1 00:00:15,424 --> 00:00:21,763 <清霞:禁域の奥深くにある オクツキと呼ばれし 異能者の墓。 2 00:00:21,763 --> 00:00:24,933 そこは 死してなお負の情念によって 3 00:00:24,933 --> 00:00:27,769 異形と化した怨霊たちを 4 00:00:27,769 --> 00:00:30,939 永久に封じておくための場所。 5 00:00:30,939 --> 00:00:33,609 もし本当にオクツキが暴かれ 6 00:00:33,609 --> 00:00:37,446 異形たちが 目覚めたのだとしたら> 7 00:00:37,446 --> 00:00:43,285 帝都にとって未曽有の危機 と言っても過言ではありません。 8 00:00:43,285 --> 00:00:47,623 (大海渡)いったい何者が なんの目的で封印を解いたのか。 9 00:00:47,623 --> 00:00:50,626 この時に尭人さまに降りた天啓。 10 00:00:50,626 --> 00:00:53,295 偶然ではないのでしょうね。 11 00:00:53,295 --> 00:00:56,465 (大海渡)ご自分では まだ帝位を 継いでいないゆえに 12 00:00:56,465 --> 00:00:59,968 お力も不安定だと おっしゃっていたが 13 00:00:59,968 --> 00:01:03,472 我々程度では 到底 計り知ることはできん。 14 00:01:03,472 --> 00:01:06,475 ん…。 (一志)あ~ お久しぶりです。 15 00:01:06,475 --> 00:01:09,311 久堂さん 大海渡さん。 16 00:01:09,311 --> 00:01:13,749 辰石お前 その格好で 御前に出るつもりか? 17 00:01:13,749 --> 00:01:16,418 んっ? 僕は軍属ではないし 18 00:01:16,418 --> 00:01:21,089 帝に従う以外に 重んずるべき 規則など ないはずだけど? 19 00:01:21,089 --> 00:01:23,592 最低限の礼儀はあるだろう。 20 00:01:23,592 --> 00:01:25,927 これが僕の正装なんだよ。 21 00:01:25,927 --> 00:01:28,764 あまり堅苦しいことを 言わないでほしいな。 22 00:01:28,764 --> 00:01:32,100 今回だけだ。 次はないぞ。 23 00:01:32,100 --> 00:01:34,770 まあまあ そうカッカしないで。 24 00:01:34,770 --> 00:01:37,939 (大海渡のため息) 25 00:01:37,939 --> 00:01:39,941 (大海渡)失礼いたします。 26 00:01:39,941 --> 00:01:43,945 大海渡 久堂 辰石 参りました。 27 00:01:43,945 --> 00:01:46,045 (尭人)入れ。 28 00:01:49,284 --> 00:01:51,784 (尭人)よくぞ参った。 29 00:03:37,926 --> 00:03:41,096 (大海渡)ご無沙汰しております 尭人さま。 30 00:03:41,096 --> 00:03:44,599 お主らも元気そうで何よりだ。 31 00:03:44,599 --> 00:03:49,104 新たに 辰石家当主を務めさせて いただくことになりました。 32 00:03:49,104 --> 00:03:52,274 辰石一志と申します。 33 00:03:52,274 --> 00:03:57,279 (一志)こたびは 当家の者が 罪を犯したにもかかわらず 34 00:03:57,279 --> 00:04:00,782 このように御身に 拝謁する許しをいただけたこと 35 00:04:00,782 --> 00:04:03,618 心より感謝申し上げます。 36 00:04:03,618 --> 00:04:07,789 気にするな。 お主も大変だったであろう。 37 00:04:07,789 --> 00:04:10,792 はっ。 もったいなきお言葉。 38 00:04:10,792 --> 00:04:14,229 以後 辰石家は 久堂家の麾下に入り 39 00:04:14,229 --> 00:04:17,732 その手足となって 名誉と信頼を回復できるよう 40 00:04:17,732 --> 00:04:21,903 精一杯 務めさせていただく 所存でございます。 41 00:04:21,903 --> 00:04:26,575 帝である父に代わり 我が辰石家を許す。 42 00:04:26,575 --> 00:04:30,078 自らの言葉にたがわぬよう励めよ。 43 00:04:30,078 --> 00:04:33,748 寛大な処置に感謝いたします。 44 00:04:33,748 --> 00:04:35,917 して 尭人さま。 45 00:04:35,917 --> 00:04:39,087 天啓がおありだったと 伺いましたが。 46 00:04:39,087 --> 00:04:43,592 うむ。 オクツキの封が 破られたことは知っておろう。 47 00:04:43,592 --> 00:04:45,792 (大海渡)はい。 48 00:04:49,097 --> 00:04:52,434 (尭人)黄泉より とわに明けぬ夜が来る。 49 00:04:52,434 --> 00:04:56,271 それは深く とこしえに続く闇だ。 50 00:04:56,271 --> 00:04:59,107 気をつけよ 戦いになる。 51 00:04:59,107 --> 00:05:01,107 (清霞/大海渡/一志)んっ! 52 00:05:03,111 --> 00:05:08,116 (尭人)命を落とす者も 出るやもしれぬ。 53 00:05:08,116 --> 00:05:13,121 この帝都に 危険が迫っているのですね。 54 00:05:13,121 --> 00:05:16,224 また何か見えれば伝えよう。 55 00:05:16,224 --> 00:05:20,729 (3人)はっ。 よろしくお願いいたします。 56 00:05:20,729 --> 00:05:22,729 失礼いたします。 57 00:05:24,733 --> 00:05:26,733 清霞。 58 00:05:28,737 --> 00:05:30,739 なんでしょう。 59 00:05:30,739 --> 00:05:34,743 婚約したらしいな やっと。 60 00:05:34,743 --> 00:05:37,579 はい。 お主の婚約者。 61 00:05:37,579 --> 00:05:41,082 まあ これから いろいろと大変であろうが。 62 00:05:41,082 --> 00:05:46,421 大変? 大丈夫であろう お主ならばな。 63 00:05:46,421 --> 00:05:48,421 それも天啓ですか? 64 00:05:50,759 --> 00:05:52,959 心に留めておきます。 65 00:05:58,266 --> 00:06:02,103 (葉月)ふんふん。 (美世)ど どうでしょう? 66 00:06:02,103 --> 00:06:06,274 そうね まず背中は 丸めないように意識してみて。 67 00:06:06,274 --> 00:06:08,443 はい。 視線は前。 68 00:06:08,443 --> 00:06:11,112 はい。 パーティーは交流の場よ。 69 00:06:11,112 --> 00:06:13,882 まずは その自信がなさそうに見える 70 00:06:13,882 --> 00:06:15,884 所作から変えていきましょ! 71 00:06:15,884 --> 00:06:18,219 はい。 ほら 笑顔! 72 00:06:18,219 --> 00:06:21,890 はい。 (葉月)笑うときは口角を上げて。 73 00:06:21,890 --> 00:06:24,559 ん…。 う~ん。 74 00:06:24,559 --> 00:06:27,228 あっ そうそう! 昔 清霞を連れて 75 00:06:27,228 --> 00:06:29,731 甘味処へ行ったことがあってね。 76 00:06:29,731 --> 00:06:33,568 もちろん甘いものを頼んで おいしくいただくじゃない? 77 00:06:33,568 --> 00:06:36,571 は はい。 (葉月)それなのに清霞 78 00:06:36,571 --> 00:06:39,407 甘いものより 何に興味示したと思う? 79 00:06:39,407 --> 00:06:41,409 えっ なんでしょう? 80 00:06:41,409 --> 00:06:44,245 甘味に添えられていた漬物よ。 81 00:06:44,245 --> 00:06:48,583 私の漬物をじっと見て 食べないならもらう だって! 82 00:06:48,583 --> 00:06:51,920 フフッ。 意外と食いしん坊よね。 83 00:06:51,920 --> 00:06:54,589 あの旦那様がですか? フフッ。 84 00:06:54,589 --> 00:06:56,591 そうそれ! あっ。 85 00:06:56,591 --> 00:06:58,760 その笑顔を自然に出せるようにね。 86 00:06:58,760 --> 00:07:01,930 は はい! いい返事ね! 87 00:07:01,930 --> 00:07:05,266 (葉月)それじゃ 次は歩き方のレッスンよ。 88 00:07:05,266 --> 00:07:08,103 和装と洋装じゃ全然違うからね。 89 00:07:08,103 --> 00:07:10,303 は はい。 90 00:07:15,210 --> 00:07:17,910 うう…。 91 00:07:35,063 --> 00:07:40,235 《淑女として 非の打ち所がない葉月様。 92 00:07:40,235 --> 00:07:44,739 そんな方に毎日 稽古をつけてもらっていると 93 00:07:44,739 --> 00:07:48,743 なんだか 本当に少しずつだけど 94 00:07:48,743 --> 00:07:53,415 葉月様へ近づけている気がして。 95 00:07:53,415 --> 00:07:58,715 旦那様の隣にふさわしい 淑女になれるような気がして》 96 00:08:05,760 --> 00:08:09,597 《尭人さまには この先 美世に起きることが 97 00:08:09,597 --> 00:08:12,600 見えているようだったが…。 98 00:08:12,600 --> 00:08:16,037 美世の身にいったい何が》 99 00:08:16,037 --> 00:08:18,373 岩清水:斎森真一の先妻 100 00:08:18,373 --> 00:08:21,376 斎森美世の実の母親なんだが 101 00:08:21,376 --> 00:08:25,046 どうやら 薄刃家の人間だったようでな 102 00:08:25,046 --> 00:08:27,382 《薄刃家。 103 00:08:27,382 --> 00:08:29,884 あまたある異能の家系の中でも 104 00:08:29,884 --> 00:08:34,055 飛びぬけて異質とされ 危険視されてきた一族。 105 00:08:34,055 --> 00:08:37,225 人の心を読み 記憶を覗き 106 00:08:37,225 --> 00:08:40,562 夢に入り込める者までいると聞く。 107 00:08:40,562 --> 00:08:44,732 薄刃の異能が 美世の悪夢に関係しているのか? 108 00:08:44,732 --> 00:08:46,901 だが結界に ほころびはなく 109 00:08:46,901 --> 00:08:50,071 外部から干渉した形跡もなかった。 110 00:08:50,071 --> 00:08:52,471 あと考えられる可能性としては》 111 00:08:54,742 --> 00:08:58,246 (五道)いつでも 出動できるように準備しろ。 112 00:08:58,246 --> 00:09:01,249 (五道)あれ? お出かけですか? 113 00:09:01,249 --> 00:09:03,251 ああ。 すぐに戻る。 114 00:09:03,251 --> 00:09:06,254 あ~ もしかして 美世さんに会いに行くんですか? 115 00:09:06,254 --> 00:09:09,424 仕事だ。 暗くなる前には戻る。 116 00:09:09,424 --> 00:09:12,594 どうぞ 心置きなく! 117 00:09:12,594 --> 00:09:15,697 (葉月)あとは 自己紹介の仕方と 118 00:09:15,697 --> 00:09:17,866 会話の時の決まり事。 119 00:09:17,866 --> 00:09:21,536 あと 絡まれたときの 対処法なんかも教えないとね。 120 00:09:21,536 --> 00:09:24,539 ありがとうございます 葉月様。 121 00:09:24,539 --> 00:09:26,875 大事な妹のためだもの。 122 00:09:26,875 --> 00:09:29,210 少しでも力になれるのなら 123 00:09:29,210 --> 00:09:32,213 こんなにうれしいことはないわ。 124 00:09:32,213 --> 00:09:34,883 それと 美世ちゃん。 はい。 125 00:09:34,883 --> 00:09:37,719 1つだけお願いがあるんだけど。 126 00:09:37,719 --> 00:09:42,557 これだけ仲よくなったんだから そろそろ いいわよね…。 127 00:09:42,557 --> 00:09:44,559 葉月様? 128 00:09:44,559 --> 00:09:47,228 その呼び方! えっ。 129 00:09:47,228 --> 00:09:50,899 私のことは 「様」を付けずに呼んでほしいの。 130 00:09:50,899 --> 00:09:56,237 え…。 私 もっと あなたと仲よくなりたいの! 131 00:09:56,237 --> 00:09:58,740 これからは私たち家族だもの。 132 00:09:58,740 --> 00:10:01,576 どんどん甘えて 頼ってくれていいのよ。 133 00:10:01,576 --> 00:10:06,748 清霞だって 無愛想だけど 同じように思ってるはずだわ。 134 00:10:06,748 --> 00:10:08,750 家族…。 135 00:10:08,750 --> 00:10:11,586 だからね そんなにかしこまらないで 136 00:10:11,586 --> 00:10:15,924 気軽にお義姉さんって 呼んでくれたら うれしいわ。 137 00:10:15,924 --> 00:10:19,427 もちろん 無理にとは言わないけれど。 138 00:10:19,427 --> 00:10:22,263 おねえ…。 香耶:お姉様 139 00:10:22,263 --> 00:10:24,933 は…。 140 00:10:24,933 --> 00:10:26,935 (葉月)どうかした? 141 00:10:26,935 --> 00:10:30,605 あの それでは 葉月さんとお呼びしても 142 00:10:30,605 --> 00:10:32,774 いいでしょうか? 143 00:10:32,774 --> 00:10:34,974 ええ もちろん。 144 00:10:37,445 --> 00:10:39,781 それじゃあ美世ちゃん また明日ね。 145 00:10:39,781 --> 00:10:42,981 はい 明日もよろしくお願いします。 146 00:10:44,953 --> 00:10:48,456 《私は旦那様のおそばにいたい。 147 00:10:48,456 --> 00:10:51,960 私は旦那様と家族になりたい。 148 00:10:51,960 --> 00:10:53,962 でも…。 149 00:10:53,962 --> 00:10:56,462 家族って なに?》 150 00:11:01,803 --> 00:11:05,807 (岩清水)いやはや 急に降ってきたな。 (ドアの開閉音) 151 00:11:05,807 --> 00:11:08,977 夏の天気は 変わりやすくて かなわん。 152 00:11:08,977 --> 00:11:12,313 それで 薄刃の人間は見つけられたか? 153 00:11:12,313 --> 00:11:14,916 (岩清水)いろいろと 調べてはみたんだが 154 00:11:14,916 --> 00:11:18,253 薄刃家に関する記録や文献は皆無。 155 00:11:18,253 --> 00:11:21,756 ウワサばかり 独り歩きしている状態だな。 156 00:11:21,756 --> 00:11:26,261 今のところ 「薄刃」につながる 手がかりは 薄刃澄美だけか。 157 00:11:26,261 --> 00:11:28,596 (岩清水)現状 唯一判明している 158 00:11:28,596 --> 00:11:31,266 薄刃と名乗った人間だからね。 159 00:11:31,266 --> 00:11:33,935 《薄刃澄美は確かに存在し 160 00:11:33,935 --> 00:11:36,604 斎森に嫁いで美世が生まれた。 161 00:11:36,604 --> 00:11:40,108 いくら薄刃家が秘匿しようと 彼女の痕跡を 162 00:11:40,108 --> 00:11:43,111 完全に消し去ることなど 不可能なはずだ》 163 00:11:43,111 --> 00:11:46,781 (岩清水)旦那? なんでもいいから情報が欲しい。 164 00:11:46,781 --> 00:11:49,784 まずは帝都にいた 澄美という名の女性を 165 00:11:49,784 --> 00:11:51,984 片っ端から調べてみてくれ。 166 00:11:58,626 --> 00:12:00,826 う…。 167 00:12:05,133 --> 00:12:08,833 《一刻も早く 悪夢の原因を突き止めねば》 168 00:12:14,575 --> 00:12:16,577 ど どうでしょう? 169 00:12:16,577 --> 00:12:18,579 すばらしいわ 美世ちゃん! 170 00:12:18,579 --> 00:12:20,748 ありがとうございます。 171 00:12:20,748 --> 00:12:23,584 これなら 次は学んだことの実践として 172 00:12:23,584 --> 00:12:25,586 街に出かけられそうね。 173 00:12:25,586 --> 00:12:27,588 ふ…。 174 00:12:27,588 --> 00:12:30,758 美世ちゃん 大丈夫? 疲れてない? 175 00:12:30,758 --> 00:12:33,761 いえ。 最近ちゃんと寝れてる? 176 00:12:33,761 --> 00:12:35,930 はい。 無理はしないで 177 00:12:35,930 --> 00:12:37,932 つらいときは いつでも言ってね。 178 00:12:37,932 --> 00:12:39,934 はい。 179 00:12:39,934 --> 00:12:43,438 (葉月)そういえば最近 清霞の帰り 遅いんですって? 180 00:12:43,438 --> 00:12:45,606 お仕事が大変なようで 181 00:12:45,606 --> 00:12:48,609 今日も泊まり込みになると おっしゃっていました。 182 00:12:48,609 --> 00:12:51,779 んもう! こんなかわいい 美世ちゃんを放って 183 00:12:51,779 --> 00:12:54,282 仕事漬けなんて亭主失格ね。 184 00:12:54,282 --> 00:12:56,451 そ そんなことは…。 185 00:12:56,451 --> 00:12:58,786 旦那様が頑張られている分 186 00:12:58,786 --> 00:13:01,456 私もお稽古に精を出します。 187 00:13:01,456 --> 00:13:04,625 あら いい笑顔! その意気よ。 188 00:13:04,625 --> 00:13:07,525 (2人)フフフッ。 189 00:13:09,630 --> 00:13:13,134 (五道)隊長 宮内省からの使いが 到着したみたいです。 190 00:13:13,134 --> 00:13:15,737 ようやくお出ましか。 191 00:13:15,737 --> 00:13:18,573 (五道)しかし あの秘密主義の宮内省が 192 00:13:18,573 --> 00:13:20,908 よく重い腰を上げましたね。 193 00:13:20,908 --> 00:13:24,245 それだけ状況が 切迫しているということだろう。 194 00:13:24,245 --> 00:13:26,581 いったい何が起きているのか 195 00:13:26,581 --> 00:13:29,751 すべて話してもらうとしよう。 196 00:13:29,751 --> 00:13:34,255 (新)はじめまして 鶴木新と申します。 197 00:13:34,255 --> 00:13:37,759 (新)宮内省の使いで参りました。 198 00:13:37,759 --> 00:13:42,096 久堂清霞だ。 対異特殊部隊 隊長を任されている。 199 00:13:42,096 --> 00:13:44,098 存じております。 200 00:13:44,098 --> 00:13:47,101 あなたは社交界でも有名ですので。 201 00:13:47,101 --> 00:13:49,103 女性を寄せ付けず 202 00:13:49,103 --> 00:13:52,607 まるで凍土のように 冷たいとかなんとか。 203 00:13:52,607 --> 00:13:56,944 世間話はいい。 聞きたいのはオクツキの件だけだ。 204 00:13:56,944 --> 00:13:59,614 ああ そうでした。 205 00:13:59,614 --> 00:14:01,949 では。 206 00:14:01,949 --> 00:14:05,453 ご存じのとおり オクツキが暴かれました。 207 00:14:05,453 --> 00:14:09,957 宮内省は現在も 逃げ出した 異形の回収を急いでおります。 208 00:14:09,957 --> 00:14:11,959 犯人の目的は? 209 00:14:11,959 --> 00:14:14,896 (新)まだ調査中ですが 現場付近にて 210 00:14:14,896 --> 00:14:18,399 怪しい男たちが 倒れているのを発見しました。 211 00:14:18,399 --> 00:14:21,736 おおむね その連中の仕業かと思いますが 212 00:14:21,736 --> 00:14:23,738 目的は不明です。 213 00:14:23,738 --> 00:14:27,742 宮内省が 急に我々へ事情を 話す気になったのは なぜだ? 214 00:14:27,742 --> 00:14:30,077 さんざん渋っていたはずだろう? 215 00:14:30,077 --> 00:14:33,915 現状 オクツキの 異形の回収率は2割程度。 216 00:14:33,915 --> 00:14:36,584 被害者も出ています。 んっ。 217 00:14:36,584 --> 00:14:39,587 要は全く手が足りていないんです。 218 00:14:39,587 --> 00:14:41,923 ようやく省内のお偉方にも 219 00:14:41,923 --> 00:14:44,592 それを理解いただけたのですよ。 220 00:14:44,592 --> 00:14:47,595 どうかしましたか? 221 00:14:47,595 --> 00:14:49,764 失礼かもしれないが 222 00:14:49,764 --> 00:14:52,099 君はどういう経緯でここに来た? 223 00:14:52,099 --> 00:14:54,101 宮内省の職員ではないのだろう? 224 00:14:54,101 --> 00:14:56,270 さすが久堂さんですね。 225 00:14:56,270 --> 00:15:01,108 おっしゃるとおり 自分は宮内省 所属の人間ではありません。 226 00:15:01,108 --> 00:15:05,947 ですが 宮内省とは昔から お付き合いがありましてね。 227 00:15:05,947 --> 00:15:09,784 普段は 鶴木貿易という 会社を営んでおりまして。 228 00:15:09,784 --> 00:15:12,787 常日頃から取引先の調査や 229 00:15:12,787 --> 00:15:15,389 交渉ばかり やっているもんですから 230 00:15:15,389 --> 00:15:19,227 頼まれれば こういう仕事も 引き受けているんです。 231 00:15:19,227 --> 00:15:22,063 なるほど。 今回に限らず 232 00:15:22,063 --> 00:15:25,900 事態が こじれたときに登場する 交渉役というわけか。 233 00:15:25,900 --> 00:15:28,402 ええ。 それはそうと 234 00:15:28,402 --> 00:15:31,405 交渉に差し当たり こちらも あなたのことを 235 00:15:31,405 --> 00:15:34,408 少しばかり 調べさせていただきました。 236 00:15:34,408 --> 00:15:38,246 例えば 最近 婚約されたこととか。 237 00:15:38,246 --> 00:15:42,416 んっ。 まったく うらやましいことです。 238 00:15:42,416 --> 00:15:45,419 自分も早くいい相手を見つけて 239 00:15:45,419 --> 00:15:49,757 身を固めたいと考えてはいても これがなかなか。 240 00:15:49,757 --> 00:15:52,593 結婚とは難しいものですね。 241 00:15:52,593 --> 00:15:54,762 ともかく こたびの件 242 00:15:54,762 --> 00:15:58,432 正式に依頼されたからには 我々も対処に加わる。 243 00:15:58,432 --> 00:16:00,434 ありがとうございます。 244 00:16:00,434 --> 00:16:04,939 これからは 自分が連絡係として 顔を出すと思いますので 245 00:16:04,939 --> 00:16:07,775 改めて よろしくお願いします。 246 00:16:07,775 --> 00:16:11,112 こちらこそ よろしく頼む。 247 00:16:11,112 --> 00:16:14,512 健闘を祈ります 久堂さん。 248 00:16:24,559 --> 00:16:26,561 (隊員たち)おお…。 249 00:16:26,561 --> 00:16:29,564 こいつはひどいな。 んっ。 250 00:16:29,564 --> 00:16:32,567 異形は発見次第すぐに報告しろ。 251 00:16:32,567 --> 00:16:36,237 会敵した場合は 必ず複数名で対応するんだ! 252 00:16:36,237 --> 00:16:38,239 (隊員たち)はい! 253 00:16:38,239 --> 00:16:41,242 (一志)茂みの中に倒れてたってさ。 254 00:16:41,242 --> 00:16:44,745 脈はかろうじてあるけれど 意識はない。 255 00:16:44,745 --> 00:16:48,249 報告にあった男たちと同じか。 256 00:16:48,249 --> 00:16:51,919 コイツ ただの被害者って わけでもないんでしょ? 257 00:16:51,919 --> 00:16:56,924 ああ。 十中八九 オクツキを暴いた実行犯だろうな。 258 00:16:56,924 --> 00:16:59,260 てことは 目を覚ましたところで 259 00:16:59,260 --> 00:17:02,096 こわ~い尋問が待っているわけか。 260 00:17:02,096 --> 00:17:04,098 かわいそうに。 261 00:17:04,098 --> 00:17:06,100 目を覚ませばな。 262 00:17:06,100 --> 00:17:08,936 この状態で救助された者は いまだに誰一人 263 00:17:08,936 --> 00:17:10,938 目覚めていない。 264 00:17:10,938 --> 00:17:12,940 なぜ意識が戻らないのか 265 00:17:12,940 --> 00:17:15,876 その原因は全くわからないそうだ。 266 00:17:15,876 --> 00:17:18,212 オクツキの呪いか。 267 00:17:18,212 --> 00:17:21,048 (大海渡)ああ。 オクツキから解放された異形と 268 00:17:21,048 --> 00:17:24,385 接触したと考えて おおかた 間違いないだろう。 269 00:17:24,385 --> 00:17:26,387 なるほど。 270 00:17:26,387 --> 00:17:30,224 一応言っておくけど 僕にできることは あくまで 271 00:17:30,224 --> 00:17:32,727 呪いや術を解く 「解術」だから。 272 00:17:32,727 --> 00:17:34,895 生きている相手ならともかく 273 00:17:34,895 --> 00:17:38,065 死者の呪いなんて 解けるかわからないよ。 274 00:17:38,065 --> 00:17:41,068 ほかに方法がない とにかく頼む。 275 00:17:41,068 --> 00:17:43,068 了解。 276 00:17:46,907 --> 00:17:51,912 なんでしょう? まるで何かが 動いた後みたいですね。 277 00:17:51,912 --> 00:17:55,082 んっ。 隊長 どうしましたか? 278 00:17:55,082 --> 00:17:57,418 静かすぎる。 279 00:17:57,418 --> 00:18:00,018 音が 消えた。 280 00:18:08,262 --> 00:18:10,765 ふぅ。 281 00:18:10,765 --> 00:18:12,965 ん…。 282 00:18:15,202 --> 00:18:17,204 あぁ…。 283 00:18:17,204 --> 00:18:19,206 はっ! くっ!? 284 00:18:19,206 --> 00:18:21,375 なっ どうした!? 285 00:18:21,375 --> 00:18:23,377 この呪いはちょっと…。 286 00:18:23,377 --> 00:18:26,677 僕の手には 負えそうにない。 287 00:18:29,550 --> 00:18:31,950 あれは…。 下がっていろ。 288 00:18:34,889 --> 00:18:37,558 んっ。 289 00:18:37,558 --> 00:18:41,062 んっ はっ! 290 00:18:41,062 --> 00:18:43,064 (隊員たち)おお! 291 00:18:43,064 --> 00:18:45,066 (隊員たち)はっ! 292 00:18:45,066 --> 00:18:47,068 くっ! 293 00:18:47,068 --> 00:18:50,905 は…。 294 00:18:50,905 --> 00:18:54,909 ここは どこ…。 295 00:18:54,909 --> 00:18:57,209 旦那様…。 296 00:18:59,413 --> 00:19:01,413 はっ! 297 00:19:03,751 --> 00:19:07,088 いや いやぁ! 298 00:19:07,088 --> 00:19:09,488 んっ んっ! 299 00:19:11,759 --> 00:19:14,361 (隊員たち)ん…。 英霊とはいえ 300 00:19:14,361 --> 00:19:18,032 怨霊と成り果て 人を襲う異形と化した以上 301 00:19:18,032 --> 00:19:20,201 容赦はない! 302 00:19:20,201 --> 00:19:23,201 すまないが ここで滅却させてもらう! 303 00:19:28,042 --> 00:19:34,242 はっ! ハァハァ…。 304 00:19:40,387 --> 00:19:42,389 もうすぐですよ。 305 00:19:42,389 --> 00:19:44,391 ようやく…。 306 00:19:44,391 --> 00:19:48,229 (義浪)うむ すでに予兆はある。 307 00:19:48,229 --> 00:19:50,231 目覚めは近いぞ。 308 00:19:50,231 --> 00:19:53,400 はい 俺が守ります。 309 00:19:53,400 --> 00:19:56,400 それが俺の役目ですから。 310 00:19:59,073 --> 00:20:02,743 これが オクツキの異形。 311 00:20:02,743 --> 00:20:07,081 んっ。 もし こんなヤツらが 帝都まで侵入してしまったら…。 312 00:20:07,081 --> 00:20:10,918 そんなことは絶対にさせん。 313 00:20:10,918 --> 00:20:13,921 (セミの鳴き声) 314 00:20:13,921 --> 00:20:15,923 (子どもたちの声) 315 00:20:15,923 --> 00:20:17,925 おじさん 飴玉ちょうだい! 316 00:20:17,925 --> 00:20:19,925 あいよ。 317 00:20:22,930 --> 00:20:26,600 うん かなりいいと思うわ! 上出来よ! 318 00:20:26,600 --> 00:20:28,769 背筋も歩き方も完璧! 319 00:20:28,769 --> 00:20:30,938 あ ありがとうございます。 320 00:20:30,938 --> 00:20:32,940 さぁ 行きましょう。 321 00:20:32,940 --> 00:20:35,609 お稽古とはいえ 何より楽しまなきゃ。 322 00:20:35,609 --> 00:20:37,611 は はい! 323 00:20:37,611 --> 00:20:39,947 《今日は実習の日。 324 00:20:39,947 --> 00:20:43,617 旦那様もお仕事を 頑張っていらっしゃるんだもの。 325 00:20:43,617 --> 00:20:45,619 私だって頑張らないと。 326 00:20:45,619 --> 00:20:49,790 旦那様にふさわしい 淑女になるために》 327 00:20:49,790 --> 00:20:52,626 (ゆり江)美世様? んっ? 328 00:20:52,626 --> 00:20:54,628 んっ? 329 00:20:54,628 --> 00:20:58,132 美世ちゃん 大丈夫? 顔色が悪いわよ? 330 00:20:58,132 --> 00:21:01,302 え… ああ 平気です。 331 00:21:01,302 --> 00:21:03,971 根を詰めすぎるのはよくないわ。 332 00:21:03,971 --> 00:21:06,473 焦ってもどうにもならないわよ。 333 00:21:06,473 --> 00:21:09,977 あなたはちゃんと成長しているわ。 334 00:21:09,977 --> 00:21:12,646 だから頑張りすぎないで。 335 00:21:12,646 --> 00:21:16,417 はい…。 やっぱり今日はもう帰りましょう。 336 00:21:16,417 --> 00:21:18,919 あの葉月さん 私なら…。 337 00:21:18,919 --> 00:21:23,424 だ~め 今日は帰ったら しっかり休むこと いい? 338 00:21:23,424 --> 00:21:25,593 わかりました…。 339 00:21:25,593 --> 00:21:28,929 さっきも言ったけれど 焦りは禁物よ。 340 00:21:28,929 --> 00:21:31,765 肝心のパーティーの時に 体調を崩したら 341 00:21:31,765 --> 00:21:34,101 元も子もないんだから。 342 00:21:34,101 --> 00:21:37,104 さぁさぁ 紙芝居始まるよ! 343 00:21:37,104 --> 00:21:40,107 おい 早く来いよ! 待ってよ~! 344 00:21:40,107 --> 00:21:42,109 うわっ! (葉月たち)あっ! 345 00:21:42,109 --> 00:21:45,946 うう… ごめんなさい。 346 00:21:45,946 --> 00:21:47,948 大丈夫? 347 00:21:47,948 --> 00:21:49,950 うん。 348 00:21:49,950 --> 00:21:52,050 行こう! うん! 349 00:21:57,124 --> 00:21:59,324 あ…。 350 00:22:01,295 --> 00:22:05,633 《あれ 私…。 351 00:22:05,633 --> 00:22:10,333 こんなところで 倒れるわけには…》 352 00:22:15,910 --> 00:22:19,413 大丈夫か? 美世 353 00:22:19,413 --> 00:22:22,013 旦那様…。 354 00:22:26,921 --> 00:22:28,923 はっ。 355 00:22:28,923 --> 00:22:32,723 大丈夫ですか? 斎森美世さん。