1 00:01:45,872 --> 00:01:48,375 (義浪)すべて教えよう。 2 00:01:48,375 --> 00:01:51,712 (義浪)なぜ 澄美が斎森家に嫁ぎ➡ 3 00:01:51,712 --> 00:01:55,415 お前の異能を封じたのかを。 4 00:01:58,385 --> 00:02:01,488 <義浪:お前が生まれる 数年前の話だ。 5 00:02:01,488 --> 00:02:06,493 鶴木貿易は ある大手取引先との 交渉に失敗し➡ 6 00:02:06,493 --> 00:02:09,596 創業以来の 業績不振に陥っていた> 7 00:02:11,665 --> 00:02:15,002 <義浪:鶴木貿易によって 支えられていた我々は➡ 8 00:02:15,002 --> 00:02:19,006 多額の借金を抱え 窮地に立たされた…。 9 00:02:19,006 --> 00:02:21,341 そんな矢先だ。 10 00:02:21,341 --> 00:02:25,178 我々に縁談を 持ちかけてきた家があった。 11 00:02:25,178 --> 00:02:30,017 どこからともなく 薄刃家存続の危機をかぎつけ➡ 12 00:02:30,017 --> 00:02:33,353 多額の借金を肩代わりすることと 引き換えに➡ 13 00:02:33,353 --> 00:02:36,857 澄美を嫁によこせと言ってきた。 14 00:02:36,857 --> 00:02:40,360 再三にわたる 相手方のしつこい申し出は➡ 15 00:02:40,360 --> 00:02:42,562 わしが すべて突き返していた> 16 00:02:44,531 --> 00:02:47,200 <義浪:だが ある日のことだ。 17 00:02:47,200 --> 00:02:49,202 わしに相談もなく➡ 18 00:02:49,202 --> 00:02:53,206 澄美は勝手に 婚約を取りつけてきおったのだ> 19 00:02:55,208 --> 00:02:58,378 ((お前は自分が何をしたか わかっているのか! 20 00:02:58,378 --> 00:03:02,149 薄刃の血を ほかの家に 渡すことになるんだぞ! 21 00:03:02,149 --> 00:03:05,485 (澄美)このまま何もしなければ 薄刃は終わりです! 22 00:03:05,485 --> 00:03:07,487 (咳き込む声) 23 00:03:07,487 --> 00:03:10,490 澄美! お前は何もわかっとらん! 24 00:03:10,490 --> 00:03:14,661 そんな体で お前にいったい 何ができるというのだ! 25 00:03:14,661 --> 00:03:17,064 これしか道はないのです。 26 00:03:19,499 --> 00:03:22,335 お父様… ごめんなさい。 27 00:03:22,335 --> 00:03:25,038 このバカ娘が…)) 28 00:03:28,341 --> 00:03:30,677 <義浪:澄美が嫁いだ その家こそが➡ 29 00:03:30,677 --> 00:03:32,846 斎森家だった。 30 00:03:32,846 --> 00:03:37,017 縁談という名の 契約が成立して以降は➡ 31 00:03:37,017 --> 00:03:39,519 連絡手段を絶たれてしまい➡ 32 00:03:39,519 --> 00:03:43,824 結果的に澄美とは 絶縁状態になってしまった> 33 00:03:48,528 --> 00:03:50,530 美世。 (美世)あ…。 34 00:03:50,530 --> 00:03:53,133 少し見せたいものがある。 35 00:03:55,702 --> 00:03:59,039 (義浪)お前には 夢見の異能がある。 36 00:03:59,039 --> 00:04:02,809 それは澄美も 持つことはなかった力だ…。 37 00:04:02,809 --> 00:04:05,312 夢見の異能…。 38 00:04:05,312 --> 00:04:07,481 この木に触れてみなさい。 39 00:04:07,481 --> 00:04:09,483 え…。 40 00:04:17,824 --> 00:04:19,826 は…。 41 00:04:34,674 --> 00:04:37,511 ((ずいぶん愛想のない嫁だな。 42 00:04:37,511 --> 00:04:41,348 真一 これは ただの政略結婚ではない。 43 00:04:41,348 --> 00:04:43,683 お前の役目は わかっているな。 44 00:04:43,683 --> 00:04:48,188 (真一)はい 薄刃の異能を持つ子を 必ず。 45 00:04:48,188 --> 00:04:50,190 頼んだよ 澄美さん。 46 00:04:55,362 --> 00:04:58,698 (澄美)ハァ ハァ ハァ…。 47 00:04:58,698 --> 00:05:01,134 ハァ ハァ ハァ…。 48 00:05:01,134 --> 00:05:05,305 ぐう… うう~。 49 00:05:05,305 --> 00:05:08,475 (泣き声) 50 00:05:08,475 --> 00:05:12,078 よくやったぞ。 おお~。 51 00:05:25,825 --> 00:05:29,829 は…。 《この子 夢見の異能が…》 52 00:05:39,673 --> 00:05:41,675 (咳き込む声) 53 00:05:41,675 --> 00:05:43,677 まだ確認できないのか。 54 00:05:43,677 --> 00:05:46,513 (真一)はい 美世は幼いですし…。 55 00:05:46,513 --> 00:05:50,350 早々にでも 薄刃の異能を 手に入れられなければ➡ 56 00:05:50,350 --> 00:05:52,853 斎森家は じきに格下げだ。 57 00:05:52,853 --> 00:05:55,856 苦労して 薄刃の血を手に入れたのだ。 58 00:05:55,856 --> 00:05:59,025 あの娘も いつ倒れるかわからんだろう? 59 00:05:59,025 --> 00:06:02,128 美世がダメなら 早く次を産ませねばな。 60 00:06:02,128 --> 00:06:04,631 (真一)はい。 61 00:06:04,631 --> 00:06:07,033 (咳き込む声) 62 00:06:12,973 --> 00:06:15,308 《ごめんね 美世…。 63 00:06:15,308 --> 00:06:18,612 私には もう時間が残されていないの》 64 00:06:21,314 --> 00:06:25,652 《あなたの力は 時が来れば 明らかになってしまう。 65 00:06:25,652 --> 00:06:30,323 そうなれば この家に 夢見の異能は利用され尽くし➡ 66 00:06:30,323 --> 00:06:32,492 薄刃の家は…》 67 00:06:32,492 --> 00:06:36,997 これから あなたは一人で 生きていかなければならない。 68 00:06:36,997 --> 00:06:40,834 悲しいことや つらいことがあるかもしれない。 69 00:06:40,834 --> 00:06:42,836 どうして異能がないのかと➡ 70 00:06:42,836 --> 00:06:45,505 自分を 責めることもあるでしょう…。 71 00:06:45,505 --> 00:06:49,809 でも 今はその力を 封印させてちょうだい…。 72 00:06:52,679 --> 00:07:17,137 ♪~ 73 00:07:17,137 --> 00:07:19,139 う あ…。 74 00:07:19,139 --> 00:07:21,341 ハァ ハァ ハァ…。 75 00:07:23,476 --> 00:07:25,979 ごめんね 美世…)) 76 00:07:35,655 --> 00:07:37,657 お前にも見えたろう。 77 00:07:37,657 --> 00:07:39,993 すぐには 受け止めきれぬだろうが➡ 78 00:07:39,993 --> 00:07:42,796 まずは 体を休めなさい。 79 00:07:58,011 --> 00:08:04,951 (呪文を唱える声) 80 00:08:04,951 --> 00:08:07,554 ウオー! 81 00:08:13,460 --> 00:08:15,962 (五道)クソ きりがないな…。 82 00:08:15,962 --> 00:08:17,964 五道さん このままじゃ…。 83 00:08:17,964 --> 00:08:20,767 (五道)弱音を吐くな! なんとか持ちこたえるんだ! 84 00:08:22,802 --> 00:08:24,804 (五道)ぐ…。 85 00:08:31,144 --> 00:08:33,146 (五道)隊長! 86 00:08:33,146 --> 00:08:35,982 (清霞)お前たち よく持ちこたえてくれた。 87 00:08:35,982 --> 00:08:38,985 (五道)隊長を残して 死ぬわけにはいきませんよ。 88 00:08:38,985 --> 00:08:40,987 偵察部隊によれば➡ 89 00:08:40,987 --> 00:08:44,157 異形の群れの大部分は すでに掃討済みだ。 90 00:08:44,157 --> 00:08:47,327 このまま 残りの異形も一気に片づけるぞ。 91 00:08:47,327 --> 00:08:49,329 (五道たち)了解! 92 00:08:53,666 --> 00:08:55,668 いくぞ! 93 00:08:55,668 --> 00:08:58,071 (五道たち)おお~! 94 00:09:06,446 --> 00:09:08,448 は…。 95 00:09:08,448 --> 00:09:10,617 は はい…。 (ノック) 96 00:09:10,617 --> 00:09:13,620 (新)おはようございます 美世。 97 00:09:13,620 --> 00:09:15,622 気分はどうですか? 98 00:09:17,791 --> 00:09:22,629 (新)フッフフ… 異能の暴走は収まりましたね。 99 00:09:22,629 --> 00:09:24,631 何も言わずとも➡ 100 00:09:24,631 --> 00:09:27,467 あなたの顔色が 証明してくれています。 101 00:09:27,467 --> 00:09:30,136 あと これからここにいる際は➡ 102 00:09:30,136 --> 00:09:32,138 こちらをお使いください。 103 00:09:32,138 --> 00:09:34,641 (新)これは薄刃に代々伝わる➡ 104 00:09:34,641 --> 00:09:37,811 夢見の巫女のための特別な服です。 105 00:09:37,811 --> 00:09:39,813 美世の着ていたものは➡ 106 00:09:39,813 --> 00:09:42,148 俺のほうで 預からせていただきますから。 107 00:09:42,148 --> 00:09:44,150 ご心配なく。 108 00:09:48,321 --> 00:09:50,323 <悪夢から解放され➡ 109 00:09:50,323 --> 00:09:53,993 私の体は回復していく一方で➡ 110 00:09:53,993 --> 00:09:58,665 狭い鳥かごの中で ただただ過ぎてゆく時間は➡ 111 00:09:58,665 --> 00:10:02,836 旦那様への思いと 後悔の念を➡ 112 00:10:02,836 --> 00:10:05,839 日に日に 強めていくばかりでした> 113 00:10:07,841 --> 00:10:11,044 《いつだって 答えは決まっていたのに…》 114 00:10:13,346 --> 00:10:16,349 完全に自業自得ね…。 115 00:10:23,523 --> 00:10:25,625 (新)食べないんですか 美世? 116 00:10:28,361 --> 00:10:30,864 俺のことが まだ許せませんか。 117 00:10:30,864 --> 00:10:34,868 もしかして 部屋が気に入らない? 118 00:10:34,868 --> 00:10:37,203 食事が口に合いませんでしたかね。 119 00:10:37,203 --> 00:10:39,205 すぐに作り直させましょう。 120 00:10:39,205 --> 00:10:41,374 違います。 お…。 121 00:10:41,374 --> 00:10:43,376 (新)困りましたね。 122 00:10:43,376 --> 00:10:45,545 それでは どうしたいというのですか? 123 00:10:45,545 --> 00:10:49,215 桜色の着物を返してください。 124 00:10:49,215 --> 00:10:53,419 あれは旦那様から頂いた 大事な着物なんです。 125 00:10:55,555 --> 00:10:57,557 それは無理です。 126 00:10:57,557 --> 00:11:00,827 どうしても ですか? ええ。 127 00:11:00,827 --> 00:11:04,330 もう一度 旦那様と話がしたいです。 128 00:11:04,330 --> 00:11:06,332 なぜ? 129 00:11:06,332 --> 00:11:10,169 私が何もかも 間違っていたと思うからです。 130 00:11:10,169 --> 00:11:13,173 旦那様に合わせる顔など ないけれど➡ 131 00:11:13,173 --> 00:11:16,576 やっぱりちゃんと謝って それで…。 132 00:11:18,511 --> 00:11:20,513 (新)ここを出ていきたいですか? 133 00:11:20,513 --> 00:11:22,515 許しませんよ。 134 00:11:22,515 --> 00:11:27,320 我々が… いや 俺が どれだけ君を待っていたか。 135 00:11:29,355 --> 00:11:31,858 (新)今 どれだけ 幸福を感じているか。 136 00:11:31,858 --> 00:11:33,860 君は知らない。 137 00:11:36,029 --> 00:11:38,698 君を守りたいんです。 138 00:11:38,698 --> 00:11:40,867 どうして…。 139 00:11:40,867 --> 00:11:44,537 それが俺の役目だからです。 140 00:11:44,537 --> 00:11:46,706 お願いします。 141 00:11:46,706 --> 00:11:50,710 私はただ 旦那様に会いたいのです。 142 00:11:50,710 --> 00:11:53,546 会って 言えなかったことを➡ 143 00:11:53,546 --> 00:11:56,349 言うべきだったことを 伝えたいんです。 144 00:12:00,486 --> 00:12:05,658 俺たちは 先祖が決めたおきてを 忠実に守ってきました。 145 00:12:05,658 --> 00:12:08,328 本当の名字を名乗ってはいけない。 146 00:12:08,328 --> 00:12:11,831 結婚相手は 親族の中でしか認められない。 147 00:12:11,831 --> 00:12:16,836 親しい友人や 恋人をつくってはいけない。 148 00:12:16,836 --> 00:12:21,507 薄刃の務めは暴走した異能者を 討伐することです。 149 00:12:21,507 --> 00:12:25,178 でも それを命じられたことなど➡ 150 00:12:25,178 --> 00:12:27,847 俺が生まれてから一度もない。 151 00:12:27,847 --> 00:12:32,518 いくら おきてを忠実に守っても 意味がないのですよ。 152 00:12:32,518 --> 00:12:34,854 薄刃の務めを果たす日など➡ 153 00:12:34,854 --> 00:12:37,523 やってこないのだから…。 154 00:12:37,523 --> 00:12:40,827 俺は 俺だけの役目が欲しい。 155 00:12:42,862 --> 00:12:44,864 夢見の巫女が現れた際には➡ 156 00:12:44,864 --> 00:12:47,367 一族の中から選ばれた異能者が➡ 157 00:12:47,367 --> 00:12:51,871 命を懸けて 夢見の巫女を守る役を 担ったそうです。 158 00:12:51,871 --> 00:12:56,209 今ならそれは 俺の役目になるでしょう。 159 00:12:56,209 --> 00:12:59,112 おそらく 君の伴侶を兼ねて。 160 00:13:07,153 --> 00:13:09,155 お願いします 美世。 161 00:13:09,155 --> 00:13:11,157 このまま ここにいてください。 162 00:13:11,157 --> 00:13:14,327 俺は君を守りたい。 163 00:13:14,327 --> 00:13:19,332 この使命を 誰にも譲りたくはないんです。 164 00:13:27,340 --> 00:13:32,178 《新:君は 自分と 同類なのだと思っていた…。 165 00:13:32,178 --> 00:13:34,347 生きる意味を失った➡ 166 00:13:34,347 --> 00:13:37,350 俺と同じ空っぽな人間なのだと》 167 00:13:41,521 --> 00:13:43,623 美世…。 168 00:13:48,528 --> 00:13:54,200 ハァ ハァ ハァ…。 169 00:13:54,200 --> 00:13:56,202 やった…。 170 00:13:56,202 --> 00:13:58,538 異形の群れを退けたぞ! 171 00:13:58,538 --> 00:14:01,040 俺たちの勝利だ! (みんな)おお~! 172 00:14:02,975 --> 00:14:05,978 五道 陣形を初期配置に戻せ。 173 00:14:05,978 --> 00:14:07,980 索敵部隊を再編制するぞ。 174 00:14:07,980 --> 00:14:10,483 はい あ…。 175 00:14:12,985 --> 00:14:15,088 はっ? 176 00:14:17,323 --> 00:14:19,325 コォー! 177 00:14:21,828 --> 00:14:23,830 ぐ…。 178 00:14:25,832 --> 00:14:27,834 五道! う…。 179 00:14:31,337 --> 00:14:33,339 はっ! 180 00:14:39,011 --> 00:14:41,013 ぐ…。 181 00:14:45,685 --> 00:14:47,854 隊長! 隊長! 182 00:14:47,854 --> 00:14:50,356 隊長! 183 00:14:50,356 --> 00:14:52,358 (倒れる音) 184 00:14:57,196 --> 00:14:59,365 ここでの暮らしはどうだ。 185 00:14:59,365 --> 00:15:02,301 何か不便に感じることはないか? 186 00:15:02,301 --> 00:15:04,303 いえ 特には…。 187 00:15:04,303 --> 00:15:07,640 あの 旦那様に➡ 188 00:15:07,640 --> 00:15:10,143 お会いすることは かなわないのでしょうか。 189 00:15:10,143 --> 00:15:13,479 すまないが それだけは できなんだ。 190 00:15:13,479 --> 00:15:15,481 一度だけでも構いません。 191 00:15:15,481 --> 00:15:17,984 どうか…。 フッ…。 192 00:15:17,984 --> 00:15:21,154 頑固なところは 澄美そっくりだな。 193 00:15:21,154 --> 00:15:23,156 え…。 194 00:15:23,156 --> 00:15:26,993 あのとき わしが 澄美を突き放さなければ➡ 195 00:15:26,993 --> 00:15:30,163 こんなに早くに娘を失うことも➡ 196 00:15:30,163 --> 00:15:33,166 孫である お前の人生をゆがめることも➡ 197 00:15:33,166 --> 00:15:35,168 なかったのだろうな。 198 00:15:37,170 --> 00:15:39,672 これまで いろいろと苦労をかけてしまい➡ 199 00:15:39,672 --> 00:15:42,008 すまなんだ。 200 00:15:42,008 --> 00:15:46,345 わしらは本来 血のつながった家族なのだ。 201 00:15:46,345 --> 00:15:50,183 何かあれば わしらが助け 支える。 202 00:15:50,183 --> 00:15:53,886 これからは遠慮せず頼ってほしい。 203 00:15:56,522 --> 00:15:59,859 いきなり 家族と言われても 困ります。 204 00:15:59,859 --> 00:16:03,563 頼れと言われても どうしたらいいのか…。 205 00:16:05,465 --> 00:16:08,301 そもそも家族とは なんなのでしょうか? 206 00:16:08,301 --> 00:16:10,803 こんなことも わからない私に➡ 207 00:16:10,803 --> 00:16:13,472 皆 あきれてしまうでしょう。 208 00:16:13,472 --> 00:16:16,476 旦那様のことも 怒らせてしまいました。 209 00:16:18,978 --> 00:16:21,314 あの… 申し訳ありません。 210 00:16:21,314 --> 00:16:24,150 こんな どうしようもない話を してしまって…。 211 00:16:24,150 --> 00:16:26,152 いや いい…。 212 00:16:26,152 --> 00:16:30,656 美世の本音を聞けてよかった。 え…。 213 00:16:30,656 --> 00:16:32,825 (義浪)少し お前のじいさんらしいことを➡ 214 00:16:32,825 --> 00:16:34,827 言わせてもらうとな。 215 00:16:34,827 --> 00:16:39,165 今のように 自分では 抱えきれなくなったものを➡ 216 00:16:39,165 --> 00:16:42,001 分け合えるのが 家族ではないか? 217 00:16:42,001 --> 00:16:44,170 分け合う? 218 00:16:44,170 --> 00:16:46,505 頼るというのは➡ 219 00:16:46,505 --> 00:16:50,009 他人に丸投げする という意味ではない。 220 00:16:50,009 --> 00:16:52,845 一人で持つには重すぎる荷物を➡ 221 00:16:52,845 --> 00:16:56,682 いくらか持ってもらうことだと わしは思う。 222 00:16:56,682 --> 00:17:00,119 あきれさせても 怒らせても よい。 223 00:17:00,119 --> 00:17:03,956 そんなことで 家族の絆は壊れたりせん。 224 00:17:03,956 --> 00:17:07,627 母が この家を 出て行ったときもですか? 225 00:17:07,627 --> 00:17:09,629 (義浪)確かに あのときは➡ 226 00:17:09,629 --> 00:17:12,465 我を忘れるほど 怒ったな。 227 00:17:12,465 --> 00:17:16,302 母を 嫌いにはならなかったのですか? 228 00:17:16,302 --> 00:17:18,971 嫌いになどなるものか。 229 00:17:18,971 --> 00:17:21,307 (義浪)許さんと思う以上に➡ 230 00:17:21,307 --> 00:17:23,643 澄美のことが大事だった。 231 00:17:23,643 --> 00:17:26,345 今となっては後悔しているよ。 232 00:17:28,314 --> 00:17:30,816 (義浪)わしは 守るべきものを見誤り➡ 233 00:17:30,816 --> 00:17:34,987 大切な娘を失ってしまったと。 234 00:17:34,987 --> 00:17:37,490 そして 美世。 235 00:17:37,490 --> 00:17:42,161 わしはお前のことも 等しく 大切に思っているよ。 236 00:17:42,161 --> 00:17:44,664 私? ああ。 237 00:17:44,664 --> 00:17:46,999 あの時 澄美が嫁に行ったから➡ 238 00:17:46,999 --> 00:17:50,836 お前が生まれ わしらは生き永らえた。 239 00:17:50,836 --> 00:17:55,041 こうして出会えて 本当に幸せだ。 240 00:17:58,511 --> 00:18:02,782 《おじい様も 私と同じだったのね。 241 00:18:02,782 --> 00:18:05,284 本心と違うことを言って➡ 242 00:18:05,284 --> 00:18:09,622 大切な人を傷つけてしまった 後悔を抱えて…。 243 00:18:09,622 --> 00:18:14,026 そしてお母様は 私の幸せを願って…》 244 00:18:22,468 --> 00:18:28,641 ♪~ 245 00:18:28,641 --> 00:18:34,146 《澄美:いつかきっとこの力が 必要になる時が来る。 246 00:18:34,146 --> 00:18:36,148 だから…》 247 00:18:36,148 --> 00:19:13,953 ♪~ 248 00:19:13,953 --> 00:19:17,957 ((美世 愛してるわ)) 249 00:19:17,957 --> 00:19:19,959 お母様…。 250 00:19:21,961 --> 00:19:32,638 ♪~ 251 00:19:32,638 --> 00:19:36,342 (義浪)どうやら 澄美の封印は 完全に解けたようだな。 252 00:19:39,311 --> 00:19:41,814 (新)おじ君! 253 00:19:41,814 --> 00:19:43,816 どうした? 254 00:19:43,816 --> 00:19:46,485 軍から 今しがた 連絡があったのですが…。 255 00:19:46,485 --> 00:19:49,488 なに 久堂が! 256 00:19:49,488 --> 00:19:52,491 は… 旦那様が どうなされたのですか!? 257 00:19:54,994 --> 00:19:58,497 久堂清霞が 異形に襲われて倒れました。 258 00:19:58,497 --> 00:20:00,499 (新)詳しくはわかりません。 259 00:20:00,499 --> 00:20:04,170 作戦行動中に負傷したようで 意識が戻らない と。 260 00:20:04,170 --> 00:20:06,372 うそ…。 261 00:20:08,674 --> 00:20:11,010 どこに行くつもりですか! 262 00:20:11,010 --> 00:20:13,012 待ってください! 263 00:20:13,012 --> 00:20:15,514 旦那様のもとへ 行かせてください! 264 00:20:18,851 --> 00:20:22,354 私 諦めたくないんです。 265 00:20:22,354 --> 00:20:25,357 君を行かせることはできない。 266 00:20:25,357 --> 00:20:27,359 いいえ 意地でも押し通ります! 267 00:20:29,361 --> 00:20:31,363 (新)そうじゃない。 268 00:20:31,363 --> 00:20:33,699 この家に美世を留め置くよう 望んでいるのは➡ 269 00:20:33,699 --> 00:20:36,202 俺ではないんです。 え…。 270 00:20:36,202 --> 00:20:40,706 俺は ある人物と 取り引きをしました。 新! 271 00:20:40,706 --> 00:20:43,709 もう美世には うそをつきたくないんです! 272 00:20:46,879 --> 00:20:50,549 取り引きの相手は 帝です。 え…。 273 00:20:50,549 --> 00:20:53,385 (新)夢見の巫女を 取り戻したいという➡ 274 00:20:53,385 --> 00:20:57,556 薄刃家の悲願成就に 帝は手を貸してくださった。 275 00:20:57,556 --> 00:21:00,326 その代わり 今後は➡ 276 00:21:00,326 --> 00:21:04,163 美世と他の異能者との接触を 一切禁じ➡ 277 00:21:04,163 --> 00:21:06,165 夢見の巫女の存在を➡ 278 00:21:06,165 --> 00:21:09,668 完全に秘匿せよと 命じられたのです。 279 00:21:09,668 --> 00:21:11,670 どうして…。 280 00:21:11,670 --> 00:21:13,672 陛下が 何をしようとしているのか➡ 281 00:21:13,672 --> 00:21:15,674 俺にはわかりません。 282 00:21:15,674 --> 00:21:18,177 命に背けば 薄刃家だけではなく➡ 283 00:21:18,177 --> 00:21:22,581 美世もどんな罰を受けるか…。 そんな…。 284 00:21:26,352 --> 00:21:28,554 な… おじ君…。 285 00:21:34,360 --> 00:21:36,529 俺は君を諦められません。 286 00:21:36,529 --> 00:21:40,032 君が 久堂清霞を 諦められないように。 287 00:21:42,868 --> 00:21:45,704 でも 俺も腹を決めました。 288 00:21:45,704 --> 00:21:48,207 君は行きたいのでしょう? 289 00:21:48,207 --> 00:21:51,043 久堂清霞のもとに。 え…。 290 00:21:51,043 --> 00:21:55,047 その代わり 俺も一緒に行きます。 291 00:21:55,047 --> 00:21:57,049 君を守るために。 292 00:21:57,049 --> 00:22:00,986 (義浪)まったく かなわんな。 293 00:22:00,986 --> 00:22:04,657 お前も美世も わしの大事な孫。 294 00:22:04,657 --> 00:22:09,161 お前たちを応援するのも 祖父の役目だ。 295 00:22:09,161 --> 00:22:11,564 さあ 行きなさい。 296 00:22:16,335 --> 00:22:18,537 ありがとうございます! 297 00:22:26,011 --> 00:22:28,013 《旦那様…。 298 00:22:28,013 --> 00:22:30,316 どうか ご無事で…》 299 00:22:35,187 --> 00:22:37,189 (五道)どうして…。 300 00:22:37,189 --> 00:22:39,592 俺なんかのために 隊長が…。 301 00:22:41,527 --> 00:22:43,862 ハァ ハァ ハァ…。 302 00:22:43,862 --> 00:22:46,365 旦那様! 美世さん! 303 00:22:46,365 --> 00:22:48,868 (葉月)よかった 来てくれたのね! 304 00:22:53,539 --> 00:22:55,541 旦那様…。 305 00:22:59,879 --> 00:23:02,481 《生き てる…》 306 00:23:02,481 --> 00:23:05,150 もし二人が バラバラになったまま➡ 307 00:23:05,150 --> 00:23:07,820 永遠に お別れになってしまったら➡ 308 00:23:07,820 --> 00:23:11,156 どうしようって 私…。 葉月さん…。 309 00:23:11,156 --> 00:23:15,327 旦那様はきっと… きっと目を覚まします。 310 00:23:15,327 --> 00:23:17,630 私は絶対に諦めません。 311 00:23:19,665 --> 00:23:22,501 美世 君になら 久堂清霞を➡ 312 00:23:22,501 --> 00:23:24,670 目覚めさせることが できるはずだ。 313 00:23:24,670 --> 00:23:28,507 (美世たち)え…。 夢見の異能なら きっと…。 314 00:23:28,507 --> 00:23:30,676 私の 異能…。 315 00:23:30,676 --> 00:23:33,512 確かなことは 言えませんが➡ 316 00:23:33,512 --> 00:23:35,814 やってみる価値は あると思います。 317 00:23:41,520 --> 00:23:44,356 やります。 318 00:23:44,356 --> 00:23:47,559 私に できることがあるのなら。