1 00:00:02,002 --> 00:00:05,672 (私)来た。 2 00:00:05,672 --> 00:00:08,342 (小津)この先 崖でしたよ。 このまま進んでたら➡ 3 00:00:08,342 --> 00:00:11,678 ヤバかったっすよ。 ガードレールの内側 行きましょう。 4 00:00:11,678 --> 00:00:13,680 (私)痛っ! 5 00:00:13,680 --> 00:00:15,682 (私)<生まれて20と幾年➡ 6 00:00:15,682 --> 00:00:18,685 初めて 真の闇というものと対面した> 7 00:00:18,685 --> 00:00:20,687 (小津)大丈夫 大丈夫。 8 00:00:29,696 --> 00:00:32,699 <視聴者諸君は ミツバチが 大量失踪しているという話を➡ 9 00:00:32,699 --> 00:00:34,701 ご存じだろうか? 何故 わたしが夜の山奥で➡ 10 00:00:34,701 --> 00:00:36,703 オリエンテーリングのようなことを 繰り広げているかというと➡ 11 00:00:36,703 --> 00:00:40,707 わたしもまた 失踪した働き蜂だからである> 12 00:00:40,707 --> 00:00:44,711 (私・小津)ハァ…。 13 00:00:44,711 --> 00:00:47,714 (私・小津)ハッ! 14 00:00:47,714 --> 00:00:54,721 (会員たち)♬「おっ おっ おーづ こっちのみずは あーまいぞ…」 15 00:00:56,723 --> 00:00:59,726 (私)お前は いったい 何をしでかしたのだ! 16 00:00:59,726 --> 00:01:01,662 (小津)ゲヘッ。 何でもないですよ。➡ 17 00:01:01,662 --> 00:01:05,666 一駅 歩きましょう。 その方が よさそうですね。 18 00:01:05,666 --> 00:01:08,669 <全ては 蜂みつが。 いや まったく ほれたら地獄とは➡ 19 00:01:08,669 --> 00:01:10,671 まさに このことである。 責任者は 誰か?> 20 00:01:10,671 --> 00:01:14,675 <おそらく わたしであろう。 今回ばかりは> 21 00:01:14,675 --> 00:01:24,685 ♬~ 22 00:02:50,370 --> 00:02:52,706 <当時 ピカピカの大学1回生だった わたしの目の前には➡ 23 00:02:52,706 --> 00:02:55,409 ばら色のキャンパスライフへの扉が 無数に開かれていた> 24 00:03:04,651 --> 00:03:06,653 <「ほんわか」とは 週末に グラウンドの隅を借りて➡ 25 00:03:06,653 --> 00:03:09,322 ソフトボールをやっているサークルらしく 時折 行われる試合にだけ参加> 26 00:03:09,322 --> 00:03:11,324 <あとは 自由ということである> 27 00:03:11,324 --> 00:03:13,326 <ソフトボールサークルと 銘打っているものの➡ 28 00:03:13,326 --> 00:03:15,328 ほんのり温かく交流することが 主眼らしい> 29 00:03:15,328 --> 00:03:17,330 <ここなら 連日連夜 白球を追い回して➡ 30 00:03:17,330 --> 00:03:19,332 汗と涙と根性を丸出しにし➡ 31 00:03:19,332 --> 00:03:21,334 全国大会を 目指すようなこともあるまい> 32 00:03:21,334 --> 00:03:24,337 <うつうつたる高校生活よ さらば。 こういう集いに加わって➡ 33 00:03:24,337 --> 00:03:27,340 さわやかに汗を流しながら 友達100人つくるのも悪くない> 34 00:03:27,340 --> 00:03:30,010 <修業を積んだ暁には 美女たちと 言葉のキャッチボールをこなす➡ 35 00:03:30,010 --> 00:03:32,345 社交性が身に付くに違いない。 これは 社会に出ていくためにも➡ 36 00:03:32,345 --> 00:03:35,348 ぜひとも 身に付けておかなければ ならない能力だ> 37 00:03:35,348 --> 00:03:37,350 <決して 美女と交流したいわけではない> 38 00:03:37,350 --> 00:03:39,352 <技術を身に付けたいのだ> 39 00:03:39,352 --> 00:03:41,354 <しかし 技術を身に付けた結果 美女も ついてくるなら➡ 40 00:03:41,354 --> 00:03:43,356 特に それを拒む理由はない> 41 00:03:43,356 --> 00:03:47,360 はい これ。 (私)大丈夫さ。 42 00:03:47,360 --> 00:03:50,363 安心して 僕のところにおいで~! 43 00:03:52,365 --> 00:03:56,369 (女性たち)ウフフッ! 44 00:04:04,311 --> 00:04:05,979 <しかし わたしは➡ 45 00:04:05,979 --> 00:04:08,315 手の施しようのない アホだったのである> 46 00:04:08,315 --> 00:04:10,650 <これから じっくり 事の てん末を お聞かせしたい> 47 00:04:10,650 --> 00:04:12,652 <途中退席は 認めない> 48 00:04:16,323 --> 00:04:18,325 <ソフトボールサークル ほんわかは その名が示すとおり➡ 49 00:04:18,325 --> 00:04:22,329 春がすみの かかった空に浮かぶ 雲のように ほんわかとしていた> 50 00:04:29,336 --> 00:04:31,338 ヘッ。 51 00:04:31,338 --> 00:04:33,340 えい! 52 00:04:36,343 --> 00:04:40,347 <その中でも 気に入ったのが 男女比の案配であった> 53 00:04:40,347 --> 00:04:42,349 ⚟(女性)召し上がってください。 54 00:04:42,349 --> 00:04:46,353 有機野菜のサンドイッチと ロイヤルゼリーの お茶です。 55 00:04:46,353 --> 00:04:48,355 <わたしは 決して 物事の判断において➡ 56 00:04:48,355 --> 00:04:50,357 そのことを 重点的に 気にしているわけではないが➡ 57 00:04:50,357 --> 00:04:52,359 いかにも これは 異性間の進行が はぐくめそうな➡ 58 00:04:52,359 --> 00:04:55,362 絶妙な比率ではないか> 59 00:04:55,362 --> 00:04:57,364 <ただ 一つ気になったのは➡ 60 00:04:57,364 --> 00:05:01,301 ほんわかし過ぎている ということだった> 61 00:05:01,301 --> 00:05:04,304 <ひと言でいうと 皆 善人過ぎる> 62 00:05:06,306 --> 00:05:09,309 (男性)あそこは 低農薬なのに リーズナブルに提供してるよね。 63 00:05:09,309 --> 00:05:12,646 カモに害虫を食べさせるっていう アイデアが効いているんだよ。 64 00:05:12,646 --> 00:05:16,316 生産者の都合で 消費者が 被害をかぶってるのは おかしいよ。 65 00:05:16,316 --> 00:05:18,318 せめて 選択肢がないと。 66 00:05:18,318 --> 00:05:22,322 国民に お金を与えないようにして 選択の余地を奪っているんだよ。 67 00:05:22,322 --> 00:05:26,326 でも たま~に カップ麺を食べたくなるよね。 68 00:05:26,326 --> 00:05:28,328 体に悪そうな脂っこいやつとかさ。 69 00:05:35,335 --> 00:05:37,337 (女性)大人が ちゃんと 見本を見せてあげることが➡ 70 00:05:37,337 --> 00:05:39,339 教育なんだと思うよ。 71 00:05:39,339 --> 00:05:42,342 子供に 正しい大人の態度を見せてれば➡ 72 00:05:42,342 --> 00:05:44,344 変な子は 育たないと思う。 73 00:05:44,344 --> 00:05:46,346 小さいころに ちゃんと 愛情をもらった子供は➡ 74 00:05:46,346 --> 00:05:50,350 ぐれないっていうし。 赤信号でも渡ってみせて➡ 75 00:05:50,350 --> 00:05:55,355 法律を うのみにしないリテラシーを 教えてやればいいんだよね。 76 00:05:55,355 --> 00:05:57,357 <いつまでたっても 会話の中に入れない> 77 00:05:57,357 --> 00:05:59,359 <わたしが 何か発言するたびに 皆 優しい笑顔を➡ 78 00:05:59,359 --> 00:06:02,295 顔に はり付けたまま 黙りこんでしまうのだった> 79 00:06:02,295 --> 00:06:04,965 <常に にこにこ 微笑み 口論もせず わい談もしない> 80 00:06:04,965 --> 00:06:06,633 <唯一 親近感を持ったのは➡ 81 00:06:06,633 --> 00:06:09,302 妖怪のような顔をした 小津という男であった> 82 00:06:09,302 --> 00:06:11,638 <独特の話術で サークル内での 一定の位置を確保することに➡ 83 00:06:11,638 --> 00:06:14,307 成功してはいたが にこにこと 天真らんまんに ほほ笑むことに➡ 84 00:06:14,307 --> 00:06:16,309 困難を感じているらしく…> 85 00:06:16,309 --> 00:06:19,312 (小津)イヒヒッ。 それは面白いですな。 86 00:06:19,312 --> 00:06:22,315 <その腹の中に潜む邪悪さを 隠しようもないという印象で➡ 87 00:06:22,315 --> 00:06:25,318 笑うという筋肉を そもそも 持って生まれてきていないような➡ 88 00:06:25,318 --> 00:06:28,321 不自然な笑い方である。 溺れる者 わらをも つかむというが➡ 89 00:06:28,321 --> 00:06:30,323 わたしは すぐに この ぬらりひょんのような男と➡ 90 00:06:30,323 --> 00:06:33,326 意気投合した> (小津)イヒヒッ。 91 00:06:36,329 --> 00:06:38,331 (男性)いいよ いいよ。 92 00:06:38,331 --> 00:06:40,333 君が悪いんじゃない。 悪いとすれば➡ 93 00:06:40,333 --> 00:06:43,336 こういう状況を つくり出した 僕ら みんなが悪いんだ。 94 00:06:43,336 --> 00:06:45,338 <こうした ぬるい交流を通して わたしが➡ 95 00:06:45,338 --> 00:06:48,341 平凡な社会性を身に付けたか といえば そうは いかぬ> 96 00:06:48,341 --> 00:06:50,343 <わたしの堪忍袋は パツンパツンに張り詰め➡ 97 00:06:50,343 --> 00:06:52,345 キューバ危機に匹敵する 一触即発の状態にあった> 98 00:06:52,345 --> 00:06:55,348 <しかし そんなギリギリいっぱいの わたしが 1回生の ある夏の日➡ 99 00:06:55,348 --> 00:06:57,350 ほんわかと 心が ひもとけてしまいそうな➡ 100 00:06:57,350 --> 00:06:59,019 運命の出会いを果たした> 101 00:06:59,019 --> 00:07:01,321 (ざわめき) んっ? 102 00:07:07,294 --> 00:07:10,297 <彼女の美しさは 圧倒的であった> 103 00:07:10,297 --> 00:07:12,632 <純度100%のふわふわしたもので できていると思われ➡ 104 00:07:12,632 --> 00:07:14,301 話し掛けようにも あまりに まぶしく➡ 105 00:07:14,301 --> 00:07:16,303 まともに見ることすら かなわなかった> 106 00:07:16,303 --> 00:07:19,306 <彼女は ほんわかの 重要なメンバーであるらしく➡ 107 00:07:19,306 --> 00:07:22,309 彼女を取り巻く人々の話を にこやかに聞いていた> 108 00:07:22,309 --> 00:07:25,312 (女性)国家試験に受かりました。 ロイヤルゼリーの おかげです。 109 00:07:25,312 --> 00:07:28,315 集中シールで 成績が上がりました。 110 00:07:28,315 --> 00:07:32,319 (男性)これぐらいで助かってるのは ほんわかの おかげです。 111 00:07:32,319 --> 00:07:35,322 <彼女は わたしが思い描いた 黒髪の乙女そのものであった> 112 00:07:35,322 --> 00:07:38,325 <彼女と 三条河原町のアーケード なんぞ歩けたら 道行く誰もが➡ 113 00:07:38,325 --> 00:07:40,327 うらやむような さわやかな2人に なるであろうことは➡ 114 00:07:40,327 --> 00:07:42,329 間違いなかった> 115 00:07:44,331 --> 00:07:48,335 (小津)おやおや。 そんな 体に 悪い物 食べてていいんですか? 116 00:07:48,335 --> 00:07:50,003 うるさい! <猫ラーメンは➡ 117 00:07:50,003 --> 00:07:52,339 糺の森かいわいに出没する 謎の屋台である> 118 00:07:52,339 --> 00:07:55,342 <猫から だしを取っているという 噂であるが 定かでない> 119 00:07:55,342 --> 00:07:57,344 <マスターの話では 出がらしの かつお節を あげているうちに➡ 120 00:07:57,344 --> 00:08:00,280 すみ着くようになったと言うが 警察に通報されれば➡ 121 00:08:00,280 --> 00:08:03,283 一発で営業停止処分であろう。 しかし その味は 無類である> 122 00:08:03,283 --> 00:08:07,287 (小津)われわれと同じ 1回生ですよ 小日向さんは。 123 00:08:07,287 --> 00:08:09,289 見くびらないでください。 あなたが 何 考えてるかくらい➡ 124 00:08:09,289 --> 00:08:11,291 分かりますよ。➡ 125 00:08:11,291 --> 00:08:15,295 彼女は ほんわかの母体である 健康食品会社の一人娘らしいです。 126 00:08:15,295 --> 00:08:17,297 (小津)ソフトボールサークル ほんわかは➡ 127 00:08:17,297 --> 00:08:20,300 健康食品会社ほんわかの 下部組織。➡ 128 00:08:20,300 --> 00:08:22,302 そして 彼女は そこの広告塔なんです。➡ 129 00:08:22,302 --> 00:08:25,305 とはいえ それほど広報活動には 熱心じゃないようで➡ 130 00:08:25,305 --> 00:08:27,307 たまにしか出てこない。➡ 131 00:08:27,307 --> 00:08:31,311 というか ソフトボールしてるのは 見たことないです。 132 00:08:31,311 --> 00:08:34,314 今日は たまたま 出てきたらしいのですが。➡ 133 00:08:34,314 --> 00:08:37,317 おーっ。 彼女と普通に会うには➡ 134 00:08:37,317 --> 00:08:41,321 それ相応の立場にならないと 難しいらしいです。 135 00:08:41,321 --> 00:08:43,323 <ほんわかでは そこの製品を 大量に買えば買うほど➡ 136 00:08:43,323 --> 00:08:46,326 サークル会員としてのランクが 上がっていくという> 137 00:08:46,326 --> 00:08:48,328 <ランクが上がれば 上位会員のみ 懇親会に出席でき➡ 138 00:08:48,328 --> 00:08:52,332 彼女に会える確率も 高くなるらしい> 139 00:08:52,332 --> 00:08:54,334 (小津)まあ それでも あなたが 恋路に走るというのなら➡ 140 00:08:54,334 --> 00:08:56,336 わたしは止めませんが。 141 00:08:56,336 --> 00:09:00,273 アホめ。 誰が そんな理由で 健康食品など。 142 00:09:00,273 --> 00:09:04,277 それでは まるで彼女が応募切符を 集めて当たる懸賞品ではないか! 143 00:09:07,280 --> 00:09:10,283 (販売員)はい サプリメントと ドリンク30食ずつね。 144 00:09:10,283 --> 00:09:13,286 すごい頑張ってるね。 145 00:09:13,286 --> 00:09:15,288 <ロイヤルゼリーは ミツバチが集めてきた花粉を➡ 146 00:09:15,288 --> 00:09:17,290 働き蜂が 体内に入れて生成したものだ> 147 00:09:17,290 --> 00:09:21,294 <希少であるため 生産コストは ぐんと跳ね上がる> 148 00:09:21,294 --> 00:09:23,296 <最初に値段を聞いたときは 詐欺じゃないかと思ったが➡ 149 00:09:23,296 --> 00:09:25,298 製法を聞くと どうやら インチキではないらしく➡ 150 00:09:25,298 --> 00:09:28,301 値段も 他社のものと比べても それなりに妥当であった> 151 00:09:28,301 --> 00:09:31,304 <問題は わたしの経済事情と 少々 釣り合わないことで➡ 152 00:09:31,304 --> 00:09:34,307 それまで たっぷりと取っていた 睡眠時間を削って➡ 153 00:09:34,307 --> 00:09:37,310 夜も昼もなく 働かねばならなかった> 154 00:09:37,310 --> 00:09:39,312 <高級食品といえど これだけ一気食いしては➡ 155 00:09:39,312 --> 00:09:41,314 むしろ 体に良くないであろう。 たくさん取っても➡ 156 00:09:41,314 --> 00:09:43,316 ある一定量以上は 吸収されずに流れ出てしまうと➡ 157 00:09:43,316 --> 00:09:46,319 どこかで聞いたことがある。 そう考えると かわやへ行くのも➡ 158 00:09:46,319 --> 00:09:49,322 はばかられる。 さぞや 栄養のある落とし物であろう> 159 00:09:49,322 --> 00:09:52,325 きっと これ食べてなかったら 病気になってるよ。 160 00:09:52,325 --> 00:09:55,328 送ってあげたら おじいさんの病気が治ったの。 161 00:09:55,328 --> 00:09:57,330 <健康食品のおかげで わたしの生活態度は➡ 162 00:09:57,330 --> 00:09:59,332 どんどん不健康になっていった。 それでも健康なのは➡ 163 00:09:59,332 --> 00:10:01,334 健康食品のおかげであるとも 思われたが➡ 164 00:10:01,334 --> 00:10:05,338 何もせず 寝て過ごしても 同じく 健康だったかもしれなかった> 165 00:10:09,342 --> 00:10:12,345 (男性)健康蜂みつ。 (女性)体に いい蜂みつあめ~。 166 00:10:12,345 --> 00:10:15,849 <驚くなかれ それから2年の歳月が流れた> 167 00:10:15,849 --> 00:10:18,518 <彼女には あの日以来 一度も お目にかかれていない> 168 00:10:18,518 --> 00:10:21,187 <わたしは 健康や環境問題 世界の秩序より➡ 169 00:10:21,187 --> 00:10:23,356 個人的な幸せを 速やかに手に入れたかった> 170 00:10:23,356 --> 00:10:26,359 <この2年間の不毛さは何か? 大金を あくせく稼ぎ出し➡ 171 00:10:26,359 --> 00:10:28,361 惜しみなく つぎ込んだものから 見返りがない> 172 00:10:28,361 --> 00:10:30,363 (女性)健康になりましょう! 173 00:10:30,363 --> 00:10:33,366 バーコードで確認を。 もし そのページが削除されたときは➡ 174 00:10:33,366 --> 00:10:35,368 何者かによる攻撃です。 175 00:10:35,368 --> 00:10:38,371 インフルエンザに負けない 蜂みつあめ! 176 00:10:38,371 --> 00:10:41,374 NASAの科学者が発見した というものなんです。 177 00:10:41,374 --> 00:10:44,377 発表前なので いけないと 言われてるんですけど…。 178 00:10:44,377 --> 00:10:47,380 (女性)いや ネットの書き込みを 信用しては いけませんよ。 179 00:10:47,380 --> 00:10:49,382 <視聴者諸君だけには 断っておきたいが➡ 180 00:10:49,382 --> 00:10:51,384 こうしたことは 特に わたしの主義ではない> 181 00:10:51,384 --> 00:10:53,386 <信ぴょう性があるかと 問われれば➡ 182 00:10:53,386 --> 00:10:55,388 調べたことがないので 特に答えようもない> 183 00:10:55,388 --> 00:10:57,390 (男性)いらないよ。 184 00:11:01,327 --> 00:11:03,329 頑張りましょう。 185 00:11:07,333 --> 00:11:10,336 <ついに 2年間 張り詰めきった わたしの堪忍袋の緒が切れた> 186 00:11:10,336 --> 00:11:12,005 <その景気の良い音は➡ 187 00:11:12,005 --> 00:11:14,340 新京極を歩く観光客にまで 聞こえたという> 188 00:11:14,340 --> 00:11:17,343 ハァ…。 189 00:11:17,343 --> 00:11:20,346 <人々の好奇の目から 逃れるようにして 気が付くと➡ 190 00:11:20,346 --> 00:11:22,348 わたしは 木屋町に来ていた> 191 00:11:22,348 --> 00:11:24,350 んっ? <そこでは 占いの老婆が➡ 192 00:11:24,350 --> 00:11:26,019 ただならぬ妖気を 垂れ流していたが➡ 193 00:11:26,019 --> 00:11:27,687 どうせ 身のある助言など もらえないであろう> 194 00:11:27,687 --> 00:11:30,356 (老婆)あなたは 不満を 抱いてらっしゃるようじゃな。 195 00:11:30,356 --> 00:11:32,358 ちょっと待ってください! わたしは 別に相談など! 196 00:11:32,358 --> 00:11:36,362 あなたは 大変 才能も おありのようじゃし。 197 00:11:36,362 --> 00:11:38,364 <老婆の慧眼に脱帽した> 198 00:11:38,364 --> 00:11:40,366 この姿でも分かりますか? 199 00:11:40,366 --> 00:11:42,368 とにかく 好機を 逃さないことが肝心じゃ。 200 00:11:42,368 --> 00:11:44,037 好機? 201 00:11:44,037 --> 00:11:47,373 あなたの目の前に ぶら下がってる 好機をつかまえてごらんなさい。 202 00:11:47,373 --> 00:11:49,375 はい 5,000円。 えっ? 203 00:11:51,377 --> 00:11:55,381 <そんなとき 待ちに待った 全国会合への誘いが届いた> 204 00:11:57,383 --> 00:11:59,385 <全国会合は 山奥にある ほんわかの本部で➡ 205 00:11:59,385 --> 00:12:02,388 2泊3日の合宿形式で 行われるという> 206 00:12:04,324 --> 00:12:08,328 (幹部)えー では 目隠しを取ってください。➡ 207 00:12:08,328 --> 00:12:10,330 こちらが 様々な 最新技術開発に成功し➡ 208 00:12:10,330 --> 00:12:12,332 今や 企業スパイからも 狙われている➡ 209 00:12:12,332 --> 00:12:14,334 ほんわかの中枢部です。➡ 210 00:12:14,334 --> 00:12:17,337 くれぐれも 見聞きしたものは ご内密に。 211 00:12:17,337 --> 00:12:22,342 <われわれは 部屋に荷物を置いて 工場の見学へと向かった> 212 00:12:22,342 --> 00:12:24,344 (幹部)生あめを作るところは 機械では できないんです。➡ 213 00:12:24,344 --> 00:12:27,347 全て手作業で 無添加 100%の手作り。➡ 214 00:12:27,347 --> 00:12:31,351 やはり 本当にいいものは 人の力でないと。 215 00:12:31,351 --> 00:12:36,356 100%じゃないようですが。 (幹部)1%以下ですよ。 216 00:12:36,356 --> 00:12:38,358 <そのとき 何かが わたしの中で 危ないと書かれた➡ 217 00:12:38,358 --> 00:12:41,361 畳 3畳分はあろうかという 旗を振っていた> 218 00:12:41,361 --> 00:12:44,364 <この後 申し訳程度に ソフトボールの親善試合をし➡ 219 00:12:44,364 --> 00:12:46,366 有機農場や養蜂場を 見て回った> 220 00:12:46,366 --> 00:12:48,034 🎤(会長)曲がったことで➡ 221 00:12:48,034 --> 00:12:49,702 私腹を肥やしてる 人間からすると➡ 222 00:12:49,702 --> 00:12:51,371 わたしたちは邪魔者ですよ。➡ 223 00:12:51,371 --> 00:12:53,373 でも 負けたらいかんと 思いますね。➡ 224 00:12:53,373 --> 00:12:55,375 やっぱり 正しいものだけが 最後に祝福を受けるんです。➡ 225 00:12:55,375 --> 00:12:57,377 これ ホント。 226 00:12:57,377 --> 00:13:01,314 (拍手) 227 00:13:01,314 --> 00:13:04,317 🎤(会長)君たちは よく頑張って ここまで来ました。➡ 228 00:13:04,317 --> 00:13:06,319 変な目で見られたでしょう?➡ 229 00:13:06,319 --> 00:13:09,322 おでこに シール はったりして。 ⚟(笑い声) 230 00:13:09,322 --> 00:13:11,324 (会長)でも それが効くんだから 不思議だよね。 231 00:13:11,324 --> 00:13:14,327 (会長)疑う人は味わえない 超自然のパワー。 232 00:13:14,327 --> 00:13:18,331 皆さんは解脱できました。 でも まだまだ これからですよ。 233 00:13:18,331 --> 00:13:20,333 🎤(会長)世界は病に侵されて➡ 234 00:13:20,333 --> 00:13:22,335 取り返しのつかないところまで きている。➡ 235 00:13:22,335 --> 00:13:27,340 感じてるでしょう? 審判がやって来る 2012年。➡ 236 00:13:27,340 --> 00:13:29,342 あれ見て。 237 00:13:29,342 --> 00:13:31,344 (どよめき) 238 00:13:31,344 --> 00:13:33,346 🎤(会長)来るべき 大災厄に備えて➡ 239 00:13:33,346 --> 00:13:36,349 わたしたちは 救済の箱舟を用意しました。➡ 240 00:13:36,349 --> 00:13:38,351 動物のつがいを 1組ずつ入れ➡ 241 00:13:38,351 --> 00:13:41,354 そこに人間の男女1組も 乗り込みます。➡ 242 00:13:41,354 --> 00:13:43,356 いうならば ノアの箱舟です。➡ 243 00:13:43,356 --> 00:13:47,360 2人は あの飛行船に乗り 大災厄を生き延びる。➡ 244 00:13:47,360 --> 00:13:50,363 そして地上が滅びた後 再び 現世に降りたら➡ 245 00:13:50,363 --> 00:13:53,366 新しい世界を創造するのです。➡ 246 00:13:53,366 --> 00:13:56,369 このまま 世界が続くわけがない。 残念だけど。➡ 247 00:13:56,369 --> 00:13:59,372 わたしは いつも悩んでる。 すると 誰かが尋ねる。➡ 248 00:13:59,372 --> 00:14:02,308 「最後の審判が来るので 悩んでるんですか?」➡ 249 00:14:02,308 --> 00:14:04,310 「いやっ 違うんです!」と わたしは答える。➡ 250 00:14:04,310 --> 00:14:07,313 「これだけ絶望的な状況に なってるのに➡ 251 00:14:07,313 --> 00:14:10,316 まだ 考えを改めない者たちが 多いことに➡ 252 00:14:10,316 --> 00:14:12,318 絶望しているのです」と。 253 00:14:12,318 --> 00:14:15,321 (拍手) 254 00:14:15,321 --> 00:14:19,325 今や われわれの微々たる力では どうにもならない現状にきてる。 255 00:14:19,325 --> 00:14:22,328 しかし 努力は最後まで 続けなければいけません。 256 00:14:22,328 --> 00:14:25,331 願いが届かぬとも 最後まで頑張れた者は➡ 257 00:14:25,331 --> 00:14:28,334 必ずや 魂の古里 プレアデスへと帰還できます。 258 00:14:28,334 --> 00:14:30,336 🎤(会長)肉体が滅んだ後➡ 259 00:14:30,336 --> 00:14:32,338 自由意思の生命体として 生まれ変わり➡ 260 00:14:32,338 --> 00:14:36,342 今より高いステージへと アセンションできるのです。➡ 261 00:14:36,342 --> 00:14:40,346 もう煩わしい人間関係などに 悩む必要はありません。 262 00:14:42,348 --> 00:14:46,352 頑張りましょう! (会員たち)頑張りましょう! 263 00:14:46,352 --> 00:14:50,356 頑張りましょう! (会員たち)頑張りましょう! 264 00:14:50,356 --> 00:14:54,360 頑張りましょう! (会員たち)頑張りましょう! 265 00:14:54,360 --> 00:14:56,362 🎤(会長)ご唱和ありがとう。 266 00:14:56,362 --> 00:14:59,365 えー 続いて わが娘を紹介します。 267 00:14:59,365 --> 00:15:01,367 えっ!? 268 00:15:05,304 --> 00:15:07,306 そんだけ? 269 00:15:12,311 --> 00:15:14,313 (インストラクター)みんな! まだ 心 開いてないよね。 270 00:15:14,313 --> 00:15:18,317 心の底から思ってることを 吐き出して ぶつけ合って➡ 271 00:15:18,317 --> 00:15:22,321 魂の交歓しないと 次のステージには進めないよ。➡ 272 00:15:22,321 --> 00:15:24,323 みんな うわべだけで 生きてこなかった?➡ 273 00:15:24,323 --> 00:15:26,325 もし 人生 うまくいってないとしたら➡ 274 00:15:26,325 --> 00:15:28,327 原因は そこにあると思うよ。➡ 275 00:15:28,327 --> 00:15:30,329 僕の仲間は みんな成功している。➡ 276 00:15:30,329 --> 00:15:32,331 なぜだと思う? 277 00:15:32,331 --> 00:15:34,333 魂をあらわにしてるからさ! 278 00:15:34,333 --> 00:15:37,336 偉大な人物たちは 皆 このことを理解している。➡ 279 00:15:37,336 --> 00:15:40,339 心の底から思っていることを 吐き出して!➡ 280 00:15:40,339 --> 00:15:42,341 みんな! 281 00:15:42,341 --> 00:15:44,343 ん…。 282 00:15:44,343 --> 00:15:46,345 お前は 駄目なやつだ! 283 00:15:46,345 --> 00:15:49,348 食いながら ダイエットの話 ばっかりして 豚! 284 00:15:49,348 --> 00:15:52,351 あなたの髪形 ずっと キモいと思ってた! 285 00:15:52,351 --> 00:15:56,355 「彼女いらない」とか言いながら ホントは モテないだけだろ! 286 00:15:56,355 --> 00:15:58,357 わたし 整形してるんです! 287 00:15:58,357 --> 00:16:00,293 貯金が 500万あります! (会員)彼氏以外に➡ 288 00:16:00,293 --> 00:16:02,295 もう 200人ぐらい 付き合ってました! 289 00:16:02,295 --> 00:16:05,298 かつらをかぶってます! (会員)相手を愛せない! 290 00:16:05,298 --> 00:16:07,300 親子映画なんて ヘドが出るわ! 291 00:16:07,300 --> 00:16:09,302 わたし 美人だと思ってる! 292 00:16:09,302 --> 00:16:12,305 (会員)借金 踏み倒してやる! (会員)あいつは 才能がない! 293 00:16:12,305 --> 00:16:14,307 (会員)便座 汚してやった! (会員)金が目的。 294 00:16:14,307 --> 00:16:17,310 ダサいの! う… うわー! 295 00:16:20,313 --> 00:16:23,316 ちっとも愛されなかった。 296 00:16:26,319 --> 00:16:28,321 もういいんだ。➡ 297 00:16:28,321 --> 00:16:33,326 君たちは もう分かり合えたんだ。 298 00:16:33,326 --> 00:16:36,329 僕らは もう同じ喜びを 共有するもの。 299 00:16:36,329 --> 00:16:38,331 魂の家族だ。➡ 300 00:16:38,331 --> 00:16:43,336 醜い世界の中で ここには 本当の愛がある。➡ 301 00:16:43,336 --> 00:16:45,338 君。 うっ…。 302 00:16:47,340 --> 00:16:49,342 後で 僕の部屋に来てください。➡ 303 00:16:49,342 --> 00:16:52,345 特別な指導が必要ですね。 304 00:16:55,348 --> 00:16:57,350 うあっ! 305 00:16:59,018 --> 00:17:00,620 えっ? 306 00:17:02,288 --> 00:17:04,290 (会員たち)来るぞ! こっちに来る!? うわー! 307 00:17:04,290 --> 00:17:06,292 <壮絶な光景であった> 308 00:17:06,292 --> 00:17:10,296 <どうやら 何者かが 箱舟の強奪を企てたらしい> 309 00:17:10,296 --> 00:17:22,308 ♬~ 310 00:17:22,308 --> 00:17:25,311 ハァ ハァ…。 311 00:17:25,311 --> 00:17:28,314 ⚟(小津)逃げるんでしょ? あっ…。 312 00:17:28,314 --> 00:17:31,317 (小津)お供しまっせ。 313 00:17:31,317 --> 00:17:34,320 うわー!! さっ 早く! 314 00:17:39,325 --> 00:17:42,328 <そうして われわれは 暗い森を抜けて逃げた> 315 00:17:45,331 --> 00:17:48,334 (小津)また 線路をたどって 隣の駅に行きましょう。➡ 316 00:17:48,334 --> 00:17:50,336 そこなら きっと安全です。 317 00:17:50,336 --> 00:17:52,672 <次の駅では さらに追っ手が増えていた> 318 00:17:52,672 --> 00:17:56,375 <何か ほんわかでない連中も 交じっているようだった> 319 00:17:59,345 --> 00:18:01,347 (小津)うーんと。 B作戦。 320 00:18:08,287 --> 00:18:10,289 (店主)乗ってきな。 321 00:18:10,289 --> 00:18:14,293 (店主)その前に 一杯温まるかい? お得意さん。 322 00:18:14,293 --> 00:18:16,295 <詳しくは 聞けなかったが➡ 323 00:18:16,295 --> 00:18:19,298 樋口師匠という人物の 差し金らしかった> 324 00:18:19,298 --> 00:18:22,301 <その日の猫ラーメンは 格別おいしく すすれば涙が出た> 325 00:18:22,301 --> 00:18:24,303 <それは 懐かしい 俗世の味> 326 00:18:24,303 --> 00:18:25,972 <わたしは 心に決めた> 327 00:18:25,972 --> 00:18:28,307 <明日 世界が滅びようとも 猫ラーメンには 足を運ぼうと> 328 00:18:28,307 --> 00:18:30,309 ⚟(ホイッスル) おっ? 329 00:18:30,309 --> 00:18:33,312 (ホイッスル) (会員)はーい ちょっと止まって。 330 00:18:39,318 --> 00:18:41,320 いませーん! 331 00:18:41,320 --> 00:18:44,323 (小津)疎水を下って 鴨川まで行くんです。 332 00:18:44,323 --> 00:18:46,325 お前 何で 女装を? 333 00:18:46,325 --> 00:18:49,328 いや~ん。 そんな怖い顔で見ないで。 334 00:18:49,328 --> 00:18:51,330 おい くっつくな! (小津)だって 寂しいんだもの。➡ 335 00:18:51,330 --> 00:18:53,332 川風が冷たいの。 336 00:18:53,332 --> 00:18:55,334 この寂しがり屋さんが! (小津)キャッ! 337 00:18:57,336 --> 00:18:59,338 小津 お前は いったい 何をしでかしたのだ! 338 00:18:59,338 --> 00:19:01,340 (小津)ヘヘヘヘ。 339 00:19:05,277 --> 00:19:08,280 (小津)着きましたね。 ここから あなたは下宿の方へ。➡ 340 00:19:08,280 --> 00:19:11,283 僕には まだ やぼ用がありますんで! 341 00:19:17,289 --> 00:19:19,291 (ため息) ⚟(ノック) 342 00:19:19,291 --> 00:19:20,960 ヒッ! 343 00:19:20,960 --> 00:19:22,628 ⚟(明石)明石です。➡ 344 00:19:22,628 --> 00:19:25,331 師匠から カステラの差し入れ 持ってきました。 345 00:19:29,301 --> 00:19:32,304 (明石)どうぞ。 師匠も来てます。 346 00:19:34,306 --> 00:19:37,309 (樋口)どうにか 決着はついたよ。 もう大丈夫だ。 347 00:19:37,309 --> 00:19:40,312 小津の これまでの悪事が 一気にバレたのだ。 348 00:19:40,312 --> 00:19:43,315 失脚したついでに 賀茂大橋から飛び降りて➡ 349 00:19:43,315 --> 00:19:45,317 足の骨を折ったよ。 350 00:19:45,317 --> 00:19:47,319 (樋口)あいつは 救い難いアホだな。 351 00:19:47,319 --> 00:19:49,321 あいつは いったい 何者なんでしょうか? 352 00:19:49,321 --> 00:19:53,325 そうさねぇ 捉えどころのない男だからな。➡ 353 00:19:53,325 --> 00:19:55,327 しかし 貴君のことも 「身をていしてかばう」と➡ 354 00:19:55,327 --> 00:19:57,329 勇ましいことを言っていたよ。 355 00:19:59,331 --> 00:20:04,336 (樋口)これは君の本だろう。 読み終わったんだ。 356 00:20:06,338 --> 00:20:10,342 (樋口)これも君のらしい。 わたしが知らずに使っていた。 357 00:20:12,344 --> 00:20:14,346 <これは わたしが 古本市で買った 本である> 358 00:20:14,346 --> 00:20:16,348 <小津に貸して 戻ってこないままであったが➡ 359 00:20:16,348 --> 00:20:19,351 あの師匠と呼ばれる人物が 読んでいたのか> 360 00:20:19,351 --> 00:20:23,355 <しかし もう かれこれ 1年以上前の話だ> 361 00:20:23,355 --> 00:20:25,357 (明石)《これ お使いください》➡ 362 00:20:25,357 --> 00:20:29,361 《ミツバチが減ると困ります。 ガが増えてしまいますから》 363 00:20:29,361 --> 00:20:32,364 <頭脳明晰 工学部で 人力飛行機の設計までこなす➡ 364 00:20:32,364 --> 00:20:35,034 怖いもの知らずの明石さんだが ガだけは苦手なようで➡ 365 00:20:35,034 --> 00:20:37,369 なくした 「もちぐま」を 捜していると言っていた> 366 00:20:37,369 --> 00:20:41,373 (老婆)《好機は 目の前に ぶら下がってございます》 367 00:20:41,373 --> 00:20:44,376 (ため息) ⚟あぁ…。 368 00:20:44,376 --> 00:20:46,378 俺…。 うわー!! 369 00:20:49,381 --> 00:20:51,383 ⚟うあ…。 370 00:20:51,383 --> 00:20:53,385 信じないったら 信じない! 371 00:20:53,385 --> 00:20:57,389 わたしは オカルトなんて 信じない! 372 00:20:57,389 --> 00:20:59,391 <だって ホントだったら 怖いではないか> 373 00:20:59,391 --> 00:21:01,327 <なぜ こんなありさまに なってしまったのか➡ 374 00:21:01,327 --> 00:21:04,330 光源氏も かくやと思われた 愛らしき赤子時代より➡ 375 00:21:04,330 --> 00:21:06,332 こんな恐ろしい思いを したことはなかった> 376 00:21:06,332 --> 00:21:08,334 <あのまま ほんわかに なじんでいれば➡ 377 00:21:08,334 --> 00:21:10,336 それはそれで 幸せだったのではないか> 378 00:21:10,336 --> 00:21:12,338 <いや わたしは 2年の歳月を棒に振ったのだ> 379 00:21:12,338 --> 00:21:15,341 <この事実に対して 断固として 目をつぶってはならぬ!> 380 00:21:25,351 --> 00:21:35,361 ♬~