1 00:00:02,069 --> 00:00:04,304 《ターニャ:それは 初戦闘での傷が癒えた➡ 2 00:00:04,304 --> 00:00:06,640 数日後のことだった》 3 00:00:06,640 --> 00:00:09,676 デグレチャフ少尉 配属の内示だ。 4 00:00:09,676 --> 00:00:12,145 拝見いたします。 5 00:00:12,145 --> 00:00:16,483 《前線への配置だけは 勘弁してもらいたいが…》 6 00:00:16,483 --> 00:00:19,152 本国の戦技教導隊…。 7 00:00:19,152 --> 00:00:24,958 その年で部隊教育を任されるとは さすが 銀翼章持ちのエースだな。 8 00:00:24,958 --> 00:00:28,662 《まさに理想的な配属先! 9 00:00:28,662 --> 00:00:31,565 だが 大げさに 喜ぶわけにもいくまい》 10 00:00:31,565 --> 00:00:35,335 お言葉は ありがたいですが…。 不満か? 11 00:00:35,335 --> 00:00:38,171 異議があるなら こちらから申し立てることも…。 12 00:00:38,171 --> 00:00:41,842 そんな! 光栄極まりない評価に 感謝しております。 13 00:00:41,842 --> 00:00:47,014 ただ 後方のお飾りと いえなくもない配属先なので…。 14 00:00:47,014 --> 00:00:50,851 ふぅ~。 気にするな。 いくらエースとはいえ➡ 15 00:00:50,851 --> 00:00:55,722 その年齢で前線は 対外的にもよろしくないのだろう。 16 00:00:55,722 --> 00:00:58,592 ならば しかたないですね。 17 00:00:58,592 --> 00:01:01,295 配属命令を受領いたします。 18 00:01:01,295 --> 00:01:03,797 《あぁ! 実にワンダフル! 19 00:01:03,797 --> 00:01:06,833 すばらしきかな 安全な後方勤務!》 20 00:01:06,833 --> 00:01:12,806 よろしい。 では 取り急ぎ 兵站総監部に出向してくれ。 21 00:01:12,806 --> 00:01:16,643 総監部というと 技術検証要員でしょうか? 22 00:01:16,643 --> 00:01:21,148 あぁ。 新型演算宝珠のテストらしい。 23 00:01:21,148 --> 00:01:27,321 《確かに装備の運用研究も 教導隊の仕事ではある…》 24 00:01:27,321 --> 00:01:29,990 その新型について お伺いすることは➡ 25 00:01:29,990 --> 00:01:32,025 できますでしょうか? ふぅ~。 26 00:01:32,025 --> 00:01:37,164 残念だが 試作機としか知らされておらん。 27 00:01:37,164 --> 00:01:39,666 わかりました。 ありがとうございま…。 28 00:01:39,666 --> 00:01:43,837 はっ! うわ~! 29 00:01:43,837 --> 00:01:45,772 うわ~! 30 00:01:45,772 --> 00:01:49,643 ふざけるな! これの どこが➡ 31 00:01:49,643 --> 00:01:54,181 安全な後方勤務だ~! 32 00:01:54,181 --> 00:01:57,784 ひっ! (爆発音) 33 00:03:39,486 --> 00:03:44,157 📱デグレチャフ少尉! 意識はありますか? 少尉! 34 00:03:44,157 --> 00:03:48,328 📱酸素濃度と体温が急激に低下…。 35 00:03:48,328 --> 00:03:50,263 このままでは➡ 36 00:03:50,263 --> 00:03:52,265 長くは もたない。 37 00:03:55,202 --> 00:03:57,337 エレニウム95式。 38 00:03:57,337 --> 00:04:00,240 4機の演算宝珠核を 同調させることで➡ 39 00:04:00,240 --> 00:04:03,143 革新的な性能を目指す試作機です。 40 00:04:03,143 --> 00:04:05,445 魔力消費量は激しいですが➡ 41 00:04:05,445 --> 00:04:08,482 デグレチャフ少尉の魔力量ならば 何も問題は…。 42 00:04:08,482 --> 00:04:10,617 ありまくりだ! 43 00:04:10,617 --> 00:04:13,453 宝珠の安定性が乏しすぎだ! このままでは…。 44 00:04:13,453 --> 00:04:15,956 📱また爆発する! (シューゲル)チッ…。 45 00:04:15,956 --> 00:04:20,293 了解。 今回の実験は これ…。 46 00:04:20,293 --> 00:04:23,964 少尉! もっと高度は取れんのかね! 47 00:04:23,964 --> 00:04:25,899 ドクトル! 理論上は➡ 48 00:04:25,899 --> 00:04:29,836 高度1万8,000までの 上昇が確実なはずだ。 49 00:04:29,836 --> 00:04:32,639 従来の宝珠の 限界高度は6,000ですよ! 50 00:04:32,639 --> 00:04:34,574 宝珠の負荷は許容値内だ! 51 00:04:34,574 --> 00:04:36,977 それは理論上の話です! 52 00:04:36,977 --> 00:04:39,880 軍用品としての耐久性を 考慮いただかねば…。 53 00:04:39,880 --> 00:04:41,848 何を言っている! 54 00:04:41,848 --> 00:04:44,718 📱(シューゲル)最適化された 宝珠の同調を崩す気か!? 55 00:04:44,718 --> 00:04:48,488 この欠陥品は いつ火を噴くか わからないんですよ! 56 00:04:48,488 --> 00:04:52,826 欠陥品!? 私の最高傑作に欠陥品だと! 57 00:04:52,826 --> 00:04:55,495 ただちに発言を取り消したまえ! 58 00:04:55,495 --> 00:04:59,833 ひっ… あぁ~! 59 00:04:59,833 --> 00:05:06,606 《いくら帝国が能力主義とはいえ こんな男が主任技師とは…》 60 00:05:06,606 --> 00:05:09,276 ほっ… 宝珠核の温度が急上昇! 61 00:05:09,276 --> 00:05:13,780 魔力供給をカット! 宝珠内の魔力を緊急排出する。 62 00:05:13,780 --> 00:05:15,782 うわ~! 63 00:05:19,653 --> 00:05:22,489 📱機関部沈静! 動力消失。 64 00:05:22,489 --> 00:05:27,127 はぁ… 前回のような惨事は なんとか…。 65 00:05:27,127 --> 00:05:30,430 (爆発音) 66 00:05:32,799 --> 00:05:34,734 《もう やってられん! 67 00:05:34,734 --> 00:05:40,140 こんな宝珠 イタリアの 赤い悪魔並みに不良品だ!》 68 00:05:40,140 --> 00:05:42,809 デグレチャフ少尉! 69 00:05:42,809 --> 00:05:45,645 またかね! またなのかね!? 70 00:05:45,645 --> 00:05:48,481 私こそ 「またか」と言いたいのですが➡ 71 00:05:48,481 --> 00:05:50,817 セーフティーが機能しなければ ミンチになって➡ 72 00:05:50,817 --> 00:05:54,154 散らばっていましたよ! 待て! 報告書は! 73 00:05:54,154 --> 00:05:56,823 あとにしてください。 医務室が先です。 74 00:05:56,823 --> 00:06:01,261 君が集中力を欠くからだろう。 それでも軍人かね? 75 00:06:01,261 --> 00:06:04,164 軍人の職責は兵器を扱うことで➡ 76 00:06:04,164 --> 00:06:06,933 欠陥品の ご機嫌とりではありません。 77 00:06:06,933 --> 00:06:09,603 まっ… また 「欠陥」と言ったな! 言ったな? 78 00:06:09,603 --> 00:06:12,105 えっ… えぇ。 取り消したまえ! 79 00:06:12,105 --> 00:06:14,774 前回のと合わせて 取り消したまえ! 80 00:06:14,774 --> 00:06:16,810 構造が もろすぎるんですよ。 81 00:06:16,810 --> 00:06:20,113 こんなもの観賞用がいいとこです。 なぜだ! 82 00:06:20,113 --> 00:06:23,149 4機同調が どれほど革新的か なぜ理解しない! 83 00:06:23,149 --> 00:06:25,986 革新的なのは認めますとも! 84 00:06:25,986 --> 00:06:28,822 ですから まともに 動くものを作っていただきたい! 85 00:06:28,822 --> 00:06:34,327 理論上は動くのだ! 君こそ どうして まともに動かせない? 86 00:06:36,963 --> 00:06:43,470 《天才とマッドは紙一重というが 対話すら成立しないとは…》 87 00:06:43,470 --> 00:06:46,973 ドクトル 不都合を生じる 可能性があるものは➡ 88 00:06:46,973 --> 00:06:51,478 いつか必ず不都合を生じます。 有名な法則でしょう。 89 00:06:51,478 --> 00:06:54,814 くだらん! 誰が そんなたわごとを! 90 00:06:54,814 --> 00:06:57,651 長生きすれば わかりますよ! 91 00:06:57,651 --> 00:06:59,586 くっ…。 92 00:06:59,586 --> 00:07:03,089 《このままじゃ 命がいくつあっても足りん! 93 00:07:03,089 --> 00:07:06,192 最前線のほうが まだマシだ!》 94 00:07:14,601 --> 00:07:16,636 う~ん…。 95 00:07:16,636 --> 00:07:19,773 で どうする? 受理するのかね? 96 00:07:19,773 --> 00:07:24,945 はぁ… 実は 私にも同じ年頃の娘がいてね。 97 00:07:24,945 --> 00:07:27,247 う~ん…。 98 00:07:35,588 --> 00:07:40,126 《上層部は95式が 汎用性と 信頼性に欠けると判断。 99 00:07:40,126 --> 00:07:44,731 追加予算は凍結され 事実上の打ち切り》 100 00:07:47,634 --> 00:07:50,470 フッ! 101 00:07:50,470 --> 00:07:54,307 《やはり 主体的な行動あるのみだな。 102 00:07:54,307 --> 00:07:59,646 形而上の存在にすがるなど 所詮は無能のやることだ。 103 00:07:59,646 --> 00:08:06,419 数日後には 帝都でコーヒー片手に出世コースか?》 104 00:08:06,419 --> 00:08:08,421 あっ! 105 00:08:18,598 --> 00:08:21,101 ゆゆしき事態だな。 106 00:08:21,101 --> 00:08:24,437 いまだ 信仰のかけらも 芽生えないとは…。 107 00:08:24,437 --> 00:08:27,273 そっ… 存在X! 108 00:08:27,273 --> 00:08:29,309 いかにも。 109 00:08:29,309 --> 00:08:33,146 はっ! これほど うれしくない再会も珍しい。 110 00:08:33,146 --> 00:08:36,783 10年たっても 理不尽さに変わりないとは。 111 00:08:36,783 --> 00:08:40,286 貴様こそ まるで進歩がないようだ。 112 00:08:40,286 --> 00:08:45,158 あいにく 神とやらにすがるほど 追い詰められてはいないので。 113 00:08:45,158 --> 00:08:48,795 相変わらず目に余る態度だ。 んっ? 114 00:08:48,795 --> 00:08:52,132 なるべく 無干渉を貫くつもりだったが➡ 115 00:08:52,132 --> 00:08:55,802 愚かな子羊には 道を示してやらねばならん。 116 00:08:55,802 --> 00:09:01,608 お気遣いなく。 柵の中で 飼われるのは性に合わない。 117 00:09:01,608 --> 00:09:04,611 なぜ創造主をたたえん? 118 00:09:04,611 --> 00:09:08,748 昔は語りかけるだけで 人々は神をあがめ➡ 119 00:09:08,748 --> 00:09:12,252 時には人間側からの 呼びかけすらあった。 120 00:09:12,252 --> 00:09:16,122 だから伝統工芸品にも 祈りをささげろと? 121 00:09:16,122 --> 00:09:18,591 ご冗談でしょう。 122 00:09:18,591 --> 00:09:22,929 やはり 恩寵を 与えるべきなのかもしれんな。 123 00:09:22,929 --> 00:09:25,231 恩寵? 124 00:09:27,267 --> 00:09:29,202 奇跡だ。 125 00:09:29,202 --> 00:09:31,938 海でも 割ってみるおつもりですか? 126 00:09:31,938 --> 00:09:34,974 それとも水をワインに変えてみます? 127 00:09:34,974 --> 00:09:39,446 奇跡など観測と体系化が 不十分ゆえの錯覚。 128 00:09:39,446 --> 00:09:41,448 言うなれば…。 129 00:09:44,951 --> 00:09:47,754 すばらしき勘違いです。 130 00:09:50,757 --> 00:09:54,127 果たして そう言い切れるかな? 131 00:09:54,127 --> 00:09:56,930 あっ! はっ! 132 00:10:01,634 --> 00:10:03,736 夢…。 133 00:10:14,147 --> 00:10:19,652 「デウス・ロ・ウルト」。 神が それを望まれる…。 134 00:10:19,652 --> 00:10:21,654 (ノック) 135 00:10:33,199 --> 00:10:35,835 本気でやめませんか? 136 00:10:35,835 --> 00:10:40,673 多重干渉誘発による 魔力変換固定化検証。 137 00:10:40,673 --> 00:10:42,609 どのみち 開発中止なら➡ 138 00:10:42,609 --> 00:10:45,512 見送っていた試験をやるのが 当然だろう。 139 00:10:45,512 --> 00:10:49,182 失敗すれば試験場ごと 吹っ飛びかねませんが。 140 00:10:49,182 --> 00:10:53,052 科学の進歩に 犠牲は つきものだよ。 141 00:10:53,052 --> 00:10:56,923 もちろん 君だけではなく 私も ここを動かない。 142 00:10:56,923 --> 00:11:01,628 正直 その熱意を別のベクトルに 向けていただきたいのですが。 143 00:11:01,628 --> 00:11:05,965 科学者たるもの 探究に忠実であるべきだろう。 144 00:11:05,965 --> 00:11:08,635 私は科学者ではなく軍人です。 145 00:11:08,635 --> 00:11:12,472 では 命令せざるをえないな。 146 00:11:12,472 --> 00:11:17,343 少尉 準備はいいかね? 147 00:11:17,343 --> 00:11:22,815 📱観測班 スタンバイ。 95式への 魔力供給を開始します。 148 00:11:22,815 --> 00:11:25,852 《もはや 万策尽きたか…》 149 00:11:25,852 --> 00:11:29,556 ターニャ・デグレチャフ少尉 進発します! 150 00:11:34,527 --> 00:11:41,201 現在 高度4,000 速度320で上昇中。 151 00:11:41,201 --> 00:11:44,504 あっと! 152 00:11:44,504 --> 00:11:48,675 宝珠の同調が不安定! このままでは暴走確実! 153 00:11:48,675 --> 00:11:50,610 📱(シューゲル)少尉。 うん? 154 00:11:50,610 --> 00:11:55,181 心配はいらない。 すでに成功は 約束されたようなものだ。 155 00:11:55,181 --> 00:11:58,017 ドクトル… どこからそんな自信が! 156 00:11:58,017 --> 00:12:00,787 何… 簡単なことだったんだよ。 157 00:12:00,787 --> 00:12:04,657 📱私は昨夜 天啓を得てね。 えっ? 158 00:12:04,657 --> 00:12:08,461 天意のアイデアとともに 神の声を聞いた。 159 00:12:08,461 --> 00:12:11,364 発明の神が舞い降りたのだ。 160 00:12:11,364 --> 00:12:14,634 ドクトル… あなたは 無神論者だったはずでは? 161 00:12:14,634 --> 00:12:17,537 今や敬けんな信徒だよ。 162 00:12:17,537 --> 00:12:21,407 📱(シューゲル)少尉 君も 神に会ったことがあるのだろう? 163 00:12:21,407 --> 00:12:25,345 📱(シューゲル)我らが神に祈れば 必ずや願いはかなう! 164 00:12:25,345 --> 00:12:30,116 でなければ 2人して殉教だ! 165 00:12:30,116 --> 00:12:32,652 魔力係数に異変! 暴走です! 166 00:12:32,652 --> 00:12:34,587 魔力を緊急排出する! 167 00:12:34,587 --> 00:12:38,157 ダメです! 同調が乱れて 宝珠ごと崩壊します! 168 00:12:38,157 --> 00:12:41,494 クソッ… 安全装置を…。 169 00:12:41,494 --> 00:12:45,999 起動しない… まさか! 170 00:12:45,999 --> 00:12:52,872 いい機会であろう。 共に神へ祈ろうではないか! 171 00:12:52,872 --> 00:12:55,341 宝珠核が融解寸前! 172 00:12:55,341 --> 00:12:59,846 (一同)あぁ…。 173 00:12:59,846 --> 00:13:05,251 謀ったな… 謀ったな 存在X! 174 00:13:08,554 --> 00:13:10,490 くっ…。 175 00:13:10,490 --> 00:13:12,492 あっ? 176 00:13:17,797 --> 00:13:22,302 貴様の演算宝珠を祝福し 奇跡をなした。 177 00:13:22,302 --> 00:13:26,806 奇跡? 爆弾を突きつけるのが奇跡だと!? 178 00:13:26,806 --> 00:13:29,475 今後 貴様は宝珠を使うたび➡ 179 00:13:29,475 --> 00:13:32,979 神への祈りを 唱えずにはいられない。 180 00:13:32,979 --> 00:13:34,914 なっ…! 181 00:13:34,914 --> 00:13:39,152 やがて 貴様の心も 信仰に満たされるであろう。 182 00:13:39,152 --> 00:13:44,323 あっ… 悪質すぎるマッチポンプ! どこまでクソッたれなんだ! 183 00:13:44,323 --> 00:13:49,529 さぁ ゆくがよい。 主の御名を広めるために。 184 00:13:58,337 --> 00:14:03,109 神の奇跡は偉大なり。 主をたたえよ。 185 00:14:03,109 --> 00:14:06,612 その誉れ高き名を。 186 00:14:29,802 --> 00:14:32,305 あっ! 私は何を? 187 00:14:32,305 --> 00:14:35,341 まさか祈りをささげた!? あれに!? 188 00:14:35,341 --> 00:14:40,179 4機同調が安定。 空間座標への魔力固定化に成功! 189 00:14:40,179 --> 00:14:43,383 まさか 本当に成功するとは…。 190 00:14:49,489 --> 00:14:53,659 《これは確かに 性能だけ見れば すばらしい…。 191 00:14:53,659 --> 00:14:57,330 すばらしいが… 呪われている!》 192 00:14:57,330 --> 00:15:01,601 (一同)お~! やった! やったぞ! 193 00:15:01,601 --> 00:15:05,271 やはり 主は おられた。 194 00:15:05,271 --> 00:15:10,676 デウス・ロ・ウルト。 神が それを望まれるのだ。 195 00:15:13,946 --> 00:15:16,449 (砲撃音) 196 00:15:21,821 --> 00:15:26,659 我 主の御力をたたえ そのお恵みに感謝せん。 197 00:15:26,659 --> 00:15:29,128 (銃声) 198 00:15:29,128 --> 00:15:31,164 (爆発音) 199 00:15:31,164 --> 00:15:35,001 《理不尽な転生のあげく こんな呪いまで…。 200 00:15:35,001 --> 00:15:40,006 だが 前線で生き残るためには 使わざるをえない》 201 00:15:42,141 --> 00:15:44,076 何というジレンマ。 202 00:15:44,076 --> 00:15:47,013 (ヴィーシャ)しょ… 少尉。 何か気になることでも? 203 00:15:47,013 --> 00:15:50,016 ない! 仕事に集中しろ。 204 00:15:50,016 --> 00:15:54,654 はっ はい! ですが 中央本隊は集結済みですし➡ 205 00:15:54,654 --> 00:15:57,490 これ以上の増援は必要ないかと…。 206 00:15:57,490 --> 00:16:01,994 何だと? ひっ! しっ… 失礼しました! 207 00:16:04,764 --> 00:16:08,267 《最前線に呪われた宝珠とは…》 208 00:16:08,267 --> 00:16:11,270 存在Xに災いあれ! 209 00:16:14,607 --> 00:16:18,277 (レルゲン)お手元の資料にあるように デグレチャフ少尉は➡ 210 00:16:18,277 --> 00:16:22,148 協商連合との初陣後に 銀翼突撃章を受章。 211 00:16:22,148 --> 00:16:25,151 新型宝珠の開発に尽力した後➡ 212 00:16:25,151 --> 00:16:29,889 戦局の変化により ライン戦線へ緊急配備されました。 213 00:16:29,889 --> 00:16:34,293 (ルーデルドルフ)ライン戦線では 単独で敵魔導中隊をせん滅。 214 00:16:34,293 --> 00:16:39,799 現在も同地にて 邀撃任務を継続中か…。 215 00:16:39,799 --> 00:16:42,468 まさに理想的な軍人だな。 216 00:16:42,468 --> 00:16:46,305 こんな逸材を なぜ 化け物と? 217 00:16:46,305 --> 00:16:50,476 確かに優秀な魔導師であることは 間違いありません。 218 00:16:50,476 --> 00:16:54,313 しかし その人格は極めて異質です。 219 00:16:54,313 --> 00:16:57,149 士官学校での話か? 220 00:16:57,149 --> 00:17:01,120 はねっ返りをたたくのも 上官の務めだろう。 221 00:17:01,120 --> 00:17:04,757 うっ… 現状 新型宝珠は➡ 222 00:17:04,757 --> 00:17:07,260 少尉以外に 使いこなせないそうです。 223 00:17:07,260 --> 00:17:11,764 その点からも 潜在的に 危惧せざるえない存在かと。 224 00:17:11,764 --> 00:17:14,100 中佐の誤解じゃないのか。 まだ10歳じゃないか。 225 00:17:14,100 --> 00:17:16,602 まだ子どもだ。 226 00:17:16,602 --> 00:17:22,408 (ゼートゥーア)レルゲン中佐 貴官が優れた 人材であることは聞き及んでいる。 227 00:17:22,408 --> 00:17:25,778 人事局から作戦局への異動も➡ 228 00:17:25,778 --> 00:17:28,614 その幅広い知識を 見込んでのものだ。 229 00:17:28,614 --> 00:17:31,651 過分な評価 感謝しております。 230 00:17:31,651 --> 00:17:34,120 そんな貴官が進言する以上➡ 231 00:17:34,120 --> 00:17:37,456 可能なかぎり 意見は尊重したいが…。 232 00:17:37,456 --> 00:17:41,327 すでに デグレチャフ少尉の処遇は決定済みだ。 233 00:17:41,327 --> 00:17:43,329 なっ… うっ…。 234 00:17:47,133 --> 00:17:53,639 あぁ… フカフカのベッドで寝たい… シャワー浴びたい…。 235 00:17:53,639 --> 00:17:57,476 缶詰でもいいから アップルパイ食べたい…。 236 00:17:57,476 --> 00:18:00,446 はっ! うっ うっ… ウソです! 237 00:18:00,446 --> 00:18:02,915 任務に不満など 少しもありません! 238 00:18:02,915 --> 00:18:05,952 数か月前は ろくに 飛べもしなかった新入りが➡ 239 00:18:05,952 --> 00:18:08,054 随分 慣れたものだな。 240 00:18:10,656 --> 00:18:14,093 《まずい…。 241 00:18:14,093 --> 00:18:20,433 まさか クルストたちみたいに 私も…》 242 00:18:20,433 --> 00:18:26,605 シュワルコフ中尉に取り次いでもらい 将校課程に推薦しておいた。 243 00:18:26,605 --> 00:18:29,442 私が将校に? 244 00:18:29,442 --> 00:18:31,377 泥と血にまみれた前線を➡ 245 00:18:31,377 --> 00:18:34,280 離れたくないなら 無理にとは言わんが。 246 00:18:34,280 --> 00:18:36,949 いえいえいえいえいえ! そうではなくて…。 247 00:18:36,949 --> 00:18:38,985 うれしすぎるというか➡ 248 00:18:38,985 --> 00:18:42,755 身に余る評価に 混乱しているというか…。 249 00:18:42,755 --> 00:18:46,626 支度が整いしだい 帝都へ戻れ。 250 00:18:46,626 --> 00:18:49,462 少尉! あの…。 何だ? 251 00:18:49,462 --> 00:18:54,967 その配属先… 砲弾で 吹っ飛んだりしませんよね? 252 00:18:54,967 --> 00:18:58,170 はっ? はぁ…。 253 00:19:05,578 --> 00:19:08,681 神様っているんだなぁ。 254 00:19:12,084 --> 00:19:16,255 「ターニャ・デグレチャフ少尉 貴官は中尉に昇進。 255 00:19:16,255 --> 00:19:18,758 軍大学へ入学すべし」。 256 00:19:18,758 --> 00:19:22,928 《主観記憶にあるかぎり 2度目の大学生活か。 257 00:19:22,928 --> 00:19:27,433 まさか後方で 安全に学問ができるとは…》 258 00:19:27,433 --> 00:19:29,368 (シュワルコフ)まだ迎えは 来ないようだな。 259 00:19:29,368 --> 00:19:34,206 あっ? シュワルコフ中尉殿。 260 00:19:34,206 --> 00:19:38,144 相変わらず つれないやつだ。 見送りもさせてくれないとは。 261 00:19:38,144 --> 00:19:41,781 申し訳ありません。 部隊を離れて帝都に戻るのは➡ 262 00:19:41,781 --> 00:19:44,283 気が引けまして…。 セレブリャコーフ伍長を➡ 263 00:19:44,283 --> 00:19:47,787 将校課程に推薦したのも それが理由か? 264 00:19:47,787 --> 00:19:50,122 直属の部下ですからね。 265 00:19:50,122 --> 00:19:52,958 彼女は 一足先に出発したそうです。 266 00:19:52,958 --> 00:19:55,628 《これで 部下を配慮する 軍人としての➡ 267 00:19:55,628 --> 00:19:58,130 ポーズにも ぬかりはない》 268 00:19:58,130 --> 00:20:00,800 改めて 貴官に礼を言いたい。 269 00:20:00,800 --> 00:20:05,304 その働きぶりと新型宝珠には 本当に助けられた。 270 00:20:05,304 --> 00:20:08,641 こちらこそ 中尉殿には感謝しております。 271 00:20:08,641 --> 00:20:12,812 残念ながら 大学では これを使う 機会も減るでしょうが…。 272 00:20:12,812 --> 00:20:16,649 何はともあれ 貴官の武運を祈ろう。 273 00:20:16,649 --> 00:20:19,552 神は 常に我らとともに。 274 00:20:19,552 --> 00:20:23,656 わっ… 我らと… ともに! 275 00:20:28,360 --> 00:20:30,830 (ゼートゥーア)現在のライン戦線の状況は? 276 00:20:30,830 --> 00:20:33,499 (ルーデルドルフ) 依然として こう着状態だ。 277 00:20:33,499 --> 00:20:36,335 どうにか 中央本隊は間に合ったが➡ 278 00:20:36,335 --> 00:20:40,005 やはり 戦前の想定計画では話にならん。 279 00:20:40,005 --> 00:20:44,877 肝心の主力が機動性と適合性を 欠いているというわけか。 280 00:20:44,877 --> 00:20:52,017 状況に即応できる精強な部隊の 設立が当面の課題だな。 281 00:20:52,017 --> 00:20:54,220 はぁ…。 282 00:20:58,791 --> 00:21:03,996 《帝都で待つのは 温かな食事と快適な生活!》 283 00:21:08,300 --> 00:21:12,972 《軍大学で出世のレールに乗れば 将来は確約される》 284 00:21:12,972 --> 00:21:15,174 フフン! 285 00:21:18,310 --> 00:21:21,514 新たな即応部隊か…。 286 00:21:25,651 --> 00:21:29,155 《一時は どうなるかと思ったが…》 287 00:21:35,828 --> 00:21:40,032 今や 存在Xが哀れなほどだ。 288 00:23:25,137 --> 00:23:27,172 せん別? あっ はい! 289 00:23:27,172 --> 00:23:29,975 小隊長には お世話になりっぱなしでしたし➡ 290 00:23:29,975 --> 00:23:32,645 せめて 何か お礼をと思いまして…。 291 00:23:32,645 --> 00:23:36,482 見るからに 各部の寸法が合わないと思うが…。 292 00:23:36,482 --> 00:23:40,819 そうですか? でも 小隊長は育ち盛りですし➡ 293 00:23:40,819 --> 00:23:43,656 すぐに合うようになりますよ! 294 00:23:43,656 --> 00:23:45,658 ヘッ…。