1 00:03:29,817 --> 00:03:35,089 劉備玄徳の軍師 徐庶元直に 脅威を感じた丞相 曹操は 2 00:03:35,089 --> 00:03:37,491 参謀 程イクの進言によって 3 00:03:37,491 --> 00:03:41,729 徐庶の老いた母親を 都に軟禁した 4 00:03:41,729 --> 00:03:46,567 程イクは偽手紙で 徐庶を玄徳から 引き離すことに成功したが 5 00:03:46,567 --> 00:03:50,170 仁義に厚い母親は 徐庶の不徳を叱り 6 00:03:50,170 --> 00:03:53,170 自らの命を絶ったのである 7 00:04:09,256 --> 00:04:11,759 何?水鏡? 8 00:04:11,759 --> 00:04:14,659 おお 水鏡先生 9 00:04:19,833 --> 00:04:24,705 水鏡先生 お懐かしゅうございます 10 00:04:24,705 --> 00:04:28,142 玄徳殿 お久しぶりで 11 00:04:28,142 --> 00:04:31,478 政務に取り紛れ ご無沙汰をしておりました 12 00:04:31,478 --> 00:04:34,815 水鏡先生から わざわざ おいでを願うとは 13 00:04:34,815 --> 00:04:36,750 よいかな よいかな 14 00:04:36,750 --> 00:04:42,156 徐庶が玄徳殿に仕えていると聞き 立ち寄ってみたのじゃが 15 00:04:42,156 --> 00:04:46,527 徐庶は もうここにはおりません ほう? 16 00:04:46,527 --> 00:04:49,530 徐庶の母親が 曹操の手に捕らえられ 17 00:04:49,530 --> 00:04:54,034 その母親より 招きの手紙が参ったので都へ 18 00:04:54,034 --> 00:04:59,773 何と それは曹操のわなじゃ えっ? 19 00:04:59,773 --> 00:05:03,711 徐庶の母親を知っておるが 賢い婦人じゃ 20 00:05:03,711 --> 00:05:06,680 そんなグチを 手紙に書くわけがない 21 00:05:06,680 --> 00:05:10,517 それは偽手紙じゃ そんな… 22 00:05:10,517 --> 00:05:14,817 徐庶が曹操の元へ行けば 母親は生きてはいまい 23 00:05:16,957 --> 00:05:19,626 義をわきまえた婦人じゃ 24 00:05:19,626 --> 00:05:23,626 せがれの顔を見るのを 恥じるであろうからのう 25 00:05:25,566 --> 00:05:30,066 それを知っていれば… 徐庶をやるのではなかった 26 00:05:34,475 --> 00:05:39,246 玄徳殿 徐庶は去る時に 何と申しておりました? 27 00:05:39,246 --> 00:05:44,952 はい 徐庶は諸葛亮孔明殿を 推挙いたしました 28 00:05:44,952 --> 00:05:48,789 やはりな だが自らが去るのに 29 00:05:48,789 --> 00:05:53,027 なにも他人にまで 迷惑をかけることはなかった 30 00:05:53,027 --> 00:05:57,865 迷惑を? 孔明にとっては迷惑なことじゃ 31 00:05:57,865 --> 00:06:01,435 はあ わしの門下で優れた者に 32 00:06:01,435 --> 00:06:06,974 徐庶の他に崔州平 石広元 孟公威がいるが 33 00:06:06,974 --> 00:06:10,711 孔明だけは別格の 大物だと見ておる 34 00:06:10,711 --> 00:06:13,947 その優れた方々の名は 聞いておりますが 35 00:06:13,947 --> 00:06:17,584 孔明殿の名は 徐庶に聞いたのが初めてです 36 00:06:17,584 --> 00:06:20,587 あの男は名を出すのを嫌うのじゃ 37 00:06:20,587 --> 00:06:25,893 彼こそ その昔 周の800年を興した太公望 38 00:06:25,893 --> 00:06:30,731 漢の400年を盛り立てた張良に 匹敵するだろう 39 00:06:30,731 --> 00:06:34,935 ほう それほど偉大な知略家とは 40 00:06:34,935 --> 00:06:39,773 だが孔明は そう簡単に動く男ではない 41 00:06:39,773 --> 00:06:43,773 では そろそろ失礼いたそうかのう 42 00:06:49,349 --> 00:06:52,086 伏竜も その主を得るか 43 00:06:52,086 --> 00:06:54,488 されど時を得ず 44 00:06:54,488 --> 00:06:58,759 惜しいかな 惜しいかな では 45 00:06:58,759 --> 00:07:03,059 諸葛亮孔明 何としても迎えてみせる 46 00:07:06,166 --> 00:07:09,670 殿 本当に孔明を 訪ねるおつもりですか 47 00:07:09,670 --> 00:07:13,540 うん 優れた人物だ 野に置くのは惜しい 48 00:07:13,540 --> 00:07:17,478 関平でも使いにやって こちらに呼び寄せましょう 49 00:07:17,478 --> 00:07:21,248 いや そう簡単に動く男では ないらしい 50 00:07:21,248 --> 00:07:23,484 こちらから出向いて 頼むしかない 51 00:07:23,484 --> 00:07:27,454 たかが26~27の若造でしょう 大げさすぎる 52 00:07:27,454 --> 00:07:30,390 才能に年齢はない だからって 53 00:07:30,390 --> 00:07:34,128 一国一城の主が わざわざ 出かけることはないでしょう 54 00:07:34,128 --> 00:07:39,766 今のうち 優れた軍師を迎え 備えておかなくてはならん 55 00:07:39,766 --> 00:07:44,371 軍師などいなくても 俺たちが暴れれば何とかなるさ 56 00:07:44,371 --> 00:07:48,242 張飛 兵法の重要さは 徐庶を見て分かっておろう 57 00:07:48,242 --> 00:07:51,044 でも また曹操に 引き抜かれねえかな 58 00:07:51,044 --> 00:07:53,347 張飛 いい加減にしろ 59 00:07:53,347 --> 00:07:55,349 一緒に行くのか行かないのか 60 00:07:55,349 --> 00:07:59,553 いや そりゃ行くけどよ どうもなあ 61 00:07:59,553 --> 00:08:02,353 さっさと支度しろ 文句屋 62 00:08:06,326 --> 00:08:10,626 ふーん こんな田舎に 住んでるのかね 大軍師が 63 00:08:12,633 --> 00:08:16,870 これこれ 諸葛亮孔明という方の 住まいは どこかな? 64 00:08:16,870 --> 00:08:21,708 ああ 伏竜先生なら あの山の上じゃよ 65 00:08:21,708 --> 00:08:24,578 かたじけない なーるほど 66 00:08:24,578 --> 00:08:27,481 フクロウ先生なら 山に住むはずだ 67 00:08:27,481 --> 00:08:30,381 バカ 伏竜先生だ 68 00:09:02,316 --> 00:09:04,416 お願い申す 69 00:09:13,827 --> 00:09:16,730 孔明先生のお住まいは こちらかな? 70 00:09:16,730 --> 00:09:19,633 はい どなた様で? 71 00:09:19,633 --> 00:09:22,936 漢の左将軍 宜城亭侯 72 00:09:22,936 --> 00:09:27,307 領予州の牧 新野皇叔劉備 73 00:09:27,307 --> 00:09:30,210 そう長くては覚えられません 74 00:09:30,210 --> 00:09:34,448 ああ これは失礼 劉備玄徳と申します 75 00:09:34,448 --> 00:09:39,186 では新野城の玄徳様 失礼申しました 76 00:09:39,186 --> 00:09:42,456 兄は今朝方 出かけまして 留守でございます 77 00:09:42,456 --> 00:09:46,660 おお 孔明先生の妹御でしたか 78 00:09:46,660 --> 00:09:49,760 それで いつお戻りになられますか 79 00:09:51,932 --> 00:09:56,436 さあ 兄はいったん外へ出ると いつ戻るか分かりません 80 00:09:56,436 --> 00:10:00,040 4~5日のこともあれば 半月も戻らぬことも 81 00:10:00,040 --> 00:10:02,009 ほう それは困った 82 00:10:02,009 --> 00:10:04,645 気ままな軍師だなあ 83 00:10:04,645 --> 00:10:07,547 しばらく待つとしようか 84 00:10:07,547 --> 00:10:12,219 殿 いつ帰られるかも 分からぬのでは仕方ありますまい 85 00:10:12,219 --> 00:10:16,990 引き揚げましょう やむを得んかな 残念だが 86 00:10:16,990 --> 00:10:19,459 さあ 帰りましょう 87 00:10:19,459 --> 00:10:22,029 では いずれまた 88 00:10:22,029 --> 00:10:24,398 はい 89 00:10:24,398 --> 00:10:27,401 曹操はショウ河から水を引いた 玄武池に 90 00:10:27,401 --> 00:10:32,272 無数の軍船を浮かべ 水軍を訓練し 鍛え上げていた 91 00:10:32,272 --> 00:10:37,272 荊州を討つ南征の準備は 着々と進められていた 92 00:10:40,280 --> 00:10:44,651 玄徳殿 荊州に 火の手が上がるのも間近 93 00:10:44,651 --> 00:10:48,522 春までには必ず孔明を 軍師として迎えられますよう 94 00:10:48,522 --> 00:10:53,222 徐庶は曹操の元におるとも それだけは祈らずにおられませぬ 95 00:10:59,533 --> 00:11:03,403 よく降りやがるな おお 寒い 96 00:11:03,403 --> 00:11:06,940 孔明殿が在宅されております 97 00:11:06,940 --> 00:11:08,875 おお 確かか 98 00:11:08,875 --> 00:11:11,611 はい 妹殿に伺いました 99 00:11:11,611 --> 00:11:14,114 うむ すぐ馬の支度をしてくれ 100 00:11:14,114 --> 00:11:17,884 ちょ… ちょっと待ってください 外は猛烈な吹雪です 101 00:11:17,884 --> 00:11:21,588 吹雪でも嵐でも 在宅と分かれば行く 102 00:11:21,588 --> 00:11:25,792 やい 関平 田舎学者をなんで しょっぴいてこなかったんだよ 103 00:11:25,792 --> 00:11:29,162 すいません 関平が謝ることはない 104 00:11:29,162 --> 00:11:32,466 張飛 天下の賢人を 迎え入れるのだ 105 00:11:32,466 --> 00:11:35,402 そんな失礼なことが できると思うか 106 00:11:35,402 --> 00:11:39,573 だって孔明が何をやったんです 戦一つ やっちゃいないのに… 107 00:11:39,573 --> 00:11:43,276 張飛 行きたくないなら わしだけが お供する 108 00:11:43,276 --> 00:11:45,946 分かったよ 行けばいいんでしょ 109 00:11:45,946 --> 00:11:49,149 関平 グズグズしてねえで 馬の支度をしろい 110 00:11:49,149 --> 00:11:51,785 は… へい! ったく 孔明というと 111 00:11:51,785 --> 00:11:53,885 夢中なんだから 112 00:11:57,324 --> 00:12:01,728 なんで殿ともあろう偉いお人が 若造学者の一人に 113 00:12:01,728 --> 00:12:04,628 血迷ってるな 近頃の天下は 114 00:12:06,566 --> 00:12:08,566 おお 寒い 115 00:12:27,888 --> 00:12:30,857 孔明先生 ご在宅とお聞きして 116 00:12:30,857 --> 00:12:35,962 申し訳ありません 兄は昼頃に外出して留守なのです 117 00:12:35,962 --> 00:12:37,998 どちらへ? さあ 118 00:12:37,998 --> 00:12:42,702 湖に船を浮かべることもあれば 山寺へ登ることもございます 119 00:12:42,702 --> 00:12:45,071 それに いつ帰るかも 定かではありませぬ 120 00:12:45,071 --> 00:12:47,007 うーん 121 00:12:47,007 --> 00:12:49,910 いないもんはしょうがない 帰りましょう 122 00:12:49,910 --> 00:12:53,346 では先生に 一筆 残してまいりたいが 123 00:12:53,346 --> 00:12:55,282 はい 124 00:12:55,282 --> 00:12:58,718 ご高名を慕って 再度 参上いたしましたが 125 00:12:58,718 --> 00:13:01,688 お会いすることもできず 残念に思います 126 00:13:01,688 --> 00:13:05,592 劉備玄徳 漢の皇室に連なる 立場にありながら 127 00:13:05,592 --> 00:13:07,727 いまだ志ならず 128 00:13:07,727 --> 00:13:12,566 奸賊の跳梁跋扈を見るにつけ 魂も裂けんばかりの思いです 129 00:13:12,566 --> 00:13:15,469 しかるに玄徳 才に乏しく 130 00:13:15,469 --> 00:13:18,505 乱世を収拾する策も 思いつきませぬ 131 00:13:18,505 --> 00:13:22,776 願わくば 仁と義の心を持つ 孔明先生から 132 00:13:22,776 --> 00:13:27,414 太公望 張良のごとき知恵を 授かりたいと存じます 133 00:13:27,414 --> 00:13:31,218 とりあえず したためました いずれ後日 134 00:13:31,218 --> 00:13:35,856 置き手紙まで書くのかい 恋人じゃあるまいし 135 00:13:35,856 --> 00:13:38,156 お寒いでしょう どうぞ 136 00:13:40,360 --> 00:13:43,263 これは かたじけない 137 00:13:43,263 --> 00:13:47,133 おー ヘッヘッヘッヘ 寒い時には これに限るんだ 138 00:13:47,133 --> 00:13:50,537 あんた 気が利くねえ ホント 139 00:13:50,537 --> 00:13:52,637 おかわり 140 00:13:54,975 --> 00:13:58,712 孔明先生が帰られましたら 書状をお渡しください 141 00:13:58,712 --> 00:14:00,712 はい 必ず 142 00:14:21,668 --> 00:14:25,305 少し外に出られては? 梅がきれいですよ 143 00:14:25,305 --> 00:14:30,210 うん 孔明先生の 系譜と経歴を調べていたのだ 144 00:14:30,210 --> 00:14:36,816 香蘭 どうして孔明先生と私は お目にかかる縁が こうも薄いのだ 145 00:14:36,816 --> 00:14:39,819 2度までも訪ねて まだ会えぬとは 146 00:14:39,819 --> 00:14:45,525 殿が選んだ孔明先生です 必ず誠意が通じると信じています 147 00:14:45,525 --> 00:14:50,363 2度と言わず 何度でも お訪ねなされては いかがでしょう 148 00:14:50,363 --> 00:14:53,600 うん… 春か 149 00:14:53,600 --> 00:14:57,837 香蘭 この新野の城の運命も 変わるかもしれぬ 150 00:14:57,837 --> 00:15:00,307 はい 覚悟しております 151 00:15:00,307 --> 00:15:02,909 たとえ どう変わろうと 阿斗だけは 152 00:15:02,909 --> 00:15:05,812 身をもって守るつもりです 153 00:15:05,812 --> 00:15:11,117 うん 私は人々のためにも 願わずにはおられんのだ 154 00:15:11,117 --> 00:15:14,921 孔明先生こそ この国を一つに治める力を 155 00:15:14,921 --> 00:15:16,856 持っているお方だと 156 00:15:16,856 --> 00:15:20,756 この城にお迎えできれば よろしゅうございますね 157 00:15:24,030 --> 00:15:27,634 ハハハハ 阿斗の笑顔を見ていたら 158 00:15:27,634 --> 00:15:29,970 何か勇気が湧いてきた 159 00:15:29,970 --> 00:15:32,706 よし もう1度 伺ってみよう 160 00:15:32,706 --> 00:15:34,706 ええ 161 00:15:39,412 --> 00:15:43,883 関羽 張飛 これから 隆中へ出かける 162 00:15:43,883 --> 00:15:45,819 え?また? 163 00:15:45,819 --> 00:15:48,388 殿 これで3度目です 164 00:15:48,388 --> 00:15:51,124 今度は関羽も反対なのか? 165 00:15:51,124 --> 00:15:55,328 どうも孔明という男 名のみ高いように思われて 166 00:15:55,328 --> 00:15:58,999 いや 孔明先生こそ大賢人なのだ 167 00:15:58,999 --> 00:16:04,137 どうかねえ よし 俺が行って 縄で しょっぴいてきてやる 168 00:16:04,137 --> 00:16:07,407 黙れ 張飛! え? 169 00:16:07,407 --> 00:16:11,611 私は関羽と行く お前は行かなくてもよい 170 00:16:11,611 --> 00:16:14,611 いいですよ 別に行きたくもないし 171 00:16:22,555 --> 00:16:24,491 何だ ついてくるのか 172 00:16:24,491 --> 00:16:28,361 だって死ぬ時は一緒だって 昔 誓った仲だし 173 00:16:28,361 --> 00:16:32,165 しかし お前が来ると ぶち壊しになるからな 174 00:16:32,165 --> 00:16:35,265 分かってる 黙ってりゃいいんだろ 175 00:16:40,473 --> 00:16:43,977 兄は昨日の暮れに 帰ってまいりました 176 00:16:43,977 --> 00:16:46,880 おお それでは 今日は お会いできる? 177 00:16:46,880 --> 00:16:48,880 どうぞ中へ 178 00:16:52,085 --> 00:16:55,955 兄は今 昼寝をしております 起こしてまいりましょう 179 00:16:55,955 --> 00:16:59,693 いや お目覚めまで 待たせていただきましょう 180 00:16:59,693 --> 00:17:01,628 では どうぞ 181 00:17:01,628 --> 00:17:04,497 ここで待っておれ 182 00:17:04,497 --> 00:17:07,967 昼寝とは横着な たたき起こしゃいいんだ 183 00:17:07,967 --> 00:17:09,967 しーっ 184 00:17:14,841 --> 00:17:18,511 ここで待たせていただきます でも ここでは… 185 00:17:18,511 --> 00:17:21,281 お気を使わずに どうぞ 186 00:17:21,281 --> 00:17:23,281 では 187 00:17:51,945 --> 00:17:54,745 遅いなあ どうなってんだ? 188 00:18:01,054 --> 00:18:04,354 野郎 兄貴 見てみろ 189 00:18:06,359 --> 00:18:09,729 ん?ああっ 190 00:18:09,729 --> 00:18:14,601 孔明の野郎 昼寝していて 殿をまだ家の中に入れてないんだ 191 00:18:14,601 --> 00:18:17,003 もう勘弁しねえぞ 192 00:18:17,003 --> 00:18:19,939 どこへ行く 知れたことよ 193 00:18:19,939 --> 00:18:23,109 この家に火をつけてやらあ 火をつける? 194 00:18:23,109 --> 00:18:26,913 ああ それでも昼寝してられるか どうか見てやるんだ 195 00:18:26,913 --> 00:18:29,716 バカなことをするな 放せよ 196 00:18:29,716 --> 00:18:32,018 これが黙って見ていられっかい 197 00:18:32,018 --> 00:18:33,953 だから来るなと言ったんだ 198 00:18:33,953 --> 00:18:36,656 これ以上 騒ぐと このわしが許さん 199 00:18:36,656 --> 00:18:41,156 あんな若造にコケにされてよう 何ともねえのか 兄貴は 200 00:18:52,138 --> 00:18:54,707 お目覚めですか 兄上 201 00:18:54,707 --> 00:18:58,077 どなたか外におられるようだが 202 00:18:58,077 --> 00:19:01,981 はい 新野の玄徳様が 訪ねてまいられたのです 203 00:19:01,981 --> 00:19:04,517 何?玄徳殿が? 204 00:19:04,517 --> 00:19:06,853 なぜ起こさぬのだ はい 205 00:19:06,853 --> 00:19:08,922 起こさぬようにと おっしゃられたのです 206 00:19:08,922 --> 00:19:11,591 さあ 書斎へお通ししなさい 207 00:19:11,591 --> 00:19:13,591 はい 208 00:19:21,935 --> 00:19:23,870 お訪ねあることも知らず 209 00:19:23,870 --> 00:19:27,140 昼寝の失礼 何とぞ お許しください 210 00:19:27,140 --> 00:19:31,978 こちらこそ 勝手に参上した失礼を おわびせねばなりません 211 00:19:31,978 --> 00:19:33,978 さあ どうぞ 212 00:19:35,849 --> 00:19:38,751 ご書面を拝見し 玄徳殿の 213 00:19:38,751 --> 00:19:42,255 民を憂い 国を憂うる心に 感服いたしました 214 00:19:42,255 --> 00:19:46,993 しかし 私は若輩者 何のお役にも立てぬと存じます 215 00:19:46,993 --> 00:19:51,564 いやいや 水鏡先生の言葉に 偽りはございますまい 216 00:19:51,564 --> 00:19:55,969 孔明先生こそ 若くして 早くも山村に身を捨てるとは 217 00:19:55,969 --> 00:19:58,872 それこそ忠孝の道に背きましょう 218 00:19:58,872 --> 00:20:01,841 ほう 忠孝の道に背くと 219 00:20:01,841 --> 00:20:05,345 あの有名な孔子でさえ 民衆の中に立って 220 00:20:05,345 --> 00:20:07,914 諸国に教えを広めたのです 221 00:20:07,914 --> 00:20:09,916 今は それ以上の乱世です 222 00:20:09,916 --> 00:20:13,820 一身の安泰を図る場合では ありません 223 00:20:13,820 --> 00:20:17,420 今こそ 孔明先生が世に立つ時です 224 00:20:24,364 --> 00:20:29,035 玄徳殿 あなたのお力でも 国を救うことができます 225 00:20:29,035 --> 00:20:33,606 国を思い 民を思う心は 誰にも負けぬつもりです 226 00:20:33,606 --> 00:20:37,206 しかし力では もはや 曹操には歯が立ちません 227 00:20:40,914 --> 00:20:44,450 三顧の礼を尽くしてくださった お礼です 228 00:20:44,450 --> 00:20:47,954 曹操に対抗する方法を お教えいたしましょう 229 00:20:47,954 --> 00:20:51,190 何と 曹操に対抗する方法? 230 00:20:51,190 --> 00:20:57,330 魏の曹操を討つことも 呉の孫権を討つことも不可能です 231 00:20:57,330 --> 00:21:00,266 今や天下統一のできぬ時代です 232 00:21:00,266 --> 00:21:05,104 曹操と孫権が天下を 二分しているからです 233 00:21:05,104 --> 00:21:10,209 だが この荊州と益州 234 00:21:10,209 --> 00:21:13,846 すなわち 西蜀54州を押さえ 235 00:21:13,846 --> 00:21:17,350 曹操 孫権と対抗するのです 236 00:21:17,350 --> 00:21:20,987 では この国を 3つに分けるのですか 237 00:21:20,987 --> 00:21:24,490 そうです 天下を三分するのです 238 00:21:24,490 --> 00:21:27,994 西蜀54州は 土地も広く肥え 239 00:21:27,994 --> 00:21:31,698 南北に交通も開け 将来を約束された土地です 240 00:21:31,698 --> 00:21:35,868 しかし 荊州の劉表殿は 恩義のあるお方 241 00:21:35,868 --> 00:21:39,739 その国を奪えば 人々のそしりを受けましょう 242 00:21:39,739 --> 00:21:43,443 劉表殿は病弱で 余命いくばくもないとのこと 243 00:21:43,443 --> 00:21:45,478 玄徳殿が後を継ぎ 244 00:21:45,478 --> 00:21:51,084 悪政で評判の悪い 益州の劉ショウを討つ 245 00:21:51,084 --> 00:21:54,721 玄徳殿の使命は 人々を苦しみから救い 246 00:21:54,721 --> 00:21:57,557 漢帝国の復興にあるはず 247 00:21:57,557 --> 00:22:01,857 それで お悩みとは 大義と小義を混同なされておる 248 00:22:07,233 --> 00:22:12,071 そのとおりでございました 玄徳 目が覚めました 249 00:22:12,071 --> 00:22:16,275 孔明先生 これからも 私のそばで お教えください 250 00:22:16,275 --> 00:22:18,678 あ… お手をお上げください 251 00:22:18,678 --> 00:22:22,982 私には晴耕雨読 田舎暮らしが 性に合っているのです 252 00:22:22,982 --> 00:22:26,252 わがままをお許しください 253 00:22:26,252 --> 00:22:28,252 致し方ありません 254 00:22:30,123 --> 00:22:32,725 私に力がないばかりに 255 00:22:32,725 --> 00:22:35,525 天下も絶え果てるのが 見えるようです 256 00:22:52,378 --> 00:22:54,914 玄徳殿 257 00:22:54,914 --> 00:22:58,785 若輩ではありますが 共に国のために尽くしましょう 258 00:22:58,785 --> 00:23:02,655 おお では力を 貸してくださるので? 259 00:23:02,655 --> 00:23:07,427 はい 玄徳殿の誠意に 打たれました 260 00:23:07,427 --> 00:23:09,427 孔明殿 261 00:23:23,342 --> 00:23:26,846 お召しにより 徐庶 参上いたしました 262 00:23:26,846 --> 00:23:31,784 そなたと 劉備玄徳の 軍師となった諸葛亮孔明とは 263 00:23:31,784 --> 00:23:35,354 司馬徽の同門であったな? はい 264 00:23:35,354 --> 00:23:38,257 孔明とは どのような男か? 265 00:23:38,257 --> 00:23:40,593 鬼神のごとき知略を持ち 266 00:23:40,593 --> 00:23:43,629 まず当代随一の傑物と 言えましょう 267 00:23:43,629 --> 00:23:47,200 ほう そちと比べるとどうじゃ 268 00:23:47,200 --> 00:23:52,004 私が蛍の灯なら 孔明は月の光 269 00:23:52,004 --> 00:23:55,675 新野は今 虎が翼を得たごとき勢い 270 00:23:55,675 --> 00:23:58,478 軽々しく かかれませぬ 271 00:23:58,478 --> 00:24:02,348 徐庶殿 孔明など恐るるに足らぬ 272 00:24:02,348 --> 00:24:06,352 わしの見たところ 山猿のような野人に過ぎぬわ 273 00:24:06,352 --> 00:24:10,389 一戦にて玄徳 孔明を 破ってみせます 274 00:24:10,389 --> 00:24:12,892 うむ その意気 買ったぞ 275 00:24:12,892 --> 00:24:15,595 取れ 2人の首 276 00:24:15,595 --> 00:24:17,595 はっ! 277 00:24:19,465 --> 00:24:22,268 夏侯惇の率いる10万の軍勢は 278 00:24:22,268 --> 00:24:25,171 荊州 新野へ向けて出陣した 279 00:24:25,171 --> 00:24:29,876 新たに玄徳の元に迎えられた 軍師 諸葛亮孔明は 280 00:24:29,876 --> 00:24:33,379 いかなる策をもって対抗するのか 281 00:24:33,379 --> 00:24:37,016 天下三分の計を目指す 孔明の軍略が 282 00:24:37,016 --> 00:24:40,916 中国全土に嵐を呼ぼうとしていた 283 00:26:06,839 --> 00:26:11,677 夏侯惇は10万の軍勢で 5000の玄徳軍に襲いかかった 284 00:26:11,677 --> 00:26:16,983 だが天才軍師 孔明の軍略が 奇跡の勝利を呼ぶ 285 00:26:16,983 --> 00:26:20,753 次回 アニメ三国志 「孔明・初陣」 286 00:26:20,753 --> 00:26:23,453 伏竜は天に飛び立つ