1 00:00:03,804 --> 00:00:06,306 (甘水)お初にお目にかかる。 2 00:00:06,306 --> 00:00:12,980 久堂家当主 薄刃家次期当主 それから 我が娘よ。 3 00:00:12,980 --> 00:00:17,150 なんて言ったら仰々しいね。 フフフフフッ。 4 00:00:17,150 --> 00:00:19,987 (清霞)貴様 甘水直か。 5 00:00:19,987 --> 00:00:21,989 えぇ。 6 00:00:21,989 --> 00:00:25,292 フッフフ…。 7 00:00:28,662 --> 00:00:31,498 美世 下がっていろ! 8 00:00:31,498 --> 00:00:34,668 嫌だね 物騒だ。 9 00:00:34,668 --> 00:00:38,338 今日のところは 挨拶をしにきただけ。 10 00:00:38,338 --> 00:00:43,176 (新)逃げられると 思っているのですか。 11 00:00:43,176 --> 00:00:46,013 あっ!? 12 00:00:46,013 --> 00:00:48,015 消えた!? 13 00:00:48,015 --> 00:00:50,017 油断するな! 14 00:00:50,017 --> 00:00:52,686 (甘水)美世。 15 00:00:52,686 --> 00:00:55,689 僕の娘。 16 00:00:55,689 --> 00:00:58,692 きっとまた 迎えに来るよ。 17 00:00:58,692 --> 00:01:00,794 (美世)あぁ…。 美世! 18 00:01:00,794 --> 00:01:15,309 ♬~ 19 00:01:21,815 --> 00:01:24,818 (美世)娘…。 20 00:03:10,123 --> 00:03:15,128 (百足山)昨日 ヒトフタマルマル 五道佳斗率いる第一分隊が➡ 21 00:03:15,128 --> 00:03:18,131 異能心教の拠点を突き止め 突入したところ➡ 22 00:03:18,131 --> 00:03:20,801 敵が仕掛けた罠により負傷。 23 00:03:20,801 --> 00:03:25,138 五道は全治2か月。 他にも負傷者が出ました。 24 00:03:25,138 --> 00:03:29,976 人員補充のため 旧都の 第二小隊の隊員が1名入る。 25 00:03:29,976 --> 00:03:33,146 陣之内。 (薫子)はい! 26 00:03:33,146 --> 00:03:36,817 陣之内薫子。 知っている者も多いだろう。 27 00:03:36,817 --> 00:03:40,153 かつては ここの所属で 勝手もよくわかっている。 28 00:03:40,153 --> 00:03:43,490 (薫子)五道さんの分も 精いっぱい努めます。 29 00:03:43,490 --> 00:03:45,792 よろしくお願いいたします! 30 00:03:47,828 --> 00:03:50,664 続いて 頼んでいた件だが。 31 00:03:50,664 --> 00:03:55,168 はい。 隊長が一戦交えたという 相手を調査いたしました。 32 00:03:55,168 --> 00:03:57,671 資料は お手元に用意してあります。 33 00:04:01,608 --> 00:04:03,944 宝上家の者か。 34 00:04:03,944 --> 00:04:07,614 異能者は宮内省に すべて管理されている。 35 00:04:07,614 --> 00:04:11,118 その監視をすり抜け 異能心教に加担する…。 36 00:04:11,118 --> 00:04:13,120 そんなことが可能なのか? 37 00:04:13,120 --> 00:04:17,791 管轄部署に確認したところ 監視を怠った形跡はありません。 38 00:04:17,791 --> 00:04:21,628 しかし 実際に宝上の足取りは 途絶えて久しい。 39 00:04:21,628 --> 00:04:25,132 そして それを誰も 疑問に思っていませんでした。 40 00:04:25,132 --> 00:04:27,134 (大海渡)どういうことだ? 41 00:04:27,134 --> 00:04:31,805 甘水の異能が関与している と考えるのが妥当でしょう。 42 00:04:31,805 --> 00:04:35,142 人の精神や脳内に干渉する…。 43 00:04:35,142 --> 00:04:39,546 同じ血筋である 薄刃と同質の異能だ。 44 00:04:45,819 --> 00:04:49,990 《建物の中に入るのは 初めてね》 45 00:04:49,990 --> 00:04:52,793 失礼します。 (ノック) 46 00:04:59,166 --> 00:05:02,269 さて ここからは参考人として➡ 47 00:05:02,269 --> 00:05:05,772 薄刃家の異能者にも 参加してもらう。 48 00:05:05,772 --> 00:05:09,943 あれが薄刃の? 招き入れて大丈夫なのか? 49 00:05:09,943 --> 00:05:12,946 精神干渉されたらどうするんだ…。 50 00:05:12,946 --> 00:05:14,948 んっ。 51 00:05:20,620 --> 00:05:23,456 では早速 甘水の異能についてだが➡ 52 00:05:23,456 --> 00:05:26,626 薄刃新。 彼の異能は➡ 53 00:05:26,626 --> 00:05:29,629 薄刃の中でも非常に強力です。 54 00:05:29,629 --> 00:05:34,301 視覚 聴覚 味覚 嗅覚 触覚。 55 00:05:34,301 --> 00:05:36,303 我々が五感で受け取り➡ 56 00:05:36,303 --> 00:05:39,472 脳内で処理する 情報の何もかもを➡ 57 00:05:39,472 --> 00:05:41,641 あの男は操作できるのです。 58 00:05:41,641 --> 00:05:44,477 やろうと思えば 誰にも気付かれず➡ 59 00:05:44,477 --> 00:05:47,814 この場に紛れ込むことだって できる。 60 00:05:47,814 --> 00:05:50,317 相手に気付かれず 毒を盛ることも➡ 61 00:05:50,317 --> 00:05:54,154 視覚を支配し幻を見せることも 可能ということだろう…。 62 00:05:54,154 --> 00:05:56,856 なんと恐ろしい…。 63 00:05:59,826 --> 00:06:03,930 (新)ただし 条件なしに 力を使えるわけではありません。 64 00:06:03,930 --> 00:06:08,935 強力な異能ゆえ 甘水自身にも身体的負荷が高く➡ 65 00:06:08,935 --> 00:06:12,105 範囲や回数には限りがあると 予測されます。 66 00:06:12,105 --> 00:06:15,442 制約があることを踏まえても➡ 67 00:06:15,442 --> 00:06:20,447 甘水との… 異能心教との戦いは 厳しいものになるだろうな。 68 00:06:20,447 --> 00:06:24,784 私が交戦した宝上は 誰もが異能を持つことができる➡ 69 00:06:24,784 --> 00:06:27,787 新しい世界を創るとうたっていた。 70 00:06:27,787 --> 00:06:30,457 異形の一部を人に取り込ませ➡ 71 00:06:30,457 --> 00:06:33,960 異能を目覚めさせて 一般人を異能者に…。 72 00:06:33,960 --> 00:06:36,129 そんな技術があるとはな。 73 00:06:36,129 --> 00:06:39,466 彼らの野望を実現する 計画の一環として➡ 74 00:06:39,466 --> 00:06:44,137 甘水は ここにいる斎森美世を 欲していると私は推測する。 75 00:06:44,137 --> 00:06:46,806 斎森美世が持つ夢見の力は➡ 76 00:06:46,806 --> 00:06:50,143 薄刃のすべてとも言える 強力な力です。 77 00:06:50,143 --> 00:06:53,480 甘水は彼女の異能を 狙っているのでしょう。 78 00:06:53,480 --> 00:06:55,815 彼女を守るため 明日以降も➡ 79 00:06:55,815 --> 00:06:57,984 この屯所に 通ってもらうことにした。 80 00:06:57,984 --> 00:06:59,920 本人も了承済みだ。 81 00:06:59,920 --> 00:07:03,089 よ… よろしくお願いいたします。 82 00:07:03,089 --> 00:07:06,092 なお 彼女の護衛だが➡ 83 00:07:06,092 --> 00:07:09,796 陣之内。 はい! お前に任せたい。 84 00:07:14,267 --> 00:07:18,438 これから護衛を担当します 陣之内薫子です! 85 00:07:18,438 --> 00:07:22,942 斎森美世です。 よろしくお願いいたします。 86 00:07:22,942 --> 00:07:26,279 有事の際 真っ先に 異能心教の異能者および➡ 87 00:07:26,279 --> 00:07:28,281 甘水と対峙することになる。 88 00:07:28,281 --> 00:07:30,450 頼んだぞ。 はい! 89 00:07:30,450 --> 00:07:33,453 精いっぱい務めます。 90 00:07:33,453 --> 00:07:36,122 《すてきな方》 91 00:07:36,122 --> 00:07:39,959 まずは屯所内をご案内しますね! 92 00:07:39,959 --> 00:07:44,464 ここが応接室。 お客様をお迎えするお部屋です。 93 00:07:44,464 --> 00:07:47,133 こちらは事務室で…。 94 00:07:47,133 --> 00:07:49,302 いちばん奥のこちらが➡ 95 00:07:49,302 --> 00:07:51,471 男性用のお手洗いです。 96 00:07:51,471 --> 00:07:54,140 隣は男性用の更衣室ですね。 97 00:07:54,140 --> 00:07:59,312 あの… 女性用は どちらに? 女性用のお手洗いは➡ 98 00:07:59,312 --> 00:08:01,915 別棟まで行かないとありません。 えっ? 99 00:08:01,915 --> 00:08:06,086 それが この敷地内で 唯一の女性用なんですよ。 100 00:08:06,086 --> 00:08:10,256 しかも来客用だから 気軽に使えないし…。 101 00:08:10,256 --> 00:08:13,593 ホント! 不便なんです! 102 00:08:13,593 --> 00:08:17,430 フッ フフフ…。 フフッ。 103 00:08:17,430 --> 00:08:21,267 あの 私たち年が近いですよね。 104 00:08:21,267 --> 00:08:23,436 私は二十なので。 105 00:08:23,436 --> 00:08:25,605 えっ そうなんですか? 106 00:08:25,605 --> 00:08:28,274 他にも共通点がありますよ。 107 00:08:28,274 --> 00:08:31,978 この年まで まだ未婚だったり 異能者だったり…。 108 00:08:34,114 --> 00:08:37,283 つまり 何が言いたいかっていうと…。 109 00:08:37,283 --> 00:08:39,285 友達になりませんか? 110 00:08:39,285 --> 00:08:41,955 とっ 友達ですか!? 111 00:08:41,955 --> 00:08:45,625 はい。 長い時間を 共に行動するわけですし➡ 112 00:08:45,625 --> 00:08:47,961 気楽なほうがいいし…。 113 00:08:47,961 --> 00:08:51,798 それに私 友達少なくて…。 114 00:08:51,798 --> 00:08:54,300 あっ 私を助けると思って! 115 00:09:02,742 --> 00:09:05,578 私で… よければ。 116 00:09:05,578 --> 00:09:07,914 あぁ…。 117 00:09:07,914 --> 00:09:10,417 ありがとう! 118 00:09:10,417 --> 00:09:12,752 (笑い声) 119 00:09:12,752 --> 00:09:15,922 私のことは薫子って呼んで! 120 00:09:15,922 --> 00:09:19,259 陣之内って なんだか いかついし 仰々しいし。 121 00:09:19,259 --> 00:09:21,428 フフフ… はい。 122 00:09:21,428 --> 00:09:23,596 私は 美世さんって呼んでいい? 123 00:09:23,596 --> 00:09:26,299 あっ はい…! 124 00:09:29,436 --> 00:09:33,940 続いてご案内するのは 給湯室で~… す…。 125 00:09:33,940 --> 00:09:35,942 (虫の羽音) 126 00:09:35,942 --> 00:09:38,111 (ドアの閉まる音) 127 00:09:38,111 --> 00:09:40,280 見ちゃった? はい。 128 00:09:40,280 --> 00:09:42,449 見えてしまいました…。 129 00:09:42,449 --> 00:09:44,951 軍は男所帯だからねぇ。 130 00:09:44,951 --> 00:09:47,287 行き届かないところが多くて。 131 00:09:47,287 --> 00:09:50,957 私が ここにいたときからだから…。 132 00:09:50,957 --> 00:09:53,293 かなり前から この状態かも。 133 00:09:53,293 --> 00:09:56,296 フッ これ以上は見せられないから➡ 134 00:09:56,296 --> 00:09:58,798 次行こう。 はい。 135 00:10:01,468 --> 00:10:03,970 続いては食堂で~す! 136 00:10:03,970 --> 00:10:07,974 いい匂い…。 ここの料理は すごくおいしいの! 137 00:10:07,974 --> 00:10:11,144 旧都の屯所の仕出し弁当も 悪くはないんだけど➡ 138 00:10:11,144 --> 00:10:13,813 ここの料理と比べるとね~。 139 00:10:13,813 --> 00:10:17,484 でも ちょっと量が多くって。 140 00:10:17,484 --> 00:10:20,987 《もしかして 旦那様もお弁当より➡ 141 00:10:20,987 --> 00:10:24,491 ここのお料理が よかったりするのかしら?》 142 00:10:24,491 --> 00:10:27,160 んっ!? 薫子さんの他に➡ 143 00:10:27,160 --> 00:10:29,996 女性の軍人さんて いらっしゃるんですか? 144 00:10:29,996 --> 00:10:31,998 いいえ 私だけ。 145 00:10:31,998 --> 00:10:34,834 普通 女は 軍人になれないんだけどねぇ。 146 00:10:34,834 --> 00:10:36,836 異能者は希少だから➡ 147 00:10:36,836 --> 00:10:40,173 力を見込まれて この部隊に抜擢されたの。 148 00:10:40,173 --> 00:10:43,510 すごい! フフフッ。 149 00:10:43,510 --> 00:10:46,679 (面打ちの音) 150 00:10:46,679 --> 00:10:50,016 や~! や~! 151 00:10:50,016 --> 00:10:53,186 さぁ 最後に案内するのはこちら! 152 00:10:53,186 --> 00:10:55,855 道場です! わぁ…! 153 00:10:55,855 --> 00:10:58,191 私 ここが大好きだから➡ 154 00:10:58,191 --> 00:11:00,293 いちばん最後に とっておいたんだぁ。 155 00:11:00,293 --> 00:11:02,962 大好き? うん! 156 00:11:02,962 --> 00:11:05,465 私 実家が道場でね。 157 00:11:05,465 --> 00:11:07,967 小さい頃から ずっと入り浸っていたから➡ 158 00:11:07,967 --> 00:11:11,304 ここが いちばん落ち着くの。 159 00:11:11,304 --> 00:11:14,307 (百足山)陣之内。 来たのか。 160 00:11:14,307 --> 00:11:17,477 百足山班長 お疲れさまです。 161 00:11:17,477 --> 00:11:19,646 隊長の婚約者殿も。 162 00:11:19,646 --> 00:11:21,648 ご挨拶が遅れまして。 163 00:11:21,648 --> 00:11:24,817 こんにちは 斎森美世と申します。 164 00:11:24,817 --> 00:11:27,820 改めまして 班長の百足山です。 165 00:11:27,820 --> 00:11:31,324 先ほどは会議に同席いただき ありがとうございました。 166 00:11:31,324 --> 00:11:35,495 いえ。 ここへは どのような用向きで? 167 00:11:35,495 --> 00:11:40,166 今 薫子さんに 屯所内を 案内していただいている途中で。 168 00:11:40,166 --> 00:11:42,669 あぁ そうですか。 169 00:11:42,669 --> 00:11:44,837 陣之内。 あっ。 170 00:11:44,837 --> 00:11:46,839 久しぶりに一本どうだ。 171 00:11:46,839 --> 00:11:49,842 でも私 護衛任務中ですし。 172 00:11:49,842 --> 00:11:52,679 ちょうど稽古をつけてほしい 新人がいたんだ。 173 00:11:52,679 --> 00:11:55,348 婚約者殿は俺が見ているから。 174 00:11:55,348 --> 00:11:57,350 ですが…。 175 00:11:57,350 --> 00:12:00,787 大丈夫ですよ! 176 00:12:00,787 --> 00:12:03,623 では お言葉に甘えて。 177 00:12:03,623 --> 00:12:05,825 一本だけ。 178 00:12:13,466 --> 00:12:15,468 (2人)お願いします。 179 00:12:18,304 --> 00:12:20,640 田中~ 絶対勝てよ~! 180 00:12:20,640 --> 00:12:23,309 女に負けたら一生の恥だぞ~! 181 00:12:23,309 --> 00:12:25,812 (隊員たちの笑い声) 182 00:12:25,812 --> 00:12:28,815 婚約者殿は どちらが勝つと思いますか。 183 00:12:28,815 --> 00:12:31,818 えっと…。 184 00:12:35,154 --> 00:12:37,824 やぁっ! 185 00:12:37,824 --> 00:12:39,826 はぁっ! 186 00:12:41,995 --> 00:12:44,664 薫子さん でしょうか? 187 00:12:44,664 --> 00:12:46,833 まぁ そうでしょうな。 188 00:12:46,833 --> 00:12:49,669 実力は陣之内が何枚もうわてです。 189 00:12:49,669 --> 00:12:51,838 異能の力も優れている。 190 00:12:51,838 --> 00:12:54,674 女でなければ もっと出世できたはずだ。 191 00:12:54,674 --> 00:12:57,343 もったいない。 192 00:12:57,343 --> 00:13:01,447 軍人は どうしても 体力がものをいう仕事です。 193 00:13:01,447 --> 00:13:05,618 女性はどうしたって 足手まといになってしまう。 194 00:13:05,618 --> 00:13:08,288 あなたも無関係な話では ないですよ。 195 00:13:08,288 --> 00:13:10,289 えっ? 196 00:13:10,289 --> 00:13:13,960 女性に対して この屯所内を うろうろされると迷惑だ➡ 197 00:13:13,960 --> 00:13:17,964 と考える隊員も 少なからずいるという意味です。 198 00:13:17,964 --> 00:13:21,634 ましてや あなたは薄刃の血縁。 199 00:13:21,634 --> 00:13:25,471 いわば 異能者でありながら 異能者の敵だ。 200 00:13:25,471 --> 00:13:27,974 ハッ! 《敵…》 201 00:13:31,311 --> 00:13:34,647 《ずっと なんとなく感じていた。 202 00:13:34,647 --> 00:13:37,317 ここでは異物なんだわ…。 203 00:13:37,317 --> 00:13:39,819 私も 薫子さんも…》 204 00:13:42,322 --> 00:13:46,326 たぁっ! なっ…! 205 00:13:46,326 --> 00:13:50,630 《それでも 薫子さんは こんなにも…!》 206 00:13:52,832 --> 00:13:55,001 ふぅ。 207 00:13:55,001 --> 00:13:57,670 ありがとうございました。 208 00:13:57,670 --> 00:14:02,608 うっ… ありがとうございました。 209 00:14:02,608 --> 00:14:05,278 うん。 210 00:14:05,278 --> 00:14:07,613 薫子さ…。 男を立てるって常識➡ 211 00:14:07,613 --> 00:14:10,116 知らねえのか~!? やめろって➡ 212 00:14:10,116 --> 00:14:12,118 お前も めった打ちにされるぞ! 213 00:14:12,118 --> 00:14:14,620 静かにしろ! 訓練に戻れ! 214 00:14:14,620 --> 00:14:16,823 (隊員たち)はっ はい! 215 00:14:19,292 --> 00:14:21,994 はぁ…。 216 00:14:25,465 --> 00:14:30,136 《周りの目にも 心ない言葉にも負けず➡ 217 00:14:30,136 --> 00:14:32,138 立っている。 218 00:14:32,138 --> 00:14:35,308 私も こんなふうに いつか➡ 219 00:14:35,308 --> 00:14:39,612 旦那様と並び立つことが できるかしら…?》 220 00:14:47,320 --> 00:14:51,624 (本をめくる音) 221 00:14:53,993 --> 00:14:57,330 (義浪)甘水直のことか。 (ドアの開く音) 222 00:14:57,330 --> 00:14:59,932 はい。 彼の異能について➡ 223 00:14:59,932 --> 00:15:03,269 先ほど 軍に資料を 提出してきたところです。 224 00:15:03,269 --> 00:15:06,272 調べながら ずっと考えていました。 225 00:15:08,274 --> 00:15:12,278 堯人様に薄刃家の在り方を 変えるよう仰せつかってから➡ 226 00:15:12,278 --> 00:15:17,784 俺が これからの薄刃家を 正しく導こうと努めてきました。 227 00:15:20,286 --> 00:15:25,124 でも 俺はまだ 薄刃家のことを何も知らない。 228 00:15:25,124 --> 00:15:28,795 祖父君 彼は何者なのですか? 229 00:15:28,795 --> 00:15:33,800 まさか このような形で ヤツの名を聞くとはな。 230 00:15:33,800 --> 00:15:36,969 お前は 直接会ったこともないだろう。 231 00:15:36,969 --> 00:15:39,472 お前が物心ついた頃には➡ 232 00:15:39,472 --> 00:15:43,075 もう甘水直は 薄刃家を出ていたからな。 233 00:15:46,813 --> 00:15:51,818 (義浪)直は暴力的で 手がつけられない子どもだった。 234 00:15:51,818 --> 00:15:58,324 異能の力は 子どもながら 一族の中でも群を抜いていた。 235 00:15:58,324 --> 00:16:02,428 誰も信じず 何者にも従わない。 236 00:16:02,428 --> 00:16:06,265 それゆえ 直は腫れ物扱いだった。 237 00:16:06,265 --> 00:16:10,436 わしも うまく扱えていなかった。 238 00:16:10,436 --> 00:16:22,448 ♬~ 239 00:16:22,448 --> 00:16:24,951 ⦅んっ!?⦆ 240 00:16:27,620 --> 00:16:32,458 (義浪)そんな中で 直が唯一心を許していたのは➡ 241 00:16:32,458 --> 00:16:36,963 澄美… わしの娘だけだった。 242 00:16:36,963 --> 00:16:38,965 澄美さん? 243 00:16:38,965 --> 00:16:42,301 あぁ。 ヤツは澄美に懐いていたのだ。 244 00:16:42,301 --> 00:16:46,138 護衛のように そばを離れなかった。 245 00:16:46,138 --> 00:16:51,344 澄美なら もう少しは 直のことを語れただろうが…。 246 00:16:53,646 --> 00:16:58,818 それで 大きな道場や演習場を 案内していただいて➡ 247 00:16:58,818 --> 00:17:00,753 食堂にも行きました。 248 00:17:00,753 --> 00:17:03,089 そうか。 その中でも➡ 249 00:17:03,089 --> 00:17:07,093 食堂のお食事がおいしいって お話を聞いて… あっ…。 250 00:17:07,093 --> 00:17:11,931 私 もしかして お弁当を 作らないほうがいいですか? 251 00:17:11,931 --> 00:17:15,268 なっ!? なぜ? えっと…。 252 00:17:15,268 --> 00:17:18,271 それは…。 253 00:17:18,271 --> 00:17:21,774 あの… 食堂のお食事は出来たてで。 254 00:17:21,774 --> 00:17:26,279 それで? えっと… 量も多くて…。 255 00:17:26,279 --> 00:17:30,283 旦那様も お弁当より そっちのほうが…。 256 00:17:30,283 --> 00:17:33,452 ありえない。 あっ ありえないのですか! 257 00:17:33,452 --> 00:17:35,788 ありえない。 258 00:17:35,788 --> 00:17:40,126 美世 私は お前の弁当を 食べたくて食べている。 259 00:17:40,126 --> 00:17:43,629 作るのが負担だとか 作りたくなくなったなら➡ 260 00:17:43,629 --> 00:17:45,631 やめても かまわないが…。 261 00:17:45,631 --> 00:17:47,967 できれば 今後も作ってほしい。 262 00:17:47,967 --> 00:17:52,138 はっ はい! これからも お弁当 作らせてください! 263 00:17:52,138 --> 00:17:54,840 ハッ… あぁ。 264 00:18:00,079 --> 00:18:02,582 すっかり冷えてしまったな。 265 00:18:02,582 --> 00:18:05,985 寒くはないか? 大丈夫です。 266 00:18:08,421 --> 00:18:11,757 あっ 見てください 旦那様。 267 00:18:11,757 --> 00:18:15,261 月が とってもきれい。 あぁ。 268 00:18:21,267 --> 00:18:24,937 ⦅正清:異能心教… か。 あぁ。 269 00:18:24,937 --> 00:18:28,040 いつ この家も 危険にさらされるか わからない。 270 00:18:34,113 --> 00:18:36,282 いざとなったら…。 (正清)んっ。 271 00:18:36,282 --> 00:18:38,484 美世のことを頼むかもしれない。 272 00:18:40,620 --> 00:18:44,957 清霞が そんなことを僕に 頼んでくる日が来ようとはね。 273 00:18:44,957 --> 00:18:47,460 悪いか。 いいや。 274 00:18:47,460 --> 00:18:51,964 ただ 美世さんを本当に 愛しているんだなと思って。 275 00:18:51,964 --> 00:18:53,966 あっ…⦆ 276 00:18:55,968 --> 00:19:01,974 《これが愛だとしたら やっかいなものだな》 277 00:19:06,412 --> 00:19:17,089 ♬~ 278 00:19:17,089 --> 00:19:21,093 (澄美)こら 直くん! またケンカをしたんですって? 279 00:19:21,093 --> 00:19:23,095 フッフフフフ…。 280 00:19:23,095 --> 00:19:27,266 先に手を出してきたのは 向こうだよ。 正当防衛だ。 281 00:19:27,266 --> 00:19:31,604 過剰防衛の間違いでしょう。 相手は入院したのよ。 282 00:19:31,604 --> 00:19:34,607 フッ フフフ…。 283 00:19:34,607 --> 00:19:36,609 甘水直? 284 00:19:36,609 --> 00:19:40,946 次から気をつけるよ。 なぁに? 285 00:19:40,946 --> 00:19:44,283 もしかしたら 僕もケガをしたかも。 286 00:19:44,283 --> 00:19:48,621 立てそうにないや。 手を貸して。 287 00:19:48,621 --> 00:19:50,623 はぁ…。 288 00:19:50,623 --> 00:19:53,526 ウソつきね。 289 00:19:58,631 --> 00:20:01,967 《なぜ こんな夢を…。 290 00:20:01,967 --> 00:20:04,804 未熟な自分が もどかしい。 291 00:20:04,804 --> 00:20:06,972 夢で未来を見ることも➡ 292 00:20:06,972 --> 00:20:12,311 精神に介入することもできるって 新さんは言っていたけれど…。 293 00:20:12,311 --> 00:20:17,483 私はまだ この力のことを 何もわかっていない。 294 00:20:17,483 --> 00:20:20,486 甘水直の夢を見たところで➡ 295 00:20:20,486 --> 00:20:24,824 今はまだ 旦那様のお役には立てない。 296 00:20:24,824 --> 00:20:30,529 それでも私は 何か旦那様の お役に立ちたい》 297 00:20:32,665 --> 00:20:35,067 まずは お掃除ね。 298 00:20:38,671 --> 00:20:42,842 とはいっても 何から片づければ…。 299 00:20:42,842 --> 00:20:46,512 ホント 何から片づけようか。 300 00:20:46,512 --> 00:20:50,015 あの すみません 巻き込んでしまって…。 301 00:20:50,015 --> 00:20:54,353 保護していただくといっても 何かお役に立ちたいのです。 302 00:20:54,353 --> 00:20:57,523 じっとしているだけでは 申し訳ないですし…。 303 00:20:57,523 --> 00:21:01,293 ん~ん 隊長の許可も取ったことだし➡ 304 00:21:01,293 --> 00:21:03,629 私も ここ掃除したかったの! 305 00:21:03,629 --> 00:21:07,466 さっ 一緒にやろう! はい! 306 00:21:07,466 --> 00:21:11,470 (一志)というわけで 美世さんは保護のため➡ 307 00:21:11,470 --> 00:21:13,639 屯所に通うことになったらしい。 308 00:21:13,639 --> 00:21:18,310 (五道)そうか。 あ~あ 美世さんが屯所にいるんなら➡ 309 00:21:18,310 --> 00:21:20,646 俺が護衛したかったなぁ。 310 00:21:20,646 --> 00:21:23,149 じゃあ さっさと ケガを治しなよ。 311 00:21:23,149 --> 00:21:25,818 僕まで駆り出されたりしたら 迷惑だ。 312 00:21:25,818 --> 00:21:27,820 しかたないだろ。 313 00:21:27,820 --> 00:21:29,989 罠にかかったのは 不覚だったけど➡ 314 00:21:29,989 --> 00:21:32,158 もう治ったも同然だ。 315 00:21:32,158 --> 00:21:34,660 お前の手なんて 頼まれても借りないからな。 316 00:21:34,660 --> 00:21:36,662 ふ~ん。 317 00:21:36,662 --> 00:21:38,831 痛っ…! 318 00:21:38,831 --> 00:21:40,100 お前! もうちょっと ねぎらえよ! 319 00:21:40,100 --> 00:21:43,335 治ったも同然なんでしょ。 320 00:21:43,335 --> 00:21:46,338 うっ… あぁ そうだよ! 321 00:21:46,338 --> 00:21:50,009 俺は とっとと退院して 美世さんの護衛を務めるんだ! 322 00:21:50,009 --> 00:21:53,679 そのことだけど 残念ながら必要ないよ。 323 00:21:53,679 --> 00:21:56,015 もう女性の護衛が ついているみたい。 324 00:21:56,015 --> 00:21:58,017 女性? うん。 325 00:21:58,017 --> 00:22:03,789 旧都から来た隊員で たしか 陣之内薫子っていう…。 326 00:22:03,789 --> 00:22:08,127 えっ!? イッテテテテ…。 327 00:22:08,127 --> 00:22:11,297 陣之内って…。 なにさ? 328 00:22:11,297 --> 00:22:13,632 だって…。 329 00:22:13,632 --> 00:22:16,535 アイツは…。