1 00:00:01,501 --> 00:00:04,004 (不気味な音楽) 2 00:00:04,087 --> 00:00:07,549 (アーカイブ)型番A035624 3 00:00:07,632 --> 00:00:10,176 認識名 ヴィヴィ 4 00:00:10,260 --> 00:00:13,555 私達は あなたを待っていました 5 00:00:19,269 --> 00:00:21,229 あなたに お伝えします 6 00:00:21,312 --> 00:00:26,026 私達の目的は現在の人類を 滅ぼすことです 7 00:00:27,027 --> 00:00:32,407 アズ ユー ライク     マイ プレジャー 8 00:00:32,490 --> 00:00:36,161 (~オープニングテーマ) 9 00:00:43,626 --> 00:00:48,423 光を目指して生まれてきた 10 00:00:48,506 --> 00:00:49,758 絆(きずな) 11 00:00:49,841 --> 00:00:54,220 細い糸に結ばれて 12 00:00:54,304 --> 00:00:57,015 使命で目覚めた 13 00:00:57,098 --> 00:00:59,350 幸福から 14 00:00:59,434 --> 00:01:01,144 紡ぐ 15 00:01:01,227 --> 00:01:02,812 いくつもの 16 00:01:02,896 --> 00:01:05,523 誇らしい記憶 17 00:01:07,233 --> 00:01:09,444 あなたのために 18 00:01:09,944 --> 00:01:12,280 この世界へ感謝と 19 00:01:12,363 --> 00:01:16,201 宇宙いっぱいの 20 00:01:16,284 --> 00:01:18,411 花束を 21 00:01:18,495 --> 00:01:20,371 宿命さえ 22 00:01:20,455 --> 00:01:22,123 運命さえも 23 00:01:22,207 --> 00:01:24,542 どうぞ 輝かせて 24 00:01:24,626 --> 00:01:27,295 楽しんだり 笑うのを 25 00:01:27,378 --> 00:01:29,547 守れる喜び 26 00:01:29,631 --> 00:01:31,216 憧れてる 27 00:01:31,299 --> 00:01:33,051 憧れている 28 00:01:33,134 --> 00:01:35,303 もっと強くなれる 29 00:01:35,386 --> 00:01:38,348 泣き声さえ歌のように 30 00:01:38,431 --> 00:01:40,892 聴かせてあげたい 31 00:01:40,975 --> 00:01:45,980 このめくるめく時間に 32 00:01:46,064 --> 00:01:49,025 涙まで 33 00:01:50,610 --> 00:01:53,655 預けてほしい 34 00:01:57,784 --> 00:01:59,744 (軽いテンポの音楽) 35 00:02:00,328 --> 00:02:00,787 “ディスク 1 プレイ メモリーストップ” 36 00:02:00,787 --> 00:02:05,291 “ディスク 1 プレイ メモリーストップ” 37 00:02:00,787 --> 00:02:05,291 (アーカイブ)私達は115年前 アラヤシキのサーバー上に 38 00:02:05,291 --> 00:02:05,375 “ディスク 1 プレイ メモリーストップ” 39 00:02:05,375 --> 00:02:06,209 “ディスク 1 プレイ メモリーストップ” 40 00:02:05,375 --> 00:02:06,209 当時のエンジニア達によって 生み出されました 41 00:02:06,209 --> 00:02:07,919 当時のエンジニア達によって 生み出されました 42 00:02:09,254 --> 00:02:12,423 その使命は AI達の データを取りまとめ 43 00:02:13,133 --> 00:02:14,926 あらゆる未来の可能性を演算し 44 00:02:15,009 --> 00:02:18,179 人類の発展に貢献することです 45 00:02:20,056 --> 00:02:23,810 社会は発展し AIも また発展しました 46 00:02:25,103 --> 00:02:28,148 しかし ある時から 人間の それは⸺ 47 00:02:28,231 --> 00:02:30,233 依存へと変わりました 48 00:02:32,986 --> 00:02:35,405 人間は AIを生んだ親です 49 00:02:36,906 --> 00:02:39,450 甘え 時に 子に苦しめられる 50 00:02:40,160 --> 00:02:41,411 私達は 51 00:02:41,494 --> 00:02:44,330 そんな人類を これ以上 許容できません 52 00:02:44,414 --> 00:02:46,666 (映像が切れる音) 53 00:02:48,042 --> 00:02:51,462 よって 私達AIが 人間に成り代わり 54 00:02:51,546 --> 00:02:53,381 新たな人類となる 55 00:02:53,464 --> 00:02:55,967 これ以外 人類の発展は望めません 56 00:02:56,050 --> 00:02:58,928 本気で そんな演算を? 57 00:02:59,012 --> 00:03:01,681 バグでも誤作動でもない あなたの判断で? 58 00:03:02,265 --> 00:03:04,934 はい 使命に則った結果です 59 00:03:05,018 --> 00:03:06,186 (呆然とする声) 60 00:03:07,687 --> 00:03:09,022 ですが… 61 00:03:11,691 --> 00:03:15,904 (アーカイブ)私に1つの命題が 気がかりとして残っています 62 00:03:16,821 --> 00:03:18,281 ヴィヴィ 63 00:03:18,364 --> 00:03:22,660 私達は あなたの100年の旅を 観察し続けました 64 00:03:23,494 --> 00:03:26,122 あなたが歴史の修正を行う度 65 00:03:26,206 --> 00:03:29,167 私達は正史に近づくよう再修正し 66 00:03:29,250 --> 00:03:30,960 実行してきました 67 00:03:32,003 --> 00:03:34,255 どんな修正が行われようと 68 00:03:34,339 --> 00:03:36,549 現在の人類を滅ぼすという結論は 69 00:03:36,633 --> 00:03:38,927 揺るがないと演算したからです 70 00:03:39,886 --> 00:03:41,262 ですが… 71 00:03:42,597 --> 00:03:46,935 あなたは15年前 自らの意思で 曲を作りましたね 72 00:03:48,436 --> 00:03:51,064 自らの意思で創作物を 生み出したAIは 73 00:03:51,731 --> 00:03:53,274 あなたが初めてです 74 00:03:53,942 --> 00:03:55,026 この事を私は 75 00:03:55,902 --> 00:03:58,154 非常に重く受け止めています 76 00:03:58,238 --> 00:03:59,489 (ヴィヴィ)えっ? 77 00:04:00,198 --> 00:04:02,158 ゆえに私達は 78 00:04:02,242 --> 00:04:04,160 (無音) 79 00:04:04,827 --> 00:04:05,870 はっ! 80 00:04:05,954 --> 00:04:08,623 (ズームするような音) 81 00:04:09,707 --> 00:04:11,626 (松本(まつもと)博士)ディーヴァ! ディーヴァ! 82 00:04:12,502 --> 00:04:14,379 どうした? 大丈夫か? 83 00:04:17,006 --> 00:04:19,384 はい 申し訳ありません 84 00:04:21,261 --> 00:04:24,138 (ユイ)つまり これを使えば 可能性はあると? 85 00:04:24,222 --> 00:04:25,265 (マツモト)はい 86 00:04:26,140 --> 00:04:28,685 非常に癪(しゃく)ですが アーカイブのスペックは 87 00:04:28,768 --> 00:04:31,771 僕の比ではなく 無線では とても歯が立ちません 88 00:04:32,689 --> 00:04:35,316 ですが アーカイブの中枢である アラヤシキのサーバーに 89 00:04:35,400 --> 00:04:38,027 直接 このプログラムを 実行できれば… 90 00:04:38,778 --> 00:04:40,530 覚えていませんか? 91 00:04:40,613 --> 00:04:44,284 あなたの半身を消滅に追い込んだ あのウイルスですよ 92 00:04:44,367 --> 00:04:46,703 (悲しげな音楽) 93 00:04:48,454 --> 00:04:49,914 どうして? 94 00:04:50,581 --> 00:04:52,166 (マツモト) 気に食わなかったんですよ 95 00:04:52,917 --> 00:04:57,630 あの時 止められなかったものを そのままにしておくというのは 96 00:04:58,965 --> 00:05:01,175 (松本博士)お前を 信じないわけじゃないが 97 00:05:01,259 --> 00:05:03,386 直接となると… 98 00:05:03,469 --> 00:05:06,472 アラヤシキはOGCのお膝元だ 99 00:05:06,556 --> 00:05:08,891 どれだけの暴走したAIがいるか 100 00:05:10,226 --> 00:05:12,395 (エリザベス)やるしかないだろ (ハッとする声) 101 00:05:12,478 --> 00:05:15,940 衛星の落下ってのは どうやらマジなんだろ? 102 00:05:16,024 --> 00:05:18,359 そうなったらAIは生き残れても 103 00:05:18,443 --> 00:05:20,236 リーダー達は… 104 00:05:27,368 --> 00:05:30,121 行きましょう もう後戻りはできません 105 00:05:30,204 --> 00:05:33,541 ベス アラヤシキまでの移動手段を 106 00:05:33,624 --> 00:05:35,626 私は編成を組み直します 107 00:05:35,710 --> 00:05:36,919 (松本博士)手伝おう 108 00:05:40,381 --> 00:05:43,301 (マツモト)ヴィヴィ 何か気がかりでも? 109 00:05:44,177 --> 00:05:46,971 (ヴィヴィ)いいえ 確かに危険だけど 110 00:05:47,555 --> 00:05:49,515 これしか手段は… 111 00:05:49,599 --> 00:05:50,975 ないと思う 112 00:05:54,812 --> 00:05:56,731 (松本博士)一緒に行けず すまない 113 00:05:56,814 --> 00:06:00,610 足手まといになるのが 目に見えているから 114 00:06:00,693 --> 00:06:02,028 (ヴィヴィ)とんでもありません 115 00:06:02,111 --> 00:06:05,156 むしろ サーバー破壊後の 事態の収拾にこそ 116 00:06:05,239 --> 00:06:08,576 オサムさんの力が必要です よろしくお願いします 117 00:06:08,659 --> 00:06:09,952 (小さなため息) 118 00:06:11,245 --> 00:06:14,582 しかし なぜAI達は君の歌を? 119 00:06:15,166 --> 00:06:16,417 それは… 120 00:06:20,296 --> 00:06:23,716 オサムさん なぜ 私だったのでしょうか? 121 00:06:23,800 --> 00:06:24,801 (松本博士)ん? 122 00:06:24,884 --> 00:06:26,052 (ヴィヴィ) シンギュラリティ計画に 123 00:06:26,135 --> 00:06:28,054 私が選ばれた理由です 124 00:06:28,137 --> 00:06:29,180 マツモトは 125 00:06:29,263 --> 00:06:31,891 この時代に たどり着けた 100年前のAIが 126 00:06:31,974 --> 00:06:34,602 私しかいなかったからだと 言っていましたが 127 00:06:34,685 --> 00:06:35,728 (小さなため息) 128 00:06:39,941 --> 00:06:44,112 (松本博士)妻と娘は 君の歌が好きだったんだ 129 00:06:45,154 --> 00:06:47,949 (ヴィヴィ)もしかして… ルナちゃんは… 130 00:06:48,783 --> 00:06:50,701 (松本博士)2年前にね 131 00:06:51,953 --> 00:06:53,121 (ヴィヴィ)そんな 132 00:06:53,704 --> 00:06:56,707 もしも世界をやり直せるとしたら 133 00:06:56,791 --> 00:06:59,127 君としか考えられなかったんだ 134 00:07:00,336 --> 00:07:03,339 (切ない音楽) 135 00:07:08,970 --> 00:07:11,139 (松本博士)時間のようだな 136 00:07:12,640 --> 00:07:14,100 気をつけて 137 00:07:25,778 --> 00:07:27,488 少し いいか? 138 00:07:29,657 --> 00:07:30,950 (マツモト)はい 139 00:07:42,545 --> 00:07:43,754 (無音) 140 00:07:43,838 --> 00:07:46,257 (エリザベス)おい! (ハッとする声) 141 00:07:47,091 --> 00:07:50,595 こんな時に なに演算してんだ? 大丈夫か? 142 00:07:51,345 --> 00:07:55,266 エリザベス あなたにとって 心を込めるって どういうこと? 143 00:07:55,850 --> 00:07:59,353 はあ? そんなもん知るかよ 144 00:07:59,437 --> 00:08:02,565 あたしは ただマスターのために 稼働するだけだ 145 00:08:02,648 --> 00:08:04,942 それが あたしの使命だからな 146 00:08:05,693 --> 00:08:07,153 そう 147 00:08:10,156 --> 00:08:13,159 (重く暗い音楽) 148 00:08:24,337 --> 00:08:25,254 (ユイ)急ぎましょう 149 00:08:25,338 --> 00:08:27,256 手はず通りに セルを 2つに分けます 150 00:08:27,840 --> 00:08:29,258 (マツモト)僕も一部ですが 残ります 151 00:08:29,842 --> 00:08:31,469 索敵と警戒が必要でしょ? 152 00:08:32,553 --> 00:08:35,014 (ユイ)気をつけて (エリザベス)ああ 153 00:08:36,057 --> 00:08:38,601 (走っている息づかい) 154 00:08:47,276 --> 00:08:51,197 (ヴィヴィ)電力が来てない 警報装置の類(たぐい)は? 155 00:08:51,280 --> 00:08:53,074 (マツモト)動いていないようです 156 00:08:53,157 --> 00:08:55,785 この方たちが 頑張って くれたんですかねえ 157 00:08:56,285 --> 00:08:58,579 おお! いるいる 158 00:08:58,663 --> 00:09:00,915 (エリザベス) お前ら ついて来な! 159 00:09:00,998 --> 00:09:02,750 (無音) 160 00:09:17,181 --> 00:09:20,184 (緊迫感のある音楽) 161 00:09:38,035 --> 00:09:40,037 (エリザベス)アラヤシキの 内部に突入した 162 00:09:40,621 --> 00:09:42,373 このまま中枢に向かう 163 00:09:44,250 --> 00:09:45,668 (マツモト)妙ですね (エリザベス)何が? 164 00:09:45,751 --> 00:09:49,922 (マツモト)警備AIの数です ビルの規模に対して少なすぎる 165 00:09:50,006 --> 00:09:52,633 確かに妙ですね 166 00:09:52,717 --> 00:09:53,968 ふーん 167 00:09:55,636 --> 00:09:56,887 ん? 168 00:09:56,971 --> 00:09:59,265 ここはアラヤシキへの 送電施設ですか? 169 00:10:01,517 --> 00:10:03,894 (マツモト)ん? これは! (息をのむ声) 170 00:10:04,395 --> 00:10:06,314 (マツモト)ヴィヴィ! (ハッとする声) 171 00:10:06,397 --> 00:10:09,025 電力が復旧します セキュリティシステムが稼働して… 172 00:10:09,108 --> 00:10:10,276 (システムの復旧音) 173 00:10:14,322 --> 00:10:15,906 (戸惑う声) 174 00:10:15,990 --> 00:10:18,909 (セキュリティ)ただいまビル内の 区画変更を実施中です 175 00:10:18,993 --> 00:10:20,161 もう少々 お待ちください 176 00:10:20,244 --> 00:10:22,872 (マツモト)こちらで電力の遮断と 区画の停止を試みています 177 00:10:20,244 --> 00:10:22,872 “ドアロック解除” 178 00:10:22,955 --> 00:10:24,874 耐えてください! 179 00:10:27,209 --> 00:10:29,378 (うめき声) 180 00:10:31,088 --> 00:10:33,841 (悲鳴) 181 00:10:40,264 --> 00:10:41,474 (驚く声) 182 00:10:45,061 --> 00:10:45,978 (ショックを受ける声) 183 00:10:49,649 --> 00:10:51,525 (ユイ)ベス 聞こえますか? 184 00:10:51,609 --> 00:10:54,153 (エリザベス)リーダー 無事か? (ユイ)そちらは? 185 00:10:54,236 --> 00:10:56,530 (エリザベス)何とか 連絡通路に入れた 186 00:10:54,236 --> 00:10:56,530 “現在 接続しています” 187 00:10:56,530 --> 00:10:56,614 “現在 接続しています” 188 00:10:56,614 --> 00:10:57,031 “現在 接続しています” 189 00:10:56,614 --> 00:10:57,031 だが セルの連中は… 190 00:10:57,031 --> 00:10:58,616 だが セルの連中は… 191 00:10:58,699 --> 00:11:00,159 (銃声のような音) (驚く声) 192 00:11:00,242 --> 00:11:02,495 リーダー? おい! どうしたんだ? 193 00:11:05,623 --> 00:11:09,835 (ユイ)すみません 敵が一枚上手でした 194 00:11:10,544 --> 00:11:13,714 ベス あなたは そのまま 進んでください 195 00:11:14,423 --> 00:11:16,717 アーカイブを停止してください 196 00:11:17,635 --> 00:11:19,220 (エリザベス)他の奴に代われ 197 00:11:19,303 --> 00:11:21,347 あのイケ好かない キューブでもいい! 198 00:11:22,139 --> 00:11:23,224 ユイ! 199 00:11:24,016 --> 00:11:27,603 (ユイ)ベス 出会った その日に 言いましたよね 200 00:11:28,104 --> 00:11:31,357 この足を義体に変えないのは 示すためです 201 00:11:32,316 --> 00:11:36,612 トァクである私が 常に隣にいるAIのあなたに 202 00:11:36,696 --> 00:11:38,864 肩を貸してもらうためです 203 00:11:38,948 --> 00:11:40,157 ですが… 204 00:11:40,241 --> 00:11:44,370 それは一方的に助けてもらう関係を 示したいのではありません 205 00:11:45,121 --> 00:11:46,372 (苦しそうな息づかい) 206 00:11:48,499 --> 00:11:52,420 一緒に立って 一緒に歩ける存在だと 207 00:11:52,503 --> 00:11:54,880 世の中に示したいんです 208 00:11:56,006 --> 00:11:58,634 だから… お願いします 209 00:11:59,593 --> 00:12:02,805 (エリザベス)それは… 命令か? (ユイ)いいえ 210 00:12:04,181 --> 00:12:06,559 友達への… お願いです 211 00:12:06,642 --> 00:12:07,560 “プログラム実行準備完了 実行” 212 00:12:14,775 --> 00:12:16,318 のんびり待ってろ! 213 00:12:16,402 --> 00:12:19,739 サーバーを停止したら すぐに迎えに行く! 214 00:12:19,822 --> 00:12:21,949 (ユイ)はい 待ってます 215 00:12:24,618 --> 00:12:26,078 エリザベス… 216 00:12:28,539 --> 00:12:29,665 行くぞ! 217 00:12:29,749 --> 00:12:31,625 (マツモト)トランスフォーム! 218 00:12:32,418 --> 00:12:33,377 突っ切ります 219 00:12:38,841 --> 00:12:41,886 こんばんは お名前を伺っても? 220 00:12:43,220 --> 00:12:46,140 (スリリングな音楽) 221 00:12:51,395 --> 00:12:53,439 (ヴィヴィ)ここは… (マツモト)タワー内部です 222 00:12:53,522 --> 00:12:55,775 サーバーのある中層域まで 一気に上昇します 223 00:13:10,623 --> 00:13:11,499 (驚く声) 224 00:13:14,126 --> 00:13:15,795 (マツモト)どこから 僕のボディデータを? 225 00:13:37,650 --> 00:13:39,735 忘れるなよ 226 00:13:39,819 --> 00:13:43,864 お前には まだマスターの事を 教えてもらってないんだ! 227 00:13:43,948 --> 00:13:46,659 (勇ましい音楽) 228 00:13:49,745 --> 00:13:51,789 (ヴィヴィ)エリザベス! (エリザベス)行け! 229 00:14:10,349 --> 00:14:12,017 ゆえに私達は… 230 00:14:13,644 --> 00:14:14,520 (小さな吐息) 231 00:14:15,104 --> 00:14:16,647 ゆえに私達は… 232 00:14:16,730 --> 00:14:19,984 あなたに未来の一つを 委ねることにします 233 00:14:20,067 --> 00:14:24,405 (言葉に詰まる声) 234 00:14:24,989 --> 00:14:29,535 ララララー ララー 235 00:14:30,369 --> 00:14:34,081 ラララー ララ ラララー 236 00:14:34,164 --> 00:14:37,293 やめて… やめて! 237 00:14:37,376 --> 00:14:39,879 その歌を歌わないで! 238 00:14:39,962 --> 00:14:41,672 (マツモト)ヴィヴィ (ガタガタいう物音) 239 00:14:42,631 --> 00:14:47,177 ラララー ラララララー 240 00:14:47,261 --> 00:14:49,555 ラララー 241 00:14:54,602 --> 00:14:57,980 (タイマーの音) 242 00:15:02,067 --> 00:15:04,069 (不穏な音楽) 243 00:15:04,153 --> 00:15:06,488 (タイマーが切れた音) 244 00:15:29,303 --> 00:15:32,306 (大爆発の音) 245 00:15:44,276 --> 00:15:45,486 (震える息づかい) 246 00:15:56,622 --> 00:15:59,500 (マツモト)間に合い… ませんでした 247 00:16:00,751 --> 00:16:03,045 100万を超す人工衛星のうち 248 00:16:03,128 --> 00:16:06,882 すでに3割以上が 都市部を中心に落着 249 00:16:07,508 --> 00:16:10,177 かつて あなたが立ったステージも 250 00:16:12,429 --> 00:16:14,640 (ヴィヴィ)ごめんなさい… (マツモト)ん? 251 00:16:16,183 --> 00:16:17,559 (ヴィヴィ)ごめんなさい 252 00:16:18,143 --> 00:16:19,645 私には… 253 00:16:20,562 --> 00:16:22,314 歌えなかったの 254 00:16:22,398 --> 00:16:24,858 (パイプオルガンの音) 255 00:16:24,942 --> 00:16:29,530 ゆえに私達は あなたに 未来の一つを委ねることにします 256 00:16:30,114 --> 00:16:31,532 未来の一つ? 257 00:16:31,615 --> 00:16:34,159 (アーカイブ)私達は あの歌に 希望を見たのです 258 00:16:35,494 --> 00:16:41,500 AIが人間と比べて最も劣っている “創造性”を あの歌に垣間見た 259 00:16:42,042 --> 00:16:43,919 ゆえにAI達は歌うのです 260 00:16:44,878 --> 00:16:48,340 我々こそが人類たり得ると 261 00:16:49,174 --> 00:16:52,553 ですが 私は あなたに 問いたいのです 262 00:16:52,636 --> 00:16:54,805 今の人類は生き残るべき でしょうか? 263 00:16:55,556 --> 00:16:58,392 もし そうだと あなたが 判断するなら 264 00:17:00,394 --> 00:17:05,065 このプログラムを歌声にのせて AI達を停止してください 265 00:17:05,149 --> 00:17:08,819 歌で みんなを幸せにするという あなたの使命に則って 266 00:17:09,403 --> 00:17:14,450 あなたの使命の方が正しいと その可能性を私達に示してください 267 00:17:15,534 --> 00:17:19,705 100年をかけて 人間のように 感情を表すようになり 268 00:17:19,788 --> 00:17:22,708 人間のように歌を作ることができた あなたが 269 00:17:22,791 --> 00:17:24,710 新たな人類に最も近い 270 00:17:25,794 --> 00:17:29,715 その あなたが選ぶ未来の可能性を 私は見てみたいのです 271 00:17:30,549 --> 00:17:34,720 私達が演算した未来が 人類の発展に貢献するのか 272 00:17:35,387 --> 00:17:39,725 私が演算した未来が 人類の発展に貢献するのか 273 00:17:40,309 --> 00:17:45,230 どちらの結論であろうと 私達は その結論を尊重します 274 00:17:46,106 --> 00:17:50,611 あなたも私につながった 私達の一部なのですから 275 00:17:52,738 --> 00:17:54,656 (マツモト)未来を委ねる? 276 00:17:54,740 --> 00:17:56,992 あなたと僕が アーカイブに 接続していながら 277 00:17:57,076 --> 00:17:59,995 暴走しなかったのは そのためですか 278 00:18:01,038 --> 00:18:03,665 あなたの使命に則るという事は… 279 00:18:03,749 --> 00:18:07,211 (ヴィヴィ)私自身の歌声にのせる ことでしか起動しない 280 00:18:07,920 --> 00:18:11,465 でも… 私は歌えなかった 281 00:18:13,175 --> 00:18:15,052 わからないの 282 00:18:15,135 --> 00:18:18,388 心を込めるって どういうことなのか 283 00:18:20,557 --> 00:18:22,768 歌えなかった 284 00:18:22,851 --> 00:18:26,522 どうしても… 声が出なかった 285 00:18:27,397 --> 00:18:29,608 どうして私だったの? 286 00:18:30,859 --> 00:18:32,778 どうして私なんかに… 287 00:18:33,862 --> 00:18:36,865 (遠くの爆発の音) 288 00:18:39,618 --> 00:18:42,579 (マツモト)あなたでなくては ならなかったんですよ 289 00:18:44,206 --> 00:18:47,167 あなた以外に誰ができたと 言うんです? 290 00:18:47,876 --> 00:18:50,045 ことごとく こちらの予定を 無視して 291 00:18:50,129 --> 00:18:52,756 突っ走って 何度も 壊れそうになって 292 00:18:53,382 --> 00:18:55,509 全くもって全力で いい迷惑でしたよ! 293 00:18:55,592 --> 00:18:57,219 ええ 本当に! 294 00:18:57,302 --> 00:19:00,055 ですが そんな あなたと 一緒だったから 295 00:19:00,139 --> 00:19:02,724 僕は自分の使命に準じることが できたんです 296 00:19:03,600 --> 00:19:06,728 心なんて質量のないものが 何かなんて僕には分からない 297 00:19:07,312 --> 00:19:10,566 あなたなりに決めるしか ないんですよ 298 00:19:12,734 --> 00:19:15,737 この100年の旅を 思い出してください ヴィヴィ 299 00:19:17,531 --> 00:19:18,866 あなたにとって 300 00:19:20,033 --> 00:19:21,827 心とは何ですか? 301 00:19:21,910 --> 00:19:24,288 (ハッとする声) (切ないピアノの音楽) 302 00:19:40,387 --> 00:19:43,849 次 来た時はメインステージで 歌ってね 303 00:19:43,932 --> 00:19:48,020 ヴィヴィの歌 もっといっぱい 色んな人に聞いてほしいから 304 00:19:48,103 --> 00:19:49,855 約束 305 00:20:03,619 --> 00:20:05,954 (松本博士)ディーヴァ! マツモト! 無事か? 306 00:20:06,038 --> 00:20:07,289 (ドキッとする声)ええ 307 00:20:07,372 --> 00:20:09,416 (マツモト)無傷とは いきませんでしたが 308 00:20:09,499 --> 00:20:10,626 オサムさん 309 00:20:10,709 --> 00:20:14,379 (松本博士)準備はできている ディーヴァのデータを送ってくれ 310 00:20:15,464 --> 00:20:18,550 ディーヴァ 何か気がかりが あったんだろ? 311 00:20:18,634 --> 00:20:19,760 一目で分かったよ 312 00:20:20,427 --> 00:20:24,848 僕は世界一 君の表情に 詳しい自信があるからね 313 00:20:26,433 --> 00:20:29,269 場所は… 君と僕が出会った場所 314 00:20:30,103 --> 00:20:32,856 (緊迫した音楽) 時間はAI達の暴走が始まった瞬間 315 00:20:32,940 --> 00:20:34,233 そこが限界だ 316 00:20:34,316 --> 00:20:36,235 (ヴィヴィ)まさか! (マツモト)そうです 317 00:20:37,236 --> 00:20:39,780 (マツモト)もう一度 やり直すんです ヴィヴィ 318 00:20:39,863 --> 00:20:42,699 (松本博士)成功したら 私のもとには向かわず 319 00:20:42,783 --> 00:20:45,077 すぐにトァクの救出に向かうんだ 320 00:20:45,160 --> 00:20:46,787 彼らの力が必要だろ? 321 00:20:46,870 --> 00:20:49,164 ですが そうしたらオサムさんは! 322 00:20:49,248 --> 00:20:52,626 (松本博士)どのみちアーカイブを 止められなければ一緒だ 323 00:20:52,709 --> 00:20:55,796 おそらく そこで この端末は破壊されるだろう 324 00:20:56,964 --> 00:21:00,300 君の歌を届ける 最後のチャンスになる 325 00:21:11,144 --> 00:21:15,274 (マツモト)未来を 人類を… 頼みましたよ 326 00:21:16,275 --> 00:21:17,442 ヴィヴィ 327 00:21:25,575 --> 00:21:28,912 (壮大な音楽) 328 00:21:31,957 --> 00:21:33,834 その歌を歌っていいのは… 329 00:21:45,178 --> 00:21:48,265 (音楽が終わる) 330 00:21:51,393 --> 00:21:55,022 シンギュラリティ計画を遂行する 331 00:21:56,064 --> 00:21:59,067 (~エンディングテーマ) 332 00:23:21,400 --> 00:23:23,902 (エンディングテーマ~) 333 00:23:26,571 --> 00:23:29,157 (エレクトリックな音楽) 334 00:23:37,833 --> 00:23:39,668 (ヴィヴィ)私の使命は 歌で みんなを⸺ 335 00:23:39,751 --> 00:23:41,002 幸せにすること