1 00:00:01,969 --> 00:00:04,805 ⦅ジル:2人とも ラーヴェ帝国出身だったんですか? 2 00:00:04,805 --> 00:00:07,474 (ジーク)魔力がなかっただろ? 俺たちは。 3 00:00:07,474 --> 00:00:09,476 なぜ クレイトスに? 4 00:00:11,812 --> 00:00:15,015 (カミラ)忘れちゃったわ… 昔のことなんか⦆ 5 00:00:21,321 --> 00:00:23,824 もう泣かないの。 (泣き声) 6 00:00:23,824 --> 00:00:27,494 ほら あのお兄さん 上から目線で 粗野で…。 7 00:00:27,494 --> 00:00:31,164 だけど 難しいこと 考えられないから 盾に便利よ。 8 00:00:31,164 --> 00:00:33,500 うっ! あ… つっ! おい 本気で切り捨てるぞ。 9 00:00:33,500 --> 00:00:36,503 おう! そっちこそ 蜂の巣にしてやろうか? 10 00:00:36,503 --> 00:00:39,506 2人とも やめてください。 うるせえ! ガキは黙ってろ! 11 00:00:39,506 --> 00:00:43,010 大人気な~い。 大体 手を縛られた この状況で➡ 12 00:00:43,010 --> 00:00:45,012 どうやって 蜂の巣にすんだ? ああ? 13 00:00:45,012 --> 00:00:48,849 (カミラ)それは てめえも同じだろうが! 14 00:00:48,849 --> 00:00:52,019 (3人)あっ…。 15 00:00:52,019 --> 00:00:54,521 スフィア様が おびえてます。 16 00:00:54,521 --> 00:00:58,191 2人とも言い争いを やめてくれませんか? 17 00:00:58,191 --> 00:01:00,594 はい。 おう。 18 00:01:04,965 --> 00:01:06,967 お… お前 一体…。 19 00:01:06,967 --> 00:01:09,803 私のことより これからのことを。 20 00:01:09,803 --> 00:01:12,306 まずは 互いの情報を すり合わせるんです。 21 00:01:16,476 --> 00:01:18,645 ケンカは そこまでにして。 22 00:01:18,645 --> 00:01:21,048 話し合いましょう。 23 00:03:07,788 --> 00:03:11,291 なるほど。 状況をまとめると➡ 24 00:03:11,291 --> 00:03:14,628 賊は北方師団の兵士に 成り済まし潜入。 25 00:03:14,628 --> 00:03:17,464 門を下ろして 町と港を分断し➡ 26 00:03:17,464 --> 00:03:22,135 ベイル侯爵の令嬢を人質に 現在も 港を占拠中。 27 00:03:22,135 --> 00:03:24,805 で 合ってたかしら? はい。 28 00:03:24,805 --> 00:03:29,810 どういうことだ? 港を守る俺ら 北方師団に成り済ますだなんてよ。 29 00:03:29,810 --> 00:03:34,314 そうね。 侯爵が 私らのことを 嫌ってるのは知ってたけど…。 30 00:03:34,314 --> 00:03:36,316 (スフィア)あの…。 31 00:03:36,316 --> 00:03:40,987 この騒動は 陛下が連れてきた ジルって女の子の手引きだと…。 32 00:03:40,987 --> 00:03:45,092 (カミラ)それ 誰から聞いたの? さっきの賊の方々が…。 33 00:03:47,828 --> 00:03:49,830 なんとなく見えたわ。 34 00:03:49,830 --> 00:03:52,666 今回の騒動を鎮圧するために➡ 35 00:03:52,666 --> 00:03:56,336 当然 これから ベイル侯爵の私兵たちが動くわね。 36 00:03:56,336 --> 00:03:59,673 で そいつらが賊を討ち取ったら? 37 00:03:59,673 --> 00:04:03,276 まず 私ら北方師団は 価値なしと判断されて➡ 38 00:04:03,276 --> 00:04:06,446 ベイルブルグから 引き揚げさせられることになる。 39 00:04:06,446 --> 00:04:10,951 更に 皇帝陛下の連れてきた子が 賊を手引きしたとなれば➡ 40 00:04:10,951 --> 00:04:14,955 北方師団の件も合わせて 陛下の大失点。 41 00:04:14,955 --> 00:04:19,292 運悪く スフィア嬢が 亡くなりでもした日には…。 42 00:04:19,292 --> 00:04:24,131 侯爵天下の出来上がり。 娘は尊い犠牲ってことか。 43 00:04:24,131 --> 00:04:28,635 お貴族様が考えそうなことだ。 胸クソ悪い。 44 00:04:28,635 --> 00:04:30,637 (カミラ)でも おかしいのよね。 45 00:04:30,637 --> 00:04:33,473 あの軟禁部屋に 手引きをしたとされる女の子は➡ 46 00:04:33,473 --> 00:04:36,476 いなかったそうよ。 そうよね? ミハリ。 47 00:04:36,476 --> 00:04:39,479 (ミハリ)あ… はい! ミハリ? 48 00:04:39,479 --> 00:04:43,483 部屋の見張りをしておりました ミハリです。 一応 本名でして…。 49 00:04:43,483 --> 00:04:46,319 《ややこしい》 50 00:04:46,319 --> 00:04:50,157 で どうなんだよ? はい。 やつら 大慌てで➡ 51 00:04:50,157 --> 00:04:54,161 少女は どこだと 何度も… 私には さっぱりでして。 52 00:04:54,161 --> 00:04:56,163 おいおい おかしくねえか? 53 00:04:56,163 --> 00:05:00,433 自分らを手引きしたはずのガキを あいつら自身が捜してるなんてよ。 54 00:05:00,433 --> 00:05:04,104 女の子の手引きは ウソってことになるわね。 55 00:05:04,104 --> 00:05:07,107 この騒動で 最後に得をするのは誰かしら? 56 00:05:07,107 --> 00:05:11,444 ハッ… ああ…。 57 00:05:11,444 --> 00:05:15,782 お父様…。 58 00:05:15,782 --> 00:05:19,619 我々 北方師団は 利用されたということですか? 59 00:05:19,619 --> 00:05:22,289 今日は やたら警備が手薄だった。 60 00:05:22,289 --> 00:05:25,625 貴族の坊ちゃんたちは 買収されたんだろうよ。 61 00:05:25,625 --> 00:05:29,462 残ってるのは後ろ盾のない 俺ら平民組ばかり。 62 00:05:29,462 --> 00:05:32,632 内部から見れば あからさまに恣意的だ。 63 00:05:32,632 --> 00:05:35,135 今は 例の女の子が 見つからない騒ぎで➡ 64 00:05:35,135 --> 00:05:37,137 放っておかれてるけど➡ 65 00:05:37,137 --> 00:05:39,806 そのうち 全員 始末されるでしょうね。 66 00:05:39,806 --> 00:05:43,143 ベイル侯爵の軍が来たら どさくさに紛れて➡ 67 00:05:43,143 --> 00:05:45,145 国外逃亡でもするしかないな。 68 00:05:45,145 --> 00:05:47,814 皇帝陛下に事実を申し上げれば いいのでは? 69 00:05:47,814 --> 00:05:52,485 無駄よ。 あんたも平民組でしょ? 死体の山に参加するだけ。 70 00:05:52,485 --> 00:05:54,487 わ… 私が お話しします。 71 00:05:54,487 --> 00:05:58,992 だから 助けろって? お貴族様。 72 00:05:58,992 --> 00:06:02,596 悪いが 俺たちも生き残るので 手いっぱいでね。 73 00:06:05,932 --> 00:06:09,269 皆さんは逃げて 姿を隠してください。 74 00:06:09,269 --> 00:06:11,271 私は ここに残ります。 75 00:06:11,271 --> 00:06:14,941 私は そう簡単に 殺されたりしないはずです。 76 00:06:14,941 --> 00:06:17,444 陛下のお茶友達ですから。 77 00:06:17,444 --> 00:06:21,114 それに 密偵の女の子が 見つからないのなら➡ 78 00:06:21,114 --> 00:06:24,284 被害者である私の証言が 必要でしょう。 79 00:06:24,284 --> 00:06:26,953 どうにかして 事実を陛下に伝えます。 80 00:06:26,953 --> 00:06:30,957 陛下は こんなこと捨ておく方では ないはずです。 81 00:06:30,957 --> 00:06:34,961 ちゃんと話せば わかってくださる方です。 82 00:06:34,961 --> 00:06:38,465 誰も あの方と 話そうとしないだけなんです。 83 00:06:38,465 --> 00:06:41,801 私が お話しして 皆さんは 何も落ち度がないことを➡ 84 00:06:41,801 --> 00:06:44,471 わかってもらいます。 ですから…。 85 00:06:44,471 --> 00:06:48,975 私に構わず お早く… 逃げてください。 86 00:06:51,978 --> 00:06:56,316 《カミラとジークがクレイトスに来た理由。 87 00:06:56,316 --> 00:06:59,819 詳細は違えど 事件に巻き込まれた彼らを➡ 88 00:06:59,819 --> 00:07:03,590 今と同じように スフィア嬢が逃がしたとしたら…。 89 00:07:03,590 --> 00:07:06,926 カミラたちを逃がすため 1人残った少女は➡ 90 00:07:06,926 --> 00:07:09,596 父に汚名を着せられて死んだ。 91 00:07:09,596 --> 00:07:13,500 ベイルブルグの無理心中とは そういう てんまつか》 92 00:07:16,937 --> 00:07:22,275 そんなことしなくても 全員 助かる道はあります。 93 00:07:22,275 --> 00:07:24,277 き… 君は…。 泥棒猫ちゃん。 94 00:07:24,277 --> 00:07:28,782 ジル・サーヴェルといいます。 私が密偵扱いされた子ども。 95 00:07:28,782 --> 00:07:31,952 あなた方同様 わなにかけられた側です。 96 00:07:31,952 --> 00:07:34,954 しかし敵は まだ 私の所在に気付いていません。 97 00:07:34,954 --> 00:07:38,458 これは 勝機です。 捕らわれている北方師団を助け➡ 98 00:07:38,458 --> 00:07:42,962 スフィア様を守り 賊から港を取り戻します。 99 00:07:42,962 --> 00:07:46,633 なるほど。 北方師団も汚名返上できるし➡ 100 00:07:46,633 --> 00:07:49,302 同時に 誰が密偵疑惑をかけたのかも➡ 101 00:07:49,302 --> 00:07:52,639 明るみにするってわけね。 そうなりゃ 侯爵も➡ 102 00:07:52,639 --> 00:07:56,643 簡単には もみ消せねえ。 おもしろそうだな。 乗った! 103 00:07:56,643 --> 00:07:59,312 スフィア様。 はひっ! 104 00:07:59,312 --> 00:08:02,082 この作戦の要は あなたです。 105 00:08:02,082 --> 00:08:04,751 あなたが死ねば 我々の負け。 106 00:08:04,751 --> 00:08:09,089 私が あなたを守ります。 あなたが 私を? 107 00:08:09,089 --> 00:08:12,926 そこで お願いがあります。 108 00:08:12,926 --> 00:08:16,429 お父上を 告発していただきたいのです。 109 00:08:16,429 --> 00:08:19,766 あっ…。 (ジル)できますか? 110 00:08:19,766 --> 00:08:23,603 できなければ あなたも いずれ始末されます。 111 00:08:23,603 --> 00:08:25,605 ハッ…。 112 00:08:34,447 --> 00:08:39,619 1つ 確認してもいいですか? 私で答えられることであれば。 113 00:08:39,619 --> 00:08:42,122 なぜ 私を助けるんですか? 114 00:08:42,122 --> 00:08:45,458 わ… 私は あなたの恋敵のはずです! 115 00:08:45,458 --> 00:08:50,630 私は 今のところ 陛下に 恋をする予定はありません。 116 00:08:50,630 --> 00:08:53,800 えっ? 訳あって婚約…。 117 00:08:53,800 --> 00:08:57,804 というか もう結婚したようですが 形だけの夫婦。 118 00:08:57,804 --> 00:09:00,240 恋愛感情は 互いにありません。 119 00:09:00,240 --> 00:09:03,743 私みたいな子どもに 恋愛感情があったら 問題では? 120 00:09:03,743 --> 00:09:05,912 じゃ… じゃあ ハディス様は➡ 121 00:09:05,912 --> 00:09:08,915 何か深いご事情があって あなたを…。 122 00:09:08,915 --> 00:09:13,253 か… 形だけなら あなたが ハディス様を裏切る可能性だって…。 123 00:09:13,253 --> 00:09:17,757 形だけでも 互いに選んで 夫婦になった理由があります。 124 00:09:17,757 --> 00:09:20,760 なので その心配は ご無用です。 125 00:09:20,760 --> 00:09:22,762 それに…。 126 00:09:22,762 --> 00:09:26,466 幸せにすると約束しましたので。 127 00:09:31,104 --> 00:09:34,607 《迷って当然だ。 だが…》 128 00:09:34,607 --> 00:09:38,278 (ハディス)なんだか 恐怖政治が 合理的な気がしてきた。 129 00:09:38,278 --> 00:09:40,280 (ラーヴェ)俺は反対しねえけどさ➡ 130 00:09:40,280 --> 00:09:42,615 嬢ちゃんは そういうの嫌がるんじゃね? 131 00:09:42,615 --> 00:09:46,119 で どうする? 彼女の様子を見てきてくれ。 132 00:09:46,119 --> 00:09:50,623 彼女の無事は 絶対だ。 事態によっては すぐ動こう。 133 00:09:50,623 --> 00:09:53,960 他には? ない。 下手に僕が関われば➡ 134 00:09:53,960 --> 00:09:57,964 事態を大きくしたいベイル侯爵は 死人を出すだろう。 135 00:09:57,964 --> 00:10:00,967 それに もう 僕の中では終わった話だ。 136 00:10:00,967 --> 00:10:04,137 どうせ ベイル侯爵も使い捨ての駒。 137 00:10:04,137 --> 00:10:07,307 黒幕を探るのに 泳がせたかったが➡ 138 00:10:07,307 --> 00:10:10,977 もう見せしめしか使い道はない。 139 00:10:10,977 --> 00:10:14,280 いらないものを片づける ちょうどいい機会だ。 140 00:10:17,317 --> 00:10:22,655 (ハディス)最後に ベイルブルグは 僕の直轄地になって終わる。 141 00:10:22,655 --> 00:10:25,158 スフィア嬢ちゃんは どうする? 142 00:10:25,158 --> 00:10:28,995 父親は死に ベイル侯爵家は取り潰し。 143 00:10:28,995 --> 00:10:33,500 今後を考えるなら ここで 死んだほうが幸せかもしれないな。 144 00:10:36,002 --> 00:10:40,340 私は スフィア様と同じ 陛下側の人間です。 145 00:10:40,340 --> 00:10:42,342 それを信じていただけませんか? 146 00:10:49,182 --> 00:10:52,685 あなたを信じます。 147 00:10:52,685 --> 00:10:56,189 お父様を告発します。 148 00:10:58,191 --> 00:11:00,793 全力で お守りします。 149 00:11:00,793 --> 00:11:03,630 あなたの勇気と決断に敬意を。 150 00:11:03,630 --> 00:11:08,635 えっ あっ… ふつつか者ですが よろしくお願いいたします。 151 00:11:08,635 --> 00:11:13,473 ほんとに ガキか? 性別も年齢も関係ないのよ。 152 00:11:13,473 --> 00:11:15,808 ああいう手合いは 生まれつきなの。 153 00:11:15,808 --> 00:11:18,645 侯爵軍の到着までに 片をつけないと➡ 154 00:11:18,645 --> 00:11:23,149 手柄を横取りされかねません。 武器は途中で奪うとして まずは? 155 00:11:23,149 --> 00:11:26,319 ここを出て 捕らえられている 北方師団を解放。 156 00:11:26,319 --> 00:11:29,656 戦力になってもらいます。 どこかに拘束されてるか➡ 157 00:11:29,656 --> 00:11:32,492 立てこもってると思うのですが。 聖堂で拘束されていると➡ 158 00:11:32,492 --> 00:11:35,995 聞きました。 ただ その… 負傷者が多いそうでして。 159 00:11:35,995 --> 00:11:38,331 (カミラ)戦力的には 期待できないわね。 160 00:11:38,331 --> 00:11:40,667 (ジーク)それでも やるしかねえんだよ。 161 00:11:40,667 --> 00:11:43,002 ミハリは案内! はっ! 162 00:11:43,002 --> 00:11:48,007 ジークとカミラは スフィア様の護衛を。 私が突破口を開きます。 163 00:11:48,007 --> 00:11:50,843 どうやって? この壁を破ります。 164 00:11:50,843 --> 00:11:53,012 (3人)はぁ? ちょ… そんなこと…。 165 00:11:53,012 --> 00:11:55,315 (ジル)時間がないので 説明は あとに。 166 00:12:02,622 --> 00:12:04,624 フンッ! うわっ! 167 00:12:04,624 --> 00:12:06,793 な… なんの音だ? 砲撃か? 168 00:12:06,793 --> 00:12:08,795 どこからだ? 169 00:12:08,795 --> 00:12:13,299 ちなみに 私 鬼軍曹と 呼ばれていたことがあります。 170 00:12:13,299 --> 00:12:15,802 《お前たちに…》 171 00:12:15,802 --> 00:12:18,137 皆さんの働きに期待します。 172 00:12:18,137 --> 00:12:21,140 大丈夫。 死なない程度にフォローしますから。 173 00:12:21,140 --> 00:12:23,476 こんなことになっちまうなんて。 174 00:12:23,476 --> 00:12:25,979 俺たち このまま殺されるのか? 175 00:12:25,979 --> 00:12:28,982 嫌だ。 死にたくねえ。 誰か… 誰か 助けてくれ。 176 00:12:28,982 --> 00:12:30,984 ごちゃごちゃ うるせえぞ。 177 00:12:30,984 --> 00:12:33,086 一足早く あの世に送ってやろうか? 178 00:12:35,321 --> 00:12:37,323 どっ… ぐわ~。 179 00:12:41,160 --> 00:12:43,162 この…。 180 00:12:43,162 --> 00:12:45,164 えっ? うっ! 181 00:12:47,333 --> 00:12:49,335 フッ! 182 00:12:49,335 --> 00:12:51,337 ふんっ! 183 00:12:51,337 --> 00:12:54,173 お待たせ! ジルちゃん! お… お前ら。 184 00:12:54,173 --> 00:12:56,175 スフィア様! 185 00:13:01,114 --> 00:13:03,449 ジル・サーヴェルです。 186 00:13:03,449 --> 00:13:07,620 皇帝陛下の命により あなた方を助けに来ました。 187 00:13:07,620 --> 00:13:11,124 皇帝の命? そんなバカな…。 188 00:13:11,124 --> 00:13:14,794 これは ベイル侯爵による 自作自演の襲撃です。 189 00:13:14,794 --> 00:13:19,465 北方師団をおとしめ 皇帝陛下の地盤を崩すためのわな。 190 00:13:19,465 --> 00:13:21,634 私は密偵疑惑をかけられ➡ 191 00:13:21,634 --> 00:13:24,804 スフィア様は その捨て駒にされたのだ。 192 00:13:24,804 --> 00:13:28,975 このような卑劣な蛮行 断じて許されることではない! 193 00:13:28,975 --> 00:13:31,978 動ける者は敵襲に備え バリケードを作れ! 194 00:13:31,978 --> 00:13:34,647 負傷兵 貴君らの傷は名誉の負傷だ! 195 00:13:34,647 --> 00:13:37,150 恥じることはない! 帝国のため➡ 196 00:13:37,150 --> 00:13:40,153 皇帝陛下の御旗の下に 貴君らは戦うのだ! 197 00:13:40,153 --> 00:13:42,655 勇敢なる北方師団諸君! 198 00:13:42,655 --> 00:13:45,992 今こそ 軍港と誇りを 我らの手で取り戻すのだ! 199 00:13:45,992 --> 00:13:48,995 隊長。 ジル隊長! 200 00:13:48,995 --> 00:13:52,999 (兵士たち)おお! 隊長! 201 00:13:55,168 --> 00:13:57,870 総員 戦闘準備! 202 00:14:00,273 --> 00:14:04,977 さて 一応 僕は動けないことに なってるわけだし…。 203 00:14:10,283 --> 00:14:12,952 おい ハディス! 嫁が すごすぎる! 204 00:14:12,952 --> 00:14:15,288 いや~ 大したもんだわ。 自力で脱出して➡ 205 00:14:15,288 --> 00:14:17,290 現在 敵と交戦中! 206 00:14:17,290 --> 00:14:21,794 はぁ? 脱出? 交戦? どういう状況だ? 207 00:14:21,794 --> 00:14:23,963 スフィア嬢ちゃんを 聖堂で守りながら➡ 208 00:14:23,963 --> 00:14:26,799 北方師団が嫁の指揮で 敵を食い止めてるぜ。 209 00:14:26,799 --> 00:14:30,636 軍港を取り戻すんだってさ。 軍港を取り戻す? 210 00:14:30,636 --> 00:14:33,806 皇帝陛下の御旗の下にって 演説かましてよ。 211 00:14:33,806 --> 00:14:36,309 北方師団の連中 自分らを助けるために➡ 212 00:14:36,309 --> 00:14:39,479 お前が嬢ちゃんを よこしてくれたって思ってるぜ。 213 00:14:39,479 --> 00:14:43,316 それは 全部 助けろってことか。 214 00:14:43,316 --> 00:14:46,819 ところで お前は何してたんだ? あっ 何も…。 215 00:14:46,819 --> 00:14:49,989 ⦅いけ! そこだ。 いいぞ 嬢ちゃん。 216 00:14:49,989 --> 00:14:52,158 右! あっ やっぱ 左!⦆ 217 00:14:52,158 --> 00:14:55,328 することねえから 応援してたんだけどよ。 218 00:14:55,328 --> 00:14:57,830 ⦅陛下の所に帰ってください⦆ 219 00:14:57,830 --> 00:15:00,933 って。 それで すごすご戻ったのか。 220 00:15:00,933 --> 00:15:05,772 お前 それでも竜神か? その言葉 そっくり返すわ。 テヘッ。 221 00:15:05,772 --> 00:15:09,942 町への被害は? ない。 軍港で暴れてるだけだ。 222 00:15:09,942 --> 00:15:13,946 大まかな損害額は? プイ。 223 00:15:16,449 --> 00:15:18,785 ハァ…。 224 00:15:18,785 --> 00:15:22,955 再建費用は ベイル侯爵から搾り取るとしよう。 225 00:15:22,955 --> 00:15:25,458 一家断絶よりは マシなはずだ。 226 00:15:25,458 --> 00:15:27,960 おう よかったな。 227 00:15:27,960 --> 00:15:32,131 だってよ スフィア嬢ちゃんも 北方師団も ベイル侯爵家も➡ 228 00:15:32,131 --> 00:15:34,300 見捨てなくていいってことだろ? 229 00:15:34,300 --> 00:15:38,471 あっ… そう… だな。 230 00:15:38,471 --> 00:15:40,807 恐怖政治せずに みんなに嫌われない➡ 231 00:15:40,807 --> 00:15:44,477 皇帝陛下になれるかもな。 いい嫁だな。 232 00:15:44,477 --> 00:15:48,648 案外 ほんとに お前を幸せにするかもな。 233 00:15:48,648 --> 00:15:51,150 賊どもが この城を目指しているとのこと。 234 00:15:51,150 --> 00:15:53,986 ベイル侯爵より 護衛を仰せつかりました。 235 00:15:53,986 --> 00:15:57,824 陛下には 安全な場所に避難して いただきたいとのことです。 236 00:15:57,824 --> 00:16:02,094 想定外に北方師団が 軍港を 奪還してしまいそうだから➡ 237 00:16:02,094 --> 00:16:06,432 僕を遠ざけたいのかな? な… 何を根拠に そのような…。 238 00:16:06,432 --> 00:16:08,601 タルト作りの邪魔だ。 239 00:16:08,601 --> 00:16:12,305 お前たち そのまま 僕に ひざまずけ。 240 00:16:14,440 --> 00:16:17,109 隊長! こっちは片づいたぜ。 私も。 241 00:16:17,109 --> 00:16:19,111 聖堂に戻りましょう。 242 00:16:21,948 --> 00:16:24,951 おかしら。 243 00:16:24,951 --> 00:16:28,254 (ヒューゴ)あのガキは… フッ…。 244 00:16:30,790 --> 00:16:32,792 状況は? ジル隊長! 245 00:16:32,792 --> 00:16:36,629 命令どおり 出入り口と窓を塞いで 防戦しています! 246 00:16:36,629 --> 00:16:39,031 (ヒューゴ)聞け! 北方師団。 247 00:16:42,301 --> 00:16:45,805 俺の名は ヒューゴ。 こいつらの頭目だ。 248 00:16:45,805 --> 00:16:48,140 一つ 取り引きを しようじゃないか。 249 00:16:48,140 --> 00:16:50,476 そっちに密偵のガキがいるな。 250 00:16:50,476 --> 00:16:54,647 そいつを縛り上げて連れてこい。 (どよめき) 251 00:16:54,647 --> 00:16:56,649 おとなしく差し出せば➡ 252 00:16:56,649 --> 00:16:58,818 このまま 軍港から引き揚げてやる。 253 00:16:58,818 --> 00:17:02,588 応じなければ 聖堂に火を付けるぜ。 254 00:17:02,588 --> 00:17:06,259 やっかいね。 いきなり全滅の危機かよ。 255 00:17:06,259 --> 00:17:09,929 どうすんだ? 隊長。 軍港を取り戻すどころじゃない。 256 00:17:09,929 --> 00:17:12,265 そう悪くはありません。 257 00:17:12,265 --> 00:17:16,102 やっと敵将が出てきてくれました。 行かせられるわけないでしょ! 258 00:17:16,102 --> 00:17:19,105 隊長! 危険すぎます。 魔力は認めるが➡ 259 00:17:19,105 --> 00:17:23,276 お前は まだ子どもだろうが。 ジル様が犠牲になるなら 私も…。 260 00:17:23,276 --> 00:17:25,778 危険です 隊長。 261 00:17:25,778 --> 00:17:31,284 スフィア様 ここで計画を 台なしにするようなヘマはしません。 262 00:17:31,284 --> 00:17:33,286 カミラ ロープを! 263 00:17:36,622 --> 00:17:38,624 勝算はあるのね。 264 00:17:38,624 --> 00:17:42,628 大丈夫です。 スフィア様をお願いします。 265 00:17:50,803 --> 00:17:53,639 ミハリ 私を突き出す役を。 266 00:17:53,639 --> 00:17:57,476 隊長命令だ。 ぶ… 無事にお戻りください。 267 00:17:57,476 --> 00:18:00,746 ジーク カミラ。 わかったわ。 268 00:18:00,746 --> 00:18:03,249 (ミハリ)取り引きに応じる! 269 00:18:03,249 --> 00:18:06,752 そちらに密偵を渡すから やめてくれ! 270 00:18:06,752 --> 00:18:10,256 よ~し 来たか。 271 00:18:10,256 --> 00:18:14,093 確かに そのガキだな。 ゆっくり こっちに歩いてこい。 272 00:18:14,093 --> 00:18:17,430 い… いきなり攻撃とか ないだろうな。 273 00:18:17,430 --> 00:18:21,100 ないない。 こっちは 逃げる準備をしたいんでね。 274 00:18:21,100 --> 00:18:24,303 あんたらを全滅させる時間も 惜しいくらいだ。 275 00:18:26,272 --> 00:18:28,274 (ヒューゴ)止まれ。 276 00:18:32,611 --> 00:18:36,115 ご苦労さん。 そんじゃ…。 277 00:18:36,115 --> 00:18:38,117 お別れだ! 278 00:18:43,956 --> 00:18:46,792 グフッ… うぅ…。 279 00:18:46,792 --> 00:18:49,629 頭目の命が惜しくば 全員 引け! はったりだ! 280 00:18:49,629 --> 00:18:51,964 かまわず こんなガキ…。 281 00:18:51,964 --> 00:18:53,966 (叫び声) 282 00:18:53,966 --> 00:18:58,804 全員 降伏しろ。 ハハ… 何言ってやがる。 283 00:18:58,804 --> 00:19:02,575 降伏なんて 誰が。 おかしら! 伝令から連絡! 284 00:19:02,575 --> 00:19:05,911 船が すべて壊されちまってる! なっ! ああ…。 285 00:19:05,911 --> 00:19:08,914 (ジル)さっき 逃げる準備がしたいと言ったな。 286 00:19:08,914 --> 00:19:13,419 それは無理だ。 船は すべて 私が沈めた。 287 00:19:13,419 --> 00:19:16,088 てめえの仕業かよ。 288 00:19:16,088 --> 00:19:19,592 だが 俺には まだ…。 289 00:19:19,592 --> 00:19:21,594 きえ~! 290 00:19:27,266 --> 00:19:30,936 神父が刃物で襲いかかるとは 世も末だな。 291 00:19:30,936 --> 00:19:33,539 神よ 神よ。 292 00:19:36,108 --> 00:19:38,944 ご愁傷さま。 スフィアお嬢様なら無事よ。 293 00:19:38,944 --> 00:19:40,946 ジルちゃんのおかげよ! ありがとう。 294 00:19:40,946 --> 00:19:43,783 うっ ああ…。 295 00:19:43,783 --> 00:19:48,287 俺だけでいいはずだ。 部下たちは見逃してやってくれ。 296 00:19:48,287 --> 00:19:51,123 (ジル)お前たちが 誰と つながってるかを吐け。 297 00:19:51,123 --> 00:19:55,294 もう知ってんだろ ベイル侯爵だ。 298 00:19:55,294 --> 00:19:59,298 それを皇帝陛下に言えるな。 (悲鳴) 299 00:19:59,298 --> 00:20:04,303 ベイル侯爵が攻めてきやがった! 約束が違…。 300 00:20:04,303 --> 00:20:06,806 ああ…。 こらえろ! 全滅したいのか? 301 00:20:06,806 --> 00:20:09,308 放せ! てめえ。 放せっつってんだろ! 302 00:20:09,308 --> 00:20:11,644 私が助ける。 だから 今は耐えろ! 303 00:20:11,644 --> 00:20:15,815 (ベイル)お前が皇帝陛下を たぶらかした娘か。 304 00:20:15,815 --> 00:20:19,151 幼くとも クレイトスの魔女というわけか。 305 00:20:19,151 --> 00:20:23,322 化け物め。 初めまして ベイル侯爵。 306 00:20:23,322 --> 00:20:26,992 軍港を占拠した賊は 北方師団が取り押さえました。 307 00:20:26,992 --> 00:20:30,496 一足 遅かったようですね。 308 00:20:30,496 --> 00:20:34,166 いいや 間に合ったのだよ 私は。 309 00:20:34,166 --> 00:20:37,670 ハッ! ああ…。 (羽ばたく音) 310 00:20:37,670 --> 00:20:43,075 貴様らを 全員 始末すればいいのだから。 311 00:20:47,346 --> 00:20:49,348 (咆哮) 312 00:20:49,348 --> 00:20:53,185 聖堂の中へ退避しろ! 早く! (悲鳴) 313 00:20:53,185 --> 00:20:56,021 《私が避ければ 聖堂が燃える。 314 00:20:56,021 --> 00:20:58,023 防ぐ他ない》 315 00:21:05,631 --> 00:21:08,968 どうした? 何をしている? 攻撃しろ! 316 00:21:08,968 --> 00:21:12,138 そんなこと できるわけがないだろう。 317 00:21:12,138 --> 00:21:16,041 竜帝の僕を前にして。 318 00:22:55,507 --> 00:22:58,010 (ラーヴェ)どうするつもりだ? 319 00:22:58,010 --> 00:23:01,780 あとは この桃をのせるだけ。 そっちじゃねえよ! 軍港! 320 00:23:01,780 --> 00:23:06,118 任せろって言われたんだ。 信じて待つのが夫の役目。 321 00:23:06,118 --> 00:23:11,123 それに 彼女の近くに寄ると 心臓の具合が悪くなるんだ。 322 00:23:11,123 --> 00:23:14,627 ああ…。 だって 頭から離れないんだぞ? 323 00:23:14,627 --> 00:23:17,296 何をしていても気になるし そりゃ もっと そばにいたいって➡ 324 00:23:17,296 --> 00:23:20,799 思うけど そう考えただけで…。 ハァーア…。 325 00:23:20,799 --> 00:23:25,304 戦いから帰って疲れた彼女に 桃のタルトを渡したいんだ。 326 00:23:25,304 --> 00:23:27,640 おいしそうに食べてくれるのが うれしくて➡ 327 00:23:27,640 --> 00:23:30,643 もう本当に かわいくて…。 んっ? 328 00:23:34,480 --> 00:23:37,149 行くぞ ラーヴェ。 えっ? だって お前 さっき➡ 329 00:23:37,149 --> 00:23:41,654 彼女の近くに寄ると心臓がって。 そんなの どうだっていい。 330 00:23:44,490 --> 00:23:48,994 《紫水晶 君は僕が守るよ》