1 00:03:30,682 --> 00:03:34,286 丞相曹操の宿命的な 敵であった呂布は 2 00:03:34,286 --> 00:03:36,955 部下の裏切りによって討たれた 3 00:03:36,955 --> 00:03:40,525 曹操は功績のあった 玄徳3兄弟を伴い 4 00:03:40,525 --> 00:03:43,328 都 許昌へ凱旋した 5 00:03:43,328 --> 00:03:48,033 これが漢帝国の運命を 変える決断となろうとは 6 00:03:48,033 --> 00:03:50,933 曹操は知るよしもなかった 7 00:04:13,191 --> 00:04:16,428 丞相 この度の戦い ご苦労に思う 8 00:04:16,428 --> 00:04:18,363 ありがたきお言葉 9 00:04:18,363 --> 00:04:22,567 ここに控えますのが 劉備玄徳です 10 00:04:22,567 --> 00:04:27,939 そちが劉備玄徳か 立派な働きぶりと聞いておるぞ 11 00:04:27,939 --> 00:04:30,475 ご苦労 ははっ! 12 00:04:30,475 --> 00:04:32,410 朕と同じ名の「劉」だが 13 00:04:32,410 --> 00:04:34,880 そちの先祖は いずこの土地の者か? 14 00:04:34,880 --> 00:04:38,817 はい 先祖は中山靖王 劉勝の血筋を受け 15 00:04:38,817 --> 00:04:42,621 私は その劉弘の子でございます 16 00:04:42,621 --> 00:04:44,890 中山靖王の末裔? 17 00:04:44,890 --> 00:04:47,490 それならば 朕の一族ではないか? 18 00:04:58,870 --> 00:05:02,970 これ 侍従長 一族の系譜を持て 19 00:05:05,277 --> 00:05:07,979 漢の景帝 十四子を生む 20 00:05:07,979 --> 00:05:11,316 第七子は中山靖王劉勝なり 21 00:05:11,316 --> 00:05:14,219 「勝」陸城亭侯 劉貞を生み 22 00:05:14,219 --> 00:05:17,422 「貞」沛侯 劉昴を生む 23 00:05:17,422 --> 00:05:19,791 劉雄 劉弘を生む 24 00:05:19,791 --> 00:05:23,728 弘 出仕せず 劉備は劉弘の子なり 25 00:05:23,728 --> 00:05:25,730 間違いございませぬ 26 00:05:25,730 --> 00:05:29,467 劉備玄徳は 景帝第七子の末裔でございます 27 00:05:29,467 --> 00:05:33,004 おお!皇后よ 朕の一族が! 28 00:05:33,004 --> 00:05:35,674 はい それも帝の おじに当たります 29 00:05:35,674 --> 00:05:38,174 うむ 知らなかった 30 00:05:41,813 --> 00:05:46,351 玄徳よ 朕とは おじ 甥の仲である 31 00:05:46,351 --> 00:05:49,888 夢のようじゃな 恐縮に存じます 32 00:05:49,888 --> 00:05:52,257 朕は心強う思う 33 00:05:52,257 --> 00:05:57,729 丞相 玄徳に左将軍宜城亭侯の 官位を授けたいと思うが 34 00:05:57,729 --> 00:05:59,664 どのようなものかの? 35 00:05:59,664 --> 00:06:02,033 よろしかろうと存じます 36 00:06:02,033 --> 00:06:05,804 玄徳よ これからも 朕の力になってくれ 37 00:06:05,804 --> 00:06:09,904 ありがたきお言葉 玄徳 身に余る光栄でございます 38 00:06:14,379 --> 00:06:17,282 皇后よ 何か祝いたいのう 39 00:06:17,282 --> 00:06:20,752 玄徳おじを迎えて 酒宴をなされては? 40 00:06:20,752 --> 00:06:22,687 うむ それがいい 41 00:06:22,687 --> 00:06:25,187 これ 宴の支度をせい 42 00:06:29,060 --> 00:06:31,963 丞相 このままで よいのでございますか? 43 00:06:31,963 --> 00:06:34,766 帝のおじと認められた 玄徳の立場は 44 00:06:34,766 --> 00:06:37,636 丞相より有利になるのでは? 45 00:06:37,636 --> 00:06:42,173 宴会でも帝は「玄徳 玄徳」と もてはやしておりました 46 00:06:42,173 --> 00:06:46,077 玄徳が この許昌にいるうちは 私の手の内にある 47 00:06:46,077 --> 00:06:50,215 何も恐れることはない とは申しても… 48 00:06:50,215 --> 00:06:53,118 この際 丞相は帝に代わって 天下を! 49 00:06:53,118 --> 00:06:56,321 程イク めったなことを口にするな 50 00:06:56,321 --> 00:06:59,524 朝廷には まだまだ 忠義を誓う家来も多いのだ 51 00:06:59,524 --> 00:07:03,128 はい 確かに 油断はできませぬが… 52 00:07:03,128 --> 00:07:06,998 久しぶりに帝を誘い 巻狩をやるか 53 00:07:06,998 --> 00:07:10,402 は? ここらで巻狩にかこつけて 54 00:07:10,402 --> 00:07:13,071 重臣たちの心を探ってみるのよ 55 00:07:13,071 --> 00:07:15,340 それは よい考えでございます 56 00:07:15,340 --> 00:07:18,640 よし 荀イク 手はずを整えろ ははっ! 57 00:07:24,816 --> 00:07:29,187 許田の狩り場において 勇壮な巻狩が始まった 58 00:07:29,187 --> 00:07:34,787 曹操は自ら帝と くつわを並べ 腹心の武将に身辺を固めさせた 59 00:07:38,229 --> 00:07:40,165 兄貴 すげえな 60 00:07:40,165 --> 00:07:43,535 帝の弓矢は金が ビッカビカ光ってるぜ 61 00:07:43,535 --> 00:07:47,405 おい 少しは口をつつしめ 兄者が恥をかくだろう 62 00:07:47,405 --> 00:07:49,405 おっと… 63 00:07:53,778 --> 00:07:55,778 玄徳 射てみよ はっ! 64 00:08:10,228 --> 00:08:12,228 見事じゃ 65 00:08:16,768 --> 00:08:18,768 おっ!よき獲物 66 00:08:30,315 --> 00:08:32,315 丞相 射てみられい 67 00:08:51,236 --> 00:08:55,106 おお!金の矢だ 帝が射止められたのだ 68 00:08:55,106 --> 00:08:57,706 帝がシカを射られましたぞ! 69 00:09:00,812 --> 00:09:05,212 早まるな!そのシカを射たのは この曹操だ 70 00:09:20,965 --> 00:09:23,668 さすがは曹操殿 お見事でした 71 00:09:23,668 --> 00:09:27,872 ははは… これも 帝のご威光でござる 72 00:09:27,872 --> 00:09:30,708 さあて 次の獲物だ 73 00:09:30,708 --> 00:09:33,808 あれっ?帝の弓を返さねえぞ 74 00:09:40,952 --> 00:09:44,322 許せませぬ 曹操の 帝に対するあの仕打ちは 75 00:09:44,322 --> 00:09:46,257 臣下としてあるまじきもの 76 00:09:46,257 --> 00:09:48,860 討ち果たして 国の害を除こうと… 77 00:09:48,860 --> 00:09:50,829 兄者 なぜ止めたのです? 78 00:09:50,829 --> 00:09:54,065 関羽 もしお前が曹操を斬ったら 79 00:09:54,065 --> 00:09:58,303 曹操の武将たちに 我々3人は討ち取られていた 80 00:09:58,303 --> 00:10:02,173 いや その時は 我らも負けてはおりませぬ 81 00:10:02,173 --> 00:10:07,479 臣下の前で 帝より自分の力を 誇示しようとする曹操の傲慢 82 00:10:07,479 --> 00:10:09,881 黙って見過ごすことはできませぬ 83 00:10:09,881 --> 00:10:13,751 お前の気持ちは よく分かる だが あの時 争えば 84 00:10:13,751 --> 00:10:16,554 帝にも危害が及んだかもしれぬ 85 00:10:16,554 --> 00:10:20,425 ああっ… そうなれば我らの罪となろう 86 00:10:20,425 --> 00:10:22,393 分かったな 関羽 87 00:10:22,393 --> 00:10:25,697 申し訳ありませぬ 考えが浅うございました 88 00:10:25,697 --> 00:10:30,797 うむ お前の行動が誰にも 知られなかったのは幸いだった 89 00:10:33,137 --> 00:10:38,476 ただ 帝のお心を思うと 何ともおいたわしい 90 00:10:38,476 --> 00:10:41,145 曹操の横暴に耐えかねた帝は 91 00:10:41,145 --> 00:10:45,016 忠臣として功績ある 車騎将軍 董承に密命を出し 92 00:10:45,016 --> 00:10:47,919 曹操を討つ決意をした 93 00:10:47,919 --> 00:10:49,921 だが これが大きな波紋を 94 00:10:49,921 --> 00:10:52,621 天下に 巻き起こすことになるのである 95 00:11:03,434 --> 00:11:07,272 董承 お召しにより 参上いたしました 96 00:11:07,272 --> 00:11:10,675 おお よくぞ参ったな 董承 97 00:11:10,675 --> 00:11:13,378 皇后とも話しておったのじゃ 98 00:11:13,378 --> 00:11:15,847 董承は真の忠臣じゃと 99 00:11:15,847 --> 00:11:19,651 そちには長安脱出の際に 助けられた恩がある 100 00:11:19,651 --> 00:11:23,851 恐れ入ります 臣下として 当然のことでございます 101 00:11:25,823 --> 00:11:28,259 ここには朕の先祖 102 00:11:28,259 --> 00:11:32,931 漢の高祖から24代にわたる 皇帝が祭られておる 103 00:11:32,931 --> 00:11:38,336 高祖皇帝 劉邦 泗上の亭長に身を起こしたまい 104 00:11:38,336 --> 00:11:42,340 3尺の剣を携え 数多くの戦を経て 105 00:11:42,340 --> 00:11:46,077 大漢400年の歴史をつくられた 106 00:11:46,077 --> 00:11:48,613 それほどの 偉大な先祖を持ちながら 107 00:11:48,613 --> 00:11:51,449 朕は あまりにも情けない 108 00:11:51,449 --> 00:11:53,885 今は曹操の操り人形に過ぎぬ 109 00:11:53,885 --> 00:11:57,221 お察し申し上げます 董承 お力になれれば 110 00:11:57,221 --> 00:11:59,624 幸せに存じます 111 00:11:59,624 --> 00:12:03,724 うむ よくぞ申した これからも朕のために頼むぞ 112 00:12:09,801 --> 00:12:12,470 朕の衣と帯じゃ 受けてくれ 113 00:12:12,470 --> 00:12:16,207 ははっ!身に余る光栄に存じます 114 00:12:16,207 --> 00:12:19,143 董承 それをよくあらためよ 115 00:12:19,143 --> 00:12:22,443 分かったの は… はい 116 00:12:28,219 --> 00:12:31,189 帝のご様子 ただ事ではない 117 00:12:31,189 --> 00:12:33,989 この玉帯に何か謎があるのか 118 00:12:38,463 --> 00:12:40,463 董承殿 119 00:12:45,269 --> 00:12:47,772 これは丞相殿 120 00:12:47,772 --> 00:12:51,472 帝に拝謁されてのお帰りかな? 珍しい 121 00:12:53,444 --> 00:12:56,280 何でござる その手の物は? 122 00:12:56,280 --> 00:13:00,785 いやあ これは いつぞや 長安から都を移られた時 123 00:13:00,785 --> 00:13:02,720 賊と戦った功労として 124 00:13:02,720 --> 00:13:05,623 御衣と玉帯を いただいたのでございます 125 00:13:05,623 --> 00:13:10,328 ほお?今頃になって あの時の恩賞をなあ 126 00:13:10,328 --> 00:13:14,499 はい 身に余る光栄と 喜んでおります 127 00:13:14,499 --> 00:13:18,169 そうであろうな 私にも見せてくれぬか? 128 00:13:18,169 --> 00:13:20,104 そっ それは… 129 00:13:20,104 --> 00:13:22,974 どうした?嫌だと申すのか? 130 00:13:22,974 --> 00:13:25,274 いえいえ 決して… 131 00:13:37,155 --> 00:13:41,359 どうじゃ 私に似合うだろう? 譲ってくれぬか? 132 00:13:41,359 --> 00:13:44,796 とんでもない 我が家の家宝でございます 133 00:13:44,796 --> 00:13:48,496 そんなに嫌か 何か隠してあるのかな? 134 00:13:50,535 --> 00:13:53,438 それほど申されるなら 差し上げましょう 135 00:13:53,438 --> 00:13:56,340 ははは… 冗談だ 136 00:13:56,340 --> 00:14:00,040 人の恩賞を横取りしたとあらば 人聞きが悪い 137 00:14:02,146 --> 00:14:05,049 名誉なことだ 大切にするがよい 138 00:14:05,049 --> 00:14:07,849 ありがとうございます では… 139 00:14:16,694 --> 00:14:19,964 「栄えるは曹操の一門のみに」 140 00:14:19,964 --> 00:14:23,968 「朕は反対する術も知らず 先祖の偉業を思うに」 141 00:14:23,968 --> 00:14:27,405 「夜ごと ただただ 悔し涙に暮れ」 142 00:14:27,405 --> 00:14:30,808 「天下のまさに危うい事を憂う」 143 00:14:30,808 --> 00:14:35,346 「董承は国の重臣にて 朕に忠義なる士」 144 00:14:35,346 --> 00:14:38,082 「ここに忠義の志士を糾合し」 145 00:14:38,082 --> 00:14:43,221 「姦賊曹操を討ち 朝廷の権勢を再興させるべし」 146 00:14:43,221 --> 00:14:45,621 「建安4年 春」 147 00:14:48,693 --> 00:14:51,162 曹操暗殺の同志は いずれも 148 00:14:51,162 --> 00:14:55,362 漢帝国に忠誠を誓う 重臣 武将たちであった 149 00:14:57,301 --> 00:14:59,871 同志たちは血判状に署名し 150 00:14:59,871 --> 00:15:03,508 死すとも背かぬことを誓い合った 151 00:15:03,508 --> 00:15:07,678 ある夜 董承は玄徳を訪ねた 152 00:15:07,678 --> 00:15:11,482 玄徳殿 ぜひ お尋ねしたいのじゃが 153 00:15:11,482 --> 00:15:13,851 先日の巻狩の時 関羽殿が 154 00:15:13,851 --> 00:15:18,022 刀の柄に手を掛けられましたな 155 00:15:18,022 --> 00:15:21,726 曹操殿をお斬りになる おつもりであったのかな? 156 00:15:21,726 --> 00:15:24,926 返答 しかとお聞きいたしたい 157 00:15:29,967 --> 00:15:32,537 董承の奴 曹操の命令で来たんだ 158 00:15:32,537 --> 00:15:35,540 ぶった斬ってやる! 待て 159 00:15:35,540 --> 00:15:38,109 では 正直に申しましょう 160 00:15:38,109 --> 00:15:41,445 関羽は 曹操殿の 言語道断の振る舞いに 161 00:15:41,445 --> 00:15:43,381 つい怒りを覚えて… 162 00:15:43,381 --> 00:15:47,919 朝臣がすべて関羽殿のような 忠誠心があったなら 163 00:15:47,919 --> 00:15:50,321 天下も乱れぬものを… 164 00:15:50,321 --> 00:15:52,321 では これを 165 00:15:56,894 --> 00:15:59,797 これは血判状 166 00:15:59,797 --> 00:16:05,603 帝より密書をいただき 曹操暗殺の同志を募りました 167 00:16:05,603 --> 00:16:09,473 玄徳殿 帝にお力を お貸しくださいませ 168 00:16:09,473 --> 00:16:11,873 同志一同の願いでござります 169 00:16:13,978 --> 00:16:16,848 お受けいたします 玄徳殿! 170 00:16:16,848 --> 00:16:18,848 ありがとうござる 171 00:16:21,219 --> 00:16:24,121 兄者 うれしゅうございます 172 00:16:24,121 --> 00:16:27,859 俺 ずっとその言葉を 待っていたんだ 兄者 173 00:16:27,859 --> 00:16:32,396 うむ だが事を起こすには 用意周到を期し 174 00:16:32,396 --> 00:16:34,832 今は軽々しく動かぬことだ 175 00:16:34,832 --> 00:16:40,232 分かり申した 同志の者にも 身を慎むように言い聞かせます 176 00:16:55,052 --> 00:16:58,022 しばらくだったな 玄徳殿 177 00:16:58,022 --> 00:17:01,893 噂では近頃 畑仕事に精を出しているそうだな 178 00:17:01,893 --> 00:17:06,464 昔を思い出し 暇つぶしにやっております 179 00:17:06,464 --> 00:17:09,267 金もかからず 健康にもよいかと 180 00:17:09,267 --> 00:17:15,439 ははは… 無欲だと思ったが 案外 細かい男だな 181 00:17:15,439 --> 00:17:17,675 いや 呼び出したのは他でもない 182 00:17:17,675 --> 00:17:21,145 久しぶりに一献 酌み交わしたくなってな 183 00:17:21,145 --> 00:17:25,245 さあ 遠慮はいらぬ ありがとう存じます 184 00:17:29,420 --> 00:17:31,756 ひと雨 来るか 185 00:17:31,756 --> 00:17:34,959 雨の中で飲むのも また風流 186 00:17:34,959 --> 00:17:37,695 まあ あの雲!竜のようですわ 187 00:17:37,695 --> 00:17:41,595 本当に竜が天に昇っているみたい 188 00:17:44,135 --> 00:17:48,105 玄徳殿 竜は変化するが ご存じかな? 189 00:17:48,105 --> 00:17:50,608 いえ 一向に… 190 00:17:50,608 --> 00:17:53,244 竜は小さくも大きくもなる 191 00:17:53,244 --> 00:17:55,813 小さくなれば沼に隠れもするが 192 00:17:55,813 --> 00:17:59,550 いったん大きくなれば 雲を呼び 霧を吐き 193 00:17:59,550 --> 00:18:01,485 天空を駆け巡る 194 00:18:01,485 --> 00:18:04,255 竜は天下の英雄にも例えられよう 195 00:18:04,255 --> 00:18:06,355 なるほど 196 00:18:08,225 --> 00:18:10,594 お主は諸国に詳しいが 197 00:18:10,594 --> 00:18:14,065 今の時勢 英雄と 呼ばれる人物は誰と思う? 198 00:18:14,065 --> 00:18:17,935 さあ?淮南の袁術あたりでは? 199 00:18:17,935 --> 00:18:22,206 袁術は墓の中の白骨だ 今に捕らえてやる 200 00:18:22,206 --> 00:18:24,775 荊州の劉表 201 00:18:24,775 --> 00:18:27,812 小利口な部下に頼るだけだ 202 00:18:27,812 --> 00:18:32,583 呉の孫策 小覇王とたたえられております 203 00:18:32,583 --> 00:18:35,419 機略はあるが まだ小さい 204 00:18:35,419 --> 00:18:38,656 まことの英雄とは大志を抱き 205 00:18:38,656 --> 00:18:43,160 謀を持ち 天下をつかむ 器量を持たなければならぬ 206 00:18:43,160 --> 00:18:46,097 それほどの人物が 今の世におりましょうか? 207 00:18:46,097 --> 00:18:48,933 いる えっ? 208 00:18:48,933 --> 00:18:51,936 今の天下に英雄は2人 209 00:18:51,936 --> 00:18:54,436 お主と この曹操だ! 210 00:19:18,462 --> 00:19:23,367 ほお 天地の声 雷が怖いと見えるが 211 00:19:23,367 --> 00:19:27,738 これは醜態を どうも子供の頃から雷だけは… 212 00:19:27,738 --> 00:19:30,838 そうか 雷がのお 213 00:19:38,349 --> 00:19:41,152 無礼者!下がれ 邪魔すんな! 214 00:19:41,152 --> 00:19:43,421 兄者! 215 00:19:43,421 --> 00:19:46,724 何事か 静まれ! 216 00:19:46,724 --> 00:19:50,494 関羽 張飛 呼んだ覚えはないぞ 217 00:19:50,494 --> 00:19:56,333 その… ご酒宴と承り 余興に剣の舞などと思い… 218 00:19:56,333 --> 00:20:01,672 そう!張飛流 豪傑踊りを パーッと… 219 00:20:01,672 --> 00:20:05,309 粗忽者の2人 どうぞお許しくださいませ 220 00:20:05,309 --> 00:20:08,145 ははは… まあよい 221 00:20:08,145 --> 00:20:11,182 今日は玄徳殿と 楽しく飲めたことでもあるしな 222 00:20:11,182 --> 00:20:13,182 許す はっ! 223 00:20:16,854 --> 00:20:20,454 雷様を怖がる兄者の芝居 見たかったなあ 224 00:20:23,961 --> 00:20:27,198 畑仕事も 曹操を欺く作戦だったとは 225 00:20:27,198 --> 00:20:30,434 恐れ入りましたな 大事の前 226 00:20:30,434 --> 00:20:34,038 疑いをかけられぬように せねばならぬのだ 227 00:20:34,038 --> 00:20:37,541 そろそろ腰を上げる時かもしれん 228 00:20:37,541 --> 00:20:41,145 北平の公孫サンが 河北の袁紹に討たれた知らせは 229 00:20:41,145 --> 00:20:43,380 玄徳を驚かせた 230 00:20:43,380 --> 00:20:47,051 共に戦場を駆けた 同志の滅亡であった 231 00:20:47,051 --> 00:20:53,290 栄えるも滅ぶも 武将の常とはいえ 乱世は無情であった 232 00:20:53,290 --> 00:20:58,129 この時 玄徳はついに 曹操の元から離れる決意を固めた 233 00:20:58,129 --> 00:21:02,633 玄徳は袁紹と南陽の袁術の 同盟を阻止するためと称し 234 00:21:02,633 --> 00:21:06,170 曹操に 袁術討伐を 願い出たのである 235 00:21:06,170 --> 00:21:10,374 曹操の快諾を得た玄徳は 帝の元に向かった 236 00:21:10,374 --> 00:21:14,879 そうか 許昌を去るのか 237 00:21:14,879 --> 00:21:20,484 玄徳殿 都を離れれば 董承殿もお気を落とされましょう 238 00:21:20,484 --> 00:21:25,322 玄徳 帝のために誓って お尽くしいたす所存にございます 239 00:21:25,322 --> 00:21:29,126 ここにおれば狩人の目も光り 何も かないませぬ 240 00:21:29,126 --> 00:21:32,596 カゴの鳥は今 大義のために飛び立ち 241 00:21:32,596 --> 00:21:36,100 大空を自由に 駆け巡るつもりでございます 242 00:21:36,100 --> 00:21:42,506 ご立派なお覚悟 董承殿も喜ばれることでしょう 243 00:21:42,506 --> 00:21:47,178 玄徳 体を大事にのう はい 244 00:21:47,178 --> 00:21:50,778 またお会いできる日を 帝とお待ちしております 245 00:21:52,783 --> 00:21:57,621 徐州を拠点に袁術を たたくという計画で曹操を欺き 246 00:21:57,621 --> 00:22:01,492 5万の兵軍の引き出しに 成功した玄徳は 247 00:22:01,492 --> 00:22:05,592 飛び立つ鳥のように 徐州へ向かって出立した 248 00:22:14,638 --> 00:22:18,509 丞相 なぜ玄徳に 5万もの兵を与えたのです? 249 00:22:18,509 --> 00:22:21,412 これは虎を野に放ったのも 同然でございますぞ 250 00:22:21,412 --> 00:22:23,948 何?虎を野に放っただと? 251 00:22:23,948 --> 00:22:27,484 はい もはや従えることは できません 252 00:22:27,484 --> 00:22:30,084 玄徳に 一杯食わされたのでございます 253 00:22:34,959 --> 00:22:39,797 畑仕事をやり 雷を恐れる玄徳に何ができよう 254 00:22:39,797 --> 00:22:43,334 それは謀 玄徳の本心ではありません 255 00:22:43,334 --> 00:22:47,304 それほど 甘く見ておられるのですか? 256 00:22:47,304 --> 00:22:52,576 私は玄徳ほど恐ろしい人物は おらぬと見ておりました 257 00:22:52,576 --> 00:22:56,380 それでは袁紹や袁術を討つのも 偽りだと言うのか? 258 00:22:56,380 --> 00:23:00,684 いえ 討つでしょう しかし それは丞相のためではありません 259 00:23:00,684 --> 00:23:02,653 玄徳自身のためです 260 00:23:02,653 --> 00:23:05,456 そうか… 261 00:23:05,456 --> 00:23:08,156 玄徳め 謀ったな! 262 00:23:12,663 --> 00:23:16,467 待たれい! うん? 263 00:23:16,467 --> 00:23:19,970 曹操の追っ手のようです やるか 兄者? 264 00:23:19,970 --> 00:23:22,470 待て 一緒に来い 265 00:23:28,679 --> 00:23:31,181 丞相の仰せにて 軍と共に 266 00:23:31,181 --> 00:23:33,884 許昌へ帰還されるように とのことでございます 267 00:23:33,884 --> 00:23:36,553 お役目ご苦労 だが 268 00:23:36,553 --> 00:23:41,125 将は外にあっては 君命も受けざるところありと申す 269 00:23:41,125 --> 00:23:44,028 私は帝の勅命を拝し 270 00:23:44,028 --> 00:23:46,730 丞相から許しの言葉も もらっている 271 00:23:46,730 --> 00:23:49,700 しかし丞相にも 考えあってのことと… 272 00:23:49,700 --> 00:23:52,469 改めて意見を受けることもない! 273 00:23:52,469 --> 00:23:55,472 このまま帰られて 復命されるがよかろう 274 00:23:55,472 --> 00:23:58,372 それとも ここで 一戦交えるとあらば… 275 00:24:06,016 --> 00:24:08,016 では これにて 276 00:24:10,387 --> 00:24:13,824 よろしいのですか? このままやって 277 00:24:13,824 --> 00:24:17,124 別に首を取れとは 言われておらん 戻ろう 278 00:24:23,901 --> 00:24:27,404 かくして虎は乱世の野に放たれた 279 00:24:27,404 --> 00:24:32,343 治政と平和を望む黄金の虎は 大きな企みを胸に秘め 280 00:24:32,343 --> 00:24:35,843 明日に向かって 牙をむくことになった 281 00:26:06,103 --> 00:26:11,308 徐州に立てこもる玄徳に対し 曹操は大軍勢を差し向けた 282 00:26:11,308 --> 00:26:16,814 だが 豪傑張飛の奇抜な作戦が 曹操軍の出鼻をくじく 283 00:26:16,814 --> 00:26:20,684 次回 アニメ三国志 「張飛の兵法」 284 00:26:20,684 --> 00:26:23,884 酒盛りが勝利を導く