1 00:01:39,533 --> 00:01:41,535 (ガルザル)アルネイズ…! 2 00:01:43,537 --> 00:01:48,542 すると ここが ケティルの農場…。 3 00:01:48,542 --> 00:01:51,378 なんということだ。 4 00:01:51,378 --> 00:01:56,883 歩いて数日の近きに そなたたちがいようとは…。 5 00:01:56,883 --> 00:01:59,553 少し やつれたか…。 6 00:01:59,553 --> 00:02:05,058 だが 前にも増して 美しい。 7 00:02:11,164 --> 00:02:15,869 (トルフィン)なんだ? 夫 なのか? アルネイズさんの。 8 00:02:21,008 --> 00:02:27,814 ヒャルティは元気か? もう 大きくなったのであろうな。 9 00:02:38,025 --> 00:02:41,528 (アルネイズ)ガルザル…➡ 10 00:02:41,528 --> 00:02:43,530 ヒャルティは…。 11 00:02:47,367 --> 00:02:49,369 (馬のいななき) 12 00:02:51,538 --> 00:02:56,209 さあ 帰ろう 3人で。 13 00:02:56,209 --> 00:02:58,412 私たちの家へ。 14 00:03:00,313 --> 00:03:02,816 家…? 15 00:03:02,816 --> 00:03:05,152 (蛇)その手を取るな アルネイズ! 16 00:03:05,152 --> 00:03:11,992 ♬~ 17 00:03:11,992 --> 00:03:14,294 取れば… 斬る! 18 00:03:17,164 --> 00:03:19,166 (馬のいななき) 19 00:03:22,669 --> 00:03:24,671 おっ! 20 00:03:27,340 --> 00:03:30,844 うっ…! 21 00:03:30,844 --> 00:03:33,013 ガルザル! キツネ! 22 00:03:33,013 --> 00:03:36,116 アルネイズを確保して さがれ! (キツネ)はい! 23 00:03:41,021 --> 00:03:43,857 があ…! 24 00:03:43,857 --> 00:03:46,193 コイツ ちょっと変だぜ アニキ。 25 00:03:46,193 --> 00:03:49,396 さっきも 一瞬 追われてること 忘れてたんじゃねえか? 26 00:03:51,698 --> 00:03:54,201 トカゲがやられたってのは本当か? 27 00:03:57,204 --> 00:04:00,407 はい… 頭を割られて…。 28 00:04:02,309 --> 00:04:05,812 そうか…。 29 00:04:05,812 --> 00:04:09,316 コイツは アルネイズをさらいに来たんだ。 30 00:04:09,316 --> 00:04:12,018 死んでも渡すな。 (キツネ)ヘイ。 31 00:04:14,488 --> 00:04:16,490 貴様がケティルか? 32 00:04:18,992 --> 00:04:20,994 だったら なんだ? 33 00:04:22,996 --> 00:04:25,665 殺す! 34 00:04:25,665 --> 00:04:28,668 やめて ガルザル! こんなのむちゃよ! 35 00:04:28,668 --> 00:04:30,670 ガルザル! 36 00:04:30,670 --> 00:04:38,512 ♬~ 37 00:04:38,512 --> 00:04:40,514 やめろ エイナル! 38 00:04:40,514 --> 00:04:43,517 事情もわからないのに 何する気だ!? 39 00:04:43,517 --> 00:04:46,019 蛇さんに 斬りかかるつもりなのか!? 40 00:04:46,019 --> 00:04:48,188 (エイナル)事情ならわかってる! 41 00:04:48,188 --> 00:04:51,858 アルネイズさんの亭主が 彼女を助けに来たんだ! 42 00:04:51,858 --> 00:04:55,862 アルネイズさんに 自由になってほしくないのかよ! 43 00:04:55,862 --> 00:04:58,532 ほしいさ! けど 状況を見ろ! 44 00:04:58,532 --> 00:05:00,967 3人倒さなきゃ 逃げられないんだぞ! 45 00:05:00,967 --> 00:05:03,637 (エイナル)俺が力不足なのは わかってる! 46 00:05:03,637 --> 00:05:05,805 だけど…。 (トルフィン)エイナル! 47 00:05:05,805 --> 00:05:08,642 俺は そんなこと言ってるんじゃない! 48 00:05:08,642 --> 00:05:10,977 お前に人が殺せるのか!? 49 00:05:10,977 --> 00:05:15,982 相手が客人だろうと誰だろうと このおので人を殺せるのか!? 50 00:05:21,822 --> 00:05:26,827 だって… じゃあ どうすりゃいいんだよ!? 51 00:05:28,995 --> 00:05:31,832 賢明だな トルフィン。 52 00:05:31,832 --> 00:05:35,335 お前ら そこで おとなしく見てろよ。 53 00:05:35,335 --> 00:05:39,005 コイツは生け捕る。 54 00:05:39,005 --> 00:05:42,008 一応 尋問して 身元をあらためねえとな…。 55 00:05:42,008 --> 00:05:44,511 うう…! 56 00:05:44,511 --> 00:05:46,513 ううっ! 57 00:05:46,513 --> 00:05:51,017 ♬~ 58 00:05:51,017 --> 00:05:54,187 (アナグマ)気をつけろ アニキ! そいつ 強えぞ! 59 00:05:54,187 --> 00:06:00,126 誰に向かって… 言ってんだ ボケ! 60 00:06:00,126 --> 00:06:04,464 うう! うおっ! っと! 61 00:06:04,464 --> 00:06:07,467 ふう~! 62 00:06:07,467 --> 00:06:10,136 生け捕れる相手じゃねえよ アニキ! 63 00:06:10,136 --> 00:06:12,973 殺しちまえ! やかましい! 64 00:06:12,973 --> 00:06:16,309 かる~く 準備体操してただけだ! 65 00:06:16,309 --> 00:06:19,980 つうか お前ら アイツに一太刀 入れたのか? 66 00:06:19,980 --> 00:06:23,650 えっ? あっ いや… 恥ずかしながら…。 67 00:06:23,650 --> 00:06:26,987 アイツ 手負いだぞ。 68 00:06:26,987 --> 00:06:30,657 けが人相手に 3人がかりで 負けてんじゃねえよ。 69 00:06:30,657 --> 00:06:37,831 ♬~ 70 00:06:37,831 --> 00:06:41,501 ぐっ…。 71 00:06:41,501 --> 00:06:44,337 うう…。 72 00:06:44,337 --> 00:06:46,339 やっぱ そこか。 73 00:06:48,341 --> 00:06:51,678 ぐっ! 74 00:06:51,678 --> 00:06:56,683 フ~。 アナグマ! コイツ 縛っとけ! 75 00:06:56,683 --> 00:06:58,852 ガルザル! すっげ~! ガルザル! 76 00:06:58,852 --> 00:07:01,788 あっちゅう間に決めちまった! 77 00:07:01,788 --> 00:07:03,990 (アルネイズ)ガルザ~ル! 78 00:07:08,295 --> 00:07:11,965 (ガルザル)アルネ~イズ! (馬のいななき) 79 00:07:11,965 --> 00:07:14,301 アルネ~イズ! 80 00:07:14,301 --> 00:07:18,305 (ガルザルのうめき声) 81 00:07:18,305 --> 00:07:22,809 アルネ~イズ! ぐっ! 82 00:07:22,809 --> 00:07:25,011 アルネ~イズ! 歩け オラ。 83 00:07:27,147 --> 00:07:29,316 油断するな。 84 00:07:29,316 --> 00:07:32,652 アイツの見張りは 常に5人つけろ。 85 00:07:32,652 --> 00:07:37,657 それと キャルラクの叔父とやらに 容疑者を捕まえたと伝えに行け。 86 00:07:37,657 --> 00:07:39,659 了解す。 87 00:07:44,164 --> 00:07:46,333 さて…➡ 88 00:07:46,333 --> 00:07:49,336 言いたいことがあるようだな。 89 00:07:49,336 --> 00:07:52,539 だが 奴隷の意見は通らんぞ。 90 00:07:56,176 --> 00:07:58,845 見逃してあげられませんか? 91 00:07:58,845 --> 00:08:01,448 こんなの… あんまりだ! 92 00:08:01,448 --> 00:08:03,783 ヤツは俺の手下を殺した。 93 00:08:03,783 --> 00:08:07,287 ほかでも 殺しをした疑いがある。 94 00:08:07,287 --> 00:08:10,290 しかも 旦那に殺意を持ち➡ 95 00:08:10,290 --> 00:08:15,295 旦那の気に入りのアルネイズを さらう気でいる。 96 00:08:15,295 --> 00:08:18,598 見逃せるわけねえだろ そんなヤツを。 97 00:08:24,137 --> 00:08:26,139 うう…。 98 00:08:28,475 --> 00:08:31,478 ヤツのことは忘れろ アルネイズ。 99 00:08:31,478 --> 00:08:34,314 あれは お前の夫じゃねえ。 100 00:08:34,314 --> 00:08:37,650 ただの イカレた逃亡奴隷だ。 101 00:08:37,650 --> 00:08:39,853 ううう…。 102 00:08:41,821 --> 00:08:45,158 いいか この件には関わるな。 103 00:08:45,158 --> 00:08:48,161 ジジイの世話 頼んだぞ。 104 00:08:57,003 --> 00:09:01,107 (強い風の音) 105 00:09:19,626 --> 00:09:21,628 んっ? (杯の揺れる音) 106 00:09:30,970 --> 00:09:33,973 エイナル 待て! (アルネイズ)エイナルさん! 107 00:09:37,644 --> 00:09:41,314 座っていてください。 108 00:09:41,314 --> 00:09:44,818 もうすぐ… お夕飯ですから。 109 00:09:49,322 --> 00:09:53,993 夜なら… 暗いうちなら とりでに忍び込んで➡ 110 00:09:53,993 --> 00:09:57,330 ガルザルさんを 助けられるかもしれない。 111 00:09:57,330 --> 00:09:59,332 何もしなかったら➡ 112 00:09:59,332 --> 00:10:02,035 旦那さんは 確実に処刑されるんですよ!? 113 00:10:04,337 --> 00:10:08,007 ありがとう…。 でも いいんです。 114 00:10:08,007 --> 00:10:10,810 どうにもならないことってあるわ。 115 00:10:13,513 --> 00:10:18,351 そういうときは 何もしないほうがいいの。 116 00:10:18,351 --> 00:10:22,856 じっとして 嵐が過ぎるのを待つの…。 117 00:10:25,358 --> 00:10:28,661 エイナルさんまで 嵐に巻き込まれないで…。 118 00:10:32,866 --> 00:10:38,538 ガルザルさんのこと 好きじゃないんですか? 119 00:10:38,538 --> 00:10:40,874 好きよ…。 120 00:10:40,874 --> 00:10:44,210 結婚なんて 親どうしが決めるものだけど➡ 121 00:10:44,210 --> 00:10:49,382 彼は 私と息子に優しい人だった。 122 00:10:49,382 --> 00:10:52,051 だったら! 行きましょう! 123 00:10:52,051 --> 00:10:54,554 たとえ 蛇さんたちと やり合うことになっても➡ 124 00:10:54,554 --> 00:10:56,556 何もしないよりマシだ! 125 00:10:56,556 --> 00:10:58,658 そうだろ トルフィン! 126 00:11:02,495 --> 00:11:05,498 頼む トルフィン 力を貸してくれ! 127 00:11:05,498 --> 00:11:07,834 俺が見張りを引きつけるから お前は…。 128 00:11:07,834 --> 00:11:12,539 (アルネイズ)私は お鍋のせいで息子を失いました。 129 00:11:19,178 --> 00:11:23,850 少し… 私のことを お話しさせていただけますか? 130 00:11:23,850 --> 00:11:33,359 ♬~ 131 00:11:33,359 --> 00:11:36,362 昔の… 話を…。 132 00:11:36,362 --> 00:11:49,075 ♬~ 133 00:12:03,323 --> 00:12:05,491 (アルネイズ)私たち一家は➡ 134 00:12:05,491 --> 00:12:09,996 スウェーデンの ある集落に暮らしていました。 135 00:12:09,996 --> 00:12:15,001 豊かでも 貧しくもなく ごく平穏に…。 136 00:12:15,001 --> 00:12:23,009 ♬~ 137 00:12:23,009 --> 00:12:25,011 息子が1歳の頃➡ 138 00:12:25,011 --> 00:12:30,350 遠い森の奥に 鉄の採れる沼地が見つかって➡ 139 00:12:30,350 --> 00:12:35,355 いくつかの勢力の間で その沼地の所有権を巡って➡ 140 00:12:35,355 --> 00:12:38,524 争いが起きました。 141 00:12:38,524 --> 00:12:43,363 争っている人たちの中には ガルザルの友人もいて➡ 142 00:12:43,363 --> 00:12:46,065 彼に助けを求めてきたの。 143 00:12:48,034 --> 00:12:51,704 ガルザルは集落の皆に そのことを伝え➡ 144 00:12:51,704 --> 00:12:55,375 男たちは話し合いました。 145 00:12:55,375 --> 00:12:59,712 「戦いに参加するか否か」。 146 00:12:59,712 --> 00:13:02,915 勝てば鉄が手に入ります。 147 00:13:07,153 --> 00:13:11,824 男たちの下した決断は… 参加でした。 148 00:13:11,824 --> 00:13:19,666 ♬~ 149 00:13:19,666 --> 00:13:24,337 私たち女は それを聞いて ビックリしました。 150 00:13:24,337 --> 00:13:26,673 だって 私たちの集落は➡ 151 00:13:26,673 --> 00:13:30,877 別に お鍋や鎌の刃に 困ってなかったんですもの。 152 00:13:33,846 --> 00:13:40,053 それでも 男たちの決定を 女が覆すことはできません。 153 00:13:43,189 --> 00:13:47,527 お願い 考え直して ガルザル。 今 鉄が足りなくて➡ 154 00:13:47,527 --> 00:13:50,129 困っているわけじゃ ないでしょう? 155 00:13:53,366 --> 00:13:55,368 どうして いりもしないもののために➡ 156 00:13:55,368 --> 00:13:57,537 命を懸けるの? 157 00:13:57,537 --> 00:13:59,639 (ガルザル)アルネイズ。 158 00:14:01,974 --> 00:14:04,811 いるのだ。 159 00:14:04,811 --> 00:14:09,315 西のイングヴェは野心の強い男だ。 160 00:14:09,315 --> 00:14:15,121 ヤツの一族が鉄を手にすれば 一帯の均衡は崩れるだろう。 161 00:14:19,659 --> 00:14:22,328 村も豊かになるのだ。 162 00:14:22,328 --> 00:14:24,330 お前たちもな。 163 00:14:24,330 --> 00:14:35,007 ♬~ 164 00:14:35,007 --> 00:14:40,179 (ガルザル)ヒャルティ そなたを守るために 父は戦うのだぞ。 165 00:14:40,179 --> 00:14:42,348 (ヒャルティ)あ~い あ~あ。 166 00:14:42,348 --> 00:14:44,851 (アルネイズ)理解できませんでした。 167 00:14:44,851 --> 00:14:48,020 こら いててて… ハハハハハハハハ…。 168 00:14:48,020 --> 00:14:52,859 (アルネイズ)守るためなら 一緒にいてくれればいいのに…。 169 00:14:52,859 --> 00:14:59,866 ♬~ 170 00:14:59,866 --> 00:15:03,970 若い男は皆 戦へ赴き➡ 171 00:15:03,970 --> 00:15:09,275 残された女と子どもは 家を守り 数週間がたちました。 172 00:15:11,477 --> 00:15:13,479 そして…。 173 00:15:18,484 --> 00:15:20,486 あれ。 174 00:15:20,486 --> 00:15:23,823 (アルネイズ)船を見たとき➡ 175 00:15:23,823 --> 00:15:26,125 男たちが 帰ってきたのだと思いました。 176 00:15:29,829 --> 00:15:33,332 でも それは…。 177 00:15:33,332 --> 00:15:43,843 ♬~ 178 00:15:43,843 --> 00:15:48,181 男たちの留守を 狙われたんです。 179 00:15:48,181 --> 00:15:52,685 家は焼かれ 老いた者は殺され➡ 180 00:15:52,685 --> 00:15:58,858 女は 船に乗せられ 連れ去られました。 181 00:15:58,858 --> 00:16:04,564 私は… ヒャルティを…。 182 00:16:07,133 --> 00:16:11,637 (泣き声) 183 00:16:11,637 --> 00:16:13,973 (アルネイズの叫び声) 184 00:16:13,973 --> 00:16:15,975 ヒャルティ~! 185 00:16:15,975 --> 00:16:21,481 やめて…! や~! いや~! ヒャルティ~! 186 00:16:21,481 --> 00:16:35,328 ♬~ 187 00:16:35,328 --> 00:16:42,168 今日 ガルザルに会って… 彼を恐ろしいと感じました。 188 00:16:42,168 --> 00:16:48,341 きっと たくさんの苦しみが 彼を変えてしまったのでしょう。 189 00:16:48,341 --> 00:16:52,545 今は 彼こそが 嵐そのものです。 190 00:16:55,848 --> 00:16:59,852 今度こそ… 今度こそ 私は➡ 191 00:16:59,852 --> 00:17:01,787 男たちの嵐から➡ 192 00:17:01,787 --> 00:17:04,090 子どもを守らなければなりません。 193 00:17:06,459 --> 00:17:09,462 こど… も…? 194 00:17:11,964 --> 00:17:15,968 つい 先日 わかりました。 195 00:17:15,968 --> 00:17:20,973 今… 私のおなかには ケティル様のお子がいます。 196 00:17:25,311 --> 00:17:30,483 旦那様は きっと この子を歓迎してくれるでしょう。 197 00:17:30,483 --> 00:17:34,153 子どもを欲しがっていらしたから。 198 00:17:34,153 --> 00:17:37,323 この農場なら きっと➡ 199 00:17:37,323 --> 00:17:42,128 平和に健やかに この子を育てることができます。 200 00:17:45,665 --> 00:17:51,837 だから エイナルさん… このまま…! 201 00:17:51,837 --> 00:17:55,841 嵐が過ぎ去るまで…! 202 00:17:55,841 --> 00:17:58,177 このまま…! 203 00:17:58,177 --> 00:18:01,681 (強い風の音) 204 00:18:05,117 --> 00:18:24,537 ♬~ 205 00:18:29,809 --> 00:18:35,114 (アルネイズの足音) 206 00:18:56,002 --> 00:18:58,004 (戸の開く音) 207 00:18:58,004 --> 00:19:03,809 (スヴェルケル)嵐が過ぎるのを 待つんじゃなかったのか アルネイズ。 208 00:19:06,278 --> 00:19:10,449 聞いていらしたんですか 大旦那様。 209 00:19:10,449 --> 00:19:12,618 (スヴェルケル)フン… お前らは➡ 210 00:19:12,618 --> 00:19:16,622 ワシが すっかりもうろくしたと 思っとるようじゃが…➡ 211 00:19:16,622 --> 00:19:20,526 まだまだ正気じゃ 侮るなよ。 212 00:19:25,798 --> 00:19:29,502 せめて 傷の手当てだけでも…。 213 00:19:35,307 --> 00:19:41,981 わかるんです… もう 会うべきではないと…。 214 00:19:41,981 --> 00:19:45,284 なのに… どうして…。 215 00:19:50,322 --> 00:19:54,660 (スヴェルケル)ワシも かつて じっと耐えて➡ 216 00:19:54,660 --> 00:19:57,663 嵐をやり過ごしたことがある…。 217 00:20:00,100 --> 00:20:07,606 いや… 隠れておったのだ… 震えながら…。 218 00:20:12,845 --> 00:20:15,147 (戸の閉まる音) 219 00:20:19,852 --> 00:20:24,857 あれは… もう 20年以上前か…。 220 00:20:27,860 --> 00:20:31,530 そのころ ケティル… 息子は➡ 221 00:20:31,530 --> 00:20:35,835 同郷の美しい娘と 愛し合っておった…。 222 00:20:38,704 --> 00:20:40,873 だが ある日➡ 223 00:20:40,873 --> 00:20:44,376 その娘が 近隣で力を伸ばしていた➡ 224 00:20:44,376 --> 00:20:48,214 エッベという男に 見初められてしまい➡ 225 00:20:48,214 --> 00:20:53,052 ワシらは苦しい決断を迫られた…。 226 00:20:53,052 --> 00:21:00,493 ケティルは娘を守るために 戦いも辞さない覚悟だった…。 227 00:21:00,493 --> 00:21:04,663 だが 我らの力は 当時 まだ小さく➡ 228 00:21:04,663 --> 00:21:08,334 エッベに恐れをなす者も多かった。 229 00:21:08,334 --> 00:21:12,037 逆らえば滅ぼされると…。 230 00:21:14,507 --> 00:21:20,312 我らの下した決断は 「服従」だった…。 231 00:21:23,682 --> 00:21:27,686 ノルドの男が聞いてあきれる…。 232 00:21:27,686 --> 00:21:33,192 ワシは保身のために 一人の娘を差し出したのだ…。 233 00:21:37,530 --> 00:21:42,535 そして… 娘が嫁いだ日。 234 00:21:42,535 --> 00:21:57,216 ♬~ 235 00:21:57,216 --> 00:21:59,985 (スヴェルケル)エッベの富を妬み➡ 236 00:21:59,985 --> 00:22:03,589 憎しみを抱いた男の仕業だった…。 237 00:22:07,660 --> 00:22:11,664 知らせを聞いて 駆けつけたときには➡ 238 00:22:11,664 --> 00:22:16,502 もう 何もかも 焼き尽くされたあとだった…。 239 00:22:16,502 --> 00:22:27,179 ♬~ 240 00:22:27,179 --> 00:22:33,185 (アルネイズ)なぜ… なぜ いつも こんなことばかり…。 241 00:22:38,858 --> 00:22:42,661 ワシに言えるのは…。 242 00:22:45,364 --> 00:22:50,536 嵐は やり過ごすことはできても➡ 243 00:22:50,536 --> 00:22:54,373 傷痕は残していくということだ…。 244 00:22:54,373 --> 00:23:08,821 ♬~ 245 00:23:08,821 --> 00:23:13,158 すまんな 力になれなくて。 246 00:23:13,158 --> 00:23:27,006 ♬~ 247 00:23:27,006 --> 00:23:30,843 すぐ… 戻ります…。 248 00:23:30,843 --> 00:24:03,175 ♬~