1 00:03:23,954 --> 00:03:27,424 玄徳軍の軍師となった 諸葛亮孔明は 2 00:03:27,424 --> 00:03:34,097 夏侯惇の率いる10万の曹操軍を 奇策で破り見事に初陣を飾った 3 00:03:34,097 --> 00:03:40,704 激怒した丞相曹操は自ら50万の 大軍を率いて荊州へと向かった 4 00:03:40,704 --> 00:03:44,474 だが その先鋒 曹仁 率いる10万の軍は 5 00:03:44,474 --> 00:03:48,378 またもや孔明の 火と水による策にはまり敗北 6 00:03:48,378 --> 00:03:51,178 壊滅状態となったのである 7 00:04:01,858 --> 00:04:06,096 曹操は前衛である宛城から 新野城へ移動した 8 00:04:06,096 --> 00:04:10,534 孔明の策に敗北を喫した 曹仁軍の無残な姿に 9 00:04:10,534 --> 00:04:14,434 曹操の怒りは頂点に達していた 10 00:04:16,640 --> 00:04:21,478 何たることだ 孔明に 二度までもしてやられるとは 11 00:04:21,478 --> 00:04:24,248 このままでは わしの面目が立たぬ 12 00:04:24,248 --> 00:04:26,717 いいか 白河を埋め立て 13 00:04:26,717 --> 00:04:30,387 全軍をもって 一気に樊城を攻めるのだ 14 00:04:30,387 --> 00:04:34,224 丞相 しばらく 何だ 荀イク 15 00:04:34,224 --> 00:04:40,130 玄徳は新野の住民を従えて 樊城に こもっております 16 00:04:40,130 --> 00:04:45,902 その住民を戦いに巻き込めば 荊州での丞相の信用は 17 00:04:45,902 --> 00:04:48,472 落ちることとなりましょう 18 00:04:48,472 --> 00:04:52,676 うん 確かにそうだ 手はあるか? 19 00:04:52,676 --> 00:04:57,447 はい 玄徳に 降伏を勧めてはいかがでしょう 20 00:04:57,447 --> 00:05:00,484 たとえ降伏を拒否して 戦いになっても 21 00:05:00,484 --> 00:05:03,553 住民には 大義を立てたことになります 22 00:05:03,553 --> 00:05:09,153 よし 使者は誰がよいか? 徐庶が最適と存じます 23 00:05:12,062 --> 00:05:16,400 うん 徐庶は孔明とは同門 24 00:05:16,400 --> 00:05:19,303 だが そのまま戻らぬ恐れがある 25 00:05:19,303 --> 00:05:26,209 戻らねば節操なき男と 世間の笑い者にされるだけです 26 00:05:26,209 --> 00:05:29,509 よし 徐庶を呼べ はっ 27 00:05:37,654 --> 00:05:42,492 怪しい騎馬が参ります! 何だと? 28 00:05:42,492 --> 00:05:46,692 貸せ 1発で仕留めてやるぜ 29 00:05:49,266 --> 00:05:53,603 おっ 単福… じゃねえ徐庶だ! 30 00:05:53,603 --> 00:05:58,175 徐庶軍師 曹操から逃げてきたな 偉いぞ! 31 00:05:58,175 --> 00:06:02,512 張飛将軍 丞相の使者として 参りました 32 00:06:02,512 --> 00:06:04,948 何 使者だと? 33 00:06:04,948 --> 00:06:11,188 丞相は白河を埋め全軍を 8手に分けて この樊城を囲み 34 00:06:11,188 --> 00:06:14,624 一気に攻め落とす作戦です 35 00:06:14,624 --> 00:06:20,430 それに先立ち… 降伏を 申し出よとのおおせです 36 00:06:20,430 --> 00:06:23,800 降伏だと? やい 徐庶 37 00:06:23,800 --> 00:06:26,837 もうお前なんかとは友達じゃねえ いや 敵だ 38 00:06:26,837 --> 00:06:30,374 よくもそんなことを! やめろ 39 00:06:30,374 --> 00:06:33,677 徐庶殿は使者としての役目を 果たしているまで 40 00:06:33,677 --> 00:06:37,547 大体 使者になって来るのが 間違いだろうが 41 00:06:37,547 --> 00:06:41,952 いや 曹操が指名したのでしょう はい 42 00:06:41,952 --> 00:06:46,790 丞相は建前として住民保護を 持ち出したに過ぎないのです 43 00:06:46,790 --> 00:06:50,660 私は決して降伏はせぬ 分かっております 44 00:06:50,660 --> 00:06:54,865 しかし この城では守りきれません 45 00:06:54,865 --> 00:06:59,703 私を慕って ついてきてくれた 住民たちを犠牲にはできぬ 46 00:06:59,703 --> 00:07:03,573 曹操軍は勝利のためには 手段を選びません 47 00:07:03,573 --> 00:07:09,379 殿 住民を救うため今のうちに この新野から撤収すべきです 48 00:07:09,379 --> 00:07:13,679 それを伝えたい一心で 使者を引き受けて参りました 49 00:07:22,025 --> 00:07:25,829 徐庶殿の温かい心 ありがたく思う 50 00:07:25,829 --> 00:07:27,829 殿 51 00:07:29,733 --> 00:07:33,570 いや… 俺 悪いこと言っちゃったけど 52 00:07:33,570 --> 00:07:37,574 徐庶軍師 このまま ここにいてくれんかな 53 00:07:37,574 --> 00:07:39,943 孔明軍師と 徐庶軍師の2人がいりゃ 54 00:07:39,943 --> 00:07:42,143 曹操なんか目じゃないぜ 55 00:07:46,450 --> 00:07:49,352 ありがとうございます 張飛将軍 56 00:07:49,352 --> 00:07:54,224 しかし それでは私 徐庶は 節操のない男と笑われるでしょう 57 00:07:54,224 --> 00:07:58,595 そうか… 殿 身は丞相の元にあろうとも 58 00:07:58,595 --> 00:08:02,499 誓って はかりごとを立てぬ覚悟 徐庶 59 00:08:02,499 --> 00:08:09,239 孔明殿 よろしく殿の大業達成に ご助力をお願い申します 60 00:08:09,239 --> 00:08:14,077 元より その覚悟です 徐庶殿も御身を大切に 61 00:08:14,077 --> 00:08:18,949 ゆるりと昔話でもしたかったが それもかなわぬか 62 00:08:18,949 --> 00:08:20,949 はい 63 00:08:23,086 --> 00:08:25,486 では これにて 64 00:08:30,827 --> 00:08:35,365 徐庶軍師 いつまでも友達だぞ! 65 00:08:35,365 --> 00:08:38,865 殿 お命を大切に 66 00:08:48,545 --> 00:08:53,483 もはや この城も最後だ 住民たちと襄陽へ移ろう 67 00:08:53,483 --> 00:08:57,254 襄陽の蔡瑁は 曹操に降伏したのです 68 00:08:57,254 --> 00:08:59,923 我々を迎えてくれるとは 思えません 69 00:08:59,923 --> 00:09:03,260 いや 降伏したのは曹操の攻撃を 70 00:09:03,260 --> 00:09:05,996 一時かわす手段だったかもしれぬ 71 00:09:05,996 --> 00:09:08,999 それに今は太守となった 劉ソウ殿に 72 00:09:08,999 --> 00:09:12,102 よく頼めば承知してくれるだろう 73 00:09:12,102 --> 00:09:15,338 住民たちは ここへ残した方がよいかと 74 00:09:15,338 --> 00:09:19,638 そうです 敵に襲われれば 足手まといになります 75 00:09:21,778 --> 00:09:26,316 我らさえいなければ曹操軍も 無法な手は出さぬでしょう 76 00:09:26,316 --> 00:09:31,821 それはできぬ 故郷の新野まで 捨てて ついてきた住民たちなのだ 77 00:09:31,821 --> 00:09:33,821 放っては行けぬ 78 00:09:35,725 --> 00:09:39,425 では住民たちの意志に 任せることにいたしましょう 79 00:09:41,498 --> 00:09:44,134 間もなく この城に 曹操軍が攻めてくる 80 00:09:44,134 --> 00:09:47,370 そこでだ 俺たちは守りの固い襄陽の城へ 81 00:09:47,370 --> 00:09:51,241 引っ越しすることが決まった ついてくる者はついてこい 82 00:09:51,241 --> 00:09:55,912 曹操軍は鬼じゃ 残ってたら殺されるぞ 83 00:09:55,912 --> 00:10:00,412 私はついてくよ 子供が7人もいるんだからね 84 00:10:03,353 --> 00:10:06,890 静かにしろ みんな ついてくるんだな 85 00:10:06,890 --> 00:10:10,126 しかし道中で 襲われるかもしれんのだぞ? 86 00:10:10,126 --> 00:10:15,632 わしは玄徳様から離れたくねえ ついていくだ 87 00:10:15,632 --> 00:10:18,635 よろしい 決まった 出発は明日だ 88 00:10:18,635 --> 00:10:23,840 大事な物だけ持って 表門に集合しろ 解散! 89 00:10:23,840 --> 00:10:27,644 殿はすごいな みんなが慕って ついてくるんだ 90 00:10:27,644 --> 00:10:30,413 関平さん あなたもなれる? 91 00:10:30,413 --> 00:10:33,316 みんなに慕われるような 立派な大将に 92 00:10:33,316 --> 00:10:38,788 ああ 慕われてみせる 俺の理想は劉備玄徳 93 00:10:38,788 --> 00:10:40,724 関平には無理だな 94 00:10:40,724 --> 00:10:43,660 お前を慕う 女1人いねえじゃねえか 95 00:10:43,660 --> 00:10:46,660 そんな… そりゃ今は… 96 00:10:50,133 --> 00:10:52,869 ねえ どこ行くの? 97 00:10:52,869 --> 00:10:55,338 子供たちも大勢います 98 00:10:55,338 --> 00:11:00,844 もしも敵に襲われたら… 心配無用 俺がついています 99 00:11:00,844 --> 00:11:05,744 奥方様と阿斗様は この趙雲がお守りいたします 100 00:11:15,358 --> 00:11:19,362 玄徳は住民を連れて 樊城を出るとのことです 101 00:11:19,362 --> 00:11:25,035 うん 玄徳を討つ絶好の機会だ 直ちに追手を出せ 102 00:11:25,035 --> 00:11:29,873 丞相 我が軍は二度までも 孔明の策に敗れています 103 00:11:29,873 --> 00:11:32,909 ここは よほど慎重に当たらねば 危険です 104 00:11:32,909 --> 00:11:38,548 その必要はない 玄徳は多くの住民を連れている 105 00:11:38,548 --> 00:11:41,918 孔明も策を立てることはできまい 106 00:11:41,918 --> 00:11:44,618 なるほど では直ちに 107 00:11:51,394 --> 00:11:56,332 殿は住民を捨てられぬ その人徳には頭が下がる 108 00:11:56,332 --> 00:12:01,232 だが敵に身をさらしては いかなる策も立てられぬ 109 00:12:16,486 --> 00:12:18,986 さあ 急いだ急いだ 110 00:12:27,797 --> 00:12:30,300 いかん 来たか 111 00:12:30,300 --> 00:12:32,400 殿 早く船に! 112 00:12:38,041 --> 00:12:40,241 行くぜ はい 113 00:12:43,213 --> 00:12:45,213 どこへ行く 114 00:12:50,053 --> 00:12:52,153 ええい やっちまえ 115 00:12:55,258 --> 00:13:00,096 早く船を出して 戻れ! 116 00:13:00,096 --> 00:13:03,967 俺たちに構うな 船を出せ! 117 00:13:03,967 --> 00:13:09,706 殿 敵の本隊が迫っているはず 猶予はなりませぬ 118 00:13:09,706 --> 00:13:14,010 2人を見殺しにはできぬ しかし… 119 00:13:14,010 --> 00:13:18,548 親父 もたつくな!船を出すんだ 120 00:13:18,548 --> 00:13:22,719 これまでだ 錨を上げろ はっ 121 00:13:22,719 --> 00:13:24,719 関羽 122 00:13:31,427 --> 00:13:33,827 いいぞ 親父さん 123 00:13:36,166 --> 00:13:41,266 くそっ 新手か お前たちもこれまでよ 124 00:13:49,512 --> 00:13:51,712 関平 おう 125 00:13:59,856 --> 00:14:02,856 ええい 逃がすな!撃て! 126 00:14:07,597 --> 00:14:09,597 関平 急げ! 127 00:14:16,606 --> 00:14:18,606 関平 128 00:14:21,110 --> 00:14:23,110 関平さん 早く 129 00:14:26,850 --> 00:14:31,550 くそー 出世の機会だったのに 覚えてろ 130 00:14:37,493 --> 00:14:40,864 いい男が何よ カナヅチだったの? 131 00:14:40,864 --> 00:14:44,767 ああ 面目ねえ 132 00:14:44,767 --> 00:14:48,404 でも立派だったわよ 飛び込むまでは 133 00:14:48,404 --> 00:14:52,675 関平 お前 もう尻に敷かれてんのか? 134 00:14:52,675 --> 00:14:54,675 え? あっ… 135 00:15:06,322 --> 00:15:11,961 からくも危機を脱した玄徳たちは 襄陽への上陸を成功させた 136 00:15:11,961 --> 00:15:15,832 だが行く手には さまざまな困難が待ち構えていた 137 00:15:15,832 --> 00:15:20,236 いかに天才軍師 孔明といえども 住民連れでは 138 00:15:20,236 --> 00:15:23,436 打つ手を封じられたに 等しかったのである 139 00:15:35,718 --> 00:15:40,957 樊城から参った玄徳です 住民たちを城内へ保護されるよう 140 00:15:40,957 --> 00:15:43,557 劉ソウ殿にお取り次ぎくだされ 141 00:15:45,628 --> 00:15:48,528 もたもたせんで早く開けんかい! 142 00:15:57,607 --> 00:15:59,607 何をしやがる 143 00:16:01,911 --> 00:16:05,782 我らは丞相の味方だ とっとと去れ! 144 00:16:05,782 --> 00:16:09,585 蔡瑁 それは 劉ソウ殿の意志ではあるまい 145 00:16:09,585 --> 00:16:13,489 罪なき領民の命を狙うとは なんと無法な 146 00:16:13,489 --> 00:16:17,260 黙れ 玄徳!貴様こそ無法者だ 147 00:16:17,260 --> 00:16:21,497 蔡瑁!貴様こそ 曹操に国を売った謀反者だ 148 00:16:21,497 --> 00:16:26,135 住民を救おうとする玄徳殿こそ 人徳のお方 控えろ! 149 00:16:26,135 --> 00:16:30,807 黙れ 魏延! ほう 内乱か おもしれえ 150 00:16:30,807 --> 00:16:33,607 魏延が裏切ったぞ 討ち取れ! 151 00:16:40,049 --> 00:16:42,849 いいぞいいぞ その調子 152 00:16:45,855 --> 00:16:49,792 お入りくだされ 逆賊は我らが阻止いたします 153 00:16:49,792 --> 00:16:52,492 入れるな 魏延を斬れ! 154 00:16:54,998 --> 00:16:57,900 よし 蔡瑁は俺がたたき斬ってやる 155 00:16:57,900 --> 00:17:00,737 わしも行く 待て 156 00:17:00,737 --> 00:17:03,639 なんで? 我らが戦えば 157 00:17:03,639 --> 00:17:07,510 事は もっと大きくなり 城内の住民が犠牲となる 158 00:17:07,510 --> 00:17:10,146 襄陽の入城は諦めよう 159 00:17:10,146 --> 00:17:14,784 はい 蔡瑁を ぶった斬れたのにな 160 00:17:14,784 --> 00:17:18,654 曹操軍も迫っているはずだ みんなの安全が第一 161 00:17:18,654 --> 00:17:23,126 このまま急いで退こう 殿 江陵へ参りましょう 162 00:17:23,126 --> 00:17:26,996 江陵は荊州の要衝 食料も豊富な土地です 163 00:17:26,996 --> 00:17:31,000 うん 我々が先に立とう 張飛は後詰めになって 164 00:17:31,000 --> 00:17:34,300 みんなを守備してくれ はーい 165 00:17:54,724 --> 00:17:58,428 軍師殿 無事に 江陵へたどり着ければよいが 166 00:17:58,428 --> 00:18:01,364 奇襲に遭った時の策は? ない 167 00:18:01,364 --> 00:18:04,600 え? 住民連れでは 168 00:18:04,600 --> 00:18:07,603 戦うこともできません しかし… 169 00:18:07,603 --> 00:18:09,603 ご注進! 170 00:18:12,942 --> 00:18:15,711 申し上げます 物見からの知らせによれば 171 00:18:15,711 --> 00:18:18,548 曹操が 襄陽へ入城したとのことです 172 00:18:18,548 --> 00:18:23,686 何 曹操が?なんと早いことだ 173 00:18:23,686 --> 00:18:27,886 敵の先鋒は すでに我らを追跡中と思われます 174 00:18:30,460 --> 00:18:34,430 殿 この進み方では 江陵へ着く前に襲われます 175 00:18:34,430 --> 00:18:38,334 ここで住民たちを残し 江陵で迎え撃つべきです 176 00:18:38,334 --> 00:18:42,905 ご決断ください さもなくば 我らも共倒れになりましょう 177 00:18:42,905 --> 00:18:46,776 それはできぬ しかし 殿… 178 00:18:46,776 --> 00:18:51,114 大業を成すには まず 人を基とせねばなるまい 179 00:18:51,114 --> 00:18:53,850 ここまで慕って ついてきてくれた人々を 180 00:18:53,850 --> 00:18:56,652 今さら見捨てるような 非情なことはできない 181 00:18:56,652 --> 00:18:59,922 はあ… ならば致し方ありません 182 00:18:59,922 --> 00:19:02,758 江夏の劉キ殿に 援軍を頼みましょう 183 00:19:02,758 --> 00:19:06,129 うん 関羽 行ってくれるか 184 00:19:06,129 --> 00:19:08,829 はい 参ります ご免 185 00:19:10,900 --> 00:19:14,100 無事に江夏へ たどり着いてくれればよいが 186 00:19:18,374 --> 00:19:21,711 玄徳たちが 無念の撤退をした同じ日 187 00:19:21,711 --> 00:19:25,915 曹操は大軍を率いて 襄陽へ入城していた 188 00:19:25,915 --> 00:19:29,215 その勢いは 天を突くばかりであった 189 00:19:31,187 --> 00:19:36,926 さすがは今は亡き劉表殿のご次男 賢明にして従順なる態度 190 00:19:36,926 --> 00:19:38,926 曹操 感服いたしたぞ 191 00:19:40,863 --> 00:19:44,967 ははっ 幼い当主に代わり 光栄なるお言葉を頂き 192 00:19:44,967 --> 00:19:46,903 御礼 申し上げます 193 00:19:46,903 --> 00:19:52,375 だがな蔡瑁 そなたが言うとおり 劉ソウ殿はまだ幼い 194 00:19:52,375 --> 00:19:56,379 この荊州が収まるまで 青洲の刺史を務めさせるがよい 195 00:19:56,379 --> 00:20:00,116 はっ 丞相のお言葉に従います 196 00:20:00,116 --> 00:20:03,019 うん 時に尋ねるが 197 00:20:03,019 --> 00:20:07,557 この荊州の軍勢 兵糧などは どれほどの備えがあるのだ? 198 00:20:07,557 --> 00:20:11,494 騎兵5万 歩兵15万 水軍8万 199 00:20:11,494 --> 00:20:15,731 なお江陵には 軍用金 兵糧を蓄えてあります 200 00:20:15,731 --> 00:20:18,634 ほう 水軍8万とな 201 00:20:18,634 --> 00:20:23,206 はい 兵船は 大小合わせて7000余隻 202 00:20:23,206 --> 00:20:26,842 それがしが 水軍を指揮してまいりました 203 00:20:26,842 --> 00:20:32,081 よし 蔡瑁 お主を 全軍の水軍大都督に任命しよう 204 00:20:32,081 --> 00:20:37,420 おお それがしを水軍大都督に 精々 励むことだな 205 00:20:37,420 --> 00:20:41,824 身に余る大任 一命に懸けても やり遂げてみせます 206 00:20:41,824 --> 00:20:43,824 ははっ 207 00:20:51,100 --> 00:20:54,770 この荊州も やがて わしのものになる 208 00:20:54,770 --> 00:20:58,174 これで呉を攻める 足掛かりができるのだ 209 00:20:58,174 --> 00:21:02,778 丞相 蔡瑁という男 こびへつらうことしか知らぬ 210 00:21:02,778 --> 00:21:05,548 無能者と見ましたが うん 211 00:21:05,548 --> 00:21:10,019 そんな蔡瑁を なぜ重要な水軍大都督などに? 212 00:21:10,019 --> 00:21:13,556 我が軍の最大の弱点は水軍だ 213 00:21:13,556 --> 00:21:16,259 蔡瑁に我が水軍を鍛えさせ 214 00:21:16,259 --> 00:21:20,496 呉との決戦に備えるのだ フフフ… 215 00:21:20,496 --> 00:21:24,133 利用するだけよ なるほど 216 00:21:24,133 --> 00:21:27,903 それにしても 江陵の軍用金と食料が心配です 217 00:21:27,903 --> 00:21:30,539 玄徳に奪われるようなことにでも なれば… 218 00:21:30,539 --> 00:21:35,077 その心配はいらぬ 玄徳たちが江陵に到着するのは 219 00:21:35,077 --> 00:21:39,915 まだ先のことだ すでに屈強な 先鋒隊が向かっておるわ 220 00:21:39,915 --> 00:21:42,652 しかし孔明がついております 221 00:21:42,652 --> 00:21:45,988 大勢の住民連れでは 野営するしかない 222 00:21:45,988 --> 00:21:50,559 さすがの孔明も 策を練るには頭が痛いことだろう 223 00:21:50,559 --> 00:21:53,859 孔明 恨みを晴らしてくれるぞ 224 00:21:56,465 --> 00:22:02,171 住民連れで孔明殿が 策を考えるとすれば ただ1つ 225 00:22:02,171 --> 00:22:05,741 江夏の劉キ殿に 援軍を頼むしかない 226 00:22:05,741 --> 00:22:09,612 だが孔明殿自身が 行くようなことがあれば 227 00:22:09,612 --> 00:22:12,712 玄徳軍に勝ち目は全くない 228 00:22:18,921 --> 00:22:24,160 殿 兄貴は江夏へ着いたんですかね どうも遅いんで 229 00:22:24,160 --> 00:22:27,563 うん 私も気になっていたのだが 230 00:22:27,563 --> 00:22:30,232 曹操軍が 追ってこないはずはないんだ 231 00:22:30,232 --> 00:22:33,135 急がないと 住民たちも危なくなるんでは 232 00:22:33,135 --> 00:22:36,939 うん 孔明 江夏へ行ってもらおうか 233 00:22:36,939 --> 00:22:41,377 はっ 劉キ殿は お主を敬服しているお人 234 00:22:41,377 --> 00:22:45,114 必ず援軍を出してくれると 思うのだ 頼む 235 00:22:45,114 --> 00:22:48,317 おおせとあらば参りましょう かえって夜道なら 236 00:22:48,317 --> 00:22:51,554 敵もあざむけます あとは俺と趙雲が 237 00:22:51,554 --> 00:22:55,057 がっちり守ります ご心配なく 238 00:22:55,057 --> 00:23:00,629 では早速に 殿 決して 無理な戦いは避けられますように 239 00:23:00,629 --> 00:23:02,629 うん 分かった 240 00:23:07,703 --> 00:23:11,207 私は関羽将軍の後を追い 江夏へ参る 241 00:23:11,207 --> 00:23:14,410 殿や奥方様を頼むぞ はい 242 00:23:14,410 --> 00:23:17,410 命に懸けましても お守りいたします 243 00:23:21,050 --> 00:23:25,054 大丈夫でしょうか 兵士も少なくなっています 244 00:23:25,054 --> 00:23:29,254 お任せください 奥方様 はい 245 00:23:37,867 --> 00:23:41,737 玄徳の一行は 景山のふもとに野営した 246 00:23:41,737 --> 00:23:46,909 大勢の住民と わずか2000ほどの 兵士たちであった 247 00:23:46,909 --> 00:23:51,680 その頃 曹操軍の先鋒騎馬隊は 物見の情報を基に 248 00:23:51,680 --> 00:23:54,280 景山へと迫っていた 249 00:23:57,219 --> 00:24:02,024 曹操軍に敗れることなく 今まで巧妙な策略を巡らしてきた 250 00:24:02,024 --> 00:24:04,927 孔明の姿はなかった 251 00:24:04,927 --> 00:24:08,927 剛勇を誇る関羽の姿もなかった 252 00:24:15,504 --> 00:24:20,676 名軍師 孔明を欠き わずか2000の兵しか持たぬ玄徳に 253 00:24:20,676 --> 00:24:24,880 曹操軍 騎馬隊は 奇襲を狙い接近する 254 00:24:24,880 --> 00:24:30,880 徐庶が憂いていた恐るべき瞬間が 刻一刻と迫っていた 255 00:26:01,644 --> 00:26:06,382 阿斗を助けた趙雲は 曹操軍10万の突破を図った 256 00:26:06,382 --> 00:26:10,619 白馬の若武者 趙雲子龍が 戦場に嵐を呼ぶ 257 00:26:10,619 --> 00:26:15,057 次回 アニメ三国志 「大暴れ!子守り剣士」 258 00:26:15,057 --> 00:26:17,957 たそがれは永遠の闇への序曲