ。 242 00:14:57,964 --> 00:15:00,900 バカにすんな! アルバムくらい知ってらい! 243 00:15:00,900 --> 00:15:04,904 む~…。 んん… ん。 244 00:15:04,904 --> 00:15:06,873 ⚟(ドアの開く音) (竜之介の父)ん? 245 00:15:08,908 --> 00:15:11,878 大勢で 何事じゃ? 246 00:15:13,913 --> 00:15:16,916 何をしておる? (竜之介)うるせえ。 247 00:15:16,916 --> 00:15:19,919 何を捜しておるのじゃ! (竜之介)やかましい! 248 00:15:19,919 --> 00:15:22,922 本棚には それらしいものは 見当たらないですね。 249 00:15:22,922 --> 00:15:25,925 押し入れも あちこち 捜してみたけど見つからないわね。 250 00:15:25,925 --> 00:15:27,927 天井裏 何にもないっちゃ。 251 00:15:27,927 --> 00:15:30,930 これだけ捜したのに どこにもないぞ。 252 00:15:30,930 --> 00:15:33,933 クッソ~ てめえ どこに隠しやがった!? 253 00:15:33,933 --> 00:15:36,936 ん…。 (竜之介の父)だから 何をじゃ? 254 00:15:36,936 --> 00:15:41,941 バッキャロー! あるならあると 何で言わねえんだ! 255 00:15:41,941 --> 00:15:44,944 こ… この中に か… 母ちゃんが。 256 00:15:44,944 --> 00:15:47,914 (生唾をのむ音) 257 00:15:53,953 --> 00:15:55,922 ん? 258 00:15:59,959 --> 00:16:01,928 (竜之介)ん? 259 00:16:08,968 --> 00:16:12,972 おっ これは お伊勢さまに 詣でたときの写真じゃ。➡ 260 00:16:12,972 --> 00:16:15,975 懐かしいの~。 (竜之介)んん…。 261 00:16:15,975 --> 00:16:18,978 誰が てめえの写真を見たいと 言った! 262 00:16:18,978 --> 00:16:20,980 母ちゃんのアルバムはねえのか!? 263 00:16:20,980 --> 00:16:22,982 あるよ。 (竜之介)えっ? 264 00:16:22,982 --> 00:16:25,985 ん~! 海が好き~! 265 00:16:25,985 --> 00:16:28,988 おお! 畳返しの秘術! わあ~! 266 00:16:28,988 --> 00:16:31,657 (竜之介)こ… こんなところに。 267 00:16:31,657 --> 00:16:33,326 いて! 268 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 見ない方がよいぞ そんなもの。 269 00:16:35,328 --> 00:16:37,997 いまさら 何言ってやんでえ! (竜之介の父)後悔するやもしれん。 270 00:16:37,997 --> 00:16:39,999 後悔なんかするもんか。➡ 271 00:16:39,999 --> 00:16:42,001 俺は ただ…。 272 00:16:42,001 --> 00:16:45,004 母ちゃんの顔を 知りたいだけなんでえ! 273 00:16:45,004 --> 00:16:47,006 本当に 後悔せんのだな!? 274 00:16:47,006 --> 00:16:50,009 くどいんだよ てめえは! 275 00:16:50,009 --> 00:16:52,979 分かった。 もう止めぬ。 276 00:16:55,014 --> 00:16:57,016 後悔すると思うがのう。 277 00:16:57,016 --> 00:16:59,018 しつこいやろうだな。 278 00:16:59,018 --> 00:17:02,955 こ… 後悔って どういうことなんだ…。 279 00:17:02,955 --> 00:17:04,957 後悔っていうのはね➡ 280 00:17:04,957 --> 00:17:07,960 すでにしてしまったことについて あとで 悔やむことだよ。 281 00:17:07,960 --> 00:17:09,962 てめえ 俺を バカだと思ってるだろ!? 282 00:17:09,962 --> 00:17:15,968 (竜之介)《もしかすると 母ちゃん 俺と全然 似てなかったりして…》 283 00:17:15,968 --> 00:17:19,972 (竜之介)《そ… それどころか 動物だったり…》➡ 284 00:17:19,972 --> 00:17:23,976 《こんな変態親父に まともな嫁が 来るはずねえもんな》 285 00:17:23,976 --> 00:17:26,979 どうした? 竜之介。 見ぬのか? 286 00:17:26,979 --> 00:17:28,948 うるせえな 見るよ! 287 00:17:33,986 --> 00:17:37,990 あっ… 普通の人間じゃねえか。 288 00:17:37,990 --> 00:17:39,959 この野郎 脅かしやがって。 289 00:17:41,994 --> 00:17:44,997 (竜之介)はぁ~。 ハハハ…。➡ 290 00:17:44,997 --> 00:17:47,967 へぇ~ 全然 覚えてねえや。 291 00:17:50,002 --> 00:17:54,974 (竜之介)あっ。 ん? えっ? あっ どういうことだ? 292 00:18:01,948 --> 00:18:05,952 竜之介って 母ちゃんが いっぱいいるっちゃねぇ。 293 00:18:05,952 --> 00:18:08,955 これは どういうことだ? (しのぶ)意外とモテたのね。 294 00:18:08,955 --> 00:18:10,957 おい! (竜之介の父)だから 見ても➡ 295 00:18:10,957 --> 00:18:12,959 無駄だと言ったのじゃ。 296 00:18:12,959 --> 00:18:15,962 どれが俺の母ちゃんなんだよ!? (竜之介の父)さぁ~。 297 00:18:15,962 --> 00:18:17,964 「さぁ~」じゃねえだろ! (竜之介の父)安心せえ➡ 298 00:18:17,964 --> 00:18:20,967 どれか一人は 本物じゃ! (竜之介)何で 隠すんだよ! 299 00:18:20,967 --> 00:18:24,971 バカもの! 隠して何になる!?➡ 300 00:18:24,971 --> 00:18:29,976 竜之介 父はな… 父は…。➡ 301 00:18:29,976 --> 00:18:31,978 母のいない お前のために➡ 302 00:18:31,978 --> 00:18:36,983 浜茶屋を訪れた女のお客さんに 無理に頼み込んで➡ 303 00:18:36,983 --> 00:18:40,987 そうやって お前を あやしてもらっておったのだ。 304 00:18:40,987 --> 00:18:44,991 親父…。 (竜之介の父)そして➡ 305 00:18:44,991 --> 00:18:48,995 わしは 妻を忘れよう 忘れようと 努力した。➡ 306 00:18:48,995 --> 00:18:56,002 そ… その努力のかいあって わしは… わしは…! 307 00:18:56,002 --> 00:18:59,005 奇麗さっぱり 忘れてしまったのじゃ。 308 00:18:59,005 --> 00:19:00,973 (あたるたち)うわ~! 309 00:19:08,948 --> 00:19:13,953 (竜之介)そうかよ…。 てめえの言い分は よーく分かった。 310 00:19:13,953 --> 00:19:15,921 だったら…。 311 00:19:17,957 --> 00:19:22,962 📺(女性)以上 カワイイわんちゃん 猫ちゃん大特集をお送りしました。 312 00:19:22,962 --> 00:19:27,967 📺(女性)続きまして 今日の 家出人 捜査コーナーです。➡ 313 00:19:27,967 --> 00:19:30,970 先週に引き続き 友引町の…。 314 00:19:30,970 --> 00:19:32,972 📺竜之介~! 帰ってこ~い! 315 00:19:32,972 --> 00:19:34,974 (テン)やかましいやっちゃな~。 316 00:19:34,974 --> 00:19:38,978 帰らなくていいのけ? あと2~3日 世話になるぜ。 317 00:19:38,978 --> 00:19:41,981 竜ちゃんなら ずーっといてくれてもいいからね。 318 00:19:41,981 --> 00:19:46,986 竜之介ちゃんみたいな子が 本当に うちの子だったらねぇ。 319 00:19:46,986 --> 00:19:49,989 あっ…。 320 00:19:49,989 --> 00:19:53,993 📺(竜之介の父)竜之介! 父は 待っているぞ~! 321 00:19:53,993 --> 00:20:03,969 ♬~ 322 00:21:34,960 --> 00:21:37,963 う~ん… 覚悟はしていたが➡ 323 00:21:37,963 --> 00:21:41,967 これは なかなか ヘビーになりそうだ。 324 00:21:41,967 --> 00:21:45,971 よし まずは 藤波家か。 325 00:21:45,971 --> 00:21:47,973 ⚟(物音) 326 00:21:47,973 --> 00:21:49,975 (温泉)嫌な予感しかせんぞ…。 327 00:21:49,975 --> 00:21:52,978 ⚟(物音) (生唾をのむ音) 328 00:21:52,978 --> 00:21:54,947 ご… ごめんくださーい! 329 00:21:56,982 --> 00:21:58,951 ごめんくだ… ぐわ~! 330 00:22:00,920 --> 00:22:03,923 や これは 先生。 家庭訪問でしたな。 331 00:22:03,923 --> 00:22:05,925 お待ちしておりました。 332 00:22:05,925 --> 00:22:07,927 さあさあ ご遠慮なさらず中へ。 333 00:22:07,927 --> 00:22:10,930 あっ… ちょっと。 うっ! 334 00:22:10,930 --> 00:22:13,933 おりゃ! (温泉)ぐぅ~えっ! 335 00:22:13,933 --> 00:22:15,935 えっ? 336 00:22:15,935 --> 00:22:18,938 (竜之介の父)ダ~ッハッハッハ! 変わり身の術! 337 00:22:18,938 --> 00:22:21,941 (竜之介)てめえ 汚えぞ! (温泉)おりゃあ! 338 00:22:21,941 --> 00:22:23,943 こら~! 親子ゲンカは…。 339 00:22:23,943 --> 00:22:25,945 (竜之介・竜之介の父)てい! (温泉)どあっ! 340 00:22:25,945 --> 00:22:27,947 (竜之介・竜之介の父)あっ。 341 00:22:27,947 --> 00:22:31,951 か… しぬ…。 342 00:22:31,951 --> 00:22:35,955 あっ! (サクラ)気が付いたか? 343 00:22:35,955 --> 00:22:40,960 少し休んだら 家に帰って おとなしく寝ていることじゃ。 344 00:22:40,960 --> 00:22:44,964 な… なんの… まだ1軒目…。 345 00:22:44,964 --> 00:22:46,966 その体では無理じゃ。 346 00:22:46,966 --> 00:22:49,969 い… 行かねばならん… くっ…。 347 00:22:49,969 --> 00:22:54,974 と… 止めないでください…。 ハァ ハァ…。 348 00:22:54,974 --> 00:22:59,979 私には 教育者としての使命が… ぐおっ! 349 00:22:59,979 --> 00:23:04,917 何を言っても無駄ですよ…。 生徒たちのご家族が待っている。 350 00:23:04,917 --> 00:23:09,922 この命 尽きようとも 私は… 私は…。 351 00:23:09,922 --> 00:23:11,924 私は 行く…! 352 00:23:11,924 --> 00:23:14,927 だわばっ! (サクラ)じゃかましい! 353 00:23:14,927 --> 00:23:18,898 行くなら行くで さっさと行かんかーいっ! 354 00:23:24,937 --> 00:23:27,907 次回 『うる星やつら』 (真吾)恋の始まりであった。