1 00:03:16,206 --> 00:03:22,712 老将軍 黄蓋は周瑜を説得し 苦肉の策で曹操との内通を謀った 2 00:03:22,712 --> 00:03:26,950 黄蓋の密書はカン沢によって 曹操の元へ届けられたが 3 00:03:26,950 --> 00:03:30,287 疑惑を抱いた曹操は 真偽を確かめるため 4 00:03:30,287 --> 00:03:33,887 蒋幹を呉へ ひそかに送り込んだ 5 00:04:00,283 --> 00:04:04,287 甘寧殿 黄蓋将軍の お体の具合は? 6 00:04:04,287 --> 00:04:06,990 ああ 大丈夫だ 丞相の元へ 7 00:04:06,990 --> 00:04:09,559 落ちる日までには すっかり元気になる 8 00:04:09,559 --> 00:04:11,928 ひどい折檻でしたからな 9 00:04:11,928 --> 00:04:15,799 丞相は十分な恩賞を 用意してくださるはずです 10 00:04:15,799 --> 00:04:19,135 向こうでゆっくり 養生いたしましょう 11 00:04:19,135 --> 00:04:23,635 あれは蔡和の声 黄蓋の内通は本物だったか 12 00:04:25,842 --> 00:04:29,045 怪しい奴 何をしているか! 13 00:04:29,045 --> 00:04:31,145 さっさと立つんだ 14 00:04:41,591 --> 00:04:43,991 おお!蒋幹殿 15 00:04:46,429 --> 00:04:50,329 一度 逃亡した者です 連行しましょう 16 00:04:52,736 --> 00:04:54,771 何とか助けてやってください 17 00:04:54,771 --> 00:04:59,175 うーん 太史慈は 融通の利かん男でなあ 18 00:04:59,175 --> 00:05:01,175 う… 遅かった 19 00:05:12,722 --> 00:05:18,161 蒋幹 懲りもせず また何を企んでやってきた? 20 00:05:18,161 --> 00:05:20,096 いやあ 実はその… 21 00:05:20,096 --> 00:05:23,466 ま… またお主と旧交を温めようと 22 00:05:23,466 --> 00:05:25,402 黙れ! 23 00:05:25,402 --> 00:05:29,072 曹操の命令で何か探りに来たな? 24 00:05:29,072 --> 00:05:31,975 違う!信じてくれ 25 00:05:31,975 --> 00:05:36,446 言うな!二度も だまされる私と思うか? 26 00:05:36,446 --> 00:05:41,684 前に来た時は蔡瑁の密書を奪い 逃げ帰ったではないか 27 00:05:41,684 --> 00:05:46,623 それは誤解だ わしは決して そんな大それた事を… 28 00:05:46,623 --> 00:05:48,758 問答無用! 29 00:05:48,758 --> 00:05:54,330 一刀両断にすべきところだが 出陣までその首 預けておく 30 00:05:54,330 --> 00:05:57,130 太史慈 ぶち込んで しっかり見張れ! 31 00:05:59,769 --> 00:06:01,969 さっさと来るんだ! 32 00:06:15,251 --> 00:06:17,351 なんてことを… 33 00:06:21,624 --> 00:06:24,861 かつて水鏡先生こと 司馬徽の門下に 34 00:06:24,861 --> 00:06:30,099 伏竜 鳳雛と呼ばれる 2人の大天才が学んでいた 35 00:06:30,099 --> 00:06:32,569 伏竜 諸葛亮孔明は 36 00:06:32,569 --> 00:06:36,372 劉備玄徳に三顧の礼をもって 迎えられ 37 00:06:36,372 --> 00:06:42,072 鳳雛 ホウ統士元は荊州より 姿を消し身を隠していた 38 00:06:46,483 --> 00:06:49,819 孔明の招きにより 今 両雄は 39 00:06:49,819 --> 00:06:52,819 久々に対面を果たしたのである 40 00:07:00,530 --> 00:07:04,367 お久しい ホウ統殿 まことに… 41 00:07:04,367 --> 00:07:08,338 お噂は聞いておりました 孔明殿 42 00:07:08,338 --> 00:07:11,007 ご迷惑ではなかったのですか? 43 00:07:11,007 --> 00:07:15,007 世の流れは あなたも私も 野にとどめておかぬらしい 44 00:07:18,147 --> 00:07:21,518 周瑜殿が いい餌を得ました 45 00:07:21,518 --> 00:07:23,453 食らいつくべきでしょう 46 00:07:23,453 --> 00:07:26,890 周瑜殿からは幾度か 誘いがあったのですが 47 00:07:26,890 --> 00:07:28,925 時期尚早かと… 48 00:07:28,925 --> 00:07:32,795 また丞相曹操からも 執拗な誘いがあり 49 00:07:32,795 --> 00:07:36,132 身を隠していた次第で 50 00:07:36,132 --> 00:07:38,532 まさに引く手あまたですね 51 00:07:41,037 --> 00:07:43,873 孔明殿の天下三分の計こそ 52 00:07:43,873 --> 00:07:47,677 今の世においては 理想的な策と考えております 53 00:07:47,677 --> 00:07:52,015 まずは曹操を荊州から 駆逐することでしょう 54 00:07:52,015 --> 00:07:56,886 ホウ統殿のご出馬こそ 願わしい時です 55 00:07:56,886 --> 00:07:59,986 微力ながら 喜んでお役に立ちましょう 56 00:08:10,400 --> 00:08:15,038 周瑜殿!大都督殿! 57 00:08:15,038 --> 00:08:19,576 天下の大慶ですぞ 奇跡ですぞ 58 00:08:19,576 --> 00:08:22,912 大仰すぎますぞ 魯粛殿 59 00:08:22,912 --> 00:08:28,718 参られました あの鳳雛 ホウ統先生が 60 00:08:28,718 --> 00:08:31,220 何?ホウ統先生が 61 00:08:31,220 --> 00:08:35,091 はい 私は七度も迎えに行って 断られたのに 62 00:08:35,091 --> 00:08:38,094 あちらから やって参ったのです 63 00:08:38,094 --> 00:08:41,864 うむ これは確かに大慶だ 64 00:08:41,864 --> 00:08:45,164 先生を直ちにこちらへ はい 65 00:08:47,670 --> 00:08:50,607 天下の鳳雛が飛び立ってきたのだ 66 00:08:50,607 --> 00:08:54,510 孔明の策など もういらぬわ 67 00:08:54,510 --> 00:08:56,980 さあ 一献 68 00:08:56,980 --> 00:09:01,680 ホウ統先生に ご来駕を賜り ただ感激に堪えません 69 00:09:06,689 --> 00:09:09,058 曹操に荊州を蹂躙され 70 00:09:09,058 --> 00:09:12,328 安住の地を失って さまよっておりました 71 00:09:12,328 --> 00:09:15,865 これを機に 呉に滞在していただければ 72 00:09:15,865 --> 00:09:18,735 どれほど力強いことか 73 00:09:18,735 --> 00:09:22,071 私でよければ お役に立ちましょう 74 00:09:22,071 --> 00:09:25,441 おお!願ってもない幸せです 75 00:09:25,441 --> 00:09:31,681 ホウ統先生 曹操を破るには どんな策がよいと思われますか? 76 00:09:31,681 --> 00:09:34,083 ただ1つ 火攻めです 77 00:09:34,083 --> 00:09:38,388 おお!私も同じ考えです 78 00:09:38,388 --> 00:09:40,790 しかし長江は広い 79 00:09:40,790 --> 00:09:43,693 たとえ敵の水軍の1隻に 火をつけても 80 00:09:43,693 --> 00:09:47,563 他の軍船は散り散りに 逃げてしまうでしょう 81 00:09:47,563 --> 00:09:51,367 確かに… では逃がさぬ策が? 82 00:09:51,367 --> 00:09:56,839 あります 連環の計を使うのです 83 00:09:56,839 --> 00:09:58,839 連環の計? 84 00:10:09,719 --> 00:10:11,919 あっ!これは… 85 00:10:19,896 --> 00:10:22,765 連環の計… 86 00:10:22,765 --> 00:10:26,569 これを成し得るのは ホウ統先生のみ 87 00:10:26,569 --> 00:10:32,008 周瑜殿は既によい餌を 手に入れているではありませぬか 88 00:10:32,008 --> 00:10:35,908 はい その餌に食らいつきましょう 89 00:10:41,984 --> 00:10:45,188 その頃 ワナとも知らぬ 蔡和と蔡中は 90 00:10:45,188 --> 00:10:49,058 蒋幹の救出を謀っていた 91 00:10:49,058 --> 00:10:51,458 うまくやってくださいよ うむ 92 00:11:03,206 --> 00:11:05,206 やった! 93 00:11:13,282 --> 00:11:15,985 蒋幹殿! 94 00:11:15,985 --> 00:11:19,689 早く逃げてください 95 00:11:19,689 --> 00:11:21,689 これは ありがたい 96 00:11:29,365 --> 00:11:33,202 どうやら追っ手はいないようです 助かった 97 00:11:33,202 --> 00:11:37,640 丞相にお主たちの裏切りはないと 必ず伝えよう 98 00:11:37,640 --> 00:11:41,140 それより 丞相にお土産がある えっ? 99 00:11:47,784 --> 00:11:50,753 天下の鳳雛 ホウ統先生だ 100 00:11:50,753 --> 00:11:55,324 あの有名な兵法学者のホウ統先生 101 00:11:55,324 --> 00:11:57,627 本物ですか? 102 00:11:57,627 --> 00:12:02,027 丞相が確かめてくれる お主の大手柄にもなるぞ 103 00:12:06,035 --> 00:12:09,338 ホウ統です 蒋幹殿 104 00:12:09,338 --> 00:12:11,908 船の支度ができております 急ぎましょう 105 00:12:11,908 --> 00:12:17,580 はい 重ね重ねの手配り 感謝いたします 106 00:12:17,580 --> 00:12:21,284 黄蓋将軍以下 我々も後から参る 107 00:12:21,284 --> 00:12:23,920 丞相が どんなに喜ばれるか 108 00:12:23,920 --> 00:12:27,420 周瑜め 見ておれ では… 109 00:12:32,562 --> 00:12:36,232 やれやれ これでひと仕事終わるか 110 00:12:36,232 --> 00:12:39,168 うむ 礼を言うぞ 甘寧殿 111 00:12:39,168 --> 00:12:43,568 ハハハ… 礼を言うのはこっちだ 112 00:12:47,977 --> 00:12:51,280 あっ… 生き返ったか 113 00:12:51,280 --> 00:12:55,218 バカめ 初めから 死んではおらぬわ 114 00:12:55,218 --> 00:12:59,021 き… 貴様たち だましたな! 115 00:12:59,021 --> 00:13:01,221 お互いさまだ! 116 00:13:03,693 --> 00:13:05,693 ご苦労さん 117 00:13:09,632 --> 00:13:12,332 これで曹操も疑うことはあるまい 118 00:13:14,337 --> 00:13:18,507 かくしてホウ統は曹操の元へと 向かった 119 00:13:18,507 --> 00:13:24,947 天下の名軍師 伏竜 鳳雛 孔明とホウ統は乱世収拾の策 120 00:13:24,947 --> 00:13:28,918 天下三分の計を実現すべく 奇策をもって 121 00:13:28,918 --> 00:13:32,518 ともに曹操に対することとなった 122 00:13:46,736 --> 00:13:49,639 ホウ統士元 参上いたしました 123 00:13:49,639 --> 00:13:53,843 うむ ようこそ参られた 124 00:13:53,843 --> 00:13:58,314 度々のお招きを受けながら 今まで果たせなかったことを 125 00:13:58,314 --> 00:14:00,249 お詫び申し上げます 126 00:14:00,249 --> 00:14:04,220 蒋幹から事情は聞いているが 127 00:14:04,220 --> 00:14:08,991 周瑜を捨てて わしを訪ねたのは いかなる訳か 128 00:14:08,991 --> 00:14:14,230 周瑜はうぬぼれが強く 人の言を入れる度量がありませぬ 129 00:14:14,230 --> 00:14:18,801 人の言を入れる度量のある 寛容なる丞相とお聞きし 130 00:14:18,801 --> 00:14:21,701 少しでもお力添えができればと 131 00:14:24,573 --> 00:14:29,779 気に入った 劉備玄徳に諸葛亮孔明あり 132 00:14:29,779 --> 00:14:33,950 呉の国に周瑜公瑾ありと 噂されたが 133 00:14:33,950 --> 00:14:37,887 この曹操は今 ホウ統士元を得た 134 00:14:37,887 --> 00:14:41,887 何を恐れよう ははっ 135 00:14:46,562 --> 00:14:51,062 ホウ統の大ダヌキめ ぬけぬけと よく言うわ 136 00:14:57,907 --> 00:15:01,307 いかがかな 我が軍の陣立ては? 137 00:15:03,379 --> 00:15:08,050 烏林一帯が背後からの奇襲に 完璧な備え 138 00:15:08,050 --> 00:15:11,650 孫子に勝る見事な布陣と 申せましょう 139 00:15:13,789 --> 00:15:17,393 ホウ統軍師の目にかなったとは… 140 00:15:17,393 --> 00:15:19,693 これは心強いことだ 141 00:15:21,697 --> 00:15:27,503 24の水門 城郭を形作る軍船の構え 142 00:15:27,503 --> 00:15:30,239 まことに見事な兵法 143 00:15:30,239 --> 00:15:34,643 周瑜は水上戦に優れていると 聞いているが 144 00:15:34,643 --> 00:15:38,343 ホウ統軍師の言葉を聞いて 安心いたした 145 00:15:50,926 --> 00:15:56,632 荊州の水軍を加え 軍船は数千ほどあろう 146 00:15:56,632 --> 00:16:00,970 まず 周瑜の水軍には劣らぬ 147 00:16:00,970 --> 00:16:06,675 楼船 走舸 闘艦 艨衝船 148 00:16:06,675 --> 00:16:09,645 船の種類も豊富で素晴らしい 149 00:16:09,645 --> 00:16:13,082 さすがに丞相の兵法は見事です 150 00:16:13,082 --> 00:16:15,151 しかし ただ1つ欠陥がございます 151 00:16:15,151 --> 00:16:17,987 わしの兵法に欠陥だと? 152 00:16:17,987 --> 00:16:21,357 お味方に よい医者が少ないのでは? 153 00:16:21,357 --> 00:16:24,657 ああ… それがどうして分かる? 154 00:16:26,662 --> 00:16:29,862 病気の兵士が多いように 見受けられます 155 00:16:32,034 --> 00:16:35,571 いやあ 実は頭の痛いことだが 156 00:16:35,571 --> 00:16:40,142 北の兵士たちは船に慣れず 病に悩んでいる 157 00:16:40,142 --> 00:16:43,045 このままでは多数の兵士が倒れ 158 00:16:43,045 --> 00:16:46,345 決戦の勝敗にも 関わることになろう 159 00:16:48,551 --> 00:16:50,551 うーむ… 160 00:16:52,888 --> 00:16:58,060 長江は潮の満ち引きも激しく 風のやむこともありませぬ 161 00:16:58,060 --> 00:17:00,396 そのために船の揺れが激しい 162 00:17:00,396 --> 00:17:04,900 北の兵士が病にかかるのは 当然のことです 163 00:17:04,900 --> 00:17:09,738 しかし わしでも 自然の動きを止めることはできぬ 164 00:17:09,738 --> 00:17:14,910 そのとおりです そこで船の動きを止めるのです 165 00:17:14,910 --> 00:17:17,810 船を止める? はっ 166 00:17:21,784 --> 00:17:26,655 30隻ほどを1組にして 船と船の艫と舳先を 167 00:17:26,655 --> 00:17:31,360 このように鉄の輪でつなぎ 168 00:17:31,360 --> 00:17:35,231 その上に広い板を 敷き詰めるのです 169 00:17:35,231 --> 00:17:39,435 うむ これなら陸地と同じだ 170 00:17:39,435 --> 00:17:42,135 人も馬も揺れずに歩ける 171 00:17:44,106 --> 00:17:47,042 これを連環の計と呼びます 172 00:17:47,042 --> 00:17:50,613 連環の計… これだ! 173 00:17:50,613 --> 00:17:53,115 これこそ勝利を得る策だ 174 00:17:53,115 --> 00:17:56,785 私の思いつきにすぎませぬが 175 00:17:56,785 --> 00:18:00,055 ご判断は丞相ご自身が… 176 00:18:00,055 --> 00:18:04,894 いやあ さすがは名軍師 立派な策だ 177 00:18:04,894 --> 00:18:09,632 直ちに鍛冶屋を集め 工事にかからせるとしよう 178 00:18:09,632 --> 00:18:15,437 ホウ統軍師 これからも よろしくお教え願いたい 179 00:18:15,437 --> 00:18:17,973 恐れ多いことです 180 00:18:17,973 --> 00:18:20,643 できる限り お尽くしいたします 181 00:18:20,643 --> 00:18:25,343 ハハハ… さあ まずは一献 182 00:18:59,315 --> 00:19:02,685 水がぬるんでいる 183 00:19:02,685 --> 00:19:04,685 いよいよ来るか 184 00:19:13,195 --> 00:19:16,165 うむ これなら完璧です 185 00:19:16,165 --> 00:19:19,802 おかげで兵士たちも 大喜びしておる 186 00:19:19,802 --> 00:19:23,672 病も癒え 立ち直ってくれるに 違いない 187 00:19:23,672 --> 00:19:29,272 待っておれ 周瑜 必ずお前の水軍を破ってみせるぞ 188 00:19:37,886 --> 00:19:40,186 うん?何者! 189 00:19:44,393 --> 00:19:46,393 おお!徐庶殿 190 00:19:48,264 --> 00:19:51,533 お久しぶりです ホウ統殿 191 00:19:51,533 --> 00:19:55,371 曹操の元へいるとは 聞いておったが 192 00:19:55,371 --> 00:20:00,976 まさか私の計略を曹操に 知らせるつもりではあるまいな? 193 00:20:00,976 --> 00:20:05,547 さあ… かつては 水鏡先生を師と仰ぎ 194 00:20:05,547 --> 00:20:10,886 ともに学んだ学友であった だが時勢は立場を変え 195 00:20:10,886 --> 00:20:14,456 私は今 丞相の家来 196 00:20:14,456 --> 00:20:17,092 お主の言葉次第で 197 00:20:17,092 --> 00:20:21,864 呉の国81州の民衆の運命が 決まるのだ 198 00:20:21,864 --> 00:20:25,367 連環の計で曹操軍は火攻めに遭い 199 00:20:25,367 --> 00:20:28,904 20万の水軍兵士が 危機にさらされよう 200 00:20:28,904 --> 00:20:31,840 お主 本気で知らせる気か? 201 00:20:31,840 --> 00:20:34,710 フフフ… ホウ統殿 202 00:20:34,710 --> 00:20:38,614 私の心は 劉備玄徳殿の元にあります 203 00:20:38,614 --> 00:20:42,217 謀略で母を殺され 一生 曹操のために 204 00:20:42,217 --> 00:20:45,754 はかりごとを授けることは すまじと誓いました 205 00:20:45,754 --> 00:20:48,854 知らせるつもりなど 毛頭ありません 206 00:20:52,328 --> 00:20:55,597 だが連環の計が成功すれば 207 00:20:55,597 --> 00:21:00,169 丞相に従っている私の命も 危なくなりましょう 208 00:21:00,169 --> 00:21:05,407 では丞相の元から逃れる方法を お教えいたしましょう 209 00:21:05,407 --> 00:21:08,344 えっ そんな方法が? 210 00:21:08,344 --> 00:21:12,244 あります ひと言 噂を流せば十分 211 00:21:17,419 --> 00:21:23,692 その夜 曹操軍の陣中では 奇妙な噂が広がり始めていた 212 00:21:23,692 --> 00:21:29,832 西涼の韓遂が謀反し 許昌へ 攻め込んだという内容であった 213 00:21:29,832 --> 00:21:32,101 事態を重視した曹操は 214 00:21:32,101 --> 00:21:35,901 翌日 腹心の武将たちを招集した 215 00:21:42,811 --> 00:21:45,514 都を留守にしている不安が 216 00:21:45,514 --> 00:21:49,818 このような噂を生んだものと 思われます 217 00:21:49,818 --> 00:21:52,788 韓遂のことは気になっていたが… 218 00:21:52,788 --> 00:21:56,592 誰か都へ戻って 手立てする者はないか? 219 00:21:56,592 --> 00:22:00,492 この徐庶にお申しつけください うん? 220 00:22:02,498 --> 00:22:06,335 それがし 丞相にお仕えして以来 221 00:22:06,335 --> 00:22:10,205 何のお役にも立てず 心苦しゅう思っておりました 222 00:22:10,205 --> 00:22:14,977 うむ お主が行ってくれれば わしも安心だ 223 00:22:14,977 --> 00:22:18,180 よし 騎馬1000騎を連れてゆけ 224 00:22:18,180 --> 00:22:21,884 いえ 騎馬1000騎では 少のうございます 225 00:22:21,884 --> 00:22:24,153 何しろ 都は広く… 226 00:22:24,153 --> 00:22:27,423 それでは騎馬2000騎だ いや もうひと声 227 00:22:27,423 --> 00:22:30,058 それも精鋭ほど望ましいかと 228 00:22:30,058 --> 00:22:34,696 分かった 騎馬2000 歩兵1000 都合3000つける 229 00:22:34,696 --> 00:22:36,696 ありがとうございます 230 00:22:39,868 --> 00:22:42,771 私もお願いがございます 231 00:22:42,771 --> 00:22:45,340 ホウ統軍師も何か? 232 00:22:45,340 --> 00:22:49,511 こちらに参る前 呉の様子を見て参りましたが 233 00:22:49,511 --> 00:22:52,414 周瑜に恨みを抱いている武将は 234 00:22:52,414 --> 00:22:56,285 黄蓋 カン沢 甘寧の他にも 多々ございます 235 00:22:56,285 --> 00:23:00,823 お許しがあるならば 私の弁舌で巧みに口説き 236 00:23:00,823 --> 00:23:03,392 こちらへ降伏させたいと思います 237 00:23:03,392 --> 00:23:09,198 さすれば周瑜も孤立無援となり 丞相に屈服いたすかと 238 00:23:09,198 --> 00:23:14,036 おお それをやってもらえるなら 帝に奏上し 239 00:23:14,036 --> 00:23:17,906 ホウ統軍師を大臣ほどの位に… 240 00:23:17,906 --> 00:23:21,743 位が欲しくて申しているのでは ありませぬ 241 00:23:21,743 --> 00:23:24,646 万民を救わんがために ござりまする 242 00:23:24,646 --> 00:23:28,484 そうであったな これは失礼した 243 00:23:28,484 --> 00:23:33,088 とにかく周瑜に怪しまれぬよう 頼み申す 244 00:23:33,088 --> 00:23:36,959 はっ では直ちに 245 00:23:36,959 --> 00:23:41,159 ホウ統め 自分も逃げる手を 考えたな 246 00:23:56,645 --> 00:24:00,849 孔明の軍略 天下三分の計を 実現すべく 247 00:24:00,849 --> 00:24:06,955 ホウ統は連環の計を用い 曹操軍水軍の壊滅を画策した 248 00:24:06,955 --> 00:24:12,728 これにより周瑜の火攻めの策は すべての準備を完了したのである 249 00:24:12,728 --> 00:24:15,631 玄徳 曹操 孫権 250 00:24:15,631 --> 00:24:19,401 3人の英雄たちは ついに天下の覇権を懸け 251 00:24:19,401 --> 00:24:23,401 赤壁での戦いを 迎えようとしていた 252 00:25:51,326 --> 00:25:54,963 周瑜の火攻めには 東南の風が必要だった 253 00:25:54,963 --> 00:25:59,801 乱世の伏竜 孔明の英知が 戦場に奇跡の疾風を呼ぶ 254 00:25:59,801 --> 00:26:04,473 次回 アニメ三国志 「赤壁の戦い・前編」 255 00:26:04,473 --> 00:26:07,973 激動が歴史を動かす