1 00:03:59,439 --> 00:04:04,244 黄巾の乱に義憤を感じて 立ち上がった劉備玄徳の義勇軍は 2 00:04:04,244 --> 00:04:07,580 初戦から華々しい勝利を収めた 3 00:04:07,580 --> 00:04:12,052 だが玄徳の かつての恩師である 広宗の盧植将軍は 4 00:04:12,052 --> 00:04:16,890 清廉潔白さから 戦況視察の勅使に 賄賂を贈ることを拒否し 5 00:04:16,890 --> 00:04:19,826 無実の罪で都へ送られた 6 00:04:19,826 --> 00:04:24,326 十常侍たちの悪政が 世の乱れの源であったのだ 7 00:04:44,784 --> 00:04:48,655 激しい戦闘の音に 玄徳たちが駆けつけ見たものは 8 00:04:48,655 --> 00:04:52,855 黄巾党正規軍に 追撃されている官軍だった 9 00:04:55,862 --> 00:05:00,700 ヘッ 盧植将軍でなきゃ 守り通せないことが分かったか 10 00:05:00,700 --> 00:05:02,969 このへなちょこ官軍どもめ 11 00:05:02,969 --> 00:05:05,972 どうします?兄者 12 00:05:05,972 --> 00:05:11,172 我ら義勇軍は朝廷を重んじ 民の平和を願って決起したのだ 13 00:05:13,913 --> 00:05:16,816 官軍に気にくわない者が いるからといって 14 00:05:16,816 --> 00:05:20,016 このまま見過ごすことはできない 救援しよう 15 00:05:23,723 --> 00:05:27,127 分散して突っ込め! 16 00:05:27,127 --> 00:05:31,727 な… 何だ あれは 官軍の援兵です 大軍です 17 00:05:36,269 --> 00:05:40,369 俺様は今日は機嫌が悪いんだ 暴れさせてもらうぜ 18 00:05:50,917 --> 00:05:52,917 引け! 19 00:06:12,405 --> 00:06:17,544 将軍 救援部隊の武将たちを お連れしました 20 00:06:17,544 --> 00:06:20,413 我が軍の危機を よくぞ救ってくださった 21 00:06:20,413 --> 00:06:23,716 さぞかし名のある部隊に 所属しておられると思うが 22 00:06:23,716 --> 00:06:26,619 我々は どの部隊にも 所属しておりません 23 00:06:26,619 --> 00:06:31,090 世の中を粛清せんとして立った 義勇軍です 24 00:06:31,090 --> 00:06:33,993 何?それじゃ官職もない民間軍か 25 00:06:33,993 --> 00:06:36,896 はい 私は劉備玄徳 26 00:06:36,896 --> 00:06:39,866 ああ もうよい 27 00:06:39,866 --> 00:06:42,866 こんなことなら わしが じかに会うこともなかった 28 00:06:46,673 --> 00:06:50,910 まあ 我が軍の尻尾についてきて 手柄を立てるんだな 29 00:06:50,910 --> 00:06:52,912 飯ぐらいは食わせてやる 30 00:06:52,912 --> 00:06:55,648 バカ者 満足に調べもせんで 31 00:06:55,648 --> 00:06:58,918 官軍の将軍が おんぼろ軍隊に口が利けるか 32 00:06:58,918 --> 00:07:03,389 も… 申し訳ありません フン 33 00:07:03,389 --> 00:07:06,759 もう我慢できん! 34 00:07:06,759 --> 00:07:09,629 何をする やめろ 止めるな 兄貴 35 00:07:09,629 --> 00:07:11,965 なんで義勇軍が おんぼろ軍隊なんだ 36 00:07:11,965 --> 00:07:14,868 官職がなければ人間じゃねえのか 37 00:07:14,868 --> 00:07:16,870 来い 張飛 38 00:07:16,870 --> 00:07:21,470 黄巾から助けてやったのに 義勇軍なら礼も言えねえってのか 39 00:07:30,750 --> 00:07:34,687 おお 相手になってやるとも 恩賞など どうでもいい 40 00:07:34,687 --> 00:07:38,358 だが あの軽蔑した挨拶だけは 許せねえんだ 41 00:07:38,358 --> 00:07:41,194 我慢するんだ 張飛 42 00:07:41,194 --> 00:07:43,494 来るんだ 張飛 43 00:07:47,700 --> 00:07:49,636 兄者 44 00:07:49,636 --> 00:07:53,936 うう… 45 00:08:01,347 --> 00:08:04,347 うう… 46 00:08:07,487 --> 00:08:09,722 なんで義勇軍がいけねえんだ 47 00:08:09,722 --> 00:08:13,326 あいつら官軍より 俺たちのほうが よっぽど 48 00:08:13,326 --> 00:08:15,628 国のことを考えているんだ 49 00:08:15,628 --> 00:08:18,264 董卓め たたき斬ってやる 50 00:08:18,264 --> 00:08:23,036 張飛 よく聞くんだ もし董卓軍に 傷でも付けようものなら 51 00:08:23,036 --> 00:08:25,371 官軍に全滅させられるだろう 52 00:08:25,371 --> 00:08:29,771 それでは義勇軍を何のために 作ったのか分からなくなる 53 00:08:45,224 --> 00:08:49,095 官職を持たぬ悲しさは 張飛ばかりではなかった 54 00:08:49,095 --> 00:08:53,800 玄徳も関羽も 身にしみて感じていた 55 00:08:53,800 --> 00:08:57,770 我ら義勇軍も あの渡り鳥のようなもの 56 00:08:57,770 --> 00:09:01,470 昨日はあちら 今日はこちらか 57 00:09:24,764 --> 00:09:27,264 何だ?官軍らしいが 58 00:09:31,537 --> 00:09:34,040 朱雋将軍よりの伝言です 59 00:09:34,040 --> 00:09:37,910 ぜひ我が軍陣へ お越しいただきたいとのことで 60 00:09:37,910 --> 00:09:43,383 へー 追い返しておいて 今度はお迎えかい 61 00:09:43,383 --> 00:09:45,383 まいりましょう 62 00:09:53,960 --> 00:09:57,230 やあやあ 玄徳殿 よく来られた 63 00:09:57,230 --> 00:09:59,799 さぞ お疲れでござろう 64 00:09:59,799 --> 00:10:03,169 聞きましたぞ 豪傑 黄巾賊正規軍を 65 00:10:03,169 --> 00:10:06,669 一人でやっつけたとか ええい 憎い憎い 66 00:10:10,009 --> 00:10:13,346 お供の兵士たちには たっぷり 酒とごちそうを 67 00:10:13,346 --> 00:10:15,815 振る舞っておいたが 68 00:10:15,815 --> 00:10:18,515 豪傑方も どうぞこちらへ 69 00:10:23,856 --> 00:10:25,856 一体どうしたんだ? 70 00:10:30,663 --> 00:10:35,468 さあさあ 遠慮なく 存分にやってくだされ 71 00:10:35,468 --> 00:10:38,171 豪勢な料理だな 72 00:10:38,171 --> 00:10:42,041 兄貴 どういう風の吹き回しだ? さあな 73 00:10:42,041 --> 00:10:45,611 食ってくれと言うんだから 遠慮することもなかろう 74 00:10:45,611 --> 00:10:48,311 んじゃまあ ごちになるか 75 00:10:52,385 --> 00:10:55,121 うめえ はしたない 76 00:10:55,121 --> 00:11:00,960 遠慮するなって言ったろ あー うめえ 77 00:11:00,960 --> 00:11:06,766 玄徳殿 話は聞いているが 盧植将軍には気の毒なことを 78 00:11:06,766 --> 00:11:11,437 はい 盧植将軍は 私にとっては恩師です 79 00:11:11,437 --> 00:11:14,941 これから どうなるかと思うと 心配でなりません 80 00:11:14,941 --> 00:11:19,779 盧植将軍は立派な将軍だ 怠慢など あろうはずがない 81 00:11:19,779 --> 00:11:22,415 悪いのは帝の寵愛をいいことに 82 00:11:22,415 --> 00:11:26,319 陰で賄賂政治をしている 十常侍どもだ 83 00:11:26,319 --> 00:11:29,188 都へ凱旋したら帝に申し上げ 84 00:11:29,188 --> 00:11:33,426 盧植将軍を釈放してもらえるよう 取り計らおう 85 00:11:33,426 --> 00:11:37,363 将軍 それは本当ですか うむ 約束する 86 00:11:37,363 --> 00:11:41,868 義勇軍の奮戦ぶりには 敬服しておる次第じゃ 87 00:11:41,868 --> 00:11:46,439 玄徳殿のお役に 少しでも立つなら わしもうれしい 88 00:11:46,439 --> 00:11:49,809 よろしくお取り成しください 89 00:11:49,809 --> 00:11:53,179 うん それと 玄徳殿への恩賞として 90 00:11:53,179 --> 00:11:57,750 官職も与えられるよう 申し上げるつもりでおる 91 00:11:57,750 --> 00:11:59,750 えっ 92 00:12:01,954 --> 00:12:06,659 当然のことだ 先般の わしの心得違い 許されよ 93 00:12:06,659 --> 00:12:11,397 朝廷のために働いたんだ 官軍も義勇軍もない 94 00:12:11,397 --> 00:12:13,799 これでもう バカにされないぞ 95 00:12:13,799 --> 00:12:18,004 うむ やっと兄者の苦労が報われる めでたいことだ 96 00:12:18,004 --> 00:12:20,004 乾杯! 97 00:12:22,542 --> 00:12:25,444 頼もしい豪傑 張飛殿だ 98 00:12:25,444 --> 00:12:28,347 ところで 99 00:12:28,347 --> 00:12:32,852 おぬしたちに ぜひ打ち破って いただきたい敵陣がある 100 00:12:32,852 --> 00:12:36,155 どうも調子がいいと思った 101 00:12:36,155 --> 00:12:39,458 張飛 兄者の官職のためだぞ 102 00:12:39,458 --> 00:12:44,263 そうか よし 打ち破ってやる 103 00:12:44,263 --> 00:12:48,668 この河南の山岳には 黄巾党の首領 張角の弟 張宝が 104 00:12:48,668 --> 00:12:52,471 立てこもり 朱雋将軍の官軍を 悩ましていた 105 00:12:52,471 --> 00:12:58,771 玄徳の義勇軍は官軍3000を頂き 険しい山道を登って進撃した 106 00:13:07,954 --> 00:13:11,757 うまくいった こっちの思うつぼ 107 00:13:11,757 --> 00:13:16,957 やられても こっちは 酒代の損だけだ フフフ… 108 00:13:22,301 --> 00:13:24,401 何だ あの音? 109 00:13:29,609 --> 00:13:33,546 どうしたっていうんだ 何を恐れている 110 00:13:33,546 --> 00:13:38,884 妖術です 敵の大将の張宝が 妖術を使い始めたんです 111 00:13:38,884 --> 00:13:43,723 張宝は妖術を使うのか はい 今までに何度も 112 00:13:43,723 --> 00:13:47,193 官軍は この鉄門峡で 全滅させられたんです 113 00:13:47,193 --> 00:13:51,530 妖術が怖くて引き返せるもんか 前進だ! 114 00:13:51,530 --> 00:13:56,202 妖術で命を落としてしまいます これ以上 とても… 115 00:13:56,202 --> 00:14:00,302 よし 我々が先に行く おう! 116 00:14:02,742 --> 00:14:04,842 義勇軍 前へ! 117 00:14:23,362 --> 00:14:27,862 ハハハハ… 118 00:14:29,802 --> 00:14:34,440 我は張宝なり 死に神に取りつかれた亡者どもよ 119 00:14:34,440 --> 00:14:37,440 冥土の門を開いてくれる 120 00:14:45,951 --> 00:14:52,325 風と霧 張宝め 本当に妖術を使いおったか 121 00:14:52,325 --> 00:14:56,025 妖術が何だ 進もう 兄者! 122 00:15:11,677 --> 00:15:14,977 これでは戦いにならぬ 引け! 123 00:15:24,857 --> 00:15:28,260 あの狭い谷の中じゃ 的になるだけだった 124 00:15:28,260 --> 00:15:31,964 うむ… 張宝の妖術も バカにはならんな 125 00:15:31,964 --> 00:15:34,867 あれは妖術なんかじゃない え? 126 00:15:34,867 --> 00:15:38,637 でも あのとおり 化け物が そう見えるだけだ 127 00:15:38,637 --> 00:15:40,639 谷間の霧が烈風となって 128 00:15:40,639 --> 00:15:44,210 鉄門峡から ふもとへ 吹いているに違いない 129 00:15:44,210 --> 00:15:49,682 敵の大将 張宝は自然の現象を 妖術のごとく見せているだけだ 130 00:15:49,682 --> 00:15:54,019 そうか 張宝のいんちき野郎め だましやがったな 131 00:15:54,019 --> 00:15:57,590 よし 今度こそ たたきのめしてくれるぞ 132 00:15:57,590 --> 00:16:00,593 だが兵士たちは信じないだろう 133 00:16:00,593 --> 00:16:05,064 うん 進む道は鉄門峡しかない 134 00:16:05,064 --> 00:16:08,000 あるさ 何 あるだと? 135 00:16:08,000 --> 00:16:10,936 ああ 裏側の絶壁を登るんだ 136 00:16:10,936 --> 00:16:15,141 奇襲するには敵の意表を突く 137 00:16:15,141 --> 00:16:17,143 そりゃ むちゃだ 138 00:16:17,143 --> 00:16:20,279 いや 待てよ うん 谷の前面に 139 00:16:20,279 --> 00:16:22,782 官軍を待機させておこう 140 00:16:22,782 --> 00:16:27,620 張飛 お前 孫子に負けない兵法家になれるな 141 00:16:27,620 --> 00:16:31,590 これが成功すりゃ 官軍の仲間入りできる 142 00:16:31,590 --> 00:16:34,393 もうバカにされないさ 143 00:16:34,393 --> 00:16:37,296 官軍に負けまいとする 張飛の意地が 144 00:16:37,296 --> 00:16:40,666 思わぬ奇襲作戦を 思いついたと言える 145 00:16:40,666 --> 00:16:45,404 玄徳が官職を得ることは 今では張飛の夢であった 146 00:16:45,404 --> 00:16:48,207 義勇軍の中でも 勇気のある者が選ばれ 147 00:16:48,207 --> 00:16:50,907 奇襲作戦が開始された 148 00:17:03,222 --> 00:17:05,222 お? 149 00:17:10,963 --> 00:17:12,963 すべてに火を放て! 150 00:17:18,671 --> 00:17:21,640 威勢よくドラ 太鼓をたたけ! 151 00:17:21,640 --> 00:17:24,440 思いっきり敵を混乱させろ! 152 00:17:34,887 --> 00:17:37,690 何事だ? 153 00:17:37,690 --> 00:17:40,192 ん? 砦の後方の兵士が 154 00:17:40,192 --> 00:17:44,897 急に斬り込んできました 何?裏切り者だな? 155 00:17:44,897 --> 00:17:48,097 俺が たたき斬ってやる 馬を引け! 156 00:17:50,703 --> 00:17:52,938 何者! 157 00:17:52,938 --> 00:17:56,175 黄巾の大将 張宝と見受ける 158 00:17:56,175 --> 00:17:58,477 いかにも 159 00:17:58,477 --> 00:18:02,348 農民を殺戮してやまぬ黄巾の 討伐に決起した 160 00:18:02,348 --> 00:18:07,048 義勇軍の頭領 劉備玄徳 義によって討つ! 161 00:18:09,121 --> 00:18:12,121 田舎者軍隊が こしゃくなり 162 00:18:15,728 --> 00:18:19,728 腐った官軍に味方する憎い奴 覚悟! 163 00:18:21,967 --> 00:18:23,967 うあ… 164 00:18:30,009 --> 00:18:32,545 兄者 お見事 165 00:18:32,545 --> 00:18:35,447 背後からの奇襲に 張宝の妖術は破られ 166 00:18:35,447 --> 00:18:39,318 鉄門峡の黄巾は全滅した 167 00:18:39,318 --> 00:18:44,657 山は吠え 谷は叫び 三日三晩 燃え続けた 168 00:18:44,657 --> 00:18:49,128 それは黄巾党 崩壊の姿であった 169 00:18:49,128 --> 00:18:53,098 時を同じくして 黄巾党首領 張角も病に倒れ 170 00:18:53,098 --> 00:18:56,335 冥土へと旅立っていたからである 171 00:18:56,335 --> 00:19:01,173 黄巾党の鎮圧は玄徳 率いる 義勇軍の活躍なくしては 172 00:19:01,173 --> 00:19:03,373 果たせなかったであろう 173 00:19:08,414 --> 00:19:12,284 宛城の黄巾残党 討伐にも 玄徳の義勇軍は 174 00:19:12,284 --> 00:19:14,787 抜群の手柄を立てた 175 00:19:14,787 --> 00:19:18,991 ここに黄巾党は 完全に壊滅されたのであった 176 00:19:18,991 --> 00:19:21,994 黄巾党の暴虐から 解放された民衆は 177 00:19:21,994 --> 00:19:27,032 都 洛陽に凱旋する官軍の将兵を 歓呼で迎えた 178 00:19:27,032 --> 00:19:29,068 各将軍には恩賞として 179 00:19:29,068 --> 00:19:32,168 それぞれ官位が 授けられるはずであった 180 00:19:36,542 --> 00:19:40,479 洛陽の街は夜を徹して 戦勝の宴が開かれ 181 00:19:40,479 --> 00:19:45,579 平和の来たことを喜び合う市民や 兵士の姿で満ちあふれていた 182 00:19:51,557 --> 00:19:54,226 兄者 城内はお祭り騒ぎだぜ 183 00:19:54,226 --> 00:19:57,162 ああ みんな 平和が来たことを 喜んでいる 184 00:19:57,162 --> 00:20:01,000 俺たちだって喜んでいいはずだ それなのに このザマだぜ 185 00:20:01,000 --> 00:20:04,703 見てくれ しょぼくれてる かわいそうな兵隊たちをよ 186 00:20:04,703 --> 00:20:07,403 命を懸けて 一緒に戦ってくれたのに 187 00:20:09,541 --> 00:20:13,445 我々は正規の官軍ではない 義勇軍だ 188 00:20:13,445 --> 00:20:17,383 一緒に戦ったんだ 官軍も義勇軍もないだろ 189 00:20:17,383 --> 00:20:20,085 なあ 兄者 190 00:20:20,085 --> 00:20:24,823 玄徳は官職のない悲しさを しみじみ感じていた 191 00:20:24,823 --> 00:20:28,060 今の玄徳は部下に与える恩賞など 192 00:20:28,060 --> 00:20:31,960 何ひとつ持ち合わせては いなかったのである 193 00:20:44,043 --> 00:20:46,043 ひどい風だ 194 00:20:48,914 --> 00:20:50,914 ん? 195 00:20:53,185 --> 00:20:55,421 おっ 玄徳殿 196 00:20:55,421 --> 00:20:57,356 止めよ! 197 00:20:57,356 --> 00:20:59,692 お久しぶりでございます 198 00:20:59,692 --> 00:21:02,895 郎中とは帝の補佐役の官職であり 199 00:21:02,895 --> 00:21:06,395 張鈞はまた盧植将軍の 門下でもあった 200 00:21:08,400 --> 00:21:11,270 あなたが どうしてこんな所で? 201 00:21:11,270 --> 00:21:13,205 沙汰を待てとのことなので 202 00:21:13,205 --> 00:21:16,642 ここで待機しております で… では… 203 00:21:16,642 --> 00:21:19,078 玄徳に沙汰がなかったのは 十常侍に 204 00:21:19,078 --> 00:21:21,513 賄賂を贈らなかったためだった 205 00:21:21,513 --> 00:21:25,017 十常侍とは帝に仕える 10人の宦官たちであり 206 00:21:25,017 --> 00:21:27,953 その悪政は目に余るものがあった 207 00:21:27,953 --> 00:21:31,757 義憤を感じた張鈞は 帝の元へ向かった 208 00:21:31,757 --> 00:21:34,257 何事も起こらなければいいが 209 00:21:42,768 --> 00:21:47,039 劉備玄徳 聞いたことのない名前じゃな 210 00:21:47,039 --> 00:21:50,976 恩賞候補から 除外されたと考えられます 211 00:21:50,976 --> 00:21:57,349 タク県の草莽から義憤を感じて 決起した義勇軍の頭領です 212 00:21:57,349 --> 00:22:00,119 人徳武勇を慕って豪傑が集まり 213 00:22:00,119 --> 00:22:03,856 悪戦苦闘を重ねながらも 官軍を助けた功績は 214 00:22:03,856 --> 00:22:08,627 朱雋 曹操ら将軍の 認めるところでございます 215 00:22:08,627 --> 00:22:14,199 うん… そんな大功あった者が 漏れていたとは 216 00:22:14,199 --> 00:22:18,437 お願いでございます 黄巾の乱 落着を機会として 217 00:22:18,437 --> 00:22:22,808 十常侍の悪政を暴き 明朗な政治を 218 00:22:22,808 --> 00:22:25,177 フフフフ… ハッ 219 00:22:25,177 --> 00:22:28,013 十常侍 世の中には 220 00:22:28,013 --> 00:22:32,718 忠義ぶってウソを申し立て 己の出世を図ろうとする奴が 221 00:22:32,718 --> 00:22:35,318 おるものでございましてな 222 00:22:37,689 --> 00:22:42,761 なっ 何をする 真実を調べるためでございますよ 223 00:22:42,761 --> 00:22:45,297 帝!目覚められよ 224 00:22:45,297 --> 00:22:47,766 十常侍ども! 225 00:22:47,766 --> 00:22:51,270 蹇碩 これは? ご心配には及びませぬ 226 00:22:51,270 --> 00:22:56,108 張鈞の言葉はウソばかり 作り事でございます 227 00:22:56,108 --> 00:22:59,978 うん… 張鈞はウソつきだったのか 228 00:22:59,978 --> 00:23:04,516 はい 若い帝をだまそうとした 悪党でございます 229 00:23:04,516 --> 00:23:09,721 信用なさってはいけませぬ うん 230 00:23:09,721 --> 00:23:12,424 は… 放してくだされ 帝に もう一度… 231 00:23:12,424 --> 00:23:15,460 はい お放し申しましょう 232 00:23:15,460 --> 00:23:18,697 これは おまけでございます 233 00:23:18,697 --> 00:23:22,434 フフフフ… 234 00:23:22,434 --> 00:23:28,434 うっ… こ… これが こやつらの本性… 235 00:23:34,546 --> 00:23:36,982 フフフ… 236 00:23:36,982 --> 00:23:40,853 これ 誰かおじゃるか はっ 237 00:23:40,853 --> 00:23:42,953 ああ… 238 00:23:45,057 --> 00:23:47,993 乱心者を片づけてくだされ 239 00:23:47,993 --> 00:23:50,593 通行の邪魔でしてな 240 00:23:54,066 --> 00:24:00,239 蹇碩殿 張鈞は仰せのとおり 料理いたしました 241 00:24:00,239 --> 00:24:03,876 それでよい 劉備玄徳への恩賞 242 00:24:03,876 --> 00:24:05,811 どういたしましょう? 243 00:24:05,811 --> 00:24:10,649 手柄のうわさが高いだけに 厄介でしてな 244 00:24:10,649 --> 00:24:15,220 うん 小さな官職でも与えるか 245 00:24:15,220 --> 00:24:20,759 数日後 勅使が義勇軍を訪れ 帝からの言葉を告げた 246 00:24:20,759 --> 00:24:23,762 劉備玄徳は黄巾党討伐の功により 247 00:24:23,762 --> 00:24:28,634 中山府 安喜県の県尉に任命された 248 00:24:28,634 --> 00:24:31,634 ありがたくお受けせよ はっ 249 00:24:33,805 --> 00:24:36,775 県尉とは 県をつかさどる官軍の長であり 250 00:24:36,775 --> 00:24:41,680 官職としては最下級である だが官職を得たことは 251 00:24:41,680 --> 00:24:46,685 玄徳の志の第一歩を 踏み出したことを意味していた 252 00:24:46,685 --> 00:24:51,823 その玄徳たちの元へ 盧植将軍 釈放の知らせが届いた 253 00:24:51,823 --> 00:24:55,060 だが吉報と同時に もたらされたのは 254 00:24:55,060 --> 00:24:58,260 張鈞の悲壮な最期であった 255 00:25:00,232 --> 00:25:03,902 400年を誇った漢帝国の崩壊が 256 00:25:03,902 --> 00:25:06,902 まさに始まろうと していたのである 257 00:26:36,728 --> 00:26:40,165 都からの勅使は災いを運ぶ使い 258 00:26:40,165 --> 00:26:44,369 賄賂を断られ卑劣な罠をしかけた 悪辣な勅使に 259 00:26:44,369 --> 00:26:47,339 張飛の正義と激情が爆発する 260 00:26:47,339 --> 00:26:51,643 次回 アニメ三国志 「勅使の罠」 261 00:26:51,643 --> 00:26:54,843 希望は絶望からよみがえる