1 00:00:02,442 --> 00:00:05,278 (真唯)すまない。 どうやら私は君を➨ 2 00:00:05,278 --> 00:00:08,782 一人の女性として 好きになってしまったようだ。 3 00:00:13,286 --> 00:00:16,289 《れな子:ヤバい…。 マジでヤバい! 4 00:00:16,289 --> 00:00:19,793 さっきの相づち ミスったかなぁ。 一瞬 変な空気にしたよね。 5 00:00:19,793 --> 00:00:22,295 どうする どうする? どうすれば取り戻せる?》 6 00:00:22,295 --> 00:00:24,464 (香穂)っていうか 昨日やってたドラマがさ~。 7 00:00:24,464 --> 00:00:27,300 (紗月)月9? うん! 《ドラマ!? 私あんまりドラマ見ない! 8 00:00:27,300 --> 00:00:29,636 でも何か! 何か言わなきゃ…》 (紫陽花)あっ そういえば➨ 9 00:00:29,636 --> 00:00:32,138 こないだバズってた動画が すっごくおかしくて。 10 00:00:32,138 --> 00:00:34,307 《動画!? それなら 検索…!》 11 00:00:34,307 --> 00:00:37,143 (紗月)待って そのお弁当 本当に手作り? 12 00:00:37,143 --> 00:00:39,479 すごいわ。 《また話題変わった!? 13 00:00:39,479 --> 00:00:41,481 えっと お弁当ね》 たまたまだよ~。 14 00:00:41,481 --> 00:00:45,485 あっ 真唯 これ見て~! 《ちょっと… 待って待って…》 15 00:00:45,485 --> 00:00:48,822 お弁当~! (4人)あっ…? 16 00:00:48,822 --> 00:00:50,824 あっ あのっ! 17 00:00:50,824 --> 00:00:52,993 何? どうかした? れなちゃん? 18 00:00:52,993 --> 00:00:58,164 ごめん 私 あの… えと… ちょっと急な用事っていうか! 19 00:00:58,164 --> 00:01:00,867 みんなは食べてて! ごめんね またあとで! 20 00:01:04,270 --> 00:01:06,773 (ドアの開く音) 21 00:01:06,773 --> 00:01:09,576 (息を吸う音) 22 00:01:11,778 --> 00:01:14,481 生き返る~…。 23 00:01:17,283 --> 00:01:19,619 やっぱ ずっと一緒はムリ…。 24 00:01:19,619 --> 00:01:25,325 どんなに頑張ったって 私は コミュ障の陰キャなんだ…。 25 00:01:27,142 --> 00:01:29,978 《中学のとき 友達づきあいでやらかして➨ 26 00:01:29,978 --> 00:01:31,980 ぼっち まっしぐらだった私。 27 00:01:31,980 --> 00:01:33,982 でも あるとき 小学校のころのみんなが➨ 28 00:01:33,982 --> 00:01:35,984 普通に恋したり 青春を謳歌して➨ 29 00:01:35,984 --> 00:01:37,986 キラキラしまくってると知って 焦った! 30 00:01:37,986 --> 00:01:40,823 あれ 私 ヤバじゃない? そして起き上がった! 31 00:01:40,823 --> 00:01:43,325 「リア充 陽キャ なり方」で検索して➨ 32 00:01:43,325 --> 00:01:46,662 見た目を整え 話し方を変え 笑顔の練習をし➨ 33 00:01:46,662 --> 00:01:48,664 人生再スタートを目指して➨ 34 00:01:48,664 --> 00:01:51,633 知り合いのいない 共学の高校を受けて見事合格! 35 00:01:51,633 --> 00:01:55,304 陽キャ代表みたいな妹からも お墨付きをもらったし➨ 36 00:01:55,304 --> 00:01:57,639 お母さんも安心してくれた。 37 00:01:57,639 --> 00:01:59,975 そして 「高校では ちゃんとクラスになじんで➨ 38 00:01:59,975 --> 00:02:02,144 リア充陽キャを目指すぞ~!」 と意気込む私に➨ 39 00:02:02,144 --> 00:02:04,146 運命的な出会いがあった! 40 00:02:04,146 --> 00:02:08,650 王塚真唯さん! お母さんは有名ファッションデザイナー。 41 00:02:08,650 --> 00:02:13,155 本人もプロのモデルをやってる芸能人で スーパー高校生。 付いた異名が➨ 42 00:02:13,155 --> 00:02:16,458 「完全無欠のスーパーダーリン」 略して 「スパダリ」!》 43 00:02:16,458 --> 00:02:20,629 《ヘヘ… はじめまして 甘織れな子っていうんだけど➨ 44 00:02:20,629 --> 00:02:23,298 えと お友達になりませんか!? 45 00:02:23,298 --> 00:02:25,667 もちろんだとも。 46 00:02:25,667 --> 00:02:28,670 こちらこそ 話しかけてきてくれて ありがとう。 47 00:02:28,670 --> 00:02:30,839 よろしく れな子》 48 00:02:30,839 --> 00:02:33,976 《かくして私は 王塚グループに所属できたけど➨ 49 00:02:33,976 --> 00:02:36,812 所詮は白鳥の群れの中のアヒルの子。 50 00:02:36,812 --> 00:02:39,014 あっという間に限界を迎えた。 51 00:02:39,014 --> 00:02:42,351 私以外の4人は とてもかわいくて 頭の回転が速くて➨ 52 00:02:42,351 --> 00:02:45,187 上手に空気を読んで 人間力の偏差値75! 53 00:02:45,187 --> 00:02:48,023 偏差値35の私は とにかく頑張って➨ 54 00:02:48,023 --> 00:02:51,627 相づち ミスらないように気をつけて 必死に笑顔をつくってきたけど! 55 00:02:51,627 --> 00:02:55,464 陰キャが たった2か月で 陽キャになれるわけがなかった。 56 00:02:55,464 --> 00:02:59,802 いつしか酷使されたスマホみたいに 頭があっつくなっちゃって…。 57 00:02:59,802 --> 00:03:03,639 ついに 動作不良を起こしたのだった…》 58 00:03:03,639 --> 00:03:07,142 は~ いい風…。 59 00:03:07,142 --> 00:03:10,479 私は今 自由だ…。 60 00:03:10,479 --> 00:03:12,648 ふぅ~…。 61 00:03:12,648 --> 00:03:15,117 んっ? (ドアの開く音) 62 00:03:18,153 --> 00:03:20,155 あっ! 63 00:03:20,155 --> 00:03:24,660 れな子… うっ! いけない! 64 00:03:24,660 --> 00:03:26,662 はっ? 65 00:03:26,662 --> 00:03:29,331 ひいぃ… うわぁ…! 66 00:03:29,331 --> 00:03:32,501 《えっ!? 67 00:03:32,501 --> 00:03:34,670 私… 落ちる?》 68 00:03:34,670 --> 00:03:36,638 させるものかっ! 69 00:03:39,007 --> 00:03:42,177 お… 王塚さん!? もう大丈夫だ れな子! 70 00:03:42,177 --> 00:03:44,179 ななな… 何を根拠に!? 71 00:03:44,179 --> 00:03:46,515 私は運がいいんだ! 72 00:03:46,515 --> 00:03:50,485 ゲームで いちばん役に立たない ステータスじゃ~ん! 73 00:03:52,421 --> 00:03:56,258 い… 生きてる…。 ほら 助かっただろ。 74 00:03:56,258 --> 00:03:58,260 ななな… なんてことはないさ…。 75 00:03:58,260 --> 00:04:00,262 声 震えてるけど…。 76 00:04:00,262 --> 00:04:03,765 《っていうか 王塚さんでも そうなることあるんだ…》 77 00:04:03,765 --> 00:04:08,103 ともあれ 様子のおかしかった君を 追ってきて正解だった。 78 00:04:08,103 --> 00:04:10,939 こうして助けられたんだからな。 いやあの…。 79 00:04:10,939 --> 00:04:14,776 私 別に飛び降りるつもりとか なかったんだけど…。 80 00:04:14,776 --> 00:04:17,613 んっ? ではなぜ あんな身を乗り出して? 81 00:04:17,613 --> 00:04:20,782 あ… あれは 自由を謳歌してたといいますか。 82 00:04:20,782 --> 00:04:22,784 自由を謳歌? 83 00:04:22,784 --> 00:04:24,786 しかし実際に君はフェンスを…。 んっ!? 84 00:04:24,786 --> 00:04:26,788 いや 王塚さんが 突進してきたから! 85 00:04:26,788 --> 00:04:31,126 ビックリして のけぞって バランスを崩して…。 86 00:04:31,126 --> 00:04:34,129 なるほど。 つまり私のせいで➨ 87 00:04:34,129 --> 00:04:36,798 君は危うく死ぬところだったのか。 ああっ! 88 00:04:36,798 --> 00:04:38,800 でも 心配してくれたのは うれしかったよ。 89 00:04:38,800 --> 00:04:42,471 一生の不覚だ…。 すべて私の勇み足だったとは…。 90 00:04:42,471 --> 00:04:44,473 待って 落ち込まないで! 91 00:04:44,473 --> 00:04:46,975 別に王塚さんが悪い ってわけじゃなくて➨ 92 00:04:46,975 --> 00:04:51,480 誰も悪くないっていうか そもそも 私が屋上なんかにいたからで! 93 00:04:54,082 --> 00:04:56,118 あっ あのっ…。 94 00:04:56,118 --> 00:04:59,621 私は大勢の輪に入って 人と話すのが苦手でして! 95 00:04:59,621 --> 00:05:04,593 話すのが苦手? いつも元気で明るい君が? 96 00:05:04,593 --> 00:05:08,263 しゃべるたびに マジックポイントを 消費してるんですよぉ~! 97 00:05:08,263 --> 00:05:11,600 マジックポイント? 私は会話力が低いので! 98 00:05:11,600 --> 00:05:14,937 ホントに集中してないと バスケの 高速パス回しみたいな会話に➨ 99 00:05:14,937 --> 00:05:16,939 全然ついていけなかったり! 100 00:05:16,939 --> 00:05:19,608 急な沈黙が怖くなって ベラベラと どうでもいいことをしゃべって➨ 101 00:05:19,608 --> 00:05:22,444 人のターンを奪ったりしちゃうの! うん? 102 00:05:22,444 --> 00:05:25,781 全然 ピンときてない!? そういうのあるでしょ! 103 00:05:25,781 --> 00:05:28,617 いちいち気にして ベッドの中で大反省会が始まって➨ 104 00:05:28,617 --> 00:05:31,953 眠れなくなったり…。 ないの!? すごいなぁ! 105 00:05:31,953 --> 00:05:34,623 だから私は疲れて 屋上まで逃げ出してきて➨ 106 00:05:34,623 --> 00:05:38,126 息継ぎするみたいに 一人の時間をかみしめてたの! 107 00:05:38,126 --> 00:05:41,463 そうしないと死んじゃうの 私! 108 00:05:41,463 --> 00:05:43,965 ふぅ…。 109 00:05:43,965 --> 00:05:47,803 では私は 君にムリを強いていたのだな。 110 00:05:47,803 --> 00:05:50,072 へっ? 私との会話を➨ 111 00:05:50,072 --> 00:05:52,908 楽しんでくれているとばかり。 まさかそこまで➨ 112 00:05:52,908 --> 00:05:55,243 追い詰めていたとは。 違うんです! 113 00:05:55,243 --> 00:05:57,579 話すのは好きなんです! ただ➨ 114 00:05:57,579 --> 00:06:00,415 すっごく頑張らなきゃ いけないっていうか…。 115 00:06:00,415 --> 00:06:03,752 楽しいは楽しいんだよ! でも 私は➨ 116 00:06:03,752 --> 00:06:07,756 みんなみたいに うまくできないから…。 117 00:06:07,756 --> 00:06:10,158 なるほど そうか。 118 00:06:13,261 --> 00:06:17,933 君の気持ちがわかる などというのは傲慢だろう。 119 00:06:17,933 --> 00:06:21,436 しかし私も 似たような気分になるときはある。 120 00:06:21,436 --> 00:06:25,774 えっ? 私は見てのとおり王塚真唯だ。 121 00:06:25,774 --> 00:06:29,444 環境に恵まれているし それに見合った努力もしている。 122 00:06:29,444 --> 00:06:32,447 つもりだ…。 うん…。 123 00:06:32,447 --> 00:06:36,618 皆が私といて居心地よく 喜んでくれるのは気分がいい。 124 00:06:36,618 --> 00:06:38,787 だが こう思うときもある…。 125 00:06:38,787 --> 00:06:43,125 果たして皆は本当の私を 見てくれているのだろうかと…。 126 00:06:43,125 --> 00:06:47,796 急に寂しくなるんだ。 王塚さんが? 127 00:06:47,796 --> 00:06:51,066 私は求められている 王塚真唯像を➨ 128 00:06:51,066 --> 00:06:53,869 ただ演じているだけかも しれないな。 129 00:06:56,071 --> 00:06:59,241 すまない 常に完璧を目指す王塚真唯が➨ 130 00:06:59,241 --> 00:07:02,244 こんな訳のわからないことを…。 131 00:07:02,244 --> 00:07:06,415 《いや… なんか… すごい中二病みたいな…。 132 00:07:06,415 --> 00:07:09,418 本当の自分か…》 133 00:07:09,418 --> 00:07:13,255 王塚さんが弱音を吐くの 初めて聞いたかも。 134 00:07:13,255 --> 00:07:17,092 もちろん 誰にも言ったことはなかった。 135 00:07:17,092 --> 00:07:21,096 君は失望したか? えっ? ううん 全然! 136 00:07:21,096 --> 00:07:25,767 王塚さんでさえ不安と戦いながら いつも前向きに頑張ってるなら➨ 137 00:07:25,767 --> 00:07:28,937 私も もっと頑張らないとって。 138 00:07:28,937 --> 00:07:31,440 そう素直に思えたし…。 139 00:07:31,440 --> 00:07:33,608 でも 毎日 頑張ってばかりじゃ➨ 140 00:07:33,608 --> 00:07:35,777 疲れちゃうのなんて 当たり前だし➨ 141 00:07:35,777 --> 00:07:38,613 私は王塚さんが どんなに失敗しても➨ 142 00:07:38,613 --> 00:07:40,615 絶対に受け入れる! 143 00:07:40,615 --> 00:07:44,286 失敗ひとつ許されないなんて そんなのムリだもん! 144 00:07:44,286 --> 00:07:48,957 いいんだよ 別に。 たまには休んでもさ。 145 00:07:48,957 --> 00:07:53,562 《これって 私が誰かに 言ってほしかった言葉だ…》 146 00:07:53,562 --> 00:07:56,431 あっ? 147 00:07:56,431 --> 00:07:58,767 王塚さん? 148 00:07:58,767 --> 00:08:02,938 なんだろうな…。 なんだか すごくうれしいんだ。 149 00:08:05,107 --> 00:08:08,110 君と出会えてよかった! うえぇっ! 150 00:08:08,110 --> 00:08:11,246 いや あの… 私も!友達が欲しいんで! 151 00:08:11,246 --> 00:08:13,248 友達になろう れな子。 152 00:08:13,248 --> 00:08:16,785 本当の友達に! うん。 153 00:08:16,785 --> 00:08:19,754 友達になろう 王塚さん。 154 00:08:19,754 --> 00:08:22,757 ううん 真唯! フッ。 155 00:08:22,757 --> 00:08:25,427 あっ そうだ! 屋上の鍵。 156 00:08:25,427 --> 00:08:29,764 真唯と同じグループになれたから 先生が信用して貸してくれたの。 157 00:08:29,764 --> 00:08:32,267 ほう。 いつでも声かけてよ。 158 00:08:32,267 --> 00:08:36,938 休憩しにいこ。 フフッ 2人だけの秘密だな。 159 00:08:36,938 --> 00:08:39,774 えっ? あ… うん。 160 00:08:39,774 --> 00:08:41,943 (笑い声) 161 00:08:41,943 --> 00:08:46,114 あっ れなちゃん 大丈夫だった!? えっ? 162 00:08:46,114 --> 00:08:48,783 (紫陽花)すごい勢いで 教室出てったから…。 163 00:08:48,783 --> 00:08:52,888 え いや あの… さっきは 変な感じになっちゃって…。 164 00:08:52,888 --> 00:08:55,390 その…。 具合は もうよさそうだな。 165 00:08:55,390 --> 00:08:59,728 皆に心配をかけないよう ああいう言い方をしたんだろう? 166 00:08:59,728 --> 00:09:03,398 えっ? いや…。 なっ。 うん…。 167 00:09:03,398 --> 00:09:07,736 《な… なんだ この友達…。 かっこいい…》 168 00:09:07,736 --> 00:09:09,738 へ~ すごいじゃん! すご~い! 169 00:09:09,738 --> 00:09:12,741 《どんな子たちからも 大人気の真唯…。 170 00:09:12,741 --> 00:09:16,244 それが 私の秘密の友達…。 171 00:09:16,244 --> 00:09:20,415 いつか 彼女の一番の友達に なれたらいいな➨ 172 00:09:20,415 --> 00:09:22,751 なんて思ってたのに…。 173 00:09:22,751 --> 00:09:26,755 翌日の屋上で だ》 174 00:09:26,755 --> 00:09:30,258 すまない。 どうやら私は君を➨ 175 00:09:30,258 --> 00:09:33,461 一人の女性として 好きになってしまったようだ。 176 00:09:36,431 --> 00:09:38,767 はっ? フッ。 177 00:09:38,767 --> 00:09:40,936 《待って待って? 178 00:09:40,936 --> 00:09:43,438 友達は? 友達はどこいったの!?》 179 00:09:43,438 --> 00:09:47,442 いやいやいや ムリでしょ ムリ! なぜムリなんだ? 180 00:09:47,442 --> 00:09:50,278 君は他に好きな子がいるわけでも ないんだろう? 181 00:09:50,278 --> 00:09:52,280 そうだけどさ! だいたい➨ 182 00:09:52,280 --> 00:09:54,783 「好きになった」って早すぎない? 2人で話してから➨ 183 00:09:54,783 --> 00:09:57,619 昨日の今日だよ? そうなんだよ。 184 00:09:57,619 --> 00:10:02,123 初めて さらけ出した弱さを 君は受け入れてくれただろう? 185 00:10:02,123 --> 00:10:05,126 家に帰って 君の顔を思い浮かべていると➨ 186 00:10:05,126 --> 00:10:07,629 胸のドキドキが収まらなくてな。 187 00:10:07,629 --> 00:10:12,467 あれは私の人生において 非常に衝撃的な出来事だった。 188 00:10:12,467 --> 00:10:14,970 そう自覚したとき 気付いたんだ。 189 00:10:14,970 --> 00:10:16,972 君が好きだと。 190 00:10:16,972 --> 00:10:19,975 大げさだよ…。 王塚真唯が ヘコんでたら➨ 191 00:10:19,975 --> 00:10:22,310 誰だって慰めたに決まってるって。 192 00:10:22,310 --> 00:10:24,813 だが君だった。 あっ…。 193 00:10:24,813 --> 00:10:28,817 その瞬間 私の前にいたのは君だったのだ。 194 00:10:28,817 --> 00:10:32,654 あっ… そんな 刷り込みじゃないんだから…。 195 00:10:32,654 --> 00:10:35,156 てか そのたった一度で 告白までするとか➨ 196 00:10:35,156 --> 00:10:37,659 いくらなんでも チョロすぎでしょ。 てれているな! 197 00:10:37,659 --> 00:10:40,495 やはり両思いだったか! 違うから! 198 00:10:40,495 --> 00:10:43,832 私は友達として! 友達としてアンタのことが好きなの! 199 00:10:43,832 --> 00:10:45,834 それは勘違いだよ れな子。 うっ! 200 00:10:45,834 --> 00:10:48,670 君は私のことを 恋人として好きなんだ。 201 00:10:48,670 --> 00:10:50,772 アンタの その無駄に自信満々なところ➨ 202 00:10:50,772 --> 00:10:53,275 敵に回ると やっかい極まりないな!? 203 00:10:53,275 --> 00:10:56,945 うぅ~…。 渋っているのは私が女だからか? 204 00:10:56,945 --> 00:11:00,281 んっ? それは…。 205 00:11:00,281 --> 00:11:02,284 《真唯って かっこいいから➨ 206 00:11:02,284 --> 00:11:05,487 女同士でも好きって子は メッチャいるだろうし…。 207 00:11:05,487 --> 00:11:08,823 いや 私自身が好きかどうかは ともかく…》 208 00:11:08,823 --> 00:11:11,960 んっ? 脈はなさそうでもないな。 209 00:11:11,960 --> 00:11:14,796 ないの! ムリ! ムリだから! フフフッ。 210 00:11:14,796 --> 00:11:17,966 あのね 私は友達が欲しいの。 211 00:11:17,966 --> 00:11:21,636 ずっと学校生活を一緒に 楽しめるような親友がいいの! 212 00:11:21,636 --> 00:11:25,306 それは… 恋人じゃダメなのかい? ダメなの! 213 00:11:25,306 --> 00:11:27,475 今のうちにハッキリ言っておくよ!? 214 00:11:27,475 --> 00:11:29,811 恋人なんて 一般論でしか知らないけど➨ 215 00:11:29,811 --> 00:11:31,813 ちょっとしたことで 不安になったり➨ 216 00:11:31,813 --> 00:11:34,983 急に冷めちゃったりするし。 もし別れたら 気まずくなって➨ 217 00:11:34,983 --> 00:11:37,485 グループ別々になったりとか お互い嫌じゃん! 218 00:11:37,485 --> 00:11:40,655 そんな不安定な関係はお断り! 219 00:11:40,655 --> 00:11:44,492 これほどまで強く拒絶されたのは 人生で初めてだ。 220 00:11:44,492 --> 00:11:48,329 ま… 待って待って 真唯のことが 嫌だって言ってるんじゃないよ? 221 00:11:48,329 --> 00:11:50,765 仲よくはなりたいんだってば。 222 00:11:50,765 --> 00:11:57,105 そうか。 ならば 折衷案を提案してもいいかい? 223 00:11:57,105 --> 00:11:59,708 折衷案? 224 00:12:01,776 --> 00:12:03,978 《なんてこったい…》 225 00:12:05,947 --> 00:12:09,117 《ある日は親友。 ある日は恋人。 226 00:12:09,117 --> 00:12:11,786 そうやって交互に試してみる というのはどうだい。 227 00:12:11,786 --> 00:12:16,291 恋人と親友のどちらが私たちに ふさわしいか勝負で決めるんだ》 228 00:12:16,291 --> 00:12:18,326 はぁ…。 229 00:12:18,326 --> 00:12:20,295 うっ…! 230 00:12:20,295 --> 00:12:23,465 《恋人か親友か か…》 231 00:12:23,465 --> 00:12:27,469 《恋人の日は 私が君に 恋人のすばらしさを教える。 232 00:12:27,469 --> 00:12:31,306 どうしてもムリとなった場合は 私も おとなしく身を引こう。 233 00:12:31,306 --> 00:12:33,975 君を落としきれなかった 私の魅力が➨ 234 00:12:33,975 --> 00:12:36,811 足りなかったのだからな。 やめいっ》 235 00:12:36,811 --> 00:12:38,980 《親友の日は その逆。 相手に➨ 236 00:12:38,980 --> 00:12:41,649 「やっぱり こっちの 関係性のほうがいいね」と➨ 237 00:12:41,649 --> 00:12:44,986 思わせたほうが勝ち。 期間は1か月間。 238 00:12:44,986 --> 00:12:46,988 つまり6月いっぱい。 239 00:12:46,988 --> 00:12:52,627 私が恋人関係を認めることは ないとしても…》 240 00:12:52,627 --> 00:12:55,130 いや 諦めてちゃ始まんない! 241 00:12:55,130 --> 00:12:58,466 私は変わるんだって決めたから ここまで来たんだし! 242 00:12:58,466 --> 00:13:00,802 二度と ぼっちなんかに戻らない! 243 00:13:00,802 --> 00:13:04,272 勝ち取るんだ 最高の学園生活を! 244 00:13:04,272 --> 00:13:06,608 えい えい お~っ! 245 00:13:06,608 --> 00:13:10,445 (遥奈)お姉ちゃん まともになったと思ったのに…。 246 00:13:10,445 --> 00:13:13,448 《とにもかくにも こうして私と真唯の戦いが➨ 247 00:13:13,448 --> 00:13:16,151 幕を開けたのだった!》 248 00:13:18,486 --> 00:13:20,655 《戦いが始まって3日目。 249 00:13:20,655 --> 00:13:22,991 その日が 親友か恋人かっていうのは➨ 250 00:13:22,991 --> 00:13:25,326 真唯の髪形で決めることになった。 251 00:13:25,326 --> 00:13:29,631 髪を結んでいたら親友。 下ろしていたら恋人同士だ》 252 00:13:29,631 --> 00:13:32,133 いいかげん髪結んできてよ 真唯! 253 00:13:32,133 --> 00:13:34,469 なんで3日連続で 下ろしてきてるの!? 254 00:13:34,469 --> 00:13:37,138 一分の寝癖もなく ストレートに決まってね。 255 00:13:37,138 --> 00:13:39,174 下ろさなければ もったいないだろう。 256 00:13:39,174 --> 00:13:41,176 これじゃ勝負にならないじゃん! 257 00:13:41,176 --> 00:13:43,178 2か月も友達だったんだ。 258 00:13:43,178 --> 00:13:46,648 少しは恋人デーを重ねなければ 帳尻が合わないだろ。 259 00:13:46,648 --> 00:13:50,418 ちょ… ちょっと!? ここ学校! 誰かに見られたら どうするの!? 260 00:13:50,418 --> 00:13:52,754 私はかまわないが。 261 00:13:52,754 --> 00:13:56,090 てか 私のこと そんなに好きなわけ? 262 00:13:56,090 --> 00:14:00,094 うん。 好きだな。 《コイツめ。 マジでコイツ》 263 00:14:00,094 --> 00:14:02,597 フフ かわいいぞ。 ゴールデンレトリバーの匂いづけか! 264 00:14:02,597 --> 00:14:06,267 私の何がそんなにいいんだか… まったく理解できない。 265 00:14:06,267 --> 00:14:09,270 なるほど 自信がないと思わせて➨ 266 00:14:09,270 --> 00:14:12,941 その実 私から愛の言葉を 引き出そうという魂胆か! 267 00:14:12,941 --> 00:14:15,443 違うから! 100パー本気だから! 268 00:14:15,443 --> 00:14:18,112 人を かまってちゃんみたいに 言わないでよ! 269 00:14:18,112 --> 00:14:21,282 いっつも そうなんだから! ほう? 270 00:14:21,282 --> 00:14:23,618 いつだって自信満々で なんだって➨ 271 00:14:23,618 --> 00:14:26,287 自分の思いどおりになる みたいな顔して! 272 00:14:26,287 --> 00:14:28,790 ちょっと強く押せば 私なんて すぐに転がると思ったら➨ 273 00:14:28,790 --> 00:14:32,460 大間違いだから! 《ビシッとしなきゃダメなんだ! 274 00:14:32,460 --> 00:14:35,296 みんなの顔色をうかがって 目立たないようにしてる➨ 275 00:14:35,296 --> 00:14:37,966 昨日までの私じゃ 真唯には勝てない!》 276 00:14:37,966 --> 00:14:41,469 そうか。 しかし そう言われてもな。 277 00:14:41,469 --> 00:14:44,305 なんでも自分の思いどおりに なってきたしな…。 278 00:14:44,305 --> 00:14:47,141 私は諦めないから れな子が諦めてくれ。 279 00:14:47,141 --> 00:14:51,246 ああもう その真唯の思い上がりを ぶっ壊したくなってきた。 280 00:14:51,246 --> 00:14:53,248 ずいぶん乱暴じゃないか。 281 00:14:53,248 --> 00:14:56,251 君は最愛の女性にも そんなことを言うのかな? 282 00:14:56,251 --> 00:14:59,254 たぶん。 あっ 恋人やめる? 283 00:14:59,254 --> 00:15:02,257 いや もっと好きになった。 なぜだ! 284 00:15:02,257 --> 00:15:04,592 一つぐらい思いどおりに ならないことがあるのは➨ 285 00:15:04,592 --> 00:15:06,761 実に楽しい! これからも➨ 286 00:15:06,761 --> 00:15:09,264 たくさん私を叱ってくれ れな子! 287 00:15:09,264 --> 00:15:11,766 叱られるようなことしないで! 288 00:15:16,304 --> 00:15:20,475 おかえり~。 れな子さんに問題です。 えっ? 289 00:15:20,475 --> 00:15:24,479 お金持ちだけど顔がイマイチな人と 貧乏だけどイケメン➨ 290 00:15:24,479 --> 00:15:27,148 つきあうなら どちらがいいでしょうか? 291 00:15:27,148 --> 00:15:29,817 ええ? な~んて。 292 00:15:29,817 --> 00:15:34,155 正直 お金持ちとか貧乏とか あんまり関係ないよね。 293 00:15:34,155 --> 00:15:38,159 優しくて思いやりのある人が いちばんだもんね。 294 00:15:38,159 --> 00:15:43,164 紫陽花さんとつきあう人は 幸せだろうなぁ。 え~? 295 00:15:43,164 --> 00:15:46,501 急に褒められても 笑顔ぐらいしか出ないよ? 296 00:15:46,501 --> 00:15:48,503 《か… かわいい…。 天使。 297 00:15:48,503 --> 00:15:52,407 もし真唯じゃなくて紫陽花さんが 告白してきてくれたんだったら➨ 298 00:15:52,407 --> 00:15:54,742 私だって もうちょっと悩んでたかも》 299 00:15:54,742 --> 00:15:57,078 ねぇねぇ 聞いて聞いて! 300 00:15:57,078 --> 00:16:01,916 マイってば こないだホテルの 会員制プールに行ったんだって! 301 00:16:01,916 --> 00:16:04,919 すごくない? ヤバヤバじゃない? 302 00:16:04,919 --> 00:16:08,089 香穂 そんなに プール好きだったかしら。 303 00:16:08,089 --> 00:16:11,759 真唯のことが 羨ましいだけじゃ ないの? 304 00:16:11,759 --> 00:16:13,761 そりゃそうじゃん! 305 00:16:13,761 --> 00:16:16,097 ねぇねぇ 今日 服見にいこうぜ! 306 00:16:16,097 --> 00:16:20,435 ダメ。 忙しいわ。 あらら 何か用事あるの? 307 00:16:20,435 --> 00:16:22,937 自主勉。 さーちゃんは勉強しなくっても➨ 308 00:16:22,937 --> 00:16:24,939 大丈夫すよ! ウフフ。 309 00:16:24,939 --> 00:16:27,775 行こうよぉ~ 行こうよぉ~! うざ。 ひど! 310 00:16:27,775 --> 00:16:32,280 ハハハ そんなに頑張ったところで 次のテストも また私が勝つよ。 311 00:16:32,280 --> 00:16:34,782 お前… お前~…! 312 00:16:34,782 --> 00:16:36,784 れなちゃんはどうする? 313 00:16:36,784 --> 00:16:39,454 えっ? あ… 私は…。 314 00:16:39,454 --> 00:16:42,123 も… もも… もちろん お供しますよ! 315 00:16:42,123 --> 00:16:44,125 アハ… アハアハ…。 316 00:16:44,125 --> 00:16:47,795 《人から遊びに誘われた際に 断ってはいけない…。 317 00:16:47,795 --> 00:16:50,231 過去の過ちを 繰り返さないためにも➨ 318 00:16:50,231 --> 00:16:54,569 私は そうしなきゃいけないんだ。 うん?》 319 00:16:54,569 --> 00:16:57,071 どうせなら みんなで行きたいところだが➨ 320 00:16:57,071 --> 00:17:00,742 紗月は勉強 私も今日は約束があるんだ。 321 00:17:00,742 --> 00:17:03,077 だから買い物は また今度にしよう。 322 00:17:03,077 --> 00:17:08,449 《私に助け船を出してくれた? 恋人だから? 323 00:17:08,449 --> 00:17:13,955 いや 親友でも… っていうか どっちにしてもかっこいいかも》 324 00:17:13,955 --> 00:17:16,624 香穂も家に帰って勉強するといい。 325 00:17:16,624 --> 00:17:18,793 明日は小テストだ。 わん! 326 00:17:18,793 --> 00:17:22,296 紗月も頑張れ。 未来永劫 私には勝てないとしても➨ 327 00:17:22,296 --> 00:17:24,298 努力を続けるのは立派だよ。 328 00:17:24,298 --> 00:17:27,135 なんで私 コイツと仲よくしているんだろうか。 329 00:17:27,135 --> 00:17:30,638 まぁまぁ 小学校からの 幼なじみでしょう? 330 00:17:30,638 --> 00:17:33,975 そう。 昔っから こういうヤツ。 アハハ…。 331 00:17:33,975 --> 00:17:38,479 じゃあ 今日は 適当に解散って感じだね。 332 00:17:38,479 --> 00:17:40,982 (香穂)最近 マイと れなちん 何かあった? 333 00:17:40,982 --> 00:17:44,152 えっ!? なな… ないない! ありえないって! 334 00:17:44,152 --> 00:17:47,488 その否定のしかたは傷つくんだが。 えっ ごめ! 335 00:17:47,488 --> 00:17:49,991 《からかわれた!》 ほら そういうとこ! 336 00:17:49,991 --> 00:17:52,260 目くばせとか なんかエロい! え… えろ…!? 337 00:17:52,260 --> 00:17:54,595 こ~ら。 甘織 困ってるでしょ。 338 00:17:54,595 --> 00:17:57,098 あなた 真唯のことに 見境なさすぎ。 339 00:17:57,098 --> 00:17:59,934 だって アタシ マイ推しだし! ほら 推しカラーも! 340 00:17:59,934 --> 00:18:02,603 (紗月)こんなの顔がいいだけの 俺様野郎よ。 341 00:18:02,603 --> 00:18:07,108 《そうか 真唯の本性を 理解してるの紗月さんだけか》 342 00:18:07,108 --> 00:18:09,110 でもな。 ひょえっ!? 343 00:18:09,110 --> 00:18:11,779 香穂もあながち間違ってはいない。 はうう…。 344 00:18:11,779 --> 00:18:14,615 最近 れな子が私の推しなんだ。 345 00:18:14,615 --> 00:18:16,784 あばばばば…っ! あら~。 346 00:18:16,784 --> 00:18:18,786 なんで~!? よ~し よしよし。 347 00:18:18,786 --> 00:18:20,955 れなちん 顔 真っ赤すぎ! 348 00:18:20,955 --> 00:18:22,957 ぐう…。 《なんで コイツ➨ 349 00:18:22,957 --> 00:18:24,959 私のことが好きなんだろ…。 350 00:18:24,959 --> 00:18:27,795 実は 陽キャたちによる ドッキリなんじゃないの? 351 00:18:27,795 --> 00:18:30,164 それか 真唯がどうかしてるんだ》 352 00:18:32,133 --> 00:18:34,135 どうかしてる! 353 00:18:34,135 --> 00:18:36,804 何がだ? この状況に決まってるでしょ! 354 00:18:36,804 --> 00:18:38,973 なにが 「約束がある」だ! 355 00:18:38,973 --> 00:18:42,110 それ 私と遊ぶ約束だったなんて 言ってなかったじゃん!? 356 00:18:42,110 --> 00:18:44,645 そうだったな。 来てくれてありがとう。 357 00:18:44,645 --> 00:18:46,814 リムジンで 無理やり連れてきたんでしょ!? 358 00:18:46,814 --> 00:18:49,617 カフェぐらいならオーケーと 君は言ったぞ。 むぅ! 359 00:18:49,617 --> 00:18:53,721 赤坂の超高級ホテルの会員制プールの どこがカフェぐらいなの!? 360 00:18:53,721 --> 00:18:57,058 ここのローズヒップティーが 味わい深くてね。 361 00:18:57,058 --> 00:18:59,393 どうせ 1杯2,000円とか するんでしょ。 362 00:18:59,393 --> 00:19:03,064 えっ 値段書いてない。 会員は ここの一切が無償だよ。 363 00:19:03,064 --> 00:19:06,567 君の会員証も作ったから 一人でも訪れるといい。 うっ…。 364 00:19:06,567 --> 00:19:08,569 胃に穴が空くわ! 365 00:19:08,569 --> 00:19:12,406 《なんで着替えてんだよ! って思ったけど➨ 366 00:19:12,406 --> 00:19:15,409 このスタイルなら 着替えてもしかたないか…》 367 00:19:17,578 --> 00:19:21,249 どうだい? 一緒に少し泳がないか? 368 00:19:21,249 --> 00:19:25,419 わ… 私はカフェに来たんだよ!? 泳ぐわけないでしょ! 369 00:19:25,419 --> 00:19:27,421 カフェより 「プールのあるカフェ」のほうが➨ 370 00:19:27,421 --> 00:19:29,757 より需要を満たせると 思わないか? 371 00:19:29,757 --> 00:19:33,261 その チーズハンバーグカレーみたいな考え方 やめなさい! 372 00:19:33,261 --> 00:19:39,600 《こんな最高の水着姿を前にして 私ごときが脱げるわけないよ》 373 00:19:39,600 --> 00:19:44,105 まぁ 私も もともと 泳ぐ気はなかったのだけどな。 374 00:19:44,105 --> 00:19:47,441 着替えておきながら。 だって 水につかるなら➨ 375 00:19:47,441 --> 00:19:49,944 髪をまとめなければ ならないだろう? 376 00:19:49,944 --> 00:19:52,613 そうしたら 君との このデートの時間が➨ 377 00:19:52,613 --> 00:19:55,283 泡のように溶けてしまうからね。 378 00:19:55,283 --> 00:19:59,287 それは徹底するんだ。 379 00:19:59,287 --> 00:20:02,790 だから 今はしばらく このひとときを楽しもう。 380 00:20:02,790 --> 00:20:05,293 私と君だけの時間だ。 381 00:20:05,293 --> 00:20:08,462 まぁ… うん。 382 00:20:08,462 --> 00:20:13,634 《確かにここ メチャクチャ落ち着く…。 383 00:20:13,634 --> 00:20:16,470 まるで別世界…》 384 00:20:16,470 --> 00:20:19,140 なんか ありがとね。 385 00:20:19,140 --> 00:20:23,144 うん? なんだい やぶから棒に。 かわいいぞ れな子。 386 00:20:23,144 --> 00:20:25,146 バ… バカ! 387 00:20:25,146 --> 00:20:28,316 なんか 確かにこういうの いいかもって思っちゃったし➨ 388 00:20:28,316 --> 00:20:32,153 一人だったら絶対に こんなとこ来れなかったし…。 389 00:20:32,153 --> 00:20:34,155 だから そのお礼。 390 00:20:34,155 --> 00:20:36,157 フフフ…。 391 00:20:36,157 --> 00:20:38,492 メッチャ ニヤニヤされてる…。 392 00:20:38,492 --> 00:20:43,497 れな子が喜んでくれたのなら 恋人冥利に尽きるからな。 393 00:20:43,497 --> 00:20:45,833 はいはい ありがとね。 394 00:20:45,833 --> 00:20:49,503 あなたのセンスだけはすてきだよ。 もう…。 395 00:20:49,503 --> 00:20:52,773 《今よりもっと 真唯と打ち解けたら➨ 396 00:20:52,773 --> 00:20:56,811 一緒に泳いだりも できるのかな》 397 00:20:56,811 --> 00:21:00,281 本当に車で送らなくて いいのか? 398 00:21:00,281 --> 00:21:03,951 いいってば。 てか明日は さすがに髪結んできてよ。 399 00:21:03,951 --> 00:21:06,287 いいかげん 親友モードになってよね。 400 00:21:06,287 --> 00:21:08,623 ああ そうだな。 あっ…。 401 00:21:08,623 --> 00:21:11,792 今日は楽しかったよ。 402 00:21:11,792 --> 00:21:14,795 いや あの…。 403 00:21:22,169 --> 00:21:24,505 つきあって3日目のヤツと キスするような➨ 404 00:21:24,505 --> 00:21:28,476 チョロい女じゃありませんから。 405 00:21:28,476 --> 00:21:30,645 ひえ…。 406 00:21:30,645 --> 00:21:34,482 《ま… 待って待って 真唯…! そんな…》 407 00:21:34,482 --> 00:21:38,319 無理やりは趣味じゃないんだ。 ふえ? 408 00:21:38,319 --> 00:21:40,721 今日はこれで 我慢しておくとしよう。 409 00:21:43,157 --> 00:21:45,326 《なっ》 なっ! 410 00:21:45,326 --> 00:21:48,329 れな子は本当にかわいいな。 な…!? 411 00:21:48,329 --> 00:21:51,732 違うから… とにかく違うから! フフッ。 412 00:21:53,601 --> 00:21:55,770 (改札のタッチ音) 413 00:21:55,770 --> 00:21:58,940 《恋人同士なんて やっぱり息が詰まる! 414 00:21:58,940 --> 00:22:02,109 意識しすぎて緊張したり 全然楽しくない! 415 00:22:02,109 --> 00:22:04,278 見てなさいよ 真唯…。 416 00:22:04,278 --> 00:22:10,184 次は私が 親友のおもしろさを 叩き込んでやるから!》