1 00:00:02,868 --> 00:00:07,200 見ろ! 炭化した皮膚の下に 新しい皮膚ができている 2 00:00:08,400 --> 00:00:12,167 これだけの大やけどを負って なんて回復力なんだ… 3 00:00:18,434 --> 00:00:19,467 麻子… 4 00:00:20,133 --> 00:00:21,534 今でも信じられないよ 5 00:00:21,601 --> 00:00:22,167 あ… 6 00:00:23,067 --> 00:00:28,601 頭の中に 白面の手先が入って お兄ちゃん達の記憶を食べちゃったなんて 7 00:00:29,801 --> 00:00:33,701 真由子お姉ちゃんは 白面の所に 行ったんだよね? 場所分かる? 8 00:00:34,434 --> 00:00:36,634 沖縄の沖の海だけど… 9 00:00:37,901 --> 00:00:39,367 お姉ちゃんを助けるんだ! 10 00:00:39,801 --> 00:00:43,434 バ~カ 助けるってどーすんだよ? 11 00:00:43,767 --> 00:00:47,934 あのアホ女は自分から進んで 白面の見張りに行ったんだぜ 12 00:00:48,834 --> 00:00:51,934 それに我々の戦闘準備が完全でない以上 13 00:00:52,534 --> 00:00:55,534 白面をまだ封じ続けなければならない 14 00:00:56,033 --> 00:00:58,934 その為にも娘はあそこにいるべきだ 15 00:00:59,033 --> 00:01:05,834 はぁ 分かってる! はぁっ 分かってるけど 助けたいんだ! ふぅふ くはっ… 16 00:01:08,033 --> 00:01:10,734 分かるよキリオ… 分かる! 17 00:01:11,267 --> 00:01:14,901 でもな… 今行っても なんにもできねんだよ…! 18 00:01:15,367 --> 00:01:19,501 キリオ 敵を倒すには 敵を知るしかない 19 00:01:21,267 --> 00:01:22,734 うっ… ふぅっ… 20 00:01:27,167 --> 00:01:30,934 お兄ちゃん… 僕は白面を調べてみる 21 00:01:31,801 --> 00:01:35,234 それが今… 僕ができる事だもんね… 22 00:01:35,968 --> 00:01:40,133 キリオ… お前 変わったよな 23 00:01:40,334 --> 00:01:43,901 そう…? あと それとさ… 24 00:01:43,968 --> 00:01:44,467 ん? 25 00:01:45,567 --> 00:01:48,868 ごめんね お兄ちゃんの事 忘れてて… 26 00:01:50,300 --> 00:01:52,934 はあっ… いいって! 27 00:01:56,834 --> 00:02:02,334 続き知りたいかい? この物語りは 28 00:02:02,667 --> 00:02:08,000 週替わりの奇跡の神話 29 00:02:25,534 --> 00:02:29,000 わずか7日で世界は作られた 30 00:02:31,234 --> 00:02:35,901 同じ早さで崩れるモロさってことさ 31 00:02:35,968 --> 00:02:41,801 永遠なんだと信じていたものも 32 00:02:41,868 --> 00:02:47,434 同じ 愛も 夢も 七日間ぐらいで 限界 33 00:02:47,567 --> 00:02:53,167 だけれど 変わらない やつらが いると言う 34 00:02:53,734 --> 00:02:59,133 ああギリギリを生きてるからさ 35 00:02:59,400 --> 00:03:04,868 人と妖怪の狭間を語ろう 36 00:03:05,234 --> 00:03:10,133 週替わりの奇跡の神話 37 00:03:12,934 --> 00:03:16,701 不変の 38 00:03:28,267 --> 00:03:31,167 あの少年… 我ら妖怪と 39 00:03:31,234 --> 00:03:35,701 深い関わりがあったと言うが… やはり思い出せん… 40 00:03:36,300 --> 00:03:41,734 だが 己の危険をかえりみず あの娘を助け出した事は 41 00:03:41,801 --> 00:03:43,367 忘れる事はできぬ 42 00:03:44,701 --> 00:03:45,567 はっ… 43 00:03:45,868 --> 00:03:47,834 どうした 西の… 44 00:03:48,467 --> 00:03:53,434 まさか 人間などに己が心を 突き動かされるとはな… 45 00:03:54,601 --> 00:04:02,834 あの少年とバケモノは もしかすると 我らの希望となるのやもしれんな… 46 00:04:06,801 --> 00:04:07,300 は… 47 00:04:09,701 --> 00:04:10,868 ヒョウさん! 48 00:04:10,934 --> 00:04:13,834 久しぶりだな 蒼月潮 49 00:04:14,000 --> 00:04:16,300 はあっ… 俺の事覚えてんだ! 50 00:04:16,400 --> 00:04:20,734 この浄眼が 全ての あやかしを見破るからな… 51 00:04:21,467 --> 00:04:27,033 い~やあ~ すんげえ嬉しいよお みんな俺の事 忘れちまってるからよお 52 00:04:27,400 --> 00:04:29,767 で 何しに来た? 53 00:04:30,701 --> 00:04:31,334 んっ… 54 00:04:31,634 --> 00:04:33,000 はっ… 槍が! 55 00:04:35,501 --> 00:04:36,067 ふぅっ… 56 00:04:36,567 --> 00:04:37,901 なっ… なんだあ! 57 00:04:37,968 --> 00:04:42,934 てえいっ…! わしとした事がぁ! こいつらが近づくのに気付かなかったぜ 58 00:04:44,400 --> 00:04:48,968 でも… こいつらもまた… とらに似てる… 59 00:04:49,868 --> 00:04:53,167 白面の手先か…? いや… 60 00:04:53,767 --> 00:04:57,701 この間の続きかよ! だったらここでケリつけてやらあ! 61 00:04:57,901 --> 00:04:58,400 待て! 62 00:04:58,601 --> 00:05:00,400 ぐっ… ああ? 63 00:05:00,868 --> 00:05:03,267 獣の槍が反応しなくなった 64 00:05:03,334 --> 00:05:06,467 あっ… はあっ…! 髪も伸びない! 65 00:05:07,067 --> 00:05:13,100 獣の槍は バケモノの害意に 反応するのだろう 奴らにはそれはない 66 00:05:13,767 --> 00:05:15,968 その槍に呼び寄せられたのだから 67 00:05:16,200 --> 00:05:17,200 えっ…? 68 00:05:18,567 --> 00:05:20,667 こいつらは 字伏という 69 00:05:21,200 --> 00:05:22,067 字伏? 70 00:05:22,834 --> 00:05:26,934 名前はおろか 字すら伏せられた 謎のバケモノ… 71 00:05:27,300 --> 00:05:30,067 そして… とらも字伏だ… 72 00:05:30,334 --> 00:05:33,400 じゃ… あいつら とらの仲間なのか? 73 00:05:33,834 --> 00:05:39,234 仲間か… 正確ではないが ある意味では合っている 74 00:05:40,033 --> 00:05:43,934 字伏は各々の時代に 1体しかいなかったのだから… 75 00:05:44,167 --> 00:05:47,400 なんだよ… 何がなんだか分かんねえよ… 76 00:05:47,801 --> 00:05:52,634 私はカムイコタンで 時逆と時をさかのぼり見たのだ… 77 00:05:53,334 --> 00:05:58,534 15年前 妻と娘の命を奪った あのバケモノを… 78 00:05:59,300 --> 00:06:02,901 そして私は もう1つの事実を知ったのだ 79 00:06:03,601 --> 00:06:04,901 もう1つの…? 80 00:06:05,968 --> 00:06:06,501 はあっ…! 81 00:06:09,901 --> 00:06:10,701 うっ… 82 00:06:11,434 --> 00:06:11,968 は… 83 00:06:20,868 --> 00:06:21,701 ううっ…! 84 00:06:22,167 --> 00:06:23,767 雑魚があ… 85 00:06:23,968 --> 00:06:25,067 かはっ… 86 00:06:32,467 --> 00:06:35,133 てんめえええ… 87 00:06:35,767 --> 00:06:38,634 バーカどもが雁首並べやがって 88 00:06:39,167 --> 00:06:43,267 この紅煉が全員に 引導を渡しに来てやったぜ~ 89 00:06:43,601 --> 00:06:49,267 おい! 黒塗りの串刺し野郎! どーいう事だあ? 90 00:06:49,534 --> 00:06:51,667 おめえやあいつらは なんなんだよ? 91 00:06:51,968 --> 00:06:54,200 かっ! はははは… 92 00:06:54,267 --> 00:06:55,367 笑うんじゃねえ! 93 00:06:56,400 --> 00:06:58,901 めんどくせーから教えてやらねえ 94 00:06:58,968 --> 00:07:00,400 何い~っ! 95 00:07:00,467 --> 00:07:03,601 いきがってるじゃないか 捉影 96 00:07:03,667 --> 00:07:06,234 んん? なんだよそりゃあ… 97 00:07:06,300 --> 00:07:10,467 忘れてるのか… お前には重要な名だぞ 98 00:07:11,167 --> 00:07:13,434 ああ? なんだ… 99 00:07:14,801 --> 00:07:22,133 昔 1人の盗っ人がいた… 今から1700年も前の話だ 100 00:07:25,300 --> 00:07:28,667 その男に人の心はなかった… 101 00:07:29,334 --> 00:07:32,567 あるのは 日々いかに楽して 暮らしてゆくか 102 00:07:33,534 --> 00:07:36,567 いかに自分の好きな事をできるかのみ… 103 00:07:36,634 --> 00:07:37,400 ううっ うっ… 104 00:07:37,534 --> 00:07:40,100 うっ うっ うはあっ… あがあっ…! 105 00:07:40,667 --> 00:07:44,067 たくう… 大人しく死んでろよ 106 00:07:45,467 --> 00:07:50,100 男の好きな事… それは殺しだ 107 00:07:51,434 --> 00:07:52,167 だあっ…! 108 00:07:52,534 --> 00:07:53,267 でえっ…! 109 00:07:53,968 --> 00:07:57,300 くふっ… ぬふふふ いやはあっ… 110 00:07:58,667 --> 00:08:02,767 そんな男も とうとう 官吏に追われる時がきた 111 00:08:03,234 --> 00:08:04,634 ふっ… くっ! 112 00:08:05,434 --> 00:08:07,968 逃げ込んだ山の中で男は… 113 00:08:08,667 --> 00:08:09,400 うくっ…! 114 00:08:11,000 --> 00:08:14,100 槍…? なんでこんな所に… 115 00:08:15,000 --> 00:08:19,367 まあいい… これで 捕り手どもをぶっ殺して… 116 00:08:22,634 --> 00:08:24,434 ウオオオオオ… 117 00:08:24,667 --> 00:08:28,100 うう しまった! この山 バケモノが棲んでるのか! 118 00:08:28,400 --> 00:08:30,067 -グオオオオ… -きぃっ… 119 00:08:30,133 --> 00:08:31,267 うあああ…! 120 00:08:43,167 --> 00:08:46,100 こっ… この槍は… 121 00:08:47,000 --> 00:08:53,267 その時から男は 高い金をとって バケモノを退治するようになった 122 00:08:53,767 --> 00:08:55,234 私のように… 123 00:08:58,100 --> 00:09:01,467 男はバケモノと数限りなく戦った 124 00:09:01,934 --> 00:09:05,901 だが やがて体は変調をきたした 125 00:09:06,701 --> 00:09:11,133 潮 お前は槍に 魂を吸い取られそうになった 126 00:09:11,834 --> 00:09:14,334 ああ… そうらしいけど… 127 00:09:14,434 --> 00:09:19,801 お前は助かったが 助からなかった者が どうなるか知っているか? 128 00:09:19,968 --> 00:09:22,033 はっ…! まさか… 129 00:09:23,234 --> 00:09:25,567 男はやがて変わっていった… 130 00:09:26,968 --> 00:09:31,601 その心のままに黒く… 黒く… 131 00:09:35,167 --> 00:09:38,133 男の名は捉影といった 132 00:09:38,334 --> 00:09:40,667 そ… そんな… 133 00:09:40,801 --> 00:09:43,200 私は時逆に見せられたのだ 134 00:09:43,901 --> 00:09:48,300 獣の槍を持った歴代の者が どういう事になったのか… 135 00:09:49,200 --> 00:09:53,501 けっ! よく分からねー事を ごちゃごちゃぬかしてんじゃねえ! 136 00:09:53,934 --> 00:09:57,033 わしはただこいつが 気に入らねーんだよ! 137 00:09:57,400 --> 00:09:58,267 とら… 138 00:09:58,667 --> 00:10:02,467 うるせー! だったらかかって来いよ 殺してやらあ! 139 00:10:03,067 --> 00:10:03,901 いや~! 140 00:10:03,968 --> 00:10:04,901 でやあ! 141 00:10:05,200 --> 00:10:05,601 でゅえん! 142 00:10:05,667 --> 00:10:06,100 どおっ… 143 00:10:06,133 --> 00:10:06,734 うう… 144 00:10:06,801 --> 00:10:13,400 じゃあ… 字伏って… 元は… 獣の槍を使ってた人間? 145 00:10:14,901 --> 00:10:19,067 なら… それなら… とらも…? 146 00:10:19,267 --> 00:10:20,567 ううやあああ… 147 00:10:20,634 --> 00:10:25,000 どうやら俺もお前も 元は人間だったようだなあ 148 00:10:25,067 --> 00:10:29,534 へっ! それがどーした そんな事覚えてもねーや 149 00:10:29,834 --> 00:10:33,667 わしはわしだあ! それ以外の何者でもねえ! 150 00:10:36,534 --> 00:10:40,834 効かんなあ 同族同士の お家芸だもんなあ~… 151 00:10:41,200 --> 00:10:43,267 ああっ? じゃなんでおめえはあ 152 00:10:43,334 --> 00:10:46,400 仲間のはずの字伏を 殺(や)ろうとするんだあ? 153 00:10:47,601 --> 00:10:48,567 ぐああっ…! 154 00:10:48,634 --> 00:10:50,300 頼まれたのよ 155 00:10:51,133 --> 00:10:52,334 頼まれた? 156 00:10:52,901 --> 00:10:59,801 白面の… 者… あの女に… 157 00:10:59,934 --> 00:11:00,434 え? 158 00:11:00,901 --> 00:11:05,100 おおう そうよ 白面の分身のなあ 159 00:11:05,167 --> 00:11:06,501 何ぃ~! 160 00:11:06,567 --> 00:11:09,934 人間の時の記憶なんざぁ 俺にもねえよ 161 00:11:10,267 --> 00:11:17,234 だがなぁ 少~しだけ覚えている事がある 俺が石だった頃の記憶だ 162 00:11:17,634 --> 00:11:18,334 石…? 163 00:11:19,200 --> 00:11:27,000 私達は… 石になって… 眠っていたらしい… 164 00:11:27,634 --> 00:11:33,467 その間も… 頭の中に響くのは… 165 00:11:34,167 --> 00:11:41,234 白面が憎い… 白面の者を倒せ だった 166 00:11:41,701 --> 00:11:44,334 心当たりあるんじゃないのか? 167 00:11:44,434 --> 00:11:45,701 あ ああ… 168 00:11:46,934 --> 00:11:49,667 とらも… そうなんだろうか… 169 00:11:50,033 --> 00:11:53,100 いいや… 違う… 170 00:11:53,834 --> 00:12:00,968 あいつは… 直に… 白面に恨みがあるはずだから… 171 00:12:01,434 --> 00:12:02,267 え…? 172 00:12:04,767 --> 00:12:08,968 おめえが石だった頃の 記憶ってなんだよ 言え! 173 00:12:09,234 --> 00:12:10,100 へっ! 174 00:12:11,767 --> 00:12:16,167 石になった俺の元に ある日そいつは やって来た… 175 00:12:18,701 --> 00:12:23,834 もっと強い奴を 殺させてあげようか 176 00:12:24,400 --> 00:12:28,767 なーに考えてんだい おめえは白面だろぉ? 177 00:12:29,200 --> 00:12:34,567 俺はおめえを滅ぼせって言い続ける 獣の槍を使ってたんだぜ~? 178 00:12:36,067 --> 00:12:41,133 だけどお前は… 白面を 殺そうとは思わなかった… 179 00:12:42,200 --> 00:12:47,968 それはお前が白面と同じ 形を持った“暗黒”だから… 180 00:12:49,267 --> 00:12:53,300 字伏になった者は 石になって眠り続ける 181 00:12:54,234 --> 00:12:58,367 長い時を経て 彼らが次に目覚めるのは… 182 00:12:59,701 --> 00:13:02,501 あたしとの最後の戦いの時 183 00:13:05,067 --> 00:13:08,067 目覚めた彼らは あたしの場所を知らぬ 184 00:13:10,200 --> 00:13:12,334 だがそれは呼ぶのだ 185 00:13:13,234 --> 00:13:17,801 字伏どもは呼びかけに応え それを目指す 186 00:13:19,167 --> 00:13:23,968 いつの世もあたしを追い 常にあたしの近くにあるもの… 187 00:13:25,934 --> 00:13:27,534 獣の槍 188 00:13:28,701 --> 00:13:33,567 あたしが本当にうるさいと思うのは 獣の槍だけ 189 00:13:34,334 --> 00:13:39,033 でも 字伏どもの掃除もしないとね… 190 00:13:40,534 --> 00:13:45,968 どうかしら? その役 引き受けてくれないかしら 191 00:13:48,133 --> 00:13:51,467 もっと強ーいバケモノを殺せるわ… 192 00:13:52,968 --> 00:13:58,868 そしてあたしが その為の力をお前にあげる 193 00:14:00,334 --> 00:14:03,167 へっ! 聞いてみりゃくだらねえ 194 00:14:03,434 --> 00:14:06,534 おめおめと白面の手先に なったんじゃねえか 195 00:14:06,901 --> 00:14:12,567 手先じゃねえ! 俺は好きな事を やってるだけだからなあ! 196 00:14:13,667 --> 00:14:15,367 でえっ… だああっ…! 197 00:14:16,367 --> 00:14:17,167 ああっ… 198 00:14:17,400 --> 00:14:18,367 とらあ! 199 00:14:18,701 --> 00:14:23,767 ふふははは…! おもしれーぜぇ… 200 00:14:24,067 --> 00:14:27,467 バケモノも人間も スパスパ切れる! 201 00:14:28,434 --> 00:14:29,400 ああ? 202 00:14:32,968 --> 00:14:35,100 お前笑ってるのか? 203 00:14:37,434 --> 00:14:38,767 ああ… 204 00:14:39,601 --> 00:14:45,601 会いたくて会いたくて… 死ぬほど 会いたくてたまらなかった奴に… 205 00:14:46,467 --> 00:14:49,601 ようやく巡り会えたんだからなあ…! 206 00:14:54,334 --> 00:14:55,434 うううっ… 207 00:15:06,601 --> 00:15:08,400 はははっ… ふうっ…! 208 00:15:13,767 --> 00:15:15,067 ハイフォン! 209 00:15:18,067 --> 00:15:22,000 うあああああ~っ! 210 00:15:23,767 --> 00:15:27,634 あの時私を殺し損ねたのはわざとだろ? 211 00:15:28,267 --> 00:15:31,534 俺にもいたずら心ってもんがあってよお 212 00:15:32,133 --> 00:15:38,133 連れ合いやガキを食われた人間が どう泣き死んじまうか 見たかったんでよ 213 00:15:38,267 --> 00:15:40,300 てっめえ もういっぺん勝負だあ! 214 00:15:40,501 --> 00:15:41,133 でっしゅ… 215 00:15:41,334 --> 00:15:42,567 邪魔すんじゃねえ! 216 00:15:42,634 --> 00:15:43,234 ダメだ! 217 00:15:43,300 --> 00:15:44,534 なんでだよ! 218 00:15:44,701 --> 00:15:46,934 ヒョウさんの手を見た事があるか? 219 00:15:47,934 --> 00:15:51,534 あいつを探して… 死ぬような思いをして… 220 00:15:51,767 --> 00:15:55,234 傷で埋め尽くされた手! はああ… 221 00:15:55,534 --> 00:15:59,300 あいつさえいなければ… いい父ちゃんとして 222 00:15:59,834 --> 00:16:03,834 痛い思いもせず 辛い目にも あわずにすんだのに! 223 00:16:05,501 --> 00:16:09,667 紅煉はお前のもんじゃねえ… ヒョウさんのものだ! 224 00:16:10,334 --> 00:16:14,734 そうそう これも… 言っとかなくっちゃなあ… 225 00:16:15,200 --> 00:16:22,467 お前の連れ合いと娘っ子 骨までうまかったあ ぜ~… 226 00:16:22,701 --> 00:16:25,200 十五雷正法 七排! 227 00:16:26,300 --> 00:16:28,434 へっ! 消し飛びな! 228 00:16:31,300 --> 00:16:34,133 あっけねえ 人間なんてこんなもんよ… 229 00:16:34,667 --> 00:16:35,167 んん? 230 00:16:35,467 --> 00:16:39,033 十五雷正法 九爪! 禁! 231 00:16:39,267 --> 00:16:41,667 ぎがあああっ… ごおっ… 232 00:16:44,467 --> 00:16:49,334 けっ… おめえ俺を 本気にさせやがったなあ~? 233 00:16:49,868 --> 00:16:53,200 おめえはぁ… おしめえだあ! 234 00:16:55,968 --> 00:16:58,033 うあっ ああっ あああっ… 235 00:16:58,834 --> 00:17:00,167 ううらあああ~! 236 00:17:00,400 --> 00:17:01,067 うくっ… 237 00:17:01,133 --> 00:17:05,100 今こそ積年の恨み 晴らしてくれる! 238 00:17:06,300 --> 00:17:07,133 きぃぃん! 239 00:17:11,734 --> 00:17:13,534 禁か… 240 00:17:14,133 --> 00:17:19,267 バケモノの存在を禁ずる事が おめえの仕事だったな… 241 00:17:20,300 --> 00:17:25,367 だーがなあ… この程度じゃあ 禁じられては… 242 00:17:26,634 --> 00:17:28,300 やれねえなあ! 243 00:17:29,868 --> 00:17:30,767 だあっ…! 244 00:17:31,234 --> 00:17:32,300 ヒョウさん! 245 00:17:35,467 --> 00:17:41,634 俺がくり抜いたおめえの右目… 浄眼だっていうじゃねえか… 246 00:17:42,701 --> 00:17:47,133 どら 俺があ… 一番に食ってやらあ… 247 00:17:47,934 --> 00:17:49,200 ヒョウさあ~ん! 248 00:17:51,534 --> 00:17:53,300 なあにぃ~? 249 00:17:53,901 --> 00:17:59,167 この目はまだ… くれてやるわけにはいかない… 250 00:18:00,234 --> 00:18:06,400 お前の滅びる様を見る 大事な浄眼だからな… 251 00:18:07,133 --> 00:18:09,400 大人しく死んでろよ! 252 00:18:09,467 --> 00:18:10,367 あああ~! 253 00:18:10,434 --> 00:18:11,534 んんっ? 254 00:18:11,601 --> 00:18:12,367 なんだ? 255 00:18:12,434 --> 00:18:14,334 チッ もう来たか… 256 00:18:14,400 --> 00:18:14,901 はっ… 257 00:18:14,968 --> 00:18:19,934 て事はぁ 白面の者が もう準備できたっつう事か… 258 00:18:21,434 --> 00:18:24,634 おめえは次の機会まで 見逃してやらあ! 259 00:18:24,701 --> 00:18:25,434 がはっ… 260 00:18:27,067 --> 00:18:32,634 こいつは刺しといてやるぜぇ 俺がドジ踏んじまった記念になぁ… 261 00:18:33,267 --> 00:18:37,267 だが次は… 必ずその浄眼を食ってやる! 262 00:18:37,534 --> 00:18:41,033 ああ… 震えてくるほど楽しみだ… 263 00:18:44,000 --> 00:18:44,501 ううっ! 264 00:18:44,868 --> 00:18:49,367 はははははは… 言ったろ 準備ができたってよ 265 00:18:49,601 --> 00:18:53,968 おめえら ほんとに 白面の者に勝つつもりかよ! 266 00:18:57,334 --> 00:18:58,200 はあっ… 267 00:18:58,667 --> 00:18:59,667 ヒョウさん! 268 00:18:59,734 --> 00:19:01,501 ああ… はっ… 269 00:19:01,767 --> 00:19:02,334 はっ… 270 00:19:05,968 --> 00:19:07,234 字伏達が! 271 00:19:07,667 --> 00:19:11,033 また近いうちに… 会おう 272 00:19:11,100 --> 00:19:13,234 待ってくれよ 聞きてえ事がいっぱいあんのに 273 00:19:13,334 --> 00:19:15,100 なんでまた石になっちまうんだよ! 274 00:19:15,834 --> 00:19:21,667 石になる理由… それを知る者はやはり 275 00:19:22,033 --> 00:19:24,968 また石にならねばならぬ… 276 00:19:25,901 --> 00:19:31,467 なぜなら 白面の者の力の源は… 277 00:19:32,300 --> 00:19:36,901 未知に対する… “恐怖”… 278 00:19:42,767 --> 00:19:49,067 小夜さんも言ってた… 白面が力にするのは 恐怖だって… 279 00:19:54,033 --> 00:19:57,334 そんなんでいいのかい? 医者を呼んだ方が… 280 00:19:57,801 --> 00:20:00,667 いい… ずっとこうしてきた… 281 00:20:03,067 --> 00:20:04,300 酒はないか? 282 00:20:04,701 --> 00:20:06,734 ぐっ ぐっ… 283 00:20:06,801 --> 00:20:10,534 なあ 怪我してる時は 酒なんてダメなんだろ? 284 00:20:11,400 --> 00:20:14,467 符咒の師匠が よく口癖で言っていた 285 00:20:15,234 --> 00:20:20,100 戦った後は 酒で濁った憎しみを 血から追い出しちまえと 286 00:20:20,467 --> 00:20:21,634 へえ… 287 00:20:21,901 --> 00:20:23,000 お前もどうだ? 288 00:20:23,067 --> 00:20:25,434 えっ? いや 俺はいいよぉ… 289 00:20:25,501 --> 00:20:28,167 んな事言って ちょっとは 興味あるくせによ~ 290 00:20:28,334 --> 00:20:29,267 -うるせえ! -でひゃあ~! 291 00:20:29,634 --> 00:20:32,634 いちいちどつくことねーだろ このクソチビ未成年! 292 00:20:32,701 --> 00:20:35,467 -黙れ この毛むくじゃらアホ妖怪! -ふんっ ふんぬううう… 293 00:20:35,534 --> 00:20:36,033 ふ… 294 00:20:36,200 --> 00:20:38,167 ああ? なんだよ? 295 00:20:38,801 --> 00:20:42,968 お前達はそうやって 白面との戦いに臨むのだろうな… 296 00:20:43,167 --> 00:20:44,467 それがどうした? 297 00:20:45,133 --> 00:20:49,033 何が起きてもお前達は いつも同じだと思うと… 298 00:20:49,834 --> 00:20:51,367 おかしくなってな… 299 00:20:51,534 --> 00:20:54,767 けっ! わしはこんな バカガキどーでもいんだよ! 300 00:20:55,400 --> 00:20:58,667 おめえこそどーなんだよ 紅煉はつえ~ぞぉ! 301 00:20:58,868 --> 00:21:01,133 それはお前達と一緒だろう 302 00:21:01,300 --> 00:21:01,868 ああ? 303 00:21:02,100 --> 00:21:07,133 次は殺るさ… たとえこの身がどうなろうとも… 304 00:21:09,601 --> 00:21:14,968 でもな その後で お前達の戦いも見物したいな 305 00:21:15,133 --> 00:21:19,601 はっ! 復讐の事しか 興味ねえ男が変わったな! 306 00:21:21,334 --> 00:21:23,634 今宵は三日月がきれいだ… 307 00:21:25,000 --> 00:21:27,634 月は人の心を妙にさせる… 308 00:21:28,400 --> 00:21:29,968 そんなところさ… 309 00:21:31,167 --> 00:21:32,167 もう行くの? 310 00:21:32,300 --> 00:21:36,667 ああ… 紅煉に刺したヒョウが 居場所を教えるはずだ 311 00:21:37,000 --> 00:21:40,400 ふう~ん まっ ドジるなよ 312 00:21:41,167 --> 00:21:43,801 変わったのは私だけじゃないようだな 313 00:21:43,868 --> 00:21:45,400 なーにがでぇ… 314 00:21:46,467 --> 00:21:48,767 お前達に礼を言っておく 315 00:21:49,133 --> 00:21:49,968 ああ 316 00:21:50,033 --> 00:21:53,334 お前… ほんっとに どーかしてんじゃねーかぁ? 317 00:21:55,501 --> 00:22:00,300 三日月のせいだとでも… 思ってくれ… 318 00:22:15,968 --> 00:22:20,501 この手で掴めなかったものたち 319 00:22:21,100 --> 00:22:25,667 この手で傷つけてきたものたち 320 00:22:26,300 --> 00:22:30,667 嘆いているだけならそんな手は 321 00:22:30,734 --> 00:22:35,133 最初から 何も守れはしない 322 00:22:36,934 --> 00:22:42,133 獣の槍よ 教えてくれよ 323 00:22:42,200 --> 00:22:46,234 俺は前を向いてるか? 324 00:22:48,901 --> 00:22:54,100 愛する者の 生きる世界を 325 00:22:54,167 --> 00:22:59,267 あいつの今日を あすを守るため 326 00:22:59,367 --> 00:23:04,501 泣いたあいつの 涙を止める 327 00:23:04,567 --> 00:23:09,234 そのために強くなりたい 328 00:23:09,701 --> 00:23:14,767 愛する者の 笑う未来を 329 00:23:14,901 --> 00:23:20,067 あいつの夢を 声を守るため 330 00:23:20,133 --> 00:23:25,133 泣いたあいつの 涙を止める 331 00:23:25,200 --> 00:23:29,968 それ以外理由は要らない