1 00:00:37,337 --> 00:00:39,339 《れな子:ほんの一瞬でも➡ 2 00:00:39,339 --> 00:00:43,343 このまま流されてもいいかって 思っちゃったんだ…。 3 00:00:43,343 --> 00:00:48,348 私 もしかしたら 真唯のことを好… じゃなくて➡ 4 00:00:48,348 --> 00:00:50,350 えっと その…》 うっ! (ノック) 5 00:00:50,350 --> 00:00:52,553 (遥奈)お姉ちゃん? 6 00:00:54,521 --> 00:00:58,191 お姉ちゃんって 王塚さんと そういう関係なの? 7 00:00:58,191 --> 00:01:02,029 んっ… そうだね。 見てのとおりだよ。 8 00:01:02,029 --> 00:01:05,365 そうなんだ…。 9 00:01:05,365 --> 00:01:07,367 すごい! すごすぎじゃん! 10 00:01:07,367 --> 00:01:11,204 あの王塚さんと!? なんで!? 私が聞きたい! 11 00:01:11,204 --> 00:01:13,206 お姉ちゃんなんて どうせ➡ 12 00:01:13,206 --> 00:01:16,043 ろくでもない男にだまされて アタシに ひどいお義兄さんが➡ 13 00:01:16,043 --> 00:01:18,045 できるんだろうなって 思ってたのに。 14 00:01:18,045 --> 00:01:22,549 あの人が お義姉さんになるなんて 逆転ホームランじゃん! 15 00:01:22,549 --> 00:01:24,751 そんなのあるか! 16 00:03:04,685 --> 00:03:09,690 《どうしよう 顔 合わせづらいな…。 17 00:03:09,690 --> 00:03:12,192 と思ってたら真唯はお休みだった。 18 00:03:12,192 --> 00:03:14,861 まだ お仕事忙しいのかな》 19 00:03:14,861 --> 00:03:17,364 (香穂)いっただきま~す! 20 00:03:17,364 --> 00:03:20,701 (紫陽花)フッ… 何かいいことあった? 21 00:03:20,701 --> 00:03:23,870 (香穂)エヘヘ わかる? 実は放課後 マイマイのねぇ。 22 00:03:23,870 --> 00:03:25,872 《真唯?》 えっ なになに? 23 00:03:25,872 --> 00:03:28,208 (香穂)フフーン やっぱまだナイショ。 24 00:03:28,208 --> 00:03:33,647 《こんなふうに 仲のいい関係に 戻れるのかな 真唯と…。 25 00:03:33,647 --> 00:03:37,684 前みたいな仲? 前ってどの状態? 26 00:03:37,684 --> 00:03:41,354 グループの友達? 親友? それとも…》 27 00:03:41,354 --> 00:03:43,690 (紗月)ねぇ甘織。 あっ! 28 00:03:43,690 --> 00:03:46,193 (紗月)放課後 ちょっとつきあってくれない? 29 00:03:46,193 --> 00:03:49,529 王塚真唯について話があるから。 30 00:03:49,529 --> 00:03:51,531 えっ? じゃあ待ってる。 31 00:03:51,531 --> 00:03:54,301 屋上でね。 あっ…。 32 00:03:56,336 --> 00:04:00,540 《屋上って紗月さん… 何を知ってるの?》 33 00:04:00,540 --> 00:04:02,509 あれ? (鍵を差し込む音) 34 00:04:04,511 --> 00:04:08,014 《ここの鍵 私と真唯しか 持ってないはずなのに》 35 00:04:08,014 --> 00:04:11,017 単純なやつだから。 ヒッ! 36 00:04:11,017 --> 00:04:14,354 合鍵作り放題なのよ。 さっ 紗月さん…。 37 00:04:14,354 --> 00:04:16,356 なんで屋上に…。 38 00:04:16,356 --> 00:04:19,359 友達恋人の勝負。 あっ! 39 00:04:19,359 --> 00:04:21,361 プールのカフェ。 あの…。 40 00:04:21,361 --> 00:04:24,364 オダイバープラザ ホテルで雨宿り。 41 00:04:24,364 --> 00:04:27,701 なんで知ってるんですか!? さぁ…。 42 00:04:27,701 --> 00:04:30,003 どうしてだと思う? 43 00:04:32,205 --> 00:04:35,976 昨日 王塚真唯がうちにやってきて 全部しゃべったわ。 44 00:04:35,976 --> 00:04:38,645 あ… 全部!? 45 00:04:38,645 --> 00:04:40,814 泣きながらね。 《真唯って泣くんだ…》 46 00:04:40,814 --> 00:04:43,984 泣くのよアイツ。 おかげで私は寝不足。 47 00:04:43,984 --> 00:04:45,986 全部って… 全部? 48 00:04:45,986 --> 00:04:48,488 別に 女同士だからって➡ 49 00:04:48,488 --> 00:04:52,492 私は そういう偏見とかないから。 そういう問題では! 50 00:04:52,492 --> 00:04:57,497 ていうか違うんです! 私は その… 拒みきれなくて…。 51 00:04:57,497 --> 00:04:59,666 そうなんでしょうね。 えっ? 52 00:04:59,666 --> 00:05:02,169 言ってたわ アイツ。 53 00:05:02,169 --> 00:05:06,339 自分があなたを 傷つけてしまった って。 54 00:05:06,339 --> 00:05:09,676 真唯…。 フゥ…。 55 00:05:09,676 --> 00:05:14,347 王塚真唯の言葉を聞きながら ずっと疑問だったわ。 56 00:05:14,347 --> 00:05:16,550 なんで甘織? って。 57 00:05:18,852 --> 00:05:20,854 甘織は地味だし。 ぐっ。 58 00:05:20,854 --> 00:05:22,856 いっつも人の顔色を窺ってるし。 うっ! 59 00:05:22,856 --> 00:05:24,858 成績も 運動神経も➡ 60 00:05:24,858 --> 00:05:27,027 顔もスタイルも凡庸。 ぐはっ…。 61 00:05:27,027 --> 00:05:29,529 うん… わかる。 62 00:05:29,529 --> 00:05:31,698 《ずっと思ってたんだろうな。 63 00:05:31,698 --> 00:05:34,668 「真唯と一緒にいるから 相手をしてあげているけど➡ 64 00:05:34,668 --> 00:05:37,003 認めているわけではないのよ」 って》 65 00:05:37,003 --> 00:05:39,339 私だって思ってたよ。 66 00:05:39,339 --> 00:05:41,675 真唯となんて 絶対に釣り合わないって。 67 00:05:41,675 --> 00:05:43,677 でしょうね。 えっ? 68 00:05:43,677 --> 00:05:45,679 見てればわかるわよ。 69 00:05:45,679 --> 00:05:48,014 甘織は身の丈を わきまえているっていうか➡ 70 00:05:48,014 --> 00:05:51,151 カメみたいに 縮こまっているんだから。 71 00:05:51,151 --> 00:05:53,987 あの… やっぱり気に入らない? 72 00:05:53,987 --> 00:05:57,824 私と真唯が一緒にいるのって。 何よ 「やっぱり」って。 73 00:05:57,824 --> 00:06:00,493 私は関係ないでしょ。 74 00:06:00,493 --> 00:06:02,662 いいかげんな気持ちで つきあって➡ 75 00:06:02,662 --> 00:06:05,165 アイツを傷つけるんなら さすがに腹立つけど。 76 00:06:05,165 --> 00:06:07,834 甘織はそういうこと できないわよね。 77 00:06:07,834 --> 00:06:11,171 器用な性格じゃないし。 78 00:06:11,171 --> 00:06:14,007 紗月さん 私のことよくわかってる。 79 00:06:14,007 --> 00:06:16,843 《趣味 人間観察とか 言いだすタイプだった?》 80 00:06:16,843 --> 00:06:20,513 言いださないわ。 さっきから心読まないで 怖い! 81 00:06:20,513 --> 00:06:24,517 ひょっとして紗月さん 怒ってるわけじゃないの? 82 00:06:24,517 --> 00:06:26,519 ムカついているわ。 83 00:06:26,519 --> 00:06:29,356 くだらない恋バナで 睡眠と勉強の時間を削られて。 84 00:06:29,356 --> 00:06:31,691 これ その鬱憤晴らしだったりする? 85 00:06:31,691 --> 00:06:34,194 半分はね。 わかってきたじゃない。 86 00:06:36,129 --> 00:06:39,799 《なんか 紗月さんが 急に身近に思えてきた。 87 00:06:39,799 --> 00:06:41,801 こと真唯に対しては➡ 88 00:06:41,801 --> 00:06:44,971 私たちは同じようなことを 感じてるのかもしれない。 89 00:06:44,971 --> 00:06:48,475 きっと敵じゃないんだ。 それなら…》 90 00:06:48,475 --> 00:06:50,477 あのさ 紗月さん。 91 00:06:50,477 --> 00:06:54,648 やっぱり ごめん。 それ 何に対しての謝罪? 92 00:06:54,648 --> 00:06:59,653 紗月さんが大事に思ってる 友達を傷つけちゃって。 93 00:06:59,653 --> 00:07:03,323 私 真唯と ちゃんと 仲直りしたいんだ。 そう…。 94 00:07:03,323 --> 00:07:06,826 だから居場所を 教えてもらえないかな? 95 00:07:06,826 --> 00:07:10,163 甘織 なんか変わったわね。 そ そう? 96 00:07:10,163 --> 00:07:12,832 自分がそうしたいからって グイグイくるとこ➡ 97 00:07:12,832 --> 00:07:14,834 真唯に似てきてる。 えっ やだな!? 98 00:07:14,834 --> 00:07:17,337 フッ… 安心して。 99 00:07:17,337 --> 00:07:20,674 グループでいるときは いつもどおり空気だから。 100 00:07:20,674 --> 00:07:24,010 今日だって 私が一方的に話して 甘織が泣いて➡ 101 00:07:24,010 --> 00:07:26,846 グループが崩壊して 終わりって思ってたわ。 102 00:07:26,846 --> 00:07:29,015 《そんな悲壮な決意を背負って➡ 103 00:07:29,015 --> 00:07:31,184 私を呼び出したんだ 真唯のために》 104 00:07:31,184 --> 00:07:34,788 えっ 紗月さん真唯のこと メッチャ好きじゃん! 105 00:07:34,788 --> 00:07:36,790 ごめんなさい。 106 00:07:36,790 --> 00:07:39,125 アイツがどこにいるかは 知らないけど➡ 107 00:07:39,125 --> 00:07:41,928 何をしようとしているのかは 知ってるわ。 108 00:07:43,964 --> 00:07:47,133 アイツはね 一とおり 話し終わったあと言ってきたの。 109 00:07:47,133 --> 00:07:50,637 私に 「抱いてくれ」って。 110 00:07:50,637 --> 00:07:53,640 えっ!? はっ…? 111 00:07:53,640 --> 00:07:56,976 「自分は れな子を傷つけた。 112 00:07:56,976 --> 00:08:00,480 好きでもない相手に 抱かれる気持ちを知りたい。 113 00:08:00,480 --> 00:08:03,316 だから紗月 私を抱いてくれ。 114 00:08:03,316 --> 00:08:07,520 だって君は 私のことが好きだろう?」。 115 00:08:07,520 --> 00:08:09,522 それで…。 116 00:08:09,522 --> 00:08:11,524 今まで何度も コケにされてきたけど➡ 117 00:08:11,524 --> 00:08:13,693 これほどバカにされるのは 初めてだわ➡ 118 00:08:13,693 --> 00:08:16,196 って家から たたき出したのが➡ 119 00:08:16,196 --> 00:08:18,698 今朝の5時半のことよ。 お疲れさまです。 120 00:08:18,698 --> 00:08:23,203 ってことは もしかして真唯は…。 そうね。 それこそ➡ 121 00:08:23,203 --> 00:08:27,007 「自分を抱いてくれる誰か」を 探しているんじゃない? 122 00:08:27,007 --> 00:08:31,544 そんなのって… なんで 止めてくれなかったんですか!? 123 00:08:31,544 --> 00:08:34,280 あのバカが そこまでバカなら➡ 124 00:08:34,280 --> 00:08:37,784 もう手の施しようが ないってだけの話よ。 125 00:08:37,784 --> 00:08:42,122 てか 友達の忠告も聞かないぐらい 自分勝手なら➡ 126 00:08:42,122 --> 00:08:44,958 一度 どん底まで 落ちてみればいいのよ。 127 00:08:44,958 --> 00:08:48,294 電話もつながらないし メッセージも返さないし。 128 00:08:48,294 --> 00:08:50,964 紗月さん…。 129 00:08:50,964 --> 00:08:54,467 《紗月さんが私を呼び出した 半分は鬱憤晴らし。 130 00:08:54,467 --> 00:08:58,805 じゃあ もう半分は…》 131 00:08:58,805 --> 00:09:00,807 紗月さん。 132 00:09:00,807 --> 00:09:04,144 私が私の都合で真唯を 止めにいくのは私の勝手だよね。 133 00:09:04,144 --> 00:09:08,148 そうね。 でもいいの? 134 00:09:08,148 --> 00:09:11,151 あなたはアイツに 傷つけられたんじゃないの? 135 00:09:11,151 --> 00:09:13,853 それは…。 136 00:09:13,853 --> 00:09:15,855 でも…。 137 00:09:15,855 --> 00:09:18,858 友達だもん! あっ。 138 00:09:18,858 --> 00:09:23,029 傷つけたり 傷つけられたりもするでしょ! 139 00:09:23,029 --> 00:09:25,031 アイツは自分勝手で➡ 140 00:09:25,031 --> 00:09:28,535 誰の話も聞きやしないわよ。 あっ。 141 00:09:28,535 --> 00:09:32,839 そのときは もう一度ひっぱたいて 止めてやるから! フンッ! 142 00:09:32,839 --> 00:09:36,276 なるほど。 それなら大丈夫かもね。 143 00:09:36,276 --> 00:09:38,278 甘織。 144 00:09:38,278 --> 00:09:41,614 んっ? あのバカのこと よろしくね。 145 00:09:41,614 --> 00:09:44,284 アイツは アイツ自身が思ってるほど➡ 146 00:09:44,284 --> 00:09:46,453 立派な女じゃないって 教えてあげて。 147 00:09:46,453 --> 00:09:50,256 うん 必ず伝えておくね! ありがと! 148 00:09:52,792 --> 00:09:56,296 《はたから見ると なんだかすごく青春みたいだ。 149 00:09:56,296 --> 00:09:58,798 でも真唯はどこにいるんだ? 150 00:09:58,798 --> 00:10:01,801 心当たりなんて まったくないぞ》 151 00:10:01,801 --> 00:10:06,139 (紫陽花)あっ れなちゃん おかえり。 あっ。 152 00:10:06,139 --> 00:10:08,975 あっ うん… どうしたの一人で? 153 00:10:08,975 --> 00:10:13,313 れなちゃんのカバンが残ってたから。 ええっ 私を待っててくれた!? 154 00:10:13,313 --> 00:10:15,982 うん 今日はどうかな? えっ? 155 00:10:15,982 --> 00:10:17,984 うちに遊びにこない? 156 00:10:17,984 --> 00:10:19,986 いや…。 157 00:10:19,986 --> 00:10:22,322 ごめん 紫陽花さん… 今日は…。 158 00:10:22,322 --> 00:10:25,825 あっ 用事あった? 《ヤバ… 断らなきゃ…。 159 00:10:25,825 --> 00:10:29,829 胃が痛い… 真唯を止められるのは 私だけだもん。 160 00:10:29,829 --> 00:10:33,666 でも… 人の誘いを断ってはいけない。 161 00:10:33,666 --> 00:10:38,004 もし断ったら また私は独りぼっちに…。 162 00:10:38,004 --> 00:10:41,007 うぅ 全然 乗り越えられて ないじゃんトラウマ!》 163 00:10:41,007 --> 00:10:44,677 行きたい… けど。 れなちゃん? 164 00:10:44,677 --> 00:10:47,847 《あぁ… 今すぐ ぶっ倒れちゃいたい。 165 00:10:47,847 --> 00:10:51,184 でも それじゃ…》 また どこか具合が…。 166 00:10:51,184 --> 00:10:55,688 ごめん! また誘って~! れなちゃん泣いてる!? 167 00:10:55,688 --> 00:10:58,858 《ちゃんと断れないのは 私が信じてないからじゃん。 168 00:10:58,858 --> 00:11:02,362 紫陽花さんは 人をハブにするような人じゃない。 169 00:11:02,362 --> 00:11:05,532 ちゃんと気持ちを伝えるんだ!》 あのね! 170 00:11:05,532 --> 00:11:08,535 私 紫陽花さんのこと好きだから。 171 00:11:08,535 --> 00:11:12,705 大好きだから! ええっ!? 172 00:11:12,705 --> 00:11:16,042 ホントは毎日だって 紫陽花さんと遊びたいよ。 173 00:11:16,042 --> 00:11:19,212 でも今日は 大事な用事があって… だからごめん! 174 00:11:19,212 --> 00:11:21,214 埋め合わせは絶対するから! 175 00:11:21,214 --> 00:11:24,050 紫陽花さんは 私の大事な人だから! 176 00:11:24,050 --> 00:11:26,052 《真唯から教わったんだ。 177 00:11:26,052 --> 00:11:29,389 相手のことなんて 全然考えずにぶつけた思いでも➡ 178 00:11:29,389 --> 00:11:31,724 ちゃんと人の心を動かせるって》 179 00:11:31,724 --> 00:11:35,161 紫陽花さんのこと ずっとかわいいなって思ってて➡ 180 00:11:35,161 --> 00:11:37,497 こないだ遊んだのも すっごく楽しくて! 181 00:11:37,497 --> 00:11:40,333 これからも ずっと大好きだから! う うん…。 182 00:11:40,333 --> 00:11:45,338 私も れなちゃんのこと 好き… だよ…? 183 00:11:52,845 --> 00:11:55,348 《えっ? えっ? 何 この間》 184 00:11:55,348 --> 00:11:57,350 あの…。 えっ? 185 00:11:57,350 --> 00:12:01,020 あっ れ れなちゃん? いやあの… なので➡ 186 00:12:01,020 --> 00:12:03,690 紗月さんか香穂ちゃんを 誘ってもらえればと。 187 00:12:03,690 --> 00:12:05,692 あっ そっ そっかそっか! 188 00:12:05,692 --> 00:12:07,860 うん そうだね。 れなちゃん忙しいんだもんね! 189 00:12:07,860 --> 00:12:11,030 あっ でも香穂ちゃんも 今日は用事があるって。 190 00:12:11,030 --> 00:12:14,033 バイト? じゃなくて 赤坂だって。 191 00:12:14,033 --> 00:12:17,870 高級ホテルに招待されたとか。 赤坂? 192 00:12:17,870 --> 00:12:21,040 《んっ?》 待って たしかあそこも…。 193 00:12:21,040 --> 00:12:24,377 あっ! 《やっぱり赤坂!》 194 00:12:24,377 --> 00:12:27,213 ありがとう紫陽花さん! えっ? う うんっ。 195 00:12:27,213 --> 00:12:30,516 じゃあ また明日ね! う うん また明日! 196 00:12:33,653 --> 00:12:35,655 《クソー 真唯め! 197 00:12:35,655 --> 00:12:38,825 紫陽花さんと遊べなかったのも 全部お前のせいだからな! 198 00:12:38,825 --> 00:12:41,661 何もかも! 最初からだよ!》 199 00:12:41,661 --> 00:12:43,663 (エレベーターの到着音) 200 00:12:43,663 --> 00:12:45,665 はっ!? 何これ。 201 00:12:49,168 --> 00:12:51,471 何… あれ…。 202 00:12:54,507 --> 00:12:56,542 (香穂)うん… にゃっ…。 203 00:12:56,542 --> 00:12:58,544 ほっ…。 香穂ちゃんいたっ! 204 00:12:58,544 --> 00:13:00,713 (香穂)えっ れなちんまで来たの? 205 00:13:00,713 --> 00:13:03,883 「まで」って何? てかこれ なんの集まり? 206 00:13:03,883 --> 00:13:06,552 えっ 知らなくてここに来たの? 207 00:13:06,552 --> 00:13:09,222 ちょっと その封筒見せてくれる? ほい。 208 00:13:09,222 --> 00:13:11,190 んっ…? 209 00:13:14,727 --> 00:13:16,896 何これ。 マイってば➡ 210 00:13:16,896 --> 00:13:19,232 告ってきた相手を 全員 招待したっぽい! 211 00:13:19,232 --> 00:13:21,901 香穂ちゃん 王塚さんに告白したことあるの!? 212 00:13:21,901 --> 00:13:23,903 モテっぷり すごいよね~。 213 00:13:23,903 --> 00:13:27,206 《頭バグってるでしょ… アイツ ホントなんなんだ!》 214 00:13:27,206 --> 00:13:31,744 香穂ちゃん この光景を見ても 真唯の恋人になりたいって思う? 215 00:13:31,744 --> 00:13:35,014 うん! だってマイ お金持ちだし 芸能人だし 顔がいいじゃん! 216 00:13:35,014 --> 00:13:36,983 《潔いほど欲望だった!》 217 00:13:36,983 --> 00:13:38,985 香穂ちゃん ごめん。 218 00:13:38,985 --> 00:13:41,154 このパーティー なんとしてでも中止させる! 219 00:13:41,154 --> 00:13:45,024 えっ!? 何それ。 困るっていうか 困るっていうか困る! 220 00:13:45,024 --> 00:13:48,361 香穂ちゃん あんな看板 立てるようなヤツがいいの!? 221 00:13:48,361 --> 00:13:50,363 ユーモアじゃん! アイツは天然だ! 222 00:13:50,363 --> 00:13:52,532 そういうところも かわいいって思えるよ➡ 223 00:13:52,532 --> 00:13:55,034 あの外見と資産なら! うぐぐ…。 224 00:13:55,034 --> 00:13:58,037 聞いて香穂ちゃん! やだ! 聞かない! 225 00:13:58,037 --> 00:14:00,540 この中で恋人になれるのは 一人だけだよ!? 226 00:14:00,540 --> 00:14:02,542 選ばれる確信あるの? 227 00:14:02,542 --> 00:14:04,544 全員選ばれるかもしれないじゃん。 あっ いちばん やっちゃ➡ 228 00:14:04,544 --> 00:14:06,546 いけないやつ! いい!? ふぐっ!? 229 00:14:06,546 --> 00:14:10,049 もし パーティーが中止になれば 当然 真唯はフリーのまま! 230 00:14:10,049 --> 00:14:12,218 だったら同じグループにいる 香穂ちゃんが➡ 231 00:14:12,218 --> 00:14:15,388 圧倒的に有利だと思わない!? ハッ! 確かに! 232 00:14:15,388 --> 00:14:17,724 わかってくれた? うん わかった! 233 00:14:17,724 --> 00:14:20,860 もひとつオマケにわかっちゃった! へっ? 234 00:14:20,860 --> 00:14:23,896 れなちんも マイのこと好きでしょ!? 235 00:14:23,896 --> 00:14:25,898 はぁっ!? 236 00:14:25,898 --> 00:14:29,402 まさか! こんなパーティーとか 開くような女 ムリムリ! 237 00:14:29,402 --> 00:14:31,404 アッハハハハ! 了解! 238 00:14:31,404 --> 00:14:33,639 これから一緒に頑張ろうぜ れなちん! 239 00:14:33,639 --> 00:14:36,642 何にも わかってないんだけど! ヒヒッ。 240 00:14:36,642 --> 00:14:40,446 なっ… 納得いかない~っ! 241 00:14:42,648 --> 00:14:46,652 (真唯)そろそろ開始時刻か。 242 00:14:46,652 --> 00:14:49,322 本当にすまなかったな れな子。 243 00:14:49,322 --> 00:14:53,159 こんなことでしか 罪を償うすべがない私を➡ 244 00:14:53,159 --> 00:14:55,161 どうか許しておくれ。 245 00:14:55,161 --> 00:14:57,163 だったら。 246 00:14:57,163 --> 00:14:59,665 だったら謝りに来いよおっ! 247 00:14:59,665 --> 00:15:01,667 うお!? れな子? 248 00:15:01,667 --> 00:15:03,836 どうしてここに? なぜ水着で…。 249 00:15:03,836 --> 00:15:06,839 こ これは… 真唯が一緒じゃなかったから➡ 250 00:15:06,839 --> 00:15:09,008 制服で入っちゃダメって言われて。 251 00:15:09,008 --> 00:15:12,512 なるほど 似合うな… 写真に撮っておこう…。 252 00:15:12,512 --> 00:15:15,681 あれ? 私のスマホは? 知らないよバカ! 253 00:15:15,681 --> 00:15:18,184 ロッカーかなんかでしょ! メチャクチャ連絡したのに! 254 00:15:18,184 --> 00:15:23,356 やはり怒っているんだな 君は…。 255 00:15:23,356 --> 00:15:28,194 紗月さんから聞いたよ 全部。 そうか…。 256 00:15:28,194 --> 00:15:32,365 アイツめ 意外とおしゃべりだな。 ハァ…。 257 00:15:32,365 --> 00:15:36,636 あのさ 恋活パーティーなんて やめなよ 真唯。 258 00:15:36,636 --> 00:15:40,473 断る。 私は君を傷つけた。 259 00:15:40,473 --> 00:15:44,143 私は水に流すよ! だから もういいじゃん。 260 00:15:44,143 --> 00:15:48,681 私も ほっぺた たたいて ごめんって。 261 00:15:48,681 --> 00:15:50,650 《コ コイツ! 子どもか!》 262 00:15:50,650 --> 00:15:54,153 てか そんな感じでつきあうなんて 相手にも失礼でしょ。 263 00:15:54,153 --> 00:15:58,157 恋愛するなら ホントに好きな人としなよ。 264 00:15:58,157 --> 00:16:01,661 本当に好きな人とは もう つきあえないんだ。 265 00:16:03,663 --> 00:16:07,333 だったら 誰か好きになれる人を 見つけるしかないんだよ。 266 00:16:07,333 --> 00:16:09,335 真唯…。 267 00:16:09,335 --> 00:16:13,005 ありがとう。 君と過ごした日々は楽しかった。 268 00:16:13,005 --> 00:16:16,342 最後に仲のいい 「友達」として➡ 269 00:16:16,342 --> 00:16:20,046 どうか私の次の恋が 成就するように祈っていてくれ。 270 00:16:22,348 --> 00:16:24,350 待ってよ。 271 00:16:24,350 --> 00:16:27,553 私と真唯の勝負は? 272 00:16:29,522 --> 00:16:32,024 恋人でも親友でもない…。 273 00:16:32,024 --> 00:16:34,727 私と君はもう ただのクラスメートだ。 274 00:16:39,131 --> 00:16:41,133 やだ! 275 00:16:43,469 --> 00:16:47,807 れな子? まだ終わってない…。 276 00:16:47,807 --> 00:16:50,643 勝手に決めないで! 277 00:16:50,643 --> 00:16:52,645 紗月さん言ってたよ。 278 00:16:52,645 --> 00:16:54,647 王塚真唯は➡ 279 00:16:54,647 --> 00:16:57,483 真唯自身が思っているほど 立派な女じゃないって。 280 00:16:57,483 --> 00:17:00,486 私も同感。 たとえ そうであっても➡ 281 00:17:00,486 --> 00:17:04,991 私は立派であろうと努めている。 欲望にあらがえなかったくせに。 282 00:17:04,991 --> 00:17:08,995 だから私は もう二度と 君を傷つけないように! 283 00:17:08,995 --> 00:17:12,198 失敗しないようにって! そのために君を…。 284 00:17:18,004 --> 00:17:22,341 君を… 諦めようとしたのに…。 285 00:17:22,341 --> 00:17:25,511 別にいいじゃん 何回失敗したって。 286 00:17:25,511 --> 00:17:28,681 それでも私は絶対に 受け入れるって言ったでしょ? 287 00:17:28,681 --> 00:17:31,684 私のこと信じてないのは 真唯も一緒じゃん。 288 00:17:31,684 --> 00:17:37,123 しかし私は… 君に頬を張られたあの瞬間が…。 289 00:17:37,123 --> 00:17:42,962 ごめん 私もフェアじゃなかった… もっと早く言うべきだった。 290 00:17:42,962 --> 00:17:45,298 何を…? 291 00:17:45,298 --> 00:17:47,466 実は私…。 292 00:17:47,466 --> 00:17:50,469 真唯のこと 結構気になってる。 えっ? 293 00:17:50,469 --> 00:17:56,475 お風呂でキスされてから 恋愛対象として意識してる。 294 00:17:56,475 --> 00:17:58,477 そうなのか? 295 00:17:58,477 --> 00:18:01,314 私のことが 嫌いになったんじゃないのか? 296 00:18:01,314 --> 00:18:05,151 だから たたいたんだろう? あれは 真唯がやり過ぎたから…。 297 00:18:05,151 --> 00:18:07,653 もっと 時間と場所をわきまえてよ。 298 00:18:07,653 --> 00:18:09,655 信じられない。 299 00:18:09,655 --> 00:18:13,826 私はもう 何もかもダメになったと。 一度 ケンカしただけじゃん。 300 00:18:13,826 --> 00:18:17,496 ごめんね真唯。 301 00:18:17,496 --> 00:18:20,499 結構… 好きだよ➡ 302 00:18:20,499 --> 00:18:25,204 真唯のこと。 れな子…。 303 00:18:25,204 --> 00:18:28,507 私は そんな君のことを 傷つけてしまって…。 304 00:18:28,507 --> 00:18:30,509 あぁ もうっ! 305 00:18:30,509 --> 00:18:34,113 私は真唯みたいに 屋上から飛んで 助けたりできないけどさ! 306 00:18:34,113 --> 00:18:36,115 一緒に雨に打たれたり➡ 307 00:18:36,115 --> 00:18:39,118 ぬれたり潜ったりするぐらいの ことは できるんだから! 308 00:18:39,118 --> 00:18:41,620 一方的じゃなくてさ…。 309 00:18:41,620 --> 00:18:45,992 それが真唯の言う 「恋人」だし 私の言う 「親友」でしょ! 310 00:18:45,992 --> 00:18:48,327 アンタが王塚真唯なら➡ 311 00:18:48,327 --> 00:18:50,830 私は甘織れな子なんだから! 312 00:18:50,830 --> 00:19:24,864 ♬~ 313 00:19:24,864 --> 00:19:27,366 (水面に上がる音) 314 00:19:27,366 --> 00:19:30,703 ハァ… ハァ… ハァ…。 315 00:19:30,703 --> 00:19:33,205 伝わったでしょ 真唯。 316 00:19:33,205 --> 00:19:35,174 ああ…。 317 00:19:37,109 --> 00:19:40,446 えっ? ちょっと何? しばらく そのままでいてくれ。 318 00:19:40,446 --> 00:19:42,948 私は王塚真唯だ。 319 00:19:42,948 --> 00:19:45,951 ここで君に 涙を見せるわけにはいかない。 320 00:19:45,951 --> 00:19:51,957 いいけど…。 君は 優しくて強いな。 321 00:19:54,293 --> 00:19:56,696 本当にありがとう。 322 00:19:58,798 --> 00:20:01,133 それは…。 323 00:20:01,133 --> 00:20:03,235 反則…。 324 00:20:05,971 --> 00:20:09,809 《そして 恋活パーティーは当然中止。 325 00:20:09,809 --> 00:20:11,811 なぜか 真唯がおわびとして➡ 326 00:20:11,811 --> 00:20:15,481 ギターの弾き語りをしたら メチャクチャ盛り上がったんだけど…。 327 00:20:15,481 --> 00:20:18,150 いいのか これで!?》 L・O・V・マイー! 328 00:20:18,150 --> 00:20:20,653 (チャイム) 329 00:20:20,653 --> 00:20:23,823 《香穂ちゃんには真唯との関係を 誤解されたまま。 330 00:20:23,823 --> 00:20:27,326 紫陽花さんの家には まだ遊びにいけていない。 331 00:20:27,326 --> 00:20:30,162 紗月さんと真唯は冷戦状態》 332 00:20:30,162 --> 00:20:32,164 アハハハ…。 333 00:20:35,167 --> 00:20:37,169 《だけど…。 334 00:20:37,169 --> 00:20:39,171 だけど私は➡ 335 00:20:39,171 --> 00:20:43,175 必死にその場を取り繕うだけの 学校生活なんかじゃなくて➡ 336 00:20:43,175 --> 00:20:48,180 ようやく本当の意味で 高校デビューができたのかもしれない。 337 00:20:48,180 --> 00:20:51,183 って感じで いよいよ6月末。 338 00:20:51,183 --> 00:20:54,854 私と真唯の 勝負の決着の日がやってきた。 339 00:20:54,854 --> 00:20:59,525 真唯の家… バカでかいマンションの最上階のペントハウス。 340 00:20:59,525 --> 00:21:02,228 駐車場から専用エレベーターで➡ 341 00:21:02,228 --> 00:21:05,030 着いた所が そのままお部屋 みたいな…》 342 00:21:05,030 --> 00:21:07,032 あっ。 343 00:21:07,032 --> 00:21:10,035 客間がある家 初めて見たな…。 なんか➡ 344 00:21:10,035 --> 00:21:13,539 真唯の体内に飲み込まれた気分。 ハハハ。 345 00:21:13,539 --> 00:21:16,542 いつまでも一緒にいられるな。 サイコパスか!? 346 00:21:21,213 --> 00:21:23,215 それじゃあ➡ 347 00:21:23,215 --> 00:21:25,518 君の答えを聞かせてくれ。 348 00:21:28,220 --> 00:21:31,724 うん あのね。 ああ。 349 00:21:33,692 --> 00:21:38,197 やっぱり私 恋人って まだよくわからない。 350 00:21:38,197 --> 00:21:41,534 なんだと!? あれだけ私の心を奪っておいて➡ 351 00:21:41,534 --> 00:21:44,370 君は ファム・ファタールか? いやあのっ だから…。 352 00:21:44,370 --> 00:21:51,544 真唯とは親友がいい。 そうか…。 353 00:21:51,544 --> 00:21:54,213 だけど 真唯のことは好きだし…。 354 00:21:54,213 --> 00:21:57,716 親友として したいことは させてあげたいって思うから。 355 00:21:57,716 --> 00:21:59,685 その…! あっ!? 356 00:21:59,685 --> 00:22:03,189 親友以上 恋人未満ということで! 357 00:22:03,189 --> 00:22:06,358 とりあえず そう 「れまフレ」とか! どうかな? 358 00:22:06,358 --> 00:22:08,360 れまフレ…? 359 00:22:08,360 --> 00:22:13,699 れな子と真唯の新たな 関係性… 的な。 それは…。 360 00:22:13,699 --> 00:22:17,403 ずいぶんと往生際が 悪くはないか? うぐっ。 361 00:22:17,403 --> 00:22:20,706 まさか第三の選択肢を 突きつけられるとは。 362 00:22:20,706 --> 00:22:28,047 ア アンタだってやったじゃん! 「どちらでもないクラスメートだ」って。 363 00:22:28,047 --> 00:22:34,053 まったく 君ほどに手ごわい相手は 私の人生で初めてだよ。 364 00:22:35,988 --> 00:22:39,158 だったら また勝負しないか? しょ 勝負? 365 00:22:39,158 --> 00:22:41,994 ああ 君は れまフレを主張し➡ 366 00:22:41,994 --> 00:22:44,997 私は改めて 恋人になれるように努める。 367 00:22:44,997 --> 00:22:48,500 私はまだまだ 君を諦める気はないからな。 368 00:22:48,500 --> 00:22:51,170 期限は そうだな➡ 369 00:22:51,170 --> 00:22:53,672 私たちが卒業するまで! 370 00:22:56,508 --> 00:22:59,011 わ わかった 受けて立つよ。 371 00:22:59,011 --> 00:23:01,013 フフッ…。 あっ。