1 00:01:30,152 --> 00:01:33,823 (れな子)あの… 何故こちらへ? 2 00:01:33,823 --> 00:01:37,326 (真唯)いやぁ 突然 紫陽花と旅行に出かけた➨ 3 00:01:37,326 --> 00:01:40,663 って聞いたから 私も遊びにきたんだ。 4 00:01:40,663 --> 00:01:45,501 夏休みに入って会うのは 初めてだね。 調子はどうだい? 5 00:01:45,501 --> 00:01:48,170 (紫陽花)ふ… 普通です…。 6 00:01:48,170 --> 00:01:50,606 ところで さっきの 「おねーちゃん」というのは。 7 00:01:50,606 --> 00:01:53,275 あっ あれは別に何でもなくて! 8 00:01:53,275 --> 00:01:56,112 あのね 真唯! この辺って 紫陽花さんが子どもの頃➨ 9 00:01:56,112 --> 00:01:59,115 よく遊びにきてたんだって! そうなのか。 10 00:01:59,115 --> 00:02:03,119 もしよかったら 観光がてら案内してほしいな。 11 00:02:03,119 --> 00:02:05,621 ど… どうかな? 紫陽花さん! 12 00:02:05,621 --> 00:02:09,125 うっ うん そうだね! そうしちゃおっかな。 13 00:02:09,125 --> 00:02:14,296 よかった。 じゃあ3人で行こうか ねっ れな子おねーちゃん。 14 00:02:14,296 --> 00:02:16,966 やめ… やめろ~! 15 00:02:16,966 --> 00:02:19,635 いや すまない。 16 00:02:19,635 --> 00:02:23,806 ちょっと仲間外れにされたような 気分になって 寂しかったんだ。 17 00:02:23,806 --> 00:02:29,145 ううん。 真唯ちゃんに会えて うれしいよ。 ねっ。 18 00:02:29,145 --> 00:02:32,982 っていうか 私だって 勝手に くっついてきただけだから➨ 19 00:02:32,982 --> 00:02:35,151 立場は真唯と一緒っていうか…。 20 00:02:35,151 --> 00:02:38,320 真唯? 《ヤバ いつも学校で➨ 21 00:02:38,320 --> 00:02:40,322 「王塚さん」って呼んでるのに つい…》 22 00:02:40,322 --> 00:02:42,491 いや それは あの その…。 23 00:02:42,491 --> 00:02:46,162 「れまフレ」っていう 2人だけの関係があって。 24 00:02:46,162 --> 00:02:48,164 れまフレ…? そ… そうなの。 25 00:02:48,164 --> 00:02:51,100 あの いろいろあって…。 つまり私たちは➨ 26 00:02:51,100 --> 00:02:53,769 ちょっとしたことで 仲よくなったのだが➨ 27 00:02:53,769 --> 00:02:55,771 れな子は てれ屋だろう? 28 00:02:55,771 --> 00:02:58,441 人前では 「王塚さん」呼びを 続けていたんだよ。 29 00:02:58,441 --> 00:03:01,610 《あっ それでいいんだ!?》 そうなんだ。 30 00:03:01,610 --> 00:03:04,613 急に名前で呼ぶから ビックリしちゃった。 31 00:03:04,613 --> 00:03:07,116 それじゃあ 遊びにいこうじゃないか! 32 00:03:07,116 --> 00:03:09,118 うん! は~い。 33 00:03:09,118 --> 00:03:11,620 《こうして 家出旅行2日目。 34 00:03:11,620 --> 00:03:15,458 私たちは 街を散策することになった》 35 00:03:15,458 --> 00:03:18,794 (紫陽花)この辺 よく一人で ぶらぶらしたなぁ。 36 00:03:18,794 --> 00:03:23,132 一人で? 弟が生まれたばかりで大変で➨ 37 00:03:23,132 --> 00:03:26,469 親戚のいるこっちに 押しやられてたの…。 38 00:03:26,469 --> 00:03:31,474 なぁんて 私の思い出巡りに つきあわせちゃって ごめんね。 39 00:03:31,474 --> 00:03:33,809 あぁ いや 全然。 40 00:03:33,809 --> 00:03:36,979 ああ。 私は そういうことがしたかったんだ。 41 00:03:36,979 --> 00:03:40,783 友と親交を深める ぜいたくな時間さ。 42 00:03:44,320 --> 00:03:46,322 これは どこに向かっているんだい? 43 00:03:46,322 --> 00:03:50,326 フフッ 私がお小遣いを握りしめて 通っていた場所! 44 00:03:52,261 --> 00:03:54,263 ここで~す! 45 00:03:54,263 --> 00:03:58,267 だっ 駄菓子屋だ~! ヤバ 初めて本物見たよ~! 46 00:03:58,267 --> 00:04:00,436 どう? 優雅な真唯ちゃんは➨ 47 00:04:00,436 --> 00:04:02,438 駄菓子屋なんて 知らないんじゃない? 48 00:04:02,438 --> 00:04:04,940 フッ 残念だったね 紫陽花。 49 00:04:04,940 --> 00:04:08,110 私には紗月という幼なじみがいる。 50 00:04:08,110 --> 00:04:12,448 お金のかからない遊びは 一とおり伝授されているんだよ。 51 00:04:12,448 --> 00:04:16,786 なっ なんと! よく教えられたものだ。 52 00:04:16,786 --> 00:04:20,456 100円で楽しめる 最良のお菓子の選び方を。 53 00:04:20,456 --> 00:04:23,626 私は 「フライポテト」が お気に入りだった。 54 00:04:23,626 --> 00:04:25,794 真唯ちゃん できる…! 55 00:04:25,794 --> 00:04:29,799 よ~し どっちが100円で 最高のコースメニューを作れるか➨ 56 00:04:29,799 --> 00:04:32,301 勝負しよ! ほほう。 57 00:04:32,301 --> 00:04:35,471 では勝敗の判定は れな子に。 ええっ? 58 00:04:35,471 --> 00:04:38,808 究極対至高の駄菓子バトル 開幕だね! 59 00:04:38,808 --> 00:04:42,478 あ~ これ懐かしい。 60 00:04:42,478 --> 00:04:45,648 いっぱいある中から選んで お買い物するの➨ 61 00:04:45,648 --> 00:04:48,651 昔っから好きだったなぁ。 62 00:04:48,651 --> 00:04:52,588 《真唯は株取り引きする人 みたいな顔だ》 63 00:04:52,588 --> 00:04:55,257 真唯って ふだん どんなお菓子食べてるの? 64 00:04:55,257 --> 00:04:57,760 家に届くお菓子が多いかな。 65 00:04:57,760 --> 00:05:00,095 お菓子が家に届くの!? 66 00:05:00,095 --> 00:05:02,932 仕事先の人が はやりのをくれたりね。 67 00:05:02,932 --> 00:05:04,934 でも いつも食べきれなくて➨ 68 00:05:04,934 --> 00:05:07,102 お手伝いさんに おすそ分けしているんだ。 69 00:05:07,102 --> 00:05:11,106 ふだん残していると 罪悪感で気楽に買えないから➨ 70 00:05:11,106 --> 00:05:16,445 こういう企画は楽しいな。 フフフ。 71 00:05:16,445 --> 00:05:20,449 《もしかして 紫陽花さんは これを見越して…? 72 00:05:20,449 --> 00:05:22,451 紗月さんみたいに 真唯を➨ 73 00:05:22,451 --> 00:05:25,120 ぶちのめしたいわけじゃ ないだろうし…。 74 00:05:25,120 --> 00:05:27,122 真唯と紫陽花さんって➨ 75 00:05:27,122 --> 00:05:30,125 お互いのこと どう思ってるんだろう》 76 00:05:30,125 --> 00:05:32,962 これが私の選んだ駄菓子だよ。 77 00:05:32,962 --> 00:05:36,966 甘いの しょっぱいの それに刺激的なので➨ 78 00:05:36,966 --> 00:05:39,802 れなちゃんを とりこにしちゃう作戦だからね。 79 00:05:39,802 --> 00:05:42,304 おお。 そういうこともあるか。 80 00:05:42,304 --> 00:05:44,640 なになに? これさ。 81 00:05:44,640 --> 00:05:47,476 かぶってる! 本当だ。 82 00:05:47,476 --> 00:05:50,412 (笑い声) 83 00:05:50,412 --> 00:05:53,749 これは引き分けとしか 言えないだろう。 84 00:05:53,749 --> 00:05:55,751 う~ん 残念。 85 00:05:55,751 --> 00:05:59,088 せっかく真唯ちゃんに 勝てるかなって思ってたのに。 86 00:05:59,088 --> 00:06:03,092 紫陽花は そういう気持ちとは 無縁だと思っていたよ。 87 00:06:03,092 --> 00:06:06,929 え~? 結構 ムキになることだってあるよ。 88 00:06:06,929 --> 00:06:12,434 例えば… 例えば… ないしょ。 89 00:06:12,434 --> 00:06:15,271 むっ 気になるな。 教えな~い。 90 00:06:15,271 --> 00:06:17,773 いいじゃないか。 ダメです。 91 00:06:17,773 --> 00:06:21,110 (鈴木)おや もしかして 紫陽花ちゃんかい? 92 00:06:21,110 --> 00:06:24,947 えっ? あっ! 鈴木のおじさん? 93 00:06:24,947 --> 00:06:27,950 うっわ かわいい…。 94 00:06:27,950 --> 00:06:31,120 ⸨れな子おねーちゃん⸩ かっ かわ…。 95 00:06:31,120 --> 00:06:33,289 かわ かかかわ かわいい…! 96 00:06:33,289 --> 00:06:37,459 これが真の紫陽花さん 5歳児! は… 恥ずかしいなぁ…。 97 00:06:37,459 --> 00:06:40,129 七五三だから7歳じゃないかな。 98 00:06:40,129 --> 00:06:43,799 はぁ~ 昔っから かわいかったんだねぇ。 99 00:06:43,799 --> 00:06:46,468 よかったら 一枚撮っていかないかい? 100 00:06:46,468 --> 00:06:49,138 いいですね! じゃあ3人で ほら。 101 00:06:49,138 --> 00:06:52,408 えっ? さ… 3人で? ダメ? 102 00:06:52,408 --> 00:06:55,744 《ダメでしょ! 2人の間に私なんて➨ 103 00:06:55,744 --> 00:06:58,747 写真の平均点が 大幅に引き下がってしまう~!》 104 00:06:58,747 --> 00:07:01,950 た た た 助けて真唯えもん~! 105 00:07:05,421 --> 00:07:09,591 君も甘え上手になってきたな。 あ… 甘えてないもん! 106 00:07:09,591 --> 00:07:11,927 真唯がいなくても 頑張ってたもん! 107 00:07:11,927 --> 00:07:15,097 まっ ここは 2人でいこうじゃないか。 108 00:07:15,097 --> 00:07:17,933 (紫陽花)うん わかった。 《くっ この~!》 109 00:07:17,933 --> 00:07:19,935 (シャッター音) 110 00:07:19,935 --> 00:07:22,771 王塚さんは 撮られ慣れてる人かな? 111 00:07:22,771 --> 00:07:25,107 そうですね 少々。 112 00:07:25,107 --> 00:07:27,276 2人とも かわいいよ~! 113 00:07:27,276 --> 00:07:30,279 ありがとう。 ありがと。 114 00:07:30,279 --> 00:07:34,616 私ね ここで大泣きしたこと 思い出しちゃった。 115 00:07:34,616 --> 00:07:37,119 えっ そうなの? ああ➨ 116 00:07:37,119 --> 00:07:40,122 あのときは大変だったねぇ。 117 00:07:40,122 --> 00:07:43,459 (紫陽花)せっかくの 七五三だったのに➨ 118 00:07:43,459 --> 00:07:48,464 生まれたばっかの弟が熱出して 一人で撮ることになっちゃって。 119 00:07:48,464 --> 00:07:52,568 もう なんでぇ! って かんしゃく起こしたんだと思う。 120 00:07:52,568 --> 00:07:54,570 そしたら おじさんが➨ 121 00:07:54,570 --> 00:07:57,406 「紫陽花ちゃんの いちばんかわいい姿を見せて➨ 122 00:07:57,406 --> 00:08:01,243 お父さんとお母さんを 悔しがらせてやろう」って。 123 00:08:01,243 --> 00:08:05,247 私 その言葉が気に入って 気合い入れたんだ。 124 00:08:05,247 --> 00:08:08,417 それで撮ってもらったのが あの写真なの。 125 00:08:08,417 --> 00:08:12,087 昔は何でも一番じゃなきゃ嫌で➨ 126 00:08:12,087 --> 00:08:16,592 いっぱい わがまま言って 困らせちゃってたなぁ。 127 00:08:16,592 --> 00:08:21,263 2人にも変なところばっかり 見られてる気がするよ。 128 00:08:21,263 --> 00:08:25,601 そうかな? そうだよ たぶん。 129 00:08:25,601 --> 00:08:29,772 《紫陽花さんは 恥ずかしかった かもしれないけど➨ 130 00:08:29,772 --> 00:08:34,276 私は紫陽花さんのことを もっとよく知れて うれしかった。 131 00:08:34,276 --> 00:08:38,280 誰だって 本音だけで 生きたいわけじゃない。 132 00:08:38,280 --> 00:08:41,950 真唯ですら 学校で キャラ作ってるのを➨ 133 00:08:41,950 --> 00:08:44,453 気兼ねしながら それを止められないんだから➨ 134 00:08:44,453 --> 00:08:48,057 ホント 人間って複雑だ》 135 00:08:50,559 --> 00:08:53,729 今日はまだ 終わりじゃないだろう? えっ? 136 00:08:53,729 --> 00:08:57,566 ♬(祭り囃子) 137 00:08:57,566 --> 00:09:00,235 そうだ 今日 縁日! 138 00:09:00,235 --> 00:09:03,072 もちろん行くだろう? うん! 行く! 139 00:09:03,072 --> 00:09:06,074 そう思って ちゃんと用意してあるよ。 140 00:09:06,074 --> 00:09:08,744 (紫陽花/れな子)ええ~っ! 141 00:09:08,744 --> 00:09:10,746 《やりすぎだよ 真唯! 142 00:09:10,746 --> 00:09:12,915 さすがの紫陽花さんも ドン引きして…》 143 00:09:12,915 --> 00:09:15,584 すご~い! 《なかった! 順応してる!?》 144 00:09:15,584 --> 00:09:18,921 行きつけのホテルが サービスしてくれたものだ。 145 00:09:18,921 --> 00:09:22,925 気にせず選んでくれるといい。 これ全部タダってこと? 146 00:09:22,925 --> 00:09:26,095 すごいよ 真唯ちゃん! 《私は卓球勝負してまで➨ 147 00:09:26,095 --> 00:09:28,764 割り勘にしたのに… 悔しい! 148 00:09:28,764 --> 00:09:32,067 私も50兆円 持ってたら…!》 149 00:09:34,436 --> 00:09:36,605 んっ? 150 00:09:36,605 --> 00:09:38,607 おわっ!? (花取)どうも。 151 00:09:38,607 --> 00:09:41,610 真唯お嬢様の お世話をしております 花取です。 152 00:09:41,610 --> 00:09:43,779 あっ ど… どうも…。 153 00:09:43,779 --> 00:09:46,615 私のことは お気になさらず。 154 00:09:46,615 --> 00:09:50,786 私も あなたのことは いないものとして扱いますので。 155 00:09:50,786 --> 00:09:55,124 えっ!? それどういう? お気になさらず 毒虫。 156 00:09:55,124 --> 00:09:57,292 わ… 私 何かしました? 157 00:09:57,292 --> 00:09:59,962 いえ 特には。 じゃあなんで? 158 00:09:59,962 --> 00:10:02,297 前に紗月さんと一緒に お会いしたときは➨ 159 00:10:02,297 --> 00:10:04,633 丁寧な物腰だったのに。 160 00:10:04,633 --> 00:10:07,803 琴様は 未来の ご主人様でもありますから。 161 00:10:07,803 --> 00:10:10,305 未来のご主人様? はい。 162 00:10:10,305 --> 00:10:13,475 琴様は お嬢様と ご結婚されるんですよ。 163 00:10:13,475 --> 00:10:16,145 お前 「まいさつ」過激派か!? 164 00:10:16,145 --> 00:10:19,148 ですから 花にたかる毒虫さん➨ 165 00:10:19,148 --> 00:10:22,317 貴重なお時間を あなたのために 使っていらっしゃる➨ 166 00:10:22,317 --> 00:10:27,489 お嬢様の寛大なご厚意を どうぞ裏切らないでくださいね。 167 00:10:27,489 --> 00:10:30,659 う… 裏切りって…。 どうしたんだい? 168 00:10:30,659 --> 00:10:32,661 あっ えっと…。 169 00:10:32,661 --> 00:10:34,997 こちらの浴衣はいかがですか? 170 00:10:34,997 --> 00:10:39,301 いいね。 さすがは花取だ。 《うっ… 確かにいい》 171 00:10:42,170 --> 00:10:44,339 《足元が落ち着かない。 172 00:10:44,339 --> 00:10:46,842 体の可動域が狭い》 173 00:10:46,842 --> 00:10:49,678 (紫陽花)れなちゃん! 174 00:10:49,678 --> 00:10:54,616 ごめんね 遅くなっちゃって。 髪も整えてもらっちゃったから。 175 00:10:54,616 --> 00:10:58,787 れなちゃん すっごくすてき。 かわいい! 176 00:10:58,787 --> 00:11:01,123 えっ あ… ありがと…。 177 00:11:01,123 --> 00:11:04,793 ねっ 私はどうかな? とっ とってもお似合いです。 178 00:11:04,793 --> 00:11:07,462 エヘヘ。 れな子 私はどうだい? 179 00:11:07,462 --> 00:11:10,632 お… おきれいでございます。 フフッ ありがとう。 180 00:11:10,632 --> 00:11:13,835 じゃあ行こうか。 ひやぁ…。 181 00:11:15,804 --> 00:11:19,308 あれはなんだろう? スーパーボールすくいだよ! 182 00:11:19,308 --> 00:11:21,977 真唯 知らないんだ? お祭りの時期は➨ 183 00:11:21,977 --> 00:11:26,281 ほとんど海外だからね。 じゃあ 私が教えてあげるよ! 184 00:11:29,651 --> 00:11:34,489 《私たちは 3人で縁日を回った》 185 00:11:34,489 --> 00:11:36,992 ねぇ 次は たこ焼き食べようよ! 186 00:11:36,992 --> 00:11:39,828 あっ 私は りんごあめがいいなぁ。 187 00:11:39,828 --> 00:11:43,665 なら私も綿菓子を買ってくるから シェアしようじゃないか。 188 00:11:43,665 --> 00:11:45,667 (2人)賛成! 189 00:11:48,003 --> 00:11:51,273 《ずっと この時間が 続けばいいのになぁ。 190 00:11:51,273 --> 00:11:57,946 だって こんなの私が羨んだ 陽キャそのものなんだもん…。 191 00:11:57,946 --> 00:12:00,616 私は ただ楽しくて。 192 00:12:00,616 --> 00:12:04,620 だから その裏で 2人が何を思ってたかなんて➨ 193 00:12:04,620 --> 00:12:07,289 全然知らなかったんだ》 194 00:12:07,289 --> 00:12:11,593 あれ!? 《待ち合わせ場所 どこだっけ!?》 195 00:12:14,129 --> 00:12:16,131 あっ…! 196 00:12:19,968 --> 00:12:22,804 おや おかえり 紫陽花。 197 00:12:22,804 --> 00:12:26,975 え… えっと… れなちゃんは? 198 00:12:26,975 --> 00:12:29,645 屋台が混んでいるのかもしれない。 199 00:12:29,645 --> 00:12:33,148 夜は長いんだ。 気長に待つとしよう。 200 00:12:33,148 --> 00:12:35,984 そ… そだね。 201 00:12:35,984 --> 00:12:39,321 んっ! どうかしたかい? あっ ううん。 202 00:12:39,321 --> 00:12:43,158 なんだか今 真唯ちゃんが すごくきれいに見えて…。 203 00:12:43,158 --> 00:12:45,661 って何言ってるんだろうね 私。 204 00:12:45,661 --> 00:12:47,996 真唯ちゃんは いっつもきれいなのに。 205 00:12:47,996 --> 00:12:51,433 そういう紫陽花だって すばらしく似合っているよ。 206 00:12:51,433 --> 00:12:55,437 可憐だ。 あ… ありがと…。 207 00:12:55,437 --> 00:12:58,940 みんなでお祭り来るの 楽しいね。 そうだね。 208 00:12:58,940 --> 00:13:02,611 来年の夏は 紗月ちゃんや 香穂ちゃんも一緒に➨ 209 00:13:02,611 --> 00:13:06,615 遊びにきたいな。 それは とってもいいアイデアだ。 210 00:13:06,615 --> 00:13:11,119 家出旅行 だったか。 あっ! 211 00:13:11,119 --> 00:13:13,121 もう大丈夫なのかい? 212 00:13:13,121 --> 00:13:16,625 うん いろいろあったけど 大丈夫。 213 00:13:16,625 --> 00:13:19,628 れなちゃんが 一緒にいてくれたから。 214 00:13:19,628 --> 00:13:23,465 そうか。 彼女は不思議な女性だな。 215 00:13:23,465 --> 00:13:26,635 つらいときはそばにいて 寄り添ってくれる。 216 00:13:26,635 --> 00:13:30,972 私も今まで 何度も 彼女に心を救われたよ。 217 00:13:30,972 --> 00:13:34,976 うん。 れなちゃんは本当に どうして私のために➨ 218 00:13:34,976 --> 00:13:37,646 こんなにしてくれるのかなって 思っちゃう。 219 00:13:37,646 --> 00:13:39,815 フッ それはもちろん➨ 220 00:13:39,815 --> 00:13:42,651 れな子が君のことを 大好きだからだろう。 221 00:13:42,651 --> 00:13:45,153 えっ いや そんな…。 222 00:13:45,153 --> 00:13:47,823 や… やっぱりそうなのかな…。 223 00:13:47,823 --> 00:13:49,925 そう見える よね…。 224 00:13:49,925 --> 00:13:52,928 なんだか恥ずかしいな…。 225 00:13:52,928 --> 00:13:58,600 ねぇ 紫陽花 私はね れな子のことが好きなんだ。 226 00:13:58,600 --> 00:14:01,269 あっ… えっ? 227 00:14:01,269 --> 00:14:04,606 あの それって…。 恋愛感情として➨ 228 00:14:04,606 --> 00:14:07,309 私は れな子を愛しているんだ。 229 00:14:09,611 --> 00:14:11,947 そ… そうなんだ。 230 00:14:11,947 --> 00:14:14,282 急に言うから ビックリしちゃった。 231 00:14:14,282 --> 00:14:17,953 ええと… 2人は つきあってるの? 232 00:14:17,953 --> 00:14:19,955 告白はしたんだが➨ 233 00:14:19,955 --> 00:14:22,791 まだ ハッキリとした返事を もらえていなくてね。 234 00:14:22,791 --> 00:14:26,294 残念なことに。 そうなんだ…。 235 00:14:26,294 --> 00:14:29,464 自分はまだ恋人をつくるつもりが ないそうだ。 236 00:14:29,464 --> 00:14:33,135 それも 時間の問題だとは 思うけれどね。 237 00:14:33,135 --> 00:14:36,304 そっか… れなちゃんに 真唯ちゃんが…。 238 00:14:36,304 --> 00:14:39,474 えっと 他のみんなは知らないよね? 239 00:14:39,474 --> 00:14:42,644 どうして私にだけ 打ち明けてくれたの? 240 00:14:42,644 --> 00:14:46,314 ふぅ…。 れな子は魅力的だろう? 241 00:14:46,314 --> 00:14:49,918 だからね もしかしたらと思ったのさ。 242 00:14:49,918 --> 00:14:52,087 何が? 243 00:14:52,087 --> 00:14:54,756 君も 同じ気持ちなのかも しれないってね。 244 00:14:54,756 --> 00:14:59,561 私 も…? 私は…。 245 00:15:04,933 --> 00:15:08,770 真唯ちゃん 私は…。 246 00:15:08,770 --> 00:15:13,275 私は みんなとの関係を 壊したくないなぁ。 247 00:15:13,275 --> 00:15:16,945 2人が幸せなら 私は幸せだよ。 248 00:15:16,945 --> 00:15:19,781 そうか わかった。 249 00:15:19,781 --> 00:15:21,783 うん…。 250 00:15:26,621 --> 00:15:28,623 あっ! (打ち上げ花火の音) 251 00:15:30,792 --> 00:15:34,462 きれいだね。 うん…。 252 00:15:34,462 --> 00:15:38,066 (打ち上げ花火の音) 253 00:15:50,245 --> 00:15:54,416 ハッ ハッ… あ~! ハァ ハァ…。 254 00:15:54,416 --> 00:15:58,253 いたぁ~! 255 00:15:58,253 --> 00:16:00,956 れなちゃん…。 256 00:16:06,094 --> 00:16:09,097 あ~ 楽しかった~! 257 00:16:09,097 --> 00:16:12,934 私 あんなに近くで花火を見たの 初めてだった! 258 00:16:12,934 --> 00:16:15,437 駄菓子屋 浴衣 花火…。 259 00:16:15,437 --> 00:16:18,940 フフッ れな子の初めてを いっぱい奪ってしまったね。 260 00:16:18,940 --> 00:16:22,611 妙な言い方するな! あれ 紫陽花さん? 261 00:16:22,611 --> 00:16:27,449 えっ? う… うん。 今脱ぐ 脱ぐ… よ? 262 00:16:27,449 --> 00:16:30,285 ど… どうぞ。 263 00:16:30,285 --> 00:16:33,121 《昨日は あんなにグイグイきてたのに…。 264 00:16:33,121 --> 00:16:36,958 私は 逆に大浴場だと 恥ずかしくないんだけど》 265 00:16:36,958 --> 00:16:39,628 それじゃ 先にお風呂行ってるね。 266 00:16:39,628 --> 00:16:42,130 は… はぁい。 267 00:16:42,130 --> 00:16:45,467 (れな子の鼻歌) 268 00:16:45,467 --> 00:16:47,969 機嫌がいいね れな子。 269 00:16:47,969 --> 00:16:50,071 ずっと憧れてたんだ。 270 00:16:50,071 --> 00:16:52,908 友達と こんなふうに 夏休みを過ごすの。 271 00:16:52,908 --> 00:16:55,744 それはよかった。 272 00:16:55,744 --> 00:16:57,746 ふあぁ~…。 273 00:16:59,748 --> 00:17:02,417 ありがとね 2人とも。 274 00:17:02,417 --> 00:17:04,920 うん? 何がだい? いや えと…。 275 00:17:04,920 --> 00:17:07,923 今日 ずっと楽しかったから➨ 276 00:17:07,923 --> 00:17:09,925 私 これからもずっと➨ 277 00:17:09,925 --> 00:17:11,927 3人で遊んだりしたい…。 278 00:17:11,927 --> 00:17:14,095 ああ もちろんだよ。 279 00:17:14,095 --> 00:17:17,599 ずっと一緒にいて 死んでからも同じ墓に入ろう。 280 00:17:17,599 --> 00:17:19,601 いや 怖いわ! 281 00:17:21,937 --> 00:17:25,607 ちょっと先に上がるね。 湯あたりしそうだから。 282 00:17:25,607 --> 00:17:27,609 あっ うん…。 283 00:17:29,778 --> 00:17:34,115 紫陽花にも いろいろと 悩む時間が必要なんだよ。 284 00:17:34,115 --> 00:17:38,787 えっ 何? 2人に何かあったの? うん とてもあった。 285 00:17:38,787 --> 00:17:41,456 何が!? それは秘密さ。 286 00:17:41,456 --> 00:17:43,959 《ぬぐぐぐ。 気になるけど➨ 287 00:17:43,959 --> 00:17:46,127 もう一方の相手が 紫陽花さんだから➨ 288 00:17:46,127 --> 00:17:48,463 無理に聞き出せない》 289 00:17:48,463 --> 00:17:52,567 な… 何? 私は れな子を愛しているよ。 290 00:17:52,567 --> 00:17:56,404 へっ!? きゅ… 急になんですか!? し… 知ってますけど…。 291 00:17:56,404 --> 00:17:59,240 《髪の毛まとめてるから 今は友達だよね?》 292 00:17:59,240 --> 00:18:03,411 なのに君は 「自分なんて 人に好かれるはずがない」って➨ 293 00:18:03,411 --> 00:18:06,414 思い込んでいるだろう? ま… まぁそりゃ…。 294 00:18:06,414 --> 00:18:08,750 逆に真唯はアグレッシブすぎるよ。 295 00:18:08,750 --> 00:18:13,254 私は 他に欲しいものがないから。 えっ? 296 00:18:13,254 --> 00:18:16,591 こう見えても 誰彼構わずじゃないんだよ。 297 00:18:16,591 --> 00:18:20,595 本当に好きな人だけに いちずなのさ 私は。 298 00:18:20,595 --> 00:18:22,597 う うん…。 299 00:18:24,599 --> 00:18:27,268 ありがと。 フッ。 300 00:18:27,268 --> 00:18:30,105 《お風呂から出て部屋に戻ると➨ 301 00:18:30,105 --> 00:18:32,941 紫陽花さんは もう お布団に入ってた》 302 00:18:32,941 --> 00:18:34,943 おやすみなさい。 303 00:18:34,943 --> 00:18:36,945 おやすみ~。 304 00:18:36,945 --> 00:18:38,947 《明日は帰る日。 305 00:18:38,947 --> 00:18:41,616 最初は どうなることかと思ったけど…。 306 00:18:41,616 --> 00:18:45,787 うん すっごく楽しかったな》 307 00:18:45,787 --> 00:18:48,456 (トイレの流水音) 308 00:18:48,456 --> 00:18:50,458 あっ? (引き戸の開く音) 309 00:18:52,394 --> 00:18:54,396 んっ…。 310 00:18:54,396 --> 00:18:57,565 おや おはよう 早起きさんだね。 311 00:18:57,565 --> 00:19:00,235 おはよ~…。 何? どうしたの? 312 00:19:00,235 --> 00:19:03,405 少し早めに 東京に戻ろうと思ってね。 313 00:19:03,405 --> 00:19:05,573 お仕事? そうだね。 314 00:19:05,573 --> 00:19:07,909 君たちは ゆっくりしているといい。 315 00:19:07,909 --> 00:19:10,745 うん 楽しかったよ ありがとう。 316 00:19:10,745 --> 00:19:14,582 急に押しかけてきたのに 優しいな 君は…。 317 00:19:14,582 --> 00:19:17,786 いってくるよ。 うん。 318 00:19:19,921 --> 00:19:21,923 んっ…! 319 00:19:21,923 --> 00:19:25,760 ちょ ちょっと! ありがとう。 元気出たよ。 320 00:19:25,760 --> 00:19:28,763 もう アンタってば! フフフ。 321 00:19:31,266 --> 00:19:34,269 ピェッ! す… すみません…。 322 00:19:34,269 --> 00:19:38,606 君からも キスしてもらえたら 2倍元気が出るんだけどな。 323 00:19:38,606 --> 00:19:41,443 ちょ 調子に乗らないでください。 324 00:19:41,443 --> 00:19:43,611 フフフ…。 325 00:19:43,611 --> 00:19:49,784 《うう… 見られるとか さすがにハズい…! ああもう!》 326 00:19:49,784 --> 00:19:53,288 ぴゃっ!? 327 00:19:53,288 --> 00:19:55,290 れなちゃん? 328 00:19:55,290 --> 00:19:58,293 あっ いや あの… 真唯が 真唯がね➨ 329 00:19:58,293 --> 00:20:02,297 一足先に帰るって。 朝から お仕事があるみたいで。 330 00:20:02,297 --> 00:20:04,499 そうなんだ。 331 00:20:06,468 --> 00:20:09,971 《紫陽花さんは 寝起きに弱いらしい…。 332 00:20:09,971 --> 00:20:12,974 心のメモに書き込んでおこう》 333 00:20:20,482 --> 00:20:23,818 紫陽花さんと一緒で ホントによかった。 334 00:20:23,818 --> 00:20:26,488 そう? それならよかった。 335 00:20:26,488 --> 00:20:29,324 私も れなちゃんと一緒で 楽しかったよ。 336 00:20:29,324 --> 00:20:32,327 もちろん 真唯ちゃんもね。 ヘヘヘ。 337 00:20:32,327 --> 00:20:35,497 《これで 無事 ミッション終了かな。 338 00:20:35,497 --> 00:20:39,000 夏休み明け 紫陽花さんが ガングロギャルになって➨ 339 00:20:39,000 --> 00:20:41,336 退学することはなさそうだ。 340 00:20:41,336 --> 00:20:45,006 ヘヘヘ 私も結構やるじゃんか。 341 00:20:45,006 --> 00:20:48,510 あっ そうだ 4つ目のメモ…。 342 00:20:48,510 --> 00:20:53,281 紗月さんは 最後に こういうことをしてくる女》 343 00:20:53,281 --> 00:20:56,951 あのね 紫陽花さん。 うん? 344 00:20:56,951 --> 00:20:59,954 その… いつも学校で おしゃべりしてくれて➨ 345 00:20:59,954 --> 00:21:02,790 ありがとうね。 なぁに それ。 346 00:21:02,790 --> 00:21:06,294 いや 私ってその 結構 人見知りだったから➨ 347 00:21:06,294 --> 00:21:10,465 紫陽花さんが仲よくしてくれて 助かったなぁって。 348 00:21:10,465 --> 00:21:12,634 れなちゃん 最初 自分から➨ 349 00:21:12,634 --> 00:21:14,969 真唯ちゃんに 話しかけてなかった? 350 00:21:14,969 --> 00:21:18,473 あれは まぁ… すごい 頑張っただけというか…。 351 00:21:18,473 --> 00:21:21,809 一度だけ 目をつむって 絶叫マシンに乗ったった➨ 352 00:21:21,809 --> 00:21:23,811 みたいなやつなんで…。 353 00:21:23,811 --> 00:21:27,816 だから 今の私があるのは 絶対に紫陽花さんのおかげなの! 354 00:21:27,816 --> 00:21:30,485 フフッ 大げさだなぁ。 355 00:21:30,485 --> 00:21:33,154 改めて お礼を言わせてください。 356 00:21:33,154 --> 00:21:35,824 本当に ありがとうございました。 357 00:21:35,824 --> 00:21:41,663 どういたしまして。 私もね その…。 358 00:21:41,663 --> 00:21:43,998 うん? れなちゃんに言おうかと➨ 359 00:21:43,998 --> 00:21:46,501 迷ってることがあって…。 🔊まもなく1番線を➨ 360 00:21:46,501 --> 00:21:49,938 列車が通過します。 危ないですから➨ 361 00:21:49,938 --> 00:21:52,273 黄色い線まで お下がりください。 362 00:21:52,273 --> 00:21:55,109 あのね。 うん。 363 00:21:55,109 --> 00:21:57,445 私 れなちゃんのこと。 364 00:21:57,445 --> 00:22:02,750 (列車の走行音) 365 00:22:11,793 --> 00:22:16,464 今 何か言った? 何でもないの。 366 00:22:16,464 --> 00:22:20,969 そ… そう? 大事な話じゃなくて? 367 00:22:20,969 --> 00:22:23,471 うん。 368 00:22:23,471 --> 00:22:26,140 つまんない話。 369 00:22:26,140 --> 00:22:38,486 ♬~ 370 00:22:38,486 --> 00:22:42,824 《家出旅行に出た あの日…。 371 00:22:42,824 --> 00:22:45,827 変わりたいって 思ってた。 372 00:22:45,827 --> 00:22:48,997 ずっと いい子できた自分の中に➨ 373 00:22:48,997 --> 00:22:51,099 いつから そんな気持ちが➨ 374 00:22:51,099 --> 00:22:53,434 芽生えたんだろう。 375 00:22:53,434 --> 00:22:56,771 バカなことって わかってる。 376 00:22:56,771 --> 00:23:00,608 電車に乗るような 思い切りなんてないのに…。 377 00:23:00,608 --> 00:23:05,313 駅まで来たら引き返そう そう 思っていた》 378 00:23:10,285 --> 00:23:14,088 《だから…。 だから…》 379 00:23:16,624 --> 00:23:22,297 《天使に会えて 羽が生えた気がした…。 380 00:23:22,297 --> 00:23:25,800 ホントは最初から 気付いてたんだ…。 381 00:23:25,800 --> 00:23:28,970 この胸の高ぶりが➨ 382 00:23:28,970 --> 00:23:33,274 恋 だって…》