1 00:03:32,109 --> 00:03:37,314 丞相曹操から逃れ荊州の 劉表の元に身を寄せていた玄徳は 2 00:03:37,314 --> 00:03:41,785 重臣蔡瑁の企む 家督相続事件に巻き込まれた 3 00:03:41,785 --> 00:03:45,356 皮肉にも凶馬的盧に 危うく救われた玄徳は 4 00:03:45,356 --> 00:03:49,226 水鏡先生から 軍師の必要性を説かれた 5 00:03:49,226 --> 00:03:54,526 水鏡先生のたたえる天下の軍師 伏竜とは いずこに? 6 00:04:06,110 --> 00:04:10,410 今日こそ敵を取ってやる 覚悟しろ! 7 00:04:12,483 --> 00:04:14,483 クソッ 8 00:04:24,094 --> 00:04:26,094 逃がすな! 9 00:04:36,440 --> 00:04:38,540 逃がすもんか! 10 00:04:42,946 --> 00:04:47,746 ハハハハ… 11 00:04:55,526 --> 00:04:58,326 役人だ 逃げろ! 12 00:05:00,964 --> 00:05:04,164 役人を怖がるとは よほど悪い奴だな 13 00:05:06,603 --> 00:05:11,041 俺様のいる街を荒らすとは 許せねえ! 14 00:05:11,041 --> 00:05:14,912 この張飛様の刀をかわすとは ご立派 15 00:05:14,912 --> 00:05:17,381 張飛将軍? 16 00:05:17,381 --> 00:05:20,350 あん?俺を知ってんのか 17 00:05:20,350 --> 00:05:24,521 劉備玄徳殿のご兄弟 張飛将軍とは知らず 18 00:05:24,521 --> 00:05:26,924 ご無礼をいたしました 19 00:05:26,924 --> 00:05:29,493 私は単福と申す者 20 00:05:29,493 --> 00:05:35,165 ぜひ劉備玄徳殿に仕えたいと思い この城下へ参ったのです 21 00:05:35,165 --> 00:05:39,369 ふん だが悪党を 家来にはできんな 22 00:05:39,369 --> 00:05:42,973 フフフ… 悪党はあいつらです 23 00:05:42,973 --> 00:05:45,442 私が友人の仇を討ったので 24 00:05:45,442 --> 00:05:49,313 今度は討たれた奴らが その仇だと言って私を… 25 00:05:49,313 --> 00:05:53,183 仇討ちの仇討ちか… ややっこしいな 26 00:05:53,183 --> 00:05:55,753 街から なぜ逃げてきた? 27 00:05:55,753 --> 00:05:59,656 街中では住んでいる人たちに 迷惑がかかります 28 00:05:59,656 --> 00:06:03,393 なるほど それに地理的に不利です 29 00:06:03,393 --> 00:06:06,764 大通りでは 四方から攻撃されますが 30 00:06:06,764 --> 00:06:09,666 ここでは崖を背にして 背後を守れます 31 00:06:09,666 --> 00:06:15,305 うん なかなかの軍師だな その腕と知恵 気に入ったぞ 32 00:06:15,305 --> 00:06:19,810 よし 俺が兄者に頼んでやろう その代わり… 33 00:06:19,810 --> 00:06:24,010 「一杯おごれ」と? そこまで読むとは さすが軍師 34 00:06:34,925 --> 00:06:40,430 この頃 北方を完全に制覇した 曹操は都をギョウ城に移し 35 00:06:40,430 --> 00:06:45,269 南方侵攻の準備を 着々と進めていた 36 00:06:45,269 --> 00:06:50,669 玄徳と劉表のいる荊州が まず狙われることは確実だった 37 00:06:53,977 --> 00:06:57,848 荊州を攻めるとなれば 玄徳は鼻の先の 38 00:06:57,848 --> 00:07:02,219 我が樊城を攻撃することでしょう 39 00:07:02,219 --> 00:07:06,190 樊城は呂兄弟が守っているが… 40 00:07:06,190 --> 00:07:11,261 丞相 呂兄弟は袁紹軍から 投降してきた武将 41 00:07:11,261 --> 00:07:14,031 裏切りの危険があります 42 00:07:14,031 --> 00:07:17,034 身元の確かな者を 派遣して固めねば 43 00:07:17,034 --> 00:07:22,539 大きな災いを 招く結果にもなりましょう 44 00:07:22,539 --> 00:07:26,410 その大役 私にお任せください 45 00:07:26,410 --> 00:07:32,583 よし 曹仁を総大将として 副将に李典をつけよう 46 00:07:32,583 --> 00:07:36,453 はっ 死守してみせます 47 00:07:36,453 --> 00:07:40,457 うむ 曹仁 必ず討て 玄徳の首を 48 00:07:40,457 --> 00:07:43,057 はっ かしこまりました 49 00:07:48,599 --> 00:07:51,468 張飛が街で拾ってきた男だな 50 00:07:51,468 --> 00:07:55,205 はい 単福といって 兵法を学んだそうですが… 51 00:07:55,205 --> 00:07:58,842 単福… 変わった名だな 52 00:07:58,842 --> 00:08:01,745 あなた方 隊長は 自分たちの騎馬隊を 53 00:08:01,745 --> 00:08:04,414 1頭の馬として操るのです 54 00:08:04,414 --> 00:08:09,214 そうなれば騎馬隊全体が強力な 1つの軍団に変貌するでしょう 55 00:08:13,490 --> 00:08:18,295 私の腕の動きを見て 騎馬隊を操ってくれれば結構です 56 00:08:18,295 --> 00:08:21,164 別に新しいことでもねえなあ 57 00:08:21,164 --> 00:08:24,064 大丈夫かよ 単福 58 00:08:36,213 --> 00:08:38,248 こりゃ驚いた 59 00:08:38,248 --> 00:08:44,922 玄徳殿 凶馬の的盧は あなたに操られて竜に変化し 60 00:08:44,922 --> 00:08:47,457 あなたの一命を救った 61 00:08:47,457 --> 00:08:51,328 しかし あなたも含めた その者たちを操り 62 00:08:51,328 --> 00:08:53,931 生かす者がおらぬのじゃ 63 00:08:53,931 --> 00:08:57,631 それでは あなたの志も 果たせぬのでは? 64 00:09:02,673 --> 00:09:08,373 1頭の馬として騎馬隊を操るか… 見事な軍師ぶりだ 65 00:09:19,423 --> 00:09:24,594 玄徳の新野城に ほど近い樊城には 既に曹操の命令で派遣された 66 00:09:24,594 --> 00:09:28,794 曹仁 李典の兵 2万5000が到着していた 67 00:09:33,303 --> 00:09:36,340 守備していた呂曠 呂翔の 武将兄弟は 68 00:09:36,340 --> 00:09:42,512 新任の総大将 曹仁 副将 李典を迎えて進言した 69 00:09:42,512 --> 00:09:46,350 玄徳は 兵馬の訓練を始めております 70 00:09:46,350 --> 00:09:53,991 今 叩かねば荊州攻略の 足手まといとなることは必定です 71 00:09:53,991 --> 00:09:58,762 我ら兄弟 丞相に下って以来 何の手柄も立てておりません 72 00:09:58,762 --> 00:10:00,697 敵は たかだか2000 73 00:10:00,697 --> 00:10:03,700 こちらは5000ほどの兵力で 一気に叩き 74 00:10:03,700 --> 00:10:08,338 玄徳の首を討ち取って 丞相に献上いたしたいと存じます 75 00:10:08,338 --> 00:10:11,875 いや けなげなことじゃ お主らに任せるぞ 76 00:10:11,875 --> 00:10:17,748 曹仁殿 玄徳には関羽 張飛 趙雲たち強者も多いこと 77 00:10:17,748 --> 00:10:20,384 慎重に構えて かかったほうが… 78 00:10:20,384 --> 00:10:25,889 いや 2人の戦意の上がっている 今が戦いの時だ 79 00:10:25,889 --> 00:10:29,489 直ちに出陣しろ! はっ 80 00:10:32,195 --> 00:10:35,098 呂曠 呂翔の率いる5000の曹仁軍は 81 00:10:35,098 --> 00:10:38,368 白河を下って新野に向かった 82 00:10:38,368 --> 00:10:42,606 その知らせは直ちに 玄徳の元に達していた 83 00:10:42,606 --> 00:10:45,075 敵を領内に入れてはならぬ 84 00:10:45,075 --> 00:10:47,844 殿 考えることはないぜ 85 00:10:47,844 --> 00:10:50,747 正面から戦って叩きのめしてやる 86 00:10:50,747 --> 00:10:57,254 しかし呂曠 呂翔の兄弟は かなりの猛将と聞いております 87 00:10:57,254 --> 00:11:00,690 それに味方は2000 敵は5000 88 00:11:00,690 --> 00:11:03,990 うーむ… 戦いに数など問題ではありません 89 00:11:06,029 --> 00:11:09,066 腕試しには ちょうどいいではありませんか 90 00:11:09,066 --> 00:11:11,201 おい!でかいこと 言うなよ 91 00:11:11,201 --> 00:11:16,006 いや 戦は偶然や天祐で 勝てるものではありません 92 00:11:16,006 --> 00:11:18,041 兵法によって勝つのです 93 00:11:18,041 --> 00:11:22,379 単福 そちは幾たび 実戦の指揮を執ったか 94 00:11:22,379 --> 00:11:25,679 今度が初めてです ええっ 95 00:11:28,185 --> 00:11:30,187 もういい 引っ込んでろ 96 00:11:30,187 --> 00:11:34,958 待て 張飛 単福殿 続けていただこう 97 00:11:34,958 --> 00:11:40,764 はい 敵を誘い込んで分断し 1つずつ叩いていきます 98 00:11:40,764 --> 00:11:46,169 関羽将軍は左手から中央を突破 99 00:11:46,169 --> 00:11:50,640 張飛将軍は右手から後詰めを突き 100 00:11:50,640 --> 00:11:55,479 殿と趙雲将軍は 正面から敵を迎え撃ちます 101 00:11:55,479 --> 00:11:59,049 別に新しい作戦には 思えませんが… 102 00:11:59,049 --> 00:12:03,049 いや その作戦でやろう 直ちに出陣だ 103 00:12:25,876 --> 00:12:28,576 呂曠 覚悟! 104 00:12:33,016 --> 00:12:36,416 呂翔!その首 もらった 105 00:12:48,298 --> 00:12:51,968 単福の挟撃分断作戦は 見事に図に当たり 106 00:12:51,968 --> 00:12:55,172 曹仁軍 先発隊は壊滅した 107 00:12:55,172 --> 00:12:59,576 単福にとって 数のみを頼み 玄徳たちを侮ってかかった 108 00:12:59,576 --> 00:13:03,776 呂兄弟の敗北は 当然の帰結であった 109 00:13:10,620 --> 00:13:14,391 単福殿 110 00:13:14,391 --> 00:13:18,295 貴殿は伏竜と呼ばれる 噂の高い軍師では? 111 00:13:18,295 --> 00:13:22,732 ハハハ… 私は伏竜ではありません 112 00:13:22,732 --> 00:13:27,938 伏竜は偉大な男です 私など とても足元にも及びません 113 00:13:27,938 --> 00:13:30,838 では伏竜が誰か ご存じで? 114 00:13:33,743 --> 00:13:37,214 伏竜は名を知られるのを 好みません 115 00:13:37,214 --> 00:13:43,386 フフフ… 世に伏して名も出さず 立つ時を待っているのです 116 00:13:43,386 --> 00:13:46,990 では単福殿 改めてお願い申す 117 00:13:46,990 --> 00:13:51,394 軍師として私の兵を 指揮してもらいたいのだが 118 00:13:51,394 --> 00:13:56,166 喜んで お力添えさせていただきます 119 00:13:56,166 --> 00:13:59,669 かくして単福は 玄徳の軍師となった 120 00:13:59,669 --> 00:14:05,969 だが 初陣の敗戦に激怒した 曹仁の猛反撃は時の問題であった 121 00:14:18,888 --> 00:14:23,793 呂曠 呂翔将軍は共に討たれ 我が軍は半数を失って逃走 122 00:14:23,793 --> 00:14:26,329 なんてざまだ だらしない 123 00:14:26,329 --> 00:14:28,932 よーし 全軍で出陣だ 124 00:14:28,932 --> 00:14:32,502 お待ちください 呂兄弟は敵を侮って敗れたのです 125 00:14:32,502 --> 00:14:36,339 ここは丞相のご指示を仰いだ上 大軍をもって… 126 00:14:36,339 --> 00:14:40,176 何を言うか 李典 相手は たかだか2000だぞ 127 00:14:40,176 --> 00:14:45,415 丞相に大軍を求めたら この曹仁 それこそ物笑いにされるわ 128 00:14:45,415 --> 00:14:49,415 全軍出陣だ!支度せい はっ! 129 00:15:01,398 --> 00:15:06,236 既に曹仁の率いる2万5000は 新野に上陸しています 130 00:15:06,236 --> 00:15:08,938 しかし恐れることはありません 131 00:15:08,938 --> 00:15:13,310 ヘヘヘ… 単福の奴 すっかり軍師気取りだぜ 132 00:15:13,310 --> 00:15:16,579 全軍が出撃した樊城はカラです 133 00:15:16,579 --> 00:15:22,352 この機に乗じて樊城を 奪い取ることにいたしましょう 134 00:15:22,352 --> 00:15:26,856 そんなことができるもんか この城を守るのさえ難しいのに 135 00:15:26,856 --> 00:15:29,292 お… おい 本気か? 136 00:15:29,292 --> 00:15:31,628 孫子いわく「およそ戦いは」 137 00:15:31,628 --> 00:15:35,065 「正をもって合い 奇をもって勝つ」と申します 138 00:15:35,065 --> 00:15:39,969 うーむ では軍師殿の 作戦に基づいて出陣する 139 00:15:39,969 --> 00:15:44,269 各隊は それに沿って行動せよ はっ 140 00:15:50,947 --> 00:15:53,850 李典 先陣を務めよ はっ 141 00:15:53,850 --> 00:15:57,354 ゆくぞ! 142 00:15:57,354 --> 00:16:00,156 殿 敵の先陣は李典です 143 00:16:00,156 --> 00:16:02,792 趙雲 進め! はっ! 144 00:16:02,792 --> 00:16:05,792 いいか 思いっきり暴れろ 145 00:16:16,673 --> 00:16:19,876 敵の大将 李典だな?いくぞ 146 00:16:19,876 --> 00:16:23,776 おっ 趙雲か 相手にとって不足なし 147 00:16:33,156 --> 00:16:37,394 すごい… とても歯が立つ 相手ではない 148 00:16:37,394 --> 00:16:39,394 待て 卑怯者 149 00:16:41,264 --> 00:16:44,564 大将が逃げたぞ 引けい! 150 00:16:48,638 --> 00:16:52,409 将軍 敵の力は想像以上です 151 00:16:52,409 --> 00:16:56,279 ここは いったん 樊城へ 戻ったほうがよろしいかと 152 00:16:56,279 --> 00:17:00,917 黙れ 李典!敵に陣を売って おめおめと よくも帰りおったな 153 00:17:00,917 --> 00:17:03,617 士気をそぐ 打ち首だ! 154 00:17:07,690 --> 00:17:10,493 総大将 それはなりませぬ 155 00:17:10,493 --> 00:17:13,196 うん? 戦いが始まったばかりで 156 00:17:13,196 --> 00:17:18,496 味方の武将の首を斬っては 敵が喜んで勇み立つだけです 157 00:17:21,404 --> 00:17:24,274 よし わしが先陣を指揮する 158 00:17:24,274 --> 00:17:27,074 直ちに新しい陣形を組め! 159 00:17:29,078 --> 00:17:31,114 物々しい布陣だが… 160 00:17:31,114 --> 00:17:33,914 八門金鎖の陣といいます 161 00:17:35,885 --> 00:17:38,755 ほお 私は知らぬ 162 00:17:38,755 --> 00:17:45,528 「八門」とは休 生 傷 杜 景 死 驚 開をいい 163 00:17:45,528 --> 00:17:50,233 吉と凶の門を誤らば 必ず滅亡するといわれています 164 00:17:50,233 --> 00:17:52,469 ならば攻めるは不可能か? 165 00:17:52,469 --> 00:17:56,206 いや 後詰めの李典の陣に 隙があります 166 00:17:56,206 --> 00:17:59,108 生門より突入して 西の景門に出れば 167 00:17:59,108 --> 00:18:01,644 陣形は破れて乱れるでしょう 168 00:18:01,644 --> 00:18:06,616 うーむ 兵法とは そこまで見抜いて戦うものなのか 169 00:18:06,616 --> 00:18:11,054 趙雲将軍の1隊を東南から 西へ突撃させてください 170 00:18:11,054 --> 00:18:13,957 他の方向へは 絶対に行かぬことです 171 00:18:13,957 --> 00:18:15,957 うむ 指示しよう 172 00:18:20,797 --> 00:18:22,997 まっすぐに突っ込め! 173 00:18:25,368 --> 00:18:28,238 おお!敵陣が崩れたぞ 174 00:18:28,238 --> 00:18:31,040 殿 今こそ総攻撃です 175 00:18:31,040 --> 00:18:34,377 全軍出撃だ! 176 00:18:34,377 --> 00:18:36,312 突っ込め! 177 00:18:36,312 --> 00:18:38,312 やっちまえ! 178 00:18:40,316 --> 00:18:42,819 作戦は成功しつつあった 179 00:18:42,819 --> 00:18:45,388 鉄壁を誇った八門金鎖の陣は 180 00:18:45,388 --> 00:18:48,658 趙雲率いる騎馬隊の 突撃により崩された 181 00:18:48,658 --> 00:18:51,094 そこへ関羽 張飛の騎馬隊が 182 00:18:51,094 --> 00:18:53,894 怒濤となって 襲いかかったのである 183 00:19:01,604 --> 00:19:07,343 もう我慢ならん こうなったら 夜討ちをかけて滅ぼしてやる 184 00:19:07,343 --> 00:19:10,013 八門の陣さえ破られたのです 185 00:19:10,013 --> 00:19:12,882 夜討ちが 成功するはずはありません 186 00:19:12,882 --> 00:19:17,554 えーい!貴様はいちいち わしにケチをつける気か? 187 00:19:17,554 --> 00:19:21,925 私の恐れるのはガラ空きの 樊城が襲われることです 188 00:19:21,925 --> 00:19:26,796 黙れ 腰抜け! ええい 夜討ちの準備だ! 189 00:19:26,796 --> 00:19:31,634 今にして水鏡先生の 言われたことが思い出される 190 00:19:31,634 --> 00:19:36,139 優れた君主は 家来を1つの集団と見なし 191 00:19:36,139 --> 00:19:39,175 欠けているものを補うと 192 00:19:39,175 --> 00:19:41,578 いやあ 見事であった 193 00:19:41,578 --> 00:19:46,416 恐れ入ります しかし戦いは これからです 194 00:19:46,416 --> 00:19:50,753 曹仁は このまま樊城へは 引き揚げません 195 00:19:50,753 --> 00:19:54,190 今夜あたり 夜討ちをかけてくるでしょう 196 00:19:54,190 --> 00:19:58,027 夜討ち? ハハハ… 197 00:19:58,027 --> 00:20:01,327 備えあれば憂いなし 198 00:20:06,069 --> 00:20:08,769 確かに 謎の男… 199 00:20:14,577 --> 00:20:19,315 フフフ… まだ気づかぬとは 200 00:20:19,315 --> 00:20:21,315 突っ込め! 201 00:20:34,897 --> 00:20:38,134 敵兵が見当たらぬ ほうほう 202 00:20:38,134 --> 00:20:40,203 夜逃げでもしたんですかね? 203 00:20:40,203 --> 00:20:43,703 くだらんことを言うな! 勝って逃げる軍があるか! 204 00:20:49,178 --> 00:20:51,878 しまった!火攻めの罠だ 205 00:20:56,919 --> 00:20:59,319 引け!引け! 206 00:21:07,096 --> 00:21:09,599 お分かりですか 曹仁殿 207 00:21:09,599 --> 00:21:13,136 敵には すごい軍師が ついているようです 208 00:21:13,136 --> 00:21:15,071 どうする 李典? 209 00:21:15,071 --> 00:21:19,709 樊城へ いったん引き揚げて 対策を練りましょう 210 00:21:19,709 --> 00:21:21,709 うむ 211 00:21:29,452 --> 00:21:32,755 ヘヘヘ… 乗れるもんなら乗ってみな 212 00:21:32,755 --> 00:21:35,191 あっ 張飛 213 00:21:35,191 --> 00:21:37,491 一人残らず叩き斬れ! 214 00:21:44,667 --> 00:21:46,667 早く川へ! 215 00:21:49,572 --> 00:21:53,972 ハハハ… もはや お前たちの逃れる所はないわ 216 00:22:01,684 --> 00:22:03,619 やっと たどり着いたか 217 00:22:03,619 --> 00:22:06,222 もう一度 軍を立て直しましょう 218 00:22:06,222 --> 00:22:10,722 うむ 玄徳め 敵は必ず討ってやる うん? 219 00:22:13,730 --> 00:22:17,667 この樊城 関羽雲長が いただいたぞ! 220 00:22:17,667 --> 00:22:20,937 ううむ… ここも敵の手に… 221 00:22:20,937 --> 00:22:22,937 引け! 222 00:22:29,345 --> 00:22:34,917 曹仁 李典の曹操軍は 謎の軍師 単福の巧妙な作戦にかかって 223 00:22:34,917 --> 00:22:37,817 完膚なきまでに叩きのめされた 224 00:22:40,723 --> 00:22:45,623 かくして曹操軍の拠点 樊城は 玄徳の手に落ちた 225 00:22:49,065 --> 00:22:53,302 面目ございませぬ 覚悟はできております 226 00:22:53,302 --> 00:22:57,006 いかなるご処置も お受けいたします 227 00:22:57,006 --> 00:23:00,710 勝敗は兵家の常と申す 許す 228 00:23:00,710 --> 00:23:02,645 下がって休息いたせ 229 00:23:02,645 --> 00:23:05,745 はっ ははー! 230 00:23:12,088 --> 00:23:18,694 玄徳の軍師となっている 単福という男 誰か知らぬか? 231 00:23:18,694 --> 00:23:20,663 私が知っております 232 00:23:20,663 --> 00:23:22,999 おお 程イクか 233 00:23:22,999 --> 00:23:25,434 単福とは何者だ? 234 00:23:25,434 --> 00:23:28,805 はい 単福とは世を忍ぶ仮の名 235 00:23:28,805 --> 00:23:33,442 本名は徐庶 字を元直と申します 義理堅い男で 236 00:23:33,442 --> 00:23:36,412 友人の仇を討ったことから 役人に追われ 237 00:23:36,412 --> 00:23:39,916 「単福」と偽名を使って 放浪しておりましが 238 00:23:39,916 --> 00:23:44,187 水鏡と呼ばれる天下の学者 司馬徽の門を叩き 239 00:23:44,187 --> 00:23:46,687 学問に打ち込んでいると 聞いております 240 00:23:48,658 --> 00:23:51,594 よほど知恵のある軍師と見えるが 241 00:23:51,594 --> 00:23:55,398 程イク そなたと比べたら どうじゃ? 242 00:23:55,398 --> 00:23:58,901 私が1なら徐庶は10 とても とても… 243 00:23:58,901 --> 00:24:02,772 うーむ そなたほどの男と 比べてもか… 244 00:24:02,772 --> 00:24:06,209 惜しいな わしが先に知っておれば 245 00:24:06,209 --> 00:24:08,945 高禄で召し抱えたものを… 246 00:24:08,945 --> 00:24:12,715 丞相 こちらに召し抱える 策がございます 247 00:24:12,715 --> 00:24:15,318 何?策があると言うのか? 248 00:24:15,318 --> 00:24:17,818 はい 確かな策が 249 00:24:21,991 --> 00:24:25,862 玄徳の信頼を得て 勝利をもたらした単福 250 00:24:25,862 --> 00:24:32,435 否 徐庶元直は 次なる対曹操戦を思索していた 251 00:24:32,435 --> 00:24:37,273 だが 天下覇権のためなら 手段を選ばぬ曹操の魔手が 252 00:24:37,273 --> 00:24:40,373 密かに伸びようとしていた 253 00:26:07,763 --> 00:26:12,635 母を人質に取られた徐庶は やむなく曹操の軍門に下った 254 00:26:12,635 --> 00:26:17,373 だが 母の厳しい戒めが 悲劇の幕を開ける 255 00:26:17,373 --> 00:26:21,077 次回 アニメ三国志 「徐庶の母」 256 00:26:21,077 --> 00:26:24,077 無情なる闇が絆を断つ