1 00:03:31,488 --> 00:03:36,627 玄徳の新妻 香蘭を伴い 丞相曹操に下った関羽は 2 00:03:36,627 --> 00:03:39,430 身に余るもてなしを受けていた 3 00:03:39,430 --> 00:03:42,199 関羽は曹操の恩義に報いるため 4 00:03:42,199 --> 00:03:46,737 袁紹 配下の猛将 顔良と文醜を斬った 5 00:03:46,737 --> 00:03:51,575 だが 皮肉にも玄徳が 袁紹の元に身を寄せていることを 6 00:03:51,575 --> 00:03:55,175 関羽は露ほども 知らなかったのである 7 00:04:10,928 --> 00:04:14,798 何?玄徳が生きておると申すのか 8 00:04:14,798 --> 00:04:19,370 はい 袁紹の元でぬくぬくと もてなされているとのことです 9 00:04:19,370 --> 00:04:22,606 生きておったか 張遼 10 00:04:22,606 --> 00:04:26,577 玄徳の生存を知れば 関羽は ここから去るであろうな 11 00:04:26,577 --> 00:04:29,747 玄徳 生存の時は直ちに帰還を許す 12 00:04:29,747 --> 00:04:32,783 そう言われたのは丞相です 13 00:04:32,783 --> 00:04:35,619 だが 私は関羽を 手元に置いておきたい 14 00:04:35,619 --> 00:04:41,325 それはご無理です 関羽は丞相の恩義に報いるため 15 00:04:41,325 --> 00:04:45,162 顔良と文醜を斬って 手柄を立てたのです 16 00:04:45,162 --> 00:04:47,097 止める理由はありません 17 00:04:47,097 --> 00:04:49,934 だから思案しているのだ 18 00:04:49,934 --> 00:04:51,869 何か よい策はないか 19 00:04:51,869 --> 00:04:55,739 されば関羽が 玄徳の生存を知った時 20 00:04:55,739 --> 00:04:58,309 暇乞いに来ても会わぬことです 21 00:04:58,309 --> 00:05:01,178 うむ 礼儀に厚い関羽が 22 00:05:01,178 --> 00:05:04,682 私に挨拶なしで ここを出るとは考えられぬ 23 00:05:04,682 --> 00:05:06,682 居留守を使ってやろう 24 00:05:13,357 --> 00:05:18,963 これほど日が経っても 玄徳様の消息は何一つ知れず 25 00:05:18,963 --> 00:05:21,765 もう この世におられないのでは… 26 00:05:21,765 --> 00:05:27,304 何を仰います 殿はどこかで 必ず生きておられます 27 00:05:27,304 --> 00:05:31,175 関羽殿は 私を悲しませまいと思って 28 00:05:31,175 --> 00:05:34,111 本当のことを 隠しておられるのでは? 29 00:05:34,111 --> 00:05:37,715 そのようなことはございませぬ 奥方様 30 00:05:37,715 --> 00:05:40,417 気を強く持って信じることです 31 00:05:40,417 --> 00:05:44,688 信じたい 無事でおられると… 32 00:05:44,688 --> 00:05:48,058 さあ 奥方様を悲しませてはならぬ 33 00:05:48,058 --> 00:05:51,395 お前がおそばにいて 元気づけて差し上げるのだ 34 00:05:51,395 --> 00:05:54,164 はい ああ そうだ 35 00:05:54,164 --> 00:05:58,736 奥方様の子供の頃のお話を してくださいな 36 00:05:58,736 --> 00:06:01,705 お前は その話ばかりをねだるのね 37 00:06:01,705 --> 00:06:04,942 だって私まで 楽しくなるんですもの 38 00:06:04,942 --> 00:06:08,645 では関羽殿と初めて 会った時のことを話しましょうか 39 00:06:08,645 --> 00:06:12,316 うふふ… 面白そう 40 00:06:12,316 --> 00:06:15,285 いやあ… 41 00:06:15,285 --> 00:06:20,924 兄者 香蘭殿の悲しみを 見るにつけ 42 00:06:20,924 --> 00:06:23,894 わしは胸が かきむしられるように つらい 43 00:06:23,894 --> 00:06:25,896 今 どこにおられるのか 44 00:06:25,896 --> 00:06:30,367 関羽殿 関羽殿 誰だ 45 00:06:30,367 --> 00:06:32,703 怪しい者ではございません 46 00:06:32,703 --> 00:06:36,607 玄徳様の命により 密かに忍んで参った者 47 00:06:36,607 --> 00:06:41,445 何?兄者… いや 殿の使いだと? 48 00:06:41,445 --> 00:06:44,045 玄徳様よりの書状です 49 00:06:46,650 --> 00:06:51,922 おお!まぎれもなく殿の筆跡 ご無事でおられたか 50 00:06:51,922 --> 00:06:54,825 子細は その書状にございます 51 00:06:54,825 --> 00:06:59,129 私は袁紹の家臣にて 陳震と申します 52 00:06:59,129 --> 00:07:01,999 1日も早く河北へ 参られるようにとの 53 00:07:01,999 --> 00:07:04,068 お言葉でございます 54 00:07:04,068 --> 00:07:08,772 奥方もご一緒せねばならぬ そう簡単には動けぬ 55 00:07:08,772 --> 00:07:11,241 ならば いつ? 56 00:07:11,241 --> 00:07:15,446 丞相へ挨拶を済ませ 義を通してから立ち去る 57 00:07:15,446 --> 00:07:19,850 しかし曹操が 許さなかったならば 何と? 58 00:07:19,850 --> 00:07:23,821 その時は血路を切り開いてでも ここを出る 59 00:07:23,821 --> 00:07:26,623 分かりました では そうお伝え申します 60 00:07:26,623 --> 00:07:28,623 ごめん! 61 00:07:31,462 --> 00:07:36,062 兄者 奥方様を 必ず無事にお届けいたします 62 00:07:42,739 --> 00:07:48,312 関羽雲長 火急の事にて 丞相にお会いしたい 63 00:07:48,312 --> 00:07:50,312 ご開門を! 64 00:07:52,182 --> 00:07:57,454 丞相府にご出仕されぬゆえ お屋敷へ参上いたしました 65 00:07:57,454 --> 00:08:00,054 なにとぞ ご開門を 66 00:08:10,701 --> 00:08:15,005 「謹謝 訪客叩門」 67 00:08:15,005 --> 00:08:17,005 避客牌か 68 00:08:19,576 --> 00:08:24,114 避客牌とは屋敷の主人が すべての客を断る時に 69 00:08:24,114 --> 00:08:27,684 門を閉じ そこに掛けておく 木札のことであり 70 00:08:27,684 --> 00:08:33,184 客も いかなる用件があろうとも 帰るのが礼儀とされていた 71 00:08:36,693 --> 00:08:40,264 関羽は毎日 丞相府と屋敷を訪れたが 72 00:08:40,264 --> 00:08:43,600 曹操と会うことはできなかった 73 00:08:43,600 --> 00:08:48,539 曹操の避客牌は 見事に成功したかに見えた 74 00:08:48,539 --> 00:08:52,309 夕方までに この屋敷を くまなく掃除するのだ 75 00:08:52,309 --> 00:08:56,146 ええっ!夕方までにですか? そりゃ無理だ 76 00:08:56,146 --> 00:08:59,049 広い屋敷だからな 77 00:08:59,049 --> 00:09:01,485 言うとおりにやるのだ 78 00:09:01,485 --> 00:09:07,424 それから丞相より賜った物は すべてお返しする 79 00:09:07,424 --> 00:09:11,161 関羽殿 何事ですか この騒ぎは? 80 00:09:11,161 --> 00:09:13,864 今夜 この許昌から旅立ちます 81 00:09:13,864 --> 00:09:17,267 えっ?では玄徳様がご無事で? 82 00:09:17,267 --> 00:09:20,170 はい 殿の居所が分かりました 83 00:09:20,170 --> 00:09:23,040 外に漏れることを憂い 奥方様にも 84 00:09:23,040 --> 00:09:26,410 今まで隠し通してまいりました お許しのほどを 85 00:09:26,410 --> 00:09:29,880 いいえ 当然の配慮です 86 00:09:29,880 --> 00:09:35,319 よかったわ さあ奥方様 旅の支度を 87 00:09:35,319 --> 00:09:37,888 かかれい 88 00:09:37,888 --> 00:09:41,291 はるか河北への旅路は千里 89 00:09:41,291 --> 00:09:44,091 何としても押し通ってみせる 90 00:09:49,433 --> 00:09:52,769 「丞相の恩義に 報いることもさりながら」 91 00:09:52,769 --> 00:09:56,440 「我が主人 玄徳との 旧恩 捨てがたく」 92 00:09:56,440 --> 00:10:01,078 「ここに書面をもって お暇を乞う それがしの心」 93 00:10:01,078 --> 00:10:03,714 「なにとぞ お酌み取りくだされたく」 94 00:10:03,714 --> 00:10:06,984 「なお他日 ご恩に講ずる所存」 95 00:10:06,984 --> 00:10:09,553 屋敷は きれいに片づけてあり 96 00:10:09,553 --> 00:10:13,190 丞相より賜った物はすべて そのままでありました 97 00:10:13,190 --> 00:10:17,361 来る時も潔く また去る時も見事なものよ 98 00:10:17,361 --> 00:10:20,931 丞相 このまま関羽を 行かせるおつもりですか? 99 00:10:20,931 --> 00:10:24,701 うん? 関羽を国の外に出しては 100 00:10:24,701 --> 00:10:27,137 必ず悔いを 残すことになりましょう 101 00:10:27,137 --> 00:10:31,008 丞相 この蔡陽に 追撃をお命じくだされ 102 00:10:31,008 --> 00:10:34,511 必ず引っ捕らえてごらんに… ならぬ! 103 00:10:34,511 --> 00:10:39,850 私は玄徳 生存の時は 直ちに帰還させると約束したのだ 104 00:10:39,850 --> 00:10:44,850 今ここで約束を破れば 私が世間の物笑いにされよう 105 00:10:46,923 --> 00:10:49,760 関羽は無断で去ったのではない 106 00:10:49,760 --> 00:10:53,363 私が卑怯な手を使って 会わなかったからだ 107 00:10:53,363 --> 00:10:56,963 ああ 気持ちよく 送り出してやるのだった 108 00:11:01,638 --> 00:11:07,010 将軍 黄河にたどり着くまでには 5つの関所があります 109 00:11:07,010 --> 00:11:10,247 いずれも曹操軍の精鋭が 守っているはず 110 00:11:10,247 --> 00:11:13,147 後には引けぬ 押し通るまでだ 111 00:11:16,119 --> 00:11:18,121 もしや追っ手では? 112 00:11:18,121 --> 00:11:23,021 わしが ここで食い止める お前は奥方様を守って先を急げ 113 00:11:36,406 --> 00:11:39,776 関羽殿 114 00:11:39,776 --> 00:11:43,280 張遼殿 わしを捕らえに参ったか? 115 00:11:43,280 --> 00:11:46,583 いや違う 丞相がここへ来られる 116 00:11:46,583 --> 00:11:49,583 何?丞相が直々に? 117 00:12:00,030 --> 00:12:04,034 たとえ丞相が屈強な武将どもを 従えてまいろうと 118 00:12:04,034 --> 00:12:08,834 この関羽雲長 命の限りお相手申す 119 00:12:29,092 --> 00:12:34,231 関羽 私も天下の丞相 約束は破らぬ 120 00:12:34,231 --> 00:12:37,631 避客牌を掛けた 我が心の狭さが恥ずかしい 121 00:12:39,936 --> 00:12:44,908 快く別れたいと思い 追ってきたのだ 122 00:12:44,908 --> 00:12:47,677 私の餞別だ 受けてくれ 123 00:12:47,677 --> 00:12:50,647 いや それはお志だけで十分… 124 00:12:50,647 --> 00:12:56,319 旅には金がかかる 奥方のためにも持っていかれい 125 00:12:56,319 --> 00:12:58,319 奥方様のために 126 00:13:00,190 --> 00:13:05,190 お心遣い 感謝いたします 喜んでお受けいたします 127 00:13:10,967 --> 00:13:13,236 なんて奴だ 128 00:13:13,236 --> 00:13:17,236 では失礼いたす ごめん 129 00:13:21,945 --> 00:13:26,683 丞相 下馬もせぬ無礼な関羽 このまま許すのですか? 130 00:13:26,683 --> 00:13:29,453 蔡陽 そう怒るな 131 00:13:29,453 --> 00:13:33,323 関羽は ただ1人 こちらは剛の者揃い 132 00:13:33,323 --> 00:13:37,327 用心して馬を下りぬことぐらい 許してやれ 133 00:13:37,327 --> 00:13:41,227 玄徳 お主がうらやましいぞ 134 00:13:53,143 --> 00:13:56,413 曹操の寛大な見送りであった 135 00:13:56,413 --> 00:14:01,251 だが 曹操軍すべてが 寛大だとは言い切れなかった 136 00:14:01,251 --> 00:14:06,851 関羽一行の行く手には いくつもの難関が待ち受けていた 137 00:14:23,173 --> 00:14:26,810 掛け合ってくる しばらくここで待て 138 00:14:26,810 --> 00:14:28,810 はい 139 00:14:34,551 --> 00:14:37,254 止まれ! 140 00:14:37,254 --> 00:14:43,159 それがし関羽雲長と申す 関門の通過を許されい 141 00:14:43,159 --> 00:14:45,295 関羽… 142 00:14:45,295 --> 00:14:49,599 わしが この関の守護 孔秀である 143 00:14:49,599 --> 00:14:52,836 関羽将軍 どちらへおいででござる? 144 00:14:52,836 --> 00:14:57,073 丞相にお暇を告げ 河北へ参る途中でござる 145 00:14:57,073 --> 00:15:00,410 河北の袁紹は丞相に逆らう逆賊 146 00:15:00,410 --> 00:15:04,681 そこへ参られるならば 丞相の手形をお持ちのはず 147 00:15:04,681 --> 00:15:09,519 手形?それが早々の出立にて いただいてはおらぬ 148 00:15:09,519 --> 00:15:13,690 ならば丞相にお伺いを立てた上で お通し申そう 149 00:15:13,690 --> 00:15:16,126 その暇はない 丞相とは 150 00:15:16,126 --> 00:15:19,029 好きな時に 立ち去るとの約束もある 151 00:15:19,029 --> 00:15:22,065 そんな約束 我々は聞いてはおらぬ 152 00:15:22,065 --> 00:15:25,468 天下の法度を許せば こっちの首が飛ぶ 153 00:15:25,468 --> 00:15:27,404 通すわけにはいかぬ 154 00:15:27,404 --> 00:15:30,040 どうあってもか? おう! 155 00:15:30,040 --> 00:15:33,076 何があってもだ 戻れい! 156 00:15:33,076 --> 00:15:35,211 やむをえん 157 00:15:35,211 --> 00:15:37,211 こやつ 関所破りだ! 158 00:15:47,123 --> 00:15:49,123 出発! 159 00:16:01,237 --> 00:16:06,810 黙れ!手形もなく東嶺関の 孔秀を斬って押し通った狼藉者 160 00:16:06,810 --> 00:16:09,446 ここで召し捕らねば面目立たん 161 00:16:09,446 --> 00:16:12,048 お主も首がいらない1人か 162 00:16:12,048 --> 00:16:14,048 問答無用! 163 00:16:40,910 --> 00:16:45,248 待っていたぞ 関羽 この関所ばかりは通さんぞ 164 00:16:45,248 --> 00:16:47,484 話の分からぬ奴め 165 00:16:47,484 --> 00:16:50,884 貴様の頭を砕き 出世の足しにしてくれる 166 00:17:26,122 --> 00:17:28,058 お待ち申しておりました 167 00:17:28,058 --> 00:17:31,928 関羽将軍と香蘭様の宿も 用意してあります 168 00:17:31,928 --> 00:17:34,564 ごゆるりと お泊まりくだされ 169 00:17:34,564 --> 00:17:37,534 それは かたじけない 170 00:17:37,534 --> 00:17:39,534 調子 外れるなあ 171 00:17:50,547 --> 00:17:55,047 ふふふ… 関所破りの返礼だ 焼け死ね 関羽 172 00:17:57,654 --> 00:18:02,325 下手なからくりなど 初めからお見通しだぞ 王植 173 00:18:02,325 --> 00:18:04,325 おのれ! 174 00:18:24,481 --> 00:18:27,951 関羽殿 何とか斬らずに 収まらないのですか? 175 00:18:27,951 --> 00:18:30,653 これ以上の殺生は お控えください 176 00:18:30,653 --> 00:18:33,556 わしは斬りたくて斬るのではない 177 00:18:33,556 --> 00:18:35,656 面白くて斬るのではない 178 00:18:37,527 --> 00:18:39,662 斬らねば わしが斬られる 179 00:18:39,662 --> 00:18:45,235 そうなれば誰が奥方様を守って 殿の元へお届けするのだ? 180 00:18:45,235 --> 00:18:49,906 奥方様と会える日を殿は どんなに待ち焦がれていることか 181 00:18:49,906 --> 00:18:53,443 それまで わしは死ねん 182 00:18:53,443 --> 00:18:58,114 関羽殿 その心も知らず… 183 00:18:58,114 --> 00:19:01,384 私も強くなります 184 00:19:01,384 --> 00:19:03,820 ごめんなさい 185 00:19:03,820 --> 00:19:06,356 今日は いよいよ黄河を渡る 186 00:19:06,356 --> 00:19:10,226 渡れば河北の土地 もうひと息だ 187 00:19:10,226 --> 00:19:14,931 腹ごしらえだ 何か探してきて作ってくれ 188 00:19:14,931 --> 00:19:16,931 はい! 189 00:19:26,009 --> 00:19:29,879 この辺りは夏侯惇が 守っているそうです 190 00:19:29,879 --> 00:19:32,182 あいつは強情者だ 191 00:19:32,182 --> 00:19:36,152 しかし あの船以外に 渡る方法はない 192 00:19:36,152 --> 00:19:39,789 おとなしく 渡してくれるでしょうか? 193 00:19:39,789 --> 00:19:42,225 渡ってみせる 194 00:19:42,225 --> 00:19:44,794 止まれ! 195 00:19:44,794 --> 00:19:49,632 せっしゃは この渡し場を守る 秦キだ 名を名乗られい 196 00:19:49,632 --> 00:19:53,536 関羽雲長 我らを渡していただきたい 197 00:19:53,536 --> 00:19:57,307 丞相の手形がなくては渡せん 198 00:19:57,307 --> 00:19:59,976 ここに来るまでのことは 聞いておろう 199 00:19:59,976 --> 00:20:01,911 邪魔する者は斬る! 200 00:20:01,911 --> 00:20:05,248 丞相に逆らう気か 関羽 201 00:20:05,248 --> 00:20:07,717 丞相は漢帝国の臣 202 00:20:07,717 --> 00:20:10,587 それがしも漢帝国の臣 203 00:20:10,587 --> 00:20:13,022 帝の命令なら いざ知らず 204 00:20:13,022 --> 00:20:16,726 なぜ丞相の命に 従わねばならんのか 205 00:20:16,726 --> 00:20:19,729 ほざくな! 206 00:20:19,729 --> 00:20:21,729 死に急ぐ奴め 207 00:20:28,004 --> 00:20:30,504 死体の山を築く気か? 208 00:20:32,542 --> 00:20:34,542 それでよい 209 00:20:43,653 --> 00:20:46,556 やっと河北へ着くのね うれしい 210 00:20:46,556 --> 00:20:49,993 ええ 旅も終わりですね 211 00:20:49,993 --> 00:20:52,328 殿に会えるのも間もなくです 212 00:20:52,328 --> 00:20:56,532 しかし まだこの辺りは 丞相の息のかかっている土地 213 00:20:56,532 --> 00:20:58,532 油断はできませぬ 214 00:21:10,146 --> 00:21:12,146 うん?ああっ! 215 00:21:37,307 --> 00:21:40,007 将軍 あれは夏侯惇の軍勢です 216 00:21:42,011 --> 00:21:45,915 あとは わしが引き受ける 急いで先へゆけ 217 00:21:45,915 --> 00:21:48,418 今度は曹操軍の本隊 218 00:21:48,418 --> 00:21:51,921 わしに何が起こっても 先をお急ぎくだされ 219 00:21:51,921 --> 00:21:55,525 関羽殿 死なないで 220 00:21:55,525 --> 00:21:58,525 奥方様を頼むぞ はい 221 00:22:00,363 --> 00:22:03,363 関羽様 待ってますよ 222 00:22:11,975 --> 00:22:17,480 わしを追って 丞相のお志を 無にするか 夏侯惇 223 00:22:17,480 --> 00:22:20,383 お触れなど聞いてはおらぬ 224 00:22:20,383 --> 00:22:24,187 道々の関の守護を 斬り殺した罪を訴え 225 00:22:24,187 --> 00:22:27,423 貴様を丞相に裁いてもらう 226 00:22:27,423 --> 00:22:30,360 斬る気はなかった 是非もないことを 227 00:22:30,360 --> 00:22:35,164 黙れ!まして渡し場の秦キは わしが目をかけた部下 228 00:22:35,164 --> 00:22:38,067 このまま 見過ごすことはできんのだ 229 00:22:38,067 --> 00:22:40,903 ならば やむをえん 230 00:22:40,903 --> 00:22:43,503 その首 わしがもらう 231 00:22:55,118 --> 00:22:58,988 いくぞ! 来い! 232 00:22:58,988 --> 00:23:01,788 待たれい!馬を引かれい 233 00:23:03,826 --> 00:23:07,430 張遼! 丞相のご命令で参った 234 00:23:07,430 --> 00:23:10,299 何?丞相のご命令だと? 235 00:23:10,299 --> 00:23:13,336 東嶺関の孔秀が斬られたと聞き 236 00:23:13,336 --> 00:23:19,436 丞相は関羽殿の通過自由の告示を 関所守護たちへ発せられたのだ 237 00:23:23,012 --> 00:23:27,050 それでも心配になられ わしをよこしたのだ 238 00:23:27,050 --> 00:23:30,753 丞相は心配りが足りなかったと 後悔なされ 239 00:23:30,753 --> 00:23:33,790 関羽殿に罪はないと 240 00:23:33,790 --> 00:23:37,190 なぜに丞相は そこまで こやつを… 241 00:23:39,762 --> 00:23:42,698 忠義な心を愛されておるのだ 242 00:23:42,698 --> 00:23:48,498 それでも関羽殿と戦うならば 丞相に逆らうことになるぞ 夏侯惇 243 00:23:50,473 --> 00:23:52,473 引けい! 244 00:23:58,081 --> 00:24:02,919 関羽殿 丞相は約束を 破るようなお方ではござらん 245 00:24:02,919 --> 00:24:05,288 丞相にお伝えくだされ 246 00:24:05,288 --> 00:24:10,126 大事な部下を殺めたことを 深くお詫びいたしますと 247 00:24:10,126 --> 00:24:14,130 うむ 張遼殿 お世話になり申した 248 00:24:14,130 --> 00:24:16,130 ごめん! 249 00:24:19,168 --> 00:24:21,871 英雄は英雄を知る 250 00:24:21,871 --> 00:24:26,309 関羽と曹操が まさに それであった 251 00:24:26,309 --> 00:24:31,114 玄徳への忠義を貫き 河北の地へと たどり着いた関羽だったが 252 00:24:31,114 --> 00:24:35,017 いずれ曹操との戦いが 待ち構えていた 253 00:24:35,017 --> 00:24:39,817 それが乱世に生きる男たちの 宿命であった 254 00:26:07,610 --> 00:26:12,248 運命の絆の下に ついに玄徳たちは再び巡り会った 255 00:26:12,248 --> 00:26:17,620 関羽 張飛 香蘭 そして趙雲が玄徳の下に集う 256 00:26:17,620 --> 00:26:21,791 次回 アニメ三国志 「玄徳軍・大結集」 257 00:26:21,791 --> 00:26:24,391 不死鳥は明日へ羽ばたく