1 00:00:24,024 --> 00:00:32,699 (泣き声) 2 00:00:32,699 --> 00:00:34,868 (扉の開く音) 3 00:00:34,868 --> 00:00:36,870 (美世)ハッ! 4 00:00:36,870 --> 00:00:48,715 /~ 5 00:00:48,715 --> 00:00:54,221 《頬をぬらす桜雨は ついに春を呼び覚まし> 6 00:00:54,221 --> 00:01:01,395 夏の日ざしの中で 気付けば 心地よい薫風に包まれていた》 7 00:01:01,395 --> 00:01:03,397 ((あっ!)) 8 00:01:03,397 --> 00:01:09,403 《されど 秋の訪れは 冷たき夕暮れ。 9 00:01:09,403 --> 00:01:15,242 星月夜に再び降るるは 桜流し…》 10 00:01:15,242 --> 00:01:17,244 ((うっ! 11 00:01:17,244 --> 00:01:19,446 あっ…。 12 00:01:27,187 --> 00:01:31,191 (清霞)美世… すまない。 13 00:01:31,191 --> 00:01:33,360 愛している)) 14 00:01:33,360 --> 00:01:38,165 ハッ! ハァ ハァ ハァ…。 15 00:01:40,200 --> 00:01:43,704 (新)夢に久堂さんが? はい。 16 00:01:43,704 --> 00:01:46,873 また 私の異能の暴走でしょうか。 17 00:01:46,873 --> 00:01:49,543 (新)いや それはないかと。 18 00:01:49,543 --> 00:01:51,545 そんな気配があれば> 19 00:01:51,545 --> 00:01:54,715 久堂さんが君の寝床に 飛んでいったはずですよ。 20 00:01:54,715 --> 00:01:56,717 ねぇ 久堂さん。 21 00:01:56,717 --> 00:01:59,052 特におかしな様子はなかった。 22 00:01:59,052 --> 00:02:03,557 夢見の異能のことは お前が答えるのが義務だろ> 23 00:02:03,557 --> 00:02:07,894 薄刃新。 相変わらず つれないですねぇ。 24 00:02:07,894 --> 00:02:11,398 まだ俺がここにいるのが 気に入りませんか? 25 00:02:11,398 --> 00:02:14,234 朝食まで一緒というのは 話が違う。 26 00:02:14,234 --> 00:02:17,404 あ… あの… お二人とも…。 27 00:02:17,404 --> 00:02:21,908 美世 君の力はまだ 封印から解かれたばかり。 28 00:02:21,908 --> 00:02:25,178 本格的な覚醒までは 俺が支えますから> 29 00:02:25,178 --> 00:02:28,382 安心してください。 はい。 30 00:02:32,185 --> 00:02:37,190 異能者にとって 異能は自らとは 切っても切り離せぬもの。 31 00:02:37,190 --> 00:02:39,693 鍛錬を重ねていれば> 32 00:02:39,693 --> 00:02:42,529 いずれ 夢の意味がわかるときも来る。 33 00:02:42,529 --> 00:02:48,535 《夢の意味なんて 考えたこともありませんでした》 34 00:02:53,373 --> 00:02:58,211 《でも 私は この世にただ一人の> 35 00:02:58,211 --> 00:03:01,715 夢見の異能者で…》 36 00:04:48,188 --> 00:04:50,857 (葉月)いいものが見つかって よかったわね。 37 00:04:50,857 --> 00:04:54,861 はい。 つきあってくださって ありがとうございます> 38 00:04:54,861 --> 00:04:57,364 お義姉さん。 (葉月)あぁ~。 39 00:04:57,364 --> 00:05:00,367 美世ちゃんが これを着るの すっごく楽しみ! 40 00:05:00,367 --> 00:05:03,870 ねっ 清霞? あぁ…。 41 00:05:03,870 --> 00:05:06,206 なぁに かっこつけてるのよ。 42 00:05:06,206 --> 00:05:10,710 美世ちゃんが試着したときに 鼻の下伸ばしてたくせに。 43 00:05:10,710 --> 00:05:13,046 おかしなことを言うな! 44 00:05:13,046 --> 00:05:16,716 そもそも 姉さんの長ったらしい 買い物につきあわされて> 45 00:05:16,716 --> 00:05:19,052 私も美世も迷惑している。 46 00:05:19,052 --> 00:05:21,988 なによ! 美世ちゃんが心配だからって> 47 00:05:21,988 --> 00:05:24,658 勝手についてきたのは 清霞でしょ! 48 00:05:24,658 --> 00:05:26,993 ハッ! 49 00:05:26,993 --> 00:05:28,995 あっ…。 50 00:05:33,667 --> 00:05:37,003 (鼓動) 51 00:05:37,003 --> 00:05:39,673 《何…!? 52 00:05:39,673 --> 00:05:44,377 誰かに 見られているような…》 53 00:05:49,182 --> 00:05:53,853 ハッ! 斎森美世さん だね? 54 00:05:53,853 --> 00:05:55,856 あっ…。 55 00:06:00,026 --> 00:06:02,529 えっと… あの…。 56 00:06:02,529 --> 00:06:06,366 いやぁ 君に会えるのを 楽しみにしてたんだ。 57 00:06:06,366 --> 00:06:09,035 結婚式まで待ちきれなくてね。 58 00:06:09,035 --> 00:06:13,540 うっ… ゲホゲホゲホッ…。 えっ! あっ…。 59 00:06:13,540 --> 00:06:17,877 ハァ… ハァ…。 だ… 大丈夫ですか? 60 00:06:17,877 --> 00:06:20,880 ハァ… ハハハ…。 61 00:06:20,880 --> 00:06:25,986 《この方 誰かに似ているような…》 62 00:06:25,986 --> 00:06:28,655 ハッ! 63 00:06:28,655 --> 00:06:31,157 何しに来た。 えっ? 64 00:06:31,157 --> 00:06:35,161 しかし帝都は また一段と栄えたねぇ。 65 00:06:35,161 --> 00:06:37,497 迷子になるかと思ったよ。 66 00:06:37,497 --> 00:06:41,501 はぁ… 頼むから おとなしくしていてくれ。 67 00:06:41,501 --> 00:06:45,672 まったく。 あらあら なんでこんなところに? 68 00:06:45,672 --> 00:06:48,508 お知り合い… ですか? 69 00:06:48,508 --> 00:06:50,677 知り合いもなにも…。 70 00:06:50,677 --> 00:06:54,014 この顔色の悪い人は私たちの父親。 71 00:06:54,014 --> 00:06:57,017 先代当主 久堂正清よ。 72 00:06:57,017 --> 00:06:59,519 へっ! えっ!? 73 00:06:59,519 --> 00:07:02,689 (正清)はじめまして 久堂正清です。 74 00:07:02,689 --> 00:07:07,193 は… はじめまして! 斎森美世です。 75 00:07:07,193 --> 00:07:13,700 いやぁ 君のような心優しい 義理の娘を持てるなんて…。 76 00:07:13,700 --> 00:07:17,871 僕は なんて幸せなんだろう! んっ? 77 00:07:17,871 --> 00:07:20,874 それで なぜ帝都にいる。 78 00:07:20,874 --> 00:07:26,646 もちろん 君たちを僕ら夫婦の住む 久堂家の別邸へ招待するためさ。 79 00:07:26,646 --> 00:07:28,648 えぇっ! 80 00:07:37,991 --> 00:07:42,829 《この方が 旦那様のお父様…。 81 00:07:42,829 --> 00:07:46,666 斎森家に縁談を持ち込んだ人…》 82 00:07:46,666 --> 00:07:50,670 いやぁ もっと早く 挨拶したかったんだけどね。 83 00:07:50,670 --> 00:07:54,174 清霞が なかなか君を 連れてきてくれないから。 84 00:07:54,174 --> 00:07:57,177 行くつもりはない。 旦那様…? 85 00:07:57,177 --> 00:08:00,180 それでわざわざ出てきたの? うん。 86 00:08:00,180 --> 00:08:03,516 あと できれば 頼みたいことがあって。 87 00:08:03,516 --> 00:08:05,685 断る。 あっ…! 88 00:08:05,685 --> 00:08:08,388 まぁまぁ そう言わずに。 89 00:08:16,529 --> 00:08:19,699 あっ! (正清)最近 うちの近くで> 90 00:08:19,699 --> 00:08:21,868 異形騒ぎが起きてる。 91 00:08:21,868 --> 00:08:24,471 対異特殊部隊も動くだろうが> 92 00:08:24,471 --> 00:08:28,141 気になることがあって 清霞に調べてもらいたい。 93 00:08:28,141 --> 00:08:31,478 引退したあなたに そんな権限はないが…。 94 00:08:31,478 --> 00:08:34,647 もう 冷たいなぁ 清霞は。 95 00:08:34,647 --> 00:08:37,650 美世さんも こんな夫じゃ大変でしょう? 96 00:08:37,650 --> 00:08:41,488 い… いえ。 旦那様はとても…。 97 00:08:41,488 --> 00:08:44,491 とても お優しいです。 98 00:08:44,491 --> 00:08:47,093 フフフ~ン ですって。 99 00:08:50,663 --> 00:08:54,000 ンッ! 100 00:08:54,000 --> 00:08:56,002 あっ…? 101 00:08:56,002 --> 00:09:05,845 /~ 102 00:09:05,845 --> 00:09:08,515 なに!? どうかされました? 103 00:09:08,515 --> 00:09:12,185 さては知っていたな。 104 00:09:12,185 --> 00:09:15,021 旦那様? 事情が変わった。 105 00:09:15,021 --> 00:09:19,192 異形の調査に向かう。 堯人様が私を指名した。 106 00:09:19,192 --> 00:09:22,128 ちょっとなによ お父様ったら> 107 00:09:22,128 --> 00:09:24,464 軍はとっくに 引退したはずでしょう? 108 00:09:24,464 --> 00:09:28,802 いやいや 僕はあくまで 美世さんに挨拶に来ただけだよ。 109 00:09:28,802 --> 00:09:31,971 どうだい? 来てくれるかい? 110 00:09:31,971 --> 00:09:37,310 私も行っていいのでしょうか…。 あぁ。 111 00:09:37,310 --> 00:09:41,648 共に来てくれ。 調査は 数日かかることになるから> 112 00:09:41,648 --> 00:09:45,318 留守番よりは旅のほうが 有意義だろう。 113 00:09:45,318 --> 00:09:48,822 あ… ありがとうございます。 114 00:09:51,324 --> 00:10:04,170 /~ 115 00:10:04,170 --> 00:10:06,840 (汽笛) 116 00:10:06,840 --> 00:10:19,352 /~ 117 00:10:19,352 --> 00:10:21,354 はぁ~…。 118 00:10:21,354 --> 00:10:24,023 もう少し力を抜け。 えっ! 119 00:10:24,023 --> 00:10:26,192 あ… はい。 120 00:10:26,192 --> 00:10:29,028 《力を抜けと言われても…。 121 00:10:29,028 --> 00:10:34,033 旦那様と出会うまで 私は家から出たことがない。 122 00:10:34,033 --> 00:10:37,036 そんな世間知らずが 嫁に来たのかと> 123 00:10:37,036 --> 00:10:41,374 久堂家の方は お怒りになるかもしれない。 124 00:10:41,374 --> 00:10:45,044 女学校にも通っていない私が 来たと知って> 125 00:10:45,044 --> 00:10:47,547 失望されるのでは…?》 126 00:10:47,547 --> 00:10:50,216 ((ほら 自信持って! 127 00:10:50,216 --> 00:10:53,219 美世ちゃんの頑張りは 絶対伝わるから!)) 128 00:10:53,219 --> 00:10:57,891 はぁ~…。 129 00:10:57,891 --> 00:11:00,226 はぁ~。 130 00:11:00,226 --> 00:11:02,428 フフッ。 131 00:11:05,064 --> 00:11:09,736 ((大海渡:久堂には 直接 現地に行ってもらう。 132 00:11:09,736 --> 00:11:12,238 鬼… ですか。 (大海渡)ああ。 133 00:11:12,238 --> 00:11:18,578 しかも 似たような鬼の目撃情報が 帝都近郊 数か所で出ている。 134 00:11:18,578 --> 00:11:21,915 (五道)鬼といっても 異形の一種ですよね。 135 00:11:21,915 --> 00:11:26,186 見鬼の才を持たない者が 同じ異形を目にするって> 136 00:11:26,186 --> 00:11:28,188 可能なんでしょうか? 137 00:11:28,188 --> 00:11:30,356 違う場所に暮らす者たちが> 138 00:11:30,356 --> 00:11:34,527 一様に同じ姿の鬼を見ることは 不可能に近い。 139 00:11:34,527 --> 00:11:38,197 (大海渡)その違和感を 調査するのが 今回の役目だ。 140 00:11:38,197 --> 00:11:41,201 一つ一つは 取るに足らない事件だが> 141 00:11:41,201 --> 00:11:44,704 堯人様が 私を指名したということは…。 142 00:11:44,704 --> 00:11:48,207 ああ 未来で起きうる 事態のために> 143 00:11:48,207 --> 00:11:51,211 久堂が動くべきと ご判断されたのだ。 144 00:11:51,211 --> 00:11:54,881 住人ではない怪しい人物が 出入りしているという> 145 00:11:54,881 --> 00:11:58,184 その関連性も含めて 詳しく調べてきます)) 146 00:12:01,054 --> 00:12:03,356 (汽笛) 147 00:12:11,397 --> 00:12:17,737 /~ 148 00:12:17,737 --> 00:12:21,240 (笹木)ようこそ 若旦那様 若奥様。 149 00:12:21,240 --> 00:12:23,843 《わ… わかおくさま?》 150 00:12:23,843 --> 00:12:26,179 久しぶりだな 笹木。 151 00:12:26,179 --> 00:12:28,848 本当に お久しゅうございます。 152 00:12:28,848 --> 00:12:32,352 ますます立派になられましたなぁ。 153 00:12:32,352 --> 00:12:37,857 美世 彼は久堂家に古くから仕える 管理人兼 執事の笹木だ。 154 00:12:37,857 --> 00:12:41,694 さ… 斎森美世と申します。 155 00:12:41,694 --> 00:12:44,697 笹木でございます。 さぁお車へ。 156 00:12:44,697 --> 00:12:47,367 お屋敷へご案内いたしましょう。 157 00:12:47,367 --> 00:13:41,854 /~ 158 00:13:41,854 --> 00:13:47,026 (使用人たち)いらっしゃいませ 若旦那様 若奥様。 159 00:13:47,026 --> 00:13:50,029 いやぁ~ よく来たね。 160 00:13:50,029 --> 00:13:52,198 長旅 お疲れさま。 161 00:13:52,198 --> 00:13:56,369 挨拶に来たのに 出迎えもしないのか あの人は。 162 00:13:56,369 --> 00:13:59,205 てれ屋なんだから しようがないでしょう。 163 00:13:59,205 --> 00:14:02,041 お~い 清霞たちが来たよ~! 164 00:14:02,041 --> 00:14:07,046 いとしの マイハニー かわいい僕の芙由ちゃ~ん。 165 00:14:07,046 --> 00:14:09,215 (足音) 166 00:14:09,215 --> 00:14:12,719 あたくしは その寒いやり取りに つきあわないと> 167 00:14:12,719 --> 00:14:15,922 何度言えば 理解してくださるのかしら。 168 00:14:17,890 --> 00:14:20,193 はぁ…! 169 00:14:35,842 --> 00:14:39,512 (芙由)清霞さん ずいぶんと ご無沙汰でしたわね。 170 00:14:39,512 --> 00:14:44,517 正月も盆も顔を出さないなんて 薄情な息子だこと。 171 00:14:44,517 --> 00:14:48,187 あなたの顔を見たら 気が休まりませんから。 172 00:14:48,187 --> 00:14:52,024 まぁ まるで反抗期ね。 173 00:14:52,024 --> 00:14:55,628 久堂家当主としての 自覚が足りないのではなくて!? 174 00:15:02,201 --> 00:15:04,203 あの! 175 00:15:04,203 --> 00:15:08,875 はじめまして! 斎森美世と申します。 176 00:15:08,875 --> 00:15:11,544 いつまで そうしているおつもりなの? 177 00:15:11,544 --> 00:15:14,881 あっ! も… 申し訳ありません。 178 00:15:14,881 --> 00:15:17,216 謝れなんて言ってなくてよ。 179 00:15:17,216 --> 00:15:20,419 申し… あっ! は… はい。 180 00:15:23,322 --> 00:15:28,161 清霞さん なんですの? この みすぼらしい付き人は。 181 00:15:28,161 --> 00:15:30,663 はあ!? 182 00:15:30,663 --> 00:15:32,999 どこの村娘かしら? 183 00:15:32,999 --> 00:15:35,668 本当に粗末な見た目だこと。 184 00:15:35,668 --> 00:15:37,837 久堂家当主たるあなたが> 185 00:15:37,837 --> 00:15:41,007 こんなしこめを そばに置くなんて> 186 00:15:41,007 --> 00:15:44,010 品性を疑われてよ。 187 00:15:44,010 --> 00:15:47,613 あっ…。 188 00:15:51,851 --> 00:15:56,022 (雷鳴) 189 00:15:56,022 --> 00:15:59,859 挨拶に来るという婚約者は どこなの? 190 00:15:59,859 --> 00:16:03,196 そんな小汚い下女を呼んだ覚えは ないけど。 191 00:16:03,196 --> 00:16:05,198 芙由ちゃん。 192 00:16:05,198 --> 00:16:07,200 もう一度 言ってみろ。 193 00:16:07,200 --> 00:16:09,535 あら 聞こえなかったの? 194 00:16:09,535 --> 00:16:14,040 あなたの隣に置いてる その卑しいしこめを…。 195 00:16:14,040 --> 00:16:16,042 あっ! (雷鳴) 196 00:16:21,214 --> 00:16:25,818 嫌ね。 感情に任せて 異能を使うだなんて。 197 00:16:25,818 --> 00:16:28,654 そんなふうに育てた覚えはないわ。 198 00:16:28,654 --> 00:16:33,492 笑わせるな。 あなたのことを 母親と認めたことは 一度もない。 199 00:16:33,492 --> 00:16:36,329 旦那様 私は大丈夫ですから。 200 00:16:36,329 --> 00:16:39,165 ちょっと あなた! えっ! 201 00:16:39,165 --> 00:16:42,335 あたくしの息子に 気安く触れないでちょうだい。 202 00:16:42,335 --> 00:16:44,504 あっ… あっ。 203 00:16:44,504 --> 00:16:49,342 卑しい捨て子が久堂家当主の嫁に なれると本気で思って? 204 00:16:49,342 --> 00:16:51,344 いいかげんに…! 205 00:16:59,185 --> 00:17:01,520 ほぉら 2人とも。 206 00:17:01,520 --> 00:17:05,358 お客様をお迎えしているんだから。 フッ。 207 00:17:05,358 --> 00:17:08,027 すまない 美世。 あっ…。 208 00:17:08,027 --> 00:17:10,029 行こう。 209 00:17:14,867 --> 00:17:18,371 次に美世に何か言ったら 殺す。 210 00:17:18,371 --> 00:17:20,373 だ… 旦那様…。 211 00:17:24,810 --> 00:17:28,814 本当にすまない。 嫌な思いをさせた。 212 00:17:28,814 --> 00:17:31,317 旦那様…。 213 00:17:31,317 --> 00:17:34,153 わかっていたのにな。 214 00:17:34,153 --> 00:17:36,656 母は ああいう人間だと。 215 00:17:36,656 --> 00:17:39,358 私は大丈夫ですから。 216 00:17:41,661 --> 00:17:44,163 《旦那様…。 217 00:17:44,163 --> 00:17:48,334 私が お義母様に 認めていただけたら…。 218 00:17:48,334 --> 00:17:50,336 あるいは…》 219 00:17:50,336 --> 00:17:52,505 一休みしたら…。 あっ! 220 00:17:52,505 --> 00:17:55,174 散歩にでも行こう。 聞き込みがてら> 221 00:17:55,174 --> 00:17:58,578 周辺を案内する。 はい! 222 00:18:01,347 --> 00:18:04,183 堯人様は 私が美世と共に> 223 00:18:04,183 --> 00:18:06,852 ここへ出向くことを 喜んでおられた。 224 00:18:06,852 --> 00:18:08,854 堯人様が…。 225 00:18:08,854 --> 00:18:11,691 天啓を持つお方としてなのか> 226 00:18:11,691 --> 00:18:15,027 旧友としてなのか 言われたんだ。 227 00:18:15,027 --> 00:18:19,198 「2人にとって必要な旅」と…。 228 00:18:19,198 --> 00:18:22,601 必要な旅…。 229 00:18:24,804 --> 00:18:26,806 <いらっしゃい。 230 00:18:28,975 --> 00:18:31,644 気に入ったかい? 231 00:18:31,644 --> 00:18:34,814 はい とっても かわいらしくて。 232 00:18:34,814 --> 00:18:38,150 こいつは ここいらじゃ 定番の土産物さ。 233 00:18:38,150 --> 00:18:40,319 間伐材を使ってね> 234 00:18:40,319 --> 00:18:44,824 冬の畑仕事が暇なときに 作ってんのさ。 235 00:18:44,824 --> 00:18:47,660 すてき。 236 00:18:47,660 --> 00:18:49,829 欲しいのか? 237 00:18:49,829 --> 00:18:53,332 あっ… いえ… えっと…。 238 00:18:53,332 --> 00:18:56,168 おや~ 買ってくれないのかい? 239 00:18:56,168 --> 00:19:00,339 へっ!? あの… その…。 240 00:19:00,339 --> 00:19:03,342 フッ… いくつ買ってもかまわない。 241 00:19:03,342 --> 00:19:06,178 えっ! はい 毎度あり! 242 00:19:06,178 --> 00:19:08,681 それと この酒だるも頼む。 243 00:19:08,681 --> 00:19:11,017 久堂の屋敷に運んでおいてくれ。 244 00:19:11,017 --> 00:19:13,686 おや あそこのせがれかい? 245 00:19:13,686 --> 00:19:16,022 それじゃあ 帝都から来たんだね。 246 00:19:16,022 --> 00:19:18,190 ああ。 最近 この辺は> 247 00:19:18,190 --> 00:19:21,961 物騒なうわさがあるから 気をつけて帰りなよ。 248 00:19:21,961 --> 00:19:24,296 うわさ… とは? 249 00:19:24,296 --> 00:19:27,800 木をとりにいった連中が 鬼を見たとか> 250 00:19:27,800 --> 00:19:29,802 村はずれの ボロ屋敷に> 251 00:19:29,802 --> 00:19:33,806 怪しいよそ者が 出入りしている とかね。 252 00:19:33,806 --> 00:19:37,810 《ボロ屋敷… か》 253 00:19:37,810 --> 00:19:40,312 わかった 気をつけよう。 254 00:19:42,481 --> 00:19:46,819 散歩は楽しめたか? はい とっても。 255 00:19:46,819 --> 00:19:50,156 ここは本当に すてきなところですね。 256 00:19:50,156 --> 00:19:54,660 母のことは 本当にすまなかった。 257 00:19:54,660 --> 00:19:58,330 また顔を合わせれば 美世を傷つけるかもしれない。 258 00:19:58,330 --> 00:20:01,500 私は大丈夫です。 259 00:20:01,500 --> 00:20:04,103 えっと…。 260 00:20:07,673 --> 00:20:11,343 おっ…! これは我慢している わけじゃなくて…。 261 00:20:11,343 --> 00:20:15,181 美世…? 過去は変えられませんけど> 262 00:20:15,181 --> 00:20:20,853 やっぱり私は お義母様と仲よくしたいです。 263 00:20:20,853 --> 00:20:23,189 ですから旦那様> 264 00:20:23,189 --> 00:20:27,193 しばらく 見守っていてくださいますか? 265 00:20:27,193 --> 00:20:29,195 旦那様? 266 00:20:31,197 --> 00:20:34,033 あっ…!? しかたないな。 267 00:20:34,033 --> 00:20:36,535 あっ…! わかった。 268 00:20:36,535 --> 00:20:38,871 美世の好きなようにやってみろ。 269 00:20:38,871 --> 00:20:42,875 わっ… ありがとうございます! 270 00:20:42,875 --> 00:20:48,547 《私は 旦那様に家族の温かさを 教えていただきました。 271 00:20:48,547 --> 00:20:54,553 だから 諦めません 絶対に…》 272 00:20:54,553 --> 00:20:59,558 (ナエ)夕飯の支度がととのうまで お部屋でおくつろぎください。 273 00:20:59,558 --> 00:21:03,062 ナエ 夕食の席に あの人は来るのか? 274 00:21:03,062 --> 00:21:05,731 いいえ。 今晩 奥様は> 275 00:21:05,731 --> 00:21:08,567 お部屋から出るつもりはないと おっしゃいまして。 276 00:21:08,567 --> 00:21:12,071 お夕食は ご一緒できないんですね。 277 00:21:12,071 --> 00:21:16,075 まぁいい。 いないほうが 落ち着いて食事できる。 278 00:21:23,015 --> 00:21:26,852 では 支度ができしだい お呼びいたします。 279 00:21:26,852 --> 00:21:30,022 ああ。 (ドアの閉まる音) 280 00:21:30,022 --> 00:21:32,024 あっ? 281 00:21:35,027 --> 00:21:38,030 あぁ…。 《お布団が…。 282 00:21:38,030 --> 00:21:41,033 一つしかないわ…》 283 00:21:41,033 --> 00:21:43,035 はぁ…。 284 00:21:43,035 --> 00:21:46,872 《旦那様と一緒のお布団で 寝るの? 285 00:21:46,872 --> 00:21:53,379 いえ… 旦那様と一緒に寝るのが 嫌なわけではなくて…。 286 00:21:53,379 --> 00:21:56,715 まだ 心の準備が…。 287 00:21:56,715 --> 00:21:59,718 って 何を考えているの 私…》 288 00:22:02,555 --> 00:22:04,723 んっ? 美世? 289 00:22:04,723 --> 00:22:08,060 ヒッ! だだだ… 旦那様! 290 00:22:08,060 --> 00:22:10,062 「ヒッ」て お前…。 291 00:22:10,062 --> 00:22:14,066 あの… お布団が…。 んっ? 292 00:22:14,066 --> 00:22:18,737 ああ どうせ父か笹木あたりが 変な気を回したのだろう。 293 00:22:18,737 --> 00:22:21,574 まぁ 普通に寝ればいいと思うが。 294 00:22:21,574 --> 00:22:24,843 ふっ! ふっ… 普通!? 295 00:22:24,843 --> 00:22:27,346 わ… 私やっぱり> 296 00:22:27,346 --> 00:22:30,182 別のお布団を ご用意してもらいます! 297 00:22:30,182 --> 00:22:33,085 (ドアの開閉音) 298 00:22:41,360 --> 00:22:43,529 (大海渡)堯人様。 299 00:22:43,529 --> 00:22:46,532 薄刃が参りました。 300 00:22:49,201 --> 00:22:51,704 (堯人)急がせて すまなかった。 301 00:22:51,704 --> 00:22:56,375 どうだ 薄刃家の皆は健在か? はい。 302 00:22:56,375 --> 00:22:59,712 堯人様のご指示どおり 掟を廃し> 303 00:22:59,712 --> 00:23:04,383 皆 新しい薄刃を築こうと 日々精進しています。 304 00:23:04,383 --> 00:23:08,387 そうか。 次期当主として 期待しているぞ。 305 00:23:08,387 --> 00:23:10,889 そなたこそが 新しい薄刃を> 306 00:23:10,889 --> 00:23:13,392 担うのだ。 はっ! 307 00:23:13,392 --> 00:23:16,729 して新よ その薄刃の未来は> 308 00:23:16,729 --> 00:23:20,399 決して盤石ではない。 覚悟せよ。 309 00:23:20,399 --> 00:23:22,334 (2人)うっ! 310 00:23:22,334 --> 00:23:24,670 帝都の未来が今> 311 00:23:24,670 --> 00:23:28,173 薄刃の血ひとつで 揺らごうとしている。 312 00:23:32,011 --> 00:23:36,181 すべては 夢見の巫女である美世と> 313 00:23:36,181 --> 00:23:39,018 それを支えるそなたに かかっている。 314 00:23:39,018 --> 00:23:41,186 それは いったい…。 315 00:23:41,186 --> 00:23:43,856 そなたに 未来を託したい。 316 00:23:43,856 --> 00:23:46,692 まことを言えば 我にも> 317 00:23:46,692 --> 00:23:49,194 まだ何が起きるかわかっておらん。 318 00:23:49,194 --> 00:23:52,531 不安もあろうが 頼めるか。 319 00:23:52,531 --> 00:23:55,367 薄刃は堯人様に> 320 00:23:55,367 --> 00:23:57,536 お救いいただいた ようなもの。 321 00:23:57,536 --> 00:23:59,538 この身のすべては> 322 00:23:59,538 --> 00:24:01,874 あなたの矛と なりましょう。 323 00:24:01,874 --> 00:24:05,077 (堯人)今からそなたに 使命を授ける。 324 00:24:07,046 --> 00:24:10,849 厄災が 来る。