1 00:00:02,502 --> 00:00:04,838 (美世)あ… 新さん…? 2 00:00:04,838 --> 00:00:07,174 (新)まったく むちゃをして。 3 00:00:07,174 --> 00:00:09,676 勝手に異能を使うだなんて➡ 4 00:00:09,676 --> 00:00:12,512 いつからそんなに 勇ましくなったんですか。 5 00:00:12,512 --> 00:00:14,515 あ… あの…。 6 00:00:14,515 --> 00:00:18,518 ふぅ… とにかく 間に合ったようでよかった。 7 00:00:18,518 --> 00:00:20,520 (芙由)ちょっと あなた! 8 00:00:20,520 --> 00:00:24,524 人の家に勝手に上がり込んで いったい どこの誰ですの!? 9 00:00:24,524 --> 00:00:26,860 お義母様 この人は…。 10 00:00:26,860 --> 00:00:30,030 あぁ ご挨拶もなしに突然の訪問➡ 11 00:00:30,030 --> 00:00:33,033 大変申し訳ありません。 12 00:00:33,033 --> 00:00:35,869 はじめまして 美世のいとこの➡ 13 00:00:35,869 --> 00:00:38,038 薄刃新と申します。 14 00:00:38,038 --> 00:00:40,374 う… 薄刃ですって…。 15 00:00:40,374 --> 00:00:43,377 あぁ! 美世がいつも➡ 16 00:00:43,377 --> 00:00:46,213 大変お世話になっております。 なっ! 17 00:00:46,213 --> 00:00:48,882 一度 きちんと ご挨拶に伺わなければと➡ 18 00:00:48,882 --> 00:00:51,218 思っていたところだったんですよ。 19 00:00:51,218 --> 00:00:54,721 ふだんは 帝都で宮内省の交渉役として➡ 20 00:00:54,721 --> 00:00:58,058 清霞さんとも お仕事を させていただいております。 21 00:00:58,058 --> 00:01:00,494 あっ… フン。 22 00:01:00,494 --> 00:01:03,664 あっ 新さん。 23 00:01:03,664 --> 00:01:06,667 それで 君は異能を使って➡ 24 00:01:06,667 --> 00:01:09,169 いったい 何をしようとしていたんです? 25 00:01:09,169 --> 00:01:12,005 あ… あの この方➡ 26 00:01:12,005 --> 00:01:15,008 きっとこのまま放っておいたら 死んでしまいます。 27 00:01:15,008 --> 00:01:17,844 私が なんとかしなければ…。 28 00:01:17,844 --> 00:01:20,180 何度も言ったはずでしょう。 29 00:01:20,180 --> 00:01:24,351 君一人では 最悪 命を落とすことだってあるんだ。 30 00:01:24,351 --> 00:01:26,353 そ… それは…。 31 00:01:26,353 --> 00:01:30,524 フッ… 君が命綱もなしに➡ 32 00:01:30,524 --> 00:01:33,193 危険のただ中に 自らを投げ出せば➡ 33 00:01:33,193 --> 00:01:36,196 君を大切に思う人が悲しむ。 34 00:01:36,196 --> 00:01:39,366 そのことを 忘れないでほしいだけだ。 35 00:01:39,366 --> 00:01:41,368 それに➡ 36 00:01:41,368 --> 00:01:46,373 彼を救うために 今 君の力が 必要なことは確かなようだ。 37 00:01:46,373 --> 00:01:49,042 康太…。 (康太)うぅ…。 38 00:01:49,042 --> 00:01:52,212 ぐあぁ…! 39 00:01:52,212 --> 00:01:58,051 ただ 君はまだ力を完全に 使いこなせるわけじゃない。 40 00:01:58,051 --> 00:02:02,155 異能を使うなら せめて俺をそばに置いて➡ 41 00:02:02,155 --> 00:02:05,325 見守らせてください。 新さん…。 42 00:02:05,325 --> 00:02:09,162 さあ。 はい。 43 00:02:09,162 --> 00:02:19,172 ♬~ 44 00:04:04,144 --> 00:04:07,481 (清霞)ハァ ハァ ハァ…。 45 00:04:07,481 --> 00:04:09,649 うわぁ! 助けてくれ~! 46 00:04:09,649 --> 00:04:12,652 早くこっちへ来い! 急げ! 47 00:04:12,652 --> 00:04:16,990 ア… アンタ 軍人さんかい!? あぁ 何があった? 48 00:04:16,990 --> 00:04:20,494 ボロ屋敷に鬼が出た! 仲間もやられちまって…。 49 00:04:20,494 --> 00:04:23,330 ボロ屋敷? あぁ 助けてくれ! 50 00:04:23,330 --> 00:04:26,333 アンタ 軍人さんなんだろ!? おい 早く逃げよう! 51 00:04:26,333 --> 00:04:28,502 喰われちまうぞ! あぁ…。 52 00:04:28,502 --> 00:04:30,604 アンタも早く逃げたほうがいい! 53 00:04:40,680 --> 00:04:44,885 ハッ ハッ ハッ ハッ… あっ! 54 00:04:47,687 --> 00:04:52,859 (宝上)お待ちしておりました 久堂清霞殿。 55 00:04:52,859 --> 00:04:56,029 お前たちか? 鬼騒ぎの元凶は。 56 00:04:56,029 --> 00:05:01,468 元凶だなどと… 私たちは 持たざる者に力を与えただけ。 57 00:05:01,468 --> 00:05:03,970 人間を鬼にしたというのか? 58 00:05:03,970 --> 00:05:06,973 あなたたち異能者が 隠している恐怖を➡ 59 00:05:06,973 --> 00:05:10,310 我々は祝福をもって解放したまで。 60 00:05:10,310 --> 00:05:12,312 祝福だと? 61 00:05:12,312 --> 00:05:14,314 この世界は いびつだ。 62 00:05:14,314 --> 00:05:18,485 限られた者たちだけで 異能や異形の存在を秘匿し➡ 63 00:05:18,485 --> 00:05:21,488 何もかも 抱え込んだ気になっている。 64 00:05:21,488 --> 00:05:23,824 強き者も弱き者も➡ 65 00:05:23,824 --> 00:05:27,661 祝福のもとに 今 立ち上がらねばならない。 66 00:05:27,661 --> 00:05:31,164 ざれ言も そこまでにしておけ。 67 00:05:31,164 --> 00:05:36,069 この国は すべての人々が まことに等しくあるべきなのだ。 68 00:05:47,180 --> 00:05:51,518 さすがだな。 久堂清霞 あなたは➡ 69 00:05:51,518 --> 00:05:54,854 真に平等な世界というものに 興味はないか? 70 00:05:54,854 --> 00:05:57,691 くだらん問答を 続けるつもりはない。 71 00:05:57,691 --> 00:06:03,463 フッ あなたは異能も権力も すべてを持ちうる者だからこそ➡ 72 00:06:03,463 --> 00:06:06,299 そう簡単に切り捨ててしまえる。 73 00:06:06,299 --> 00:06:08,635 もう一度言う。 これ以上➡ 74 00:06:08,635 --> 00:06:11,137 くだらん問答を続ける気はない。 75 00:06:11,137 --> 00:06:16,309 本当に崇高で… おぞましい。 76 00:06:16,309 --> 00:06:19,012 (指笛) 77 00:06:22,315 --> 00:06:25,819 覚えておけ! 我らは異能心教! 78 00:06:25,819 --> 00:06:27,988 異能を解放する者なり! 79 00:06:27,988 --> 00:06:32,492 祖師 甘水直様が創造する 新たな世界の片りんを➡ 80 00:06:32,492 --> 00:06:35,295 思い知るがいい。 81 00:06:38,999 --> 00:06:41,668 ⚟オオォォ~! はっ! 82 00:06:41,668 --> 00:06:45,672 オォォ…。 (足音) 83 00:06:45,672 --> 00:06:49,376 グゥウゥ…。 84 00:06:52,512 --> 00:06:54,514 コイツが鬼か。 85 00:06:54,514 --> 00:06:58,318 グオオォ~! 86 00:07:03,123 --> 00:07:06,126 グオァ。 んっ。 87 00:07:08,628 --> 00:07:12,632 何しに来た。 (正清)ハハ… 見てのとおり 加勢さ。 88 00:07:14,634 --> 00:07:17,137 このくらい 私一人で十分だ。 89 00:07:17,137 --> 00:07:19,806 まぁ そう固いこと言わないで➡ 90 00:07:19,806 --> 00:07:22,142 ちょっとは役に立たせておくれ。 91 00:07:22,142 --> 00:07:24,144 グォォ…。 92 00:07:24,144 --> 00:07:26,646 フッ。 93 00:07:26,646 --> 00:07:30,817 僕はマントのほうを。 君は大きいほうを頼むよ。 94 00:07:30,817 --> 00:07:33,820 ウォオオオ! 95 00:07:35,989 --> 00:07:39,326 ウォ…! 96 00:07:39,326 --> 00:07:41,528 (信徒たち)やあぁ~! 97 00:07:47,334 --> 00:07:49,502 うっ! んっ! 98 00:07:49,502 --> 00:07:51,504 がっ! 99 00:07:54,674 --> 00:07:58,345 グゥゥ…。 100 00:07:58,345 --> 00:08:01,448 グアァ~! 101 00:08:01,448 --> 00:08:04,617 終わりだ。 102 00:08:04,617 --> 00:08:06,820 グォォッ! 103 00:08:15,628 --> 00:08:18,465 大したことなかったねぇ。 (手を叩く音) 104 00:08:18,465 --> 00:08:20,467 あぁ。 105 00:08:24,471 --> 00:08:26,473 あっ…。 これは…。 106 00:08:26,473 --> 00:08:29,476 まがまがしい気だ。 107 00:08:29,476 --> 00:08:33,646 何かの術で 細工がされているようだねぇ。 108 00:08:33,646 --> 00:08:37,150 コイツは これを飲んで鬼に? 109 00:08:43,990 --> 00:08:45,992 ぐぅぅ…。 ハッ! 110 00:08:45,992 --> 00:08:48,495 うぅ うぅ…。 111 00:08:48,495 --> 00:08:50,997 うぅ うぅ…。 康太さん? 112 00:08:54,000 --> 00:08:56,836 うぁあぁ…。 113 00:08:56,836 --> 00:08:59,639 迎えに来ました もう大丈夫。 114 00:09:04,778 --> 00:09:07,280 ぐぁ…。 115 00:09:07,280 --> 00:09:09,783 あっ あっ…。 康太さん! 116 00:09:09,783 --> 00:09:13,953 《これから… どうしたら…。 117 00:09:13,953 --> 00:09:17,257 新さんに教えてもらったことを 思い出して…》 118 00:09:19,793 --> 00:09:21,795 がぁっ! 119 00:09:21,795 --> 00:09:24,297 ハッ!? うぅ… うぅ…。 120 00:09:24,297 --> 00:09:26,299 がっ… がぁ…。 121 00:09:26,299 --> 00:09:29,135 どうして…。 122 00:09:29,135 --> 00:09:32,972 うぅ… ぐぅ…! 123 00:09:32,972 --> 00:09:34,974 ぐああ…! 美世! 124 00:09:34,974 --> 00:09:39,145 こ… 康太…。 あぁぁ… がぁ…。 125 00:09:39,145 --> 00:09:45,652 ♬~ 126 00:09:45,652 --> 00:09:47,654 《私がやらなきゃ…。 127 00:09:47,654 --> 00:09:52,492 助け出す… 絶対に…!》 128 00:09:52,492 --> 00:09:56,663 この人から 離れて! 129 00:09:56,663 --> 00:09:59,499 ああぁぁ~! 130 00:09:59,499 --> 00:10:03,169 (新)美世! 美世! 131 00:10:03,169 --> 00:10:05,338 美世! ハァッ! 132 00:10:05,338 --> 00:10:07,841 俺がわかりますか!? 美世! ハァ ハァ…。 133 00:10:10,176 --> 00:10:15,181 はい。 帰って これたんですね。 えぇ。 134 00:10:15,181 --> 00:10:18,351 うっ…。 135 00:10:18,351 --> 00:10:20,520 康太! 康太! 136 00:10:20,520 --> 00:10:25,525 康太が 康太が目を覚ました! アンタのおかげだよ! 137 00:10:25,525 --> 00:10:29,195 なんてお礼を言ったらいいか…。 ううう…。 138 00:10:29,195 --> 00:10:32,866 お礼だなんて…。 君が救ったんです。 139 00:10:32,866 --> 00:10:36,536 誇っていいんですよ。 はい。 140 00:10:36,536 --> 00:10:40,874 《私 人の役に立てたのね。 141 00:10:40,874 --> 00:10:45,044 よかった 本当に》 142 00:10:45,044 --> 00:10:47,881 美世! (扉の開く音) 143 00:10:47,881 --> 00:10:50,049 ハッ! 旦那様!? 144 00:10:50,049 --> 00:10:52,385 あっ 美世! 145 00:10:52,385 --> 00:10:55,722 はぁ…! フフッ! 146 00:10:55,722 --> 00:10:57,724 旦那様! 147 00:10:59,726 --> 00:11:02,662 無事なようでよかった…。 148 00:11:02,662 --> 00:11:06,065 はい…。 旦那様も…。 149 00:11:10,003 --> 00:11:14,507 で なぜお前がここにいる? ふぅ…。 150 00:11:14,507 --> 00:11:19,012 堯人様じきじきの命により こちらに参ったのですよ。 151 00:11:19,012 --> 00:11:21,514 この辺りで 怪しげな動きをしている➡ 152 00:11:21,514 --> 00:11:23,850 組織があるということでね。 153 00:11:23,850 --> 00:11:28,188 異能心教だ。 今日 その信徒と交戦した。 154 00:11:28,188 --> 00:11:31,024 詳しいことはわからんが この血を使って➡ 155 00:11:31,024 --> 00:11:33,693 鬼を人間に憑依させていたようだ。 156 00:11:33,693 --> 00:11:36,362 異能心教…。 あぁ。 157 00:11:36,362 --> 00:11:38,865 祖師である甘水直という男が➡ 158 00:11:38,865 --> 00:11:41,868 誰もが異能者となれる 新たな世界というものを➡ 159 00:11:41,868 --> 00:11:45,038 掲げているようだが…。 (新)今 なんと…? 160 00:11:45,038 --> 00:11:47,707 んっ? 新さん? 161 00:11:47,707 --> 00:11:50,543 今 「うすいなおし」と➡ 162 00:11:50,543 --> 00:11:53,212 そう言いましたか? あぁ。 163 00:11:53,212 --> 00:11:56,216 まさか…。 164 00:11:56,216 --> 00:11:59,385 あぁ そういうことですか…。 165 00:11:59,385 --> 00:12:01,654 だから堯人様は…。 166 00:12:01,654 --> 00:12:03,990 おい 薄刃。 167 00:12:03,990 --> 00:12:05,992 甘水直は➡ 168 00:12:05,992 --> 00:12:09,162 僕たちと同じ血を引く 薄刃の➡ 169 00:12:09,162 --> 00:12:12,065 分家の者です。 170 00:12:16,836 --> 00:12:20,506 (新)まさか ここで 甘水の名を聞くとは…。 171 00:12:20,506 --> 00:12:25,511 あなたの話が本当なら 異能心教の祖師は➡ 172 00:12:25,511 --> 00:12:28,181 薄刃家の分家である 甘水家に生まれ➡ 173 00:12:28,181 --> 00:12:31,517 ある日を境に 行方をくらました男➡ 174 00:12:31,517 --> 00:12:34,020 甘水直 その人です。 175 00:12:34,020 --> 00:12:37,857 なに? 甘水は薄刃の異能者であり➡ 176 00:12:37,857 --> 00:12:40,860 そして 美世の母である 薄刃澄美の➡ 177 00:12:40,860 --> 00:12:43,029 婚約者候補でもあった。 178 00:12:43,029 --> 00:12:45,865 あっ! お母様の!? えぇ。 179 00:12:45,865 --> 00:12:49,369 しかし 薄刃澄美が 斎森家に嫁いだあとに➡ 180 00:12:49,369 --> 00:12:52,538 薄刃を離反し 行方をくらませた。 181 00:12:52,538 --> 00:12:56,876 離反だと…? あまり信じたくはないですが➡ 182 00:12:56,876 --> 00:13:01,814 甘水直が祖師として異能心教を 率いているのだとすると➡ 183 00:13:01,814 --> 00:13:04,817 こたびの あらゆる罪の大本は➡ 184 00:13:04,817 --> 00:13:07,620 薄刃家にあると 言えるのかもしれません。 185 00:13:09,989 --> 00:13:14,661 いずれにせよ 今日あったことは 堯人様に報告し➡ 186 00:13:14,661 --> 00:13:18,164 引き続き俺のほうでも 調査を進めます。 187 00:13:18,164 --> 00:13:22,869 あぁ 頼む。 では 俺は先に戻ります。 188 00:13:25,004 --> 00:13:28,608 (扉の開閉音) 189 00:13:31,177 --> 00:13:35,348 《薄刃家のこと… 私も無関係ではないのに➡ 190 00:13:35,348 --> 00:13:38,685 かける言葉が 見つけられなかった…》 191 00:13:38,685 --> 00:13:41,521 あっ! 192 00:13:41,521 --> 00:13:45,191 旦那様! 美世 寒くないか? 193 00:13:45,191 --> 00:13:47,694 あっ… 大丈夫です。 194 00:13:47,694 --> 00:13:50,530 旦那様のほうこそ 冷えてしまいます。 195 00:13:50,530 --> 00:13:53,866 私は大丈夫だ。 寒さより➡ 196 00:13:53,866 --> 00:13:56,869 お前がそんな顔をしているほうが こたえる。 197 00:13:56,869 --> 00:14:01,808 あっ…。 甘水の件も 私の母のことも➡ 198 00:14:01,808 --> 00:14:05,645 お前が もどかしい思いを しているのはわかる。 199 00:14:05,645 --> 00:14:08,147 努力していることも知っている。 200 00:14:08,147 --> 00:14:11,150 しかし お前の望むものが➡ 201 00:14:11,150 --> 00:14:15,655 一朝一夕で 手に入らないのも事実だ。 202 00:14:15,655 --> 00:14:17,657 美世。 203 00:14:17,657 --> 00:14:20,159 お前にできないことは私がやる。 204 00:14:20,159 --> 00:14:22,995 お前に任せるべきことは任せる。 205 00:14:22,995 --> 00:14:26,999 お前の手が届かないところは 私が補う。 206 00:14:26,999 --> 00:14:31,170 そうやって 私はお前と生きたい。 207 00:14:31,170 --> 00:14:34,507 何事も助け合い補い合えば➡ 208 00:14:34,507 --> 00:14:38,010 夫婦で肩を並べて やっていけるのではないか? 209 00:14:40,012 --> 00:14:42,682 旦那様 私➡ 210 00:14:42,682 --> 00:14:46,185 旦那様をちゃんと 支えられているでしょうか? 211 00:14:46,185 --> 00:14:51,691 フッ。 お前は とうに 私には なくてはならない存在だ。 212 00:14:51,691 --> 00:14:53,860 わからないのか? 213 00:14:53,860 --> 00:14:55,862 あっ…。 214 00:14:55,862 --> 00:15:12,979 ♬~ 215 00:15:12,979 --> 00:15:16,649 《月に照らされた 旦那様の笑顔は➡ 216 00:15:16,649 --> 00:15:19,819 まばたきすることも 忘れてしまうくらい➡ 217 00:15:19,819 --> 00:15:21,821 とても すてきで➡ 218 00:15:21,821 --> 00:15:25,158 永遠にも感じられた このひとときは➡ 219 00:15:25,158 --> 00:15:29,162 一生の宝物になったのでした》 220 00:15:33,166 --> 00:15:35,835 くっ くちっ! (夏代/ミツ)んっ? 221 00:15:35,835 --> 00:15:39,839 だっ 旦那様のくちびるが…! 222 00:15:39,839 --> 00:15:42,842 はわわ…。 223 00:15:42,842 --> 00:15:46,679 《結局眠れなかった。 224 00:15:46,679 --> 00:15:52,885 私 これからいったい どんな顔で 旦那様と接すればいいの?》 225 00:15:58,357 --> 00:16:02,128 《お義姉さんに 選んでいただいたワンピース➡ 226 00:16:02,128 --> 00:16:04,130 せっかく持ってきたのに➡ 227 00:16:04,130 --> 00:16:06,466 着られなかった…》 (ノック) 228 00:16:06,466 --> 00:16:09,802 (ナエ)ナエでございます。 よろしいでしょうか? 229 00:16:09,802 --> 00:16:13,472 はい お入りください。 230 00:16:13,472 --> 00:16:15,975 ハッ! (ドアの開く音) 231 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 お… お義母様!? 232 00:16:19,979 --> 00:16:23,149 あなた 帝都へ帰るんですってね。 233 00:16:23,149 --> 00:16:26,652 やかましいのがいなくなって 清々すること。 234 00:16:26,652 --> 00:16:29,655 この度は いろいろとお騒がせしてしまい➡ 235 00:16:29,655 --> 00:16:31,657 申し訳ありません。 236 00:16:31,657 --> 00:16:34,994 そうね 二度とここへは 来ないでほしいくらい。 237 00:16:34,994 --> 00:16:36,996 (ナエ)奥様…。 238 00:16:36,996 --> 00:16:40,666 フン。 あっ。 239 00:16:40,666 --> 00:16:43,169 それ あなたのもの? 240 00:16:43,169 --> 00:16:46,839 あっ… はい そうです。 241 00:16:46,839 --> 00:16:50,843 そう。 あなたにしては いい趣味じゃないの。 242 00:16:50,843 --> 00:16:53,846 えっ? で まさか着ないまま➡ 243 00:16:53,846 --> 00:16:56,849 持って帰るつもり? あぁ いえ これは…。 244 00:16:56,849 --> 00:17:00,953 その 「えっ!」だの 「あっ!」だの 口ごもるのはやめてちょうだい! 245 00:17:00,953 --> 00:17:04,290 返事は明瞭に はっきりとしてくださる? 246 00:17:04,290 --> 00:17:06,626 も… 申し訳ありません…! 247 00:17:06,626 --> 00:17:11,030 すぐに謝るのもおよしなさいと 何度言ったら わかるのかしら。 248 00:17:12,965 --> 00:17:17,803 はぁ ほら 顔をお上げなさい。 あっ。 249 00:17:17,803 --> 00:17:22,475 わたくしは あなたの過去に 同情はしなくてよ。 250 00:17:22,475 --> 00:17:25,478 それに そのうっとうしい 謝罪も受け入れないし➡ 251 00:17:25,478 --> 00:17:28,314 あなたを認める気もないわ。 252 00:17:28,314 --> 00:17:30,650 は… はい…。 ただ➡ 253 00:17:30,650 --> 00:17:34,987 あなたがここを出る前に ひと言 伝えに来たのよ。 254 00:17:34,987 --> 00:17:37,657 あなたは不細工で礼儀知らずで➡ 255 00:17:37,657 --> 00:17:39,992 辛気くさくて 教養もなければ➡ 256 00:17:39,992 --> 00:17:43,095 自尊心のかけらもないような 娘だけど…。 257 00:17:45,665 --> 00:17:49,168 清霞さんのために 動こうとした心意気だけは➡ 258 00:17:49,168 --> 00:17:51,837 ギリギリ認めてあげても いいくらいには➡ 259 00:17:51,837 --> 00:17:54,840 達しているように 思わなくてもなくてよ! 260 00:17:54,840 --> 00:17:58,344 あっ…? よ… 要するに➡ 261 00:17:58,344 --> 00:18:01,781 あなたは清霞さんの 婚約者としての務めを➡ 262 00:18:01,781 --> 00:18:04,784 正しく果たせていたのでしょうね。 263 00:18:04,784 --> 00:18:08,788 あっ…! 264 00:18:08,788 --> 00:18:12,792 手をお出しなさい。 えっ…。 265 00:18:12,792 --> 00:18:16,629 何をぼうっとしているの 手をお出しなさいったら! 266 00:18:16,629 --> 00:18:19,799 は… はい…。 フン! 267 00:18:19,799 --> 00:18:22,301 あっ…。 268 00:18:22,301 --> 00:18:25,805 これ は…? 269 00:18:25,805 --> 00:18:28,808 見てわからないの? 270 00:18:28,808 --> 00:18:30,977 あたくしが昔使っていた➡ 271 00:18:30,977 --> 00:18:34,313 二度と使わない ゴミ同然の髪飾りよ。 272 00:18:34,313 --> 00:18:38,317 あなたには それくらいが お似合いではなくて? 273 00:18:38,317 --> 00:18:40,486 あっ… あの これ…! 274 00:18:40,486 --> 00:18:42,488 それは ゴミよ! ゴミ! 275 00:18:42,488 --> 00:18:45,491 あなたが どうしても そのゴミを欲しいというのなら➡ 276 00:18:45,491 --> 00:18:48,794 持ち逃げしても かまわないけれど。 フン。 277 00:18:51,831 --> 00:18:54,166 (ドアの開閉音) 278 00:18:54,166 --> 00:18:57,670 フフフ…。 そちらのリボンは➡ 279 00:18:57,670 --> 00:19:01,273 奥様から若奥様への 贈り物なのかと。 280 00:19:01,273 --> 00:19:05,945 お気に召したようであれば どうか受け取ってくださいませ。 281 00:19:05,945 --> 00:19:07,947 は… はい…。 282 00:19:07,947 --> 00:19:10,116 (芙由)ナエ! 何をしてるの! 283 00:19:10,116 --> 00:19:12,785 はい ただいま。 284 00:19:12,785 --> 00:19:16,122 昨日の青年を助けた若奥様は➡ 285 00:19:16,122 --> 00:19:18,457 とても りりしく いらっしゃいました。 286 00:19:18,457 --> 00:19:23,462 きっと奥様も 同じように 思われたと思いますよ。 287 00:19:23,462 --> 00:19:27,266 では 失礼いたします。 288 00:19:30,636 --> 00:19:33,472 (ドアの開閉音) 289 00:19:33,472 --> 00:19:38,277 フッ… フフッ。 290 00:19:44,817 --> 00:19:46,819 んっ? 291 00:19:51,157 --> 00:19:54,493 (芙由)清霞さん 次 来るときまでには➡ 292 00:19:54,493 --> 00:19:59,498 あの娘の おどおどした態度 改めさせなさい。 293 00:19:59,498 --> 00:20:02,334 久堂の家を出入りする者として➡ 294 00:20:02,334 --> 00:20:06,005 少しは堂々としてもらわないと 困りますからね。 295 00:20:06,005 --> 00:20:08,674 あっ…! 296 00:20:08,674 --> 00:20:12,078 フッ わかった。 297 00:20:19,018 --> 00:20:22,521 この度は お世話になりました。 298 00:20:22,521 --> 00:20:26,192 美世さん 清霞のこと 頼むね。 299 00:20:26,192 --> 00:20:29,028 んっ? はい! 300 00:20:29,028 --> 00:20:44,543 ♬~ 301 00:20:57,723 --> 00:21:00,326 (五道)全員動くな! 武器を捨てて…。 302 00:21:00,326 --> 00:21:05,164 って あれ? もぬけの殻… ですね。 303 00:21:05,164 --> 00:21:08,667 一足遅かったか。 油断するな。 304 00:21:08,667 --> 00:21:12,571 異能心教の信徒たちが まだ近くにいるかもしれん。 305 00:21:15,007 --> 00:21:17,009 (噴き出す音) 306 00:21:17,009 --> 00:21:20,846 (噴き出す音) 307 00:21:20,846 --> 00:21:23,182 (扉の閉まる音) 308 00:21:23,182 --> 00:21:25,684 しまっ…! 309 00:21:25,684 --> 00:21:28,087 うっ…! 310 00:21:35,694 --> 00:21:38,364 私はこれから屯所に行く。 311 00:21:38,364 --> 00:21:42,201 お前はどうする? 美世を送っていきます。 312 00:21:42,201 --> 00:21:45,538 そのあと 堯人様に 報告をしようかと思っています。 313 00:21:45,538 --> 00:21:47,540 あっ? (耳鳴り) 314 00:21:47,540 --> 00:21:49,642 (新/清霞)あっ! (耳鳴り) 315 00:21:53,712 --> 00:21:57,383 うっ! 美世 私から離れるな! 316 00:21:57,383 --> 00:22:01,153 旦那様…。 317 00:22:01,153 --> 00:22:05,491 お初にお目にかかる。 318 00:22:05,491 --> 00:22:10,996 久堂家当主 薄刃家次期当主…。 319 00:22:10,996 --> 00:22:13,999 (甘水)そして➡ 320 00:22:13,999 --> 00:22:18,304 いとしの我が娘よ…。