1 00:00:03,670 --> 00:00:05,672 《れな子:ほんの一瞬でも➨ 2 00:00:05,672 --> 00:00:09,676 このまま流されてもいいかって 思っちゃったんだ…。 3 00:00:09,676 --> 00:00:14,681 私 もしかしたら 真唯のことを好… じゃなくて➨ 4 00:00:14,681 --> 00:00:16,683 えっと その…》 うっ! (ノック) 5 00:00:16,683 --> 00:00:18,886 (遥奈)お姉ちゃん? 6 00:00:20,854 --> 00:00:24,524 お姉ちゃんって 王塚さんと そういう関係なの? 7 00:00:24,524 --> 00:00:28,362 んっ… そうだね。 見てのとおりだよ。 8 00:00:28,362 --> 00:00:31,698 そうなんだ…。 9 00:00:31,698 --> 00:00:33,700 すごい! すごすぎじゃん! 10 00:00:33,700 --> 00:00:37,538 あの王塚さんと!? なんで!? 私が聞きたい! 11 00:00:37,538 --> 00:00:39,539 お姉ちゃんなんて どうせ➨ 12 00:00:39,539 --> 00:00:42,376 ろくでもない男にだまされて アタシに ひどいお義兄さんが➨ 13 00:00:42,376 --> 00:00:44,378 できるんだろうなって 思ってたのに。 14 00:00:44,378 --> 00:00:48,882 あの人が お義姉さんになるなんて 逆転ホームランじゃん! 15 00:00:48,882 --> 00:00:51,084 そんなのあるか! 16 00:02:31,018 --> 00:02:36,023 《どうしよう 顔 合わせづらいな…。 17 00:02:36,023 --> 00:02:38,525 と思ってたら真唯はお休みだった。 18 00:02:38,525 --> 00:02:41,194 まだ お仕事忙しいのかな》 19 00:02:41,194 --> 00:02:43,697 (香穂)いっただきま~す! 20 00:02:43,697 --> 00:02:47,034 (紫陽花)フッ… 何かいいことあった? 21 00:02:47,034 --> 00:02:50,203 (香穂)エヘヘ わかる? 実は放課後 マイマイのねぇ。 22 00:02:50,203 --> 00:02:52,205 《真唯?》 えっ なになに? 23 00:02:52,205 --> 00:02:54,541 (香穂)フフーン やっぱまだナイショ。 24 00:02:54,541 --> 00:02:59,980 《こんなふうに 仲のいい関係に 戻れるのかな 真唯と…。 25 00:02:59,980 --> 00:03:04,017 前みたいな仲? 前ってどの状態? 26 00:03:04,017 --> 00:03:07,688 グループの友達? 親友? それとも…》 27 00:03:07,688 --> 00:03:10,023 (紗月)ねぇ甘織。 あっ! 28 00:03:10,023 --> 00:03:12,526 (紗月)放課後 ちょっとつきあってくれない? 29 00:03:12,526 --> 00:03:15,862 王塚真唯について話があるから。 30 00:03:15,862 --> 00:03:17,864 えっ? じゃあ待ってる。 31 00:03:17,864 --> 00:03:20,634 屋上でね。 あっ…。 32 00:03:22,669 --> 00:03:26,873 《屋上って紗月さん… 何を知ってるの?》 33 00:03:26,873 --> 00:03:28,842 あれ? (鍵を差し込む音) 34 00:03:30,844 --> 00:03:34,347 《ここの鍵 私と真唯しか 持ってないはずなのに》 35 00:03:34,347 --> 00:03:37,350 単純なやつだから。 ヒッ! 36 00:03:37,350 --> 00:03:40,687 合鍵作り放題なのよ。 さっ 紗月さん…。 37 00:03:40,687 --> 00:03:42,689 なんで屋上に…。 38 00:03:42,689 --> 00:03:45,692 友達恋人の勝負。 あっ! 39 00:03:45,692 --> 00:03:47,694 プールのカフェ。 あの…。 40 00:03:47,694 --> 00:03:50,697 オダイバープラザ ホテルで雨宿り。 41 00:03:50,697 --> 00:03:54,034 なんで知ってるんですか!? さぁ…。 42 00:03:54,034 --> 00:03:56,336 どうしてだと思う? 43 00:03:58,538 --> 00:04:02,309 昨日 王塚真唯がうちにやってきて 全部しゃべったわ。 44 00:04:02,309 --> 00:04:04,978 あ… 全部!? 45 00:04:04,978 --> 00:04:07,147 泣きながらね。 《真唯って泣くんだ…》 46 00:04:07,147 --> 00:04:10,317 泣くのよアイツ。 おかげで私は寝不足。 47 00:04:10,317 --> 00:04:12,319 全部って… 全部? 48 00:04:12,319 --> 00:04:14,821 別に 女同士だからって➨ 49 00:04:14,821 --> 00:04:18,825 私は そういう偏見とかないから。 そういう問題では! 50 00:04:18,825 --> 00:04:23,830 ていうか違うんです! 私は その… 拒みきれなくて…。 51 00:04:23,830 --> 00:04:25,999 そうなんでしょうね。 えっ? 52 00:04:25,999 --> 00:04:28,502 言ってたわ アイツ。 53 00:04:28,502 --> 00:04:32,672 自分があなたを 傷つけてしまった って。 54 00:04:32,672 --> 00:04:36,009 真唯…。 フゥ…。 55 00:04:36,009 --> 00:04:40,680 王塚真唯の言葉を聞きながら ずっと疑問だったわ。 56 00:04:40,680 --> 00:04:42,883 なんで甘織? って。 57 00:04:45,185 --> 00:04:47,187 甘織は地味だし。 ぐっ。 58 00:04:47,187 --> 00:04:49,189 いっつも人の顔色を窺ってるし。 うっ! 59 00:04:49,189 --> 00:04:51,191 成績も 運動神経も➨ 60 00:04:51,191 --> 00:04:53,360 顔もスタイルも凡庸。 ぐはっ…。 61 00:04:53,360 --> 00:04:55,862 うん… わかる。 62 00:04:55,862 --> 00:04:58,031 《ずっと思ってたんだろうな。 63 00:04:58,031 --> 00:05:01,001 「真唯と一緒にいるから 相手をしてあげているけど➨ 64 00:05:01,001 --> 00:05:03,336 認めているわけではないのよ」 って》 65 00:05:03,336 --> 00:05:05,672 私だって思ってたよ。 66 00:05:05,672 --> 00:05:08,008 真唯となんて 絶対に釣り合わないって。 67 00:05:08,008 --> 00:05:10,010 でしょうね。 えっ? 68 00:05:10,010 --> 00:05:12,012 見てればわかるわよ。 69 00:05:12,012 --> 00:05:14,347 甘織は身の丈を わきまえているっていうか➨ 70 00:05:14,347 --> 00:05:17,484 カメみたいに 縮こまっているんだから。 71 00:05:17,484 --> 00:05:20,320 あの… やっぱり気に入らない? 72 00:05:20,320 --> 00:05:24,157 私と真唯が一緒にいるのって。 何よ 「やっぱり」って。 73 00:05:24,157 --> 00:05:26,827 私は関係ないでしょ。 74 00:05:26,827 --> 00:05:28,995 いいかげんな気持ちで つきあって➨ 75 00:05:28,995 --> 00:05:31,498 アイツを傷つけるんなら さすがに腹立つけど。 76 00:05:31,498 --> 00:05:34,167 甘織はそういうこと できないわよね。 77 00:05:34,167 --> 00:05:37,504 器用な性格じゃないし。 78 00:05:37,504 --> 00:05:40,340 紗月さん 私のことよくわかってる。 79 00:05:40,340 --> 00:05:43,176 《趣味 人間観察とか 言いだすタイプだった?》 80 00:05:43,176 --> 00:05:46,846 言いださないわ。 さっきから心読まないで 怖い! 81 00:05:46,846 --> 00:05:50,851 ひょっとして紗月さん 怒ってるわけじゃないの? 82 00:05:50,851 --> 00:05:52,853 ムカついているわ。 83 00:05:52,853 --> 00:05:55,689 くだらない恋バナで 睡眠と勉強の時間を削られて。 84 00:05:55,689 --> 00:05:58,024 これ その鬱憤晴らしだったりする? 85 00:05:58,024 --> 00:06:00,527 半分はね。 わかってきたじゃない。 86 00:06:02,462 --> 00:06:06,132 《なんか 紗月さんが 急に身近に思えてきた。 87 00:06:06,132 --> 00:06:08,134 こと真唯に対しては➨ 88 00:06:08,134 --> 00:06:11,304 私たちは同じようなことを 感じてるのかもしれない。 89 00:06:11,304 --> 00:06:14,808 きっと敵じゃないんだ。 それなら…》 90 00:06:14,808 --> 00:06:16,810 あのさ 紗月さん。 91 00:06:16,810 --> 00:06:20,981 やっぱり ごめん。 それ 何に対しての謝罪? 92 00:06:20,981 --> 00:06:25,986 紗月さんが大事に思ってる 友達を傷つけちゃって。 93 00:06:25,986 --> 00:06:29,656 私 真唯と ちゃんと 仲直りしたいんだ。 そう…。 94 00:06:29,656 --> 00:06:33,159 だから居場所を 教えてもらえないかな? 95 00:06:33,159 --> 00:06:36,496 甘織 なんか変わったわね。 そ そう? 96 00:06:36,496 --> 00:06:39,165 自分がそうしたいからって グイグイくるとこ➨ 97 00:06:39,165 --> 00:06:41,167 真唯に似てきてる。 えっ やだな!? 98 00:06:41,167 --> 00:06:43,670 フッ… 安心して。 99 00:06:43,670 --> 00:06:47,007 グループでいるときは いつもどおり空気だから。 100 00:06:47,007 --> 00:06:50,343 今日だって 私が一方的に話して 甘織が泣いて➨ 101 00:06:50,343 --> 00:06:53,179 グループが崩壊して 終わりって思ってたわ。 102 00:06:53,179 --> 00:06:55,348 《そんな悲壮な決意を背負って➨ 103 00:06:55,348 --> 00:06:57,517 私を呼び出したんだ 真唯のために》 104 00:06:57,517 --> 00:07:01,121 えっ 紗月さん真唯のこと メッチャ好きじゃん! 105 00:07:01,121 --> 00:07:03,123 ごめんなさい。 106 00:07:03,123 --> 00:07:05,458 アイツがどこにいるかは 知らないけど➨ 107 00:07:05,458 --> 00:07:08,261 何をしようとしているのかは 知ってるわ。 108 00:07:10,297 --> 00:07:13,466 アイツはね 一とおり 話し終わったあと言ってきたの。 109 00:07:13,466 --> 00:07:16,970 私に 「抱いてくれ」って。 110 00:07:16,970 --> 00:07:19,973 えっ!? はっ…? 111 00:07:19,973 --> 00:07:23,310 「自分は れな子を傷つけた。 112 00:07:23,310 --> 00:07:26,813 好きでもない相手に 抱かれる気持ちを知りたい。 113 00:07:26,813 --> 00:07:29,649 だから紗月 私を抱いてくれ。 114 00:07:29,649 --> 00:07:33,853 だって君は 私のことが好きだろう?」。 115 00:07:33,853 --> 00:07:35,855 それで…。 116 00:07:35,855 --> 00:07:37,857 今まで何度も コケにされてきたけど➨ 117 00:07:37,857 --> 00:07:40,026 これほどバカにされるのは 初めてだわ➨ 118 00:07:40,026 --> 00:07:42,529 って家から たたき出したのが➨ 119 00:07:42,529 --> 00:07:45,031 今朝の5時半のことよ。 お疲れさまです。 120 00:07:45,031 --> 00:07:49,536 ってことは もしかして真唯は…。 そうね。 それこそ➨ 121 00:07:49,536 --> 00:07:53,340 「自分を抱いてくれる誰か」を 探しているんじゃない? 122 00:07:53,340 --> 00:07:57,877 そんなのって… なんで 止めてくれなかったんですか!? 123 00:07:57,877 --> 00:08:00,613 あのバカが そこまでバカなら➨ 124 00:08:00,613 --> 00:08:04,117 もう手の施しようが ないってだけの話よ。 125 00:08:04,117 --> 00:08:08,455 てか 友達の忠告も聞かないぐらい 自分勝手なら➨ 126 00:08:08,455 --> 00:08:11,291 一度 どん底まで 落ちてみればいいのよ。 127 00:08:11,291 --> 00:08:14,627 電話もつながらないし メッセージも返さないし。 128 00:08:14,627 --> 00:08:17,297 紗月さん…。 129 00:08:17,297 --> 00:08:20,800 《紗月さんが私を呼び出した 半分は鬱憤晴らし。 130 00:08:20,800 --> 00:08:25,138 じゃあ もう半分は…》 131 00:08:25,138 --> 00:08:27,140 紗月さん。 132 00:08:27,140 --> 00:08:30,477 私が私の都合で真唯を 止めにいくのは私の勝手だよね。 133 00:08:30,477 --> 00:08:34,481 そうね。 でもいいの? 134 00:08:34,481 --> 00:08:37,484 あなたはアイツに 傷つけられたんじゃないの? 135 00:08:37,484 --> 00:08:40,186 それは…。 136 00:08:40,186 --> 00:08:42,188 でも…。 137 00:08:42,188 --> 00:08:45,191 友達だもん! あっ。 138 00:08:45,191 --> 00:08:49,362 傷つけたり 傷つけられたりもするでしょ! 139 00:08:49,362 --> 00:08:51,364 アイツは自分勝手で➨ 140 00:08:51,364 --> 00:08:54,868 誰の話も聞きやしないわよ。 あっ。 141 00:08:54,868 --> 00:08:59,172 そのときは もう一度ひっぱたいて 止めてやるから! フンッ! 142 00:08:59,172 --> 00:09:02,609 なるほど。 それなら大丈夫かもね。 143 00:09:02,609 --> 00:09:04,611 甘織。 144 00:09:04,611 --> 00:09:07,947 んっ? あのバカのこと よろしくね。 145 00:09:07,947 --> 00:09:10,617 アイツは アイツ自身が思ってるほど➨ 146 00:09:10,617 --> 00:09:12,786 立派な女じゃないって 教えてあげて。 147 00:09:12,786 --> 00:09:16,589 うん 必ず伝えておくね! ありがと! 148 00:09:19,125 --> 00:09:22,629 《はたから見ると なんだかすごく青春みたいだ。 149 00:09:22,629 --> 00:09:25,131 でも真唯はどこにいるんだ? 150 00:09:25,131 --> 00:09:28,134 心当たりなんて まったくないぞ》 151 00:09:28,134 --> 00:09:32,472 (紫陽花)あっ れなちゃん おかえり。 あっ。 152 00:09:32,472 --> 00:09:35,308 あっ うん… どうしたの一人で? 153 00:09:35,308 --> 00:09:39,646 れなちゃんのカバンが残ってたから。 ええっ 私を待っててくれた!? 154 00:09:39,646 --> 00:09:42,315 うん 今日はどうかな? えっ? 155 00:09:42,315 --> 00:09:44,317 うちに遊びにこない? 156 00:09:44,317 --> 00:09:46,319 いや…。 157 00:09:46,319 --> 00:09:48,655 ごめん 紫陽花さん… 今日は…。 158 00:09:48,655 --> 00:09:52,158 あっ 用事あった? 《ヤバ… 断らなきゃ…。 159 00:09:52,158 --> 00:09:56,162 胃が痛い… 真唯を止められるのは 私だけだもん。 160 00:09:56,162 --> 00:09:59,999 でも… 人の誘いを断ってはいけない。 161 00:09:59,999 --> 00:10:04,337 もし断ったら また私は独りぼっちに…。 162 00:10:04,337 --> 00:10:07,340 うぅ 全然 乗り越えられて ないじゃんトラウマ!》 163 00:10:07,340 --> 00:10:11,010 行きたい… けど。 れなちゃん? 164 00:10:11,010 --> 00:10:14,180 《あぁ… 今すぐ ぶっ倒れちゃいたい。 165 00:10:14,180 --> 00:10:17,517 でも それじゃ…》 また どこか具合が…。 166 00:10:17,517 --> 00:10:22,021 ごめん! また誘って~! れなちゃん泣いてる!? 167 00:10:22,021 --> 00:10:25,191 《ちゃんと断れないのは 私が信じてないからじゃん。 168 00:10:25,191 --> 00:10:28,695 紫陽花さんは 人をハブにするような人じゃない。 169 00:10:28,695 --> 00:10:31,865 ちゃんと気持ちを伝えるんだ!》 あのね! 170 00:10:31,865 --> 00:10:34,868 私 紫陽花さんのこと好きだから。 171 00:10:34,868 --> 00:10:39,038 大好きだから! ええっ!? 172 00:10:39,038 --> 00:10:42,375 ホントは毎日だって 紫陽花さんと遊びたいよ。 173 00:10:42,375 --> 00:10:45,545 でも今日は 大事な用事があって… だからごめん! 174 00:10:45,545 --> 00:10:47,547 埋め合わせは絶対するから! 175 00:10:47,547 --> 00:10:50,383 紫陽花さんは 私の大事な人だから! 176 00:10:50,383 --> 00:10:52,385 《真唯から教わったんだ。 177 00:10:52,385 --> 00:10:55,722 相手のことなんて 全然考えずにぶつけた思いでも➨ 178 00:10:55,722 --> 00:10:58,057 ちゃんと人の心を動かせるって》 179 00:10:58,057 --> 00:11:01,494 紫陽花さんのこと ずっとかわいいなって思ってて➨ 180 00:11:01,494 --> 00:11:03,830 こないだ遊んだのも すっごく楽しくて! 181 00:11:03,830 --> 00:11:06,666 これからも ずっと大好きだから! う うん…。 182 00:11:06,666 --> 00:11:11,671 私も れなちゃんのこと 好き… だよ…? 183 00:11:19,178 --> 00:11:21,681 《えっ? えっ? 何 この間》 184 00:11:21,681 --> 00:11:23,683 あの…。 えっ? 185 00:11:23,683 --> 00:11:27,353 あっ れ れなちゃん? いやあの… なので➨ 186 00:11:27,353 --> 00:11:30,023 紗月さんか香穂ちゃんを 誘ってもらえればと。 187 00:11:30,023 --> 00:11:32,025 あっ そっ そっかそっか! 188 00:11:32,025 --> 00:11:34,193 うん そうだね。 れなちゃん忙しいんだもんね! 189 00:11:34,193 --> 00:11:37,363 あっ でも香穂ちゃんも 今日は用事があるって。 190 00:11:37,363 --> 00:11:40,366 バイト? じゃなくて 赤坂だって。 191 00:11:40,366 --> 00:11:44,203 高級ホテルに招待されたとか。 赤坂? 192 00:11:44,203 --> 00:11:47,373 《んっ?》 待って たしかあそこも…。 193 00:11:47,373 --> 00:11:50,710 あっ! 《やっぱり赤坂!》 194 00:11:50,710 --> 00:11:53,546 ありがとう紫陽花さん! えっ? う うんっ。 195 00:11:53,546 --> 00:11:56,849 じゃあ また明日ね! う うん また明日! 196 00:11:59,986 --> 00:12:01,988 《クソー 真唯め! 197 00:12:01,988 --> 00:12:05,158 紫陽花さんと遊べなかったのも 全部お前のせいだからな! 198 00:12:05,158 --> 00:12:07,994 何もかも! 最初からだよ!》 199 00:12:07,994 --> 00:12:09,996 (エレベーターの到着音) 200 00:12:09,996 --> 00:12:11,998 はっ!? 何これ。 201 00:12:15,501 --> 00:12:17,804 何… あれ…。 202 00:12:20,840 --> 00:12:22,875 (香穂)うん… にゃっ…。 203 00:12:22,875 --> 00:12:24,877 ほっ…。 香穂ちゃんいたっ! 204 00:12:24,877 --> 00:12:27,046 (香穂)えっ れなちんまで来たの? 205 00:12:27,046 --> 00:12:30,216 「まで」って何? てかこれ なんの集まり? 206 00:12:30,216 --> 00:12:32,885 えっ 知らなくてここに来たの? 207 00:12:32,885 --> 00:12:35,555 ちょっと その封筒見せてくれる? ほい。 208 00:12:35,555 --> 00:12:37,523 んっ…? 209 00:12:41,060 --> 00:12:43,229 何これ。 マイってば➨ 210 00:12:43,229 --> 00:12:45,565 告ってきた相手を 全員 招待したっぽい! 211 00:12:45,565 --> 00:12:48,234 香穂ちゃん 王塚さんに告白したことあるの!? 212 00:12:48,234 --> 00:12:50,236 モテっぷり すごいよね~。 213 00:12:50,236 --> 00:12:53,539 《頭バグってるでしょ… アイツ ホントなんなんだ!》 214 00:12:53,539 --> 00:12:58,077 香穂ちゃん この光景を見ても 真唯の恋人になりたいって思う? 215 00:12:58,077 --> 00:13:01,347 うん! だってマイ お金持ちだし 芸能人だし 顔がいいじゃん! 216 00:13:01,347 --> 00:13:03,316 《潔いほど欲望だった!》 217 00:13:03,316 --> 00:13:05,318 香穂ちゃん ごめん。 218 00:13:05,318 --> 00:13:07,487 このパーティー なんとしてでも中止させる! 219 00:13:07,487 --> 00:13:11,357 えっ!? 何それ。 困るっていうか 困るっていうか困る! 220 00:13:11,357 --> 00:13:14,694 香穂ちゃん あんな看板 立てるようなヤツがいいの!? 221 00:13:14,694 --> 00:13:16,696 ユーモアじゃん! アイツは天然だ! 222 00:13:16,696 --> 00:13:18,865 そういうところも かわいいって思えるよ➨ 223 00:13:18,865 --> 00:13:21,367 あの外見と資産なら! うぐぐ…。 224 00:13:21,367 --> 00:13:24,370 聞いて香穂ちゃん! やだ! 聞かない! 225 00:13:24,370 --> 00:13:26,873 この中で恋人になれるのは 一人だけだよ!? 226 00:13:26,873 --> 00:13:28,875 選ばれる確信あるの? 227 00:13:28,875 --> 00:13:30,877 全員選ばれるかもしれないじゃん。 あっ いちばん やっちゃ➨ 228 00:13:30,877 --> 00:13:32,879 いけないやつ! いい!? ふぐっ!? 229 00:13:32,879 --> 00:13:36,382 もし パーティーが中止になれば 当然 真唯はフリーのまま! 230 00:13:36,382 --> 00:13:38,551 だったら同じグループにいる 香穂ちゃんが➨ 231 00:13:38,551 --> 00:13:41,721 圧倒的に有利だと思わない!? ハッ! 確かに! 232 00:13:41,721 --> 00:13:44,057 わかってくれた? うん わかった! 233 00:13:44,057 --> 00:13:47,193 もひとつオマケにわかっちゃった! へっ? 234 00:13:47,193 --> 00:13:50,229 れなちんも マイのこと好きでしょ!? 235 00:13:50,229 --> 00:13:52,231 はぁっ!? 236 00:13:52,231 --> 00:13:55,735 まさか! こんなパーティーとか 開くような女 ムリムリ! 237 00:13:55,735 --> 00:13:57,737 アッハハハハ! 了解! 238 00:13:57,737 --> 00:13:59,972 これから一緒に頑張ろうぜ れなちん! 239 00:13:59,972 --> 00:14:02,975 何にも わかってないんだけど! ヒヒッ。 240 00:14:02,975 --> 00:14:06,779 なっ… 納得いかない~っ! 241 00:14:08,981 --> 00:14:12,985 (真唯)そろそろ開始時刻か。 242 00:14:12,985 --> 00:14:15,655 本当にすまなかったな れな子。 243 00:14:15,655 --> 00:14:19,492 こんなことでしか 罪を償うすべがない私を➨ 244 00:14:19,492 --> 00:14:21,494 どうか許しておくれ。 245 00:14:21,494 --> 00:14:23,496 だったら。 246 00:14:23,496 --> 00:14:25,998 だったら謝りに来いよおっ! 247 00:14:25,998 --> 00:14:28,000 うお!? れな子? 248 00:14:28,000 --> 00:14:30,169 どうしてここに? なぜ水着で…。 249 00:14:30,169 --> 00:14:33,172 こ これは… 真唯が一緒じゃなかったから➨ 250 00:14:33,172 --> 00:14:35,341 制服で入っちゃダメって言われて。 251 00:14:35,341 --> 00:14:38,845 なるほど 似合うな… 写真に撮っておこう…。 252 00:14:38,845 --> 00:14:42,014 あれ? 私のスマホは? 知らないよバカ! 253 00:14:42,014 --> 00:14:44,517 ロッカーかなんかでしょ! メチャクチャ連絡したのに! 254 00:14:44,517 --> 00:14:49,689 やはり怒っているんだな 君は…。 255 00:14:49,689 --> 00:14:54,527 紗月さんから聞いたよ 全部。 そうか…。 256 00:14:54,527 --> 00:14:58,698 アイツめ 意外とおしゃべりだな。 ハァ…。 257 00:14:58,698 --> 00:15:02,969 あのさ 恋活パーティーなんて やめなよ 真唯。 258 00:15:02,969 --> 00:15:06,806 断る。 私は君を傷つけた。 259 00:15:06,806 --> 00:15:10,476 私は水に流すよ! だから もういいじゃん。 260 00:15:10,476 --> 00:15:15,014 私も ほっぺた たたいて ごめんって。 261 00:15:15,014 --> 00:15:16,983 《コ コイツ! 子どもか!》 262 00:15:16,983 --> 00:15:20,486 てか そんな感じでつきあうなんて 相手にも失礼でしょ。 263 00:15:20,486 --> 00:15:24,490 恋愛するなら ホントに好きな人としなよ。 264 00:15:24,490 --> 00:15:27,994 本当に好きな人とは もう つきあえないんだ。 265 00:15:29,996 --> 00:15:33,666 だったら 誰か好きになれる人を 見つけるしかないんだよ。 266 00:15:33,666 --> 00:15:35,668 真唯…。 267 00:15:35,668 --> 00:15:39,338 ありがとう。 君と過ごした日々は楽しかった。 268 00:15:39,338 --> 00:15:42,675 最後に仲のいい 「友達」として➨ 269 00:15:42,675 --> 00:15:46,379 どうか私の次の恋が 成就するように祈っていてくれ。 270 00:15:48,681 --> 00:15:50,683 待ってよ。 271 00:15:50,683 --> 00:15:53,886 私と真唯の勝負は? 272 00:15:55,855 --> 00:15:58,357 恋人でも親友でもない…。 273 00:15:58,357 --> 00:16:01,060 私と君はもう ただのクラスメートだ。 274 00:16:05,465 --> 00:16:07,466 やだ! 275 00:16:09,802 --> 00:16:14,140 れな子? まだ終わってない…。 276 00:16:14,140 --> 00:16:16,976 勝手に決めないで! 277 00:16:16,976 --> 00:16:18,978 紗月さん言ってたよ。 278 00:16:18,978 --> 00:16:20,980 王塚真唯は➨ 279 00:16:20,980 --> 00:16:23,816 真唯自身が思っているほど 立派な女じゃないって。 280 00:16:23,816 --> 00:16:26,819 私も同感。 たとえ そうであっても➨ 281 00:16:26,819 --> 00:16:31,324 私は立派であろうと努めている。 欲望にあらがえなかったくせに。 282 00:16:31,324 --> 00:16:35,328 だから私は もう二度と 君を傷つけないように! 283 00:16:35,328 --> 00:16:38,531 失敗しないようにって! そのために君を…。 284 00:16:44,337 --> 00:16:48,674 君を… 諦めようとしたのに…。 285 00:16:48,674 --> 00:16:51,844 別にいいじゃん 何回失敗したって。 286 00:16:51,844 --> 00:16:55,014 それでも私は絶対に 受け入れるって言ったでしょ? 287 00:16:55,014 --> 00:16:58,017 私のこと信じてないのは 真唯も一緒じゃん。 288 00:16:58,017 --> 00:17:03,456 しかし私は… 君に頬を張られたあの瞬間が…。 289 00:17:03,456 --> 00:17:09,295 ごめん 私もフェアじゃなかった… もっと早く言うべきだった。 290 00:17:09,295 --> 00:17:11,631 何を…? 291 00:17:11,631 --> 00:17:13,799 実は私…。 292 00:17:13,799 --> 00:17:16,802 真唯のこと 結構気になってる。 えっ? 293 00:17:16,802 --> 00:17:22,808 お風呂でキスされてから 恋愛対象として意識してる。 294 00:17:22,808 --> 00:17:24,810 そうなのか? 295 00:17:24,810 --> 00:17:27,647 私のことが 嫌いになったんじゃないのか? 296 00:17:27,647 --> 00:17:31,484 だから たたいたんだろう? あれは 真唯がやり過ぎたから…。 297 00:17:31,484 --> 00:17:33,986 もっと 時間と場所をわきまえてよ。 298 00:17:33,986 --> 00:17:35,988 信じられない。 299 00:17:35,988 --> 00:17:40,159 私はもう 何もかもダメになったと。 一度 ケンカしただけじゃん。 300 00:17:40,159 --> 00:17:43,829 ごめんね真唯。 301 00:17:43,829 --> 00:17:46,832 結構… 好きだよ➨ 302 00:17:46,832 --> 00:17:51,537 真唯のこと。 れな子…。 303 00:17:51,537 --> 00:17:54,840 私は そんな君のことを 傷つけてしまって…。 304 00:17:54,840 --> 00:17:56,842 あぁ もうっ! 305 00:17:56,842 --> 00:18:00,446 私は真唯みたいに 屋上から飛んで 助けたりできないけどさ! 306 00:18:00,446 --> 00:18:02,448 一緒に雨に打たれたり➨ 307 00:18:02,448 --> 00:18:05,451 ぬれたり潜ったりするぐらいの ことは できるんだから! 308 00:18:05,451 --> 00:18:07,954 一方的じゃなくてさ…。 309 00:18:07,954 --> 00:18:12,325 それが真唯の言う 「恋人」だし 私の言う 「親友」でしょ! 310 00:18:12,325 --> 00:18:14,660 アンタが王塚真唯なら➨ 311 00:18:14,660 --> 00:18:17,163 私は甘織れな子なんだから! 312 00:18:17,163 --> 00:18:51,197 ♬~ 313 00:18:51,197 --> 00:18:53,699 (水面に上がる音) 314 00:18:53,699 --> 00:18:57,036 ハァ… ハァ… ハァ…。 315 00:18:57,036 --> 00:18:59,538 伝わったでしょ 真唯。 316 00:18:59,538 --> 00:19:01,507 ああ…。 317 00:19:03,442 --> 00:19:06,779 えっ? ちょっと何? しばらく そのままでいてくれ。 318 00:19:06,779 --> 00:19:09,281 私は王塚真唯だ。 319 00:19:09,281 --> 00:19:12,284 ここで君に 涙を見せるわけにはいかない。 320 00:19:12,284 --> 00:19:18,290 いいけど…。 君は 優しくて強いな。 321 00:19:20,626 --> 00:19:23,029 本当にありがとう。 322 00:19:25,131 --> 00:19:27,466 それは…。 323 00:19:27,466 --> 00:19:29,568 反則…。 324 00:19:32,304 --> 00:19:36,142 《そして 恋活パーティーは当然中止。 325 00:19:36,142 --> 00:19:38,144 なぜか 真唯がおわびとして➨ 326 00:19:38,144 --> 00:19:41,814 ギターの弾き語りをしたら メチャクチャ盛り上がったんだけど…。 327 00:19:41,814 --> 00:19:44,483 いいのか これで!?》 L・O・V・マイー! 328 00:19:44,483 --> 00:19:46,986 (チャイム) 329 00:19:46,986 --> 00:19:50,156 《香穂ちゃんには真唯との関係を 誤解されたまま。 330 00:19:50,156 --> 00:19:53,659 紫陽花さんの家には まだ遊びにいけていない。 331 00:19:53,659 --> 00:19:56,495 紗月さんと真唯は冷戦状態》 332 00:19:56,495 --> 00:19:58,497 アハハハ…。 333 00:20:01,500 --> 00:20:03,502 《だけど…。 334 00:20:03,502 --> 00:20:05,504 だけど私は➨ 335 00:20:05,504 --> 00:20:09,508 必死にその場を取り繕うだけの 学校生活なんかじゃなくて➨ 336 00:20:09,508 --> 00:20:14,513 ようやく本当の意味で 高校デビューができたのかもしれない。 337 00:20:14,513 --> 00:20:17,516 って感じで いよいよ6月末。 338 00:20:17,516 --> 00:20:21,187 私と真唯の 勝負の決着の日がやってきた。 339 00:20:21,187 --> 00:20:25,858 真唯の家… バカでかいマンションの最上階のペントハウス。 340 00:20:25,858 --> 00:20:28,561 駐車場から専用エレベーターで➨ 341 00:20:28,561 --> 00:20:31,363 着いた所が そのままお部屋 みたいな…》 342 00:20:31,363 --> 00:20:33,365 あっ。 343 00:20:33,365 --> 00:20:36,368 客間がある家 初めて見たな…。 なんか➨ 344 00:20:36,368 --> 00:20:39,872 真唯の体内に飲み込まれた気分。 ハハハ。 345 00:20:39,872 --> 00:20:42,875 いつまでも一緒にいられるな。 サイコパスか!? 346 00:20:47,546 --> 00:20:49,548 それじゃあ➨ 347 00:20:49,548 --> 00:20:51,851 君の答えを聞かせてくれ。 348 00:20:54,553 --> 00:20:58,057 うん あのね。 ああ。 349 00:21:00,025 --> 00:21:04,530 やっぱり私 恋人って まだよくわからない。 350 00:21:04,530 --> 00:21:07,867 なんだと!? あれだけ私の心を奪っておいて➨ 351 00:21:07,867 --> 00:21:10,703 君は ファム・ファタールか? いやあのっ だから…。 352 00:21:10,703 --> 00:21:17,877 真唯とは親友がいい。 そうか…。 353 00:21:17,877 --> 00:21:20,546 だけど 真唯のことは好きだし…。 354 00:21:20,546 --> 00:21:24,049 親友として したいことは させてあげたいって思うから。 355 00:21:24,049 --> 00:21:26,018 その…! あっ!? 356 00:21:26,018 --> 00:21:29,522 親友以上 恋人未満ということで! 357 00:21:29,522 --> 00:21:32,691 とりあえず そう 「れまフレ」とか! どうかな? 358 00:21:32,691 --> 00:21:34,693 れまフレ…? 359 00:21:34,693 --> 00:21:40,032 れな子と真唯の新たな 関係性… 的な。 それは…。 360 00:21:40,032 --> 00:21:43,736 ずいぶんと往生際が 悪くはないか? うぐっ。 361 00:21:43,736 --> 00:21:47,039 まさか第三の選択肢を 突きつけられるとは。 362 00:21:47,039 --> 00:21:54,380 ア アンタだってやったじゃん! 「どちらでもないクラスメートだ」って。 363 00:21:54,380 --> 00:22:00,386 まったく 君ほどに手ごわい相手は 私の人生で初めてだよ。 364 00:22:02,321 --> 00:22:05,491 だったら また勝負しないか? しょ 勝負? 365 00:22:05,491 --> 00:22:08,327 ああ 君は れまフレを主張し➨ 366 00:22:08,327 --> 00:22:11,330 私は改めて 恋人になれるように努める。 367 00:22:11,330 --> 00:22:14,833 私はまだまだ 君を諦める気はないからな。 368 00:22:14,833 --> 00:22:17,503 期限は そうだな➨ 369 00:22:17,503 --> 00:22:20,005 私たちが卒業するまで! 370 00:22:22,841 --> 00:22:25,344 わ わかった 受けて立つよ。 371 00:22:25,344 --> 00:22:27,346 フフッ…。 あっ。