1 00:00:01,969 --> 00:00:03,971 (エリンツィア)ヴィッセルからの連絡だ。 2 00:00:03,971 --> 00:00:08,308 兵の引き渡し場所と 日時も書いてある。 3 00:00:08,308 --> 00:00:12,813 援軍を待って 我々は挙兵する。 4 00:01:54,181 --> 00:01:59,186 援軍は ハディス捜索のため という名目で用意したらしい。 5 00:01:59,186 --> 00:02:01,822 我々と合流したら この城塞都市まで➡ 6 00:02:01,822 --> 00:02:03,824 戻ってくる必要がある。 7 00:02:03,824 --> 00:02:06,326 竜騎士団は使えない。 8 00:02:06,326 --> 00:02:10,497 援軍は 騎馬と歩兵だ。 一緒に移動は 難しいだろう。 9 00:02:10,497 --> 00:02:14,468 (リステアード)しかし それでは 合流後に 叔父上に察知されて➡ 10 00:02:14,468 --> 00:02:17,304 伝令に 竜を使われたら どうしようもありませんよ。 11 00:02:17,304 --> 00:02:20,307 (ハディス)僕が行けばいい。 皇帝の自覚を持てと➡ 12 00:02:20,307 --> 00:02:23,643 何度も言っている! 魔力も ろくに使えないくせに。 13 00:02:23,643 --> 00:02:26,980 でも 僕なら この状態でも竜を抑え込める。 14 00:02:26,980 --> 00:02:30,484 それなら ラーヴェ皇族である僕が行けばいい。 15 00:02:30,484 --> 00:02:33,153 竜の扱いは 心得ている。 決まりだ。 16 00:02:33,153 --> 00:02:36,189 ダメだ 当てになら…。 (ジル)殿下は陛下が心配なんですよ。 17 00:02:36,189 --> 00:02:39,026 そうか。 なら 僕の補佐は どうかな? チッ。 18 00:02:39,026 --> 00:02:41,161 「どうかな?」って なんだ? その言い方は…。 19 00:02:41,161 --> 00:02:43,830 いいか 私は ここを離れられない。 20 00:02:43,830 --> 00:02:47,667 叔父上は こちらを疑っていると ヴィッセルにも警告された。 21 00:02:47,667 --> 00:02:51,505 だが リステアードが ここにいる 表向きの理由は 合同演習だ。 22 00:02:51,505 --> 00:02:55,675 部下を連れて どこで見つかっても 言い訳は立つ。 23 00:02:55,675 --> 00:02:57,678 一緒に行くのは いい案だ。 24 00:02:57,678 --> 00:03:01,281 姉上が そう言うなら。 了解した。 25 00:03:01,281 --> 00:03:04,618 引き渡し地点まで 馬で 2日ほどの距離だ。 26 00:03:04,618 --> 00:03:06,620 焦って 無理はしないこと。 27 00:03:06,620 --> 00:03:11,324 わかったな。 特に ハディスにリステアード。 28 00:03:11,324 --> 00:03:15,328 ハディスだけなら ともかく なぜ 僕まで名指しするんです? 姉上。 29 00:03:15,328 --> 00:03:17,297 (エリンツィア)お前は ハディスをいじめない。 30 00:03:17,297 --> 00:03:21,001 2か月 兄だと主張するなら そう行動しろと言っている。 31 00:03:21,001 --> 00:03:24,337 いいか 2人とも 何があったとしても➡ 32 00:03:24,337 --> 00:03:28,308 仲よくやるんだ。 そして ちゃんと帰ってこい。 33 00:03:30,343 --> 00:03:33,346 陛下も お姉さんの言うことには 逆らえないんですね。 34 00:03:33,346 --> 00:03:35,682 そういうわけじゃないけど…。 35 00:03:35,682 --> 00:03:39,152 ジル まだ 子どもの君に言うのも あれだが…。 36 00:03:39,152 --> 00:03:42,489 弟たちを頼んだよ。 37 00:03:42,489 --> 00:03:44,524 はい! 38 00:03:44,524 --> 00:03:55,035 ♬~ 39 00:03:55,035 --> 00:03:57,671 (カミラ)ねえねえ ロレンス君 これ どっち? 40 00:03:57,671 --> 00:04:01,942 (ロレンス)左です。 遠回りですが 古い街道があります。 41 00:04:01,942 --> 00:04:04,277 念のために ジークさんに 今 先行してもらって。 42 00:04:04,277 --> 00:04:06,947 (ジーク)おい 全然 人がいなかったぞ。 43 00:04:06,947 --> 00:04:10,617 言ってるそばから なんで 右から 戻ってくるんです? ジークさん。 44 00:04:10,617 --> 00:04:12,953 ああ 悪い。 道中で 迷っちまって。 45 00:04:12,953 --> 00:04:16,289 左の道の様子を見てくるように 頼んだはずですが…。 46 00:04:16,289 --> 00:04:20,293 ごめんね ロレンス君。 言われた偵察すら できないバカで。 47 00:04:20,293 --> 00:04:22,295 方向 合ってれば たどりつくだろ。 48 00:04:22,295 --> 00:04:26,133 そんな 大ざっぱな… 野営の場所もあるんですよ。 49 00:04:26,133 --> 00:04:29,803 大丈夫なのか? あの3人は。 安心してください。 50 00:04:29,803 --> 00:04:32,806 あれでも ちゃんと 仕事はできる 3人なので。 51 00:04:32,806 --> 00:04:37,144 今夜 休む場所って どこだ? 俺 何度も説明しましたよね。 52 00:04:37,144 --> 00:04:40,147 それって 地図上の話だろう? 当てになるのか? 53 00:04:40,147 --> 00:04:43,483 あんた 先に見に行きなさいよ。 はぁ? お前が行けよ。 54 00:04:43,483 --> 00:04:47,988 はぁ? 私は嫌よ。 ったく 役に立たねえな。 55 00:04:47,988 --> 00:04:50,657 おい 行くぞ! ああっ! 56 00:04:50,657 --> 00:04:52,826 何するんですか! ジークさん。 57 00:04:52,826 --> 00:04:57,164 いってらっしゃ~い。 タヌキ坊やと クマ男。 58 00:04:57,164 --> 00:05:00,300 《不思議だな。 昔に戻った…。 59 00:05:00,300 --> 00:05:02,636 いや 未来に戻ったみたいだな》 60 00:05:02,636 --> 00:05:05,972 あっという間に仲よくなったよね あの3人。 61 00:05:05,972 --> 00:05:08,975 遠慮せず 向こうに行っていいんだよ ジル。 62 00:05:08,975 --> 00:05:11,478 僕より あっちがいいなら。 63 00:05:11,478 --> 00:05:15,982 へ… 陛下 ロレンスのこと まだ気にしてるんですか? 64 00:05:15,982 --> 00:05:19,653 えっ? 気にしてないよ。 全然 気にしてない。 65 00:05:19,653 --> 00:05:23,824 君が わざわざ 彼を案内役に 指名したってことなんか➡ 66 00:05:23,824 --> 00:05:27,827 全然 気にしてない。 挨拶のときに 「ご無礼を 陛下」なんて➡ 67 00:05:27,827 --> 00:05:29,829 ぬけぬけ 言われたことも。 68 00:05:29,829 --> 00:05:33,166 全然 気にしてないから。 69 00:05:33,166 --> 00:05:36,002 むぐっ! やめんか。 何するんだ! 70 00:05:36,002 --> 00:05:38,338 心を広く持てと言ってるだけだ。 71 00:05:38,338 --> 00:05:42,976 陛下 私とロレンスのウワサは けん制のための ウソなんです。 72 00:05:42,976 --> 00:05:45,478 うん 知ってる。 73 00:05:45,478 --> 00:05:48,682 ロレンス君にも言われたよ。 笑顔で 意味ありげに➡ 74 00:05:48,682 --> 00:05:50,684 「まさか 気にするわけ ありませんよね➡ 75 00:05:50,684 --> 00:05:53,820 竜帝が こんな若造相手に」って。 76 00:05:53,820 --> 00:05:55,989 彼は とっても 度胸があるな。 77 00:05:55,989 --> 00:05:57,991 ジルのことを 疑ってるわけじゃないよ。 78 00:05:57,991 --> 00:06:00,427 彼を指名したのも 何か 考えがあるんだろ? 79 00:06:00,427 --> 00:06:03,263 なら そんなに 怒らなくても…。 怒ってないよ! 80 00:06:03,263 --> 00:06:06,600 ただただ 気に入らないだけだ。 大人気ない。 81 00:06:06,600 --> 00:06:08,935 皇帝らしくしろ。 ハァ…。 82 00:06:08,935 --> 00:06:11,104 お前みたいなやつは いざというときだけ➡ 83 00:06:11,104 --> 00:06:14,774 しゃんとするんだろ。 僕の部下も見ている。 84 00:06:14,774 --> 00:06:16,977 みっともない姿は見せるな。 85 00:06:19,779 --> 00:06:23,617 リステアード殿下と仲よくなれて よかったですね 陛下。 86 00:06:23,617 --> 00:06:26,453 どうして 怒ってるの? 87 00:06:26,453 --> 00:06:30,123 私 やきもちみたいです。 88 00:06:30,123 --> 00:06:32,792 ああ…。 うっ…。 89 00:06:32,792 --> 00:06:35,095 もうそろそろだと思ったわ。 90 00:06:37,130 --> 00:06:41,134 なんですか? そろそろって。 ジルちゃんが やらかす頃合いよ。 91 00:06:41,134 --> 00:06:45,138 カミラ! 僕のお嫁さんが かわいい! 僕は どうしたらいい? 92 00:06:45,138 --> 00:06:47,307 その手のことは任せなさい! 93 00:06:47,307 --> 00:06:50,310 カミラ 陛下に ろくでもないこと 教えるつもりでしょう。 94 00:06:50,310 --> 00:06:53,313 だって ジルちゃんも悪いのよ。 えっ? 95 00:06:53,313 --> 00:06:57,484 あのタヌキ坊や 何者なの? クレイトスでの お知り合い? 96 00:06:57,484 --> 00:07:00,787 そ… そういうわけでは… ないですが…。 97 00:07:00,787 --> 00:07:03,623 あの子 隙あらば ジルちゃんを見てる。 98 00:07:03,623 --> 00:07:07,127 興味津々って感じよ。 どういう関係? 99 00:07:07,127 --> 00:07:11,965 こんな大事な局面で隠し事なんて 陛下のご機嫌斜めも当然よ。 100 00:07:11,965 --> 00:07:14,968 むぅ…。 ジークは 口出す気ないみたいだけど➡ 101 00:07:14,968 --> 00:07:18,805 私は違うわ。 きっと あの殿下も同じよ。 102 00:07:18,805 --> 00:07:20,807 ジルちゃんは どう考えてるの? 103 00:07:20,807 --> 00:07:23,476 兵の引き渡しが わなの可能性もあるのに➡ 104 00:07:23,476 --> 00:07:26,146 怪しい人間を同行させるなんて。 105 00:07:26,146 --> 00:07:28,815 言えないのは 私たちを信用できないから? 106 00:07:28,815 --> 00:07:33,153 うぅ… 私の記憶が確かなら➡ 107 00:07:33,153 --> 00:07:38,658 ロレンスは フェイリス王女の部下じゃなく ジェラルド王子の部下なんです。 108 00:07:38,658 --> 00:07:43,797 Oh… ジルちゃん どうして そういう大事なこと 黙ってるの? 109 00:07:43,797 --> 00:07:47,500 彼 クレイトス国王の 南の後宮に連れていかれた➡ 110 00:07:47,500 --> 00:07:49,836 お姉さんがいるんです。 (カミラ)それって➡ 111 00:07:49,836 --> 00:07:52,339 クレイトスの南の国王? 112 00:07:52,339 --> 00:07:55,842 国王なのに 後宮で遊びふけってるとウワサの? 113 00:07:55,842 --> 00:07:58,178 (ジル)こっちでも 有名なんですね。 114 00:07:58,178 --> 00:08:01,614 ロレンスは出世して お姉さんを その後宮から出すために➡ 115 00:08:01,614 --> 00:08:03,783 ジェラルド王子の部下になったんです。 116 00:08:03,783 --> 00:08:07,620 (カミラ)同情はするけど それはそれ これはこれよ。 117 00:08:07,620 --> 00:08:11,291 フェイリス王女は 黙って和平に来たって話。 118 00:08:11,291 --> 00:08:13,293 それが ウソでも本当でも➡ 119 00:08:13,293 --> 00:08:17,130 ジェラルド王子の手のひらの上だ ってことじゃないの? 120 00:08:17,130 --> 00:08:21,468 (ジル)ロレンスは ジェラルド王子の手の内を 知っている可能性が高いです。 121 00:08:21,468 --> 00:08:23,803 しがみついてでも 巻き込んでください。 122 00:08:23,803 --> 00:08:26,806 そうすれば 彼は 生き残るために動きます。 123 00:08:26,806 --> 00:08:29,476 そっちが本音? 124 00:08:29,476 --> 00:08:32,312 ジルちゃん そういうことは 早く言いなさい。 125 00:08:32,312 --> 00:08:35,315 お姉さん 怒るわよ。 すみません。 126 00:08:35,315 --> 00:08:39,152 言わなくても カミラもジークも わかってくれると思って…。 127 00:08:39,152 --> 00:08:42,322 報告は大事よ。 128 00:08:42,322 --> 00:08:45,291 方針は了解。 129 00:08:45,291 --> 00:08:49,329 (ソテー)コケー! コケコケ コケコケ コケコケ コケコケ…。 130 00:08:49,329 --> 00:08:52,165 ソテー! クマ陛下に刺激を与えないように。 131 00:08:52,165 --> 00:08:54,167 今は待機だ! コケ! 132 00:08:54,167 --> 00:08:57,670 僕のお嫁さんは いろいろ考えてて すごいな。 133 00:08:57,670 --> 00:09:01,741 陛下は 私のすること 止めませんよね? なぜです? 134 00:09:01,741 --> 00:09:06,579 そうだな。 君を見てたい っていうのが 大きいかな。 135 00:09:06,579 --> 00:09:09,249 あんまり 縛りたくないんだ。 136 00:09:09,249 --> 00:09:12,752 私の判断が間違いだとか そういう不安は? 137 00:09:12,752 --> 00:09:15,088 (ハディス)ないよ。 138 00:09:15,088 --> 00:09:17,924 だって 誰が裏切っても➡ 139 00:09:17,924 --> 00:09:21,261 結局 最後に立っているのは僕だ。 140 00:09:21,261 --> 00:09:25,432 《ジル:陛下は 誰かが裏切ると思ってる。 141 00:09:25,432 --> 00:09:30,103 忘れちゃダメだ。 この人を 独りぼっちにしないために➡ 142 00:09:30,103 --> 00:09:33,306 私は 今 ここにいるんだ》 143 00:09:38,945 --> 00:09:42,115 ジーク あんた 先に寝ていいわよ。 (足音) 144 00:09:42,115 --> 00:09:44,951 って ロレンス君 どうしたの? 145 00:09:44,951 --> 00:09:46,953 ちょっと 目が さえてしまって。 146 00:09:46,953 --> 00:09:50,123 明日 何事もなく 合流できれば いいけど。 147 00:09:50,123 --> 00:09:53,793 わなか どうかなら 確率は 五分五分ですね。 148 00:09:53,793 --> 00:09:56,463 ヴィッセル皇太子が味方でない可能性。 149 00:09:56,463 --> 00:09:59,632 または すでに 計画が看過されている可能性。 150 00:09:59,632 --> 00:10:02,302 どっちにせよ 飛び込むしかない わなです。 151 00:10:02,302 --> 00:10:05,305 それに対して こちらは 最善手じゃないでしょうか。 152 00:10:05,305 --> 00:10:08,808 最善手? 陛下が いるのが? 153 00:10:08,808 --> 00:10:11,978 わなだと仮定して 話をします。 154 00:10:11,978 --> 00:10:17,650 この件を リステアード殿下か エリンツィア殿下に任せたとしましょう。 155 00:10:17,650 --> 00:10:21,488 その場合 俺なら味方のふりして➡ 156 00:10:21,488 --> 00:10:24,157 ノイトラール城塞に入り込みます。 157 00:10:24,157 --> 00:10:28,328 最悪だな。 内側から食い破られて全滅だ。 158 00:10:28,328 --> 00:10:31,664 でも 皇帝が 少数の手勢を連れてきたら➡ 159 00:10:31,664 --> 00:10:34,000 敵は 必ず捕らえようとする。 160 00:10:34,000 --> 00:10:36,669 捕らえれば 両殿下も降伏します。 161 00:10:36,669 --> 00:10:41,074 皇帝のために負ける戦いを してくれる人物はいない。 162 00:10:43,510 --> 00:10:45,845 竜妃殿下以外はね。 163 00:10:45,845 --> 00:10:49,849 つまり 皇帝が 逃げきる算段があるのなら➡ 164 00:10:49,849 --> 00:10:51,851 この編制は わなを見破り➡ 165 00:10:51,851 --> 00:10:54,521 損害を 最小限に抑えられる手ですよ。 166 00:10:54,521 --> 00:10:57,524 頭の回る人だ。 167 00:10:57,524 --> 00:10:59,526 あなたもね。 168 00:10:59,526 --> 00:11:04,163 俺について 何か 竜妃殿下から聞きました? 169 00:11:04,163 --> 00:11:07,500 無事 クレイトスに帰してあげてって 言われたわ。 170 00:11:07,500 --> 00:11:12,972 お姉さんがいるからって。 ハハッ! 参ったな。 本気で? 171 00:11:12,972 --> 00:11:15,475 隠し事をしないにも 程があるでしょう。 172 00:11:15,475 --> 00:11:18,478 そもそも お前 ここにいて いいのか? 173 00:11:18,478 --> 00:11:22,148 その姉貴ってのは 無事なのか? 手紙は届いてます。 174 00:11:22,148 --> 00:11:25,652 元気でやってる。 大丈夫 心配しないでって。 175 00:11:25,652 --> 00:11:29,489 国王は 姉に興味を持たず 放置してるようなので➡ 176 00:11:29,489 --> 00:11:33,159 まだ 時間はあります。 後宮に入れたのにか? 177 00:11:33,159 --> 00:11:35,995 もともと 俺の生家が ご機嫌取りのために➡ 178 00:11:35,995 --> 00:11:38,498 姉を放り込んだだけですから。 179 00:11:38,498 --> 00:11:44,003 それに 国王陛下の 今のご趣味は 髪の長い美しい少年だそうです。 180 00:11:44,003 --> 00:11:47,340 そりゃ 早く出してやりたくもなるな。 181 00:11:47,340 --> 00:11:50,677 新鮮ですね。 クレイトスだと 諦めろって➡ 182 00:11:50,677 --> 00:11:53,513 言われること多いんですが…。 183 00:11:53,513 --> 00:11:57,684 あっ…。 まっ 所詮 他人事だからね。 184 00:11:57,684 --> 00:12:00,453 シーッ。 185 00:12:00,453 --> 00:12:02,455 あっ…。 186 00:12:02,455 --> 00:12:06,292 んっ? ハッ! 187 00:12:06,292 --> 00:12:11,464 (咆哮) 188 00:12:11,464 --> 00:12:13,466 先頭は赤竜。 189 00:12:13,466 --> 00:12:16,002 まさか ラーヴェ皇族の竜騎士団? 190 00:12:16,002 --> 00:12:18,638 今は 放っておいてください。 191 00:12:18,638 --> 00:12:20,974 どうせ 戻っても 間に合わないんですから。 192 00:12:20,974 --> 00:12:24,143 お前… あれが 何か わかっているのか? 193 00:12:24,143 --> 00:12:27,313 いいえ。 でも 大丈夫ですよ。 194 00:12:27,313 --> 00:12:29,983 フェイリス王女がいるかぎり どこの誰だろうと➡ 195 00:12:29,983 --> 00:12:31,985 ひどい攻め方は できない。 196 00:12:31,985 --> 00:12:34,821 だから 俺は 王女を置いてきたんです。 197 00:12:34,821 --> 00:12:38,157 それに 竜妃殿下に 借りを作りたくなかった。 198 00:12:38,157 --> 00:12:40,994 いずれ 俺たちは 敵対するでしょうから。 199 00:12:40,994 --> 00:12:43,496 んっ…。 200 00:12:43,496 --> 00:12:46,332 飛んでいたのは 3頭でしたよね。 201 00:12:46,332 --> 00:12:50,837 伝令か斥候。 竜騎士団への再度の勧告か…。 202 00:12:50,837 --> 00:12:54,674 何かあったときの合流地点は ここが ベストです。 203 00:12:54,674 --> 00:12:58,511 竜の巣が近くにある。 少なくとも 俺は ここに逃げます。 204 00:12:58,511 --> 00:13:02,115 本気か? 囲まれる可能性はありますが➡ 205 00:13:02,115 --> 00:13:05,785 竜を刺激しないために 無理に攻め込まれる心配はない。 206 00:13:05,785 --> 00:13:08,955 ひとまずの逃げ場としては 最適です。 207 00:13:08,955 --> 00:13:11,290 竜妃殿下と 共有しておいてください。 208 00:13:11,290 --> 00:13:15,628 その言い方 この先は わなだと思っているようだが➡ 209 00:13:15,628 --> 00:13:18,965 お前自身は どうなるんだ? 所詮は 下っ端だろう。 210 00:13:18,965 --> 00:13:21,801 ああ… 平気ですよ。 211 00:13:21,801 --> 00:13:25,304 魔力の低い俺は クレイトスでは 落ちこぼれです。 212 00:13:25,304 --> 00:13:28,641 危険でも成果をあげなければ 出世は見込めない。 213 00:13:28,641 --> 00:13:33,313 あなた方を助けるのは 俺の利になると判断したからです。 214 00:13:33,313 --> 00:13:35,982 俺の今後のため。 215 00:13:35,982 --> 00:13:40,319 ここは あなたたちに勝ってもらう。 216 00:13:40,319 --> 00:13:43,022 勝ったあとが怖いわね。 217 00:13:43,022 --> 00:13:47,327 だが まずは勝たんとな。 給料 まだもらってないんだぞ。 218 00:13:47,327 --> 00:13:49,328 しかし もったいないな…。 219 00:13:49,328 --> 00:13:52,832 彼女は ここだと後ろ盾がない。 220 00:13:52,832 --> 00:13:56,369 たとえ 王子と結婚せずとも クレイトスにいれば 軍神と➡ 221 00:13:56,369 --> 00:13:59,205 あがめられていたかも しれないのに。 222 00:13:59,205 --> 00:14:02,475 それが ジルちゃんの幸せかは 別問題でしょう。 223 00:14:02,475 --> 00:14:05,144 竜妃殿下に 入れ込んでいらっしゃいますね。 224 00:14:05,144 --> 00:14:08,314 お前もじゃないか? わかります? 225 00:14:08,314 --> 00:14:12,485 ああ… あの皇帝の どこが そんなに いいのか…。 226 00:14:12,485 --> 00:14:15,154 それ 考えずに 受け止めたほうが いいやつよ。 227 00:14:15,154 --> 00:14:17,957 深みに はまるから。 気を付けます。 228 00:14:17,957 --> 00:14:22,628 考えたところで 竜妃殿下が 皇帝を見捨てるとは思えませんし。 229 00:14:22,628 --> 00:14:25,164 あなたたちも ついていくのでしょうから。 230 00:14:25,164 --> 00:14:27,133 俺は 隊長のことを抜きに➡ 231 00:14:27,133 --> 00:14:30,970 あの皇帝を見捨てたくはないと 思っているがな。 232 00:14:30,970 --> 00:14:35,141 隊長を守るためなら 自分を突き出せって言われた。 233 00:14:35,141 --> 00:14:38,644 腹 立つだろう。 なるほど。 234 00:14:38,644 --> 00:14:42,315 竜妃殿下を守るためには 有効な手ですからね。 235 00:14:42,315 --> 00:14:47,520 そう言えてしまうところを 放っておけないのかな 彼女は。 236 00:14:49,856 --> 00:14:53,192 (ロレンス)順調にいけば 明日 引き渡し場所に着きます。 237 00:14:53,192 --> 00:14:57,864 俺は もう寝ますね。 あなた方も 無理はなさらず。 238 00:14:57,864 --> 00:14:59,866 ああ… また あしたな。 239 00:14:59,866 --> 00:15:07,273 (足音) 240 00:15:07,273 --> 00:15:10,977 いい子よね。 やになっちゃう。 241 00:15:12,945 --> 00:15:16,783 今のうちに 始末しちゃいたくなる自分が。 242 00:15:16,783 --> 00:15:20,453 やめとけ。 向こうも そう思ってる。 243 00:15:20,453 --> 00:15:33,299 ♬~ 244 00:15:33,299 --> 00:15:36,636 ここは 以前 大きな川だったらしいですよ。 245 00:15:36,636 --> 00:15:39,305 でも 川上に竜の巣が できてから➡ 246 00:15:39,305 --> 00:15:42,642 水が せき止められて 干上がったそうです。 247 00:15:42,642 --> 00:15:47,647 さて 今から この乾いた川を 竜の巣の方向へ向かいます。 248 00:15:47,647 --> 00:15:50,817 竜の巣は 皇族でも入ることは許されない➡ 249 00:15:50,817 --> 00:15:54,487 神聖な場所だ。 承知しております。 250 00:15:54,487 --> 00:15:56,489 ご安心ください。 251 00:15:56,489 --> 00:16:00,960 この先が 合流地点になりますので 急ぎましょう。 252 00:16:00,960 --> 00:16:04,463 ただ ここは 遮るものが 何もないので➡ 253 00:16:04,463 --> 00:16:06,466 できるだけ 川岸に沿って➡ 254 00:16:06,466 --> 00:16:09,635 木の陰に隠れるようにして 移動しましょう。 255 00:16:09,635 --> 00:16:13,639 陛下も 竜の巣に行くのはダメって 言われてましたもんね。 256 00:16:13,639 --> 00:16:16,309 竜帝だから 問題ないはずなんだけどね。 257 00:16:16,309 --> 00:16:18,311 ラーヴェは 過保護なんだよ。 258 00:16:18,311 --> 00:16:21,647 僕は 新しい料理に 挑戦したいだけなのに…。 259 00:16:21,647 --> 00:16:23,983 私も挑戦したいですが➡ 260 00:16:23,983 --> 00:16:26,486 ラーヴェ様的には ダメでしょうね。 261 00:16:26,486 --> 00:16:30,490 ラーヴェが 絶対 ダメだと言ってる。 おそろいだね。 262 00:16:30,490 --> 00:16:33,326 しかたないです。 竜の巣に乗り込んでの➡ 263 00:16:33,326 --> 00:16:35,495 金目黒竜狩りは控えます。 264 00:16:35,495 --> 00:16:37,463 あっ…。 265 00:16:40,166 --> 00:16:43,336 エリンツィア殿下…。 (ジーク)目立たないように➡ 266 00:16:43,336 --> 00:16:46,172 竜の伝令は 使わないんじゃなかったのかよ。 267 00:16:46,172 --> 00:16:48,841 それを破るほど 急ぎのことが あったんでしょう。 268 00:16:48,841 --> 00:16:52,812 馬を降りろ。 あれだけ竜がいると馬がおびえる。 269 00:16:57,683 --> 00:17:01,420 カミラとジーク ロレンスは馬を見ていてください。 270 00:17:01,420 --> 00:17:04,223 陛下は リステアード殿下たちと 一緒にいてください。 271 00:17:06,926 --> 00:17:10,596 エリンツィア殿下 何か ありましたか? 272 00:17:10,596 --> 00:17:14,433 昨夜 ノイトラールへ 竜が 飛んでいったのは聞いてます。 273 00:17:14,433 --> 00:17:18,271 ひょっとして 何か わなが…。 ああ… 突然 すまない。 274 00:17:18,271 --> 00:17:21,274 リステアードを呼んできてくれないか? はっ! 275 00:17:23,776 --> 00:17:28,281 エリンツィア殿下 どういうことですか? 動くな! ハディス リステアード。 276 00:17:28,281 --> 00:17:30,449 チッ…。 あらあら。 277 00:17:30,449 --> 00:17:32,451 どういうことですか? 姉上! 278 00:17:32,451 --> 00:17:35,454 エリンツィア殿下! すまない ジル。 279 00:17:35,454 --> 00:17:41,127 すまない… 本当に すまない。 でも 私は…。 280 00:17:41,127 --> 00:17:43,129 (ゲオルグ)何を謝る! 281 00:17:47,133 --> 00:17:52,972 エリンツィア お前は 正しいことをしている。 282 00:17:52,972 --> 00:17:58,144 行け! 帝国を病ませる 偽帝ハディスを捕らえよ! 283 00:17:58,144 --> 00:18:00,613 陛下! おとなしくしてくれ! 284 00:18:00,613 --> 00:18:02,782 無駄な血を流したくないんだ! あそこにいるのは➡ 285 00:18:02,782 --> 00:18:05,918 あなたの弟たちですよ。 リステアードは殺されない! 286 00:18:05,918 --> 00:18:08,421 叔父上は説得すると言っていた。 じゃあ 陛下は? 287 00:18:08,421 --> 00:18:10,423 陛下は どうなるんですか? 288 00:18:10,423 --> 00:18:12,758 すまない。 289 00:18:12,758 --> 00:18:15,928 陛下! 陛下! 離して。 290 00:18:15,928 --> 00:18:18,431 陛下! 陛下! これは 一体…。 291 00:18:18,431 --> 00:18:20,433 竜騎士団が裏切ったってことか。 292 00:18:20,433 --> 00:18:23,469 (カミラ)みたいね。 293 00:18:23,469 --> 00:18:25,438 (叫び声) 294 00:18:28,641 --> 00:18:31,978 見くびられたものだ。 お前たちは ハディスを連れて逃げろ。 295 00:18:31,978 --> 00:18:36,983 君は 裏切ってないのか? 当たり前だ! 296 00:18:36,983 --> 00:18:39,552 お前たち 全員で ハディスを守れ! 297 00:18:43,622 --> 00:18:46,792 いや 全員 僕を置いて逃げろ。 298 00:18:46,792 --> 00:18:49,629 何をする気なの? 陛下。 お前も逃げるんだよ! 299 00:18:49,629 --> 00:18:53,666 そうしろと 僕は命じているんだ 竜妃の騎士! 300 00:18:53,666 --> 00:18:58,004 《裏切ってない人間が まだいるなんて➡ 301 00:18:58,004 --> 00:19:00,940 奇跡じゃないか》 302 00:19:00,940 --> 00:19:03,109 行くよ ラーヴェ。 303 00:19:03,109 --> 00:19:07,780 《ラーヴェ:あの偽天剣相手にするには 魔力が足りない。 気を付けろ》 304 00:19:07,780 --> 00:19:10,416 誰に向かって言っている。 305 00:19:10,416 --> 00:19:13,219 今の全力で 十分だ! 306 00:19:17,623 --> 00:19:20,092 (叫び声) 307 00:19:24,630 --> 00:19:26,599 どうした? ハッ! 308 00:19:29,969 --> 00:19:33,806 僕の前に 竜を出したのは 慈悲のつもりか? 309 00:19:33,806 --> 00:19:36,642 ダメだ ローザ! ハディスに支配されるな。 310 00:19:36,642 --> 00:19:40,312 チッ! ひるむな。 やつの魔力は 今ので尽きた! 311 00:19:40,312 --> 00:19:44,817 進め! (喚声) 312 00:19:44,817 --> 00:19:48,154 フンッ! (叫び声) 313 00:19:48,154 --> 00:19:51,023 まだ魔力が残っていたのか。 314 00:19:53,659 --> 00:19:56,662 強いな 私の弟は…。 315 00:19:56,662 --> 00:19:59,331 いや 弟じゃないのか。 316 00:19:59,331 --> 00:20:01,333 うっ! 317 00:20:01,333 --> 00:20:04,003 くっ! 化け物が…。 318 00:20:07,006 --> 00:20:08,974 陛下 ダメです! 319 00:20:11,343 --> 00:20:14,980 ジル 理由は? 320 00:20:14,980 --> 00:20:18,484 彼女は裏切り者だ! 321 00:20:18,484 --> 00:20:20,486 大丈夫です 陛下。 322 00:20:20,486 --> 00:20:22,788 まだ 殺さなくて大丈夫ですから。 323 00:20:24,824 --> 00:20:29,495 これ以上 戦ったら 陛下は また寝込んじゃうでしょう。 324 00:20:29,495 --> 00:20:32,598 大丈夫。 私がいます。 325 00:20:46,712 --> 00:20:50,049 ハディスを捕らえられたのなら お前は もう用なしだ。 326 00:20:50,049 --> 00:20:52,551 叔父上! 話が違う! 327 00:20:52,551 --> 00:20:56,055 《助けなきゃ…。 328 00:20:56,055 --> 00:20:59,058 私が…。 329 00:20:59,058 --> 00:21:02,294 守らなきゃ…》 (咆哮) 330 00:21:02,294 --> 00:21:04,964 死ね。 やれるものなら やってみろ! 331 00:21:04,964 --> 00:21:06,966 私は 竜妃だ! 332 00:22:42,661 --> 00:22:45,698 (ゲオルグ)偽帝は捕縛した! 我々の勝利だ! 333 00:22:45,698 --> 00:22:48,868 おい 逃げるぞ 殿下。 (歓声) 334 00:22:48,868 --> 00:22:51,503 今のうちだ。 お… お前たち…。 335 00:22:51,503 --> 00:22:54,840 彼女が… あんな小さな子が…。 336 00:22:54,840 --> 00:22:57,509 陛下が 竜巻で逃がしてくれたの 無駄にする気? 337 00:22:57,509 --> 00:23:00,112 気付かれる前に 早く! 338 00:23:00,112 --> 00:23:04,283 でも 逃げて どうするんですか? 竜妃殿下は もう…。 339 00:23:04,283 --> 00:23:06,619 ジルちゃんは生きてるわよ! 陛下だって! 340 00:23:06,619 --> 00:23:08,621 あんな程度で死なねえよ。 341 00:23:08,621 --> 00:23:11,790 竜帝と竜妃が 竜になんぞ 負けるわけないだろ! 342 00:23:11,790 --> 00:23:13,959 いいですね そういうの。 343 00:23:13,959 --> 00:23:16,795 なら 俺も そういうつもりで動きます。 344 00:23:16,795 --> 00:23:18,964 俺の指示に従ってもらいますよ。 345 00:23:18,964 --> 00:23:21,300 そのかわり 必ず逃がしてみせる。 346 00:23:21,300 --> 00:23:23,636 いたぞ! やべえ かなりの数だぞ。 347 00:23:23,636 --> 00:23:26,805 とにかく逃げるしか…。 こっちです。 348 00:23:26,805 --> 00:23:28,807 ピヨ! 349 00:23:28,807 --> 00:23:32,511 ピヨー! 350 00:23:39,652 --> 00:23:43,155 (一同)ああ…。 (悲鳴)