1 00:00:05,005 --> 00:00:08,508 ⦅ジェラルド:隣国が我が国の事情に 踏み込むのは ご遠慮願いたい。 2 00:00:08,508 --> 00:00:11,845 内政干渉だ。 (ハディス)内政干渉? 3 00:00:11,845 --> 00:00:14,681 ただ 君がフラれて 悔しいという話だろう? 4 00:00:14,681 --> 00:00:18,685 うっ くっ うっ… うぅ…。 5 00:00:18,685 --> 00:00:22,389 僕らは失礼するよ。 お招き ありがとう⦆ 6 00:00:28,362 --> 00:00:32,699 ジェラルド様 まもなく ベイルブルグ港に到着いたします! 7 00:00:32,699 --> 00:00:35,035 《確かめさせてもらうぞ。 8 00:00:35,035 --> 00:00:38,538 あの化け物の竜妃となったのか 否かを…》 9 00:02:25,178 --> 00:02:29,016 (ジーク)何考えてんだ? そのジェラルド王子ってのは。 10 00:02:29,016 --> 00:02:32,019 公的でないにしろ 急すぎやしねえか? 11 00:02:32,019 --> 00:02:35,856 昨日の今日だろ? ったく ろくな準備もできねえぜ。 12 00:02:35,856 --> 00:02:39,192 (カミラ)それが狙いなのよ。 今後の両国の関係を➡ 13 00:02:39,192 --> 00:02:42,029 ジルちゃんを交えて 話し合いたいだなんて➡ 14 00:02:42,029 --> 00:02:44,031 しらじらしいったら…。 (2人)あっ! 15 00:02:52,372 --> 00:02:54,541 (ジーク)なあ その顔…。 16 00:02:54,541 --> 00:02:58,045 なんとかならねえのか? そ… そうね。 17 00:02:58,045 --> 00:03:01,314 (スフィア)ジル様 淑女らしく笑顔で。 18 00:03:01,314 --> 00:03:03,817 (ジル)こうですか? 19 00:03:03,817 --> 00:03:05,986 完全に悪役顔だな。 20 00:03:05,986 --> 00:03:09,823 フフッ… すみません。 かわいい顔なんて 無縁で…。 21 00:03:09,823 --> 00:03:13,160 ジル様は 十分 かわいいですわ。 自信をお持ちになって。 22 00:03:13,160 --> 00:03:15,662 あっ! アクセサリーも いいものですよ。 23 00:03:15,662 --> 00:03:19,100 そうですね。 では 暗器を仕込むガーターを…。 24 00:03:19,100 --> 00:03:22,335 おい! そこまで ジェラルド王太子が➡ 25 00:03:22,335 --> 00:03:25,505 お嫌いなのですか? 26 00:03:25,505 --> 00:03:27,507 ええ。 27 00:03:27,507 --> 00:03:30,844 じ… 事情は どうあれ あちらは ジル様が誘拐されたと➡ 28 00:03:30,844 --> 00:03:33,680 お思いなんですよね? はい。 29 00:03:33,680 --> 00:03:36,183 それを否定なさりたいなら➡ 30 00:03:36,183 --> 00:03:40,187 まずは ジル様が幸福であることを 証明しなければなりません。 31 00:03:40,187 --> 00:03:43,190 自分は ここで 遇されているのだと。 32 00:03:43,190 --> 00:03:45,692 ですから 表情で示すのです。 33 00:03:45,692 --> 00:03:50,030 ああ… スフィア様は お強いのですね。 34 00:03:50,030 --> 00:03:52,699 えっ? 私 頑張ってみます。 35 00:03:52,699 --> 00:03:54,701 まあ! ウフフ…。 36 00:03:54,701 --> 00:03:56,703 (カミラ)姫君をお連れしたわよん! 37 00:03:56,703 --> 00:04:00,140 あっ… 紫水晶! (ドアの開閉音) 38 00:04:00,140 --> 00:04:03,310 スフィア嬢の見立てか。 ふだんの君もいいけど➡ 39 00:04:03,310 --> 00:04:05,979 ドレスの君もいい。 すごく かわいい! 40 00:04:05,979 --> 00:04:08,815 うっ! 髪も編み込んだら どうかな? 41 00:04:08,815 --> 00:04:11,318 まだ時間はあるし 僕 そういうの得意で…。 42 00:04:11,318 --> 00:04:15,322 い… 今はいいです。 それに 陛下のほうが かわいいですから。 43 00:04:15,322 --> 00:04:18,492 それは 僕が君の好みじゃないって話か? 44 00:04:18,492 --> 00:04:21,161 おい 頭がおかしくなる会話は あとにしろ。 45 00:04:21,161 --> 00:04:24,331 もうすぐ 時間でしょ。 そうだった。 46 00:04:24,331 --> 00:04:28,001 クレイトス側は 君が僕に誘拐されたと 主張している。 47 00:04:28,001 --> 00:04:32,339 否定の証明に 君を同席させるが 基本 ニコニコしているだけで…。 48 00:04:32,339 --> 00:04:35,675 なぜ どんどん 怖い顔に!? 49 00:04:35,675 --> 00:04:40,347 敵襲かと思うと つい…。 敵襲? 君を迎えにきたんだろ? 50 00:04:40,347 --> 00:04:44,684 ジェラルド王子の本当の目的が 私であるはずがありません! 51 00:04:44,684 --> 00:04:46,853 と… とにかく大丈夫です。 52 00:04:46,853 --> 00:04:49,356 私が 必ずや 陛下をお守りしますので。 53 00:04:49,356 --> 00:04:53,193 あっ… ああ…。 54 00:04:53,193 --> 00:04:55,896 おい! こんな直前に! 55 00:05:01,134 --> 00:05:04,037 《ジル:陛下もスフィア様も ちゃんとして…》 56 00:05:05,972 --> 00:05:09,810 どうしたの? かわいい笑顔に縁がない自分が➡ 57 00:05:09,810 --> 00:05:12,145 ふがいないだけです。 そんな 君は…。 58 00:05:12,145 --> 00:05:15,148 ジェラルド王太子への 殺気で いっぱいで…。 59 00:05:15,148 --> 00:05:18,818 君 さっきから 僕より あの王太子のことで➡ 60 00:05:18,818 --> 00:05:21,988 頭が いっぱいじゃないか。 はぁ? 冗談はやめてください。 61 00:05:21,988 --> 00:05:23,990 何かあるんじゃないのか? あの王太子と➡ 62 00:05:23,990 --> 00:05:27,494 婚約が内定していた以外にも 愛と憎しみは紙一重とも言うし。 63 00:05:27,494 --> 00:05:30,830 ないですよ なんにも。 《6年後に殺されたけど…》 64 00:05:30,830 --> 00:05:34,000 予定変更だ。 君は置いていく。 あの王太子には会わせない。 65 00:05:34,000 --> 00:05:37,170 危険です 陛下! それに 誘拐の誤解だって解けてない…。 66 00:05:37,170 --> 00:05:40,006 それでもだ。 絶対に王太子には渡さない。 67 00:05:40,006 --> 00:05:42,175 君は 僕のお嫁さんだ。 だから 陛下を➡ 68 00:05:42,175 --> 00:05:44,177 1人で行かせるなんて できないんです。 69 00:05:44,177 --> 00:05:46,680 カミラ ジークも陛下を止めてください! 70 00:05:46,680 --> 00:05:48,682 なんで もめてるんだ? こんなとこで。 71 00:05:48,682 --> 00:05:52,352 ジルちゃん 力業じゃダメよ。 陛下は やきもち やいてるんだから。 72 00:05:52,352 --> 00:05:54,854 (2人)えっ? 2人して こっち見るな。 73 00:05:54,854 --> 00:05:58,191 仲よしアピールしにいくってこと 忘れないでよ。 74 00:05:58,191 --> 00:06:02,629 あっ… あの 陛下 ひとまず ここは仕事ですから。 75 00:06:02,629 --> 00:06:06,800 わかってるよ。 私も笑顔で頑張るので。 76 00:06:06,800 --> 00:06:08,969 対処法ならあるけどね。 77 00:06:08,969 --> 00:06:11,638 君が気にしてる かわいい態度とやらの。 78 00:06:11,638 --> 00:06:13,807 えっ! そういうことは 早く言ってください。 79 00:06:13,807 --> 00:06:16,309 でも やっぱり 荒療治だし。 耐えます。 80 00:06:16,309 --> 00:06:18,645 足手まといは 嫌なんです。 81 00:06:18,645 --> 00:06:21,481 嫌ったりしない? なりませんよ。 82 00:06:21,481 --> 00:06:24,985 絶対? 絶対に 絶対に 絶対か? 83 00:06:24,985 --> 00:06:27,988 言ったはずです。 私に 二言はありません。 84 00:06:27,988 --> 00:06:31,324 わかった。 君を信じる。 85 00:06:31,324 --> 00:06:34,327 一体 どんな策なんですか? 簡単だ。 86 00:06:34,327 --> 00:06:37,030 君の頭を 僕で いっぱいにすればいい。 87 00:06:38,999 --> 00:06:42,502 へっ? (キスする音) 88 00:06:42,502 --> 00:06:46,006 ほら 僕に すぐ隙を見せる。 89 00:06:46,006 --> 00:06:48,008 君は かわいいな。 90 00:06:48,008 --> 00:06:50,844 これで うぶで愛らしい少女の出来上がり。 91 00:06:50,844 --> 00:06:52,846 そのまま とろけてればいい。 92 00:06:52,846 --> 00:06:56,516 お… 大人として 今のは…。 一発 殴らせろ 大人として。 93 00:06:56,516 --> 00:06:58,685 だって ジェラルド王太子に 仲を見せつけるには➡ 94 00:06:58,685 --> 00:07:01,454 これが いちばんだよ。 僕のことで 頭がいっぱいです➡ 95 00:07:01,454 --> 00:07:05,125 って顔になればいいんだ。 は… 初めてだったのに。 96 00:07:05,125 --> 00:07:08,461 じゃあ その… あとで 2人きりで やり直す? 97 00:07:08,461 --> 00:07:12,132 嫌いにならないとは約束しました。 98 00:07:12,132 --> 00:07:15,969 ですが…。 (平手打ちの音) 99 00:07:15,969 --> 00:07:20,307 急な訪問にもかかわらず 対応していただけたこと➡ 100 00:07:20,307 --> 00:07:25,312 感謝を申し上げる。 その 話し合いの内容だが…。 101 00:07:25,312 --> 00:07:27,814 どうした? 話を続けてくれ。 102 00:07:27,814 --> 00:07:30,817 失礼…。 では まず ジル嬢の話を伺いたい。 103 00:07:30,817 --> 00:07:32,986 お話しすることなどありません。 104 00:07:32,986 --> 00:07:36,823 すまない。 実は ここに来る直前 痴話ゲンカをしてしまってね。 105 00:07:36,823 --> 00:07:40,160 痴話ゲンカ!? お客様の前だよ。 106 00:07:40,160 --> 00:07:44,497 ジェラルド王子。 見てのとおり 僕の婚約者は まだ若い。 107 00:07:44,497 --> 00:07:47,834 フン! このような態度を 許してやってほしい。 108 00:07:47,834 --> 00:07:50,170 君の責任でもあるわけだし。 109 00:07:50,170 --> 00:07:52,672 どういう意味か わかりかねるのだが…。 110 00:07:52,672 --> 00:07:55,342 君が彼女を迎えに来るなんて 言うから➡ 111 00:07:55,342 --> 00:07:58,511 僕も やいてしまってね。 帰りたいのかと聞いたら➡ 112 00:07:58,511 --> 00:08:02,282 愛を信じてくれないのかと はたかれてしまった。 113 00:08:02,282 --> 00:08:06,453 《そうか。 私が怒っているのを そういう方向に…。 114 00:08:06,453 --> 00:08:08,955 でも なんか… 腹立つ》 115 00:08:08,955 --> 00:08:12,292 サーヴェル家への連絡が遅れたことは 謝罪しよう。 116 00:08:12,292 --> 00:08:15,795 だが 誘拐と疑うのは 勘弁願いたいな。 117 00:08:15,795 --> 00:08:17,964 反対の頬も たたかれてしまう。 118 00:08:17,964 --> 00:08:19,966 皇帝がはたかれるなど どういった…。 119 00:08:19,966 --> 00:08:22,635 僕は 妻には ひざまずく皇帝だ。 120 00:08:22,635 --> 00:08:26,639 さて 誤解が解けて本当によかった。 121 00:08:26,639 --> 00:08:30,143 今日は 私的な訪問だと聞いた。 ゆっくり観光していってくれ。 122 00:08:30,143 --> 00:08:33,980 話は まだ…。 では 夫婦ゲンカの 仲裁でもしてくれるのかな? 123 00:08:33,980 --> 00:08:36,983 うっ…。 仲裁など 必要ありません。 124 00:08:36,983 --> 00:08:40,820 陛下が 誠心誠意 謝ってくだされば…。 125 00:08:40,820 --> 00:08:42,822 いくらでも謝ろう。 126 00:08:42,822 --> 00:08:45,658 どうやって 君に機嫌を直してもらおうか。 127 00:08:45,658 --> 00:08:48,995 こういう悩みって いいな。 そ… そういうことですので➡ 128 00:08:48,995 --> 00:08:51,831 私への ご心配なら無用です。 ご足労をおかけして➡ 129 00:08:51,831 --> 00:08:53,833 申し訳ありません。 130 00:08:53,833 --> 00:08:57,337 戻る気はない… と? 131 00:08:57,337 --> 00:09:00,440 君は 私の婚約者に内定していた。 132 00:09:00,440 --> 00:09:03,276 王太子のきさきになる未来。 133 00:09:03,276 --> 00:09:06,279 家族も故郷も捨ててまで なぜ? 134 00:09:06,279 --> 00:09:10,450 陛下は 私を 必要としてくださっているので。 135 00:09:10,450 --> 00:09:13,286 必要か。 なるほど。 136 00:09:13,286 --> 00:09:16,289 では 必要がなくなれば いいわけだ。 137 00:09:16,289 --> 00:09:18,291 ハッ…。 どういう意味だ? 138 00:09:18,291 --> 00:09:21,795 14歳未満で あなたが示す何かが見えるのが➡ 139 00:09:21,795 --> 00:09:24,798 婚約の条件だそうだな。 140 00:09:24,798 --> 00:09:28,968 竜神が見えるほどの魔力を持った 少女を探しているのは➡ 141 00:09:28,968 --> 00:09:31,137 呪いを防ぐためだろう? 142 00:09:31,137 --> 00:09:34,808 魔術大国クレイトスの 王子らしい考察だ。 143 00:09:34,808 --> 00:09:36,810 否定はしない。 144 00:09:36,810 --> 00:09:41,314 しかし ジル嬢では その呪いを 防げていないとしたら? 145 00:09:44,651 --> 00:09:47,487 軍港の事件は 私も聞き及んでいる。 146 00:09:47,487 --> 00:09:51,991 侯爵を生かしたのは 政情に配慮した英断だった。 147 00:09:51,991 --> 00:09:53,993 呪われた皇帝というのは➡ 148 00:09:53,993 --> 00:09:57,497 ただのウワサだったと 住民も安どしている。 149 00:09:57,497 --> 00:10:01,000 だが もし 呪いが解けていなければ➡ 150 00:10:01,000 --> 00:10:03,336 ベイル侯爵は死ぬ。 151 00:10:03,336 --> 00:10:06,339 私は そう分析するが どうかな? 152 00:10:06,339 --> 00:10:09,008 (ミハリ)失礼します 皇帝陛下! ミハリです。 153 00:10:09,008 --> 00:10:11,511 入れ。 154 00:10:11,511 --> 00:10:14,347 ご… ご歓談中 大変 失礼いたします。 155 00:10:14,347 --> 00:10:17,550 至急 陛下に お知らせ申し上げたいことが…。 156 00:10:25,024 --> 00:10:28,528 《ジル:ベイル侯爵が… 死んだ?》 157 00:10:31,030 --> 00:10:33,032 (カミラ)死因は窒息。 158 00:10:33,032 --> 00:10:37,203 看守の証言では 獄中で 自ら 首を絞めたって話よ。 159 00:10:37,203 --> 00:10:39,539 自分でって 正気かよ。 160 00:10:39,539 --> 00:10:43,209 スフィア様は? 今 遺体の確認に行ってるわ。 161 00:10:43,209 --> 00:10:48,381 あんな事件を起こしても 父親は父親。 つらいわね。 162 00:10:48,381 --> 00:10:52,218 こっちは こっちで 早いとこ かん口令を敷かねえとな。 163 00:10:52,218 --> 00:10:55,054 無駄ね。 もう 街じゅうに知れ渡ってる。 164 00:10:55,054 --> 00:10:58,391 陛下の呪いで殺されるって みんな おびえてるわ。 165 00:10:58,391 --> 00:11:00,994 ヒューゴが言うには それをあおってるやつが➡ 166 00:11:00,994 --> 00:11:03,830 いるみたいだけど。 ジェラルド王子かもしれません。 167 00:11:03,830 --> 00:11:06,165 ジェラルド王子!? って なんで また? 168 00:11:06,165 --> 00:11:09,168 会談のときに 気になることを言っていたんです。 169 00:11:09,168 --> 00:11:12,839 ⦅では 必要がなくなればいいわけだ⦆ 170 00:11:12,839 --> 00:11:16,176 侯爵の死をきっかけに 呪いの元凶である陛下を➡ 171 00:11:16,176 --> 00:11:19,345 殺そうとする連中だって 出てくると思いますし。 172 00:11:19,345 --> 00:11:21,347 なるほど。 173 00:11:21,347 --> 00:11:26,019 そいつらと ジェラルド王子が つながっていたら ありえる話ね。 174 00:11:26,019 --> 00:11:30,356 《ジル:私の知っている未来でも そういうやり方をしていた》 175 00:11:30,356 --> 00:11:33,359 実際のところ 呪いとやらは 本当に あんのか? 176 00:11:33,359 --> 00:11:36,029 それは…。 でも ベイル侯爵の死に方は➡ 177 00:11:36,029 --> 00:11:38,031 普通じゃないわよ。 178 00:11:38,031 --> 00:11:43,036 ねえ ジルちゃん。 魔法の盾の話 覚えてる? 179 00:11:43,036 --> 00:11:46,039 実は あれ 続きがあるの。 えっ? 180 00:11:46,039 --> 00:11:49,208 魔法の盾で 大地の呪いを防いだあと➡ 181 00:11:49,208 --> 00:11:53,379 呪いを無効にされたことで 女神は すごく怒ったの。 182 00:11:53,379 --> 00:11:56,716 それで 本来の姿だと 盾に はじかれちゃうから➡ 183 00:11:56,716 --> 00:12:00,153 黒い槍に化けて運んでもらって こっちに来たのよ。 184 00:12:00,153 --> 00:12:03,323 それって クレイトス王家に 代々 受け継がれてるっていう➡ 185 00:12:03,323 --> 00:12:06,659 女神の聖槍のことですか? 実在するのか? 186 00:12:06,659 --> 00:12:11,497 こっちの竜帝の天剣と合わせて 伝説とばかり思っていたが…。 187 00:12:11,497 --> 00:12:15,835 天剣はないんですか? 何百年も前に消えたって話だ。 188 00:12:15,835 --> 00:12:18,504 拝めるなら 拝んでみたいもんだけどな~。 189 00:12:18,504 --> 00:12:22,675 ちょっと 武器マニア 勝手に話をそらさないで。 190 00:12:22,675 --> 00:12:26,179 それで 海を渡って ラーヴェ帝国に来た槍は➡ 191 00:12:26,179 --> 00:12:30,516 クレイトス王国の人間によって 竜帝夫婦に献上されたその場で➡ 192 00:12:30,516 --> 00:12:32,518 竜妃を刺しちゃうの。 193 00:12:32,518 --> 00:12:35,021 正体が女神だと気付いた竜妃は➡ 194 00:12:35,021 --> 00:12:38,691 命と引き換えに 剣で 自らを女神ごと貫いて➡ 195 00:12:38,691 --> 00:12:42,028 自分の影に封じ込めた。 196 00:12:42,028 --> 00:12:47,200 結果 魔法の盾は消滅したけど 女神は元の姿に戻れなくなって➡ 197 00:12:47,200 --> 00:12:51,204 大地の呪いも消えた。 あくまで 神話だけどな。 198 00:12:51,204 --> 00:12:53,873 隊長が同じ目に遭うと 決まったわけじゃない。 199 00:12:53,873 --> 00:12:58,378 呪いの内容も 皇太子の 連続変死のときとは違うしな。 200 00:12:58,378 --> 00:13:00,647 (カミラ)あれは むしろ 皇帝陛下の即位を➡ 201 00:13:00,647 --> 00:13:02,815 助けたようなもんでしょう? 陛下は➡ 202 00:13:02,815 --> 00:13:04,817 呪われた皇子として 孤立させようと➡ 203 00:13:04,817 --> 00:13:07,487 しむけられているんじゃ ないですか? 誰にだよ? 204 00:13:07,487 --> 00:13:09,489 それは…。 分かってるのは➡ 205 00:13:09,489 --> 00:13:12,325 あの侯爵が死んだことで 皇帝への反発が➡ 206 00:13:12,325 --> 00:13:14,327 一層 強まるってことだけね。 207 00:13:14,327 --> 00:13:16,329 そうだな。 (ドアの開く音) 208 00:13:19,999 --> 00:13:23,169 スフィアちゃん。 今日は もう休め。 209 00:13:23,169 --> 00:13:25,171 疲れたろう。 いえ…。 210 00:13:25,171 --> 00:13:28,341 (雷鳴) 211 00:13:28,341 --> 00:13:32,178 ご挨拶をしないと…。 212 00:13:32,178 --> 00:13:34,180 スフィアちゃん? 213 00:13:39,852 --> 00:13:43,523 ちょろちょろと 小娘が…。 お前は 誰だ? 214 00:13:43,523 --> 00:13:47,860 私は… 私こそが 竜帝の妻。 215 00:13:47,860 --> 00:13:52,532 お前は… 偽者。 216 00:13:52,532 --> 00:13:54,534 ジーク! 217 00:14:03,309 --> 00:14:05,311 スフィア様…。 218 00:14:11,484 --> 00:14:13,653 陛下! スフィア様は何者かに操られて…。 219 00:14:13,653 --> 00:14:18,157 それごと殺す。 キャハハハ… 殺す? 私を? 220 00:14:18,157 --> 00:14:22,328 あなたを愛してあげられるのは 私だけなのに? 221 00:14:22,328 --> 00:14:24,330 隊長! 222 00:14:24,330 --> 00:14:26,332 《しまっ…》 223 00:14:32,004 --> 00:14:34,006 くっ…。 陛下? 224 00:14:34,006 --> 00:14:36,175 フフッ…。 225 00:14:36,175 --> 00:14:40,012 逃がさないわ。 226 00:14:40,012 --> 00:14:45,184 あなたには 私しかいないのよ。 227 00:14:45,184 --> 00:14:47,186 うせろ! 228 00:14:51,357 --> 00:14:53,359 消えた? 229 00:14:53,359 --> 00:14:57,363 なぜ 助けた? 君が かばわなければ殺せた。 230 00:14:57,363 --> 00:15:00,633 あの影なら 今 私が…。 あれは こうかつな女だ。 231 00:15:00,633 --> 00:15:02,802 まだ 彼女の中に 潜んでいるかもしれない。 232 00:15:02,802 --> 00:15:05,972 傷つける以外の方法を まず考えるべきです。 233 00:15:05,972 --> 00:15:08,775 判断するのは 僕だ。 なら せめて 事情を! 234 00:15:13,146 --> 00:15:15,815 スフィア嬢を渡せ。 嫌です。 235 00:15:15,815 --> 00:15:18,317 さっきの影は 自分こそ竜帝の妻だと➡ 236 00:15:18,317 --> 00:15:20,319 私を偽者だとも言いました。 237 00:15:20,319 --> 00:15:24,157 あなたの妻は 私のはずです! 238 00:15:24,157 --> 00:15:26,159 陛下! 239 00:15:26,159 --> 00:15:31,330 浮気をとがめられるようなことを 言われるとは思わなかった。 240 00:15:31,330 --> 00:15:35,501 僕を愛してすらいない 君から。 241 00:15:35,501 --> 00:15:37,503 ああ…。 242 00:15:42,341 --> 00:15:46,345 ジーク カミラ 女性に取りつく化け物が 入り込んだ。 243 00:15:46,345 --> 00:15:49,015 領内の女性すべてを 城に連行するよう➡ 244 00:15:49,015 --> 00:15:51,017 今すぐ 街に ふれを出せ。 245 00:15:51,017 --> 00:15:55,521 特に 14歳以上に気を付けろ。 暴れた場合は 即座に殺せ。 246 00:15:55,521 --> 00:15:57,857 名目は避難。 拒めば…。 247 00:15:57,857 --> 00:16:00,793 反逆罪とみなす。 248 00:16:00,793 --> 00:16:04,630 待ってください。 そんな強行策 住民の反発を招きます。 249 00:16:04,630 --> 00:16:06,632 ただでさえ 呪いだなんて 言われている こんなときに。 250 00:16:06,632 --> 00:16:09,635 例外は 一切 認めない! 251 00:16:09,635 --> 00:16:14,140 やつの器に適合する女性など この街にいるとは思えない。 252 00:16:14,140 --> 00:16:16,642 だが 復活でもされたら やっかいだ。 253 00:16:16,642 --> 00:16:18,644 《器? 254 00:16:18,644 --> 00:16:22,648 本来の姿に戻れなくなった 女神クレイトス。 255 00:16:22,648 --> 00:16:25,985 女神が能力に目覚めたのが 14歳。 256 00:16:25,985 --> 00:16:30,656 もし それらが神話ではなく 事実だったとしたら…。 257 00:16:30,656 --> 00:16:35,495 そうか。 14歳未満という条件は 器になりえない。 258 00:16:35,495 --> 00:16:39,999 決して 女神にならない女性。 女神をはじくための条件》 259 00:16:39,999 --> 00:16:44,504 カミラ スフィア嬢を連れていけ。 僕の結界内で監視する。 260 00:16:44,504 --> 00:16:48,508 しょ… 承知しました。 殺さなければ 文句はないだろう。 261 00:16:48,508 --> 00:16:51,677 僕は これでも 君に譲歩しているつもりだ。 262 00:16:51,677 --> 00:16:54,680 妻には ひざまずくと決めているからな。 263 00:16:54,680 --> 00:16:57,183 (ドアの閉まる音) 264 00:16:59,185 --> 00:17:02,622 何が 妻には ひざまずくだ! 265 00:17:02,622 --> 00:17:05,024 あのバカ夫! 266 00:17:07,293 --> 00:17:09,795 話す気すらないくせに…。 267 00:17:13,299 --> 00:17:15,968 《意思を持った黒い槍。 268 00:17:15,968 --> 00:17:18,638 女神の器。 269 00:17:18,638 --> 00:17:21,807 竜帝の妻。 270 00:17:21,807 --> 00:17:25,978 夫婦神になるはずだった って俗説は➡ 271 00:17:25,978 --> 00:17:27,980 真実なわけか。 272 00:17:27,980 --> 00:17:31,284 私は そこに巻き込まれている》 273 00:17:34,654 --> 00:17:38,324 ⦅僕を愛してすらいない 君から⦆ 274 00:17:38,324 --> 00:17:42,328 《陛下の どこがいいんだ? 275 00:17:42,328 --> 00:17:45,998 すぐ倒れるし 頼りがいもない。 276 00:17:45,998 --> 00:17:49,001 でも 料理がおいしい》 (ハディス)デリシャス。 277 00:17:49,001 --> 00:18:00,780 ♬~ 278 00:18:00,780 --> 00:18:03,950 《りんごのうさぎを教えてくれた。 279 00:18:03,950 --> 00:18:07,620 罵倒されても 希望をかなえてくれた。 280 00:18:07,620 --> 00:18:11,123 夫婦になろうと願ってくれた。 281 00:18:11,123 --> 00:18:15,328 愛を… 求めてくれた》 282 00:18:19,465 --> 00:18:22,268 助けてもらったお礼 言わなきゃ。 283 00:18:27,139 --> 00:18:29,141 (2人)あっ…。 284 00:18:31,143 --> 00:18:34,313 (2人)うぅ…。 ど… どうしたんですか? 285 00:18:34,313 --> 00:18:37,483 君こそ。 (ラーヴェ)嬢ちゃん起きてて よかったな! 286 00:18:37,483 --> 00:18:40,152 ほら 謝れ。 えっ? 僕は悪くない。 287 00:18:40,152 --> 00:18:43,155 お前な…。 なんなんですか? 288 00:18:43,155 --> 00:18:45,825 僕は 間違ったことは言ってない。 289 00:18:45,825 --> 00:18:48,661 でも 君に嫌われるのは…。 290 00:18:48,661 --> 00:18:52,498 んっ…。 陛下 左手 見せてください。 291 00:18:52,498 --> 00:18:54,500 んっ…。 292 00:18:57,837 --> 00:19:02,608 手当ては? 別に 痛くないし すぐ治るから。 293 00:19:02,608 --> 00:19:04,777 痛くないわけないでしょう。 294 00:19:04,777 --> 00:19:07,113 ほら 私の魔力で治療して包帯を…。 295 00:19:07,113 --> 00:19:09,115 今は 優しくしないでくれ。 296 00:19:09,115 --> 00:19:11,617 どうしていいか わからなくなる。 297 00:19:11,617 --> 00:19:16,455 だったら 簡単に謝りになんて 来ないでくさい。 298 00:19:16,455 --> 00:19:18,958 あ… 謝りに来たわけじゃない。 ただ…。 299 00:19:18,958 --> 00:19:21,127 陛下は いつもそうです。 300 00:19:21,127 --> 00:19:24,630 嫌われたくないとか 好かれたいとか言うくせに➡ 301 00:19:24,630 --> 00:19:27,299 決して 自分には 踏み込ませようとしない。 302 00:19:27,299 --> 00:19:30,970 幸せ家族計画? ふざけないでください。 303 00:19:30,970 --> 00:19:34,140 私が気付いてないとでも 思ってるんですか? 304 00:19:34,140 --> 00:19:37,810 お前は 私の名前を 呼んだこともないじゃないか! 305 00:19:37,810 --> 00:19:41,147 じょ… 嬢ちゃん それはな…。 やめろ ラーヴェ。 306 00:19:41,147 --> 00:19:44,984 でも…。 いいんだ。 君は正しい。 307 00:19:44,984 --> 00:19:47,086 僕らは思い合うべきじゃない。 308 00:19:50,322 --> 00:19:53,325 そんなもの 地獄の始まりだ。 309 00:19:59,165 --> 00:20:02,001 皇帝陛下! 街から 火が上がりました。 310 00:20:02,001 --> 00:20:05,004 火の回りが早く しかも 住民が暴動を起こして➡ 311 00:20:05,004 --> 00:20:07,173 城へ向かっています。 312 00:20:07,173 --> 00:20:10,509 危険ですので こちらへ。 陛下! 313 00:20:10,509 --> 00:20:14,513 ラーヴェ 彼女を頼む。 あいよ! 314 00:20:14,513 --> 00:20:16,682 うっ…。 315 00:20:16,682 --> 00:20:18,684 (悲鳴) 316 00:20:22,021 --> 00:20:26,025 化け物の呪いだと言えば 何もかも済むのか? 317 00:20:26,025 --> 00:20:28,027 便利なことだ。 318 00:20:28,027 --> 00:20:30,696 か… 返せ。 319 00:20:30,696 --> 00:20:34,033 妻と娘… いけにえになど…。 320 00:20:34,033 --> 00:20:37,203 避難だと言ったはずだが? 321 00:20:37,203 --> 00:20:40,873 呪われた者の言葉など 信じるに値しないか? 322 00:20:40,873 --> 00:20:43,709 皇帝陛下! 今の悲鳴は? 323 00:20:43,709 --> 00:20:47,880 女たちを取り戻しに忍び込んだ 街の者だ。 324 00:20:47,880 --> 00:20:50,716 ミハリ 火災と暴動は真実か? 325 00:20:50,716 --> 00:20:54,053 は… はい。 それで その…。 326 00:20:54,053 --> 00:20:56,055 言葉を選ぶ必要はない。 327 00:20:56,055 --> 00:20:59,558 暴徒の狙いは 僕の首だろ? 328 00:20:59,558 --> 00:21:02,661 街の消火に 全力を注げ。 329 00:21:02,661 --> 00:21:08,000 あとは すべて 僕が処理する。 330 00:21:08,000 --> 00:21:10,336 (ジル)待ってください! 陛下 陛下! 331 00:21:10,336 --> 00:21:13,639 ミハリ! カミラとジークを呼べ。 陛下を止めろ! 332 00:21:18,177 --> 00:21:22,014 聞こえないぜ。 333 00:21:22,014 --> 00:21:26,018 ここは 世界一安全な結界の中だ。 334 00:21:26,018 --> 00:21:29,021 ごめんな 嬢ちゃん。 335 00:23:05,651 --> 00:23:09,488 なあ ラーヴェ。 僕は間違っていたのか? 336 00:23:09,488 --> 00:23:12,825 う~ん。 いろいろ言葉が 足りてなかったし➡ 337 00:23:12,825 --> 00:23:15,494 嬢ちゃんが怒るのも 当然っちゃ当然だな。 338 00:23:15,494 --> 00:23:19,164 話すわけにはいかないだろ。 わかってるって。 339 00:23:19,164 --> 00:23:22,334 だから こういうときは とにかく 謝るにかぎるぜ。 340 00:23:22,334 --> 00:23:25,838 理由もなしに? 僕は そんなのは嫌だね。 341 00:23:25,838 --> 00:23:28,674 このままってわけにも いかねえだろ。 342 00:23:28,674 --> 00:23:34,013 う~ん… でも やっぱり 僕は なんとなく謝るなんて…。 343 00:23:34,013 --> 00:23:37,850 嫌われちゃうぞ。 様子を見に行く。 344 00:23:37,850 --> 00:23:40,853 はぁ? 僕は 間違ってない。 345 00:23:40,853 --> 00:23:43,856 だから その… 様子だけ…。 346 00:23:45,858 --> 00:23:48,661 ハァ… はいはい。