1 00:00:01,969 --> 00:00:08,308 <清霞:禁域の奥深くにある オクツキと呼ばれし 異能者の墓。 2 00:00:08,308 --> 00:00:11,478 そこは 死してなお負の情念によって➡ 3 00:00:11,478 --> 00:00:14,314 異形と化した怨霊たちを➡ 4 00:00:14,314 --> 00:00:17,484 永久に封じておくための場所。 5 00:00:17,484 --> 00:00:20,153 もし本当にオクツキが暴かれ➡ 6 00:00:20,153 --> 00:00:23,991 異形たちが 目覚めたのだとしたら> 7 00:00:23,991 --> 00:00:29,830 帝都にとって未曽有の危機 と言っても過言ではありません。 8 00:00:29,830 --> 00:00:34,167 (大海渡)いったい何者が なんの目的で封印を解いたのか。 9 00:00:34,167 --> 00:00:37,170 この時に尭人さまに降りた天啓。 10 00:00:37,170 --> 00:00:39,840 偶然ではないのでしょうね。 11 00:00:39,840 --> 00:00:43,010 (大海渡)ご自分では まだ帝位を 継いでいないゆえに➡ 12 00:00:43,010 --> 00:00:46,513 お力も不安定だと おっしゃっていたが➡ 13 00:00:46,513 --> 00:00:50,017 我々程度では 到底 計り知ることはできん。 14 00:00:50,017 --> 00:00:53,020 ん…。 (一志)あ~ お久しぶりです。 15 00:00:53,020 --> 00:00:55,856 久堂さん 大海渡さん。 16 00:00:55,856 --> 00:01:00,294 辰石お前 その格好で 御前に出るつもりか? 17 00:01:00,294 --> 00:01:02,963 んっ? 僕は軍属ではないし➡ 18 00:01:02,963 --> 00:01:07,634 帝に従う以外に 重んずるべき 規則など ないはずだけど? 19 00:01:07,634 --> 00:01:10,137 最低限の礼儀はあるだろう。 20 00:01:10,137 --> 00:01:12,472 これが僕の正装なんだよ。 21 00:01:12,472 --> 00:01:15,309 あまり堅苦しいことを 言わないでほしいな。 22 00:01:15,309 --> 00:01:18,645 今回だけだ。 次はないぞ。 23 00:01:18,645 --> 00:01:21,315 まあまあ そうカッカしないで。 24 00:01:21,315 --> 00:01:24,484 (大海渡のため息) 25 00:01:24,484 --> 00:01:26,486 (大海渡)失礼いたします。 26 00:01:26,486 --> 00:01:30,490 大海渡 久堂 辰石 参りました。 27 00:01:30,490 --> 00:01:32,593 (尭人)入れ。 28 00:01:35,829 --> 00:01:38,332 (尭人)よくぞ参った。 29 00:03:24,471 --> 00:03:27,641 (大海渡)ご無沙汰しております 尭人さま。 30 00:03:27,641 --> 00:03:31,144 お主らも元気そうで何よりだ。 31 00:03:31,144 --> 00:03:35,649 新たに 辰石家当主を務めさせて いただくことになりました。 32 00:03:35,649 --> 00:03:38,819 辰石一志と申します。 33 00:03:38,819 --> 00:03:43,824 (一志)こたびは 当家の者が 罪を犯したにもかかわらず➡ 34 00:03:43,824 --> 00:03:47,327 このように御身に 拝謁する許しをいただけたこと➡ 35 00:03:47,327 --> 00:03:50,163 心より感謝申し上げます。 36 00:03:50,163 --> 00:03:54,334 気にするな。 お主も大変だったであろう。 37 00:03:54,334 --> 00:03:57,337 はっ。 もったいなきお言葉。 38 00:03:57,337 --> 00:04:00,774 以後 辰石家は 久堂家の麾下に入り➡ 39 00:04:00,774 --> 00:04:04,277 その手足となって 名誉と信頼を回復できるよう➡ 40 00:04:04,277 --> 00:04:08,448 精一杯 務めさせていただく 所存でございます。 41 00:04:08,448 --> 00:04:13,120 帝である父に代わり 我が辰石家を許す。 42 00:04:13,120 --> 00:04:16,623 自らの言葉にたがわぬよう励めよ。 43 00:04:16,623 --> 00:04:20,293 寛大な処置に感謝いたします。 44 00:04:20,293 --> 00:04:22,462 して 尭人さま。 45 00:04:22,462 --> 00:04:25,632 天啓がおありだったと 伺いましたが。 46 00:04:25,632 --> 00:04:30,137 うむ。 オクツキの封が 破られたことは知っておろう。 47 00:04:30,137 --> 00:04:32,339 (大海渡)はい。 48 00:04:35,642 --> 00:04:38,979 (尭人)黄泉より とわに明けぬ夜が来る。 49 00:04:38,979 --> 00:04:42,816 それは深く とこしえに続く闇だ。 50 00:04:42,816 --> 00:04:45,652 気をつけよ 戦いになる。 51 00:04:45,652 --> 00:04:47,654 (清霞/大海渡/一志)んっ! 52 00:04:49,656 --> 00:04:54,661 (尭人)命を落とす者も 出るやもしれぬ。 53 00:04:54,661 --> 00:04:59,666 この帝都に 危険が迫っているのですね。 54 00:04:59,666 --> 00:05:02,769 また何か見えれば伝えよう。 55 00:05:02,769 --> 00:05:07,274 (3人)はっ。 よろしくお願いいたします。 56 00:05:07,274 --> 00:05:09,276 失礼いたします。 57 00:05:11,278 --> 00:05:13,280 清霞。 58 00:05:15,282 --> 00:05:17,284 なんでしょう。 59 00:05:17,284 --> 00:05:21,288 婚約したらしいな やっと。 60 00:05:21,288 --> 00:05:24,124 はい。 お主の婚約者。 61 00:05:24,124 --> 00:05:27,627 まあ これから いろいろと大変であろうが。 62 00:05:27,627 --> 00:05:32,966 大変? 大丈夫であろう お主ならばな。 63 00:05:32,966 --> 00:05:34,968 それも天啓ですか? 64 00:05:37,304 --> 00:05:39,506 心に留めておきます。 65 00:05:44,811 --> 00:05:48,648 (葉月)ふんふん。 (美世)ど どうでしょう? 66 00:05:48,648 --> 00:05:52,819 そうね まず背中は 丸めないように意識してみて。 67 00:05:52,819 --> 00:05:54,988 はい。 視線は前。 68 00:05:54,988 --> 00:05:57,657 はい。 パーティーは交流の場よ。 69 00:05:57,657 --> 00:06:00,427 まずは その自信がなさそうに見える➡ 70 00:06:00,427 --> 00:06:02,429 所作から変えていきましょ! 71 00:06:02,429 --> 00:06:04,764 はい。 ほら 笑顔! 72 00:06:04,764 --> 00:06:08,435 はい。 (葉月)笑うときは口角を上げて。 73 00:06:08,435 --> 00:06:11,104 ん…。 う~ん。 74 00:06:11,104 --> 00:06:13,773 あっ そうそう! 昔 清霞を連れて➡ 75 00:06:13,773 --> 00:06:16,276 甘味処へ行ったことがあってね。 76 00:06:16,276 --> 00:06:20,113 もちろん甘いものを頼んで おいしくいただくじゃない? 77 00:06:20,113 --> 00:06:23,116 は はい。 (葉月)それなのに清霞➡ 78 00:06:23,116 --> 00:06:25,952 甘いものより 何に興味示したと思う? 79 00:06:25,952 --> 00:06:27,954 えっ なんでしょう? 80 00:06:27,954 --> 00:06:30,790 甘味に添えられていた漬物よ。 81 00:06:30,790 --> 00:06:35,128 私の漬物をじっと見て 食べないならもらう だって! 82 00:06:35,128 --> 00:06:38,465 フフッ。 意外と食いしん坊よね。 83 00:06:38,465 --> 00:06:41,134 あの旦那様がですか? フフッ。 84 00:06:41,134 --> 00:06:43,136 そうそれ! あっ。 85 00:06:43,136 --> 00:06:45,305 その笑顔を自然に出せるようにね。 86 00:06:45,305 --> 00:06:48,475 は はい! いい返事ね! 87 00:06:48,475 --> 00:06:51,811 (葉月)それじゃ 次は歩き方のレッスンよ。 88 00:06:51,811 --> 00:06:54,648 和装と洋装じゃ全然違うからね。 89 00:06:54,648 --> 00:06:56,850 は はい。 90 00:07:01,755 --> 00:07:04,457 うう…。 91 00:07:21,608 --> 00:07:26,780 《淑女として 非の打ち所がない葉月様。 92 00:07:26,780 --> 00:07:31,284 そんな方に毎日 稽古をつけてもらっていると➡ 93 00:07:31,284 --> 00:07:35,288 なんだか 本当に少しずつだけど➡ 94 00:07:35,288 --> 00:07:39,959 葉月様へ近づけている気がして。 95 00:07:39,959 --> 00:07:45,265 旦那様の隣にふさわしい 淑女になれるような気がして》 96 00:07:52,305 --> 00:07:56,142 《尭人さまには この先 美世に起きることが➡ 97 00:07:56,142 --> 00:07:59,145 見えているようだったが…。 98 00:07:59,145 --> 00:08:02,582 美世の身にいったい何が》 99 00:08:02,582 --> 00:08:04,918 ((岩清水:斎森真一の先妻➡ 100 00:08:04,918 --> 00:08:07,921 斎森美世の実の母親なんだが➡ 101 00:08:07,921 --> 00:08:11,591 どうやら 薄刃家の人間だったようでな)) 102 00:08:11,591 --> 00:08:13,927 《薄刃家。 103 00:08:13,927 --> 00:08:16,429 あまたある異能の家系の中でも➡ 104 00:08:16,429 --> 00:08:20,600 飛びぬけて異質とされ 危険視されてきた一族。 105 00:08:20,600 --> 00:08:23,770 人の心を読み 記憶を覗き➡ 106 00:08:23,770 --> 00:08:27,107 夢に入り込める者までいると聞く。 107 00:08:27,107 --> 00:08:31,277 薄刃の異能が 美世の悪夢に関係しているのか? 108 00:08:31,277 --> 00:08:33,446 だが結界に ほころびはなく➡ 109 00:08:33,446 --> 00:08:36,616 外部から干渉した形跡もなかった。 110 00:08:36,616 --> 00:08:39,019 あと考えられる可能性としては》 111 00:08:41,287 --> 00:08:44,791 (五道)いつでも 出動できるように準備しろ。 112 00:08:44,791 --> 00:08:47,794 (五道)あれ? お出かけですか? 113 00:08:47,794 --> 00:08:49,796 ああ。 すぐに戻る。 114 00:08:49,796 --> 00:08:52,799 あ~ もしかして 美世さんに会いに行くんですか? 115 00:08:52,799 --> 00:08:55,969 仕事だ。 暗くなる前には戻る。 116 00:08:55,969 --> 00:08:59,139 どうぞ 心置きなく! 117 00:08:59,139 --> 00:09:02,242 (葉月)あとは 自己紹介の仕方と➡ 118 00:09:02,242 --> 00:09:04,411 会話の時の決まり事。 119 00:09:04,411 --> 00:09:08,081 あと 絡まれたときの 対処法なんかも教えないとね。 120 00:09:08,081 --> 00:09:11,084 ありがとうございます 葉月様。 121 00:09:11,084 --> 00:09:13,420 大事な妹のためだもの。 122 00:09:13,420 --> 00:09:15,755 少しでも力になれるのなら➡ 123 00:09:15,755 --> 00:09:18,758 こんなにうれしいことはないわ。 124 00:09:18,758 --> 00:09:21,428 それと 美世ちゃん。 はい。 125 00:09:21,428 --> 00:09:24,264 1つだけお願いがあるんだけど。 126 00:09:24,264 --> 00:09:29,102 これだけ仲よくなったんだから そろそろ いいわよね…。 127 00:09:29,102 --> 00:09:31,104 葉月様? 128 00:09:31,104 --> 00:09:33,773 その呼び方! えっ。 129 00:09:33,773 --> 00:09:37,444 私のことは 「様」を付けずに呼んでほしいの。 130 00:09:37,444 --> 00:09:42,782 え…。 私 もっと あなたと仲よくなりたいの! 131 00:09:42,782 --> 00:09:45,285 これからは私たち家族だもの。 132 00:09:45,285 --> 00:09:48,121 どんどん甘えて 頼ってくれていいのよ。 133 00:09:48,121 --> 00:09:53,293 清霞だって 無愛想だけど 同じように思ってるはずだわ。 134 00:09:53,293 --> 00:09:55,295 家族…。 135 00:09:55,295 --> 00:09:58,131 だからね そんなにかしこまらないで➡ 136 00:09:58,131 --> 00:10:02,469 気軽にお義姉さんって 呼んでくれたら うれしいわ。 137 00:10:02,469 --> 00:10:05,972 もちろん 無理にとは言わないけれど。 138 00:10:05,972 --> 00:10:08,808 おねえ…。 ((香耶:お姉様)) 139 00:10:08,808 --> 00:10:11,478 は…。 140 00:10:11,478 --> 00:10:13,480 (葉月)どうかした? 141 00:10:13,480 --> 00:10:17,150 あの それでは 葉月さんとお呼びしても➡ 142 00:10:17,150 --> 00:10:19,319 いいでしょうか? 143 00:10:19,319 --> 00:10:21,521 ええ もちろん。 144 00:10:23,990 --> 00:10:26,326 それじゃあ美世ちゃん また明日ね。 145 00:10:26,326 --> 00:10:29,529 はい 明日もよろしくお願いします。 146 00:10:31,498 --> 00:10:35,001 《私は旦那様のおそばにいたい。 147 00:10:35,001 --> 00:10:38,505 私は旦那様と家族になりたい。 148 00:10:38,505 --> 00:10:40,507 でも…。 149 00:10:40,507 --> 00:10:43,009 家族って なに?》 150 00:10:48,348 --> 00:10:52,352 (岩清水)いやはや 急に降ってきたな。 (ドアの開閉音) 151 00:10:52,352 --> 00:10:55,522 夏の天気は 変わりやすくて かなわん。 152 00:10:55,522 --> 00:10:58,858 それで 薄刃の人間は見つけられたか? 153 00:10:58,858 --> 00:11:01,461 (岩清水)いろいろと 調べてはみたんだが➡ 154 00:11:01,461 --> 00:11:04,797 薄刃家に関する記録や文献は皆無。 155 00:11:04,797 --> 00:11:08,301 ウワサばかり 独り歩きしている状態だな。 156 00:11:08,301 --> 00:11:12,805 今のところ 「薄刃」につながる 手がかりは 薄刃澄美だけか。 157 00:11:12,805 --> 00:11:15,141 (岩清水)現状 唯一判明している➡ 158 00:11:15,141 --> 00:11:17,810 薄刃と名乗った人間だからね。 159 00:11:17,810 --> 00:11:20,480 《薄刃澄美は確かに存在し➡ 160 00:11:20,480 --> 00:11:23,149 斎森に嫁いで美世が生まれた。 161 00:11:23,149 --> 00:11:26,653 いくら薄刃家が秘匿しようと 彼女の痕跡を➡ 162 00:11:26,653 --> 00:11:29,656 完全に消し去ることなど 不可能なはずだ》 163 00:11:29,656 --> 00:11:33,326 (岩清水)旦那? なんでもいいから情報が欲しい。 164 00:11:33,326 --> 00:11:36,329 まずは帝都にいた 澄美という名の女性を➡ 165 00:11:36,329 --> 00:11:38,531 片っ端から調べてみてくれ。 166 00:11:45,171 --> 00:11:47,373 う…。 167 00:11:51,678 --> 00:11:55,381 《一刻も早く 悪夢の原因を突き止めねば》 168 00:12:01,120 --> 00:12:03,122 ど どうでしょう? 169 00:12:03,122 --> 00:12:05,124 すばらしいわ 美世ちゃん! 170 00:12:05,124 --> 00:12:07,293 ありがとうございます。 171 00:12:07,293 --> 00:12:10,129 これなら 次は学んだことの実践として➡ 172 00:12:10,129 --> 00:12:12,131 街に出かけられそうね。 173 00:12:12,131 --> 00:12:14,133 ふ…。 174 00:12:14,133 --> 00:12:17,303 美世ちゃん 大丈夫? 疲れてない? 175 00:12:17,303 --> 00:12:20,306 いえ。 最近ちゃんと寝れてる? 176 00:12:20,306 --> 00:12:22,475 はい。 無理はしないで➡ 177 00:12:22,475 --> 00:12:24,477 つらいときは いつでも言ってね。 178 00:12:24,477 --> 00:12:26,479 はい。 179 00:12:26,479 --> 00:12:29,983 (葉月)そういえば最近 清霞の帰り 遅いんですって? 180 00:12:29,983 --> 00:12:32,151 お仕事が大変なようで➡ 181 00:12:32,151 --> 00:12:35,154 今日も泊まり込みになると おっしゃっていました。 182 00:12:35,154 --> 00:12:38,324 んもう! こんなかわいい 美世ちゃんを放って➡ 183 00:12:38,324 --> 00:12:40,827 仕事漬けなんて亭主失格ね。 184 00:12:40,827 --> 00:12:42,996 そ そんなことは…。 185 00:12:42,996 --> 00:12:45,331 旦那様が頑張られている分➡ 186 00:12:45,331 --> 00:12:48,001 私もお稽古に精を出します。 187 00:12:48,001 --> 00:12:51,170 あら いい笑顔! その意気よ。 188 00:12:51,170 --> 00:12:54,073 (2人)フフフッ。 189 00:12:56,175 --> 00:12:59,679 (五道)隊長 宮内省からの使いが 到着したみたいです。 190 00:12:59,679 --> 00:13:02,282 ようやくお出ましか。 191 00:13:02,282 --> 00:13:05,118 (五道)しかし あの秘密主義の宮内省が➡ 192 00:13:05,118 --> 00:13:07,453 よく重い腰を上げましたね。 193 00:13:07,453 --> 00:13:10,790 それだけ状況が 切迫しているということだろう。 194 00:13:10,790 --> 00:13:13,126 いったい何が起きているのか➡ 195 00:13:13,126 --> 00:13:16,295 すべて話してもらうとしよう。 196 00:13:16,295 --> 00:13:20,800 (新)はじめまして 鶴木新と申します。 197 00:13:20,800 --> 00:13:24,303 (新)宮内省の使いで参りました。 198 00:13:24,303 --> 00:13:28,641 久堂清霞だ。 対異特殊部隊 隊長を任されている。 199 00:13:28,641 --> 00:13:30,643 存じております。 200 00:13:30,643 --> 00:13:33,646 あなたは社交界でも有名ですので。 201 00:13:33,646 --> 00:13:35,648 女性を寄せ付けず➡ 202 00:13:35,648 --> 00:13:39,152 まるで凍土のように 冷たいとかなんとか。 203 00:13:39,152 --> 00:13:43,489 世間話はいい。 聞きたいのはオクツキの件だけだ。 204 00:13:43,489 --> 00:13:46,159 ああ そうでした。 205 00:13:46,159 --> 00:13:48,494 では。 206 00:13:48,494 --> 00:13:51,998 ご存じのとおり オクツキが暴かれました。 207 00:13:51,998 --> 00:13:56,502 宮内省は現在も 逃げ出した 異形の回収を急いでおります。 208 00:13:56,502 --> 00:13:58,504 犯人の目的は? 209 00:13:58,504 --> 00:14:01,441 (新)まだ調査中ですが 現場付近にて➡ 210 00:14:01,441 --> 00:14:04,944 怪しい男たちが 倒れているのを発見しました。 211 00:14:04,944 --> 00:14:08,281 おおむね その連中の仕業かと思いますが➡ 212 00:14:08,281 --> 00:14:10,283 目的は不明です。 213 00:14:10,283 --> 00:14:14,287 宮内省が 急に我々へ事情を 話す気になったのは なぜだ? 214 00:14:14,287 --> 00:14:16,622 さんざん渋っていたはずだろう? 215 00:14:16,622 --> 00:14:20,460 現状 オクツキの 異形の回収率は2割程度。 216 00:14:20,460 --> 00:14:23,129 被害者も出ています。 んっ。 217 00:14:23,129 --> 00:14:26,132 要は全く手が足りていないんです。 218 00:14:26,132 --> 00:14:28,468 ようやく省内のお偉方にも➡ 219 00:14:28,468 --> 00:14:31,137 それを理解いただけたのですよ。 220 00:14:31,137 --> 00:14:34,140 どうかしましたか? 221 00:14:34,140 --> 00:14:36,309 失礼かもしれないが➡ 222 00:14:36,309 --> 00:14:38,644 君はどういう経緯でここに来た? 223 00:14:38,644 --> 00:14:40,646 宮内省の職員ではないのだろう? 224 00:14:40,646 --> 00:14:42,815 さすが久堂さんですね。 225 00:14:42,815 --> 00:14:47,653 おっしゃるとおり 自分は宮内省 所属の人間ではありません。 226 00:14:47,653 --> 00:14:52,492 ですが 宮内省とは昔から お付き合いがありましてね。 227 00:14:52,492 --> 00:14:56,329 普段は 鶴木貿易という 会社を営んでおりまして。 228 00:14:56,329 --> 00:14:59,332 常日頃から取引先の調査や➡ 229 00:14:59,332 --> 00:15:01,934 交渉ばかり やっているもんですから➡ 230 00:15:01,934 --> 00:15:05,772 頼まれれば こういう仕事も 引き受けているんです。 231 00:15:05,772 --> 00:15:08,608 なるほど。 今回に限らず➡ 232 00:15:08,608 --> 00:15:12,445 事態が こじれたときに登場する 交渉役というわけか。 233 00:15:12,445 --> 00:15:14,947 ええ。 それはそうと➡ 234 00:15:14,947 --> 00:15:17,950 交渉に差し当たり こちらも あなたのことを➡ 235 00:15:17,950 --> 00:15:20,953 少しばかり 調べさせていただきました。 236 00:15:20,953 --> 00:15:24,791 例えば 最近 婚約されたこととか。 237 00:15:24,791 --> 00:15:28,961 んっ。 まったく うらやましいことです。 238 00:15:28,961 --> 00:15:31,964 自分も早くいい相手を見つけて➡ 239 00:15:31,964 --> 00:15:36,302 身を固めたいと考えてはいても これがなかなか。 240 00:15:36,302 --> 00:15:39,138 結婚とは難しいものですね。 241 00:15:39,138 --> 00:15:41,307 ともかく こたびの件➡ 242 00:15:41,307 --> 00:15:44,977 正式に依頼されたからには 我々も対処に加わる。 243 00:15:44,977 --> 00:15:46,979 ありがとうございます。 244 00:15:46,979 --> 00:15:51,484 これからは 自分が連絡係として 顔を出すと思いますので➡ 245 00:15:51,484 --> 00:15:54,320 改めて よろしくお願いします。 246 00:15:54,320 --> 00:15:57,657 こちらこそ よろしく頼む。 247 00:15:57,657 --> 00:16:01,060 健闘を祈ります 久堂さん。 248 00:16:11,103 --> 00:16:13,105 (隊員たち)おお…。 249 00:16:13,105 --> 00:16:16,108 こいつはひどいな。 んっ。 250 00:16:16,108 --> 00:16:19,111 異形は発見次第すぐに報告しろ。 251 00:16:19,111 --> 00:16:22,782 会敵した場合は 必ず複数名で対応するんだ! 252 00:16:22,782 --> 00:16:24,784 (隊員たち)はい! 253 00:16:24,784 --> 00:16:27,787 (一志)茂みの中に倒れてたってさ。 254 00:16:27,787 --> 00:16:31,290 脈はかろうじてあるけれど 意識はない。 255 00:16:31,290 --> 00:16:34,794 報告にあった男たちと同じか。 256 00:16:34,794 --> 00:16:38,464 コイツ ただの被害者って わけでもないんでしょ? 257 00:16:38,464 --> 00:16:43,469 ああ。 十中八九 オクツキを暴いた実行犯だろうな。 258 00:16:43,469 --> 00:16:45,805 てことは 目を覚ましたところで➡ 259 00:16:45,805 --> 00:16:48,641 こわ~い尋問が待っているわけか。 260 00:16:48,641 --> 00:16:50,643 かわいそうに。 261 00:16:50,643 --> 00:16:52,645 目を覚ませばな。 262 00:16:52,645 --> 00:16:55,481 この状態で救助された者は いまだに誰一人➡ 263 00:16:55,481 --> 00:16:57,483 目覚めていない。 264 00:16:57,483 --> 00:16:59,485 なぜ意識が戻らないのか➡ 265 00:16:59,485 --> 00:17:02,421 その原因は全くわからないそうだ。 266 00:17:02,421 --> 00:17:04,757 オクツキの呪いか。 267 00:17:04,757 --> 00:17:07,593 (大海渡)ああ。 オクツキから解放された異形と➡ 268 00:17:07,593 --> 00:17:10,930 接触したと考えて おおかた 間違いないだろう。 269 00:17:10,930 --> 00:17:12,932 なるほど。 270 00:17:12,932 --> 00:17:16,769 一応言っておくけど 僕にできることは あくまで➡ 271 00:17:16,769 --> 00:17:19,272 呪いや術を解く 「解術」だから。 272 00:17:19,272 --> 00:17:21,440 生きている相手ならともかく➡ 273 00:17:21,440 --> 00:17:24,610 死者の呪いなんて 解けるかわからないよ。 274 00:17:24,610 --> 00:17:27,613 ほかに方法がない とにかく頼む。 275 00:17:27,613 --> 00:17:29,615 了解。 276 00:17:33,452 --> 00:17:38,457 なんでしょう? まるで何かが 動いた後みたいですね。 277 00:17:38,457 --> 00:17:41,627 んっ。 隊長 どうしましたか? 278 00:17:41,627 --> 00:17:43,963 静かすぎる。 279 00:17:43,963 --> 00:17:46,565 音が 消えた。 280 00:17:54,807 --> 00:17:57,310 ふぅ。 281 00:17:57,310 --> 00:17:59,512 ん…。 282 00:18:01,747 --> 00:18:03,749 あぁ…。 283 00:18:03,749 --> 00:18:05,751 はっ! くっ!? 284 00:18:05,751 --> 00:18:07,920 なっ どうした!? 285 00:18:07,920 --> 00:18:09,922 この呪いはちょっと…。 286 00:18:09,922 --> 00:18:13,225 僕の手には 負えそうにない。 287 00:18:16,095 --> 00:18:18,497 あれは…。 下がっていろ。 288 00:18:21,434 --> 00:18:24,103 んっ。 289 00:18:24,103 --> 00:18:27,607 んっ はっ! 290 00:18:27,607 --> 00:18:29,609 (隊員たち)おお! 291 00:18:29,609 --> 00:18:31,611 (隊員たち)はっ! 292 00:18:31,611 --> 00:18:33,612 くっ! 293 00:18:33,612 --> 00:18:37,450 ((は…。 294 00:18:37,450 --> 00:18:41,454 ここは どこ…。 295 00:18:41,454 --> 00:18:43,756 旦那様…。 296 00:18:45,958 --> 00:18:47,960 はっ! 297 00:18:50,296 --> 00:18:53,632 いや いやぁ!)) 298 00:18:53,632 --> 00:18:56,035 んっ んっ! 299 00:18:58,304 --> 00:19:00,906 (隊員たち)ん…。 英霊とはいえ➡ 300 00:19:00,906 --> 00:19:04,577 怨霊と成り果て 人を襲う異形と化した以上➡ 301 00:19:04,577 --> 00:19:06,746 容赦はない! 302 00:19:06,746 --> 00:19:09,749 すまないが ここで滅却させてもらう! 303 00:19:14,587 --> 00:19:20,793 はっ! ハァハァ…。 304 00:19:26,932 --> 00:19:28,934 もうすぐですよ。 305 00:19:28,934 --> 00:19:30,936 ようやく…。 306 00:19:30,936 --> 00:19:34,774 (義浪)うむ すでに予兆はある。 307 00:19:34,774 --> 00:19:36,776 目覚めは近いぞ。 308 00:19:36,776 --> 00:19:39,945 はい 俺が守ります。 309 00:19:39,945 --> 00:19:42,948 それが俺の役目ですから。 310 00:19:45,618 --> 00:19:49,288 これが オクツキの異形。 311 00:19:49,288 --> 00:19:53,626 んっ。 もし こんなヤツらが 帝都まで侵入してしまったら…。 312 00:19:53,626 --> 00:19:57,463 そんなことは絶対にさせん。 313 00:19:57,463 --> 00:20:00,466 (セミの鳴き声) 314 00:20:00,466 --> 00:20:02,468 (子どもたちの声) 315 00:20:02,468 --> 00:20:04,470 おじさん 飴玉ちょうだい! 316 00:20:04,470 --> 00:20:06,472 あいよ。 317 00:20:09,475 --> 00:20:13,145 うん かなりいいと思うわ! 上出来よ! 318 00:20:13,145 --> 00:20:15,314 背筋も歩き方も完璧! 319 00:20:15,314 --> 00:20:17,483 あ ありがとうございます。 320 00:20:17,483 --> 00:20:19,485 さぁ 行きましょう。 321 00:20:19,485 --> 00:20:22,154 お稽古とはいえ 何より楽しまなきゃ。 322 00:20:22,154 --> 00:20:24,156 は はい! 323 00:20:24,156 --> 00:20:26,492 《今日は実習の日。 324 00:20:26,492 --> 00:20:30,162 旦那様もお仕事を 頑張っていらっしゃるんだもの。 325 00:20:30,162 --> 00:20:32,164 私だって頑張らないと。 326 00:20:32,164 --> 00:20:36,335 旦那様にふさわしい 淑女になるために》 327 00:20:36,335 --> 00:20:39,171 (ゆり江)美世様? んっ? 328 00:20:39,171 --> 00:20:41,173 んっ? 329 00:20:41,173 --> 00:20:44,677 美世ちゃん 大丈夫? 顔色が悪いわよ? 330 00:20:44,677 --> 00:20:47,847 え… ああ 平気です。 331 00:20:47,847 --> 00:20:50,516 根を詰めすぎるのはよくないわ。 332 00:20:50,516 --> 00:20:53,018 焦ってもどうにもならないわよ。 333 00:20:53,018 --> 00:20:56,522 あなたはちゃんと成長しているわ。 334 00:20:56,522 --> 00:20:59,191 だから頑張りすぎないで。 335 00:20:59,191 --> 00:21:02,962 はい…。 やっぱり今日はもう帰りましょう。 336 00:21:02,962 --> 00:21:05,464 あの葉月さん 私なら…。 337 00:21:05,464 --> 00:21:09,969 だ~め 今日は帰ったら しっかり休むこと いい? 338 00:21:09,969 --> 00:21:12,138 わかりました…。 339 00:21:12,138 --> 00:21:15,474 さっきも言ったけれど 焦りは禁物よ。 340 00:21:15,474 --> 00:21:18,310 肝心のパーティーの時に 体調を崩したら➡ 341 00:21:18,310 --> 00:21:20,646 元も子もないんだから。 342 00:21:20,646 --> 00:21:23,649 さぁさぁ 紙芝居始まるよ! 343 00:21:23,649 --> 00:21:26,652 おい 早く来いよ! 待ってよ~! 344 00:21:26,652 --> 00:21:28,654 うわっ! (葉月たち)あっ! 345 00:21:28,654 --> 00:21:32,491 うう… ごめんなさい。 346 00:21:32,491 --> 00:21:34,493 大丈夫? 347 00:21:34,493 --> 00:21:36,495 うん。 348 00:21:36,495 --> 00:21:38,597 行こう! うん! 349 00:21:43,669 --> 00:21:45,871 あ…。 350 00:21:47,840 --> 00:21:52,178 《あれ 私…。 351 00:21:52,178 --> 00:21:56,882 こんなところで 倒れるわけには…》 352 00:22:02,454 --> 00:22:05,958 ((大丈夫か? 美世)) 353 00:22:05,958 --> 00:22:08,561 旦那様…。 354 00:22:13,465 --> 00:22:15,467 はっ。 355 00:22:15,467 --> 00:22:19,271 大丈夫ですか? 斎森美世さん。