1 00:00:02,002 --> 00:00:04,671 (宝泉)それで? 七瀬の説明じゃ➨ 2 00:00:04,671 --> 00:00:09,009 俺のクラスに 協力してほしいってことだったな。 3 00:00:09,009 --> 00:00:11,678 (堀北)少し違うわ。 4 00:00:11,678 --> 00:00:15,015 あなたのクラスと 手を組んでもいいと言っているの。 5 00:00:15,015 --> 00:00:20,187 (堀北)そこには上も下もない 対等な協力関係よ。 6 00:00:20,187 --> 00:00:22,189 (宝泉)なるほど。 7 00:00:22,189 --> 00:00:27,027 自分たちが上の学年だってのは 持ち出さないわけだな。 8 00:00:27,027 --> 00:00:32,032 先輩風 吹かさないのは 賢い判断だぜ。 9 00:00:32,032 --> 00:00:34,368 1年生の中には➨ 10 00:00:34,368 --> 00:00:37,371 クラスメイトが困ることを 何とも思わない層が➨ 11 00:00:37,371 --> 00:00:39,706 一定数いることは分かっている。 12 00:00:39,706 --> 00:00:44,044 けれど この先 クラスの仲間の力が必要になる時は➨ 13 00:00:44,044 --> 00:00:47,714 必ず来るわ。 だから協力し合って➨ 14 00:00:47,714 --> 00:00:51,051 赤点を出さずに済まそうってか。 15 00:00:51,051 --> 00:00:53,053 フッ…。 16 00:00:53,053 --> 00:00:58,392 お前が2年Dクラスのリーダーってことで いいんだよなぁ? 17 00:00:58,392 --> 00:01:00,994 そう取ってもらって結構よ。 18 00:01:00,994 --> 00:01:05,332 だったら リーダーに 俺が忠告しておいてやる。 19 00:01:05,332 --> 00:01:09,002 このまま 「対等」なんて言葉で濁して➨ 20 00:01:09,002 --> 00:01:12,673 協力するつもりは さらさらねえってな。 21 00:01:12,673 --> 00:01:14,675 何を期待しているの? 22 00:01:14,675 --> 00:01:18,679 私がプライベートポイントでも 出すと思ったの? 23 00:01:18,679 --> 00:01:22,015 出す 出すさ。 24 00:01:22,015 --> 00:01:25,352 出さなきゃ仕方ないことだろ? 25 00:01:25,352 --> 00:01:30,691 繰り返すようだけれど 今回の提案は対等なものよ。 26 00:01:30,691 --> 00:01:34,027 どちらかが 金品や見返りを渡すことには➨ 27 00:01:34,027 --> 00:01:36,029 絶対にならないわ。 28 00:01:36,029 --> 00:01:38,699 だったらよぉ…。 29 00:01:38,699 --> 00:01:43,403 俺は このまま 帰らせてもらうことになるぜ? 30 00:03:28,675 --> 00:03:31,678 (七瀬)待ってください 宝泉くん➨ 31 00:03:31,678 --> 00:03:35,682 堀北先輩の話に 耳を傾けるべきだと思います。 32 00:03:35,682 --> 00:03:38,685 その必要はねえよ。 33 00:03:38,685 --> 00:03:40,687 いいえ あります。 34 00:03:40,687 --> 00:03:44,524 このままでは 私たちのクラスは まとまることが出来ません。 35 00:03:44,524 --> 00:03:46,860 テメェはバカか? 36 00:03:46,860 --> 00:03:52,032 こっちが素直に条件を呑む メリットなんてねえんだよ。 37 00:03:52,032 --> 00:03:56,203 宝泉くんの戦略が 悪いモノだとは思いません。 38 00:03:56,203 --> 00:03:59,539 あえて動かず 早期の交渉を見送ったのも➨ 39 00:03:59,539 --> 00:04:02,309 駆け引きを より有利にするため。 40 00:04:02,309 --> 00:04:05,312 ここで堀北に 手を差し伸べるメリットを➨ 41 00:04:05,312 --> 00:04:07,314 言ってみろよ。 42 00:04:07,314 --> 00:04:09,649 信頼関係です。 43 00:04:09,649 --> 00:04:12,319 信頼関係だぁ? 44 00:04:12,319 --> 00:04:16,656 クソの役にも立たねえ 綺麗ごとだな オイ。 45 00:04:16,656 --> 00:04:19,993 宝泉くんが 2年生を敵に回した場合➨ 46 00:04:19,993 --> 00:04:24,998 今後 同じような試験が行われた時 幾らポイントを用意しても➨ 47 00:04:24,998 --> 00:04:29,002 パートナーが決まらないといった事態に 陥る可能性もあります。 48 00:04:29,002 --> 00:04:33,673 ペナルティを喰らう程度で ビビるとでも思ってるのか? 49 00:04:33,673 --> 00:04:36,676 それだけなら まだ良いですが➨ 50 00:04:36,676 --> 00:04:40,013 組んだ相手が ワザと手を抜いたら どうなります? 51 00:04:40,013 --> 00:04:42,682 退学は避けられません。 52 00:04:42,682 --> 00:04:47,354 ハハ 俺と心中する覚悟を持ったヤツが いるとでも? 53 00:04:47,354 --> 00:04:49,356 この学校の制度には➨ 54 00:04:49,356 --> 00:04:52,692 プロテクトポイントと呼ばれるものが あるそうですね? 55 00:04:52,692 --> 00:04:58,365 えぇ 退学を一度だけ無効にする 特殊なポイントよ。 56 00:04:58,365 --> 00:05:01,635 もし 組んだ相手が プロテクトポイントを持っていれば➨ 57 00:05:01,635 --> 00:05:04,638 心中どころか 一方的に退学に追い込むことも➨ 58 00:05:04,638 --> 00:05:06,640 できてしまうのよ。 59 00:05:06,640 --> 00:05:10,644 だからこそ 今の段階から 信頼関係を構築する必要が➨ 60 00:05:10,644 --> 00:05:12,646 あるんじゃないでしょうか。 61 00:05:12,646 --> 00:05:16,316 なるほど バカなりに 俺を追い込む準備を➨ 62 00:05:16,316 --> 00:05:18,318 してたってわけか。 63 00:05:18,318 --> 00:05:21,822 知恵を寄せ合ってもらったところ 悪いが➨ 64 00:05:21,822 --> 00:05:25,825 対等に手を結ぶつもりは ねえ。 65 00:05:25,825 --> 00:05:28,328 じゃあ どうするつもり? 66 00:05:28,328 --> 00:05:31,998 私たちは 対等であることを 変えるつもりはないわ。 67 00:05:31,998 --> 00:05:35,001 それは 十分に理解したぜ。 68 00:05:35,001 --> 00:05:41,007 だが どうにも対等な関係だとは 思えねえんだよなぁ。 69 00:05:41,007 --> 00:05:43,009 そこまで言うのなら➨ 70 00:05:43,009 --> 00:05:46,846 参考までに あなたの希望を 聞かせてもらえる? 71 00:05:46,846 --> 00:05:50,016 プライベートポイント 100万。 72 00:05:50,016 --> 00:05:53,353 担保って形で俺に渡せ。 73 00:05:53,353 --> 00:05:56,690 もし こっちが今後 おまえらを頼ることがあれば➨ 74 00:05:56,690 --> 00:06:00,961 喜んで それを全額返してやる。 75 00:06:00,961 --> 00:06:04,631 お前の言う通り 信頼関係が重要なら➨ 76 00:06:04,631 --> 00:06:07,801 大したことじゃねえだろ? 77 00:06:07,801 --> 00:06:11,805 《綾小路:宝泉は 上手い交渉を放り込んできた。 78 00:06:11,805 --> 00:06:14,307 単なるケンカ自慢じゃない。 79 00:06:14,307 --> 00:06:19,145 龍園のように 策を弄することのできる強敵だ》 80 00:06:19,145 --> 00:06:23,316 確かに あなたの言うことにも 理がないわけじゃない。 81 00:06:23,316 --> 00:06:26,319 でも その条件は呑めないわ。 82 00:06:26,319 --> 00:06:30,657 そうか そりゃ残念だ。 83 00:06:30,657 --> 00:06:36,329 解決の糸口を示してやったのに またも交渉は決裂だな。 84 00:06:36,329 --> 00:06:41,334 そうね。 85 00:06:41,334 --> 00:06:44,004 あっ…。 86 00:06:44,004 --> 00:06:47,340 (須藤)テメェ! やめなさい 須藤くん! 87 00:06:47,340 --> 00:06:50,043 そんなこと言ったってよ! 88 00:06:52,012 --> 00:06:54,681 交渉決裂が不満だったのなら➨ 89 00:06:54,681 --> 00:06:57,684 もう少し 上手く立ち回るべきだったわね。 90 00:06:57,684 --> 00:06:59,686 帰りましょう。 91 00:06:59,686 --> 00:07:02,389 い いいのかよ!? 92 00:07:05,292 --> 00:07:08,461 いいんですか? 宝泉くん。 フッ。 93 00:07:08,461 --> 00:07:13,967 (足音) 94 00:07:13,967 --> 00:07:16,303 (宝泉)待てよ。 95 00:07:16,303 --> 00:07:19,639 あなたが 無茶な要求をし続ける限り➨ 96 00:07:19,639 --> 00:07:22,642 考えが変わることはないわ。 97 00:07:22,642 --> 00:07:26,980 分かった 俺がクラスの連中に命令して➨ 98 00:07:26,980 --> 00:07:28,982 組ませてやる。 99 00:07:28,982 --> 00:07:32,319 だから ポイントをよこせ 200万だ。 100 00:07:32,319 --> 00:07:36,656 200万? 正体を現したわね。 101 00:07:36,656 --> 00:07:41,328 お前らが退学を避けるには これしか方法はない。 102 00:07:41,328 --> 00:07:44,331 出し渋ったって 得することはないぜ。 103 00:07:44,331 --> 00:07:46,333 話にならないわね。 104 00:07:48,335 --> 00:07:52,672 分かった さっきの話 考えてやってもいい。 105 00:07:52,672 --> 00:07:54,674 今になって どういうつもり? 106 00:07:54,674 --> 00:07:58,011 ギリギリまで こっちが 有利になるよう交渉するのは➨ 107 00:07:58,011 --> 00:07:59,946 当然のことじゃねえか。 108 00:07:59,946 --> 00:08:04,617 なら 完全に対等な協力関係を 認めるということね? 109 00:08:04,617 --> 00:08:08,621 あぁ 暴力はやめて話し合いだ。 110 00:08:08,621 --> 00:08:11,291 だが ここじゃ人目につく可能性もある。 111 00:08:11,291 --> 00:08:13,293 場所を変えたい。 112 00:08:13,293 --> 00:08:16,963 いいわ あなたに10分あげる。 113 00:08:16,963 --> 00:08:20,266 わかった 案内する。 114 00:08:22,969 --> 00:08:27,974 こちらの出す条件は さっきの通りでいいのね? 115 00:08:27,974 --> 00:08:31,311 そうだな 300万。 116 00:08:31,311 --> 00:08:37,984 お前らが俺に貢げば 今すぐにバカどもを救済してやる。 117 00:08:37,984 --> 00:08:39,986 お前 ふざけんなよ! 118 00:08:39,986 --> 00:08:41,988 ふざけてねえよ。 119 00:08:41,988 --> 00:08:45,325 だから こうして もう一度交渉の場を➨ 120 00:08:45,325 --> 00:08:47,327 作ってやったんじゃねえか。 121 00:08:47,327 --> 00:08:51,030 耳を貸そうとした私の判断ミスね…。 122 00:08:52,999 --> 00:08:55,335 (須藤)鈴音! (足音) 123 00:08:55,335 --> 00:08:57,670 何を!? 124 00:08:57,670 --> 00:08:59,672 ヘッ フハハハ…。 125 00:08:59,672 --> 00:09:01,941 あっ! うわっ! 126 00:09:01,941 --> 00:09:03,943 うっ…。 127 00:09:06,613 --> 00:09:10,950 どこまで相手できるか 見せてみろよ! 128 00:09:10,950 --> 00:09:12,952 上等だ。 129 00:09:12,952 --> 00:09:17,257 鈴音に手ぇ上げるヤツは 容赦しねえ! 130 00:09:19,292 --> 00:09:22,128 うっ! あぁ…。 131 00:09:22,128 --> 00:09:25,298 何を 何を考えているの!? 132 00:09:25,298 --> 00:09:28,968 堀北先輩 おそらく以前の学校とは➨ 133 00:09:28,968 --> 00:09:31,971 少し事情が異なるのでは ないでしょうか。 134 00:09:31,971 --> 00:09:37,310 私たち1年生は 今の状態を 先輩たちよりも理解しています。 135 00:09:37,310 --> 00:09:39,312 どういうこと? 136 00:09:39,312 --> 00:09:42,315 私たち1年生の代表者数名は➨ 137 00:09:42,315 --> 00:09:45,985 南雲会長から 直々に説明を受けました。 138 00:09:45,985 --> 00:09:50,990 今年から この学校は より実力主義にしていくと。 139 00:09:50,990 --> 00:09:52,992 そんな…。 140 00:09:52,992 --> 00:09:55,995 《堀北:ケンカも 容認されるとでも?》 141 00:09:55,995 --> 00:09:58,331 うっ! あっ…。 142 00:09:58,331 --> 00:10:02,001 おい 須藤 堀北を見てみろよ。 143 00:10:02,001 --> 00:10:05,672 お前を鬼の形相で睨んでるぞ? 144 00:10:05,672 --> 00:10:07,674 うっ… テメェ! 145 00:10:07,674 --> 00:10:11,678 《綾小路:おそらく 須藤とは比較にならない実戦経験。 146 00:10:11,678 --> 00:10:16,349 なるほど 龍園すら戦いを避けたわけだ》 147 00:10:16,349 --> 00:10:18,685 うっ! 148 00:10:18,685 --> 00:10:20,687 うお~! フッ…。 149 00:10:22,689 --> 00:10:27,026 うお~! っと… 力比べがしたいのか? 150 00:10:27,026 --> 00:10:30,029 こんなことをしても 誰も得しないわ! 151 00:10:32,031 --> 00:10:35,635 あっ… うわっ! うお~! おりゃぁ! 152 00:10:38,705 --> 00:10:40,707 《綾小路:宝泉は 本当に➨ 153 00:10:40,707 --> 00:10:43,710 暴力による支配で 流れを変えられると➨ 154 00:10:43,710 --> 00:10:46,045 思っているのか? 155 00:10:46,045 --> 00:10:50,383 いや そこまで愚かな思考を しているとは思えない。 156 00:10:50,383 --> 00:10:54,053 なら このケンカの果てに➨ 157 00:10:54,053 --> 00:10:58,391 宝泉は一体何を求めている?》 158 00:10:58,391 --> 00:11:04,664 さて 頼りがいのあるボディーガードは沈んだ。 159 00:11:04,664 --> 00:11:10,003 私たちが あなたの暴力に屈するとでも? 160 00:11:10,003 --> 00:11:12,672 ここで 徹底的に潰して➨ 161 00:11:12,672 --> 00:11:17,010 泣きながら念書の1つや2つ 書かせてやるよ。 162 00:11:17,010 --> 00:11:20,847 いいわ 私があなたを止める。 163 00:11:20,847 --> 00:11:23,016 こりゃ 面白ぇ。 164 00:11:23,016 --> 00:11:25,351 やるってんなら…。 165 00:11:25,351 --> 00:11:29,355 こっちは大歓迎だぜ! 166 00:11:29,355 --> 00:11:32,659 ハッ! うっ…。 はあっ! 167 00:11:35,361 --> 00:11:41,034 結構 いい動きするじゃねえか! あっ…。 168 00:11:41,034 --> 00:11:43,036 す 鈴音! 169 00:11:43,036 --> 00:11:45,038 うっ…。 170 00:11:47,707 --> 00:11:52,712 よう 堀北 俺と契約を結べよ。 171 00:11:52,712 --> 00:11:58,051 500万 それで全て丸く収まるだろ? 172 00:11:58,051 --> 00:12:00,653 じょ 冗談じゃないわ。 173 00:12:00,653 --> 00:12:04,657 (堀北)綾小路くん 誰か先生たちを呼んで! 174 00:12:04,657 --> 00:12:07,160 それは やめとけ。 175 00:12:07,160 --> 00:12:13,833 こいつらのケガが 今の数倍は酷くなるぜ。 176 00:12:13,833 --> 00:12:17,003 堀北 最後のチャンスをやる。 177 00:12:17,003 --> 00:12:21,341 今 ここで俺に服従して ポイントを用意するなら➨ 178 00:12:21,341 --> 00:12:24,344 綾小路は殺さないでいてやるよ。 179 00:12:24,344 --> 00:12:27,347 あ あなた何を…。 180 00:12:27,347 --> 00:12:31,017 俺との契約をノーだと言うのなら➨ 181 00:12:31,017 --> 00:12:34,020 これで綾小路を刺す。 182 00:12:34,020 --> 00:12:39,025 ポイントのためなら 俺はこれくらいのことは するぜ? 183 00:12:39,025 --> 00:12:41,027 これ以上は やめてください! 184 00:12:41,027 --> 00:12:44,697 やはり 君のやり方は 私には認められません! 185 00:12:44,697 --> 00:12:48,368 どけ 七瀬 出しゃばんな。 186 00:12:48,368 --> 00:12:50,703 ごめんなさい 堀北先輩。 187 00:12:50,703 --> 00:12:54,040 最初から宝泉くんと組むことは 不可能だったんです。 188 00:12:54,040 --> 00:12:56,376 えっ? (七瀬)堀北先輩は➨ 189 00:12:56,376 --> 00:13:00,980 宝泉くんの言葉で 今回の協力関係を思いつかれた。 190 00:13:00,980 --> 00:13:03,983 でも すべては 最初から こうするための➨ 191 00:13:03,983 --> 00:13:05,985 手段でしかなかったんです。 192 00:13:05,985 --> 00:13:07,987 ペラペラうるせぇよ。 193 00:13:07,987 --> 00:13:13,660 綾小路をヤれば 俺たちのクラスは 潤沢な資金を得られる。 194 00:13:13,660 --> 00:13:16,996 それが どれだけ有利になるかは明らかだ。 195 00:13:16,996 --> 00:13:22,335 そうですね。 しかし 私にはまだ 綾小路先輩が➨ 196 00:13:22,335 --> 00:13:24,671 狙われなければならないほどの 生徒であるとは➨ 197 00:13:24,671 --> 00:13:26,673 見極められませんでした。 198 00:13:26,673 --> 00:13:29,676 んなこと 俺には関係ねえな! 199 00:13:29,676 --> 00:13:34,013 邪魔するんなら 引っ込んでろ! 200 00:13:34,013 --> 00:13:40,319 さぁ いくぜ 綾小路! 201 00:13:50,697 --> 00:13:55,034 なっ… テメェ 綾小路! 202 00:13:55,034 --> 00:14:01,641 このナイフ 正確にはペティナイフだが 俺が購入したものだ。 203 00:14:01,641 --> 00:14:03,976 なんのことだ? 204 00:14:03,976 --> 00:14:09,315 この場所までおびき出し 強引なケンカに発展させる。 205 00:14:09,315 --> 00:14:12,652 仲間を痛めつけられて 逆上した俺が➨ 206 00:14:12,652 --> 00:14:17,323 万一にと隠し持っていたナイフで お前を刺してしまう。 207 00:14:17,323 --> 00:14:19,992 そういう筋書きだったんだよな? 208 00:14:19,992 --> 00:14:22,662 相手を刺す握り方じゃないのは➨ 209 00:14:22,662 --> 00:14:24,664 見れば明らか。 210 00:14:24,664 --> 00:14:29,335 刃を上にしたのも 刺された形に見せかけるため。 211 00:14:29,335 --> 00:14:33,005 ハハ それが分かってたからって➨ 212 00:14:33,005 --> 00:14:36,342 刺されにくるとか 頭イカれてんのかよ。 213 00:14:36,342 --> 00:14:40,346 阻止するには この方法がベストだからな。 214 00:14:40,346 --> 00:14:42,682 それに 似たようなものだろ。 215 00:14:42,682 --> 00:14:46,018 お前だって 大ケガ覚悟で 仕掛けに来たんだ。 216 00:14:46,018 --> 00:14:51,357 お前達1年生の中でも 限られた人間にだけ与えられた➨ 217 00:14:51,357 --> 00:14:56,362 何か特別な試験のようなものが 動いてるみたいだな。 218 00:14:56,362 --> 00:15:01,634 そして その内容は 「俺を退学にすること」だ。 219 00:15:01,634 --> 00:15:03,636 えっ!? なっ! 220 00:15:03,636 --> 00:15:07,640 どうして このナイフが お前のモノだって分かった? 221 00:15:07,640 --> 00:15:10,309 こっちにも それなりの調べはついてる。 222 00:15:10,309 --> 00:15:14,647 昨日の時点で このナイフの購入者は俺だけだった。 223 00:15:14,647 --> 00:15:18,317 なんだ テメェ ナニモンだよ!? 224 00:15:18,317 --> 00:15:20,319 さて どうする? 225 00:15:20,319 --> 00:15:24,657 持ち主は 俺だとしても 刺したのはお前だ。 226 00:15:24,657 --> 00:15:28,995 言い逃れできなければ 退学になるぞ 宝泉。 227 00:15:28,995 --> 00:15:32,999 くっ! そこまで見抜いての 行動だったわけか。 228 00:15:35,334 --> 00:15:38,337 綾小路! だ 大丈夫なの? 229 00:15:38,337 --> 00:15:40,339 心配はない。 230 00:15:40,339 --> 00:15:43,676 テメェ どこまで掴んでたんだ? 231 00:15:43,676 --> 00:15:46,679 最初に違和感を覚えたのは➨ 232 00:15:46,679 --> 00:15:50,349 天沢が俺と モールに買い出しに行った時だ。 233 00:15:50,349 --> 00:15:55,021 天沢さん? 彼女が この件に関係しているというの? 234 00:15:55,021 --> 00:15:59,025 あぁ 宝泉がナイフを 購入しようとしていたところに➨ 235 00:15:59,025 --> 00:16:02,462 声をかけ 止めたのを 店員が見ていた。 236 00:16:02,462 --> 00:16:05,465 この作戦を考えたのは お前だが➨ 237 00:16:05,465 --> 00:16:08,968 より完璧なものにしたのは 天沢だ。 238 00:16:08,968 --> 00:16:12,638 凶器のナイフは 俺自身に 購入させることができれば➨ 239 00:16:12,638 --> 00:16:14,640 ベストだからな。 240 00:16:14,640 --> 00:16:16,642 ヘアゴムを探しにきた一件も➨ 241 00:16:16,642 --> 00:16:20,313 ナイフを持ち出すために 適当な理由をつけただけ。 242 00:16:20,313 --> 00:16:24,817 あとは 指紋を付けずに それを宝泉に提供した。 243 00:16:24,817 --> 00:16:27,987 くっ… よく知りもしねえ女に➨ 244 00:16:27,987 --> 00:16:30,323 協力させたのが失敗だったか。 245 00:16:30,323 --> 00:16:35,995 いいや 天沢のおかげで この戦略は形をなしていた。 246 00:16:35,995 --> 00:16:39,332 お前だけなら破綻してたな。 247 00:16:39,332 --> 00:16:42,001 宝泉 この件は➨ 248 00:16:42,001 --> 00:16:45,171 俺たちだけの中で 伏せておいてもいい。 249 00:16:45,171 --> 00:16:47,340 どういうつもりだ? 250 00:16:47,340 --> 00:16:50,343 その代わりと言っちゃなんだが➨ 251 00:16:50,343 --> 00:16:53,012 2つ条件がある。 252 00:16:53,012 --> 00:16:58,351 1つは Dクラス同士の 対等な協力関係を結ぶこと。 253 00:16:58,351 --> 00:17:03,289 2つ目は 今度の特別試験のパートナーとして➨ 254 00:17:03,289 --> 00:17:05,291 おまえには俺と組んでもらいたい。 255 00:17:05,291 --> 00:17:07,293 なっ…。 256 00:17:07,293 --> 00:17:11,297 《綾小路:宝泉こそ パートナー候補には最適。 257 00:17:11,297 --> 00:17:13,299 ホワイトルーム生なら➨ 258 00:17:13,299 --> 00:17:17,003 あれほど目立つような行動を とるとは考えにくい》 259 00:17:18,971 --> 00:17:22,642 いいぜ いいぜ 綾小路センパイよぉ。 260 00:17:22,642 --> 00:17:25,645 こんなに心躍った相手は初めてだ。 261 00:17:25,645 --> 00:17:30,316 腕力でねじ伏せてやるだけが 楽しみじゃないことは分かってる。 262 00:17:30,316 --> 00:17:34,120 ぶち殺してやるから 楽しみにしとけや。 263 00:17:37,990 --> 00:17:41,994 《綾小路:翌月曜日 七瀬と堀北の話し合いにより➨ 264 00:17:41,994 --> 00:17:47,333 対等な協力関係が結ばれ 全パートナーが成立。 265 00:17:47,333 --> 00:17:50,002 こうして 特別試験は無事終わり➨ 266 00:17:50,002 --> 00:17:54,340 5月1日 結果発表の日を迎えた》 267 00:17:54,340 --> 00:17:56,642 (どよめき) 268 00:17:58,678 --> 00:18:01,948 (堀北)言い訳はしないわ 悔しいけれど➨ 269 00:18:01,948 --> 00:18:04,951 あなたを認めずには いられないことが➨ 270 00:18:04,951 --> 00:18:07,954 立て続けに 2つも起こってしまった。 271 00:18:07,954 --> 00:18:10,957 勝負は 私の負けよ。 272 00:18:10,957 --> 00:18:14,126 それよりも 七瀬さんのことだけど…。 273 00:18:14,126 --> 00:18:17,964 ⸨堀北:私たちと 友好的に接していたのも➨ 274 00:18:17,964 --> 00:18:20,633 すべては演技だったということ? 275 00:18:20,633 --> 00:18:22,635 (七瀬)堀北先輩と 手を取り合いたいと➨ 276 00:18:22,635 --> 00:18:24,971 考えていたことは本当です。 277 00:18:24,971 --> 00:18:29,308 ただ 綾小路先輩を狙う という戦略が➨ 278 00:18:29,308 --> 00:18:31,310 最優先だっただけです。 279 00:18:31,310 --> 00:18:33,980 どうして そんなことを? 280 00:18:33,980 --> 00:18:37,650 「2年Dクラスの綾小路清隆。 281 00:18:37,650 --> 00:18:40,987 この人物を退学させた生徒には➨ 282 00:18:40,987 --> 00:18:44,323 2,000万プライベートポイントが支払われる」。 283 00:18:44,323 --> 00:18:49,328 そんな特別試験が 私たちに与えられているからです。 284 00:18:49,328 --> 00:18:51,664 なんだよ それ!? 285 00:18:51,664 --> 00:18:56,669 そんな理不尽な試験 どこの誰が決めたというの? 286 00:18:59,005 --> 00:19:02,608 ひとまず 伝えるべきことは お伝えしました。 287 00:19:02,608 --> 00:19:07,279 これで 綾小路先輩も 私たち以外の1年生 全クラスに➨ 288 00:19:07,279 --> 00:19:09,615 強い警戒心を 抱いてもらえるのでは➨ 289 00:19:09,615 --> 00:19:11,617 ないでしょうか。 290 00:19:11,617 --> 00:19:14,620 そんな答えで 納得できるわけがないでしょう? 291 00:19:14,620 --> 00:19:17,623 綾小路くんはケガを…。 大丈夫だ。 292 00:19:17,623 --> 00:19:21,961 その状況が分かっただけでも 十分に有難い。 293 00:19:21,961 --> 00:19:25,297 ですが 宝泉くんに手を貸した理由は➨ 294 00:19:25,297 --> 00:19:27,299 それだけではありません。 295 00:19:27,299 --> 00:19:29,301 ボクには…。 296 00:19:29,301 --> 00:19:32,471 綾小路先輩が この学校に相応しい人だとは➨ 297 00:19:32,471 --> 00:19:34,473 思えなかったからです⸩ 298 00:19:34,473 --> 00:19:37,143 あの話が本当なら…。 299 00:19:37,143 --> 00:19:42,314 (茶柱)ここにいたのか 綾小路。 300 00:19:42,314 --> 00:19:44,316 今日のところは帰るわ。 301 00:19:44,316 --> 00:19:48,654 試験の約束に関しては また後日 話をさせて。 302 00:19:48,654 --> 00:19:51,323 俺に なんの用件ですか? 303 00:19:51,323 --> 00:19:55,661 月城理事長代理が お前を呼んでいる。 304 00:19:55,661 --> 00:19:59,331 (月城)4月も終わりましたが➨ 305 00:19:59,331 --> 00:20:04,170 送り込んだ生徒が誰なのか 掴めましたか? 306 00:20:04,170 --> 00:20:06,172 生憎と。 307 00:20:06,172 --> 00:20:09,341 ずいぶんと あっさり認めますね。 308 00:20:09,341 --> 00:20:12,678 確信のないことは口にしません。 309 00:20:12,678 --> 00:20:15,014 なるほど。 310 00:20:15,014 --> 00:20:20,019 あの子は上手に潜り込めた ということですね。 311 00:20:20,019 --> 00:20:25,024 ホワイトルーム生独特の気配は 一切 感じられなかった。 312 00:20:25,024 --> 00:20:28,027 綺麗に匂いを消しましたね。 313 00:20:28,027 --> 00:20:31,530 この数か月 カリキュラムとして➨ 314 00:20:31,530 --> 00:20:35,367 高校生になり切ることに 取り組んでいたようですので。 315 00:20:35,367 --> 00:20:40,039 (月城)ひとまず 綾小路くんは見抜けなかった。 316 00:20:40,039 --> 00:20:44,043 それが確認できたので 良しとしましょう。 317 00:20:44,043 --> 00:20:47,046 下がってくれて構いません。 318 00:20:47,046 --> 00:20:50,716 何か 想定外のトラブルでも 起きましたか? 319 00:20:50,716 --> 00:20:54,386 根拠は あるのですか? 320 00:20:54,386 --> 00:20:58,724 月城理事長代理の思惑とは 裏腹に➨ 321 00:20:58,724 --> 00:21:01,994 ホワイトルーム生が 指示に従わなかった。 322 00:21:01,994 --> 00:21:05,664 そう考えると しっくりくるんですが。 323 00:21:05,664 --> 00:21:10,336 まったく 君は面白い発想をしますねぇ。 324 00:21:10,336 --> 00:21:14,673 いいでしょう 認めます。 325 00:21:14,673 --> 00:21:19,345 確かに今回 あの子は 私の立てたプランを無視した。 326 00:21:19,345 --> 00:21:22,681 気を付けてください 綾小路くん。 327 00:21:22,681 --> 00:21:26,352 今回 ホワイトルーム生を 送り込むと決めたのは➨ 328 00:21:26,352 --> 00:21:29,355 私ではない。 329 00:21:29,355 --> 00:21:34,360 どうにも上は きな臭いことを 考えている恐れがあります。 330 00:21:36,362 --> 00:21:41,700 《月城とホワイトルーム生も 一枚岩じゃないということか。 331 00:21:41,700 --> 00:21:46,372 それとも これすらも俺を惑わすフェイク…》 332 00:21:46,372 --> 00:21:48,374 ⸨それに もしあの子が➨ 333 00:21:48,374 --> 00:21:53,045 あなたの父上の意向すら 無視しているのだとしたら➨ 334 00:21:53,045 --> 00:21:58,050 退学を選んだ方が幸せだった ということにも なりかねません。 335 00:21:58,050 --> 00:22:02,321 ホワイトルームの最高傑作である 君に向けられる➨ 336 00:22:02,321 --> 00:22:07,660 嫉妬や憎悪は 計り知れないですからねぇ。 337 00:22:07,660 --> 00:22:11,664 君が どうなれば あの子は納得するのか…。 338 00:22:11,664 --> 00:22:15,668 考えただけで恐ろしいですよ⸩