1 00:00:01,734 --> 00:00:04,801 こいつの目はなあ 嫉妬の目だ 2 00:00:05,367 --> 00:00:07,534 獣の槍がこえ~んだ 3 00:00:07,701 --> 00:00:10,267 ふっはっはっはっ… 4 00:00:10,601 --> 00:00:17,834 いや 獣の槍を使う蒼月潮が 連れてくる 全ての陽の存在! 5 00:00:18,167 --> 00:00:19,901 それが羨ましくて… 6 00:00:20,033 --> 00:00:25,467 そして何よりも… 恐ろしいんだろお… 白面! 7 00:00:29,801 --> 00:00:32,100 その通り… 8 00:00:33,400 --> 00:00:35,701 その通りだあああ…! 9 00:00:35,934 --> 00:00:37,067 あ うわあっ… 10 00:00:37,334 --> 00:00:37,834 ぐっ… 11 00:00:38,234 --> 00:00:39,501 我は憎む! 12 00:00:39,667 --> 00:00:40,167 うわあ… 13 00:00:40,334 --> 00:00:41,634 光あるものを! 14 00:00:41,767 --> 00:00:42,634 ぐはあっ! 15 00:00:42,701 --> 00:00:43,734 命を! 16 00:00:43,868 --> 00:00:44,501 がああっ…! 17 00:00:44,701 --> 00:00:46,234 人間を! 18 00:00:46,467 --> 00:00:50,000 人間と和合する バケモノを~っ! 19 00:00:51,868 --> 00:00:57,367 続き知りたいかい? この物語りは 20 00:00:57,701 --> 00:01:03,033 週替わりの奇跡の神話 21 00:01:20,567 --> 00:01:24,033 わずか7日で世界は作られた 22 00:01:26,267 --> 00:01:30,934 同じ早さで崩れるモロさってことさ 23 00:01:31,000 --> 00:01:36,834 永遠なんだと信じていたものも 24 00:01:36,901 --> 00:01:42,467 同じ 愛も 夢も 七日間ぐらいで 限界 25 00:01:42,601 --> 00:01:48,200 だけれど 変わらない やつらが いると言う 26 00:01:48,767 --> 00:01:54,167 ああギリギリを生きてるからさ 27 00:01:54,434 --> 00:01:59,901 人と妖怪の狭間を語ろう 28 00:02:00,267 --> 00:02:05,167 週替わりの奇跡の神話 29 00:02:07,968 --> 00:02:11,734 不変の 30 00:02:23,434 --> 00:02:28,634 なぜ我は陰に 闇に生まれついた…! 31 00:02:34,834 --> 00:02:39,234 国々がまだ形の定まらぬ “気”であった時 32 00:02:40,300 --> 00:02:45,067 澄んだ清浄な“気”は 上に昇って人となり 33 00:02:46,968 --> 00:02:52,033 濁った邪な“気”は 下にたまって我になった… 34 00:03:01,701 --> 00:03:03,467 きれいだなあ… 35 00:03:05,067 --> 00:03:08,868 なんで 我は ああじゃない… 36 00:03:10,334 --> 00:03:14,501 なんで 我は 濁っている…? 37 00:03:14,667 --> 00:03:17,400 ぐううっ…! 流という奴がいたよ 38 00:03:17,701 --> 00:03:18,267 はあっ… 39 00:03:18,334 --> 00:03:22,300 そいつは 潮ってえ人間が とても眩しかった 40 00:03:22,434 --> 00:03:23,634 はあっ… 41 00:03:23,701 --> 00:03:27,901 眩しくて憧れた… あんなのになりてえってなぁ 42 00:03:28,968 --> 00:03:32,968 だけど 流は潮にゃ なれねえ事を知っていた 43 00:03:33,501 --> 00:03:35,467 だから敵に回った…! 44 00:03:35,801 --> 00:03:39,300 そうしねえと てめえが てめえじゃなくなるからよぉ… 45 00:03:40,200 --> 00:03:41,400 流兄ちゃん… 46 00:03:41,701 --> 00:03:45,434 そして白面! おめえは流だ 47 00:03:46,033 --> 00:03:48,667 眩しくて人間どもが見れねえ 48 00:03:48,801 --> 00:03:51,100 そして怖がってんだよお! 49 00:03:51,200 --> 00:03:53,167 それがどうしたというのだ…! 50 00:03:54,000 --> 00:03:56,567 そうか… 俺のせいで… 51 00:03:56,667 --> 00:03:58,100 違うさぁ… 52 00:03:58,167 --> 00:03:58,701 えっ… 53 00:03:58,834 --> 00:04:02,033 ほ~ら おめえのこえ~のが来たぜぇ! 54 00:04:02,701 --> 00:04:04,734 あはっ… はあっ…! 55 00:04:08,534 --> 00:04:09,534 何ぃっ! 56 00:04:09,834 --> 00:04:14,901 憧れて そして憎しみ しかもこええ… 57 00:04:15,200 --> 00:04:18,901 ふっ 大変だなあ おめえにとってのその… 58 00:04:20,334 --> 00:04:22,834 人間の陽の力ってのはあ! 59 00:04:23,868 --> 00:04:24,400 ヒョウさん! 60 00:04:25,267 --> 00:04:28,567 敵に惑わされるな 冷静にな 61 00:04:29,033 --> 00:04:31,100 流… 兄ちゃん… 62 00:04:31,734 --> 00:04:35,234 俺はお前と会って やっと自分が取り戻せたんだ… 63 00:04:36,033 --> 00:04:37,567 ちと遅かったがな… 64 00:04:38,634 --> 00:04:41,267 さあ… ぶっ倒そうぜ 65 00:04:46,901 --> 00:04:51,734 もう 完璧だ… ふぅっ… 白面! 来い! 66 00:04:51,868 --> 00:04:54,400 ギャアアアアア~! 67 00:04:55,667 --> 00:04:58,834 去年まで俺は 何も知らねえガキだった 68 00:04:59,734 --> 00:05:05,734 でも今は… 少しはマシに なってるじゃねえか! 蒼月潮~! 69 00:05:06,033 --> 00:05:07,901 わしは何か変わったのか… 70 00:05:08,534 --> 00:05:12,200 変わったような気もするし 変わらんような気もする 71 00:05:12,934 --> 00:05:15,734 まあ 今はそんな事どうでもいいぜ… 72 00:05:17,033 --> 00:05:18,734 わしはとらだあ! 73 00:05:19,734 --> 00:05:23,434 分かるぞ… みんなが戦っているのが! 74 00:05:24,767 --> 00:05:28,634 こんな奴に… 負けるもんかあ~! 75 00:05:28,767 --> 00:05:29,467 グウアッ! 76 00:05:29,968 --> 00:05:30,601 ングア… 77 00:05:30,734 --> 00:05:31,667 グハアッ… 78 00:05:32,033 --> 00:05:33,901 くっ… 数が多すぎる! 79 00:05:34,801 --> 00:05:37,601 ここはもう 守りきれぬかも知れない 80 00:05:38,767 --> 00:05:41,901 でもあなた どこかで見ていて下さい 81 00:05:42,400 --> 00:05:45,234 私は 絶対あきらめませんから! 82 00:05:46,234 --> 00:05:46,934 しまった! 83 00:05:50,234 --> 00:05:53,267 光覇明宗 蒼月紫暮 参る! 84 00:05:53,734 --> 00:05:55,133 あ… あなた! 85 00:05:55,467 --> 00:05:58,667 キリオ よく頑張った 真由子ちゃんもな! 86 00:05:58,968 --> 00:06:02,567 はあっ… こんなに白い御髪になられて… 87 00:06:02,634 --> 00:06:04,000 さあ 須磨子 88 00:06:04,067 --> 00:06:04,667 はあっ… 89 00:06:05,701 --> 00:06:08,667 早いとこ終わらせて うちに帰ろうや 90 00:06:09,434 --> 00:06:10,667 はあっ は… 91 00:06:11,400 --> 00:06:12,400 はい! 92 00:06:12,968 --> 00:06:14,467 結界を守れえ! 93 00:06:14,534 --> 00:06:15,968 黒炎を近づけるなあ! 94 00:06:16,334 --> 00:06:16,868 グヘッ… 95 00:06:17,167 --> 00:06:17,667 ウギャア! 96 00:06:18,534 --> 00:06:19,300 大丈夫か! 97 00:06:19,367 --> 00:06:20,467 ええ! 98 00:06:20,734 --> 00:06:24,767 とら様とともに戦っていたんですもの 嬉しかったわ! 99 00:06:24,834 --> 00:06:26,234 そうだな… 100 00:06:26,534 --> 00:06:29,367 十郎兄さんがいたら もっとよかったのに 101 00:06:29,701 --> 00:06:31,033 もうすぐ会えるさ! 102 00:06:31,200 --> 00:06:32,534 ギャアアアア…! 103 00:06:32,767 --> 00:06:34,300 いつも一緒だぞ かがり! 104 00:06:34,367 --> 00:06:35,400 はい! 105 00:06:35,968 --> 00:06:37,267 グギャアア…! 106 00:06:37,400 --> 00:06:37,934 うっ… 107 00:06:41,133 --> 00:06:41,934 あっ… 108 00:06:46,067 --> 00:06:46,701 あ… 109 00:06:46,801 --> 00:06:49,968 十郎が… 助けてくれた…! 110 00:06:50,033 --> 00:06:52,400 うっ うっ… ひぃっ… 111 00:06:54,434 --> 00:06:57,067 “毒気”が 晴れて… 112 00:06:59,200 --> 00:07:03,701 はあっ はあっ はあっ はあっ… 113 00:07:03,767 --> 00:07:06,434 ううっ うぐっ… ぐううっ ふう… 114 00:07:07,300 --> 00:07:12,667 よくぞ我を… この我をここまで追いつめた… 115 00:07:13,267 --> 00:07:17,400 獣の槍を恐れているのも 今は認めよう 116 00:07:18,367 --> 00:07:20,267 だが それがどうした… 117 00:07:21,067 --> 00:07:24,801 それで我の憎しみがおさまるかあ…! 118 00:07:24,968 --> 00:07:25,467 は… 119 00:07:25,534 --> 00:07:26,234 気をつけろ! 120 00:07:26,868 --> 00:07:28,167 この目か! 121 00:07:29,100 --> 00:07:33,033 この目がお前達に 我の全てを知らせたかあ…! 122 00:07:36,834 --> 00:07:39,367 ならば目などいらぬわあ! 123 00:07:39,434 --> 00:07:40,934 自分の目を… 124 00:07:41,033 --> 00:07:46,834 もうよい… もう人もバケモノも 滅ぼすのはどうでもよい! 125 00:07:47,434 --> 00:07:51,300 お前達を! お前達だけを殺してやる… 126 00:07:51,367 --> 00:07:52,367 うおっ… 127 00:07:53,567 --> 00:07:54,467 がああっ… 128 00:07:56,534 --> 00:07:58,334 うおお… だあっ… 129 00:07:58,701 --> 00:08:01,634 ちきしょ… なんで奴には俺達が分かる? 130 00:08:02,100 --> 00:08:06,834 分かるのだ… 我には獣の槍の気配がなあ… 131 00:08:07,334 --> 00:08:11,334 だが使い手 お前にはどうする事もできぬ 132 00:08:11,834 --> 00:08:15,534 我は獣の槍でしか倒せぬのだからなあ! 133 00:08:16,400 --> 00:08:17,934 なんという速さ 134 00:08:18,000 --> 00:08:19,534 これでは助けようがない 135 00:08:20,100 --> 00:08:22,100 潮ととらに任せるしか… 136 00:08:22,968 --> 00:08:25,701 くっそお… なんもできねーのかよ… 137 00:08:26,033 --> 00:08:27,167 うううっ… 138 00:08:28,734 --> 00:08:31,701 いやあ まだ手はあるさ 139 00:08:33,400 --> 00:08:34,400 ぎっ… 140 00:08:34,834 --> 00:08:35,901 ぐうっ… 141 00:08:36,300 --> 00:08:36,901 はあっ… 142 00:08:37,100 --> 00:08:39,400 があっ ああっ あう~っ… 143 00:08:40,234 --> 00:08:42,601 獣の槍の気配が消えた! 144 00:08:45,067 --> 00:08:48,367 どこだああ! 獣の槍ぃ~! 145 00:08:49,033 --> 00:08:51,033 へへっ 慌ててやがる 146 00:08:51,300 --> 00:08:51,934 とら! 147 00:08:52,000 --> 00:08:53,734 とんま! 抜くんじゃねえ! 148 00:08:53,801 --> 00:08:54,734 だけどよお! 149 00:08:55,033 --> 00:09:00,634 500年前よ この国で暴れてたわしに 1人のサムライが挑んできた 150 00:09:00,901 --> 00:09:01,667 はあっ… 151 00:09:02,601 --> 00:09:07,100 そいつは獣の槍を持っていて わしは追いつめられた 152 00:09:07,567 --> 00:09:12,667 その時 一瞬わしの記憶が 津波のように戻ってきたんだ… 153 00:09:13,434 --> 00:09:16,934 サムライは今のおめえみたいに 獣になりかかってた 154 00:09:17,234 --> 00:09:23,901 そしてその後方から 獣の槍破壊の為 婢妖が山ほど向かってきていた 155 00:09:24,467 --> 00:09:26,667 ぬうっ… 声がする… 156 00:09:26,767 --> 00:09:32,501 このままじゃ サムライから槍がはなれた時 婢妖どもに槍は砕かれるだろう 157 00:09:32,767 --> 00:09:34,467 そう考えたわしは 158 00:09:34,801 --> 00:09:38,400 そうか 我の探索を逃れる為 159 00:09:38,968 --> 00:09:44,200 我と同じ体とにおいを持つお前に 槍は隠されたのだなあ… 160 00:09:44,267 --> 00:09:46,400 へへへっ… ざまーみろ! 161 00:09:46,701 --> 00:09:51,167 そうか… それを知ってたから 獣の槍はお前を…! 162 00:09:51,334 --> 00:09:56,601 そうだ! 500年も磔にしていたのに わしを滅ぼせなかったのよ 163 00:09:57,133 --> 00:10:03,601 おのれ おのれえ… 殺してやる 殺してやるぞおおお… 164 00:10:03,968 --> 00:10:06,567 今度こそ決着がつきそうだぜ 165 00:10:06,868 --> 00:10:08,067 槍を抜かせろよ! 166 00:10:08,133 --> 00:10:09,767 まだそんな事言ってんのかよ! 167 00:10:09,834 --> 00:10:11,634 だって死んじまうだろーがよ! 168 00:10:12,467 --> 00:10:16,634 見ろよ! 赤い布なしの 能力全開の槍なんだぞ! 169 00:10:16,834 --> 00:10:20,133 他の奴らが白面に ぶっ殺されてもいいのかよお! 170 00:10:20,234 --> 00:10:21,567 はあっ… 171 00:10:22,567 --> 00:10:25,467 わしは他の奴らなんて どーでもいいと思ってた! 172 00:10:25,701 --> 00:10:29,667 バケモノどもは敵! 人間どもは食いもんだったよ! 173 00:10:30,434 --> 00:10:34,300 だけど おめえとつるんでるうちに なんとなくよ… 174 00:10:35,167 --> 00:10:39,000 白面なんぞに殺させるのが 悔しくなっちまったあ… 175 00:10:39,267 --> 00:10:40,367 はぁ ふうっ… 176 00:10:40,601 --> 00:10:43,367 潮! おめえのせいなんだぜ! 177 00:10:44,434 --> 00:10:46,501 ううっ く… ううう… 178 00:10:46,701 --> 00:10:52,467 そのおめえが今さらわしの命惜しさで 目的を忘れんじゃねえ~! 179 00:10:52,667 --> 00:10:54,400 うっ… ふ… 180 00:10:57,467 --> 00:11:00,367 分かったぜ… とら… 181 00:11:01,868 --> 00:11:05,033 だけどおめえだけ カッコつけさせてたまるか…! 182 00:11:05,234 --> 00:11:07,667 みんなの為なら 俺だって~! 183 00:11:07,734 --> 00:11:09,033 よおおお~し! 184 00:11:09,567 --> 00:11:17,767 獣の槍ぃ! シャガクシャア! 死ぃ~ねえええ~! 185 00:11:18,434 --> 00:11:19,534 ぐああっ! 186 00:11:19,701 --> 00:11:21,868 バカが! 今さら盾んなって! 187 00:11:22,100 --> 00:11:26,234 俺だって お前になるんだ! こんなのなんでもねえ! 188 00:11:26,400 --> 00:11:28,000 なんでもねえよお! 189 00:11:30,767 --> 00:11:35,067 そうだ… 今までみたいに… 190 00:11:36,868 --> 00:11:41,267 そうだ! 行こうぜ とらあ! 191 00:11:41,901 --> 00:11:43,400 うああ! 192 00:11:45,000 --> 00:11:50,601 ぐううおおおおおお…! 193 00:12:06,067 --> 00:12:07,234 バカなぁ… 194 00:12:07,934 --> 00:12:12,667 我は不死のはず… 我は無敵のはず… 195 00:12:13,834 --> 00:12:15,601 我を憎めよ… 196 00:12:16,534 --> 00:12:19,300 不死となったお前が我を憎む限り 197 00:12:20,234 --> 00:12:23,200 我が滅ぶ事はない… 198 00:12:24,200 --> 00:12:27,534 シャガクシャアアア…! 199 00:12:27,868 --> 00:12:29,567 生憎だったなあ… 200 00:12:30,200 --> 00:12:34,901 どういう訳だかわしはもう お前を憎んでねんだよ 201 00:12:35,934 --> 00:12:39,033 憎しみはなんにも実らせねえ… 202 00:12:39,300 --> 00:12:41,834 かわいそうだぜ 白面… 203 00:12:50,367 --> 00:12:55,534 誰か… 名付けよ… 我が名を… 204 00:12:56,968 --> 00:13:03,033 断末魔の叫びからでも 哀惜の慟哭からでもなく 205 00:13:04,567 --> 00:13:09,701 静かなる言葉で誰か 我が名を呼んでくれ… 206 00:13:11,434 --> 00:13:13,968 我が名は白面にあらじ 207 00:13:15,767 --> 00:13:19,534 我が… 呼ばれたき名は… 208 00:13:25,234 --> 00:13:27,000 最後の1本の尻尾が! 209 00:13:50,734 --> 00:13:51,901 白面は… 210 00:13:53,033 --> 00:13:54,834 赤ちゃんになりたかったのかな… 211 00:13:55,467 --> 00:13:56,634 分かんねえ… 212 00:13:57,467 --> 00:14:00,601 だが… いい散り様だったな… 213 00:14:04,100 --> 00:14:08,033 どうやらわしも… そろそろらしいや… 214 00:14:09,968 --> 00:14:13,601 俺も獣になっちまうんだ… お互い様だよな 215 00:14:14,667 --> 00:14:17,200 ふふっ ふぅ… 笑わせんな 216 00:14:18,067 --> 00:14:20,300 獣は涙を流さねえ 217 00:14:20,501 --> 00:14:22,234 く ふうっ… うっ う… 218 00:14:22,567 --> 00:14:26,534 おめえなんざ… わしにゃなれねーよ… 219 00:14:26,834 --> 00:14:31,234 ふぅっ… バカヤロ… とら… まだ死ぬんじゃねえ! 220 00:14:31,968 --> 00:14:33,734 まだ俺を食ってねえだろうがよぉ! 221 00:14:34,133 --> 00:14:36,868 ふうっ… お前は俺を食うんだろお! 222 00:14:41,367 --> 00:14:42,234 とら! 223 00:14:47,834 --> 00:14:50,634 もう… 食ったさ… 224 00:14:52,934 --> 00:14:57,534 腹ぁ… いっ… ぱいだ… 225 00:14:59,133 --> 00:15:00,601 はぁぁ ふううっ… 226 00:15:01,801 --> 00:15:07,601 はっ… ぐっ… うっ… ぐっ くっ はぁ は… 227 00:15:09,501 --> 00:15:14,567 あ… あはっ… はああっ… ひぃっ… 228 00:15:14,868 --> 00:15:18,367 とらあああ~! 229 00:15:25,901 --> 00:15:26,901 だあっ… 230 00:15:27,300 --> 00:15:31,100 やっぱり… 俺は獣になるんだな 231 00:15:32,801 --> 00:15:37,067 それもいいさ… 俺はとらになるんだ… 232 00:15:43,100 --> 00:15:47,334 ギリョウさん ジエメイさん… やったよね 233 00:15:51,834 --> 00:15:56,067 よかったなあ… これでもう… 234 00:15:57,167 --> 00:16:02,267 ツァンユエ 今さら幾千の礼を 重ねても足りません 235 00:16:02,701 --> 00:16:04,167 いいよ 別に… 236 00:16:04,567 --> 00:16:09,467 だから… 私達兄弟の魂をあなたに… 237 00:16:10,567 --> 00:16:13,601 冷たい獣の槍で生きた2つの魂を 238 00:16:14,100 --> 00:16:16,467 温かいあなたの内で休ませて 239 00:16:18,234 --> 00:16:21,434 そうすれば あなたは獣にならない 240 00:16:22,667 --> 00:16:25,367 これが私達にできる精一杯の事 241 00:16:26,667 --> 00:16:32,467 歩めなかった残りの人生を あなたとともに 歩ませて下さい! 242 00:16:40,033 --> 00:16:43,567 あ… はあ… 243 00:16:45,300 --> 00:16:46,868 帰れるんだ… 244 00:16:53,868 --> 00:16:54,434 ええっ! 245 00:16:54,501 --> 00:16:55,801 ダメよ 小夜ちゃん! 246 00:16:56,234 --> 00:17:00,567 でも 冥界の門は 内側からでないと閉められないの 247 00:17:01,234 --> 00:17:03,567 だから 私が入って閉めないと 248 00:17:03,701 --> 00:17:05,334 そんな… 249 00:17:06,067 --> 00:17:06,767 小夜… 250 00:17:06,834 --> 00:17:07,434 あっ… 251 00:17:08,767 --> 00:17:10,000 オマモリサマ? 252 00:17:10,267 --> 00:17:12,534 おらはもう長いこと生きた 253 00:17:13,467 --> 00:17:16,801 お前のばあちゃんや母ちゃんの 世話になってな 254 00:17:16,934 --> 00:17:19,767 ダメです! これは小夜が決めた事です! 255 00:17:20,367 --> 00:17:21,734 優しい小夜… 256 00:17:22,634 --> 00:17:26,234 おらの迎えはもう来ておるで 心配するな 257 00:17:26,300 --> 00:17:27,033 オマモリサマァ… 258 00:17:27,100 --> 00:17:27,734 小夜ちゃん! 259 00:17:27,901 --> 00:17:28,501 はあっ… 260 00:17:30,567 --> 00:17:33,767 お… お母さん… 261 00:17:36,200 --> 00:17:39,267 小夜… 達者でな… 262 00:17:39,667 --> 00:17:41,634 オマモリサマァ~! 263 00:17:51,968 --> 00:17:53,667 ああ… 潮が… 264 00:17:57,534 --> 00:17:59,834 はあっ ふ… ふふ… 265 00:18:01,234 --> 00:18:02,467 とらちゃん… 266 00:18:02,801 --> 00:18:05,734 人間 大義であった! 267 00:18:05,834 --> 00:18:08,734 あんたらもな たいしたもんだ 268 00:18:08,968 --> 00:18:11,133 潮にご苦労と伝えてくれ 269 00:18:11,267 --> 00:18:12,234 さらば 270 00:18:12,300 --> 00:18:13,834 もし いずこに? 271 00:18:15,634 --> 00:18:18,033 この国は沈み始めている 272 00:18:18,834 --> 00:18:21,601 だから我々バケモノが石と化し 273 00:18:22,100 --> 00:18:23,968 崩れた所を支える 274 00:18:24,067 --> 00:18:24,868 なんと! 275 00:18:24,934 --> 00:18:26,734 いけません それでは… 276 00:18:26,801 --> 00:18:28,901 潮が眠っていて助かる 277 00:18:29,400 --> 00:18:34,400 そやつときたら 我々と戦ってでも 行かせまいとするだろうからな 278 00:18:34,467 --> 00:18:36,234 ああ まったくよ… 279 00:18:36,801 --> 00:18:38,734 だが間違うな 人間ども 280 00:18:39,400 --> 00:18:42,400 我々は人間の為に行くんではないぞ 281 00:18:43,133 --> 00:18:45,834 我々はこの国が好きなのだ 282 00:18:46,534 --> 00:18:50,968 草木が語り 土がなお生きるこの地がな… 283 00:18:52,934 --> 00:18:54,601 いつでも心せよ 284 00:18:54,968 --> 00:18:59,234 この国の礎には 常に我らがある事をな! 285 00:19:04,734 --> 00:19:07,667 信じられません 地震が弱まっていきます 286 00:19:08,934 --> 00:19:11,567 日本が沈むのが止まっていく… 287 00:19:13,767 --> 00:19:16,934 ああ 行っちまう! 仲間達が… 288 00:19:17,501 --> 00:19:21,334 イズナ 雷信 かがり 289 00:19:22,200 --> 00:19:25,467 お前達は 人と深く関わりあってきた 290 00:19:25,968 --> 00:19:30,200 その様なバケモノを率いて お主らはここに残れ 291 00:19:30,968 --> 00:19:33,701 バケモノが棲まぬ国は滅びる 292 00:19:34,601 --> 00:19:38,267 それに いつか我らが帰りし時 293 00:19:38,901 --> 00:19:43,300 仲間が1匹もおらぬでは 寂しいからな 294 00:19:53,133 --> 00:19:55,567 ほら 急ぎなさい 卒業式でしょ! 295 00:19:56,634 --> 00:19:59,000 ダメよ ハンバーガー屋さんに 寄って行っちゃ… 296 00:20:04,067 --> 00:20:06,601 うふっ ふ… ダメね 私 297 00:20:07,334 --> 00:20:09,834 まだハンバーガーって聞くと 泣いちゃうんだ… 298 00:20:11,501 --> 00:20:12,868 行こう キリオ君! 299 00:20:15,667 --> 00:20:19,534 うううっ… そんなもん 全部僕が食べちゃうよ! 300 00:20:19,567 --> 00:20:20,534 キリオ君! 301 00:20:20,667 --> 00:20:23,367 お姉ちゃんの周りの ハンバーガーはみ~んな! 302 00:20:23,567 --> 00:20:25,968 お腹パンパンになっても平気だもんね! 303 00:20:26,334 --> 00:20:29,334 お姉ちゃんが欲しいって言っても あ~げないよ! 304 00:20:30,534 --> 00:20:31,567 うん…! 305 00:20:32,801 --> 00:20:34,400 ず~っと食べてね… 306 00:20:35,834 --> 00:20:36,334 はむっ… 307 00:20:36,400 --> 00:20:40,667 潮~! 遅刻すんだろ~! のんきに朝飯なぞ食っとる場合かあ! 308 00:20:40,801 --> 00:20:43,367 母ちゃんの作った飯は 死んでも残さねえ! 309 00:20:43,834 --> 00:20:47,968 ひゅうっ… んっ んっ んっ… んぐっ… 310 00:20:48,300 --> 00:20:52,000 はあ~ は… ごちそーさん! じゃあ 行ってきま~す 311 00:20:52,067 --> 00:20:52,968 待って 潮 312 00:20:53,334 --> 00:20:53,834 ううっ… 313 00:20:53,901 --> 00:20:55,801 口の周りをちゃんと拭いて 314 00:20:55,868 --> 00:20:56,868 はっ はい… 315 00:20:57,467 --> 00:20:58,367 行ってきまーす! 316 00:20:58,434 --> 00:20:59,701 行ってらっしゃーい! 317 00:21:03,167 --> 00:21:04,033 うっ ほうっ… 318 00:21:04,100 --> 00:21:04,601 んっ? 319 00:21:05,267 --> 00:21:07,968 あ~ 須磨子… さん… 320 00:21:09,100 --> 00:21:10,033 お茶を… 321 00:21:10,400 --> 00:21:12,334 あ… はい あなた 322 00:21:30,467 --> 00:21:34,267 ふぅぅっ… ふうっ… 323 00:21:39,033 --> 00:21:42,868 でも… 面白かったよなあ… 324 00:21:45,200 --> 00:21:47,601 なあ… とら… 325 00:22:09,067 --> 00:22:13,534 信じる事さえ忘れた夜も 326 00:22:14,234 --> 00:22:18,968 戦う意味さえ失くした朝も 327 00:22:19,400 --> 00:22:23,667 おまえは隣に居てくれたから 328 00:22:23,868 --> 00:22:28,400 きっと俺達なら負けはしない 329 00:22:30,033 --> 00:22:35,100 凪いだ潮に 昂る虎よ 330 00:22:36,167 --> 00:22:42,300 さてさて これにて潮ととらの 長~い話はおしまいだ 331 00:22:43,734 --> 00:22:46,934 あん? 何? 寂しいって? 332 00:22:47,934 --> 00:22:51,200 この国から妖怪達が いなくなって悲しいと 333 00:22:51,267 --> 00:22:52,834 あんたら言うのかい? 334 00:22:53,567 --> 00:22:55,467 ふふふふふふふ… 335 00:22:56,367 --> 00:22:59,434 いいかね よ~くお聞き 336 00:23:00,834 --> 00:23:04,100 人間は土に生まれて土に死ぬ 337 00:23:04,634 --> 00:23:08,300 土に死ねば この世に再び帰っては来ない 338 00:23:09,467 --> 00:23:15,367 にも関わらず その土からさえ この世に立ちかえって来る者… 339 00:23:16,567 --> 00:23:19,000 それが 妖怪なのだよ 340 00:23:21,901 --> 00:23:27,067 だから… だからひょっとして いつの日か… 341 00:23:28,133 --> 00:23:29,467 行っくぞ とらあ! 342 00:23:29,534 --> 00:23:33,367 うるっせんだよぉ 潮~っ!