1 00:00:05,672 --> 00:00:08,342 ((ジル:援軍は期待しないことです。 2 00:00:08,342 --> 00:00:13,013 (エリンツィア)まさか 君が指揮官なのか? 3 00:00:13,013 --> 00:00:15,849 ジル・サーヴェルです。 4 00:00:15,849 --> 00:00:19,353 なるほど サーヴェル家のご令嬢か。 5 00:00:19,353 --> 00:00:23,523 確か ジェラルド王太子の 婚約者だったかな…。 6 00:00:23,523 --> 00:00:26,526 あなたを捕虜にします。 7 00:00:26,526 --> 00:00:30,697 命の保証はするので 兵に降伏を呼びかけてください。 8 00:00:30,697 --> 00:00:35,535 エリンツィア・テオス・ラーヴェ皇女殿下) 9 00:00:35,535 --> 00:00:37,538 あっ…。 10 00:00:40,207 --> 00:00:43,911 ハァ… うっ…。 11 00:02:24,511 --> 00:02:28,515 ハハッ! 竜! 陛下 竜です。 12 00:02:30,684 --> 00:02:34,021 (ハディス)帝都からの迎えだよ。 兄上に頼んだんだ。 13 00:02:34,021 --> 00:02:36,023 竜に乗るの夢だったんです。 14 00:02:36,023 --> 00:02:40,360 ハッ! で… でも 確か 竜は魔力を嫌うって。 15 00:02:40,360 --> 00:02:44,197 (ラーヴェ)ふあ~あ。 安心しな 嬢ちゃん。 16 00:02:44,197 --> 00:02:47,367 竜が嫌ってんのは 女神クレイトスの魔力だ。 17 00:02:47,367 --> 00:02:50,704 起きてたのか? 姿くらい見せとかなきゃ➡ 18 00:02:50,704 --> 00:02:52,706 示しが つかねえだろ。 19 00:02:56,543 --> 00:02:59,379 竜には ラーヴェ様のお姿が 見えるのですか? 20 00:02:59,379 --> 00:03:02,649 俺の姿が見えないのは 人間だけだからな。 21 00:03:02,649 --> 00:03:06,153 ということは…。 (ソテー)ピヨー! 22 00:03:06,153 --> 00:03:08,321 ピヨッ! ピヨ。 23 00:03:08,321 --> 00:03:11,324 そいつか。 最近 飼い始めた ひよこってのは。 24 00:03:11,324 --> 00:03:14,494 陛下に許可をいただいたんです。 ソテーっていいます。 25 00:03:14,494 --> 00:03:16,663 ピヨ! ソテーか。 26 00:03:16,663 --> 00:03:19,100 なるほど。 確かに こいつは うまそうな…。 27 00:03:19,100 --> 00:03:22,335 アイテテテテテ… 冗談だって! 28 00:03:22,335 --> 00:03:25,839 ほら ソテー リュックの中で いい子にしててください。 29 00:03:25,839 --> 00:03:28,508 ピヨピヨピヨ ピヨッ。 30 00:03:28,508 --> 00:03:30,844 フッ…。 ピヨ! 31 00:03:30,844 --> 00:03:36,016 (スフィア)ハディス様 ジル様。 旅の支度は お済みになられましたか? 32 00:03:36,016 --> 00:03:38,618 《カミラ:乗りたくねえ》 《ジーク:無理 無理 無理… 無理!》 33 00:03:41,688 --> 00:03:43,690 はぁ~! うお~! 34 00:03:43,690 --> 00:03:48,028 大丈夫ですよ。 竜は優しくて 賢い生き物ですから。 35 00:03:48,028 --> 00:03:52,199 帝都での手続きと 人選が済みしだい迎えを出す。 36 00:03:52,199 --> 00:03:55,702 それまで 領主代理を頼んだよ。 かしこまりました。 37 00:03:55,702 --> 00:03:57,871 着いたら すぐ お手紙書きますね。 38 00:03:57,871 --> 00:04:00,073 まあ! 楽しみです。 39 00:04:02,809 --> 00:04:04,811 はぁ~。 40 00:04:07,647 --> 00:04:09,649 (子どもたち)バイバーイ! 41 00:04:09,649 --> 00:04:13,653 守れてよかったですね 陛下。 42 00:04:13,653 --> 00:04:18,558 フッ… さあ 我が帝都 ラーエルムへ帰還だ。 43 00:04:24,164 --> 00:04:26,333 うぅ…。 ハハハハ ハハハハ…。 44 00:04:26,333 --> 00:04:28,635 イェーイ! ヘヘヘヘ…。 ああ ああ…。 45 00:04:30,837 --> 00:04:32,839 ハハッ…。 46 00:04:36,176 --> 00:04:39,846 (ハディス)へぇ~ 君は 7人きょうだいの真ん中なのか。 47 00:04:39,846 --> 00:04:42,849 上に 姉が2人 兄が1人➡ 48 00:04:42,849 --> 00:04:46,353 下に 双子の弟が2人 妹が1人います。 49 00:04:46,353 --> 00:04:50,023 (ハディス)僕も 今は君と同じ7人。 50 00:04:50,023 --> 00:04:54,027 上は 異母姉が1人と ヴィッセル兄上と➡ 51 00:04:54,027 --> 00:04:56,029 僕と同い年の異母兄。 52 00:04:56,029 --> 00:04:59,966 あとは 下に異母妹が2人 異母弟が1人。 53 00:04:59,966 --> 00:05:01,968 昔は もっといたけど➡ 54 00:05:01,968 --> 00:05:04,971 僕の呪いで 死んだってことになってる。 55 00:05:04,971 --> 00:05:08,975 僕は疎まれてるから 君にも 嫌がらせが向かうかもしれない。 56 00:05:08,975 --> 00:05:11,478 ああ…。 57 00:05:11,478 --> 00:05:15,315 陛下… 私が守りますからね! 58 00:05:15,315 --> 00:05:18,985 敵になるやつは あの槍みたく 全部 へし折ってやります! 59 00:05:18,985 --> 00:05:21,087 (笑い声) 60 00:05:23,323 --> 00:05:25,492 おい そろそろ 見えてくるぞ。 61 00:05:25,492 --> 00:05:27,494 あっ…。 62 00:05:33,834 --> 00:05:37,837 (ジル)あれが 帝都 ラーエルム。 63 00:05:37,837 --> 00:05:39,839 あっ! 64 00:05:39,839 --> 00:05:41,841 んっ…。 65 00:05:44,010 --> 00:05:47,347 大丈夫ですよ。 あっ…。 66 00:05:47,347 --> 00:05:50,350 魔術障壁! ジル 口閉じて! うぅっ! 67 00:05:54,020 --> 00:05:57,190 なんで 攻撃されたんだ? 陛下ってば 皇帝でしょ? 68 00:05:57,190 --> 00:05:59,526 ラーヴェ そっちの2人と竜を頼む。 69 00:05:59,526 --> 00:06:02,629 陛下たちは 安全な所へ。 70 00:06:02,629 --> 00:06:05,465 ジル! 71 00:06:05,465 --> 00:06:07,467 《陛下の竜だけを狙ってる》 72 00:06:07,467 --> 00:06:09,469 ((帝都からの迎えだよ) 73 00:06:09,469 --> 00:06:13,306 《迎え… そういうことか》 74 00:06:13,306 --> 00:06:15,976 うっ! 75 00:06:15,976 --> 00:06:19,646 あっ…。 76 00:06:19,646 --> 00:06:21,648 (ゲオルグ)てやっ! 77 00:06:27,654 --> 00:06:29,656 フン! 78 00:06:29,656 --> 00:06:33,326 陛下! 触れては ダメ! それは 魔力封じの…。 79 00:06:33,326 --> 00:06:35,662 ぐっ…。 ジルちゃん! 80 00:06:35,662 --> 00:06:37,664 うっ… ジル! 81 00:06:43,169 --> 00:06:45,839 フン! うわっ! 陛下! 82 00:06:45,839 --> 00:06:47,841 行くわよ! ああ! 83 00:06:47,841 --> 00:06:58,018 ♪~ 84 00:06:58,018 --> 00:07:02,789 陛下。 大丈夫。 大したケガじゃない。 85 00:07:02,789 --> 00:07:04,791 ラーヴェ。 わかってる。 86 00:07:04,791 --> 00:07:06,793 仕留め損ねたか。 87 00:07:06,793 --> 00:07:10,964 この剣でも 魔力を封じ切れぬとは…。 88 00:07:10,964 --> 00:07:14,634 つくづく 化け物よな。 89 00:07:14,634 --> 00:07:17,971 ゲオルグ叔父上 その剣は…。 90 00:07:17,971 --> 00:07:20,974 天剣だ 本物のな。 91 00:07:20,974 --> 00:07:25,145 お前が皇帝でいられるのは その偽の天剣があるからだ。 92 00:07:25,145 --> 00:07:27,147 お前の奸計に おびえた兄上が➡ 93 00:07:27,147 --> 00:07:30,650 それを 本物の天剣と思い込んだ過ちよ。 94 00:07:30,650 --> 00:07:33,987 陛下は竜帝です! 剣だって本物の…。 黙れ! 95 00:07:33,987 --> 00:07:38,658 これは 我々の問題。 余計な口出しは控えてもらおう。 96 00:07:38,658 --> 00:07:42,662 くっ…。 すでに 各所には触れを出した。 97 00:07:42,662 --> 00:07:45,832 お前は皇帝をかたる まがいもの。 98 00:07:45,832 --> 00:07:50,670 逃げるぞ。 断じて 竜帝などではない! 99 00:07:50,670 --> 00:07:52,839 ラーヴェ! 100 00:07:52,839 --> 00:07:54,841 あっ! うっ! 101 00:07:59,012 --> 00:08:00,947 フッ…。 102 00:08:00,947 --> 00:08:03,450 逃げおったか。 103 00:08:03,450 --> 00:08:18,131 ♪~ 104 00:08:18,131 --> 00:08:21,968 嬢ちゃん 俺は しばらく動けない。 105 00:08:21,968 --> 00:08:24,471 ハディスを頼む。 106 00:08:28,975 --> 00:08:30,977 (ジル)痛みますか? 107 00:08:30,977 --> 00:08:34,314 (ハディス)大したことはないよ。 ありがとう。 108 00:08:34,314 --> 00:08:37,317 (ジル)ここ 陛下の隠れがなんですよね? 109 00:08:37,317 --> 00:08:41,154 (ハディス)こんなふうに使うことに なるとは思わなかったな。 110 00:08:41,154 --> 00:08:44,824 数日 暮らす分には まず困らないと思うけど…。 111 00:08:44,824 --> 00:08:49,329 敵に見つからないといいのですが。 恐らく 大丈夫だろう。 112 00:08:49,329 --> 00:08:52,665 近くに竜の巣があるから。 竜の巣? 113 00:08:52,665 --> 00:08:56,503 ラキア山脈付近の山あいには よくあるんだ。 114 00:08:56,503 --> 00:09:00,106 竜の卵が かえる場所で 絶対 近づくなって➡ 115 00:09:00,106 --> 00:09:03,777 ラーヴェが言ってる。 問答無用で殺されるからって。 116 00:09:03,777 --> 00:09:08,114 陛下でも ダメなんですか? 僕は… えっ? 117 00:09:08,114 --> 00:09:11,618 わかったよ。 ラーヴェなしじゃ ダメだって。 118 00:09:13,620 --> 00:09:18,625 《今の私では ラーヴェ様の姿も声も確認できない。 119 00:09:18,625 --> 00:09:22,629 それに 竜妃の指輪も 消えてしまった。 120 00:09:22,629 --> 00:09:27,133 魔力封じの効果なんて 数時間程度のはずなのに…。 121 00:09:27,133 --> 00:09:30,470 私の知る歴史どおりなら➡ 122 00:09:30,470 --> 00:09:34,140 前皇帝の弟 ゲオルグ・テオス・ラーヴェは➡ 123 00:09:34,140 --> 00:09:37,977 ベイル侯爵家への苛烈な粛清に 陛下を偽帝だと➡ 124 00:09:37,977 --> 00:09:39,979 断じて挙兵した。 125 00:09:39,979 --> 00:09:43,316 「偽帝騒乱」 そう呼ばれる内乱だ》 126 00:09:43,316 --> 00:09:46,820 すみません。 私のせいです。 127 00:09:46,820 --> 00:09:49,322 私が慎重に行動していれば➡ 128 00:09:49,322 --> 00:09:51,491 陛下まで 魔力を封じられることなんて➡ 129 00:09:51,491 --> 00:09:54,828 なかったのに…。 狙われていたのは 僕だ。 130 00:09:54,828 --> 00:09:59,999 魔術障壁に向かった 君の判断も行動も的確だった。 131 00:09:59,999 --> 00:10:04,337 ただ 叔父上の あの武器は 予想外だった。 132 00:10:04,337 --> 00:10:06,840 一体 どこから? 133 00:10:06,840 --> 00:10:09,843 うぅっ… 陛下? 134 00:10:09,843 --> 00:10:12,512 怖い思いをさせたな。 135 00:10:12,512 --> 00:10:17,016 僕の力不足だ。 ごめん。 陛下は 何も悪くない…。 136 00:10:17,016 --> 00:10:19,018 何してるんですか? 137 00:10:19,018 --> 00:10:22,522 僕は 最近 お行儀のいい男を 目指してるんだ。 138 00:10:22,522 --> 00:10:27,193 でも かわいいお嫁さんが 落ち込んでるなら 話は別。 139 00:10:27,193 --> 00:10:31,030 これ以上 ジルが自分を責めるなら もっと 慰めないといけないな。 140 00:10:31,030 --> 00:10:35,368 うぅ うぅ… わはりまひた。 もう言いません。 141 00:10:35,368 --> 00:10:38,705 お二人さん そろそろ 中に入っても いいかしら? 142 00:10:38,705 --> 00:10:41,040 高い木のてっぺんに 引っかかってたぞ。 143 00:10:41,040 --> 00:10:43,376 ピヨ。 144 00:10:43,376 --> 00:10:46,880 (ジーク)で どこに 助けを求めるかだな。 145 00:10:46,880 --> 00:10:50,049 今 いるのは ここ ノイトラール侯爵領ね。 146 00:10:50,049 --> 00:10:54,888 クレイトスに国境を接した地域ですね。 詳しいのね ジルちゃん。 147 00:10:54,888 --> 00:10:58,725 ええ まあ…。 ここを治める ノイトラール家は➡ 148 00:10:58,725 --> 00:11:00,827 三大侯爵家の一つで➡ 149 00:11:00,827 --> 00:11:04,497 権力争いには 中立的な立場をとることが多い。 150 00:11:04,497 --> 00:11:07,667 それなら…。 でも ここ出身の皇太子も➡ 151 00:11:07,667 --> 00:11:09,669 僕の誕生日に死んでいるからな。 152 00:11:09,669 --> 00:11:12,338 それって やっぱり 陛下の呪いってことに? 153 00:11:12,338 --> 00:11:15,008 なってるね。 154 00:11:15,008 --> 00:11:17,343 手詰まりか。 155 00:11:17,343 --> 00:11:20,179 そんなことないよ。 半年もあれば➡ 156 00:11:20,179 --> 00:11:24,851 僕の天剣は 元に戻ると思うし ジルの魔力だって。 157 00:11:24,851 --> 00:11:28,688 それに 叔父上の剣は そのうち 壊れるはずだ。 158 00:11:28,688 --> 00:11:34,193 どういうことですか? 僕とジルの膨大な魔力を封じた。 159 00:11:34,193 --> 00:11:37,197 媒介にしていた剣も いずれ 持たなくなる。 160 00:11:37,197 --> 00:11:40,366 なるほど。 だったら 待つのが いちばんの手だな。 161 00:11:40,366 --> 00:11:43,536 むざむざ 敵のわなに はまりに行くのも ムカつくしね。 162 00:11:43,536 --> 00:11:47,373 何もしない。 安全第一で おとなしくしていよう。 163 00:11:47,373 --> 00:11:49,375 戦い方も見えてくるよ。 164 00:11:49,375 --> 00:11:51,544 (カミラ)ほっとしたら おなかすいちゃったわ。 165 00:11:51,544 --> 00:11:56,382 (ジーク)俺も。 《ジル:こんな窮地でも冷静で賢い。 166 00:11:56,382 --> 00:11:59,886 さすが 私の陛下!》 167 00:11:59,886 --> 00:12:01,888 アハハハハ…。 168 00:12:06,993 --> 00:12:08,995 ピピヨ コケッ コケッ。 169 00:12:14,500 --> 00:12:17,003 あれから 1か月ですよ。 170 00:12:17,003 --> 00:12:21,341 いいかげん 何かしましょう! 何かって? 171 00:12:21,341 --> 00:12:25,345 我が物顔でいる陛下の叔父上から 帝都を取り戻すんです! 172 00:12:25,345 --> 00:12:28,014 そう! 帝都奪還作戦です! 173 00:12:28,014 --> 00:12:30,516 確かに 何もしないと 陛下は おっしゃいました。 174 00:12:30,516 --> 00:12:35,021 でも まさか ほんとに ほんとに 本当に 何もしないなんて! 175 00:12:35,021 --> 00:12:37,523 毎日 毎日 野菜を育ててばっかりで! 176 00:12:37,523 --> 00:12:39,692 野菜だけじゃないよ いちごも そろそろ 頃合い…。 177 00:12:39,692 --> 00:12:42,195 カミラ! どう思いますか? この状況。 178 00:12:42,195 --> 00:12:44,197 案外 田舎暮らしも悪くないわね。 179 00:12:44,197 --> 00:12:47,367 (ジル)ジーク! 充実してる。 180 00:12:47,367 --> 00:12:50,203 しかたねえだろ。 手配書だって回ってる。 181 00:12:50,203 --> 00:12:54,040 こっちには 外に出たら 一発で 通報されちゃうお方がいるのよ。 182 00:12:54,040 --> 00:12:57,377 アハッ。 それは わかっています。 183 00:12:57,377 --> 00:13:00,647 なので せめて 私たちだけでも動きましょう。 184 00:13:00,647 --> 00:13:04,984 ノイトラール竜騎士団長が 地方出向から戻ったそうです。 185 00:13:04,984 --> 00:13:11,157 「ゲオルグが帝都で 三公と有力諸公を 集めて 天剣のお披露目」。 186 00:13:11,157 --> 00:13:14,994 各領主に 僕の捜索を要請しただろうね。 187 00:13:14,994 --> 00:13:17,497 うっ…。 野菜作って のんきにしてる間に➡ 188 00:13:17,497 --> 00:13:19,499 どんどん 追い詰められてるじゃないですか。 189 00:13:19,499 --> 00:13:21,501 もし あした ここが見つかったら 皆さん 一体➡ 190 00:13:21,501 --> 00:13:25,338 どうするつもりなんですか? ハァハァハァ…。 191 00:13:25,338 --> 00:13:27,340 そりゃ…。 当然。 192 00:13:27,340 --> 00:13:29,842 見つかってから考えれば いいんじゃない? 193 00:13:29,842 --> 00:13:32,679 今の僕たちにできることって ほぼ ないし。 194 00:13:32,679 --> 00:13:34,681 金もない 人脈もない。 195 00:13:34,681 --> 00:13:37,684 ないない尽くしで やれることもないしね。 196 00:13:37,684 --> 00:13:42,355 (笑い声) 197 00:13:42,355 --> 00:13:45,525 じゃあ 私が働きに出ます。 (カミラ/ハディス/ジーク)えっ? 198 00:13:45,525 --> 00:13:50,029 新聞によると 竜騎士見習いの 募集が かかってるようなので。 199 00:13:50,029 --> 00:13:52,865 えっ… まだ 魔力も戻ってないのに。 200 00:13:52,865 --> 00:13:54,867 魔力は筋力です! 201 00:13:54,867 --> 00:13:57,537 そもそも そんなものなくても 私は負けません。 202 00:13:57,537 --> 00:13:59,706 なんなら 出世コースに乗ってやります。 203 00:13:59,706 --> 00:14:03,142 これで お金も人脈も情報も 手に入ります。 204 00:14:03,142 --> 00:14:05,144 フン! 205 00:14:07,146 --> 00:14:10,149 反対しませんよね? 206 00:14:10,149 --> 00:14:12,318 (カミラ/ハディス/ジーク)ああ…。 207 00:14:12,318 --> 00:14:14,987 フン! フン! フン! 208 00:14:14,987 --> 00:14:17,990 フン! フン! フン! うぅ…。 209 00:14:17,990 --> 00:14:21,828 俺も応募するぜ。 ほんと言うと退屈だったしな。 210 00:14:21,828 --> 00:14:24,664 陛下の護衛は? カミラが ついてる。 211 00:14:24,664 --> 00:14:26,666 心配すんな。 212 00:14:30,002 --> 00:14:32,004 いらっしゃ~い。 213 00:14:32,004 --> 00:14:34,173 毎度あり。 こいつは おまけだ。 214 00:14:34,173 --> 00:14:37,076 おいしいよ。 うわ~。 まあ 立派。 215 00:14:40,012 --> 00:14:42,181 すごく 大きい街じゃないですか。 216 00:14:42,181 --> 00:14:46,686 そりゃ 三公の一人 ノイトラール公のお膝元だからな。 217 00:14:46,686 --> 00:14:50,857 本家本元にってことは ここの竜騎士団って…。 218 00:14:50,857 --> 00:14:53,693 精鋭中の精鋭ってわけだ。 219 00:14:53,693 --> 00:14:57,697 《どうりで本気で 竜騎士を目指してる連中が➡ 220 00:14:57,697 --> 00:14:59,699 集まってきてる》 221 00:14:59,699 --> 00:15:03,302 あ~あ。 すっかり お尋ね者になっちまったな。 222 00:15:03,302 --> 00:15:06,005 写真 なかったんですかね? 223 00:15:08,307 --> 00:15:11,144 ((ジーク。 あしたから ジルを頼むよ。 224 00:15:11,144 --> 00:15:14,814 彼女は賢いけど こっちの情報には疎い。 225 00:15:14,814 --> 00:15:18,818 何より まだ あの年齢だ。 止めないんだな 隊長を。 226 00:15:18,818 --> 00:15:21,821 ジルのやりたいことを 邪魔する気はないんだ。 227 00:15:21,821 --> 00:15:23,823 嫌われたくないしね。 228 00:15:23,823 --> 00:15:27,160 守るのが 俺の仕事だ。 頼まれなくても やる。 229 00:15:27,160 --> 00:15:30,830 いざとなったら 僕を叔父上に突き出せ。 230 00:15:30,830 --> 00:15:33,666 はぁ? ジルを守るためなら➡ 231 00:15:33,666 --> 00:15:37,837 それくらいやれ 竜妃の騎士。 232 00:15:37,837 --> 00:15:41,340 《わかってんのか? それは 隊長や 俺たちに➡ 233 00:15:41,340 --> 00:15:43,342 裏切られる ってことじゃねえか》) 234 00:15:45,678 --> 00:15:48,347 ジーク。 どうしたんですか? 235 00:15:48,347 --> 00:15:50,349 んっ… ああ いや…。 236 00:15:50,349 --> 00:15:53,686 これ ベイルブルグにも 照会が いってますよね。 237 00:15:53,686 --> 00:15:57,190 手配書は 1人だけだ。 たぶん ごまかしてくれたんだろ。 238 00:15:57,190 --> 00:16:00,293 スフィア様 大丈夫でしょうか? 239 00:16:00,293 --> 00:16:05,298 信じるしかない。 どうする? やめるか? いえ…。 240 00:16:05,298 --> 00:16:07,300 これを食べるまで帰れません! 241 00:16:07,300 --> 00:16:10,303 陛下のお弁当! 早起きして作ってくれたんですよ。 242 00:16:10,303 --> 00:16:12,305 夕飯は シチューですって。 243 00:16:12,305 --> 00:16:15,308 仕事を終えたあとの おいしい ごはん。 トラブルだと? 244 00:16:15,308 --> 00:16:18,644 試験は どうなるんだ! あん? はるばる ここまで来たんだぞ! 245 00:16:18,644 --> 00:16:22,315 ですから 現在 竜騎士団は 緊急の用件故 出払っております。 246 00:16:22,315 --> 00:16:24,650 今しばらく お待ちください。 だから➡ 247 00:16:24,650 --> 00:16:27,653 それは いつまでなんだよ? とにかく ここで お待ちください。 248 00:16:27,653 --> 00:16:30,490 どういうことでしょう? わからん。 249 00:16:30,490 --> 00:16:33,326 そろそろ 試験開始時刻だが…。 (鐘の音) 250 00:16:33,326 --> 00:16:36,662 (鐘の音) 251 00:16:36,662 --> 00:16:38,998 何だ? あれ。 りゅ… 竜だ! 252 00:16:38,998 --> 00:16:41,834 お… 驚くな 竜くらい。 (咆哮) 253 00:16:41,834 --> 00:16:45,004 この街には 騎士団が…。 (悲鳴) 254 00:16:45,004 --> 00:16:47,840 おい 隊長 どうする? うっ! 255 00:16:47,840 --> 00:16:50,676 ひぃ…。 256 00:16:50,676 --> 00:16:53,679 大丈夫ですか? あ… ありがとう。 君は? 257 00:16:53,679 --> 00:16:56,015 それより避難誘導を。 南側の通りは➡ 258 00:16:56,015 --> 00:16:59,852 すいているようです。 わかった。 君も早く…。 259 00:16:59,852 --> 00:17:02,455 むちゃは よせ! 竜のうろこに その剣では…。 260 00:17:02,455 --> 00:17:05,291 ジーク 援護を! 《うろこに 剣は通らない。 261 00:17:05,291 --> 00:17:07,293 狙うのは 足の内側!》 262 00:17:07,293 --> 00:17:09,295 うっ! うぅ…。 263 00:17:09,295 --> 00:17:13,466 フッ! グアー! 隊長! 264 00:17:13,466 --> 00:17:17,637 くっ…。 グアー! 265 00:17:17,637 --> 00:17:21,040 うっ… あっ…。 266 00:17:25,645 --> 00:17:28,481 そこまで! 試験終了。 267 00:17:28,481 --> 00:17:30,483 2人とも よくやったな。 268 00:17:30,483 --> 00:17:33,486 じきに団長が来る。 その場で待機していてくれ。 269 00:17:33,486 --> 00:17:35,988 よくやった? どういうことだ? 270 00:17:35,988 --> 00:17:39,992 いや… 派手に やりましたな。 ご迷惑をおかけしました。 271 00:17:39,992 --> 00:17:42,828 この騒動 全部 試験だったみたいですね。 272 00:17:42,828 --> 00:17:45,331 はぁ? じゃあ あの噴水は? 273 00:17:45,331 --> 00:17:47,667 近々 取り壊し予定だったんだよ。 274 00:17:47,667 --> 00:17:51,003 あ~! じゃ… じゃあ あの 目つきの悪い竜は? 275 00:17:51,003 --> 00:17:54,340 我が竜騎士団の竜だ。 賢い子だろ? 276 00:17:54,340 --> 00:17:57,009 ここまで命じるには 相当の信頼関係と➡ 277 00:17:57,009 --> 00:17:59,946 訓練が必要だがね。 ハァ…。 278 00:17:59,946 --> 00:18:03,449 では 硬直したのは? 硬直? あの子が? 279 00:18:03,449 --> 00:18:07,954 んっ…。 さすが 僕のお嫁さんは かっこいいな。 280 00:18:07,954 --> 00:18:10,623 そのうえ かわいい。 今日は ねぎらいを込めて➡ 281 00:18:10,623 --> 00:18:12,625 ごちそうを用意しなきゃ。 282 00:18:12,625 --> 00:18:17,797 もしかして 竜を止めたのは…。 ナイショにしておいてくれ。 283 00:18:17,797 --> 00:18:21,300 ジルは 真面目だから不正だって 怒るかもしれないし。 284 00:18:21,300 --> 00:18:24,971 まあ 竜相手に竜帝が出てきちゃあね。 285 00:18:24,971 --> 00:18:27,807 でもさ ジルちゃんって 竜妃なんでしょ? 286 00:18:27,807 --> 00:18:33,312 加護とかって ないの? 竜は 竜神の分身。 神の使いだ。 287 00:18:33,312 --> 00:18:35,815 たとえ 祝福を受けた竜妃でも➡ 288 00:18:35,815 --> 00:18:38,484 竜神の下という意味では 同格なんだよ。 289 00:18:38,484 --> 00:18:42,321 しかも ジルは竜が嫌う 女神の魔力を持っている。 290 00:18:42,321 --> 00:18:44,824 従わせるのは 難しいんじゃないかな。 291 00:18:44,824 --> 00:18:48,828 なるほどね。 じゃあ 陛下なら…。 んっ? 292 00:18:48,828 --> 00:18:52,999 竜を使えば 帝都奪還できちゃったり… する? 293 00:18:52,999 --> 00:18:55,001 それは ことわりに反することだ。 294 00:18:55,001 --> 00:18:59,839 ラーヴェの神格が落ち 国への加護も薄まってしまう。 295 00:18:59,839 --> 00:19:03,609 できれば…。 最終手段ってわけね。 296 00:19:03,609 --> 00:19:07,613 みんな 僕に石を投げる恐ろしさを わかってないんだよ。 297 00:19:07,613 --> 00:19:11,283 それをして なお 無事でいられる 存在がいるとしたら…。 298 00:19:11,283 --> 00:19:13,452 私だけ…。 299 00:19:13,452 --> 00:19:15,454 ハッ! 300 00:19:15,454 --> 00:19:18,791 ハァ…。 どうしたの? 301 00:19:18,791 --> 00:19:21,627 いや… なんでもない。 302 00:19:21,627 --> 00:19:25,464 うぅ… 味は変わらないですよね? 303 00:19:25,464 --> 00:19:27,767 やめとけ。 (2人)あっ…。 304 00:19:32,972 --> 00:19:35,141 (エリンツィア)2人とも 合格だ。 305 00:19:35,141 --> 00:19:39,145 私は エリンツィア・テオス・ラーヴェ。 306 00:19:39,145 --> 00:19:43,983 ラーヴェ帝国 第一皇女だ。 307 00:19:43,983 --> 00:19:48,087 今は ノイトラール竜騎士団長と 名乗ったほうが いいかな? 308 00:19:54,994 --> 00:19:58,831 ((敵襲! ラキア山頂に深紅の軍旗 確認! 309 00:19:58,831 --> 00:20:01,333 竜帝 ハディス・テオス・ラーヴェです! 310 00:20:01,333 --> 00:20:04,003 (ロレンス)ラキア山脈を 越えてきたのか…。 311 00:20:04,003 --> 00:20:08,007 ジル エリンツィアを連れて撤退しよう。 戦いもせずに 逃げるのか? 312 00:20:08,007 --> 00:20:11,510 かなう相手じゃない。 まさか 竜帝が来るとは…。 313 00:20:11,510 --> 00:20:13,512 援軍はないはずだったのに…。 314 00:20:13,512 --> 00:20:17,516 バカな子だ。 捨て置けばいいものを。 315 00:20:17,516 --> 00:20:20,686 んっ… やむをえない。 撤退する。 316 00:20:20,686 --> 00:20:23,689 ジル! あっ…。 317 00:20:23,689 --> 00:20:25,691 殿下! おやめください! 318 00:20:25,691 --> 00:20:28,194 我々は あなたのお命まで奪う気など…。 319 00:20:28,194 --> 00:20:33,899 ハディス… 不出来な姉で すまなかった) 320 00:20:42,708 --> 00:20:46,045 あっ…。 よろしくお願いします。 321 00:20:46,045 --> 00:20:48,047 フッ…。 322 00:20:48,047 --> 00:20:50,649 こちらこそ よろしく。 323 00:22:30,683 --> 00:22:32,851 欲しいの? ち… 違います! 324 00:22:32,851 --> 00:22:36,355 私には 縫いぐるみを持つ 資格なんてありませんから。 325 00:22:36,355 --> 00:22:39,024 資格? 326 00:22:39,024 --> 00:22:42,695 あれは 私が 7歳のときでした。 327 00:22:42,695 --> 00:22:45,531 賊が入ったんです。 328 00:22:45,531 --> 00:22:48,367 縫いぐるみは 私の身代わりに…。 329 00:22:48,367 --> 00:22:50,870 手を尽くしたものの なぜか逆に➡ 330 00:22:50,870 --> 00:22:55,541 複雑骨折みたいなありさまとなり 彼は 殉職しました。 331 00:22:55,541 --> 00:22:59,545 殉職… それは なんというか ご愁傷さまです。 332 00:22:59,545 --> 00:23:02,648 お気遣い ありがとうございます。 333 00:23:09,321 --> 00:23:13,325 わかってんだろうな? うん。 でも あの様子だと➡ 334 00:23:13,325 --> 00:23:16,662 受け取ってもらえない気がするな。 335 00:23:16,662 --> 00:23:19,832 ラーヴェ 少し手伝え。 あっ? 336 00:23:19,832 --> 00:23:21,834 ギャッ! 337 00:23:21,834 --> 00:23:25,504 うぅ~。 やっと 出来上がったんだ。 338 00:23:25,504 --> 00:23:28,674 作ったんですか? マントと王冠だけね。 339 00:23:28,674 --> 00:23:30,676 それに…。 340 00:23:33,679 --> 00:23:37,349 帝都に戻ると 忙しくなって 添い寝も減るだろうから➡ 341 00:23:37,349 --> 00:23:40,853 僕だと思って。 ああ…。 342 00:23:40,853 --> 00:23:43,522 名付けて ハディスぐま。 343 00:23:43,522 --> 00:23:49,028 ありがとうございます! 陛下。 ウフフフ… フフフ フフフフ…。